JPH1077693A - 高気密高断熱建物 - Google Patents

高気密高断熱建物

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JPH1077693A
JPH1077693A JP23406596A JP23406596A JPH1077693A JP H1077693 A JPH1077693 A JP H1077693A JP 23406596 A JP23406596 A JP 23406596A JP 23406596 A JP23406596 A JP 23406596A JP H1077693 A JPH1077693 A JP H1077693A
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Tatsu Shimura
龍 志村
Kazue Minagawa
和恵 皆川
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ダクトを用いることなく全館空調を行える高気
密高断熱建物を提供すること。 【解決手段】吹き抜けからなる第1の連通路4及び階段
室からなる第2の連通路5を有し各階に居室1,2を備
えて建物を構成する。第1の連通路4を太陽光が窓を通
して入射可能な位置に配置し、第2の連通路5を居室
1,2を挟んで第1の連通路4とは反対側に配置する。
第1の連通路4と第2の連通路5とを建物の下部空間3
で互いに連通し、各階の居室1,2を第1の連通路4及
び第2の連通路5にそれぞれ開放可能とし、ダクトがな
くとも、第1の連通路4、居室1,2、第2の連通路5
及び建物の下部空間3の間を空気が循環できるようにし
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、階段室や吹き抜け
を有する複数階の高気密高断熱建物に関する。
【0002】
【背景技術】近年の建物では、生活水準の向上に伴って
冷暖房装置を設置する居室の数が増えている。各居室毎
に冷暖房装置を設置することは居室スペースが制約され
る等の点から好ましくなく、そのため、1台の空調装置
で全館冷暖房が行われている。
【0003】全館冷暖房を行うため、住宅やオフィス等
の建物では高気密高断熱化が図られている。高気密高断
熱化された建物では、空気搬送式集中空調装置の導入が
進められている。この空気搬送式集中空調装置は、空調
機本体において予め所定の温度、湿度等に調和された空
気をダクトを介して各居室に搬送するものであり、この
ダクトは、天井裏や床下に配置された横ダクトパネルと
壁の内部に配置された縦ダクトパネルとから構成され
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前述の従来例の高気密
高断熱建物では、空調機本体で調和された空気を各居室
に送るためダクトが必要である。このダクトを設置する
ため、横ダクトパネルを天井裏や床下に配置したり、縦
ダクトパネルを壁の内部に配置したりしなければなら
ず、建物自体の構造が複雑となるだけでなく、施工が煩
雑になるという問題点がある。特に、ダクトパネル同士
の接続を十分に行わないと、この接続部分から調和済空
気が漏出し、冷暖房効率が低下する。
【0005】本発明の目的は、ダクトを用いることなく
全館空調を行える高気密高断熱建物を提供することにあ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】そのため、本発明は、建
物の内部空間を構成する階段室や吹き抜け自体をダクト
として利用し、これらの階段室、吹き抜け並びに各居室
の間で空気を循環させて前記目的を達成しようとするも
のである。
【0007】具体的には、本発明の高気密高断熱建物
は、図面を参照して説明すると、それぞれ階段室5,1
4又は吹き抜け4,15からなる第1の連通路4,14
及び第2の連通路5,15を有し各階に居室1,2を備
えた複数階の高気密高断熱建物であって、前記第1の連
通路4,14を太陽光が窓9を通して入射可能な位置に
配置し、前記第2の連通路5,15を居室1,2を挟ん
で前記第1の連通路4,14とは反対側に配置し、前記
第1の連通路4,14と前記第2の連通路5,15とを
建物の下部空間3で互いに連通し、各階の居室1,2を
前記第1の連通路4,14及び第2の連通路5,15に
それぞれ開放可能としたことを特徴とする。
【0008】この構成の本発明では、晴天である場合に
は、第1の連通路4,14に窓9を通して太陽光が入射
すると、この第1の連通路4,14の空気は太陽熱で温
められる。この温められた空気は上昇気流によって上昇
するとともに、各居室1,2に送られ、各居室1,2の
空気は第2の連通路5,15に送り出される。第2の連
通路5,15では、第1の連通路4,14のように太陽
光が入射することがないため、空気が冷やされ、この冷
やされた空気は建物の下部空間3を通って第1の連通路
4,14の下部に送られる。この冷やされた空気は第1
の連通路4,14で太陽光により再び温められる。
【0009】一方、曇天、雨天あるいは夜間等のよう
に、建物内部の温度より建物外部の温度が低い場合に
は、第1の連通路4,14内の空気は、その熱が窓を通
して建物外部の空気に奪われることになるので、第1の
連通路4,14にはダウンドラフトが発生する。する
と、第1の連通路4,14の空気は建物の下部空間3に
送られる。この下部空間3の空気は第2の連通路5,1
5に送られ、この第2の連通路5,15の空気は、各居
室1,2を経て第1の連通路4,14に送られる。従っ
て、本発明では、ダクトがなくとも、建物内の空気は、
晴天時に、第1の連通路4,14、居室1,2、第2の
連通路5,15及び建物の下部空間3の順番で循環さ
れ、夜間時等には、晴天時とは逆方向に循環される。
【0010】ここで、本発明では、前記第1の連通路を
吹き抜け4とし、前記第2の連通路を階段室5としても
よい。この構成では、吹き抜け4が大きな容積を確保で
きるから、第1の連通路4で蓄える熱量を大きくするこ
とができる。従って、第1の連通路4で生じる上昇気流
を大きなものにでき、建物内で循環する空気の量を多く
することができる。
【0011】また、前記第1の連通路4,14と前記第
2の連通路5,15とを連通する建物の下部空間を地下
室3としてもよい。下部空間を地下室3とすれば、空気
を流通させるスペースを大きくすることができる。さら
に、暖かい空気を前記第1の連通路4,14に供給する
暖房装置10を備えてもよい。この構成では、暖房装置
10で建物全体が暖房されるだけではなく、暖房装置1
0で発生する上昇気流により、建物内部の空気が強制的
に循環されるので、各居室1,2において室温の差が少
なくなる。
【0012】また、冷たい空気を前記第2の連通路5,
15に供給する冷房装置11を備えてもよい。この構成
では、冷房装置11で建物全体が冷房されるだけではな
く、冷房装置11で発生する下降気流により、建物内部
の空気が強制的に循環されるので、各居室1,2間にお
いて室温の差が少なくなる。さらに、前記吹き抜け4,
15の各階に相当する位置に簀の子部材20を配置して
もよい。吹き抜け4,15に簀の子部材20を配置すれ
ば、吹き抜け4,15における空気の流れを阻害するこ
となく、建物の居室スペースを広くすることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。ここで、各実施の形態中、同一構
成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略す
る。図1から図4は第1の実施の形態にかかる高気密高
断熱建物が示されている。図1は建物の概略を示す縦断
面図である。
【0014】図1において、第1の実施の形態の建物
は、1階の居室1、2階の居室2及び地下室3を有する
2階建ての高気密高断熱建物であり、南側に第1の連通
路である吹き抜け4が配置され、北側に第2の連通路で
ある階段室5が配置されている。また、建物の2階部分
にはバルコニー6が設けられ、このバルコニー6は支柱
7で支持されている。
【0015】1階の居室1は、吹き抜け4と階段室5と
を連通する建物の中間空間であり、その間取りが図2に
示されている。図2において、1階の居室1は、和室、
リビング、ダイニング等から構成され、吹き抜け4との
間が窓8で仕切られ、階段室5との間が図示しないドア
で仕切られている。図1において、2階の居室2は、吹
き抜け4と階段室5とを連通する建物の上部空間であ
り、その間取りが図3に示されている。図3において、
2階の居室2は、洋間、ホール等から構成され、吹き抜
け4との間が窓8で仕切られ、階段室5との間が図示し
ないドアで仕切られている。
【0016】図1において、地下室3は、吹き抜け4と
階段室5とを連通する建物の下部空間であり、その間取
りが図4に示されている。図4において、地下室3は、
貯蔵室、リビング、機械室等から構成されている。図1
において、居室1,2及び地下室3のドアや窓を開ける
と、居室1,2及び地下室3は吹き抜け4と階段室5と
にそれぞれ開放される。
【0017】吹き抜け4と建物外部とを仕切る外壁には
ガラス窓9が設けられ、この窓9を通して吹き抜け4に
太陽光が入射可能とされている。吹き抜け4の下部には
暖房装置10が配置されている。この暖房装置10は、
ストーブ、空調装置等から構成される。2階の居室2の
天井裏には2階の居室2に冷気を供給する冷房装置11
が配置されている。この冷房装置11は、クーラ、空調
装置等から構成される。階段室5は、居室1,2及び地
下室3を挟んで吹き抜け4とは反対側に配置されてい
る。
【0018】この構成の第1の実施の形態では、冬の晴
天時において、第1の連通路である吹き抜け4にガラス
窓9を通して太陽光が入射すると、この吹き抜け4の空
気は太陽熱で温められる。この温められた空気は上昇気
流によって上昇するとともに、各居室1,2に送られ、
各居室1,2の空気は第2の連通路である階段室5に送
り出される。さらに、暖房装置10で吹き抜け4に上向
きの暖気を供給すると、吹き抜け4に大きな上昇気流が
発生する。
【0019】階段室5では、吹き抜け4のように太陽光
が入射することがないため、空気が冷やされ、この冷や
された空気は地下室3を通って吹き抜け4の下部に送ら
れる。この冷やされた空気は吹き抜け4で太陽光並びに
暖房装置10により再び温められる。このように、建物
内では、矢印Pに示される対流が生じ、居室1,2及び
地下室3の隅々まで暖房されることになる。
【0020】冬の雨天、曇天、夜間では、建物内部の温
度より建物外部の温度が低いので、吹き抜け4の空気
は、その熱がガラス窓9を通して建物外部の空気に奪わ
れることになり、吹き抜け4にはダウンドラフトが発生
する。すると、吹き抜け4の空気は地下室3に送られ、
この地下室3の空気は階段室5に送られ、階段室5の空
気は、各居室1,2を経て吹き抜け4に送られる。さら
に、暖房装置10で地下室3に水平方向の暖気を供給す
ると、階段室5に大きな上昇気流が発生する。このよう
に、建物内では、矢印Qに示される対流が生じ、居室
1,2及び地下室3の隅々まで暖房されることになる。
【0021】また、夏においては、吹き抜け4にガラス
窓9を通して太陽光が入射すると、前述と同様に、吹き
抜け4で温められた空気は上昇気流によって上昇すると
ともに、各居室1,2に送られ、各居室1,2の空気は
第2の連通路である階段室5に送り出される。階段室5
は太陽光が入射することがないため空気が冷やされ、こ
の冷やされた空気は階段室5を下降し、地下室3を通っ
て吹き抜け4の下部に送られる。ここで、冷房装置11
で2階の居室2に冷気を供給すると、階段室5に大きな
下降気流が発生する。なお、2階の居室2の天井裏に暖
気が籠もることがあるので、この暖気を開口部12を通
して建物外部に排出してもよい。このように、建物内で
は、矢印Rに示される対流が生じ、居室1,2及び地下
室3の隅々まで冷房されることになる。
【0022】従って、第1の実施の形態では、それぞ
れ階段室5又は吹き抜け4からなる第1の連通路4及び
第2の連通路5を有し各階に居室1,2を備え、第1の
連通路4を太陽光が窓を通して入射可能な位置に配置
し、第2の連通路5を居室1,2を挟んで第1の連通路
4とは反対側に配置し、第1の連通路4と第2の連通路
5とを建物の下部空間3で互いに連通し、各階の居室
1,2を第1の連通路4及び第2の連通路5にそれぞれ
開放可能として高気密高断熱建物を構成したので、ダク
トがなくとも、建物内の空気は、第1の連通路4、居室
1,2、第2の連通路5及び建物の下部空間3の間を循
環するので、全館空調が行える。そのため、冷暖房装置
を設置するにあたり、ダクトを施工する手間が省け、か
つ、建物自体の構造が簡単となる。特に、吹き抜け4や
階段室5は、建物として一般に設置されるものであるか
ら、特別な施工が不要となる。
【0023】また、第1の実施の形態では、第1の連
通路を吹き抜け4とし、第2の連通路を階段室5とした
から、吹き抜け4で大きな容積を確保できるため、第1
の連通路で蓄える熱量を大きくすることができる。従っ
て、第1の連通路4で生じる上昇気流を大きなものにで
き、建物内で循環する空気の量を多くすることができ
る。また、吹き抜け4と階段室5とを連通する建物の
下部空間を地下室3としたから、空気を流通させるスペ
ースを大きくすることができ、吹き抜け4と階段室5と
の間の空気の流れをスムースにできる。
【0024】さらに、吹き抜け4に暖かい空気を供給
する暖房装置10を備えたから、この暖房装置10で建
物全体が暖房されるだけではなく、暖房装置10で発生
する上昇気流により、建物内部の空気が強制的に循環さ
れるので、各居室1,2における室温の差が少なくな
る。また、冷たい空気を階段室5に供給する冷房装置
11を備えたから、この冷房装置11で建物全体が冷房
されるだけではなく、冷房装置11で発生する下降気流
により、建物内部の空気が強制的に循環されるので、各
居室1,2における室温の差が少なくなる。
【0025】次に、本発明の第2の実施の形態を図5か
ら図8に基づいて説明する。第2の実施の形態は第1及
び第2の連通路の構成並びに暖房装置の配置位置が第1
の実施の形態と相違するもので、他の構成は第1の実施
の形態と同じである。全体構成を示す図5において、第
2の実施の形態の建物は、1階の居室1、2階の居室2
及び地下室3を有し、南側に第1の連通路である階段室
14が配置され、北側に第2の連通路である吹き抜け1
5が配置されている。
【0026】1階の居室1は、階段室14と吹き抜け1
5とを連通する建物の中間空間であり、その間取りが図
6に示されている。図6において、1階の居室1は、和
室、リビング、ダイニング等から構成され、吹き抜け1
5との間が窓8で仕切られ、階段室14との間が図示し
ないドアで仕切られている。図5において、2階の居室
2は、階段室14と吹き抜け15とを連通する建物の上
部空間であり、その間取りが図7に示されている。図7
において、2階の居室2は、洋間、ホール等から構成さ
れ、吹き抜け15との間が窓8で仕切られ、階段室14
との間が図示しないドアで仕切られている。
【0027】図5において、地下室3は、階段室14と
吹き抜け15とを連通する建物の下部空間であり、その
間取りが図8に示されている。図8において、地下室3
は、貯蔵室、リビング、機械室等から構成されている。
図5において、居室1,2及び地下室3のドアや窓を開
けると、居室1,2及び地下室3は吹き抜け15と階段
室14とにそれぞれ開放される。
【0028】階段室14と建物外部とを仕切る外壁には
ガラス窓9が設けられ、この窓9を通して階段室14に
太陽光が入射可能とされている。吹き抜け15の下部に
は暖房装置10が配置されている。この暖房装置10
は、ストーブ、空調装置等から構成される。階段室14
は、居室1,2及び地下室3を挟んで吹き抜け15とは
反対側に配置されている。この構成の第2の実施の形態
では、第1の実施の形態の同様の作用を有するものであ
り、第1の実施の形態の〜と同じ効果を奏するこ
とができる。
【0029】次に、本発明の第3の実施の形態を図9か
ら図11に基づいて説明する。第3の実施の形態は第1
の連通路に簀の子部材を配置した点が第1の実施の形態
と相違するもので、他の構成は第1の実施の形態と同じ
である。全体構成を示す図9において、第3の実施の形
態の建物は、居室1,2及び地下室3を有し、南側に吹
き抜け4が配置され、北側に階段室5が配置されてい
る。
【0030】吹き抜け4の1階部分及び2階部分には簀
の子部材20が配置されている。1階の居室1の間取り
を示す図10において、1階の居室1は、簀の子部材2
0との間が連続した居室スペースとされ、階段室5との
間が図示しないドアで仕切られている。ここで、簀の子
部材20は、人が乗ったり、家具を置いても破損するこ
とがない強度を有するとともに、上下の通気を可能とし
た部材をいい、複数の板材を角材で連結固定した構造の
ものや、金網構造のもの等、種々の構造のものを例示で
きる。
【0031】2階の居室2の間取りを示す図11におい
て、2階の居室2は、簀の子部材20との間が連続した
居室スペースとされ、階段室5との間が図示しないドア
で仕切られている。地下室3は第1の実施の形態で説明
した地下室3と同じ間取りである。
【0032】この構成の第3の実施の形態では、第1の
実施の形態の同様の作用を有するものであり、第1の実
施の形態の〜と同じ効果を奏することができる他
に、吹き抜け4の各階に相当する位置に簀の子部材2
0を配置したから、吹き抜けに簀の子部材を配置すれ
ば、吹き抜け4における空気の流れを阻害することな
く、建物の居室スペースを広くすることができる。
【0033】なお、本発明は前述の実施の形態に限定さ
れるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲であ
れば次に示す変形例を含むものである。例えば、前記実
施の形態では、本発明では、第1の連通路及び第2の連
通路の一方を階段室5,14とし、第1の連通路及び第
2の連通路の他方を吹き抜け4,15としたが、本発明
では、第1の連通路及び第2の連通路の双方を階段室あ
るいは吹き抜けから構成してもよい。
【0034】さらに、第1の連通路4,14と第2の連
通路5,15とが連通する建物の下部空間を床下空間と
してもよい。また、建物は2階建てに限定されるもので
はなく、3階建て以上のもの、さらには、地下室を有す
る平屋建ての構造でもよい。
【0035】さらに、第1の連通路4,14を建物の南
側に配置したが、本発明では、第1の連通路4,14は
太陽光が窓を通して入射可能な位置であるならば、東又
は西にずれていても問題はない。また、本発明では、暖
房装置10や冷房装置11を必ずしも設けることを要し
ない。暖房装置10を設ける場合であっても、階段室
5,14に設置してもよい。冷房装置11を設ける場合
であっても、2階の居室2の床部分に設置してもよい。
ただし、天井裏に配置すれば、2階の居室2のスペース
が有効に利用できる。
【0036】
【発明の効果】以上の通り、本発明によれば、それぞれ
階段室又は吹き抜けからなる第1の連通路及び第2の連
通路を有し各階に居室を備え、第1の連通路を太陽光が
窓を通して入射可能な位置に配置し、第2の連通路を居
室を挟んで第1の連通路とは反対側に配置し、第1の連
通路と第2の連通路とを建物の下部空間で互いに連通
し、各階の居室を第1の連通路及び第2の連通路にそれ
ぞれ開放可能として高気密高断熱建物を構成したので、
ダクトがなくとも、建物内の空気は、第1の連通路、居
室、第2の連通路及び建物の下部空間の間を循環するか
ら、全館空調が行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態にかかる高気密高断
熱建物の概略を示す縦断面図である。
【図2】前記建物の1階部分の間取りを示す平面図であ
る。
【図3】前記建物の2階部分の間取りを示す平面図であ
る。
【図4】前記建物の地下室の間取りを示す平面図であ
る。
【図5】本発明の第2の実施の形態にかかる高気密高断
熱建物の概略を示す縦断面図である。
【図6】前記建物の1階部分の間取りを示す平面図であ
る。
【図7】前記建物の2階部分の間取りを示す平面図であ
る。
【図8】前記建物の地下室の間取りを示す平面図であ
る。
【図9】本発明の第3の実施の形態にかかる高気密高断
熱建物の概略を示す縦断面図である。
【図10】前記建物の1階部分の間取りを示す平面図で
ある。
【図11】前記建物の2階部分の間取りを示す平面図で
ある。
【符号の説明】
1,2 居室 3 地下室 4 第1の連通路である吹き抜け 5 第2の連通路である階段室 9 窓 10 暖房装置 11 冷房装置 14 第1の連通路である階段室 15 第2の連通路である吹き抜け 20 簀の子部材

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】それぞれ階段室又は吹き抜けからなる第1
    の連通路及び第2の連通路を有し、各階に居室を備えた
    複数階の高気密高断熱建物であって、前記第1の連通路
    を太陽光が窓を通して入射可能な位置に配置し、前記第
    2の連通路を居室を挟んで前記第1の連通路とは反対側
    に配置し、前記第1の連通路と前記第2の連通路とを建
    物の下部空間で互いに連通し、各階の居室を前記第1の
    連通路及び第2の連通路にそれぞれ開放可能としたこと
    を特徴とする高気密高断熱建物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の高気密高断熱建物におい
    て、前記第1の連通路は吹き抜けであり、前記第2の連
    通路は階段室であることを特徴とする高気密高断熱建
    物。
  3. 【請求項3】請求項1又は2に記載の高気密高断熱建物
    において、前記第1の連通路と前記第2の連通路とが連
    通する建物の下部空間は地下室であることを特徴とする
    高気密高断熱建物。
  4. 【請求項4】請求項1から3のいずれかに記載の高気密
    高断熱建物において、暖房装置を備えたことを特徴とす
    る高気密高断熱建物。
  5. 【請求項5】請求項1から4のいずれかに記載の高気密
    高断熱建物において、冷房装置を備えたことを特徴とす
    る高気密高断熱建物。
  6. 【請求項6】請求項1から5のいずれかに記載の高気密
    高断熱建物において、前記吹き抜けには、各階に相当す
    る位置に簀の子部材が配置されていることを特徴とする
    高気密高断熱建物。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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