JP2017161208A - 空調システム、空調方法、及びプログラム - Google Patents

空調システム、空調方法、及びプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】より少ない消費電力で、快適な室内環境を実現する空調システム、空調方法、及びプログラムを提供する。
【解決手段】空調システム1は、建物Hの床下Gに一端が設置され、建物Hの天井裏空間303に他端が設置されるダクト700と、建物の天井に設けられ、建物Hの天井裏空間303に開口する第1のガラリ310と、天井302に設けられ、建物Hの小屋裏403に開口する第2のガラリ410と、1階の部屋300および2階の部屋400の壁に配置された第1のファン500と、壁に設けた両端が開口した第1の通気層200と、第1の通気層200の上の開口に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層210と、第2の通気層210に繋がる棟に設けた棟換気部220と、で構成した。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物の空調システム、空調方法、及びプログラムに関する。
建物において、快適な室内環境を実現するために、壁構造材と透湿作用を有する室内壁との間に内部通気層を設け、室内の空気を、内部通気層を経て建物外に排出する構成が知られている(例えば、特許文献1参照)。特許文献1の構成では、加湿器及び除湿器を駆動して、室内の湿度が快適な状態に保たれる。
特開2006−207126号公報
しかし、特許文献1に開示された構成は、室内の温度を制御する構成ではないため、特に、夏期又は冬期において、室内環境を快適に保つことは容易ではない。また、室内を快適な状態に保つために、例えばエアコンディショナー等の空調装置を設置し、高出力で稼働すると、多大な電力を消費してしまう。
本発明は、上記に鑑みて、より少ない消費電力で、快適な室内環境を実現する空調システム、空調方法、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る空調システムは、
建物の床下に一端が設置され、前記建物の部屋に他端が設置されるダクトと、
前記建物の天井に設けられ、前記建物の天井裏空間に開口する第1の換気部材と、
前記天井に設けられ、前記建物の小屋裏に開口する第2の換気部材と、
前記建物の部屋の壁に配置されたファンと、
前記壁に設けた両端が開口した第1の通気層と、
前記第1の通気層の上の開口に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層と、
前記第2の通気層に繋がる棟に設けた棟換気部と、
で構成した。
前記部屋の空気を調和する空気調和機をさらに備えてもよい。
本発明の第2の観点に係る空調方法は、
第1の観点に係る空調システムを備える建物の空調方法であって、
部屋の温度が第1の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記部屋と前記天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
前記部屋の温度が、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記部屋と前記天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記部屋と前記建物の小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる。
本発明の第3の観点に係る空調システムは、
2階建て以上の建物の1階の床下に一端が設置され、1階の天井裏空間に他端が設置される筒状のダクトと、
1階の部屋の天井に設けた第1の開口部と、
前記1階の部屋の天井に設け、前記天井裏空間に開口する第1の換気部材と、
前記建物の最上階の部屋の天井に設けた第2の開口部と、
前記最上階の部屋の天井に設けた第2の換気部材と、
前記1階の部屋、及び前記最上階の部屋の壁に配置されたファンと、
前記壁に設けた両端が開口した第1の通気層と、
前記第1の通気層の上に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層と、
前記第2の通気層に繋がる棟に設けた棟換気部と、
で構成した。
前記建物の各階の部屋の空気を調和する空気調和機をさらに備えてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第4の観点に係る空調方法は、
第3の観点に係る空調システムを備える建物の空調方法であって、
部屋の温度が第1の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
前記部屋の温度が、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記建物の小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる。
部屋の温度を計測する室温センサと、
前記室温センサから供給される信号に基づいて、前記ファン、前記第1の換気部材及び前記第2の換気部材を稼働することで前記部屋の空調制御を行う制御装置と、をさらに備えてもよい。
前記制御装置は、
前記部屋の温度が第1の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
前記部屋の温度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記建物の小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れるようにしてもよい。
前記床下の温度を計測する床下温度センサと、
前記建物の小屋裏の温度を計測する小屋裏温度センサと、をさらに備え、
前記制御装置は、
前記部屋の温度と前記床下の温度との差分が第3の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
前記部屋の温度と前記小屋裏の温度との差分が第4の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れるようにしてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第5の観点に係る空調方法は、
部屋の温度を判別する室温判別ステップと、
前記室温判別ステップで判別した部屋の温度が第1の閾値以上の場合、1階の部屋の天井に設けられた第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記1階の部屋及び最上階の部屋に設けたファンを稼働することで、床下の空気を、一端を前記床下に配備し、他端を前記1階の天井裏空間に配備したダクトを介して部屋に取り入れる第1の空調ステップと、
前記室温判別ステップで判別した部屋の温度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記最上階の部屋の天井に設けられた第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる第2の空調ステップと、を備える。
床下の温度を判別する床下温度判別ステップと、
前記部屋の温度と前記床下の温度との差分を求める第1の温度差判別ステップと、
前記小屋裏の温度を判別する小屋裏温度判別ステップと、
前記部屋の温度と前記小屋裏の温度との差分を求める第2の温度差判別ステップと、をさらに備え、
前記第1の空調ステップは、前記第1の温度差判別ステップで特定した差分が第3の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
前記第2の空調ステップは、前記第2の温度差判別ステップで特定した差分が第4の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れるようにしてもよい。
上記目的を達成するために、本発明の第6の観点に係るプログラムは、
コンピュータを、
部屋の温度を判別する室温判別手段、
前記室温判別手段で判別した部屋の温度が第1の閾値以上の場合、1階の天井に設けられた第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記1階の部屋及び最上階の部屋に設けたファンを稼働することで、床下の空気を、一端を前記床下に配備し、他端を前記1階の天井裏空間に配備したダクトを介して部屋に取り入れる第1の空調手段、
前記室温判別手段で判別した部屋の温度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記最上階の部屋の天井に設けられた第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる第2の空調手段、として機能させる。
本発明によれば、より少ない消費電力で、室内環境を快適にすることができる。
本発明の実施の形態1に係る建物の模式図である。 建物の柱、土台、胴差し、軒桁及び屋根材の要部を示した一部省略の拡大斜視図である。 空調システムの構成を示すブロック図である。 建物の一部を示した斜視図である。 制御装置の動作を示すフローチャートである。 夏期における建物内の空気の流れを説明するための模式図である。 冬期における建物内の空気の流れを説明するための模式図である。 夏期における建物の室内の温度を計測した結果を示す図で、(a)は本発明の実施の形態に係る建物の温度を示す図で、(b)は空調システムを備えていない従来の建物の温度を示す図である。 冬期における、本発明の実施の形態に係る建物の小屋裏の温度を計測した結果を示す図で、(a)は本発明の実施の形態に係る建物の温度を示す図で、(b)は空調システムを備えていない従来の建物の温度を示す図である。 本発明の実施の形態2に係る建物の模式図である。 本発明の実施の形態2に係る建物で、夏期における建物内の空気の流れを説明するための模式図である。 本発明の実施の形態2に係る建物で、冬期における建物内の空気の流れを説明するための模式図である。
以下、本発明に係る空調システムを配備した建物の一実施の形態について、図1〜図9を参照して説明する。
(実施の形態1)
図1、図2に示す建物Hは、例えば木造構造である。その要旨は、水切り、又は換気穴等を備えた土台10と、土台10に立設した柱20と、柱20間をつなぐ胴差し30と、この柱20の上端に設けた軒桁40と、この軒桁40に設けた断熱材51、防水シート53等を介して葺設した瓦等の屋根材52と、1階と2階とを行き来するための階段60と、で構築する。図1中の70は軒天を示す。図1、図2に於いては、断面の主要な箇所にハッチングして明確とした。
基礎Fは、地面上にコンクリートが敷き固められてなり、床下Gの空気の通気経路となる孔11が2カ所設けられている。土台10は、複数の角材から構成され、基礎F又はその立上部に差渡し固定される。複数本の柱20は、土台10上に立設された角材である。胴差し30は、1階と2階等の各階との間における複数の柱20に架渡しされた横架材である。軒桁40は、各柱20の上部に架渡しされた横架材である。複数本の軒桁40及び建物Hの頂部に設置された棟木54上には、屋根50が、頂部で開口部50aを形成するように設置される。断熱材51の下端側には、複数本の垂木(母屋)55が複数本設置される。
図1に示すように、複数本の柱20などの室内側には、木質系ボード等の内壁21が固定され、複数の柱20及び軒桁40等の室外側にはサイディング等の外壁22が固定されている。壁体80は、この内壁21及び外壁22から構成される。図2に示すように、壁体80内には、断熱材マット81が収納されている。柱20と断熱材マット81とで壁本体が構成される。この断熱材マット81は、防水断熱性を有する袋内にグラスウール等の断熱性の高い材料を充填した定尺マットである。内壁21の室外側の面には断熱材マット81を覆うように防湿シート(図示略)が貼り付けられている。内壁21と外壁22の下端との間には開口を設け、例えば、1階の部屋300の内気を、速やかに排除する。
外壁22と柱20及び胴差し30と内壁21との間には、通気経路となる第1の通気層200が形成されており、この第1の通気層200の上端側の開口は、屋根材52と防水シート53との間に形成した第2の通気層210に連なる。第2の通気層210は、後述する棟換気部220に連なる。また、第1の通気層200の下端側は開放されている。また、第1の通気層200は、断熱層としての機能を持つ。
土台10には、図1に示すように、1階の床面301が固定され、胴差し30には、1階の天井302が固定されている。また、胴差し30上には、2階の床面401が固定され、軒桁40には、2階の天井402が固定されている。これにより、1階の部屋300及び2階の部屋400は、それぞれ建物H内において、概ね直方体の空間で区切られる。また、1階の部屋300と2階の部屋400との間には、1階の天井裏空間303(開口部)が形成され、2階の部屋400と屋根50との間には、小屋裏403が形成される。また、1階の天井302には、1階の天井裏空間303に流れた空気が、1階の部屋300に流れるための開口部320が設けられている。
屋根材52の頂部には、棟カバー90が設けられている。棟カバー90は、棟に合わせて屈曲した板状に形成されているが、一例である。棟カバー90と屋根材52との間には、通気経路となる隙間221が設けられている。棟換気部220は、開口部50aと隙間221から構成され、第2の通気層210から流入する空気を建物Hの外へ排出する。
空調システム1は、1階の部屋300の側壁及び2階の部屋400の側壁に設けられた4基の第1のファン500と、断熱材51に設けられた2基の第2のファン600と、金属、樹脂等の材質で筒状に形成されるダクト700と、1階の部屋300の天井302に設けられた第1のガラリ310と、2階の部屋400の天井402に設けられた第2のガラリ410と、を備える。さらに、空調システム1は、図3に示すように、各換気部材(第1のファン500、第2のファン600、第1のガラリ310、第2のガラリ410)の制御を行う制御装置1000と、室内の温度を計測する室温センサ1010と、を備え、室内の空調制御を行う。制御の詳細については後述する。
ダクト700は、1階の部屋300内に配備され、図示せぬ仕切りなどによって覆われている。ダクト700の一端側の吸気端700aは、床面301を貫通し、床下G(床面301と基礎Fとの間)まで延び、他端側の排気端700bは、1階の天井302を貫通し、1階の天井裏空間303まで延びている。なお、ダクト700は、図4に示すように、1階の部屋300の内壁21と、例えば、隣接した他の部屋の内壁21との間に配備されてもよい。あるいは、押し入れに配備されてもよいし、壁本体(柱20及び断熱材マット81)と内壁21との間に空間を設け、その空間内にダクト700を配備してもよい。
第1のファン500は、例えば、円筒状のパイプファンである。第1のファン500は、1階の部屋300の内壁21及び2階の部屋400の内壁21に設けられており、1階の部屋300及び2階の部屋400の空気を第1の通気層200に排気する。第1のファン500によって排気された空気は、第2の通気層210を経由して棟換気部220から建物H外へ排気される。又は、第1の通気層200の下側から建物H外へ排気する。
第2のファン600は、第1のファン500と同様に、例えば、円筒状のパイプファンである。第2のファン600は、断熱材51に設けられており、小屋裏403の空気を、第2の通気層210を経由して棟換気部220から建物H外へ排気する。
1階の天井302に設けられた第1のガラリ310は、1階の天井裏空間303内の空気を1階の部屋300内に取り入れる。2階の天井402に設けられた第2のガラリ410は、小屋裏403の空気を2階の部屋400に取り入れる。第1のガラリ310及び第2のガラリ410は、複数基でもよく、全てか、その一部が、例えば排気用ファンでもよい。
次に、図5のフローチャート及び図6、図7を参照しつつ、空調システム1の動作について説明する。
小屋裏403は、1年を通して、建物H内でも、日光によって最も暖められやすい空間である。このため、小屋裏403は、建物Hの内部でも特に温度が高い。すなわち、小屋裏403の空気は暖気となる。また、床下Gは、夏期において、日光が屋根50や壁体80に遮られるため、また、小屋裏403や1階の部屋300、2階の部屋400の空気が断熱層として作用するため、日光の影響を受けにくく、日中でも温度上昇しにくい。そのため、床下Gの空気は冷気となる。
制御装置1000は、図5に示すように、室温センサ1010から供給される信号に基づいて、室内の温度Tを特定する(ステップS11)。
次に、制御装置1000は、室温Tが所定の閾値T1(例えば、T1=32℃)以上であるかどうかを判別する(ステップS12)。
室温Tが、閾値T1以上であると判別した場合(ステップS12;YES)、制御装置1000は、各換気部材を稼働する(ステップS13)。
具体的には、制御装置1000は、第1のガラリ310を開け、第1のファン500を稼働する。
これにより、図6に示すように、1階の部屋300及び2階の部屋400の空気は、第1のファン500によって排気され(矢印線a)、1階の部屋300及び2階の部屋400は負圧となる。負圧となった1階の部屋300は、第1のガラリ310、1階の天井裏空間303、ダクト700を介して、床下Gの空気を取り入れる(矢印線b)。この空気は、開口部320を介して、2階の部屋400にも流れる(矢印線c)。これにより、床下Gも負圧となり、孔11を介して外部から空気を取り入れる(矢印線d)。1階の部屋300および2階の部屋400から排気された空気は、第1の通気層200の下端から外部へ排気されるか(矢印線e)、あるいは、第2の通気層210、隙間221を介して外部へ排気される(矢印線f)。
また、制御装置1000は、第2のガラリ410を閉じ、第2のファン600を稼働して、小屋裏403の空気を排気する(矢印線g)。
図5に戻り、ステップS12で、室温Tが閾値T1未満であると判別した場合(ステップS12;NO)、制御装置1000は、室温Tが、閾値T1未満の所定の閾値T2(例えば、T2=8℃)以下であるかどうかを判別する(ステップS14)。
室温Tが閾値T2以下であると判断した場合(ステップS14;YES)、制御装置1000は、各換気部材を稼働する(ステップS15)。
具体的には、制御装置1000は、第1のガラリ310と第2のガラリ410を開け、第1のファン500を稼動する。
これにより、図7に示すように、1階の部屋300及び2階の部屋400の空気は、第1のファン500によって排気され(矢印線a)、1階の部屋300及び2階の部屋400は負圧となる。負圧となった1階の部屋300及び2階の部屋400は、第1のガラリ310、1階の天井裏空間303、ダクト700を介して、床下Gの空気を取り入れる(矢印線b)。これにより、床下Gも負圧となり、孔11を介して外部から空気を取り入れる(矢印線c)。また、1階の部屋300及び2階の部屋400は、第2のガラリ410を介して小屋裏403の空気を取り入れる(矢印線d)。1階の部屋300および2階の部屋400から排気された空気は、第1の通気層200の下端から外部へ排気されるか(矢印線e)、あるいは、第2の通気層210、隙間221を介して外部へ排気される(矢印線f)。
図5に戻り、ステップS14で、室温Tが閾値T2を超えると判別した場合(ステップS14;NO)、制御装置1000は、稼働中の換気部材(第1のガラリ310、第2のガラリ410、第1のファン500、第2のファン600)があるかどうかを判別する(ステップS16)。
稼働中の換気部材があると判別した場合(ステップS16;YES)、制御装置1000は、稼働中の換気部材を停止し(ステップS17)、ステップS11に戻って一連の空調制御処理を繰り返す。また、全ての換気部材が停止していると判別した場合(ステップS16;NO)、制御装置1000は、ステップS11に戻って一連の空調制御処理を繰り返す。
夏期における空調システム1の効果について、図8を参照しつつ説明する。図8は、ある夏期の日における建物Hの各所の温度と、空調システム1を備えていない従来の建物の各所の温度と、をそれぞれ計測した結果を示す図である。なお、いずれも、空調システム1以外の、エアコンディショナーなどの空調機器は設置しない条件で温度を計測した。
図8(a)、(b)に示すように、床下(床下G)の温度は、他の場所と比較して温度が低く安定している(図8では25〜28度)。これは、建物内の空気が断熱層として機能するため、日光の影響を受けにくいことに起因する。
空調システム1は、このことを利用している。すなわち、室温Tが閾値T1以上である場合、吸気端700aを床下Gに、排気端700bを1階の天井裏空間303に配置したダクト700を介して、床下Gの空気を1階の部屋300及び2階の部屋400に取り入れる。床下Gの空気は、1階の部屋300及び2階の部屋400と比較して低温であるため、この空気によって1階の部屋300及び2階の部屋400の空冷を図ることができる。
また、空調システム1は、小屋裏403の空調も可能であることを特徴としている。図8(a)に示すように、小屋裏403は、日光による影響や煙突効果などが相まって、建物内で最も温度が高くなる場所である。小屋裏403が高温のままであると、小屋裏403自身が熱源となってしまい、空調管理の観点から好ましくない。
空調システム1は、室温Tが閾値T1以上である場合、小屋裏403に配置された第2のファン600を稼働することで、小屋裏403の排気を図る。小屋裏403の暖気を外部へ排気することで、小屋裏403の温度上昇を低減する。
次に、冬期における空調システム1の効果について、図9を参照しつつ説明する。図9は、ある冬期の日における建物Hの各所の温度と、空調システム1を備えていない従来の建物の各所の温度と、をそれぞれ計測した結果を示す図である。なお、いずれも、空調システム1以外の、エアコンディショナーなどの空調機器は設置しない条件で温度を計測した。
図9(a)に示すように、従来の建物において、1日を通して、床下Gの温度は室温よりも高く、かつ略一定である(図9(a)では14〜15度)。これは、地熱によって床下Gの空気が暖められるためである。
空調システム1は、このことを利用している。すなわち、室温Tが閾値T2以下である場合、吸気端700aを床下Gに、排気端700bを1階の天井裏空間303に配置したダクト700を介して、床下Gの空気を1階の部屋300及び2階の部屋400に取り入れる。床下Gの空気は、1階の部屋300及び2階の部屋400と比較して高温であるため、図9(b)に示すように、この空気によって室内の暖房を図ることができる。
また、図9(a)に示すように、小屋裏403の温度は、室温よりも高い。これは、夏期と同様、日光による影響や煙突効果などが相まって、建物内でも特に温度が高くなるためである。
空調システム1は、このことも利用している。すなわち、室温Tが閾値T2以下である場合、第2のガラリ410を開け、小屋裏403の暖気を1階の部屋300及び2階の部屋400に取り入れ、対流させる。これにより、図9(b)に示すように、室内の温度低下を抑制できる。
このように、床下G、又は小屋裏403の空気を利用して室温を調整するため、エアコンディショナー等のみで室温を調整した場合に比べて、より少ない消費電力で、快適な室内環境を実現することができる。また、この空調システム1によれば、部屋内の温度調整だけに限らず、空気を循環させることで、臭いや煙なども外部に排出することができ、快適な室内環境を実現できる。また、空調システム1によれば、換気のために窓を開ける頻度を低減できるため、防犯上も好ましく、かつ、前述の消費電力の軽減化に寄与できる。さらに、空調システム1を、1階の部屋300、及び/又は、2階の部屋400に設置し、本発明との併用で、真夏日/酷寒時等の環境整備に役立てること、或いはクローゼット、押し入れ又は玄関に適用することで、クローゼット等の内部に臭いがこもることなどを抑制できる。
また、この構成によれば、空調システム1の作動中は、第1の通気層200及び第2の通気層210には常に空気が流れ続ける。これにより、壁体80自身が断熱層として機能するため、また、建物H外の空気が室内に逆流することがないため、建物Hの外部からの熱の干渉を遮断し、1階の部屋300及び2階の部屋400の温湿度を維持する。また、結露防止を図ることができる。
(実施の形態2)
本発明に係る空調システム1は、1階建ての建物にも適用することができる。なお、以下では、実施の形態1と同様の構成要素については同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図10は、空調システム1を備える建物H’を示す図である。実施の形態1との相違点は、建物H’は1階建てであり、階段60が省略される。また、1階の天井裏空間303の直上に小屋裏403を有する構成となっており、1階の天井裏空間303と小屋裏403とで所謂二重天井の構造を呈する。そして、第2のガラリ410は、1階の部屋300の天井302に設けられ、1階の天井裏空間303を貫通して小屋裏403まで連通する。
このように構成された建物H’において、空調システム1は、図5に示すフローチャートと同様の制御処理で建物H’の空調を管理することができる。すなわち、室温Tが所定の閾値T1以上であると判別した場合(ステップS12;Yes)、制御装置1000は、第1のガラリ310を開け、第1のファン500を稼動する(ステップS13)。
これにより、図11に示すように、1階の部屋300の空気は、第1のファン500によって排気され(矢印線a)、1階の部屋は負圧となる。負圧となった1階の部屋300は、第1のガラリ310、1階の天井裏空間303、ダクト700を介して、床下Gの空気を取り入れる(矢印線b)。これにより、床下Gも負圧となり、孔11を介して外部から空気を取り入れる(矢印線c)。1階の部屋300から排気された空気は、第1の通気層200の下端から外部へ排気されるか(矢印線d)、あるいは、第2の通気層210、隙間221を介して外部へ排気される(矢印線e)。
さらに、第2のガラリ410を閉じ、第2のファン600を稼働して、小屋裏403の空気を排気する(矢印線f)。
また、室温Tが所定の閾値T2以下であると判別した場合(ステップS14;Yes)、制御装置1000は、第1のガラリ310及び第2のガラリ410を開け、第1のファン500を稼動する(ステップS15)。
これにより、図12に示すように、1階の部屋300の空気は、第1のファン500によって排気され(矢印線a)、1階の部屋300は負圧となる。負圧となった1階の部屋300は、第1のガラリ310、1階の天井裏空間303、ダクト700を介して、床下Gの空気を取り入れる(矢印線b)。これにより、床下Gも負圧となり、孔11を介して外部から空気を取り入れる(矢印線c)。同時に、第2のガラリ410を介して小屋裏403の空気を取り入れる(矢印線d)。1階の部屋300から排気された空気は、第1の通気層200の下端から外部へ排気されるか(矢印線e)、あるいは、第2の通気層210、隙間221を介して外部へ排気される(矢印線f)。
このように、床下G又は小屋裏403の空気を利用して室温を調整するため、エアコンディショナー等のみで室温を調整した場合に比べて、より少ない消費電力で、快適な室内環境を実現することができる。また、この空調システム1によれば、部屋内の温度調整だけに限らず、空気を循環させることで、臭いや煙なども外部に排出することができ、快適な室内環境を実現できる。また、空調システム1によれば、換気のために窓を開ける頻度を低減できるため、防犯上も好ましく、かつ、前述の消費電力の軽減化に寄与できる。さらに、空調システム1を、1階の部屋300に設置し、本発明との併用で、真夏日/酷寒時等の環境整備に役立てること、或いはクローゼット、押し入れ又は玄関に適用することで、クローゼット等の内部に臭いがこもることなどを抑制できる。
(変形例)
上記実施の形態では、棟換気部220から建物Hの外部に空気が排出したが、その他の部分、例えば、外壁22に排気口(図示せず)を設けて、その排気口から建物H外に排出してもよい。また、この排気口に外部に空気を送るファンを新たに設けてもよい。
上記実施の形態に係る第1のファン500は、ファンの能力や部屋の面積などを考慮して、適宜増設/省略してもよい。あるいは、1階の部屋300のみに設置してもよいし、2階の部屋400のみに設置してもよい。
上記実施の形態に係る第2のファン600は、ファンの能力などを考慮して、適宜増設/省略してもよい。あるいは、第2のファン600を設置しなくともよい。
上記実施の形態に係る空調システム1に、エアコンディショナーなどの空気調和機をさらに追加してもよい。例えば、実施の形態1に係る建物Hの1階の部屋300の内壁21に設置し、空調システム1と併用することで、空気調和機の空気を、1階の部屋300のみならず、2階の部屋400にも循環させることができる。これにより、より少ない基数の空気調和機で建物H全体の空調を図ることができる。
上記実施の形態では、2階建ての建物Hである例によって説明したが、これに限られず、例えば、3階建ての建物でもよい。また、例えば、3階建ての建物の場合、ダクト700の排気端700b側を枝分かれさせ、排気端700bのそれぞれを、最上階以外の天井裏空間のそれぞれまで延びるように構成してもよい。
上記実施の形態では、建物Hは、木造で説明したが、鉄骨又は鉄筋コンクリートの建物Hに、実施の形態に係る空調システム1を適用してもよい。
上記実施の形態に係る空調システム1に、湿度センサをさらに備えてもよい。また、例えば、湿度センサから供給される信号に基づいて、室内の湿度が、所定の閾値以上であると判別すると、第1のファン500を稼働するように制御してもよい。制御装置1000が湿度センサを備えることで、建物Hの湿度を監視し、室内を常に快適な環境に保つことができる。また、結露やカビ、ダニの発生を抑制できる。
上記実施の形態に係る空調システム1に、小屋裏温度センサと床下温度センサとをさらに備えてもよい。また、室温T、小屋裏403の温度及び床下Gの温度に基づいて、室内の空調を制御する構成としてもよい。
上記実施の形態に係る制御装置1000は、室温センサ1010から供給される信号に基づいて各換気部材を稼働制御して、室内の空調を制御したが、これに限られず、例えば、室温センサ1010に代えて、外気温センサを備え、外気温センサから供給される信号に基づいて、室内の空調を制御する構成としてもよい。
上記実施の形態に係る制御装置1000に、ユーザによって押し操作可能に設置された強制動作スイッチをさらに備えてもよい。制御装置1000は、強制動作スイッチが押し操作されたことを認識すると、第1のファン500及び第2のファン600を駆動し、第1のガラリ310及び第2のガラリ410を開放する。この構成によれば、例えば、調理の際、部屋内に充満した匂い及び煙を迅速に、建物H外に排出できる。
上記実施の形態では、1階の部屋300及び2階の部屋400の空調を管理する例によって説明したが、これに限られず、例えば、クローゼット、押し入れ、玄関などが対象であってもよい。
本発明は上述した実施の形態に限定されるものではなく、各請求項に示した範囲内での種々の変更が可能である。すなわち、請求項に示した範囲内で適宜変更した技術的手段を組み合わせて得られる実施の形態も、本発明の技術的範囲に含まれる。
1 空調システム
10 土台
11 孔
20 柱
21 内壁
22 外壁
30 胴差し
40 軒桁
50 屋根
50a 開口部
51 断熱材
52 屋根材
53 防水シート
54 棟木
55 垂木(母屋)
60 階段
70 軒天
80 壁体
81 断熱材マット
90 棟カバー
200 第1の通気層
210 第2の通気層
220 棟換気部
221 隙間
300 1階の部屋
301 床面
302 天井
303 天井裏空間
310 第1のガラリ
320 開口部
400 2階の部屋
401 床面
402 天井
403 小屋裏
410 第2のガラリ
500 第1のファン
600 第2のファン
700 ダクト
700a 吸気端
700b 排気端
1000 制御装置
1010 室温センサ
F 基礎
G 床下
H、H’ 建物
上記目的を達成するために、本発明の第1の観点に係る空調システムは、
建物の床下に一端が設置され、前記建物の天井裏空間に他端が設置されるダクトと、
前記建物の天井に設けられ、前記天井裏空間に開口する第1の換気部材と、
前記天井に設けられ、前記建物の小屋裏に開口する第2の換気部材と、
前記建物の部屋の壁に配置されたファンと、
前記壁に設けた両端が開口した第1の通気層と、
前記第1の通気層の上の開口に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層と、
前記第2の通気層に繋がる棟に設けた棟換気部と、
で構成した。
本発明の第3の観点に係る空調システムは、
2階建て以上の建物の1階の床下に一端が設置され、前記1階の天井裏空間に他端が設置される筒状のダクトと、
前記1階の部屋の天井に設けた開口部と、
前記1階の部屋の天井に設け、前記天井裏空間に開口する第1の換気部材と
前記建物の最上階の部屋の天井に設けた第2の換気部材と、
前記1階の部屋、及び前記最上階の部屋の壁に配置されたファンと、
前記壁に設けた両端が開口した第1の通気層と、
前記第1の通気層の上に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層と、
前記第2の通気層に繋がる棟に設けた棟換気部と、
で構成した。
図5に戻り、ステップS14で、室温Tが閾値T2を超えると判別した場合(ステップS14;NO)、制御装置1000は、稼働中の換気部材(第1のガラリ310、第2のガラリ410、第1のファン500、第2のファン600)があるかどうかを判別する(ステップS16)。尚、第1の換気部材は、第1のガラリ310と第1のファン500で、第2換気部材は、第2のガラリ410と第2のファン600で、それぞれ構成する。

Claims (12)

  1. 建物の床下に一端が設置され、前記建物の部屋に他端が設置されるダクトと、
    前記建物の天井に設けられ、前記建物の天井裏空間に開口する第1の換気部材と、
    前記天井に設けられ、前記建物の小屋裏に開口する第2の換気部材と、
    前記建物の部屋の壁に配置されたファンと、
    前記壁に設けた両端が開口した第1の通気層と、
    前記第1の通気層の上の開口に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層と、
    前記第2の通気層に繋がる棟に設けた棟換気部と、
    で構成した空調システム。
  2. 前記部屋の空気を調和する空気調和機をさらに備える請求項1に記載の空調システム。
  3. 請求項1又は2に記載の空調システムを備える建物の空調方法であって、
    部屋の温度が第1の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記部屋と前記天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
    前記部屋の温度が、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記部屋と前記天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記部屋と前記建物の小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる空調方法。
  4. 2階建て以上の建物の1階の床下に一端が設置され、1階の天井裏空間に他端が設置される筒状のダクトと、
    1階の部屋の天井に設けた第1の開口部と、
    前記1階の部屋の天井に設け、前記天井裏空間に開口する第1の換気部材と、
    前記建物の最上階の部屋の天井に設けた第2の開口部と、
    前記最上階の部屋の天井に設けた第2の換気部材と、
    前記1階の部屋、及び前記最上階の部屋の壁に配置されたファンと、
    前記壁に設けた両端が開口した第1の通気層と、
    前記第1の通気層の上に繋がる屋根裏に設けた第2の通気層と、
    前記第2の通気層に繋がる棟に設けた棟換気部と、
    で構成した空調システム。
  5. 前記建物の各階の部屋の空気を調和する空気調和機をさらに備える請求項4に記載の空調システム。
  6. 請求項4又は5に記載の空調システムを備える建物の空調方法であって、
    部屋の温度が第1の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
    前記部屋の温度が、前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記建物の小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる空調方法。
  7. 部屋の温度を計測する室温センサと、
    前記室温センサから供給される信号に基づいて、前記ファン、前記第1の換気部材及び前記第2の換気部材を稼働することで前記部屋の空調制御を行う制御装置と、をさらに備える請求項4又は5に記載の空調システム。
  8. 前記制御装置は、
    前記部屋の温度が第1の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
    前記部屋の温度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記建物の小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる請求項7に記載の空調システム。
  9. 前記床下の温度を計測する床下温度センサと、
    前記建物の小屋裏の温度を計測する小屋裏温度センサと、をさらに備え、
    前記制御装置は、
    前記部屋の温度と前記床下の温度との差分が第3の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
    前記部屋の温度と前記小屋裏の温度との差分が第4の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる、
    請求項7に記載の空調システム。
  10. 部屋の温度を判別する室温判別ステップと、
    前記室温判別ステップで判別した部屋の温度が第1の閾値以上の場合、1階の部屋の天井に設けられた第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記1階の部屋及び最上階の部屋に設けたファンを稼働することで、床下の空気を、一端を前記床下に配備し、他端を前記1階の天井裏空間に配備したダクトを介して部屋に取り入れる第1の空調ステップと、
    前記室温判別ステップで判別した部屋の温度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記最上階の部屋の天井に設けられた第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる第2の空調ステップと、を備える空調方法。
  11. 床下の温度を判別する床下温度判別ステップと、
    前記部屋の温度と前記床下の温度との差分を求める第1の温度差判別ステップと、
    前記小屋裏の温度を判別する小屋裏温度判別ステップと、
    前記部屋の温度と前記小屋裏の温度との差分を求める第2の温度差判別ステップと、をさらに備え、
    前記第1の空調ステップは、前記第1の温度差判別ステップで特定した差分が第3の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気を、前記ダクトを介して部屋に取り入れ、
    前記第2の空調ステップは、前記第2の温度差判別ステップで特定した差分が第4の閾値以上の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と前記小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる請求項10に記載の空調方法。
  12. コンピュータを、
    部屋の温度を判別する室温判別手段、
    前記室温判別手段で判別した部屋の温度が第1の閾値以上の場合、1階の天井に設けられた第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記1階の部屋及び最上階の部屋に設けたファンを稼働することで、床下の空気を、一端を前記床下に配備し、他端を前記1階の天井裏空間に配備したダクトを介して部屋に取り入れる第1の空調手段、
    前記室温判別手段で判別した部屋の温度が前記第1の閾値よりも小さい第2の閾値以下の場合、前記第1の換気部材によって、前記1階の部屋と前記1階の天井裏空間とを通気可能にし、前記最上階の部屋の天井に設けられた第2の換気部材によって、前記最上階の部屋と小屋裏とを通気可能にし、前記ファンを稼働することで、前記床下の空気及び前記小屋裏の空気を部屋に取り入れる第2の空調手段、として機能させるためのプログラム。
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