JP4086335B2 - 高気密高断熱建物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、階段室や吹き抜けを有する複数階の高気密高断熱建物に関する。
【0002】
【背景技術】
近年の建物では、生活水準の向上に伴って冷暖房装置を設置する居室の数が増えている。
各居室毎に冷暖房装置を設置することは居室スペースが制約される等の点から好ましくなく、そのため、1台の空調装置で全館冷暖房が行われている。
【0003】
全館冷暖房を行うため、住宅やオフィス等の建物では高気密高断熱化が図られている。高気密高断熱化された建物では、空気搬送式集中空調装置の導入が進められている。
この空気搬送式集中空調装置は、空調機本体において予め所定の温度、湿度等に調和された空気をダクトを介して各居室に搬送するものであり、このダクトは、天井裏や床下に配置された横ダクトパネルと壁の内部に配置された縦ダクトパネルとから構成される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
前述の従来例の高気密高断熱建物では、空調機本体で調和された空気を各居室に送るためダクトが必要である。
このダクトを設置するため、横ダクトパネルを天井裏や床下に配置したり、縦ダクトパネルを壁の内部に配置したりしなければならず、建物自体の構造が複雑となるだけでなく、施工が煩雑になるという問題点がある。
特に、ダクトパネル同士の接続を十分に行わないと、この接続部分から調和済空気が漏出し、冷暖房効率が低下する。
【0005】
本発明の目的は、ダクトを用いることなく全館空調を行える高気密高断熱建物を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
そのため、本発明は、建物の内部空間を構成する階段室や吹き抜け自体をダクトとして利用し、これらの階段室、吹き抜け並びに各居室の間で空気を循環させて前記目的を達成しようとするものである。
【0007】
具体的には、本発明の高気密高断熱建物は、図面を参照して説明すると、それぞれ吹き抜け4,15からなる第1の連通路4,14及び階段室5,14からなる第2の連通路5,15を有し各階に居室1,2を備えた複数階の高気密高断熱建物であって、前記第1の連通路4,14を太陽光が窓9を通して入射可能な南側の外壁に接する位置に配置し、前記第2の連通路5,15を居室1,2を挟んで前記第1の連通路4,14とは反対側の北側の外壁部に接する位置に配置し、前記第1の連通路4,14と前記第2の連通路5,15とを建物の下部空間3の地下室で互いに連通し、各階の居室1,2を前記第1の連通路4,14及び第2の連通路5,15にそれぞれ開放可能としたことを特徴とする。
【0008】
この構成の本発明では、晴天である場合には、第1の連通路4,14に窓9を通して太陽光が入射すると、この第1の連通路4,14の空気は太陽熱で温められる。この温められた空気は上昇気流によって上昇するとともに、各居室1,2に送られ、各居室1,2の空気は第2の連通路5,15に送り出される。
第2の連通路5,15では、第1の連通路4,14のように太陽光が入射することがないため、空気が冷やされ、この冷やされた空気は建物の下部空間3を通って第1の連通路4,14の下部に送られる。この冷やされた空気は第1の連通路4,14で太陽光により再び温められる。
【0009】
一方、曇天、雨天あるいは夜間等のように、建物内部の温度より建物外部の温度が低い場合には、第1の連通路4,14内の空気は、その熱が窓を通して建物外部の空気に奪われることになるので、第1の連通路4,14にはダウンドラフトが発生する。すると、第1の連通路4,14の空気は建物の下部空間3に送られる。この下部空間3の空気は第2の連通路5,15に送られ、この第2の連通路5,15の空気は、各居室1,2を経て第1の連通路4,14に送られる。
従って、本発明では、ダクトがなくとも、建物内の空気は、晴天時に、第1の連通路4,14、居室1,2、第2の連通路5,15及び建物の下部空間3の順番で循環され、夜間時等には、晴天時とは逆方向に循環される。
【0010】
ここで、本発明では、上記のように、前記第1の連通路を吹き抜け4とし、前記第2の連通路を階段室5としたことを特徴とする。
この構成では、吹き抜け4が大きな容積を確保できるから、第1の連通路4で蓄える熱量を大きくすることができる。従って、第1の連通路4で生じる上昇気流を大きなものにでき、建物内で循環する空気の量を多くすることができる。
【0011】
また、上記のように、前記第1の連通路4,14と前記第2の連通路5,15とを連通する建物の下部空間を地下室3としたことを特徴とする。
下部空間を地下室3とすれば、空気を流通させるスペースを大きくすることができる。
さらに、暖かい空気を前記第1の連通路4,14に供給する暖房装置10を備えてもよい。
この構成では、暖房装置10で建物全体が暖房されるだけではなく、暖房装置10で発生する上昇気流により、建物内部の空気が強制的に循環されるので、各居室1,2において室温の差が少なくなる。
【0012】
また、冷たい空気を前記第2の連通路5,15に供給する冷房装置11を備えてもよい。
この構成では、冷房装置11で建物全体が冷房されるだけではなく、冷房装置11で発生する下降気流により、建物内部の空気が強制的に循環されるので、各居室1,2間において室温の差が少なくなる。
さらに、前記吹き抜け4,15の各階に相当する位置に簀の子部材20を配置してもよい。吹き抜け4,15に簀の子部材20を配置すれば、吹き抜け4,15における空気の流れを阻害することなく、建物の居室スペースを広くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。ここで、各実施の形態中、同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略する。
図1から図4は第1の実施の形態にかかる高気密高断熱建物が示されている。図1は建物の概略を示す縦断面図である。
【0014】
図1において、第1の実施の形態の建物は、1階の居室1、2階の居室2及び地下室3を有する2階建ての高気密高断熱建物であり、南側に第1の連通路である吹き抜け4が配置され、北側に第2の連通路である階段室5が配置されている。また、建物の2階部分にはバルコニー6が設けられ、このバルコニー6は支柱7で支持されている。
【0015】
1階の居室1は、吹き抜け4と階段室5とを連通する建物の中間空間であり、その間取りが図2に示されている。
図2において、1階の居室1は、和室、リビング、ダイニング等から構成され、吹き抜け4との間が窓8で仕切られ、階段室5との間が図示しないドアで仕切られている。
図1において、2階の居室2は、吹き抜け4と階段室5とを連通する建物の上部空間であり、その間取りが図3に示されている。
図3において、2階の居室2は、洋間、ホール等から構成され、吹き抜け4との間が窓8で仕切られ、階段室5との間が図示しないドアで仕切られている。
【0016】
図1において、地下室3は、吹き抜け4と階段室5とを連通する建物の下部空間であり、その間取りが図4に示されている。
図4において、地下室3は、貯蔵室、リビング、機械室等から構成されている。
図1において、居室1,2及び地下室3のドアや窓を開けると、居室1,2及び地下室3は吹き抜け4と階段室5とにそれぞれ開放される。
【0017】
吹き抜け4と建物外部とを仕切る外壁にはガラス窓9が設けられ、この窓9を通して吹き抜け4に太陽光が入射可能とされている。
吹き抜け4の下部には暖房装置10が配置されている。この暖房装置10は、ストーブ、空調装置等から構成される。
2階の居室2の天井裏には2階の居室2に冷気を供給する冷房装置11が配置されている。この冷房装置11は、クーラ、空調装置等から構成される。
階段室5は、居室1,2及び地下室3を挟んで吹き抜け4とは反対側に配置されている。
【0018】
この構成の第1の実施の形態では、冬の晴天時において、第1の連通路である吹き抜け4にガラス窓9を通して太陽光が入射すると、この吹き抜け4の空気は太陽熱で温められる。この温められた空気は上昇気流によって上昇するとともに、各居室1,2に送られ、各居室1,2の空気は第2の連通路である階段室5に送り出される。さらに、暖房装置10で吹き抜け4に上向きの暖気を供給すると、吹き抜け4に大きな上昇気流が発生する。
【0019】
階段室5では、吹き抜け4のように太陽光が入射することがないため、空気が冷やされ、この冷やされた空気は地下室3を通って吹き抜け4の下部に送られる。この冷やされた空気は吹き抜け4で太陽光並びに暖房装置10により再び温められる。
このように、建物内では、矢印Pに示される対流が生じ、居室1,2及び地下室3の隅々まで暖房されることになる。
【0020】
冬の雨天、曇天、夜間では、建物内部の温度より建物外部の温度が低いので、吹き抜け4の空気は、その熱がガラス窓9を通して建物外部の空気に奪われることになり、吹き抜け4にはダウンドラフトが発生する。
すると、吹き抜け4の空気は地下室3に送られ、この地下室3の空気は階段室5に送られ、階段室5の空気は、各居室1,2を経て吹き抜け4に送られる。さらに、暖房装置10で地下室3に水平方向の暖気を供給すると、階段室5に大きな上昇気流が発生する。
このように、建物内では、矢印Qに示される対流が生じ、居室1,2及び地下室3の隅々まで暖房されることになる。
【0021】
また、夏においては、吹き抜け4にガラス窓9を通して太陽光が入射すると、前述と同様に、吹き抜け4で温められた空気は上昇気流によって上昇するとともに、各居室1,2に送られ、各居室1,2の空気は第2の連通路である階段室5に送り出される。
階段室5は太陽光が入射することがないため空気が冷やされ、この冷やされた空気は階段室5を下降し、地下室3を通って吹き抜け4の下部に送られる。
ここで、冷房装置11で2階の居室2に冷気を供給すると、階段室5に大きな下降気流が発生する。なお、2階の居室2の天井裏に暖気が籠もることがあるので、この暖気を開口部12を通して建物外部に排出してもよい。
このように、建物内では、矢印Rに示される対流が生じ、居室1,2及び地下室3の隅々まで冷房されることになる。
【0022】
従って、第1の実施の形態では、▲1▼それぞれ階段室5又は吹き抜け4からなる第1の連通路4及び第2の連通路5を有し各階に居室1,2を備え、第1の連通路4を太陽光が窓を通して入射可能な位置に配置し、第2の連通路5を居室1,2を挟んで第1の連通路4とは反対側に配置し、第1の連通路4と第2の連通路5とを建物の下部空間3で互いに連通し、各階の居室1,2を第1の連通路4及び第2の連通路5にそれぞれ開放可能として高気密高断熱建物を構成したので、ダクトがなくとも、建物内の空気は、第1の連通路4、居室1,2、第2の連通路5及び建物の下部空間3の間を循環するので、全館空調が行える。そのため、冷暖房装置を設置するにあたり、ダクトを施工する手間が省け、かつ、建物自体の構造が簡単となる。特に、吹き抜け4や階段室5は、建物として一般に設置されるものであるから、特別な施工が不要となる。
【0023】
また、第1の実施の形態では、▲2▼第1の連通路を吹き抜け4とし、第2の連通路を階段室5としたから、吹き抜け4で大きな容積を確保できるため、第1の連通路で蓄える熱量を大きくすることができる。従って、第1の連通路4で生じる上昇気流を大きなものにでき、建物内で循環する空気の量を多くすることができる。
また、▲3▼吹き抜け4と階段室5とを連通する建物の下部空間を地下室3としたから、空気を流通させるスペースを大きくすることができ、吹き抜け4と階段室5との間の空気の流れをスムースにできる。
【0024】
さらに、▲4▼吹き抜け4に暖かい空気を供給する暖房装置10を備えたから、この暖房装置10で建物全体が暖房されるだけではなく、暖房装置10で発生する上昇気流により、建物内部の空気が強制的に循環されるので、各居室1,2における室温の差が少なくなる。
また、▲5▼冷たい空気を階段室5に供給する冷房装置11を備えたから、この冷房装置11で建物全体が冷房されるだけではなく、冷房装置11で発生する下降気流により、建物内部の空気が強制的に循環されるので、各居室1,2における室温の差が少なくなる。
【0025】
次に、本発明の第2の実施の形態を図5から図8に基づいて説明する。
第2の実施の形態は第1及び第2の連通路の構成並びに暖房装置の配置位置が第1の実施の形態と相違するもので、他の構成は第1の実施の形態と同じである。
全体構成を示す図5において、第2の実施の形態の建物は、1階の居室1、2階の居室2及び地下室3を有し、南側に第1の連通路である階段室14が配置され、北側に第2の連通路である吹き抜け15が配置されている。
【0026】
1階の居室1は、階段室14と吹き抜け15とを連通する建物の中間空間であり、その間取りが図6に示されている。
図6において、1階の居室1は、和室、リビング、ダイニング等から構成され、吹き抜け15との間が窓8で仕切られ、階段室14との間が図示しないドアで仕切られている。
図5において、2階の居室2は、階段室14と吹き抜け15とを連通する建物の上部空間であり、その間取りが図7に示されている。
図7において、2階の居室2は、洋間、ホール等から構成され、吹き抜け15との間が窓8で仕切られ、階段室14との間が図示しないドアで仕切られている。
【0027】
図5において、地下室3は、階段室14と吹き抜け15とを連通する建物の下部空間であり、その間取りが図8に示されている。
図8において、地下室3は、貯蔵室、リビング、機械室等から構成されている。
図5において、居室1,2及び地下室3のドアや窓を開けると、居室1,2及び地下室3は吹き抜け15と階段室14とにそれぞれ開放される。
【0028】
階段室14と建物外部とを仕切る外壁にはガラス窓9が設けられ、この窓9を通して階段室14に太陽光が入射可能とされている。
吹き抜け15の下部には暖房装置10が配置されている。この暖房装置10は、ストーブ、空調装置等から構成される。
階段室14は、居室1,2及び地下室3を挟んで吹き抜け15とは反対側に配置されている。
この構成の第2の実施の形態では、第1の実施の形態の同様の作用を有するものであり、第1の実施の形態の▲1▼▲3▼〜▲5▼と同じ効果を奏することができる。
【0029】
次に、本発明の第3の実施の形態を図9から図11に基づいて説明する。
第3の実施の形態は第1の連通路に簀の子部材を配置した点が第1の実施の形態と相違するもので、他の構成は第1の実施の形態と同じである。
全体構成を示す図9において、第3の実施の形態の建物は、居室1,2及び地下室3を有し、南側に吹き抜け4が配置され、北側に階段室5が配置されている。
【0030】
吹き抜け4の1階部分及び2階部分には簀の子部材20が配置されている。
1階の居室1の間取りを示す図10において、1階の居室1は、簀の子部材20との間が連続した居室スペースとされ、階段室5との間が図示しないドアで仕切られている。
ここで、簀の子部材20は、人が乗ったり、家具を置いても破損することがない強度を有するとともに、上下の通気を可能とした部材をいい、複数の板材を角材で連結固定した構造のものや、金網構造のもの等、種々の構造のものを例示できる。
【0031】
2階の居室2の間取りを示す図11において、2階の居室2は、簀の子部材20との間が連続した居室スペースとされ、階段室5との間が図示しないドアで仕切られている。
地下室3は第1の実施の形態で説明した地下室3と同じ間取りである。
【0032】
この構成の第3の実施の形態では、第1の実施の形態の同様の作用を有するものであり、第1の実施の形態の▲1▼〜▲5▼と同じ効果を奏することができる他に、▲6▼吹き抜け4の各階に相当する位置に簀の子部材20を配置したから、吹き抜けに簀の子部材を配置すれば、吹き抜け4における空気の流れを阻害することなく、建物の居室スペースを広くすることができる。
【0033】
なお、本発明は前述の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であれば次に示す変形例を含むものである。
例えば、前記実施の形態では、本発明では、第1の連通路及び第2の連通路の一方を階段室5,14とし、第1の連通路及び第2の連通路の他方を吹き抜け4,15としたが、本発明では、第1の連通路及び第2の連通路の双方を階段室あるいは吹き抜けから構成してもよい。
【0034】
さらに、第1の連通路4,14と第2の連通路5,15とが連通する建物の下部空間を床下空間としてもよい。
また、建物は2階建てに限定されるものではなく、3階建て以上のもの、さらには、地下室を有する平屋建ての構造でもよい。
【0035】
さらに、第1の連通路4,14を建物の南側に配置したが、本発明では、第1の連通路4,14は太陽光が窓を通して入射可能な位置であるならば、東又は西にずれていても問題はない。
また、本発明では、暖房装置10や冷房装置11を必ずしも設けることを要しない。
暖房装置10を設ける場合であっても、階段室5,14に設置してもよい。
冷房装置11を設ける場合であっても、2階の居室2の床部分に設置してもよい。ただし、天井裏に配置すれば、2階の居室2のスペースが有効に利用できる。
【0036】
【発明の効果】
以上の通り、本発明によれば、それぞれ階段室又は吹き抜けからなる第1の連通路及び第2の連通路を有し各階に居室を備え、第1の連通路を太陽光が窓を通して入射可能な位置に配置し、第2の連通路を居室を挟んで第1の連通路とは反対側に配置し、第1の連通路と第2の連通路とを建物の下部空間で互いに連通し、各階の居室を第1の連通路及び第2の連通路にそれぞれ開放可能として高気密高断熱建物を構成したので、ダクトがなくとも、建物内の空気は、第1の連通路、居室、第2の連通路及び建物の下部空間の間を循環するから、全館空調が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる高気密高断熱建物の概略を示す縦断面図である。
【図2】前記建物の1階部分の間取りを示す平面図である。
【図3】前記建物の2階部分の間取りを示す平面図である。
【図4】前記建物の地下室の間取りを示す平面図である。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる高気密高断熱建物の概略を示す縦断面図である。
【図6】前記建物の1階部分の間取りを示す平面図である。
【図7】前記建物の2階部分の間取りを示す平面図である。
【図8】前記建物の地下室の間取りを示す平面図である。
【図9】本発明の第3の実施の形態にかかる高気密高断熱建物の概略を示す縦断面図である。
【図10】前記建物の1階部分の間取りを示す平面図である。
【図11】前記建物の2階部分の間取りを示す平面図である。
【符号の説明】
1,2 居室
3 地下室
4 第1の連通路である吹き抜け
5 第2の連通路である階段室
9 窓
10 暖房装置
11 冷房装置
14 第1の連通路である階段室
15 第2の連通路である吹き抜け
20 簀の子部材
Claims (4)
- それぞれ吹き抜けからなる第1の連通路及び階段室からなる第2の連通路を有し、各階に居室を備えた複数階の高気密高断熱建物であって、
前記第1の連通路を太陽光が窓を通して入射可能な南側の外壁部に接する位置に配置し、前記第2の連通路を居室を挟んで前記第1の連通路とは反対側の北側の外壁部に接する位置に配置し、
前記第1の連通路と前記第2の連通路とを建物の下部空間の地下室で互いに連通し、
各階の居室を前記第1の連通路及び第2の連通路にそれぞれ開放可能とした
ことを特徴とする高気密高断熱建物。 - 請求項1に記載の高気密高断熱建物において、暖房装置を備えたことを特徴とする高気密高断熱建物。
- 請求項1または請求項2に記載の高気密高断熱建物において、冷房装置を備えたことを特徴とする高気密高断熱建物。
- 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の高気密高断熱建物において、前記吹き抜けには、各階に相当する位置に簀の子部材が配置されていることを特徴とする高気密高断熱建物。
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