JP2007162389A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】最上階1の外壁1aよりも外側に突出するようにして屋根2の軒部2aが設けられたものであり、前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられており、前記最上階1の外壁1aの上部に、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通する開口部3が形成されているとともに、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されていることを特徴とする建物Aの提供を上記課題の解決手段とする。
【選択図】図1
Description
前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられており、
前記最上階1の外壁1aの上部に、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通する開口部3が形成されているとともに、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されていることを特徴とする。
また、前記開口部3が、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通するようにして前記最上階1の外壁1aの上部に形成されていることから、暖かい空気の上昇する性質を利用して前記最上階1の天井部1b付近に溜まる建物A全体の暖かい空気を、前記開口部3を通じて外部へと確実に排気することができるので、自然換気を効率良く行うことができる。
したがって、建物A内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となる。
前記換気窓4は、この換気窓4が設置される前記最上階1の外壁1a全周にわたって複数設置されていることを特徴とする。
前記換気窓4は、窓枠4aに対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体4bを備えた外倒し窓であることを特徴とする。
前記窓本体4bは、前記外壁1aから軒部2aの先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されていることを特徴とする。
前記最上階1には、吹抜け部10aを有する第1部屋10と、この第1部屋10に隣接するとともに第1部屋10よりも床面20aが半階高い第2部屋20とが設けられており、
前記第1部屋10の天井部10bと、前記第2部屋20の天井部20bとが同じ高さ位置に設けられていることを特徴とする。
すなわち、前記最上階1、延いては建物A全体の暖かい空気を、天井高が高く設定された前記第1部屋10および第2部屋20の各天井部10b、20bに溜めることによって、前記外壁1aの上部に形成された開口部3を通じて、確実に外部へと排気することができるので、自然換気を効率よく行なうことが可能となる。
さらに、前記第2部屋20は、前記第1部屋10よりも床面20aが半階高く設けられているので、前記第2部屋20の床20aの下方に比較的大きな空間を確保することができる。すなわち、このような大きな空間を、例えば、前記最上階1の下方に位置する部屋の吹抜け部10aとしたり、前記第1部屋10と同じ床20a高さを有する低天井の収納室としたりすることで、建物A内のスペースを有効的に活用することが可能となる。
前記第2部屋20には、前記第1部屋10に面して開口部21が形成されており、
前記開口部21に、この開口部21を開閉する障子窓22が設けられていることを特徴とする。
また、冬場等の寒冷な時季においては、前記開口部21を閉めた状態することによって気密性の向上を図ることができ、前記最上階1の暖かい空気を逃がさないようにすることができる。
さらに、隣接する第1部屋10および第2部屋20どうしの視線を遮ってプライバシーを確保したまま、採光を行うことができるので、より一層快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記開口部が前記最上階の天井部付近と、前記軒部の軒天井部付近とを連通するようにして前記最上階の外壁の上部に形成されていることから、暖かい空気の上昇する性質を利用して前記最上階の天井部付近に溜まる建物全体の暖かい空気を、前記開口部を通じて外部へと確実に排気することができるので、自然換気を効率良く行うことができる。
したがって、建物内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるとともに、自然換気を効率良く行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能となる。
なお、本実施の形態の建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられており、
前記最上階1の外壁1aの上部に、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通する開口部3が形成されているとともに、この開口部3を開閉する換気窓4が設置されている。
また、前記屋根2は、図3に示すように、前記最上階1の上方に位置し、平面視略L字状の寄棟屋根となっている。
そして、この屋根2の軒部2aは、前記最上階1の外壁1aよりも外側に突出するようにして設けられており、この軒部2aには前記軒天井部2bが設けられている。さらに、この軒天井部2bは、図1に示すように、前記軒部2aの先端である軒先部2cと、前記最上階1の外壁1aとの間に水平に架け渡されて固定されている。
すなわち、前記最上階1の天井部1bと、前記軒部2aに設けられた軒天井部2bとが略同じ高さとなるように設けられているとともに、前記開口部3が前記最上階1の外壁1aの上部に形成された状態となっているので、例えば開口部3が前記外壁1aの下部に形成される場合に比して、降ってくる雨が前記軒部2aによって遮られて建物A内に打ち込みにくくなり、降雨時における建物A内への雨の打ち込みを確実に防ぐことができるようになっている。
また、前記開口部3が、前記最上階1の天井部1b付近と、前記軒部2aの軒天井部2b付近とを連通するようにして前記最上階1の外壁1aの上部に形成されていることから、暖かい空気の上昇する性質を利用して前記最上階1の天井部1b付近に溜まる建物A全体の暖かい空気を、前記開口部3を通じて外部へと確実に排気することができるので、自然換気を効率良く行うことが可能となっている。
さらに、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することができるようになっている。
このように前記換気窓4が、前記最上階1の外壁1a全周にわたって複数設置されていることによって、前記最上階1の天井部1b付近に溜まる暖かい空気を外部へと確実に排気することができるだけでなく、外部からの空気を多く取り入れることができるので、より効率良く自然換気を行うことが可能となっている。
すなわち、前記換気窓4が、窓枠4aに対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体4bを備えているので、この窓本体4bを外側に傾斜開放しておくことによって、暖かい空気を外部側へと排出するための排気経路を形成することができる。これによって、前記最上階1の天井部1b付近へと上昇してくる暖かい空気を外部へと確実に排気することができるので、より一層効率良く自然換気を行うことが可能となっている。
また、前記窓本体4bが、前記外壁1aから軒部2aの先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されているので、降ってくる雨は前記軒部2aによって遮られて建物A内に打ち込みにくくなるので、降雨時における建物A内への雨の打ち込みをより確実に防ぐことができるようになっている。
また、本実施の形態の換気窓は、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体を備えた外倒し窓であるが、この他にも、例えば滑り出し窓や回転窓等、暖かい空気の上昇・排出を妨げずに、効果的に排気することが可能な窓であれば変更可能である。
前記最上階1には、図3および図4に示すように、吹抜け部10aを有する第1部屋10と、この第1部屋10に隣接するとともに第1部屋10よりも床面20aが半階高い第2部屋20とが設けられており、 前記第1部屋10の天井部10bと、前記第2部屋20の天井部20bとが同じ高さ位置に設けられている。
つまり、前記最上階1、延いては建物A全体の暖かい空気を、天井高が高く設定された前記第1部屋10および第2部屋20の各天井部10b、20bに溜めることによって、前記外壁1aの上部に形成された開口部3を通じて、確実に外部へと排気することができるので、自然換気を効率よく行なうことが可能となっている。
なお、本実施の形態において前記第2部屋20の下方には、天井高が1.4mに設定された低天井収納室30が設けられている。また、この低天井収納室30の天井高は、0.9〜1.4mの高さの範囲であればよい。すなわち、前記低天井室の天井高を0.9〜1.4mに設定することによって、居住者が低天井収納室30に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に抑えることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることが可能となっている。
このように前記開口部21に、この開口部21を開閉する障子窓22が設けられているので、前記開口部21を開放した状態にすることによって、前記第1部屋10と第2部屋20とを連通することができ、空気の流通性を向上することができる。これによって、夏場等の温暖な時季において、前記最上階1の暖かい空気を効率良く排気することが可能となる。
また、冬場等の寒冷な時季においては、前記開口部21を閉塞した状態することによって気密性の向上を図ることができ、前記最上階1の暖かい空気を逃がさないようにすることができるようになっている。
さらに、隣接する第1部屋10および第2部屋20どうしの視線を遮ってプライバシーを確保したまま、採光を行うことができるので、より一層快適な居住環境を形成することが可能となっている。
すなわち、玄関ポーチ41a、玄関土間41b、玄関ホール41c、シューズクローゼット41d等の玄関部41や、1階寝室42、また、洗面室43a、1階用トイレ43b、浴室43c等の水回り室43や、洋室44が設けられている。
また、前記玄関部41に連なり、前記1階寝室42や水回り室43、洋室44に接続する廊下46が1階40の中央に設けられている。
そして、このように前記散水装置51によって敷石スペース50に所定量の水を供給することによって、前記複数の敷石50aに水を浸透させて保持することができるとともに、保持した水を蒸発させやすくなるので、前記坪庭50の温度を低下させたり、温度の上昇を抑えたりすることが可能となる。
また、前記廊下46を挟んで前記坪庭50に対向する位置には、前記最上階1に上がるための階段46が設置されているので、前記坪庭50の温度の低い外気を、前記開口部45を通じて最上階1へと吹き込ませることができるようになっている。
そして、このように前記坪庭50の上部に前記デッキスペーが位置するようにしておけば、前記坪庭50の温度を低下させたり、温度の上昇を抑えたりしておくことによって、温度の低い外気を坪庭50の上部に位置する前記デッキスペース14に取り入れることができる。また、前記デッキスペース14に取り入れた温度の低い外気を、前記開口部13を通じて建物A内部に取り入れることができるようになっている。
1 最上階
2 屋根
2a 軒部
3 開口部
4 換気窓
Claims (6)
- 最上階の外壁よりも外側に突出するようにして屋根の軒部が設けられた建物において、
前記最上階の天井部と、前記軒部に設けられた軒天井部とが略同じ高さとなるように設けられており、
前記最上階の外壁の上部に、前記最上階の天井部付近と、前記軒部の軒天井部付近とを連通する開口部が形成されているとともに、この開口部を開閉する換気窓が設置されていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記換気窓は、この換気窓が設置される前記最上階の外壁全周にわたって複数設置されていることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記換気窓は、窓枠に対し、下部を支点にして外側に傾斜開放する窓本体を備えた外倒し窓であることを特徴とする建物。 - 請求項3に記載の建物において、
前記窓本体は、前記外壁から軒部の先端までの範囲内で傾斜開放するように設定されていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
前記最上階には、吹抜け部を有する第1部屋と、この第1部屋に隣接するとともに第1部屋よりも床面が半階高い第2部屋とが設けられており、
前記第1部屋の天井部と、前記第2部屋の天井部とが同じ高さ位置に設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項5に記載の建物において、
前記第2部屋には、前記第1部屋に面して開口部が形成されており、
前記開口部に、この開口部を開閉する障子窓が設けられていることを特徴とする建物。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP2005361837A JP2007162389A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 建物 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005361837A Pending JP2007162389A (ja) | 2005-12-15 | 2005-12-15 | 建物 |
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-
2005
- 2005-12-15 JP JP2005361837A patent/JP2007162389A/ja active Pending
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