JPS5938490B2 - 住宅用換気装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 一般住宅での冷暖房を考察すると、夏期の冷房時には、
屋根からの輻射熱によって天井裏空間内が非常に高温に
なって、冷房負荷が増大して冷房性能の低下および冷房
運転費の増大を招き易く、また、冬期の暖房時において
は、室内での熱対流によって室内空間の天井側はど高温
で、床部側はど低温にといった具合に室内空間の上下方
向で著しい温度格差が生じ、そのため、暖房効率が悪化
し、運転費のロスがある。

本発明は、上述のように一般住宅における冷暖房の実情
に鑑み、ファンとこのファンの通気路を切換可能なダン
パーを設けるといった極めて簡単な換気装置をもって、
夏期の冷房時には、天井裏空間の高温空気による冷房負
荷の異常な増大を抑えて効率の良い冷房を行なうことが
できるとともに、冬期の暖房時においては、室内空間内
の上下方向での温度分布を是正して、良好な暖房を行う
ことができるようにしたものであって、天井面に室内空
間と天井裏空間との間の通気口を設けるとともに、建物
外壁に近い箇所には、前記雨空間および屋外に対する三
つの開口部を有し、かつ、ダンパーの作動によシ天井裏
空間と屋外との間に通気路を形成する第一状態と、天井
裏空間と室内空間との間に通気路を形成する第二状態と
に切替自在な通気用ダクト、並びに、天井裏空間内の空
気を吸入しこれを通気路を通して屋外に排出する作用状
態と室内空間内の空気を吸入しこれを通気路を通して天
井裏空間に送シ込む作用状態とに切替自在なファンを設
けであることを特徴とするものである。

是れによって、夏期の冷房時には、前記通気用ダクトに
設けたダンパーを、天井裏空間と屋外との間に通気路を
形成する第一状態に切替えるとともに、ファンを、天井
裏空間内の空気を吸入しこれを前記通気路を通して屋外
に排出する作用状態に切替えることによシ、屋根からの
輻射熱によって高温となった天井裏空間内の空気をスム
ーズに屋外に排出することができ、しかも、室内空間内
の冷い空気によって天井裏空間内の温度を低下させるこ
とができることも相俟って、冷房の負荷を経滅すること
ができる。

また、冬期の暖房時においては、前記通気ダクトに設け
たダンパーを、天井裏空間と室内空間との間に通気路を
形成する第二状態に切替えるとともに、前記ファンを、
室内空間内の空気を吸入しこれを前記通気路を通して天
井裏空間に送り込む作用状態に切替えることにより、室
内空間内の空気を天井裏空間を通して強制循環させて、
この室内空間内の上下方向での温度分布のバラツキを是
正することができる。

従って、本発明は、正逆転切替え可能なファンとこのフ
ァンの通気路を切換える通気用ダクトといった簡単な装
置を設置するだけで、夏期の冷房時における負荷を軽減
して効率良い冷房作用を行なうことができるとともに、
冬期の暖房時においては室内空間内の上下方向での温度
分布を是正して、良好な暖房作用を行なうことができ、
もって、全体として空調のための運転費の低減に犬なる
効果を奏するに至ったのである。

以下本発明の換気装置を二階建て住宅に適用した場合に
ついて説明すると、二階の天井面１に、各室内空間２，
２と天井裏空間３との間の通気口４．４を設けるととも
に、＠記名室内空間２，２のうち、一方の室内空間２０
床の間２Ａの上部で、かつ、建物外壁５に近い箇所には
、前記一方の室内空間２、天井裏空間３及び屋外に対す
る三つの開口部６ａ 、６ｂ 、６ｃを有し、かつ、こ
れら各開口部６ ａ ＝ ６ ｂ ＃ ６ ｃへの円形
状の分岐空間６ｅＶｃ設けた部分円弧状のダンパー６ｄ
の作動により、天井裏空間３と屋外との間に通気路７Ａ
を形成する第一状態と、天井裏空間３と室内空間２との
間に通気路７Ｂを形成する第二状態とに切替自在な通気
ダクト６を設け、かつ、この通気ダクト６の天井裏空間
３側には、正逆転１駆動によシ天井裏空間３内の空気を
吸入しこれを通気路７Ａを通して屋外に排出する作用状
態と室内空間２内の空気を吸入しこれを通気路７Ｂを通
して天井裏空間３に送シ込む作用状態とに切替自在なフ
ァン８を設けて構成している。

また、前記ファン８の作用状態切替と前記通気用ダクト
６の第一、第二状態切替とを連動している。

そして、夏期の冷房時には、＠記通気用ダクト６の円形
状分岐空間６ｅに設けたダンパー６ｄを、天井裏空間３
と屋外との間に通気路７Ａを形成する第一状態（第３図
の実線で示す。

）に切替えるとともに、前記ファン８を、天井裏空間３
内の空気を吸入しこれを通気路７Ａを通して屋外に排出
する作用状態に切替えることによって、各室内空間２，
２内の空気及び屋根からの輻射熱等によって高温となっ
た天井裏空間３内の空気を屋外に排出し、また冬期の暖
房時においては、前記ダンパー６ａを、天井裏空間３と
室内空間２との間に通気路７Ｂを形成する第二状態（第
３図の仮想線で示す。

）ＶＣ切替えるととともに、前記ファン８を、室内空間
２内の空気を刺入しこれを前記通気路７Ｂを通して天井
裏空間３に送シ込む作用状態に切換えることによって、
各室内空間２，２内の空気を通気路７Ｂ、天井裏空間３
、通気口４，４を介して強制循環させる。

尚、前記通気用ダクト６の円形状分岐空間６ｅ内にファ
ン８を設けても良きものである。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る住宅用換気装置の実施の態様を汐す
示し、第１図、第２図は夫々夏期及び冬期における換気
状態を示す概略縦断正面図、第３図は要部の拡大一部切
欠図である。 １・・・・・・天井面、２・・・・・・室内空間、３・
・・・・・天井裏空間、４・・・・・・通気口、５・・
・・・・建物外壁、６・・・・・・通気用ダクト、６８
＊ ６ ｂ ｓ ６ Ｇ・・・・・・開口１−６ａ・
・・・・・ダンパー、７Ａ、７Ｂ・・・・・・通気路、
８・・・・・・ファン。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 天井面１に室内空間２と天井裏空間３との間の通気
   口４を設けるとともに、建物外壁５に近い箇所には、前
   記雨空間２，３および屋外に対する三つの開口部６ａ、
   ６ｂ、６ｃを有し、かつ、ダンパー６ｄの作動によシ天
   井裏空間３と屋外との間に通気路７Ａを形成する第一状
   態と、天井裏空間３と室内空間２との間に通気路ＩＢを
   形成する第二状態とに切替自在な通気用ダクト６、並び
   に、天井裏空間３内の空気を吸入しこれを通気路７Ａを
   通して屋外に排出する作用状態と室内空間２内の空気を
   吸入しこれを通気路７Ｂを通して天井裏空間３に送シ込
   む作用状態とに切替自在なファン８を設けであることを
   特徴とする住宅用換気装置。 ２ 前記ファン８の作用状態切替と、前記通気用ダクト
   ６の第一、第二状態切替とは連動されている特許請求の
   範囲第１項記載の住宅用換気装置。