JP4873932B2 - 建物 - Google Patents
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Description
前記排気塔1は、下端部が前記部屋に隣接するとともに、上端部が屋根40から上方に突出して設けられ、かつ突出した排気塔1の周壁2の少なくとも一面に透光性を有する面材2aを備えており、
前記排気塔1の下端部は、前記隣接する部屋の天井部よりも下方に位置し、この排気塔1の下端部と前記部屋の天井部付近とが水平方向に連通していることを特徴とする。
前記排気塔1の上端部には、前記暖かい空気を排気するための通気孔4aを備えるとともに、この通気孔4aからの風雨の浸入を防ぐ通気孔閉塞手段4bを備えた排気塔カバー3が設けられており、
前記排気塔カバー3の上面には、透光性を有する面材3aが設けられていることを特徴とする。
前記排気塔1は、上端部が外部に連通するようにして上階30の部屋の天井部31aに設けられており、
前記排気塔1の下方において上端部が前記上階30の部屋の天井部31aに連通する風洞部6が、下階10の部屋の天井部11aに設けられていることを特徴とする。
これによって、上階30の部屋および下階10の部屋のそれぞれ天井部付近に溜まる暖かい空気を外部へと排出することができるので、前記風洞部6から排気塔1へ、延いては外部へと連続的な排気経路を確保することができ、自然換気を効率良く行うことが可能となる。
前記下階10の部屋は、前記風洞部6の下端部が設けられる第1部屋11と、この第1部屋11に隣接するとともに、第1部屋11よりも天井高の低い第2部屋12とを備えていることを特徴とする。
そして、上端部が前記上階30の部屋の天井部31aに連通する風洞部6が、前記第1部屋11の天井部11aに設けられているので、この風洞部6の下端部から前記第1部屋11の天井部11a付近に溜まった暖かい空気を、前記風洞部6を通じて上階30の部屋の天井部31aへと排気することが可能となる。したがって、自然換気を効率良く行うことができる。
前記上階30の部屋は、前記第2部屋12の上部に位置し、かつ前記排気塔1の下端部が設けられる第3部屋31と、前記第1部屋11の上部に位置するとともに前記第3部屋31に隣接する第4部屋32とを備えており、
前記第4部屋32の天井部32aは、前記第3部屋31の天井部31aよりも若干低い位置に設けられていることを特徴とする。
そして、上端部が外部に連通する前記排気塔1が、前記第3部屋31の天井部31aに設けられていることによって、この排気塔1の下端部から前記第3部屋31の天井部31a付近に溜まった暖かい空気を、前記排気塔1を通じて外部へと排気することが可能となる。したがって、自然換気を効率良く行うことができる。
前記第1部屋11の天井部11aと前記風洞部6の下端部との間に開口部6aが設けられ、前記第3部屋31の天井部31aと前記排気塔1の下端部との間に開口部1aが設けられており、
前記第3部屋31の天井部31aと前記排気塔1の下端部との間に設けられた開口部1aには、この開口部1aを開閉する開閉部材1bが設けられていることを特徴とする。
すなわち、例えば夏場においては、前記開口部1aを開いた状態にすることによって、建物A内の暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場においては、前記開口部1aを閉めた状態することによって、建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、居住性の向上を図ることが可能となる。
また、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となっている。
また、夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において建物内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となる。
なお、本実施の形態の建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
前記排気塔1は、屋根40から上方に突出して設けられ、かつ突出した排気塔1の周壁2の少なくとも一面に透光性を有する面材2aを備えている。
一方、前記上階30の部屋は、前記第2部屋12の上部に位置し、かつ前記排気塔1の下端部が設けられる第3部屋31と、前記第1部屋11の上部に位置するとともに前記第3部屋31に隣接する第4部屋32とを備えており、前記第4部屋32の天井部32aは、前記第3部屋31の天井部31aよりも若干低い位置に設けられている。
このように上方に向かって開ける窓18bの場合、窓18bを設けるための土台を設けなければならない。本実施の形態においては、図5(b)に示すように、複数の枠部材18cを室内側に突出させて形成している。
なお、本実施の形態の地窓は以上のような態様のものが用いられているが、これに限るものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能であることは言うまでもない。
また、前記低天井室17に設けられた地窓が、室内側からのみ開閉可能となっていることから、屋外側から開閉することができず、外部からの人の侵入を防止することができるので防犯上優れる。
このように前記低天井室17の天井高を0.9m〜1.4mに設定することによって、居住者が低天井室17に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最低限に押さえることで、建物Aの高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照現象等の影響を極力少なくすることができるようになっている。
また、前記低天井室17の出入り口17aが前記第1部屋11に面して設けられており、物品の収納がしやすくなっている。
また、冬場においては、前記開口部18を閉じて空気の流入を防ぐことができるので、室内温度を極端に低下させることはない。さらに、前記低天井室17自体が建物Aの北側に位置していたとしても、この低天井室17は上述したように収納空間として用いられているため、例えば、後述するリビングや自室と比較して、居住者が積極的に足を運ぶスペースではないので、冬場における居住者の生活に与える影響は少ない。
そして、前記第1部屋11と第2部屋12との天井高に高低差が生じているとともに、前記第1部屋11とその他の1階10の部屋との天井高に高低差が生じているので、1階10の部屋の暖かい空気が、次第に天井高の高い前記第1部屋11に集まって溜まるようになる。
これによって、上端部が前記第3部屋31の天井部31aに連通する風洞部6が、前記第1部屋11の天井部11aに設けられているので、この風洞部6の下端部から前記第1部屋11の天井部11a付近に溜まった暖かい空気を、前記風洞部6を通じて第3部屋31の天井部31aへと排気することができるようになっている。
また、このように階段を、前記第1部屋11および第2部屋12の共用居住空間に設けることによって、前記玄関部13と上階30との行き来をする場合に、前記共用居住空間を必ず通過することになるので、居住者どうしのコミュニケーションの機会を容易に得ることができるようになっている。
そして、上端部が外部に連通する前記排気塔1が、前記第3部屋31の天井部31aに設けられていることによって、この排気塔1の下端部から前記第3部屋31の天井部31a付近に溜まった暖かい空気を、前記排気塔1を通じて外部へと排気することが可能となる。したがって、自然換気を効率良く行うことができるようになっている。
また、このような欄間32dを、前記低天井室17の地窓の対角線上に設けるなどして、より一層効率良く自然換気を行うことが望ましい。
さらに、欄間32dを開閉式とすることで、夏場には開放して換気を促し、冬場には閉塞して気密性を向上させることができるので好ましい。
これによって、前記風洞部6から排気塔1へ、延いては外部へと連続的な排気経路を確保することが可能となる。すなわち、前記第1部屋11の天井部11aに溜まった暖かい空気が上方の第3部屋31に向かって排気されやすくなるとともに、第3部屋31の天井部31a付近に溜まった暖かい空気が外部へと排気されやすくなるので、自然換気を効率良く行うことができるようになっている。
このように、それぞれ開口部1a、6aを設けることによって、前記第1部屋11の天井部11a付近に溜まった暖かい空気を前記風洞部6へと確実に排気することができるとともに、前記第3部屋31の天井部31a付近に溜まった暖かい空気を前記排気塔1へと確実に排気することができるので、前記風洞部6から排気塔1へ、延いては外部へと開放された排気経路を確保することが可能となり、自然換気を効率良く行うことができるようになっている。
そして、このように前記開口部1aを開閉する開閉部材1bを設けることによって、前記開口部1aを開いた状態にすると、排気経路が開放されて自然換気を効率良く行うことができ、前記開口部1aを閉めた状態にすると、排気経路が閉塞されて建物A内の気密性を向上することができるようになっている。
すなわち、例えば夏場においては、前記開口部1aを開いた状態にすることによって、建物A内の暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場においては、前記開口部1aを閉めた状態することによって、建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、居住性の向上を図ることが可能となる。
また、このように夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となっている。
また、このようにガラス板2aを周壁2の四面に設ける際は、図1に示すように、ガラス板2aの形状を前記排気塔1や屋根40の形状に合わせたものとすることが好ましい。すなわち、前記排気塔1や屋根40の形状に合わせたものとすることによって、排気塔1自体の強度を確保しながら、より多くの陽光を取り入れることが可能となるためである。
すなわち、前記排気塔カバー3には、図1に示すように、前記排気塔1と排気塔カバー3とに連通する排気筒4が設けられている。
そして、この排気筒4の上端部には、前記暖かい空気を排気するための通気孔4aが形成されている。
また、この排気筒4の上部には、排気筒4を上から覆う蓋部材4bが設けられており、この蓋部材4bが、前記通気孔4aからの風雨の浸入を防ぐ通気孔閉塞手段4bとなっている。
すなわち、このような蓋部材4bは、前記排気筒4の上部を覆う本体4cと、この本体4cの周縁部に沿って垂設される壁部4dとを備えている。このため、外部からの風雨は、前記壁部4dを避けてから前記通気孔4aを通じて建物A内へと浸入しなければならない。
つまり、前記排気塔カバー3内に浸入した風や雨が下側から上側に向かって上昇しなければ前記通気孔4aには到達できないようになっているので、建物A内への風雨の浸入を効果的に防ぐことが可能となる。
このような通気孔5によれば、風や雨が下側から上側に向かって上昇しなければ前記通気孔5から前記排気塔カバー3内へと到達できないようになっているので、より一層効果的に建物A内への風雨の侵入を防ぐことができるようになっている。
この第3部屋31には、前記第1部屋11の天井部11a付近に溜まった暖かい空気だけでなく、前記中間階20および2階30の各部屋から集まるようになっている。すなわち、前記第3部屋31が前記中間階20および2階30で最も天井が高く設定されていることによる。
以上のようにして本実施の形態の建物Aによる自然換気の流れがスムーズに行われるようになっている。
また、冬場においても、前記サンルーム16から積極的に太陽熱を取り込んだり、建物Aの気密性、断熱性を向上させたり等、様々な方法で寒さ対策を行うことができる。
また、夏場において暖かい空気を効率良く排気することができるとともに、冬場において建物A内の暖かい空気を逃がさないようにすることができるので、従来とは異なり、空調機器や換気装置等に係るコストを抑えることが可能となり、その上、多くのエネルギー消費を抑制することが可能となる。
B 排気設備
1 排気塔
2 周壁
2a 透光性を有する面材(ガラス板)
3 排気塔カバー
3a 透光性を有する面材(ガラス板)
6 風洞部
10 下階(1階)
11 第1部屋
12 第2部屋
20 中間階
30 上階(2階)
31 第3部屋
32 第4部屋
40 屋根
Claims (6)
- 部屋の天井部付近に溜まる暖かい空気を外部へと排出する排気塔を備えた建物において、
前記排気塔は、下端部が前記部屋に隣接するとともに、上端部が屋根から上方に突出して設けられ、かつ突出した排気塔の周壁の少なくとも一面に透光性を有する面材を備えており、
前記排気塔の下端部は、前記隣接する部屋の天井部よりも下方に位置し、この排気塔の下端部と前記部屋の天井部付近とが水平方向に連通していることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記排気塔の上端部には、前記暖かい空気を排気するための通気孔を備えるとともに、この通気孔からの風雨の浸入を防ぐ通気孔閉塞手段を備えた排気塔カバーが設けられており、
前記排気塔カバーの上面には、透光性を有する面材が設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記排気塔は、上端部が外部に連通するようにして上階の部屋の天井部に設けられており、
前記排気塔の下方において上端部が前記上階の部屋の天井部に連通する風洞部が、下階の部屋の天井部に設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項3に記載の建物において、
前記下階の部屋は、前記風洞部の下端部が設けられる第1部屋と、この第1部屋に隣接するとともに、第1部屋よりも天井高の低い第2部屋とを備えていることを特徴とする建物。 - 請求項3または4に記載の建物において、
前記上階の部屋は、前記第2部屋の上部に位置し、かつ前記排気塔の下端部が設けられる第3部屋と、前記第1部屋の上部に位置するとともに前記第3部屋に隣接する第4部屋とを備えており、
前記第4部屋の天井部は、前記第3部屋の天井部よりも若干低い位置に設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項3〜5のいずれか一項に記載の建物において、
前記第1部屋の天井部と前記風洞部の下端部との間に開口部が設けられ、前記第3部屋の天井部と前記排気塔の下端部との間に開口部が設けられており、
前記第3部屋の天井部と前記排気塔の下端部との間に設けられた開口部には、この開口部を開閉する開閉部材が設けられていることを特徴とする建物。
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