JP2007162389A - 建物 - Google Patents

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JP2007162389A JP2005361837A JP2005361837A JP2007162389A JP 2007162389 A JP2007162389 A JP 2007162389A JP 2005361837 A JP2005361837 A JP 2005361837A JP 2005361837 A JP2005361837 A JP 2005361837A JP 2007162389 A JP2007162389 A JP 2007162389A
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Isamu Ota
勇 太田
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Abstract

【課題】建物内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能な建物を提供することを目的とする。
【解決手段】最上階1の外壁1aよりも外側に突出するようにして屋根2の軒部2aが設けられたものであり、前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられており、前記最上階1の外壁1aの上部に、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通する開口部3が形成されているとともに、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されていることを特徴とする建物Aの提供を上記課題の解決手段とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、最上階の外壁よりも外側に突出するようにして屋根の軒部が設けられた建物に関する。
近年、空調機器の発達に伴い、空調機器を利用して冷暖房を行うようになっている。そのため、住宅等の建物においては、空調効果を高めるために、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
そして、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344253号公報
ところが、このような換気装置を用いると換気装置の設置にコストがかかる上、多くのエネルギーを消費するという問題があった。このため、特に、春や秋等の気候がよい季節においては上記のような換気装置を用いずに、各部屋の窓やドアを開けて建物内に外気を導入し、建物内部の空気と入れ換える等して自然換気を行うようにしている。
しかしながら、暖かい空気は上昇する性質を備えており、各部屋の窓やドアを開けただけでは、この暖かい空気が各部屋の天井部付近に溜まってしまい、効率よく換気を行うことが困難であった。このため、住宅等の建物において自然換気を効率良く行うことが可能な技術の開発が望まれていた。
また、降雨時においては、上記のように各部屋の窓やドアを開けた際に、雨が建物内に打ち込んでしまう場合があった。このため、各部屋の窓やドアを開けた場合であっても雨の打ち込みを防ぎたいという要望があった。
本発明の課題は、建物内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば、図1に示すように、最上階1の外壁1aよりも外側に突出するようにして屋根2の軒部2aが設けられた建物Aにおいて、
前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられており、
前記最上階1の外壁1aの上部に、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通する開口部3が形成されているとともに、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられているとともに、前記開口部3が前記最上階1の外壁1aの上部に形成されているので、例えば開口部3が前記外壁1aの下部に形成される場合に比して、降ってくる雨が前記軒部2aによって遮られて建物A内に打ち込みにくくなり、降雨時における建物A内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができる。
また、前記開口部3が、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通するようにして前記最上階1の外壁1aの上部に形成されていることから、暖かい空気の上昇する性質を利用して前記最上階1の天井部1b付近に溜まる建物A全体の暖かい空気を、前記開口部3を通じて外部へと確実に排気することができるので、自然換気を効率良く行うことができる。
したがって、建物A内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
一方、前記開口部3に、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されているので、例えば夏場等の温暖な時季においては、前記換気窓4を開けて前記開口部3を開放した状態にすることによって、建物A内の暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場等の寒冷な時季においては、前記換気窓4を閉めて前記開口部3を閉塞した状態することによって、建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば、図2(a)、(b)および図3に示すように、請求項1に記載の建物Aにおいて、
前記換気窓4は、この換気窓4が設置される前記最上階1の外壁1a全周にわたって複数設置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記換気窓4が、前記最上階1の外壁1a全周にわたって複数設置されているので、前記最上階1の天井部1b付近に溜まる暖かい空気を外部へと確実に排気することができるだけでなく、外部からの空気を多く取り入れることができる。これによって、より効率良く自然換気を行うことが可能となる。
請求項3に記載の発明は、例えば、図1に示すように、請求項1または2に記載の建物Aにおいて、
前記換気窓4は、窓枠4aに対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体4bを備えた外倒し窓であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記換気窓4が、窓枠4aに対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体4bを備えているので、この窓本体4bを外側に傾斜開放しておくことによって、暖かい空気を外部側へと排出するための排気経路を形成することができる。これによって、前記最上階1の天井部1b付近へと上昇してくる暖かい空気を外部へと確実に排気することができるので、より一層効率良く自然換気を行うことが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば、図1に示すように、請求項3に記載の建物Aにおいて、
前記窓本体4bは、前記外壁1aから軒部2aの先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記窓本体4bが、前記外壁1aから軒部2aの先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されているので、降ってくる雨は前記軒部2aによって遮られて建物A内に打ち込みにくくなるので、降雨時における建物A内への雨の打ち込みをより確実に防ぐことができる。
請求項5に記載の発明は、例えば、図3および図4に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物Aにおいて、
前記最上階1には、吹抜け部10aを有する第1部屋10と、この第1部屋10に隣接するとともに第1部屋10よりも床面20aが半階高い第2部屋20とが設けられており、
前記第1部屋10の天井部10bと、前記第2部屋20の天井部20bとが同じ高さ位置に設けられていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、吹抜け部10aを有する前記第1部屋10の天井部10bと、第1部屋10よりも床面20aが半階高い前記第2部屋20の天井部20bとが同じ高さ位置に設けられていることから、前記最上階1、延いては最上階1へと上昇する建物A全体の暖かい空気を、前記第1部屋10の天井部10bと、第2部屋20の天井部20bとに溜めることができる。
すなわち、前記最上階1、延いては建物A全体の暖かい空気を、天井高が高く設定された前記第1部屋10および第2部屋20の各天井部10b、20bに溜めることによって、前記外壁1aの上部に形成された開口部3を通じて、確実に外部へと排気することができるので、自然換気を効率よく行なうことが可能となる。
また、前記第1部屋10は吹抜け部10aを有していることによって、この第1部屋10を広く開放的に見せることができるので、より快適な居住環境を形成することが可能となる。
さらに、前記第2部屋20は、前記第1部屋10よりも床面20aが半階高く設けられているので、前記第2部屋20の床20aの下方に比較的大きな空間を確保することができる。すなわち、このような大きな空間を、例えば、前記最上階1の下方に位置する部屋の吹抜け部10aとしたり、前記第1部屋10と同じ床20a高さを有する低天井の収納室としたりすることで、建物A内のスペースを有効的に活用することが可能となる。
請求項6に記載の発明は、例えば、図3に示すように、請求項5に記載の建物Aにおいて、
前記第2部屋20には、前記第1部屋10に面して開口部21が形成されており、
前記開口部21に、この開口部21を開閉する障子窓22が設けられていることを特徴とする。
請求項6に記載の発明によれば、前記開口部21に、この開口部21を開閉する障子窓22が設けられているので、前記開口部21を開いた状態にすることによって、前記第1部屋10と第2部屋20とを連通することができ、空気の流通性を向上することができる。これによって、夏場等の温暖な時季において、前記最上階1の暖かい空気を効率良く排気することが可能となる。
また、冬場等の寒冷な時季においては、前記開口部21を閉めた状態することによって気密性の向上を図ることができ、前記最上階1の暖かい空気を逃がさないようにすることができる。
さらに、隣接する第1部屋10および第2部屋20どうしの視線を遮ってプライバシーを確保したまま、採光を行うことができるので、より一層快適な居住環境を形成することが可能となる。
本発明によれば、前記最上階の天井部と、前記軒部に設けられた軒天井部とが略同じ高さとなるように設けられているとともに、前記開口部が前記最上階の外壁の上部に形成されているので、例えば開口部が前記外壁の下部に形成される場合に比して、降ってくる雨が前記軒部によって遮られて建物内に打ち込みにくくなり、降雨時における建物内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができる。
また、前記開口部が前記最上階の天井部付近と、前記軒部の軒天井部付近とを連通するようにして前記最上階の外壁の上部に形成されていることから、暖かい空気の上昇する性質を利用して前記最上階の天井部付近に溜まる建物全体の暖かい空気を、前記開口部を通じて外部へと確実に排気することができるので、自然換気を効率良く行うことができる。
したがって、建物内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
以下、図面を参照して本発明に係る建物Aの実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態の建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
本実施の形態の建物Aは、図1に示すように、最上階1の外壁1aよりも外側に突出するようにして屋根2の軒部2aが設けられたものであり、
前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられており、
前記最上階1の外壁1aの上部に、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通する開口部3が形成されているとともに、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されている。
なお、本実施の形態の建物Aは、図2(a)、(b)〜図5に示すように、1階40と2階とを備えた2階建ての建物Aとなっており、前記最上階1は建物Aの2階にあたる。
また、前記屋根2は、図3に示すように、前記最上階1の上方に位置し、平面視略L字状の寄棟屋根となっている。
そして、この屋根2の軒部2aは、前記最上階1の外壁1aよりも外側に突出するようにして設けられており、この軒部2aには前記軒天井部2bが設けられている。さらに、この軒天井部2bは、図1に示すように、前記軒部2aの先端である軒先部2cと、前記最上階1の外壁1aとの間に水平に架け渡されて固定されている。
ここで、前記開口部3は、上述したように、前記最上階1の外壁1aの上部に形成されており、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通した状態となっている。
すなわち、前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられているとともに、前記開口部3が前記最上階1の外壁1aの上部に形成された状態となっているので、例えば開口部3が前記外壁1aの下部に形成される場合に比して、降ってくる雨が前記軒部2aによって遮られて建物A内に打ち込みにくくなり、降雨時における建物A内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるようになっている。
また、前記開口部3が、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通するようにして前記最上階1の外壁1aの上部に形成されていることから、暖かい空気の上昇する性質を利用して前記最上階1の天井部1b付近に溜まる建物A全体の暖かい空気を、前記開口部3を通じて外部へと確実に排気することができるので、自然換気を効率良く行うことが可能となっている。
一方、前記開口部3には、この開口部3を開閉する換気窓4が設置された状態となっているので、例えば夏場等の温暖な時季においては、前記換気窓4を開けて前記開口部3を開放した状態にすることによって、建物A内の暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場等の寒冷な時季においては、前記換気窓4を閉めて前記開口部3を閉塞した状態することによって、建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、快適な居住環境を形成することが可能となる。
さらに、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することができるようになっている。
また、前記換気窓4は、図2(a)、(b)および図3に示すように、この換気窓4が設置される前記最上階1の外壁1a全周にわたって複数設置された状態となっている。
このように前記換気窓4が、前記最上階1の外壁1a全周にわたって複数設置されていることによって、前記最上階1の天井部1b付近に溜まる暖かい空気を外部へと確実に排気することができるだけでなく、外部からの空気を多く取り入れることができるので、より効率良く自然換気を行うことが可能となっている。
以上のような換気窓4は、図1に示すように、窓枠4aに対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体4bを備えた外倒し窓であり、前記窓本体4bは、前記外壁1aから軒部2aの先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されている。
すなわち、前記換気窓4が、窓枠4aに対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体4bを備えているので、この窓本体4bを外側に傾斜開放しておくことによって、暖かい空気を外部側へと排出するための排気経路を形成することができる。これによって、前記最上階1の天井部1b付近へと上昇してくる暖かい空気を外部へと確実に排気することができるので、より一層効率良く自然換気を行うことが可能となっている。
また、前記窓本体4bが、前記外壁1aから軒部2aの先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されているので、降ってくる雨は前記軒部2aによって遮られて建物A内に打ち込みにくくなるので、降雨時における建物A内への雨の打ち込みをより確実に防ぐことができるようになっている。
なお、換気窓4の開閉には、図6に示すように、ワイヤーロープ4cが使用されている。すなわち、前記窓枠4aおよび窓本体4bに取り付けられた複数の滑車プーリー4dに前記ワイヤーロープ4cを巻きかけ、手動または電動によって、巻取り部4eに巻取ることができるようになっている。
また、本実施の形態の換気窓は、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体を備えた外倒し窓であるが、この他にも、例えば滑り出し窓や回転窓等、暖かい空気の上昇・排出を妨げずに、効果的に排気することが可能な窓であれば変更可能である。
次に、本実施の形態の建物Aの間取りについて説明する。
前記最上階1には、図3および図4に示すように、吹抜け部10aを有する第1部屋10と、この第1部屋10に隣接するとともに第1部屋10よりも床面20aが半階高い第2部屋20とが設けられており、 前記第1部屋10の天井部10bと、前記第2部屋20の天井部20bとが同じ高さ位置に設けられている。
すなわち、吹抜け部10aを有する前記第1部屋10の天井部10bと、第1部屋10よりも床面20aが半階高い前記第2部屋20の天井部20bとが同じ高さ位置に設けられていることから、前記最上階1、延いては最上階1へと上昇する建物A全体の暖かい空気を、前記第1部屋10の天井部10bと、第2部屋20の天井部20bとに溜めることができる。
つまり、前記最上階1、延いては建物A全体の暖かい空気を、天井高が高く設定された前記第1部屋10および第2部屋20の各天井部10b、20bに溜めることによって、前記外壁1aの上部に形成された開口部3を通じて、確実に外部へと排気することができるので、自然換気を効率よく行なうことが可能となっている。
また、前記第1部屋10は吹抜け部10aを有していることによって、この第1部屋10を広く開放的に見せることができるので、より快適な居住環境を形成することが可能となっている。
さらに、前記第2部屋20は、前記第1部屋10よりも床面20aが半階高く設けられているので、前記第2部屋20の床20aの下方に比較的大きな空間を確保することができる。すなわち、このような大きな空間を、例えば、前記最上階1の下方に位置する部屋の吹き抜け部分としたり、前記第1部屋10と同じ床20a高さを有する低天井の収納室としたりすることで、建物A内のスペースを有効的に活用することが可能となる。
なお、本実施の形態において前記第2部屋20の下方には、天井高が1.4mに設定された低天井収納室30が設けられている。また、この低天井収納室30の天井高は、0.9〜1.4mの高さの範囲であればよい。すなわち、前記低天井室の天井高を0.9〜1.4mに設定することによって、居住者が低天井収納室30に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に抑えることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることが可能となっている。
一方、本実施の形態において前記第1部屋10は、リビング11a、ダイニング11bおよびキッチン11cを備えた共用居住空間11となっており、前記第2部屋20は和室となっている。さらに、これら第1部屋10と第2部屋20とは、階段12を使用して行き来することができるようになっている。
また、前記第2部屋20には、前記第1部屋10に面して開口部21が形成されているとともに、この開口部21を開閉する障子窓22が設けられた状態となっている。
このように前記開口部21に、この開口部21を開閉する障子窓22が設けられているので、前記開口部21を開放した状態にすることによって、前記第1部屋10と第2部屋20とを連通することができ、空気の流通性を向上することができる。これによって、夏場等の温暖な時季において、前記最上階1の暖かい空気を効率良く排気することが可能となる。
また、冬場等の寒冷な時季においては、前記開口部21を閉塞した状態することによって気密性の向上を図ることができ、前記最上階1の暖かい空気を逃がさないようにすることができるようになっている。
さらに、隣接する第1部屋10および第2部屋20どうしの視線を遮ってプライバシーを確保したまま、採光を行うことができるので、より一層快適な居住環境を形成することが可能となっている。
以上のような建物Aの最上階1の下方には、図5に示すように、複数の部屋等を備えた1階40が設けられている。
すなわち、玄関ポーチ41a、玄関土間41b、玄関ホール41c、シューズクローゼット41d等の玄関部41や、1階寝室42、また、洗面室43a、1階用トイレ43b、浴室43c等の水回り室43や、洋室44が設けられている。
また、前記玄関部41に連なり、前記1階寝室42や水回り室43、洋室44に接続する廊下46が1階40の中央に設けられている。
さらに、前記水回り室43と洋室44との間には、建物Aに隣接して坪庭50が設けられているとともに、建物A内部と前記坪庭50とに連通する開口部45が設けられている。そして、前記坪庭50は多孔質状に形成された複数の敷石50aが敷き込まれた敷石スペース50とされているとともに、この敷石スペース50に水を撒くための散水装置51が設置されている。
なお、前記敷石50aは、多孔質状に形成された板状の物が用いられており、複数の敷石50aが前記坪庭50に敷き詰められた状態となっている。
また、前記散水装置51は、前記敷石スペース50に設置され、この敷石スペース50全体に水を撒くことができるようになっており、前記複数の敷石50aが所定の高さ位置まで浸漬するように所定量の水を撒くようにしている。
そして、このように前記散水装置51によって敷石スペース50に所定量の水を供給することによって、前記複数の敷石50aに水を浸透させて保持することができるとともに、保持した水を蒸発させやすくなるので、前記坪庭50の温度を低下させたり、温度の上昇を抑えたりすることが可能となる。
このような坪庭50を建物Aに隣接して設けることによって、前記坪庭50の温度の低い外気を、前記開口部45を通じて、また前記廊下46を通じて1階40の各部屋へと流入させることができるようになっている。
また、前記廊下46を挟んで前記坪庭50に対向する位置には、前記最上階1に上がるための階段46が設置されているので、前記坪庭50の温度の低い外気を、前記開口部45を通じて最上階1へと吹き込ませることができるようになっている。
また、図4に示すように、前記最上階1には、建物A内部と外部とに連通する開口部13が設けられており、この開口部13は前記坪庭50の上部に位置するデッキスペース14に通じている。
そして、このように前記坪庭50の上部に前記デッキスペーが位置するようにしておけば、前記坪庭50の温度を低下させたり、温度の上昇を抑えたりしておくことによって、温度の低い外気を坪庭50の上部に位置する前記デッキスペース14に取り入れることができる。また、前記デッキスペース14に取り入れた温度の低い外気を、前記開口部13を通じて建物A内部に取り入れることができるようになっている。
また、前記共用居住空間11に設けられた前記第2部屋20へ上がるための階段12を通じて、前記坪庭50の温度の低い外気を前記第2部屋20へと吹き込ませることができるようになっている。
なお、前記1階40と最上階1とが、前記坪庭50とデッキスペース14とを通じて空気が流通しやすくなっているとともに、1階40と最上階1とをつなぐ前記階段46を通じて空気が流通しやすくなっているので、建物Aの内部が通風性に優れたものとなる。したがって、自然換気を効率良く行うことができるようになっている。
また、図示はしないが、1階40の前記洋室44に隣接して庭を設け、この庭に複数の敷石50aを敷き込むとともに、水供給手段を設けるなどしても良い。このような庭を設けることによって、特に夏場などの温暖な時季において、温度の低い外気を、前記洋室44に設けられた開口部44aを通じて建物Aの内部に効率良く取り入れることができるので好ましい。
なお、本実施の形態の建物Aの間取りは以上のように構成されているが、これに限られるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、以上のようにして自然換気を行う方法の他にも、図2(a)、(b)に示すように、前記最上階1に設けられるバルコニー15の外壁1aに可動ルーバー15a部を設けて日射を遮蔽したり、通気をコントロールしたりしても良く、さらには、図2(b)に示すように、屋根2の軒天井部2bから棟部2dへの空気の流通を可能にして、屋根2の温度の上昇を防ぐようにしても良い。そして、図示はしないが、建物Aの周囲に樹木を植えて、日射を遮るようにしても良い。
以上のように本実施の形態によれば、建物A内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
本発明の建物の主要部を示す断面図である。 本発明の建物の外観を示し、(a)は玄関に向かった正面図であり、(b)は側面図である。 本発明の建物の最上階の間取りの一部および屋根を示す平面図である。 本発明の建物の最上階の間取りの一部を示す平面図である。 図4の建物の1階間取りを示す平面図である。 本発明の建物に設けられた換気窓を示す斜視図である。
符号の説明
A 建物
1 最上階
2 屋根
2a 軒部
3 開口部
4 換気窓

Claims (6)

  1. 最上階の外壁よりも外側に突出するようにして屋根の軒部が設けられた建物において、
    前記最上階の天井部と、前記軒部に設けられた軒天井部とが略同じ高さとなるように設けられており、
    前記最上階の外壁の上部に、前記最上階の天井部付近と、前記軒部の軒天井部付近とを連通する開口部が形成されているとともに、この開口部を開閉する換気窓が設置されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記換気窓は、この換気窓が設置される前記最上階の外壁全周にわたって複数設置されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記換気窓は、窓枠に対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体を備えた外倒し窓であることを特徴とする建物。
  4. 請求項3に記載の建物において、
    前記窓本体は、前記外壁から軒部の先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されていることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記最上階には、吹抜け部を有する第1部屋と、この第1部屋に隣接するとともに第1部屋よりも床面が半階高い第2部屋とが設けられており、
    前記第1部屋の天井部と、前記第2部屋の天井部とが同じ高さ位置に設けられていることを特徴とする建物。
  6. 請求項5に記載の建物において、
    前記第2部屋には、前記第1部屋に面して開口部が形成されており、
    前記開口部に、この開口部を開閉する障子窓が設けられていることを特徴とする建物。
JP2005361837A 2005-12-15 2005-12-15 建物 Pending JP2007162389A (ja)

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