JP5002237B2 - 建物の換気構造 - Google Patents

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Description

本発明は、建物本体内の複数の部屋に溜まる暖かい空気を外部へと排出してなる建物の換気構造に関する。
近年、空調機器の発達に伴い、空調機器を利用して冷暖房を行うようになっている。そのため、住宅等の建物においては、空調効果を高めるために、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
そして、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344253号公報
ところが、このような換気装置を用いると換気装置の設置にコストがかかる上、多くのエネルギーを消費するという問題があったため、上記のような換気装置を用いずに各部屋の窓やドアを開けて建物内に外気を導入し、建物内部の空気と入れ換える等して自然換気を行うようにしている。
しかしながら、特に、夏場においては各部屋の窓やドアを開けたとしても暖かい空気が流入して溜まってしまい、部屋全体が暖まる場合が多いため、夏場であっても快適な居住環境を形成できるような技術の開発が強く望まれていた。
本発明の課題は、自然換気を容易かつ確実に行うことができるとともに、夏場においても快適な居住環境を形成することが可能な建物の換気構造を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、建物本体1内の複数の部屋2,3,4,5,6の暖かい空気を外部へ排出してなる建物Aの換気構造において、
前記建物本体1に隣接して風洞部7が設けられ、この風洞部7は、建物本体1の上下方向に沿って空気を上昇させて外部に排出するための上昇経路7aと、この上昇経路7aに直交して設けられ、外部の空気を取り入れて上昇経路7a内に吹き込ませるための吹込経路7bとを備えており、
前記複数の部屋2,3,4,5,6は、前記風洞部7に沿って配置されるとともに、この風洞部7に面する開口部2a,3a,4a,5a,6aを備えており、
前記上昇経路は、建物本体1の上下階にわたる外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退して形成された凹部7aであり、
前記吹込経路7bは、建物本体1の外壁9と該外壁9に対向するガレージ壁13との間に設けられることによって横穴状に形成されたガレージであり、
前記風洞部7の上端部には屋根20が設けられるとともに、この屋根20には開閉可能な天窓21が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することで前記風洞部7内の暖かい空気を常に上昇させて順次排出できるので、風洞部7内に上昇気流を発生することができる。したがって、風洞部7内では、暖かい空気を排出すると同時に、この暖かい空気よりも比較的冷たい下方からの空気を上昇気流に乗じて上昇させることができるようになっている。すなわち、前記複数の部屋2,3,4,5,6が風洞部7に沿って配置されるとともに、風洞部7に面する開口部2a,3a,4a,5a,6aを備えていることによって、風洞部7内を上昇する比較的冷たい空気を、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aから複数の部屋2,3,4,5,6へと吹き込ませることができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことが可能となる。
また、前記吹込経路7bが、前記上昇経路7aに直交して設けられているので、吹込経路7bは横方向に向かって配置されることとなる。これによって、横方向や斜め方向に吹く風を吹込経路7b内に取り入れやすくなるので、取り入れた外部の空気を前記上昇経路7a内に確実に吹き込ませることが可能となり、前記複数の部屋2,3,4,5,6の自然換気を促進することが可能となり、特に夏場であっても快適な居住環境を形成することができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の建物Aの換気構造において、
前記吹込経路7bは、建物Aが建築される地域の夏季の主風向に対応する方向に開口していることを特徴とする建物の換気構造。
請求項3に記載の発明によれば、前記吹込経路7bは、建物Aが建築される地域の夏季の主風向に対応する方向に開口しているので、この吹込経路7bから風洞部7内に風を効果的に取り入れることが可能となる。すなわち、風は地域の気候特性によって様々である。したがって、例えば主風向が南向きであった場合は、南風を前記吹込経路7b内に確実に取り入れることができる。これによって、取り入れた南風を前記上昇経路7a内に確実に吹き込ませることができるので、特に夏場における複数の部屋2,3,4,5,6の自然換気を促進して、より快適な居住環境を形成することができる。
これに対し、冬季の主風向が北向きであった場合は、北風が前記吹込経路7b内に吹き込むことを極力防ぐことができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2に示すように、請求項1または2に記載の建物Aの換気構造において、
前記吹込経路7bには、この吹込経路7b内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記吹込経路7bに、この吹込経路7b内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けられていることから、この吹込経路7b内で加湿冷却された空気を前記上昇経路7aへと吹き込ませることができるので、冷たい空気を前記複数の部屋2,3,4,5,6へと吹き込ませることが可能となり、特に夏場において、さらに快適な居住環境を形成することができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図4に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物Aの換気構造において、
前記複数の部屋2,3,4,5,6には、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aに対向する外壁9に窓2b,3b,4b,5b,6bがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aに対向する外壁9に窓2b,3b,4b,5b,6bがそれぞれ設けられていることから、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aから吹き込む空気を、部屋2,3,4,5,6内を確実に通過させて窓2b,3b,4b,5b,6bから排出することができるので、これら複数の部屋2,3,4,5,6の自然換気をより容易かつ確実に行うことが可能となり、特に夏場であってもより一層快適な居住環境を形成することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図3に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物Aの換気構造において、
前記風洞部7には、前記複数の部屋3,4と略同じ高さの床面を有するデッキ部15が設けられており、このデッキ部15は、複数のデッキ用板材15aを所定の間隔をあけて配置することによって形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記風洞部7に前記デッキ部15が設けられているので、このデッキ部15を通じて複数の部屋3,4間を行き来できるとともに、レストスペース等としても利用することができる。また、前記デッキ部15は、複数のデッキ用板材15aを所定の間隔をあけて配置することによって形成されているので、下方から上昇する比較的冷たい空気を、複数のデッキ用板材15a間の隙間を通過させて上昇させることができる。これによって、前記デッキ部15は常に下方から比較的冷たい空気が上昇して通過するスペースとなるので、特に夏場におけるデッキ部15の快適な居住環境を形成することができる。
本発明によれば、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することで風洞部内の暖かい空気を常に上昇させて順次排出できるので、風洞部内に上昇気流を発生することができる。したがって、風洞部内では、暖かい空気を排出すると同時に、この暖かい空気よりも比較的冷たい下方からの空気を上昇気流に乗じて上昇させることができるようになっている。すなわち、建物本体内の複数の部屋が風洞部に沿って配置されるとともに、風洞部に面する開口部を備えていることによって、風洞部内を上昇する比較的冷たい空気を、開口部から複数の部屋へと吹き込ませることができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことが可能となり、これによって、特に夏場であっても快適な居住環境を形成することができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態における建物Aは、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
本実施の形態の建物Aの換気構造は、図1〜図4に示すように、建物本体1内の複数の部屋2,3,4,5,6の暖かい空気を外部へ排出してなるものであり、前記建物本体1に隣接して風洞部7が設けられ、この風洞部7は、建物本体1の上下方向に沿って空気を上昇させて外部に排出するための上昇経路7aと、この上昇経路7aに直交して設けられ、外部の空気を取り入れて上昇経路7a内に吹き込ませるための吹込経路7bとを備えており、前記複数の部屋2,3,4,5,6は、前記風洞部7に沿って配置されるとともに、この風洞部7に面する開口部2a,3a,4a,5a,6aを備えている。
ここで、前記建物本体1は、図1に示すように、上下3階建てとなっており、図2から図4に示すように、中庭10を挟んで母屋1aと離れ家1bとに分かれて形成されている。これら母屋1aおよび離れ家1bは、玄関11および玄関ホール11aを通じて行き来できるようになっている。なお、母屋1aおよび離れ家1b間の行き来は1階A1のみ可能となっている。
さらに、建物本体1内には、複数の部屋2,3,4,5,6が配置されているとともに、各階を行き来できる階段が複数設けられている。
また、前記建物本体1の母屋1aは、上下階にわたる外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退した凹部7aを有しており、この凹部7aは、2階A2および3階A3にわたって互いに対向する二つの外壁面9a,9aと、これら二つの外壁面9a,9aに挟まれた中央外壁面9bと、この中央外壁面9bに対向して設けられた目隠し壁12とを備えている。
なお、前記目隠し壁12は、例えば側断面視において平行四辺形をなす桟材を上下に所定間隔で複数配置してなる建築用板材(図示せず)を、前記凹部7aにおいて上下に連続的に配置することによって構成されている。
また、この凹部7aの下端部には、図1および図2に示すように、2階A2の床の下方に位置するガレージ7bが配置されている。このガレージ7bは、建物本体1の外壁9と該外壁9に対向するガレージ壁13との間に設けられることによって横穴状に形成されており、これによって、前記凹部7a内と連続する略L字状の空間を形成できるようになっている。なお、この略L字状の空間の角部、すなわち、前記凹部7aとガレージ7bとの交点部分には、ウッドデッキ14が設けられており、このウッドデッキ14に面して設けられた開口部2aによって、ガレージ7bと1階A1の部屋2との行き来ができるようになっている。
そして、前記凹部7aおよびガレージ7bによって形成された略L字状の空間が、前記風洞部7として用いられている。
続いて、この風洞部7について、さらに詳細に説明する。
前記風洞部7は、上述したように、前記建物本体1に隣接して設けられており、この風洞部7に沿って前記複数の部屋2,3,4,5,6が配置されるとともに、これら複数の部屋2,3,4,5,6の開口部2a,3a,4a,5a,6aが風洞部7に面して設けられている。
ここで、風洞部7とは、暖かい空気がより高い所へと上昇していく性質を利用することによって風洞部7内の暖かい空気を常に上昇させて順次排出するものであり、風洞部7内に上昇気流を発生することが可能となっている。したがって、風洞部7内では、暖かい空気を排出すると同時に、この暖かい空気よりも比較的冷たい下方からの空気を上昇気流に乗じて上昇させることができるようになっている。
このため、風洞部7内を上昇する比較的冷たい空気を、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aから複数の部屋2,3,4,5,6へと吹き込ませることができ可能となり、建物本体1内の自然換気を容易かつ確実に行うことができるようになっている。
そして、前記風洞部7は、図1に示すように、前記建物本体1の上下方向に沿って空気を上昇させて外部に排出するための上昇経路7aと、この上昇経路7aに直交して設けられ、外部の空気を取り入れて上昇経路7a内に吹き込ませるための吹込経路7bとを備えている。すなわち、上昇経路7aは前記凹部7aであり、吹込経路7bは前記ガレージ7bである。
このように前記吹込経路7bが、前記上昇経路7aに直交して設けられているので、吹込経路7bは横方向に向かって配置されることとなる。これによって、横方向や斜め方向に吹く風を吹込経路7b内に取り入れやすくなるので、取り入れた外部の空気を前記上昇経路7a内に確実に吹き込ませることが可能となり、前記複数の部屋2,3,4,5,6の自然換気を促進することができるようになっている。
なお、前記複数の部屋2,3,4,5,6には、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aに対向する外壁9に窓2b,3b,4b,5b,6bが設けられた状態となっている。これによって、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aから吹き込む空気を、部屋2,3,4,5,6内を確実に通過させて窓2b,3b,4b,5b,6bから排出することができるので、これら複数の部屋2,3,4,5,6の自然換気をより容易かつ確実に行うことが可能となっている。
また、これら窓2b,3b,4b,5b,6bは、図1に示すように、比較的高い位置に設けられることが好ましい。つまり、前記風洞部7内を下方から上昇してくる空気が、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aから部屋2,3,4,5,6内に流入して、さらに外部へと抜けやすいようにするためであり、これによって、換気効率の向上を図ることができる。
また、前記吹込経路7bは、建物Aが建築される地域の夏季の主風向に対応する方向に開口している。すなわち、風は地域の気候特性によって様々である。したがって、例えば主風向が南向きであった場合は、南風を前記吹込経路7b内に確実に取り入れることができる。これによって、取り入れた南風を前記上昇経路7a内に確実に吹き込ませることができるので、特に夏場における複数の部屋2,3,4,5,6の自然換気を促進して、より快適な居住環境を形成することができる。よって、前記吹込経路7bは、この吹込経路7bから風洞部7内に風を効果的に取り入れることが可能となる。
これに対し、冬季の主風向が北向きであった場合は、北風が前記吹込経路7b内に吹き込むことを極力防ぐことができる。
なお、この吹込経路7bの開口する方向については、地域ごとの気候風土等によって変更して良く、任意である。
さらに、前記吹込経路7bには、この吹込経路7b内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けられている。
本実施の形態の加湿冷却手段8としては、極微細な水分(例えば4マイクロメートル程度)を噴霧し、その気化熱を利用することによって周囲を濡らさずに冷却できるドライミスト装置8aや、自動的に水播きするスプリンクラー8b等が挙げられる。本実施の形態の吹込経路7bには、図2に示すように、前記ガレージ壁13の端部付近にドライミスト装置8aが設けられており、このドライミスト装置8aが、ガレージ7b内に位置することによって噴霧された水分に日射があたらず、冷却効果を向上させることができる。
このように前記吹込経路7bに、この吹込経路7b内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段8が設けられることによって、この吹込経路7b内で加湿冷却された空気を前記上昇経路7aへと吹き込ませることができるので、冷たい空気を前記複数の部屋2,3,4,5,6へと吹き込ませることが可能となる。
また、前記風洞部7には、図3に示すように、前記複数の部屋3,4と略同じ高さの床面を有するデッキ部15が設けられている。よって、このデッキ部15を通じて複数の部屋3,4間を行き来できるとともに、レストスペース等としても利用することができる。
さらに、このデッキ部15は、複数のデッキ用板材15aを所定の間隔をあけて配置することによって形成されている。すなわち、下方から上昇する比較的冷たい空気を、複数のデッキ用板材15a間の隙間を通過させて上昇させることができる。これによって、前記デッキ部15は常に下方から比較的冷たい空気が上昇して通過するスペースとなるので、特に夏場におけるデッキ部15の快適な居住環境を形成することができるようになっている。
次に、建物本体1内に設けられるその他の換気手段等について説明する。
まず、前記母屋1aと離れ家1bに挟まれた位置に設けられた中庭10には、図2に示すように、複数のデッキ用板材16aが所定の間隔をあけて配置されたデッキ床16が形成されている。また、この中庭10も、前記凹部7aと同様に目隠し壁17によって目隠しされている。さらに、この目隠し壁17に対向して開口部10aが設けられているとともに、左右側方にも複数の開口部10b,10cが設けられている。
そして、この中庭10にはスプリンクラー8bが設置されており、中庭10内に水撒きができるようになっている。これによって、中庭10の温度を下げることができるので、この中庭10を通る空気を冷たくすることができ、さらに、冷たくなった空気を中庭10の周囲の複数の開口部10a,10b,10cから建物本体1内へと流入させることができる。
続いて、建物本体1の屋根には、図1に示すように、小屋裏に溜まった暖気を外部へと排出する小屋裏専用換気塔18が設置されている。これにより、3階A3の部屋5,6の温度上昇を防ぐことができる。
その他にも、例えば部屋5内に取り入れた冷たい空気を部屋5,6同士で行き来させて、建物本体1内の涼しさを逃がさないようにするフロアセントラル換気装置19等を導入して、より換気効率の向上を図るようにしても良い。
また、前記風洞部7の上端部に屋根20を設けるとともに、この屋根20に天窓21を設けて太陽光が差し込むようにしても良い。これによって、風洞部7の上端部付近の温度を上昇させて、さらに風洞部7内に上昇気流を発生させて換気の促進を図ることができる。なお、前記天窓21は開閉可能であるが、開閉可能でない場合は、前記小屋裏専用換気塔18から上昇してきた空気を排出できるようにしても良い。
本実施の形態によれば、風洞部7内を上昇する比較的冷たい空気を、前記開口部2a,3a,4a,5a,6aから複数の部屋2,3,4,5,6へと吹き込ませることができるので、自然換気を容易かつ確実に行うことが可能となり、これによって、特に夏場であっても快適な居住環境を形成することができる。
本発明の建物の換気構造の実施形態を示す断面図である。 本発明の建物の換気構造を採用した建物本体の1階を示す平面図である。 本発明の建物の換気構造を採用した建物本体の2階を示す平面図である。 本発明の建物の換気構造を採用した建物本体の3階を示す平面図である。
符号の説明
1 建物本体
2 部屋
2a 開口部
3 部屋
3a 開口部
4 部屋
4a 開口部
5 部屋
5a 開口部
6 部屋
6a 開口部
7 風洞部
7a 上昇経路(凹部)
7b 吹込経路(ガレージ)

Claims (5)

  1. 建物本体内の複数の部屋の暖かい空気を外部へ排出してなる建物の換気構造において、
    前記建物本体に隣接して風洞部が設けられ、この風洞部は、建物本体の上下方向に沿って空気を上昇させて外部に排出するための上昇経路と、この上昇経路に直交して設けられ、外部の空気を取り入れて上昇経路内に吹き込ませるための吹込経路とを備えており、
    前記複数の部屋は、前記風洞部に沿って配置されるとともに、この風洞部に面する開口部を備えており、
    前記上昇経路は、建物本体の上下階にわたる外壁面の一部が他の外壁面よりも室内側に後退して形成された凹部であり、
    前記吹込経路は、建物本体の外壁と該外壁に対向するガレージ壁との間に設けられることによって横穴状に形成されたガレージであり、
    前記風洞部の上端部には屋根が設けられるとともに、この屋根には開閉可能な天窓が設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
  2. 請求項1に記載の建物の換気構造において、
    前記吹込経路は、建物が建築される地域の夏季の主風向に対応する方向に開口していることを特徴とする建物の換気構造。
  3. 請求項1または2に記載の建物の換気構造において、
    前記吹込経路には、この吹込経路内の空気を加湿冷却する加湿冷却手段が設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物の換気構造において、
    前記複数の部屋には、前記開口部に対向する外壁に窓がそれぞれ設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物の換気構造において、
    前記風洞部には、前記複数の部屋と略同じ高さの床面を有するデッキ部が設けられており、このデッキ部は、複数のデッキ用板材を所定の間隔をあけて配置することによって形成されていることを特徴とする建物の換気構造。
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