JP5410112B2 - 建物の換気構造 - Google Patents
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Description
一方、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
このような空調機器によるコストの増加を軽減するために、夏場等の温暖な時季は、空調機器に代えて換気装置を使用し、この換気装置の動力を上げる方法が採られる場合がある。このような方法によれば、建物内の給排気における空気の量や速度が増すことになるので、空調機器を稼動せずとも建物内に涼を取ることが可能となる。
しかしながら、このように換気装置の動力を上げてしまうと、空調機器と同じくコスト高を招く場合がある。その上、換気装置の動力が上げられたままだと、冬場等の寒冷な時季においては、積極的に寒冷な外気を取り込むとともに建物内の暖気を排出することになってしまうので望ましくない。
この建物本体1の各階2,3,4の床2a,2b、3a,3b、4a,4bは、前記タワー部10を挟んで、該タワー部10の両側に配設され、前記各階2,3,4の床2a,2b、3a,3b、4a,4b上には居住領域がそれぞれ設けられており、
前記タワー部10は、当該タワー部と前記両側の各居住領域とを仕切る壁で区切られている部分であり、
当該タワー部10は、
前記建物本体1の上下方向に積層するとともに前記各居住領域のうち任意の居住領域に向かって開口する複数のユーティリティー部11,11…と、
前記複数のユーティリティー部11,11…に隣接し、前記各階2,3,4の床2a,2b、3a,3b、4a,4bをそれぞれ連絡する階段12a,12b,12c,12d,12eを有する階段室12と、
前記複数のユーティリティー部11,11…に隣接し、前記建物本体1の上下方向に沿って該タワー部10を貫通する風洞部20と、を備えており、
前記風洞部20は、季節に応じて、この風洞部20と屋外との間で空気を流通させる空気流通手段と、
この風洞部20内に取り込んだ空気を、前記各居住領域内へと導いて供給する給気手段と、
この風洞部20と前記各居住領域とを仕切る壁20aにそれぞれ設けられるとともに、これら風洞部20と各居住領域とを連通する排気口26とを有しており、
前記各居住領域のうち、少なくとも一つの居住領域の床下空間に蓄熱手段27が設けられており、
この床下空間と前記風洞部20とを仕切る壁20aには、前記風洞部20内の空気を前記床下空間に取り込むための通気口20bが形成されていることを特徴とする。
したがって、換気装置の動力を上げることなく、建物内の給排気における空気の量や速度を増やすことができるので、コストの増加を防ぐことができるとともに、夏場等の温暖な時季において建物内で涼を取ることができる。
また、前記空気流通手段によって前記風洞部20と屋外との間で空気を流通させずに、前記風洞部20内の空気を、前記給気手段によって前記各居住領域へと導いて供給し、これら各居住領域内の空気を、前記排気口26から風洞部20へと排出することができるので、建物内で空気を循環させることができる。
したがって、屋外の寒冷な空気を建物内に取り込んでしまうことと、建物内の暖気を屋外へと排出してしまうことを防ぐことができるので、コストの増加を防ぐことができるとともに、冬場等の寒冷な時季において建物内の保温効果を高めることができる。
これによって、季節に応じて、快適な居住環境を形成することが可能となる。
また、前記各居住領域のうち、少なくとも一つの居住領域の床下空間に蓄熱手段27が設けられており、前記壁20aに前記通気口20bが形成されているので、前記通気口20bを通じて前記風洞部20から前記床下空間へと取り込んだ空気の暖気または冷気を、前記蓄熱手段27に蓄熱することができる。
これによって、前記蓄熱手段27の上方に位置する居住領域の床の温度を上昇・下降させることができる。
前記空気流通手段は、前記風洞部20の下端部に位置し、屋外から風洞部20へと空気を引き込む引き込みファン21と、
前記風洞部20の上端部に位置し、屋根1aから上方に突出して設けられるとともに、空気が通過する通気孔23aを有する換気塔22とを備えており、この換気塔22の通気孔23aは開閉可能に構成されていることを特徴とする。
さらに、前記引き込みファン21は、前記風洞部20の下端部に位置し、前記換気塔22は、前記風洞部20の上端に位置するので、前記風洞部20の下端部から上端部へと空気が移動することになり、前記風洞部20内に上昇気流を発生させることができる。そして、このような上昇気流が前記風洞部20内で発生することにより、前記排気口26から風洞部20へと排出される各居住領域の空気を上昇気流に乗せて、前記換気塔22の通気孔23aから屋外へと効率良く排出することができる。しかも、暖かい空気は上昇する性質を備えているので、特に夏場等の温暖な時季においては、さらに換気効率が向上することとなる。
また、前記換気塔22の通気孔23aは開閉可能に構成されているので、前記通気孔23aを開放することによって前記風洞部20内の空気を確実に排出でき、前記通気孔23aを閉塞することによって前記風洞部20内の上昇気流の発生を抑制することができる。
前記給気手段は、前記風洞部20内に配管されるとともに、先端部が前記各居住領域に向かって開口する給気パイプ24と、
この給気パイプ24の上端部に設けられるとともに、前記風洞部20内の空気を前記給気パイプ24に取り込んでから前記各居住領域へと送り出す送風ファン25とを備えていることを特徴とする。
これによって、冬場等の寒冷な時季において、前記排気口26から風洞部20へと排出される各居住領域の暖かい空気を、再び、各居住領域へと送り出すことができるので、建物内の保温効果をより高めることができる。
前記排気口26は、前記各居住領域の天井の近傍に配置されており、
前記給気パイプ24の先端部は、前記各居住領域の床2b、3a,3b、4a,4bの近傍に配置されていることを特徴とする。
前記各居住領域のうち、床面2aの高さが、地上面と略等しい高さに設定された居住領域は屋外に向かって開放されており、
前記引き込みファン21は、この居住領域と前記風洞部20とを仕切る壁20aに設けられていることを特徴とする。
また、このような比較的冷たい空気を前記引き込みファン25によって前記風洞部20内へと引き込むことができるので、前記風洞部20の下部を比較的冷たい空気で満たすことができる。
前記建物本体1には、少なくとも屋外から該建物本体1内に取り込む空気と、建物本体1内から屋外へと排出する空気との熱交換を行う熱交換器を備える24時間換気型の空調設備が設けられていることを特徴とする。
したがって、換気装置の動力を上げることなく、建物内の給排気における空気の量や速度を増やすことができるので、コストの増加を防ぐことができるとともに、夏場等の温暖な時季において建物内で涼を取ることができる。
また、空気流通手段によって風洞部と屋外との間で空気を流通させずに、風洞部内の空気を、給気手段によって各居住領域へと導いて供給し、これら各居住領域内の空気を、排気口から風洞部へと排出することができるので、建物内で空気を循環させることができる。
したがって、屋外の寒冷な空気を建物内に取り込んでしまうことと、建物内の暖気を屋外へと排出してしまうことを防ぐことができるので、コストの増加を防ぐことができるとともに、冬場等の寒冷な時季において建物内の保温効果を高めることができる。
これによって、季節に応じて、快適な居住環境を形成することが可能となる。
図1は本発明に係る建物の換気構造の一例を示す側断面図である。
図1において符号1は、建物本体を示す。この建物本体1は、1階2と2階3と3階4とからなる3階建てに構築されており、この建物本体1の中央に、この建物本体1の上下方向に沿ってタワー部10が設けられている。
ここでタワー部10とは、建物本体1の中央で上下方向に、1階床部2aから最上階の屋根1aまで設けられ、そのタワー部10とその両側の各居住領域とを仕切る壁(壁20aを含む)で区切られている部分であり、このタワー部10の内側に複数のユーティリティー部11,11、各床のそれぞれに連絡する階段を有する階段室12および風洞部20を備える部分を言う。
また、この建物本体1の各階2,3,4の床2a,2b、3a,3b、4a,4bは、前記タワー部10を挟んで、該タワー部10の両側に配設されており、これら床2a,2b,3a,3b,4a,4b上には、それぞれ居住領域が設けられている。
また、このような空調設備は、前記熱交換器だけでなく、吸湿機能を有し、吸湿後は乾燥した空気と接触することによって放湿して再生可能な調湿材が収容された調湿機と、前記熱交換器によって熱交換された外気を前記調湿機内の調湿材に接触させたうえで建物内に取り入れる取入れ経路と、前記熱交換器によって熱交換された室内空気を前記調湿機内の調湿材に接触させたうえで外部に放出する放出経路等とを備えていることが望ましい。
また、前記建物本体1の上部に設けられる屋根1aには、前記床4b床に設けられる居住領域に面する天窓5が開閉可能に設けられている。
これら複数のユーティリティー部11,11…は、前記各階2,3,4の双方の床2a,2b,3a,3b,4a,4bと連続する高さに一体的に設けられる仕切り床11aによって上下に仕切られており、この仕切り床11aによって前記複数のユーティリティー部11,11…を確実に上下に仕切ることができる。
また、前記仕切り床11a上と、この仕切り床11aと連続する床2a,2b,3a,3b,4a,4b上との間を確実に行き来することができる。
また、この収納空間の天井高を0.9m〜1.4mとすることによって、この収納空間に人が入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保できるとともに、建物本体1の高さを、隣接する建物に日照等の影響を及ぼさない程度に抑えることができる。
さらに、収納空間の天井高が0.9m〜1.4mであれば、通常の部屋の半分程度に抑えられることになるので、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間とされたユーティリティー部11,11…を、前記各居住領域に確実に割り当てることができる。
なお、この勉強部屋としてのユーティリティー部11は、前記部屋40だけでなく、前記ダイニング42・キッチン43および階段室12に向かって開口している。これによって、前記ダイニング42やキッチン43で作業をしながら、子どもの様子を見ることができたり、行き来が容易でコミュニケーションを取りやすいという利点がある。
また、この勉強部屋としてのユーティリティー部11の天井高は、本実施の形態の他のユーティリティー部11,11…の天井高よりも高く設定されており、前記部屋40の天井高と略等しい。
前記階段12aは、前記1階2の他方の床2bと、前記1階2の一方の床2aとの間に架設されており、前記階段12bは、前記1階2の一方の床2aと、前記2階3の他方の床3bとの間に架設されている。
また、前記階段12cは、前記2階3の他方の床3bと、前記2階3の一方の床3aとの間に架設されており、前記階段12dは、前記2階3の一方の床3aと、前記3階4の他方の床4bとの間に架設されている。
さらに、前記階段12eは、前記3階4の他方の床4bと、前記3階4の一方の床4aとの間に架設されている。
また、前記階段12eを除く階段12a,12b,12c,12dは、前記収納空間としてのユーティリティー部11,11…との間に壁が立設されて隔絶されている。
また、前記換気塔カバー22aの上面に前記透光性面材22bが設けられることによって、この透光性面材22bを通じて、太陽光を換気塔22内へと差し込ませることができ、この換気塔22の内部および前記風洞部20の上部の空気を暖めることができるようになっている。このように、前記換気塔22の内部および前記風洞部20の上部の空気を暖めることができれば、暖かい空気が上昇する性質を利用して、前記風洞部20内に上昇気流を発生させることができ、換気効率を向上させることができる。
そして、この換気筒23の上端部には、図6に示すように、前記換気塔22の内部空間と前記換気塔カバー22a内部空間とを連通する通気孔23aが形成されている。この通気孔23aは、前記蓋部材23cの壁部によって、前記換気塔カバー22a内に流入する風雨が前記通気孔23aを通じて前記風洞部20内に容易に入らない構成となっている。
この開閉手段23bは、本実施の形態においては、図7に示すような回転可能な開閉ダンパーとするが、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。また、このような開閉ダンパー等の開閉手段23は、この開閉手段23を駆動させる駆動手段と、この駆動手段を制御する制御手段等とを備えており、前記居住領域のいずれかに操作部を設けることによって、この居住領域内から操作可能に設定されているものとする。
また、前記メインパイプ24aは筒状に形成されているので、上面および下面が開放された状態となっている。
さらに、このメインパイプ24aは、上端部に、このメインパイプ24aと一体形成されるとともに、このメインパイプ24aの上端部から上方に向かうにつれて徐々に広がる逆円錐台形状の傾斜板部24cを備えている。この傾斜板部24cによって、前記風洞部20の上端部付近の空気を集めやすく、前記風洞部20の下部から上昇する空気の妨げともなりにくい。
この支持部材は、例えば前記メインパイプ24aに外挿されて固定されるリング状部材と、このリング状部材の外周面から突出し、その突出端部が前記風洞部20の内周面に固定される棒状部材とを備えているものとする。
また、このような支持部材は、前記メインパイプ20aの長さ方向に沿って、かつ所定の間隔をあけて複数設けられている。
また、これら孔部は前記各居住領域の床の近傍の高さに設けられている。このため、前記サブパイプ24bの先端部も、前記各居住領域の床の近傍に配置されている。
また、これらサブパイプ24bの先端部または前記孔部には通気可能なカバーを設けておき、外観性の低下を防ぐことが好ましい。
さらに、これら送風ファン25と、引き込みファン21と、開閉手段23bとが互いに連動するように制御してもよいものとする。
この排気口26の居住領域側には、この排気口26の内部が見えないようにし、通気も可能なカバーを設けておき、外観性の低下を防ぐことが好ましい。
本実施の形態においては、図1および図2に示すように、前記リビング34が設けられる床3aの床下空間に蓄熱手段27が設けられている。
さらに、このように蓄熱手段27がコンクリート製のものであれば、前記床下空間の所定スペースに流動性のあるコンクリートを打設し硬化させるだけで、正確な形状の蓄熱層を簡単に施工できる。
例えば、本実施の形態においては、前記玄関部31が設けられる部分の床2aの床下空間と、前記部屋32が設けられる床2bの床下空間とに蓄熱手段27が設けられている。これら床2a,2bの床下空間に設けられる蓄熱手段27は一体的に連続して設けられている。
本実施の形態の建物本体1には、上述のように24時間換気型の空調設備が設けられており、この空調設備が稼動している状態となっている。
また、前記各居住領域へと供給された比較的冷たい空気は、各居住領域内で暖められて、各居住領域の天井付近に溜まり、そこから前記排気口26を通じて前記風洞部20へと排出される。
この風洞部20に排出された空気は、暖かい空気が上昇する性質を持っていることと、上述の上昇気流とによって前記風洞部20の上端部へと上昇して、前記通気孔23aから屋外に排出されるようになっている。
なお、冬場等の寒冷な時季であっても、暖かい空気が上昇する性質を変わることがないので、風洞部20内の空気は暖かいものほど上昇することになる。
そして、この風洞部20に排出された空気は前記風洞部20の上端部へと上昇し、前記送風ファン25によって再び各居住領域へと供給されるようになっている。
したがって、換気装置の動力を上げることなく、建物内の給排気における空気の量や速度を増やすことができるので、コストの増加を防ぐことができるとともに、夏場等の温暖な時季において建物内で涼を取ることができる。
また、前記空気流通手段によって前記風洞部20と屋外との間で空気を流通させずに、前記風洞部20内の空気を、前記給気手段によって前記各居住領域へと導いて供給し、これら各居住領域内の空気を、前記排気口26から風洞部20へと排出することができるので、建物内で空気を循環させることができる。
したがって、屋外の寒冷な空気を建物内に取り込んでしまうことと、建物内の暖気を屋外へと排出してしまうことを防ぐことができるので、コストの増加を防ぐことができるとともに、冬場等の寒冷な時季において建物内の保温効果を高めることができる。
これによって、季節に応じて、快適な居住環境を形成することが可能となる。
さらに、前記引き込みファン21は、前記風洞部20の下端部に位置し、前記換気塔22は、前記風洞部20の上端に位置するので、前記風洞部20の下端部から上端部へと空気が移動することになり、前記風洞部20内に上昇気流を発生させることができる。そして、このような上昇気流が前記風洞部20内で発生することにより、前記排気口26から風洞部20へと排出される各居住領域の空気を上昇気流に乗せて、前記換気塔22の通気孔23aから屋外へと効率良く排出することができる。しかも、暖かい空気は上昇する性質を備えているので、特に夏場等の温暖な時季においては、さらに換気効率が向上することとなる。
また、前記換気塔22の通気孔23aは開閉可能に構成されているので、前記通気孔23aを開放することによって前記風洞部20内の空気を確実に排出でき、前記通気孔23aを閉塞することによって前記風洞部20内の上昇気流の発生を抑制することができる。
これによって、冬場等の寒冷な時季において、前記排気口26から風洞部20へと排出される各居住領域の暖かい空気を、再び、各居住領域へと送り出すことができるので、建物内の保温効果をより高めることができる。
また、このような比較的冷たい空気を前記引き込みファン25によって前記風洞部20内へと引き込むことができるので、前記風洞部20の下部を比較的冷たい空気で満たすことができる。
これによって、前記蓄熱手段27の上方に位置する居住領域の床の温度を上昇・下降させることができる。
10 タワー部
20 風洞部
21 引き込みファン
22 換気塔
24 給気パイプ
25 送風ファン
26 排気口
Claims (6)
- 複数階建てに構築される建物本体の中央に、この建物本体の上下方向に沿ってタワー部が設けられており、
この建物本体の各階の床は、前記タワー部を挟んで、該タワー部の両側に配設され、前記各階の床上には居住領域がそれぞれ設けられており、
前記タワー部は、当該タワー部と前記両側の各居住領域とを仕切る壁で区切られている部分であり、
当該タワー部は、
前記建物本体の上下方向に積層するとともに前記各居住領域のうち任意の居住領域に向かって開口する複数のユーティリティー部と、
前記複数のユーティリティー部に隣接し、前記各階の床をそれぞれ連絡する階段を有する階段室と、
前記複数のユーティリティー部に隣接し、前記建物本体の上下方向に沿って該タワー部を貫通する風洞部と、を備えており、
前記風洞部は、季節に応じて、この風洞部と屋外との間で空気を流通させる空気流通手段と、
この風洞部内に取り込んだ空気を、前記各居住領域内へと導いて供給する給気手段と、
この風洞部と前記各居住領域とを仕切る壁にそれぞれ設けられるとともに、これら風洞部と各居住領域とを連通する排気口とを有しており、
前記各居住領域のうち、少なくとも一つの居住領域の床下空間に蓄熱手段が設けられており、
この床下空間と前記風洞部とを仕切る壁には、前記風洞部内の空気を前記床下空間に取り込むための通気口が形成されていることを特徴とする建物の換気構造。 - 請求項1に記載の建物の換気構造において、
前記空気流通手段は、前記風洞部の下端部に位置し、屋外から風洞部へと空気を引き込む引き込みファンと、
前記風洞部の上端部に位置し、屋根から上方に突出して設けられるとともに、空気が通過する通気孔を有する換気塔とを備えており、この換気塔の通気孔は開閉可能に構成されていることを特徴とする建物の換気構造。 - 請求項1または2に記載の建物の換気構造において、
前記給気手段は、前記風洞部内に配管されるとともに、先端部が前記各居住領域に向かって開口する給気パイプと、
この給気パイプの上端部に設けられるとともに、前記風洞部内の空気を前記給気パイプに取り込んでから前記各居住領域へと送り出す送風ファンとを備えていることを特徴とする建物の換気構造。 - 請求項3に記載の建物の換気構造において、
前記排気口は、前記各居住領域の天井の近傍に配置されており、
前記給気パイプの先端部は、前記各居住領域の床の近傍に配置されていることを特徴とする建物の換気構造。 - 請求項2〜4のいずれか一項に記載の建物の換気構造において、
前記各居住領域のうち、床面の高さが、地上面と略等しい高さに設定された居住領域は屋外に向かって開放されており、
前記引き込みファンは、この居住領域と前記風洞部とを仕切る壁に設けられていることを特徴とする建物の換気構造。 - 請求項1〜5のいずれか一項に記載の建物の換気構造において、
前記建物本体には、少なくとも屋外から該建物本体内に取り込む空気と、建物本体内から屋外へと排出する空気との熱交換を行う熱交換器を備える24時間換気型の空調設備が設けられていることを特徴とする建物の換気構造。
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