JP2010116670A - 建物 - Google Patents

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JP2010116670A
JP2010116670A JP2008288502A JP2008288502A JP2010116670A JP 2010116670 A JP2010116670 A JP 2010116670A JP 2008288502 A JP2008288502 A JP 2008288502A JP 2008288502 A JP2008288502 A JP 2008288502A JP 2010116670 A JP2010116670 A JP 2010116670A
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Takuya Masuda
拓也 増田
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

【課題】効率良く換気を行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能な建物を提供することを目的とする。
【解決手段】上階の部屋20aの壁20bに、この上階の部屋20aの内部と屋外とを連通する開口部20cが形成されており、建物本体1aは、上階の部屋20aの内部において開口部20cから最も離間した位置に配置されるとともに、下階の床21aから上階の部屋20aの天井にわたって設けられることによって上階20と下階21とを連通する階段室2を備えており、この階段室2の上部には、屋根1bに開閉可能に設けられた天窓5と、この天窓5の下方に設けられたシーリングファン6とを備えた空調設備4が設けられていることを特徴とする建物1。これにより、天窓を開放するとともにシーリングファンを回転させることによって、開口部と階段室との間で空気を流通させることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、建物本体と、この建物本体の上部に設けられる屋根とを有する住宅等の建物に関する。
近年、空調機器の発達に伴い、空調機器を利用して冷暖房を行うようになっている。そのため、住宅等の建物においては、空調効果を高めるために、屋内外の空気の出入りを遮断し、室内の熱が屋外に漏れないようにし、建物の内部の空調におけるエネルギー損失を少なくするために、室内の気密性および断熱性を高くした高気密・高断熱建物が利用されている。
一方、このような高気密・高断熱建物は、屋内外の空気の出入りを遮断しているために換気を十分に行う必要があった。そこで、高気密・高断熱建物の換気を行うために、建物内の部屋等、仕切られた複数の空間をまとめて換気するセントラル換気装置が利用されている(例えば、特許文献1参照)。
特開平11−344253号公報
ところが、このような換気装置を用いると換気装置の設置にコストがかかる上、多くのエネルギーを消費するという問題があった。このため、特に、春や秋等の気候がよい季節においては、上記のような空調機器や換気装置を用いずに、各部屋の窓やドアを開放して建物内部に外気を導入し、建物内部の空気と入れ換える等して自然換気を行うようにしている。
しかしながら、屋外が無風であれば、開放された窓やドアから外気を導入させることは困難である。また、例えば、一方の窓から導入した外気を、間近にある他方の窓から屋外へと排気してしまうと、一方および他方の窓から離間した位置の換気が行いにくく、効率が良くないという問題がある。
本発明の課題は、効率良く換気を行うことができ、快適な居住環境を形成することが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、建物本体1aと、この建物本体1aの上部に設けられる屋根1bとを有する建物1において、
前記建物本体1aの上階の部屋20aの壁20bに、この上階の部屋20aの内部と屋外とを連通する開口部20cが形成されており、
前記建物本体1aは、前記上階の部屋20aの内部において前記開口部20cから最も離間した位置に配置されるとともに、下階の床21aから上階の部屋20aの天井にわたって設けられることによって上階20と下階21とを連通する階段室2を備えており、
この階段室2の上部には、前記屋根1bに開閉可能に設けられた天窓5と、この天窓5の下方に設けられたシーリングファン6とを備えた空調設備4が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記階段室2は、前記上階の部屋20aの内部において前記開口部20cから最も離間した位置に配置されているので、前記空調設備4の天窓5を開放するとともにシーリングファン6を回転させることによって、前記開口部20cから取り込んだ外気が、前記上階の部屋20aの内部を通り抜けて前記階段室2まで達することとなり、前記開口部20cと前記階段室2との間で空気を流通させることができる。また、前記階段室2は、前記下階の床21aから屋根1bにわたって設けられることによって上階20と下階21とを連通するので、前記天窓5を開放するとともに前記シーリングファン6を回転させることによって、前記下階21からの空気を前記天窓5から排気することができる。
これによって、例えば屋外が無風状態であっても、前記開口部20cを開放し、前記空調設備4の天窓5を開放するとともにシーリングファン6を回転させれば、前記上階の部屋20a内の換気を行うことができるとともに、下階21から上階20にわたる建物1全体の換気を行うことができるので、効率が良い。
また、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、前記階段室2内の暖かい空気は、下階21から上階20に向かって上昇し、この階段室2の天井付近に溜まることになるので、前記天窓5を開放しておくことで、この階段室2内の暖かい空気を屋外に排気することができる。そして、このように暖かい空気を前記天窓5から排気することによって前記階段室2内に上昇気流を形成することができることから、この階段室2によって連通する上階20および下階21の天井付近に溜まる暖かい空気を、前記階段室2内の上昇気流に乗せて前記天窓5から屋外へと排気することができる。すなわち、前記建物本体1a内の暖かい空気を自然排気することができる。
さらに、このように階段室2内の上昇気流を利用して建物本体1a内の換気を行う際に、同時に前記シーリングファン6を回転させることによって、前記階段室2内の上昇気流による排気効率を高めることができる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図3,図5および図6に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記上階の部屋20aの床20dには、前記階段室2を囲むようにして所定高さの手摺壁22,23が立設されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記上階の部屋20aの床20dには、前記階段室2を囲むようにして所定高さの手摺壁22,23が立設されているので、この手摺壁22,23によって前記上階の部屋20aと階段室2とを仕切ることができ、安全性を向上させることができる。
また、前記手摺壁22,23の高さが、例えば、この手摺壁22,23の上端部と前記上階の部屋20aの天井との間に隙間をあけることができる程度の高さに設定されている場合は、この手摺壁22,23の上端部と前記上階の部屋20aの天井との間の隙間を通じて、前記上階の部屋20aと階段室2とを連通させることができるので、前記開口部20cと階段室2との間で空気を流通させやすくなる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1および図6に示すように、請求項2に記載の建物1において、
前記上階の部屋20aには、前記手摺壁22,23の部屋側の表面に当接するようにして収納棚24が設けられており、この収納棚24の高さは、前記手摺壁22,23の高さよりも低くなるように設定されていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記上階の部屋20aには、前記手摺壁22,23の部屋側の表面に当接するようにして収納棚24が設けられており、この収納棚24の高さは、前記手摺壁22,23の高さよりも低くなるように設定されているので、この手摺壁22,23の上端部は、前記収納棚24の上面よりも高い位置に設けられることとなる。これによって、前記上階の部屋20aにおける収納スペースを向上できるとともに、前記収納棚24の上面に置かれた物品が階段室2側に落下することを防ぐことができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1〜図6に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記階段室2に設けられる階段3は、下階の床21aの上方に設けられる踊り場3aと、この踊り場3aと下階の床21aとの間に設けられる第1階段3bと、前記踊り場3aと上階の床21aとの間に設けられる第2階段3cとからなり、
これら第1および第2階段3b,3cのうち、少なくとも一方は、複数の踏み板30と、これら複数の踏み板30が長さ方向に沿って並設される桁材31とからなるスケルトン式の階段であることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記第1および第2階段3b,3cのうち、少なくとも一方は、複数の踏み板30と、これら複数の踏み板30が長さ方向に沿って並設される桁材31とからなるスケルトン式の階段であることから、前記下階21からの空気を前記天窓5から排気する際に、前記複数の踏み板30同士の隙間を通じて空気が流通することになるので、前記下階21からの空気が上昇しやすくなり、前記天窓5から排気させやすくなる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1〜図7に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物1において、
前記階段室2に設けられる階段3は折り返し階段であり、この折り返し階段の平面視における中央部にある階段手摺り3dの直上に、前記シーリングファン6が位置していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記階段室2に設けられる階段3は折り返し階段であり、この折り返し階段の平面視における中央部にある階段手摺り3dの直上に、前記シーリングファン6が位置しているので、このシーリングファン6を回すことによって、前記階段室2の上下にわたって空気を効果的に流通させることがきる。
本発明によれば、階段室は、上階の部屋の内部において開口部から最も離間した位置に配置されているので、空調設備の天窓を開放するとともにシーリングファンを回転させることによって、開口部から取り込んだ外気が、上階の部屋の内部を通り抜けて階段室まで達することとなり、開口部と階段室との間で空気を流通させることができる。また、階段室は、下階の床から屋根にわたって設けられることによって上階と下階とを連通するので、天窓を開放するとともにシーリングファンを回転させることによって、下階からの空気を天窓から排気することができる。
これによって、例えば屋外が無風状態であっても、開口部を開放し、空調設備の天窓を開放するとともにシーリングファンを回転させれば、上階の部屋内の換気を行うことができるとともに、下階から上階にわたる建物全体の換気を行うことができるので、効率が良い。
また、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、階段室内の暖かい空気は、下階から上階に向かって上昇し、この階段室の天井付近に溜まることになるので、天窓を開放しておくことで、この階段室内の暖かい空気を屋外に排気することができる。そして、このように暖かい空気を天窓から排気することによって階段室内に上昇気流を形成することができることから、この階段室によって連通する上階および下階の天井付近に溜まる暖かい空気を、階段室内の上昇気流に乗せて天窓から屋外へと排気することができる。すなわち、建物本体内の暖かい空気を自然排気することができる。
さらに、このように階段室内の上昇気流を利用して建物本体内の換気を行う際に、同時にシーリングファンを回転させることによって、階段室内の上昇気流による排気効率を高めることができる。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
本実施の形態の建物1は、図1〜図7に示すように、建物本体1aと、この建物本体1aの上部に設けられる屋根1bとを有するものであり、前記建物本体1aの上階の部屋20aの壁20bに、この上階の部屋20aの内部と屋外とを連通する開口部20cが形成されており、前記建物本体1aは、前記上階の部屋20aの内部において前記開口部20cから最も離間した位置に配置されるとともに、下階の床21aから上階の部屋20aの天井にわたって設けられることによって上階20と下階21とを連通する階段室2を備えており、この階段室2の上部には、前記屋根1bに開閉可能に設けられた天窓5と、この天窓5の下方に設けられたシーリングファン6とを備えた空調設備4が設けられている。
図1〜図6に示すように、本実施の形態の建物1は2階建てのものであり、前記建物本体1a内には、下階の床21aから上階の部屋20aの天井にかけて前記階段室2が設けられている。
この階段室2は、図1に示すように、平面視において矩形状に形成されており、その内部には下階の床21aから上階の床20dに至る階段3が設けられている。なお、本実施の形態の階段3は折り返し階段である。
ここで、前記上階の部屋20aは、図1に示すように、リビング、ダイニングおよびキッチン等を含む共用居住空間である。
そして、前記開口部20cは、前記上階の部屋20aの南面(図1中の下方)に位置する壁20bに形成されている。また、前記階段室2は、前記開口部20cから最も離間した位置に配置されている。つまり、前記開口部20cは、前記上階の部屋20aの一方のコーナー付近に配置されており、この一方のコーナーの対角である他方のコーナー付近に前記階段室2が配置されている。
また、前記上階の部屋20aには、前記壁20bと平行するようにして該上階の部屋20aの南面に位置する壁に、前記開口部20cとは異なる他の開口部25が形成されている。
また、前記上階の部屋20aの西面に位置する壁には、該上階の部屋20aの天井付近の高さに設けられる開閉自在な通風明かり取り26,27が形成されている。
そして、これら開口部20c、他の開口部25、通風明かり取り26,27と、前記階段室2との間に、前記リビング・ダイニング・キッチンが配設されている。
さらに、前記上階の部屋20aの床20dには、前記階段室2を囲むようにして所定高さの手摺壁22,23が立設されている。そして、この手摺壁22,23によって前記上階の部屋20aと階段室2とを仕切ることができるので、安全性を向上できるようになっている。
また、本実施の形態の手摺壁22,23は、この手摺壁22,23の上端部と前記上階の部屋20aの天井との間に隙間をあけることができる程度の高さに設定されている。
すなわち、この手摺壁22,23の上端部と前記上階の部屋20aの天井との間の隙間を通じて、前記上階の部屋20aと階段室2とを連通させることができる。これによって、前記開口部20cと階段室2との間で空気を流通させやすくなっている。
また、前記手摺壁22は、図1および図6に示すように、前記階段3の降り口に隣接して配置されるものであり、前記手摺壁23は、図1〜図3,図6に示すように、前記手摺壁22と直交する方向に配置されており、平面視において矩形状に形成された階段室2の長手方向に沿っている。
また、前記手摺壁22の、前記階段3の降り口とは反対側の端部は、前記手摺壁23よりも前記上階の部屋20aの中央に向かって突出している。
さらに、前記上階の部屋20aには、図1および図6に示すように、前記手摺壁22の前記階段3の降り口とは反対側の端部よりも、前記上階の部屋20aの中央側に突出しないように設定され、かつ、前記手摺壁23の部屋側の表面に当接するようにして収納棚24が設けられている。
そして、この収納棚24の高さは、図6に示すように、前記手摺壁22,23の高さよりも低くなるように設定されており、この手摺壁22,23の上端部は、前記収納棚24の上面よりも高い位置に設けられている。これによって、前記上階の部屋20aにおける収納スペースを向上できるとともに、前記収納棚24の上面に置かれた物品が階段室2側に落下することを防ぐことができる。
一方、前記階段室2は、上述のように、平面視において矩形状に形成されており、その内部には下階の床21aから上階の床20dに至る折り返し階段3が設けられている。
この折り返し階段3は、下階の床21aの上方に設けられる踊り場3aと、この踊り場3aと下階の床21aとの間に設けられる第1階段3bと、前記踊り場3aと上階の床21aとの間に設けられる第2階段3cとからなり、前記踊り場3aは建物の外壁に沿って配置されている。
なお、図4に示すように、前記階段室2の下階21の部分には、物入れ2bが前記第1階段3bに隣接し、かつ、第2階段3cの下方において設けられている。
また、本実施の形態の第1階段3bは、図3および図5に示すように、複数の踏み板30と、これら複数の踏み板30が長さ方向に沿って並設される桁材31とからなるスケルトン式の階段である。
すなわち、この第1階段3bは、蹴込み板がなく、骨組み(スケルトン)だけのように構成されているので、前記下階21からの空気を前記天窓5から排気する際に、前記複数の踏み板30同士の隙間を通じて空気が流通することになり、前記下階21からの空気を上昇させやすくなり、前記天窓5から排気させやすくなる。
また、図1〜図5,図7に示すように、前記屋根1bには天窓5が設けられており、この天窓5の下方にはシーリングファン6が設けられている。天窓5は開閉可能に設けられており、図示しない駆動モータによって、自動的に開閉されるようになっている。
そして、天窓5の下方が前記階段室2となっている。つまり、階段室2の上方に天窓5が設けられている。
また、前記階段室2の上部には、前記天窓5と階段室2の天井2aとの間に、通風および採光用の通気部7が天井2aに開口して設けられている。この通気部7は、前記階段室2の天井2aに開口する第1通気部8と、この第1通気部8の上面の一部に開口するとともに、上部に天窓5が設けられた第2通気部9とによって構成されている。
また、前記第1通気部8は、図2〜図5,図7に示すように、対向して平行にかつ鉛直に設けられた側壁8a,8bと、これら側壁8a,8bに直角に交わるとともに、対向して平行にかつ鉛直に設けられた側壁8c,8dと、側壁8a〜8cの上端部に屋根1bと平行に傾斜して設けられた上壁8eと、この上壁8eと交差しかつ水平に設けられられた上壁8fによって囲まれた空間であり、その下面は階段室2の天井2aに開口している。
また、前記側壁8bは側壁8aに対して下方にずれて配置されており、これによって、前記第1通気部8の下面開口は屋根1bと平行に傾斜している。また、前記階段室2の天井2aは斜めに傾斜する部分と、水平な部分とを有し、傾斜する部分と水平な部分との間に第1通気部8の下面開口が開口している。
また、前記第2通気部9は、鉛直に設けられた側壁9aと、この側壁9aに対向しかつ屋根2と直角に設けられた側壁9bと、これら側壁9a,9bに交わるとともに対向して平行にかつ鉛直に設けられた側壁9c,9dと、これら側壁9a〜9cの上端部に屋根1bと平行に傾斜して設けられた上壁9eとによって囲まれた空間であり、その下面は第1通気部8に開口している。そして、上壁9eに前記天窓5が設けられている。
また、前記側壁9aは側壁9bに対して下方にずれて配置されており、これによって、第2通気部9の下面開口は屋根1bと平行に傾斜している。
また、前記階段室2の上部にある対向する壁間に、取付ビーム10が水平にかつ前記天窓5の直下に位置するように架設されている。
すなわち、前記階段室2の上部にある対向する壁は、図2〜図5,図7に示すように、前記第1通気部8を形成する側壁8c,8dであり、この側壁8d,8d間に、前記取付ビーム10が水平にかつ天窓5の直下に位置するように架設されている。
前記取付ビーム10は左右に長尺な断面矩形の棒状のものであり、その中央部下面に、前記シーリングファン6が取り付けられている。
前記シーリングファン6は回転軸6aと、この回転軸6aの上端に連結されて回転軸6a正逆方向に回転させる駆動モータを有する取付部6bと、回転軸6aの下端部に固定されたファン6cとによって構成されている。そして、取付部6bが前記取付ビーム10の中央部下面に固定され、この取付部6bから回転軸6aが垂下し、回転軸6aの下端部にファン6cが水平に固定されている。このような構成のシーリングファン6は、前記第1通気部8に納まっている。
また、図1〜図7に示すように、前記折り返し階段3の平面視における中央部にある階段手摺り3dの直上に前記シーリングファン6が位置している。すなわち、前記シーリングファン6を回すことによって、前記階段室2の上下にわたって空気を効果的に流通させることがきるようになっている。
また、前記取付ビーム10の上面には、前記シーリングファン6の制御を行うための温度センサ11が第1通気部8の上壁(上面)8eに対向して設けられている。温度センサ11は、前記シーリングファン6の駆動モータの制御部に接続されており、この駆動モータの制御部に、信号を出力することによって、駆動モータのON・OFF制御や正・逆回転の制御を行うようになっている。
さらに、前記温度センサ11は、駆動モータのON・OFF制御や正・逆回転の制御を行うだけでなく、前記天窓5の開閉や、建物内に設けられた冷暖房装置のON・OFF制御も行えるようにしてもよい。
すなわち、夏季や冬季においては、シーリングファン6、天窓5、冷暖房装置が例えば以下のように制御されるが、制御方法はこれに限るものではない。
前記温度センサ11は、前記階段室2の上部付近、すなわち前記通気部7の温度を検出し、例えば、夏季の日中において、前記温度センサ11が検出した温度が設定温度より高い場合、前記シーリングファン6をONとして逆方向に回転させるとともに、前記天窓5を閉鎖させ、さらに、冷暖房装置をONとして冷気を送出するように、これらを制御する。これによって、外部の暑い外気が前記天窓5から入ってこないように閉鎖するとともに、冷暖房装置から送出される冷気をシーリングファン6によって上方に吸い上げて循環させることができる。
また、夏季の夜において、前記温度センサ11が検出した温度が設定温度より高い場合は、前記シーリングファン6をONとして正方向に回転させるとともに、前記天窓5を開放させ、さらに、冷暖房装置をOFFとするように、これらを制御する。これによって、外部の涼しい外気を前記天窓5からシーリングファン6によって採り入れるとともに、下方に向けて送り込むことができる。
また、冬季において、前記温度センサ11が検出した温度が設定温度より低い場合、前記シーリングファン6をONとして正方向に回転させるとともに、前記天窓5を閉鎖させ、さらに、冷暖房装置をONとして暖気を送出するように、これらを制御する。これによって、外部の冷たい外気が前記天窓5から入ってこないように閉鎖するとともに、冷暖房装置から送出される暖気が上方に滞留しないようにシーリングファン6によって循環させることができる。
また、春秋季において、前記温度センサ11が検出した温度が設定温度より高い場合、前記シーリングファン6をONとして正方向に回転させるとともに、前記天窓5を開放させ、さらに、冷暖房装置をOFFとするように、これらを制御する。これによって、外部の涼しい外気を前記天窓5から採り込んで、前記シーリングファン6によって下方に向けて送り込むことができる。
また、春秋季において、前記温度センサ11が検出した温度が設定温度より低い場合、前記シーリングファン6をONとして正方向に回転させるとともに、前記天窓5を閉鎖させ、さらに、冷暖房装置をOFFとするように、これらを制御する。これによって、内部の空気を保持しながらシーリングファン6によって循環させることができる。
一方、年間を通じて、前記建物本体1a内を換気する場合は、前記温度センサ11が検出する温度に関係なく、前記シーリングファン6をONとして逆方向に回転させるとともに、前記天窓5を開放させ、さらに、冷暖房装置をOFFとするように、これらを制御する。また、この時、前記開口部20cと、他の開口部25と、通風明かり取り26,27を始め、建物本体1a内の窓やドアのうち、少なくとも一つを開放する。なお、換気効率を高めるには、前記開口部20cを開放するのが好ましく、最大限に換気効率を高めるには、全てを開放する。
これによって、例えば屋外が無風状態であっても、前記窓やドアのうちの少なくとも一つから建物本体1a内に外気を導入しながら、前記天窓5から排気でき、建物本体1a内の換気を行うことができる。
また、暖かい空気は上昇する性質を備えていることから、前記階段室2内の暖かい空気は、下階21から上階20に向かって上昇し、この階段室2の天井付近に溜まることになるので、前記天窓5を開放しておくことで、この階段室2内の暖かい空気を屋外に排気することができる。そして、このように暖かい空気を前記天窓5から排気することによって前記階段室2内に上昇気流を形成することができることから、この階段室2によって連通する上階20および下階21の天井付近に溜まる暖かい空気を、前記階段室2内の上昇気流に乗せて前記天窓5から屋外へと排気することができる。すなわち、前記建物本体1a内の暖かい空気を自然排気することができる。
さらに、このように階段室2内の上昇気流を利用して建物本体1a内の換気を行う際に、同時に前記シーリングファン6を回転させることによって、前記階段室2内の上昇気流による排気効率を高めることができる。
本実施の形態によれば、前記階段室2は、前記上階の部屋20aの内部において前記開口部20cから最も離間した位置に配置されているので、前記空調設備4の天窓5を開放するとともにシーリングファン6を回転させることによって、前記開口部20cから取り込んだ外気が、前記上階の部屋20aの内部を通り抜けて前記階段室2まで達することとなり、前記開口部20cと前記階段室2との間で空気を流通させることができる。また、前記階段室2は、前記下階の床21aから屋根1bにわたって設けられることによって上階20と下階21とを連通するので、前記天窓5を開放するとともに前記シーリングファン6を回転させることによって、前記下階21からの空気を前記天窓5から排気することができる。
これによって、例えば屋外が無風状態であっても、前記開口部20cを開放し、前記空調設備4の天窓5を開放するとともにシーリングファン6を回転させれば、前記上階の部屋20a内の換気を行うことができるとともに、下階21から上階20にわたる建物1全体の換気を行うことができるので、効率が良く、快適な居住環境を形成することが可能となる。
本発明の建物の上階の部屋を示す平面図である。 上部に空調設備が設けられた階段室の第2階段付近を示すものであり、一側面側から見た縦断面図である。 同、第1階段付近を示すものであり、一側面側から見た縦断面図である。 同、第2階段付近を示すものであり、他側面側から見た縦断面図である。 同、第1階段付近を示すものであり、他側面側から見た縦断面図である。 同、第2階段付近を示すものであり、一側面側および他側面側と直交する側面側から見た縦断面図である。 空調設備付近を下方から見上げた斜視図である。
符号の説明
1 建物
1a 建物本体
1b 屋根
2 階段室
4 空調設備
5 天窓
6 シーリングファン
20 上階
20a 上階の部屋
20b 壁
20c 開口部
21 下階

Claims (5)

  1. 建物本体と、この建物本体の上部に設けられる屋根とを有する建物において、
    前記建物本体の上階の部屋の壁に、この上階の部屋の内部と屋外とを連通する開口部が形成されており、
    前記建物本体は、前記上階の部屋の内部において前記開口部から最も離間した位置に配置されるとともに、下階の床から上階の部屋の天井にわたって設けられることによって上階と下階とを連通する階段室を備えており、
    この階段室の上部には、前記屋根に開閉可能に設けられた天窓と、この天窓の下方に設けられたシーリングファンとを備えた空調設備が設けられていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記上階の部屋の床には、前記階段室を囲むようにして所定高さの手摺壁が立設されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項2に記載の建物において、
    前記上階の部屋には、前記手摺壁の部屋側の表面に当接するようにして収納棚が設けられており、この収納棚の高さは、前記手摺壁の高さよりも低くなるように設定されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記階段室に設けられる階段は、下階の床の上方に設けられる踊り場と、この踊り場と下階の床との間に設けられる第1階段と、前記踊り場と上階の床との間に設けられる第2階段とからなり、
    これら第1および第2階段のうち、少なくとも一方は、複数の踏み板と、これら複数の踏み板が長さ方向に沿って並設される桁材とからなるスケルトン式の階段であることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記階段室に設けられる階段は折り返し階段であり、この折り返し階段の平面視における中央部にある階段手摺りの直上に、前記シーリングファンが位置していることを特徴とする建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014031664A (ja) * 2012-08-06 2014-02-20 Misawa Homes Co Ltd 空調システム
JP2016061484A (ja) * 2014-09-17 2016-04-25 旭化成ホームズ株式会社 全館冷暖房システム

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