JP5133615B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、上階と下階とを備え、下階床の一部の上に中間床が設けられ、この中間床の上方が中間部屋とされた建物に関する。
近年、空調機器の発達に伴い、空調機器を利用して冷暖房を行うようになっている。そのため、住宅等の建物においては、空調効果を高めるために、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
そして、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344253号公報
ところが、このような換気装置を用いると換気装置の設置にコストがかかる上、多くのエネルギーを消費するという問題があったため、上記のような換気装置を用いずに各部屋の窓やドアを開けて建物内に外気を導入し、建物内部の空気と入れ換える等して自然換気を行うようにしている。
しかしながら、特に、夏場においては各部屋の窓やドアを開けたとしても暖かい空気が流入して溜まってしまい、部屋全体が暖まる場合が多いため、夏場であっても快適な居住環境を形成できるような技術の開発が強く望まれていた。
本発明の課題は、自然換気を容易かつ確実に行うことができ、夏場においても快適な居住環境を形成することが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、上階2と下階1とを備え、下階床1aの一部の上に中間床1bが設けられ、この中間床1bの上方が中間部屋15とされた建物Aにおいて、
前記下階1に設けられる部屋10は、この下階1の部屋10の天井10aの一部11aが高く形成されることによって高天井部11を有しており、前記中間部屋15は、前記高天井部11に隣接して配置されるとともに、前記高天井部11の天井11aと同一高さの天井15aを備えており、
前記上階2には、前記下階1の部屋10の前記天井10aの直上に位置し、かつ前記高天井部11に隣接して配置される部屋20が設けられており、
前記高天井部11は、前記中間部屋15に面して設けられ、通風および採光機能を有する第1通気部11bと、この第1通気部11bに対向して設けられ、通風および採光機能を有する第2通気部11cとを備えており、
前記高天井部11および前記中間部屋15の上方には、これら高天井部11の天井11aおよび中間部屋15の天井15aと略同じ高さ位置に設定された床2bが設けられ、この床2bの上方は部屋24とされており、
前記第1通気部11bは、前記高天井部11と前記中間部屋15との間に配置されており、
前記第2通気部11cは、前記高天井部11と前記上階2の部屋20との間に配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することで前記下階1の部屋10内の暖かい空気を前記高天井部11へと上昇させて溜めることができるようになっている。そして、この高天井部11は、前記中間部屋15に面して設けられる第1通気部11bと、この第1通気部11bに対向して設けられる第2通気部11cとを備えていることから、これら第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って通風させることで、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を前記第1通気部11bおよび第2通気部11cを通じて排出したり、前記中間部屋15の換気を行うことができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことができ、夏場においても快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って通風させることで、前記上階2の部屋20の換気を行うことができるので、自然換気をさらに容易かつ確実に行うことができ、夏場においてもさらに快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cは、通風だけでなく採光機能を有していることから、これら第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って陽光が差し込むこととなるので、前記高天井部11の下方や中間部屋15の採光性を向上させることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1および図3に示すように、請求項1に記載の建物Aにおいて、
前記中間部屋15には、前記第1通気部11bに対向する外壁15bに窓15cが設けられていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記中間部屋15には、前記第1通気部11bに対向する外壁15bに窓15cが設けられているので、これら第1通気部11bおよび窓15cを通じて、前記中間部屋15内の空気を、前記第1通気部11bおよび窓15cが対向する方向に沿って排出することができる。したがって、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を、前記第1通気部11bから前記中間部屋15へと流入させ、さらに窓15cから外部へと排出したり、前記窓15cから第1通気部11bに向かって外部の空気を吹き込ませて、前記高天井部11の暖かい空気を前記第2通気部11cの方向に排出させたりすることができるので、自然換気をより容易かつ確実に行うことができ、夏場においてもより快適な居住環境を形成することが可能となる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図3に示すように、請求項1または2に記載の建物Aにおいて、
前記上階2の部屋20には、前記第2通気部11cに対向する外壁20aに窓20bが設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記上階2の部屋20には、前記第2通気部11cに対向する外壁20aに窓20bが設けられているので、これら第2通気部11cおよび窓20bを通じて、前記上階2の部屋20内の空気を、前記第2通気部11cおよび窓20bが対向する方向に沿って排出することができる。したがって、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を、前記第2通気部11cから前記上階2の部屋20へと流入させ、さらに窓20bから外部へと排出したり、前記窓20bから第2通気部11cに向かって外部の空気を吹き込ませて、前記高天井部11の暖かい空気を前記第1通気部11bの方向に排出させたりすることができるので、自然換気をより一層容易かつ確実に行うことができ、夏場においてもより一層快適な居住環境を形成することが可能となる。
請求項に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1〜のいずれか一項に記載の建物Aにおいて、
前記中間床1bと下階床1aとの間に、前記下階1の部屋10に隣接する低天井室16が設けられており、この低天井室16には、前記下階1の部屋10との間に、この下階1の部屋10に面する出入口16aが設けられるとともに、この出入口16aに対向する外壁16bに窓16cが設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、前記低天井室16を、例えば日用品等を収納する収納スペースとして利用できる。
その上、外部からの空気が、前記窓16cおよび出入口16aが対向する方向に沿って前記下階1の部屋10に流入し、より低い位置から前記下階1の部屋10へと吹き込むこととなるので、流入する外部の空気によって前記下階1の部屋10の低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させることができる。したがって、前記下階1の部屋10内の暖かい空気を前記高天井部11に溜めやすくなり、効率良く換気を行うことができるので、自然換気を格段に容易かつ確実に行うことができ、夏場においても格段に快適な居住環境を形成することが可能となる。
本発明によれば、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することで下階の部屋内の暖かい空気を高天井部へと上昇させて溜めることができるようになっている。そして、この高天井部は、中間部屋に面して設けられる第1通気部と、この第1通気部に対向して設けられる第2通気部とを備えていることから、これら第1通気部および第2通気部が対向する方向に沿って通風させることで、前記高天井部に溜まる暖かい空気を第1通気部および第2通気部を通じて排出したり、中間部屋の換気を行うことができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことができ、夏場においても快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記第1通気部および第2通気部は、通風だけでなく採光機能を有していることから、これら第1通気部および第2通気部が対向する方向に沿って陽光が差し込むこととなるので、高天井部の下方や中間部屋の採光性を向上させることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態において説明する建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
本実施の形態の建物Aは、図1〜図3に示すように、上階2と下階1とを備え、下階床1aの一部の上に中間床1bが設けられ、この中間床1bの上方が中間部屋15とされたものであり、前記下階1に設けられる部屋10は、この下階1の部屋10の天井10aの一部11aが高く形成されることによって高天井部11を有しており、前記中間部屋15は、前記高天井部11に隣接して配置されるとともに、前記高天井部11の天井11aと同一高さの天井15aを備えており、前記高天井部11は、前記中間部屋15に面して設けられ、通風および採光機能を有する第1通気部11bと、この第1通気部11bに対向して設けられ、通風および採光機能を有する第2通気部11cとを備えている。
なお、本実施の形態の建物Aは、上述したように上階2と下階1とを備えており、各階1,2に複数の部屋が設けられた2階建ての建物となっている。また、図1および図3に示すように、前記下階床1aの一部の上に設けられた中間床1bの上方が中間部屋15とされており、図1および図4に示すように、上階床2aの一部の上に設けられる中間床2bの上方が中間部屋23,24とされている。
また、前記中間床1bと下階床1aとの間には、図1および図2に示すように、前記下階1の部屋10に隣接する低天井室16が配置されている。
さらに、この建物Aの上下階1,2を連通する階段室30が、前記下階床1a、中間床1b、上階床2aおよび中間床2bに面して設けられている。この階段室30は、図2〜図5に示すように、複数の階段31,32,32と、複数の踊り場31a,32a,33aとを備えている。
ここで、前記下階1に設けられる部屋10は、図2に示すように、リビング・ダイニング・キッチンからなる共用居住空間であり、この下階1の部屋10および前記階段室30に隣接して、風呂・洗面室・トイレ等の水廻り室12が配置されている。
さらに、この下階1の部屋10は、上述したように、この下階1の部屋10の天井10aの一部が高く形成されることによって高天井部11を有している。この高天井部11は、図1〜図3に示すように、前記下階1の部屋10と前記中間部屋15および低天井室16との間の境界付近に設けられている。
そして、この高天井部11は、上述したように、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cを備えている。
これら第1通気部11bおよび第2通気部11cは、それぞれ通風および採光機能を有しており、例えば、ガラス等の透光性を有する材料を主体として形成され、開閉可能に構成された引違い窓の形態や、複数の水平羽板を備えるルーバー状の部材が取り付けられるような形態が採用されている。この他にも、種々の形態が挙げられるが、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
一方、この下階1の部屋10に隣接して玄関室13が配置されている。この玄関室13は、玄関床13eから一段上がった玄関ホール13aを挟んで、前記低天井室16に隣接する収納部13bを備えており、この収納部13bには、前記低天井室16との間に、この低天井室16に面する出入口13cが設けられている。
また、この収納部13bの床は、前記玄関床13eと同じ床面高さの土間床13dとなっており、前記低天井室16の床面と同じ床面高さとなっている。つまり、前記低天井室16の床は、前記収納部13bの土間床13dと連続する土間床16dとなっている。また、これら土間床13d,16dは、前記下階床1aよりも一段下がった床面高さに設定されている。
そして、前記中間床1bと下階床1aとの間に設けられる前記低天井室16は、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が1.4mに設定されているが、0.9m〜1.4mの高さ範囲であれば、これに限られるものではない。
すなわち、このように前記低天井室16の天井高を0.9m〜1.4mに設定することによって、居住者が低天井室16に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に押さえることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照現象等の影響を極力少なくすることができる。
また、この低天井室16には、前記下階1の部屋10との間に、この下階1の部屋10に面する出入口16aが設けられるとともに、この出入口16aに対向する外壁16bに窓16cが設けられている。
これによって、外部からの空気が、前記窓16cおよび出入口16aが対向する方向に沿って前記下階1の部屋10に流入し、より低い位置から前記下階1の部屋10へと吹き込むこととなるので、流入する外部の空気によって前記下階1の部屋10の低い位置にある暖かい空気を押し上げて上昇させることができるようになっている。
続いて、図3および図5に示すように、前記階段31を上って下階床1aから中間床1bまで上がる。前記階段31を上った場所には踊り場31aが設けられており、この踊り場31aに面して前記中間部屋15が設けられている。
前記中間部屋15は、建物Aを構成する外壁に沿って配置されるものであり、上述したように、前記高天井部11に隣接して配置されるとともに、前記高天井部11の天井11aと同一高さの天井15aを備えている。そして、これら中間部屋15の天井15aおよび高天井部11の天井11aは、図1に示すように、前記上階床2aの一部の上に設けられる中間床2bと略同じ高さ位置に設定されている。
また、前記中間部屋15には、前記第1通気部11bに対向する外壁15bに窓15cが設けられており、これら第1通気部11bおよび窓15cを通じて、前記中間部屋15内の空気を、前記第1通気部11bおよび窓15cが対向する方向に沿って排出することができるようになっている。
したがって、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を、前記第1通気部11bから前記中間部屋15へと流入させ、さらに窓15cから外部へと排出したり、前記窓15cから第1通気部11bに向かって外部の空気を吹き込ませて、前記高天井部11の暖かい空気を前記第2通気部11cの方向に排出させたりすることができる。
続いて、図3および図5に示すように、前記階段32を上って踊り場31aから上階床2aまで上がる。前記階段32を上った場所には踊り場32aが設けられており、この踊り場32aに面して上階2の部屋20が設けられている。
そして、前記上階2の部屋20は、図1に示すように、前記下階1の部屋10の直上に位置し、かつ前記高天井部11に隣接して配置されるとともに前記第2通気部11cに面している。これによって、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って通風させることで、前記上階2の部屋20の換気を行うことができるようになっている。
また、この上階2の部屋20には、図3に示すように、前記第2通気部11cに対向する外壁20aに窓20bが設けられており、これら第2通気部11cおよび窓20bを通じて、前記上階2の部屋20内の空気を、前記第2通気部11cおよび窓20bが対向する方向に沿って排出することができるようになっている。
したがって、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を、前記第2通気部11cから前記上階2の部屋20へと流入させ、さらに窓20bから外部へと排出したり、前記窓20bから第2通気部11cに向かって外部の空気を吹き込ませて、前記高天井部11の暖かい空気を前記第1通気部11bの方向に排出させたりすることができる。
なお、この上階2の部屋20は、前記玄関室13の上部の小屋部14と隣接しており、この小屋部14との間に出入口を形成することによって小屋部14の内部と行き来可能となっている。そして、この小屋部14の内部には、図3および図5に示すように、小屋裏収納部14aが設けられており、この小屋裏収納部14aは、前記低天井室16と同じく、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が0.9m〜1.4mに設定されている。
一方、上階2には、前記上階2の部屋20に隣接して部屋21が設けられるとともに、この部屋21および前記階段室30に隣接する低天井室22が設けられている。この低天井室22は、前記上階床2aと、この上階床2aの一部の上に設けられる中間床2bとの間に設けられるものであり、前記低天井室16と同じく、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が0.9m〜1.4mに設定されている。
なお、これら上階2の部屋20,21と低天井室22とは、前記踊り場32aに出入口が面するように配置されている。
続いて、図3〜図5に示すように、前記階段33を上って踊り場32aから中間床2bまで上がる。前記階段33を上った場所には、図4に示すように、踊り場33aが設けられており、この踊り場33aに面して中間部屋23,24が設けられている。
そして、これら中間部屋23,24は、図1および図4に示すように、前記中間床2bよりも高い位置、すなわち、前記上階の部屋20,21の天井レベルに、それぞれロフト23a,24aを備えている。なお、これらロフト23a,24aは、前記低天井室16と同じく、日用品等を収納する収納スペースとして利用されており、その天井高が0.9m〜1.4mに設定されている。
また、これらロフト23a,24aに対向する位置にはクローゼット23b,24bが設けられている。
次に、本実施の形態の建物Aの換気の流れについて説明する。
まず、前記下階1の部屋10や水廻り室12、玄関室13で発生した暖かい空気が、下階1で最も天井高の高い高天井部11に集まって溜まる。これは、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用したものである。
この時、図1および図2に示すように、前記低天井室16の窓16cを開けることによって、低い位置から外部の空気が流入してくるので、この外部からの空気よりも暖かい空気は、より高い位置に上昇するようになっている。これによって、さらに効率良く自然換気を行うことが可能となっている。
なお、前記低天井室16の床が土間床16dとなっているので、前記窓16cを通じて外部から空気を流入させた場合に、前記土間床16dの付近の冷たい空気が一緒に建物A内へと吹き込むようになる。
また、この低天井室16の窓16cに対向するようにして、前記下階1の部屋10の外壁10bに窓10cを設けることによって、より換気効率を向上させることができるので好ましい。
続いて、図1に示すように、この下階1の部屋10の高天井部11に溜まった暖かい空気は前記第1通気部11bおよび第2通気部11cを通じて排出される。
この時、前記中間部屋15の窓15cを開けるか、前記上階2の部屋20の窓20bを開けるかによって、前記高天井部11に溜まった暖かい空気の排出方向を選択する。また、これら窓15cおよび20bの双方を開けることによって、外部の空気が、前記高天井部11を介して前記上階2の部屋20と中間部屋15との間を通過することになる。
以上のようにして、本実施の形態の建物Aによる自然換気の流れがスムーズに行われるようになっている。
なお、本実施の形態の高天井部11は、図1〜図3に示すように、建物Aの略中央に配置されているので、下階1の部屋10や上階2の部屋20だけでなく、これら下階1の部屋10および上階2の部屋20の周辺に配置される各部屋内の換気も可能となり、建物A内全体の換気に好適である。
また、本実施の形態の建物Aは、前記第1通気部11bおよび第2通気部11cが、通風だけでなく採光機能を有していることから、これら第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って陽光が差し込むこととなるので、前記高天井部11の下方や中間部屋15の採光性を向上させることができるようになっている。
本実施の形態によれば、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することで前記下階1の部屋10内の暖かい空気を前記高天井部11へと上昇させて溜めることができるようになっている。そして、この高天井部11は、前記中間部屋15に面して設けられる第1通気部11bと、この第1通気部11bに対向して設けられる第2通気部11cとを備えていることから、これら第1通気部11bおよび第2通気部11cが対向する方向に沿って通風させることで、前記高天井部11に溜まる暖かい空気を前記第1通気部11bおよび第2通気部11cを通じて排出したり、前記中間部屋15の換気を行うことができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことができ、夏場においても快適な居住環境を形成することが可能となる。
本発明の実施の形態に係る建物を示す側断面図である。 図1に示す建物の1階および低天井室を示す平面図である。 図1に示す建物の1階の中間部屋および2階を示す平面図である。 図1に示す建物の2階の中間部屋およびロフトを示す平面図である。 図1に示す建物の収納スペースおよび階段の概要を示す斜視図である。
符号の説明
A 建物
1 下階
1a 下階床
1b 中間床
2 上階
10 部屋
11 高天井部
11b 第1通気部
11c 第2通気部
15 中間部屋

Claims (4)

  1. 上階と下階とを備え、下階床の一部の上に中間床が設けられ、この中間床の上方が中間部屋とされた建物において、
    前記下階に設けられる部屋は、この下階の部屋の天井の一部が高く形成されることによって高天井部を有しており、前記中間部屋は、前記高天井部に隣接して配置されるとともに、前記高天井部の天井と同一高さの天井を備えており、
    前記上階には、前記下階の部屋の前記天井の直上に位置し、かつ前記高天井部に隣接して配置される部屋が設けられており、
    前記高天井部は、前記中間部屋に面して設けられ、通風および採光機能を有する第1通気部と、この第1通気部に対向して設けられ、通風および採光機能を有する第2通気部とを備えており、
    前記高天井部および前記中間部屋の上方には、これら高天井部の天井および中間部屋の天井と略同じ高さ位置に設定された床が設けられ、この床の上方は部屋とされており、
    前記第1通気部は、前記高天井部と前記中間部屋との間に配置されており、
    前記第2通気部は、前記高天井部と前記上階の部屋との間に配置されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記中間部屋には、前記第1通気部に対向する外壁に窓が設けられていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記上階部屋、前記第2通気部に対向する外壁に窓が設けられていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記中間床と下階床との間に、前記下階の部屋に隣接する低天井室が設けられており、この低天井室には、前記下階の部屋との間に、この下階の部屋に面する出入口が設けられるとともに、この出入口に対向する外壁に窓が設けられていることを特徴とする建物。
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