JP5690562B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に関する。
住宅等の建物では、上下階への移動しやすさを求めて、エレベータが設置されることがある。特に、足腰が弱くなって階段の上り下りがつらい高齢者にとっては、そのメリットは大きい。ただ、エレベータの設置には初期費用がかさむため、高齢者になってその必要性が高まってから設置すれば足りるという意識もあり、将来のリフォーム等の際にエレベータが設置される場合も多い。
このようにリフォームに際してエレベータを設置する技術として、従来、建物に隣接して昇降路を建築し、そこにエレベータを設置するもの(外付けエレベータ)が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2003−160284号公報
しかしながら、外付けエレベータの場合、既存の建物から外へ張り出すようにエレベータ昇降路が設けられる。このため、敷地等の制約からそのようなエレベータ昇降路を設置することができない場合には、エレベータを後から設置することができない、という問題がある。また、エレベータ昇降路という新たな構造物を建てることになるため、エレベータの設置コストも高まるという問題もある。
そこで、本発明は、既存建物の内部にエレベータを後付け可能とし、それに加えて、エレベータ設置が容易で、しかも設置前の状態ではスペースの有効利用を図ることもできる建物を提供すること、を目的とする。
本発明は、上記課題を解決するために、以下の手段を採用した。
すなわち、第1の発明では、エレベータの後付けを想定して設けられ、一階からその上階にかけて連通して前記エレベータの昇降路となるエレベータ後付空間と、前記エレベータ後付空間における上下階境界部に着脱可能に設置されて、その設置状態では前記エレベータ後付空間を下階側空間部と上階側空間部とに仕切る一方、取外しによって前記下階側空間部と前記上階側空間部とを連通させる階間仕切り部材と、を備え、前記階間仕切り部材には、前記設置状態において前記下階側空間部と前記上階側空間部とを通気させる通気部が設けられている。
この第1の発明によれば、エレベータの後付けを想定して、建物にはエレベータ後付空間が予め設けられているため、既存建物の内部にエレベータを後付けすることが可能となる。このため、リフォーム等に伴ってエレベータを後付けする場合に、敷地等の制約を受けることはなく、設置コストの増加を抑制できる。
また、エレベータ設置前の段階で、エレベータ後付空間は階間仕切り部材によって下階側空間部と上階側空間部とに仕切られている。これにより、上階側空間部をデッドスペースとしてしまうのではなく、その空間の有効利用を図ることができる。そして、階間仕切り部材を取り外せば一階から上階にかけて連通した縦空間が形成され、その縦空間をエレベータの昇降路とすることができ、エレベータを容易に設置できる。
さらに、階間仕切り部材には通気部が設けられているため、階間仕切り部材によって仕切られた状態であっても、下階側空間部と上階側空間部との間を通気することが可能となる。この通気を利用して、建物内の空調を行うことができる。
第2の発明では、前記エレベータ後付空間における一階側空間部の下方に設けられたエレベータピットと、前記一階側空間部と前記エレベータピットを有する半地下空間との間の境界部に着脱可能に設置されて、その設置状態では前記一階側空間部と前記半地下空間とを仕切る一方、取外しによって前記一階側空間部と前記半地下空間とを連通させる一階床仕切り部材と、を備えている。
この第2の発明によれば、エレベータ設置前の段階で、エレベータ後付空間の一階側空間部は一階仕切り部材によって半地下空間と仕切られている。このため、エレベータ後付空間の一階側空間部をデッドスペースとしてしまうのではなく、その空間の有効利用を図ることができる。
また、一階側空間部の下方に、エレベータの駆動装置等が設置されるエレベータピットが予め設けられているため、一階床仕切り部材を取り外せば、半地下空間のエレベータピットから一階側空間部を経て上階側空間部へ縦に延びる縦空間が形成される。これにより、駆動装置等の設置も容易となり、エレベータ設置が一層容易となる。
第3の発明では、前記階間仕切り部材は建物駆体部に連結される床構造体であり、前記一階床仕切り部材は基礎に載置される床構造体である。
この第3の発明によれば、階間仕切り部材が建物駆体部に連結される床構造体であり、一階床仕切り部材が基礎に載置される床構造体であるため、その部分では床構造としての強度が確保される。これにより、仕切り部材によって仕切られた上階側空間部及び一階側空間部を人が入れる空間として利用できるようになり、空間の利用形態の幅が広がって利便性を高めることができる。
第4の発明では、前記上階側空間部及び前記一階側空間部のうち、少なくともいずれかは収納スペースである。
この第4の発明によれば、エレベータ後付空間の上階側空間部や一階側空間部が、建物において不足しがちな収納スペースとして利用されることにより、エレベータ後付空間の有効利用を図ることができる。
第5の発明では、前記階間仕切り部材において前記通気部は通気スリットであり、当該通気スリットを通じた通気を調整する通気調整装置を有している。
この第5の発明によれば、通気調整装置により、建物利用者の任意に又は自動的に通気スリットを通じた通気が調整されるため、通気スリットを利用した建物の空調をより好適に行うことができる。
第6の発明では、前記階間仕切り部材の前記通気部を利用して建物内を通気する建物通気システムを備え、前記建物通気システムは、前記エレベータ後付空間に隣接する下階隣接空間及び上階隣接空間それぞれの室温を検知する室温センサと、前記下階隣接空間及び前記上階隣接空間の室温に基づいて前記通気調整装置を制御する通気制御手段と、を有する。
この第6の発明によれば、建物通気システムにより、階間仕切り部材の通気スリットを通じた通気が、空調対象となる上階隣接空間や下階隣接空間の室温に応じて自動的に調整される。これにより、上階側と下階側とで室温差を低減させる等の空調を実施することができ、快適な空気環境を自動で作り出すことができる。
第7の発明では、前記通気制御手段は、夏季モードにおいて、上階隣接空間の室温が下階隣接空間の室温に対して高温であり、かつそれら室温の差が所定温度を超えている場合に、前記通気スリットを通じた通気を可能とし、冬季モードにおいて、下階隣接空間の室温が上階隣接空間の室温に対して低温であり、かつそれら室温の差が所定温度を超えている場合に、前記通気スリットを通じた通気を遮断するように、前記通気調整装置を制御する。
この第7の発明によれば、夏季において、上階側への熱気上昇により、上階隣接空間の室温が下階側との比較で高温化すると、通気スリットを通じた通気が可能となる。この通気を利用して建物内に気流を生じさせ、例えば、二階側の熱を一階側へ分散させることができる。一方、冬季において、下階側への冷気降下により、下階隣接空間の室温が上階側との比較で低温化すると、通気スリットを通じた通気が遮断される。これにより、下階側の熱が上階側へ逃げることを抑制できる。これらの結果、季節ごとで上階部分と下階部分との間の室温差を小さくして、建物内の空調を好適に実現できる。
第8の発明では、前記建物通気システムは、前記階間仕切り部材に設けられ、前記通気スリットを通過する空気流について、その風量を検知する風量センサをさらに備え、前記通気制御手段は、前記風量に基づいて前記通気調整装置を制御するようにした。
この第8の発明によれば、通気スリットを通過する空気流の風量も、通気調整装置を制御する上での考慮要素となるため、その通気調整を行う上での制御内容をより充実化させて、快適な空調を実現できる。
住宅を概略的に示す縦断面図。 一階及び二階床構造パネルの設置構成を示す断面図。 二階床構造パネルの平面図。 非通気状態となった二階床構造パネルを示す断面図。 建物通気システムの通気制御処理を示すフローチャート。 住宅における空気の流れを説明する説明図。 一階床構造パネルが通気性能を有する別形態を示す図。 通気性能を有する天井仕切りパネルが設けられた別形態を示す図。
以下に、一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。この実施形態では、建物が二階建ての住宅として具体化されている。
図1は、住宅を概略的に示す縦断面図である。この図1に示すように、住宅10は一階部分11と二階部分12とを有している。住宅10において、その一階部分11は基礎13上に設けられ、二階部分12の上には屋根部14が設けられている。
この住宅10は、一階部分11と二階部分12とをつなぐエレベータEVの後付けが予定されており、そのエレベータEVの昇降路とするためのエレベータ後付空間21(以下、EV後付空間21という)が設けられている。EV後付空間21は、エレベータEVの設置時には一階部分11と二階部分12とを連通する吹抜け空間となるもので、予めエレベータEVの規格に合致するような空間が確保されている。
もっとも、図示のように、エレベータEVが設置される前の状態では、上下階境界部15に二階床構造パネル22が設けられ、一階側空間部21aと二階側空間部21bとに仕切られている。この二階床構造パネル22は取外し可能な状態で設けられており、二階床構造パネル22を取り外すことにより、一階側空間部21aと二階側空間部21bとが連通される。そして、二階床構造パネル22が設置されている状態では、二階側空間部21bが床のある空間スペースとして利用可能な状態となっており、例えば収納スペースとして利用されている。
また、EV後付空間21において、一階側空間部21aの床側にはその床下空間との間を仕切る一階床構造パネル23が設けられている。一階床構造パネル23によって仕切られた床下空間は、基礎13の立ち上り部13aによって、エレベータピットPが設けられて、半地下空間となっている。一階床構造パネル23も取外し可能な状態で設けられており、一階床構造パネル23を取り外すことにより、一階側空間部21aとその床下のエレベータピットPとが連通される。そして、一階床構造パネル23が設置されている状態では、一階側空間部21aも床のある空間スペースとして利用可能な状態となっており、例えば収納スペースとして利用されている。
このように、EV後付空間21は、二階床構造パネル22及び一階床構造パネル23によって、一階側空間部21a及び二階側空間部21bという、いずれも収納スペースである個別空間として存在している。そして、後のリフォーム時には、二階床構造パネル22及び一階床構造パネル23が取り外されて、エレベータピットPから一階側空間部21aを経て二階側空間部21bまでつながる吹抜け空間とされる。その吹抜け空間はエレベータEVの昇降路となり、エレベータピットPにはエレベータEVの駆動装置Kが設置される。
この実施形態では、二階床構造パネル22が階間仕切り部材に、一階床構造パネル23が一階床仕切り部材にそれぞれ相当する。また、一階側空間部21aが下階側空間部に、二階側空間部21bが上階側空間部にそれぞれ相当する。
住宅10において、一階部分11には前記一階側空間部21aに隣接する一階空間31が設けられ、二階部分12には前記二階側空間部21bに隣接する二階空間32が設けられている。この一階空間31は下階隣接空間に、二階空間32は上階隣接空間にそれぞれ相当する。
一階側空間部21aから一階空間31へ通ずる出入り口33には第1扉体34が、二階側空間部21bから二階空間32へ通ずる出入り口35には第2扉体36がそれぞれ設けられている。いずれの扉体34,36もアンダーカット34a,36aを有しており、このアンダーカット34a,36aを通じて空間同士の間で通気可能となっている。アンダーカット34a,46aだけでなく、図示しない通気ガラリが扉体34,36や仕切り壁部の上部に設けられる場合もあり、これら通気開口部を通じて空間同士が通気可能な状態となっている。
一階空間31と二階空間32とは階段空間37に隣接しており、この階段空間37を通じて両空間31,32同士の間を行き来することが可能となっている。なお、一階空間31及び二階空間32は、図示のように、階段空間37に通ずる廊下や玄関ホール等であるだけでなく、図示は省略されているがそれぞれに居室も設けられている。
次に、上記二階床構造パネル22及び一階床構造パネル23の構成について、詳しく説明する。これら床構造パネル22,23が着脱可能に設置されていることは、前述したとおりである。それに加え、二階床構造パネル22は、先の図1に示すように、一階側空間部21aと二階側空間部21bとの間を通気する通気性能を有することに特徴がある。
図2は、二階床構造パネル22及び一階床構造パネル23の設置構成を示す断面図である。この図2に示すように、いずれの床構造パネル22,23も、隣接して設けられた通常床部41とは異なる構造を有している。通常床部41の場合、建物駆体部である梁材42や基礎13の上に軽量気泡コンクリート(ALC)等の床下地材43が敷き詰められ、その床下地材43上に床仕上材44が設けらている。
これに対し、二階床構造パネル22及び一階床構造パネル23は、容易に取外し可能な簡易式の床パネルとして構成されている。いずれも、梁材42や基礎13上の介在部材45に対して着脱自在とすべく一個のパネルとされ、梁材42又は基礎13上に載置されて、ボルトやビス等の固定部材46,47を用いて固定されている。その固定部材46,47を外せば、床構造パネル22,23を容易に取り外すことができる。
なお、この実施形態では、EV後付空間21が住宅10の外壁部を介して屋外に隣接して設けられている。このため、一階床構造パネル23及び二階床構造パネル22の隣には、梁材42に取り付けられた外壁パネル48が存在している。また、屋内側では、一階床構造パネル23や二階床構造パネル22が設置された後に石膏ボード等の内壁材49が張られており、一階側空間部21aや二階側空間部21bが収納スペースとして利用可能な状態となっている。
次に、二階床構造パネル22及び二階床構造パネル22それぞれが個別に有する構成について説明する。はじめに、二階床構造パネル22について説明する。図3は二階床構造パネル22の平面図であり、図2に加えてこの図3を適宜参照する。
図2に示すように、二階床構造パネル22は、枠部材51と、スリット床材52と、通気調整装置としてのシャッタ装置53とを有し、それらが一体化されて一個のパネルとして構成されている。
図3に示すように、枠部材51は平面視において四角形状をなし、EV後付空間21の平面寸法(エレベータ設置の規格)に合わせ、かつ平行に延びる梁材42間に両端が支持されるだけの寸法を有している。枠部材51の四隅には取付部51aを有しており、前記固定部材46はこの取付部51aに設けられて枠部材51を梁材42に固定する。なお、図2に示すように、この取付部51aには蓋部材54が着脱可能に設けられていて、固定部材46を外すにはこの蓋部材54がまず外されるようになっている。
スリット床材52は枠部材51の内側に設けられ、床構造としての強度が確保された状態でその枠部材51に取り付けられている。スリット床材52は、そのスリット床材52の上下両面を貫通する複数の通気スリット55を有している。通気スリット55は、通気部に相当する。各通気スリット55は、図3に示すように、枠部材51の対辺間の略全域にわたって延び、かつ互いに平行をなすように形成されている。
図2に示すように、シャッタ装置53はスリット床材52の下方に設けられ、複数のスラット56と、当該スラット56を駆動するスラット駆動部57とを有している。各スラット56は通気スリット55が延びる方向と同じ方向に沿って延び、互いに平行をなす状態で水平方向に並んで配置されている。各スラット56はその延びる方向に沿った中心軸を中心として回動可能に設けられ、スラット駆動部57の駆動により回動するようになっている。
その回動範囲の一端は、図2に示すように、各スラット56が起立して水平面に対する傾斜角度が大きくなった第1傾斜状態である。この第1傾斜状態となると、スラット56間に隙間Sが形成され、その隙間Sを通じた通気が可能となる。つまり、通気スリット55及び隙間Sを通じて、一階側空間部21aと二階側空間部21bとの間が通気可能な状態となる。これにより、両空間部21a,21b間を流通する空気流を生じさせることができる。
一方、図4は、各スラット56がその回動範囲の他端に配置された状態を示す二階床構造パネル22の断面図である。この図4に示すように、各スラット56は前記第1傾斜状態から回動して寝た状態となり、水平面に対する傾斜角度が小さくなった第2傾斜状態となっている。この第2傾斜状態となると、スラット56同士が一部重なり合って、隙間Sが閉じられる。これにより、一階側空間部21aと二階側空間部21bとの間が通気できない非通気状態となる。
ちなみに、二階側空間部21bは、前述したように収納スペースとして利用される。二階床構造パネル22の上に収納物を直接載置して収納するようにしてもよいが、通気スリット55の閉塞を防止するという点では、二階側空間部21bに棚を設置して、その棚に収納物を置いて収納することが好ましい。
続いて、一階床構造パネル23について、先の図2を参照しながら説明する。この一階床構造パネル23は、枠部材61と床材62と断熱材63とを有し、それらが一体化されて一個のパネルとして構成されている。枠部材61は平面視おいて四角形状をなし、二階床構造パネル22の枠部材51と概ね同じ寸法を有している。この枠部材61の四隅にも取付部61aを有しており、一階床構造パネル23用の固定部材47は、この取付部61aに設けられて枠部材61を基礎13上の介在部材45に固定する。この取付部61aにも蓋部材64が着脱可能に設けられていて、固定部材47を外すにはこの蓋部材64がまず外されるようになっている。
一階床構造パネル23は、上下通気性が付与されず、半地下空間(エレベータピットP)に対する断熱性能が求められる一方で、パネル取外しの容易性を確保する必要もある、といった点で、二階床構造パネル22とは異なる機能が求められる。このため、床材62は通常床部41の仕上げと同様のものが用いられ、断熱材63としては床下地材43ではなく、グラスウール等の断熱素材が用いられている。
ところで、前記二階床構造パネル22が有する通気機能を用いれば、屋内において、その一階部分11と二階部分12との間の通気性を高めことができるようになる。住宅10はかかる建物通気システムを有しているため、当該建物通気システムについて次に説明する。
図1に戻り、建物通気システムはその制御を司るコントローラ71を有している。コントローラ71はCPU等を備えた周知のマイクロコンピュータであり、例えば屋内居室の壁面等において、システム操作部等とともにユニット化された状態で設置されている。建物通気システムとは別に住宅10に設けられたシステム(例えば、空調システム等)を制御するコントローラに、この建物通気システムのコントローラ71としての機能をもたせてもよい。
コントローラ71には、一階部分11の室温を検知する一階室温センサ72と、二階部分12の室温を検知する二階室温センサ73とが接続されている。一階室温センサ72及び二階室温センサ73は、例えば図示のようにそれぞれ一階空間31及び二階空間32の壁面に設けられている。このため、コントローラ71は、一階室温センサ72により検知された一階空間31の室温と、二階室温センサ73により検知された二階空間32の室温とをそれぞれ把握する。
コントローラ71は前記二階床構造パネル22に設けられたスラット駆動部57と接続され、そのスラット駆動部57へ制御信号を出力して複数のスラット56の回動を制御する。このため、コントローラ71は通気制御手段に相当する。また、コントローラ71は、階段空間37の天井部分に設けられたシーリングファン74とも接続されており、そのシーリングファン74の駆動も制御する。
続いて、この建物通気システムにおける通気自動制御の流れを、図5のフローチャートに基づいて説明する。通気自動制御処理は、コントローラ71により、所定の時間周期で実行されるようになっている。なお、この制御処理は、住人によって自動制御ON操作がなされることで開始され、住人の長期不在等によりOFF操作がなされると終了する。
図5において、まずステップS101では、各室温センサ72,73からの室温情報を読み込む。これにより、一階空間31及び二階空間32それぞれの室温を把握する。続くステップS102では、モード判定処理を実行する。具体的には、季節情報に基づいて、「夏季」と「冬季」のいずれのモードであるかを判定する。
ここでの判定の基礎とされる季節情報は、コントローラ71が有する日付タイマ、各室温センサ72,73から取得した室温情報等に基づいて得ることができる。他にも、例えばインターネット等の通信網や、コントローラ71に接続した外気温センサ等から得た気温情報に基づいて季節情報を得るようにしてもよい。夏と冬との中間期では、室温や外気温の温度情報をもとに、例えば23℃以上であれば「夏季」、23℃未満であれば「冬季」とみなすこととする。
モード判定結果に応じた処理の分岐を行って、「夏季モード」判定がなされた場合はステップS103に進み、「冬季モード」判定がなされた場合はステップS106に進む。図6は、住宅10における空気の流れを説明する説明図であり、(a)は夏季について、(b)は冬季についてそれぞれ説明している。モードごとに行われる制御内容については、この図6を適宜参照することとする。
まず、「夏季モード」における処理について説明すると、ステップS103では、二階室温判定処理を実行する。この二階室温判定では、二階室温センサ73の検知情報により把握した二階室温について、一階室温センサ72の検知情報により把握した一階室温との室温差が所定温度(例えば、3℃)よりも大きいか否かを判定する。図6(a)に示すように、夏季(夏季と判断される場合も含む)においては、屋内の温度上昇に伴って、一階空間31から階段空間37を通じて二階空間32へ熱気が上昇する。これにより、二階空間32に熱気が集まって一階空間31よりも室温が上昇するため、その室温上昇によって室温差が所定温度よりも大きくなったか否かを判定するのである。
この判定により、室温差が所定温度よりも大きい場合は、ステップS104の判定を肯定して次のステップS105に進み、室温差が所定温度以下であれば、ステップS104の判定を否定してそのままこの制御処理を終了する。ステップS105に進むと、そこでは、シャッタ装置53のスラット駆動部57に制御信号を出力して、スラット56を開状態、つまり第1傾斜状態にする。これにより、二階床構造パネル22の通気スリット55及びスラット56間の隙間Sを通じ、EV後付空間21における一階側空間部21aと二階側空間部21bとが通気状態となる。その後、この制御処理を終了する。
前述の図6(a)に示すように、夏季モードと判定される場合の屋内空気環境として、一階空間31から二階空間32への上昇気流が生じている。そして、第1扉体34及び第2扉体36のアンダーカット34a,36aを通じて、一階空間31は一階側空間部21aと、二階空間32は二階側空間部21bと通気可能である。このため、一階側空間部21aと二階側空間部21bとを通気状態とすると、一階空間31から二階空間32へ至る上昇気流に引きずられ、二階側空間部21bから一階側空間部21aへの下降気流が形成される。これにより、EV後付空間21での上下通気を利用して屋内空気が循環させられ、一階部分11と二階部分12との間の室温差を解消できる。
続いて、「冬季モード」における処理について説明すると、ステップS106では、一階室温判定処理を実行する。この一階室温判定では、一階室温センサ72の検知情報により把握した一階室温について、二階室温センサ73の検知情報により把握した二階室温との室温差が所定温度(例えば、3℃)よりも大きいか否かを判定する。冬季(冬季と判断される場合も含む)においては、暖かい空気は一階空間31から階段空間37を通じて二階空間32へ上昇し、冷たい空気は逆に二階空間32から一階空間31へ下降する。これにより、一階空間31に冷たい空気が集まって二階空間32よりも室温が低下するため、その室温低下によって室温差が所定温度よりも大きくなったか否かを判定するのである。
この判定により、室温差が所定温度よりも大きい場合は、ステップS107の判定を肯定して次のステップS108に進み、室温差が所定温度以下であれば、ステップS107の判定を否定してそのままこの制御処理を終了する。ステップS108に進むと、そこでは、シャッタ装置53のスラット駆動部57に制御信号を出力して、スラット56を閉状態、つまり第2傾斜状態にする。これにより、EV後付空間21において、一階側空間部21aと二階側空間部21bとが非通気状態となる。続くステップS109では、シーリングファン74に制御信号を出力して、下降気流を生じさせるように回転駆動させ、その後にこの制御処理を終了する。
そうすると、図6(b)に示すように、階段空間37を通じて一階空間31から二階空間32へ至る下降気流が、シーリングファン74の回転により形成される。これにより、二階空間32に集まった暖かい空気を一階空間31側へ戻される。それに加え、一階側空間部21aと二階側空間部21bとが非通気状態となっているため、EV後付空間21では上下通気が遮断されている。これにより、一階側空間部21aの暖かい空気が二階側空間部21bへ逃げてしまうこと、二階側空間部21bの冷たい空気を一階側空間部21aに移動することを防止できる。これらの要素があいまって、一階部分11と二階部分12との間の室温差を解消できる。
以上により、本実施の形態によれば、以下に示す有利な効果が得られる。
(1)エレベータEVの後付けを想定して、住宅10にはEV後付空間21が予め設けられているため、住宅10の屋内部分にエレベータEVを後付けすることができる。このため、リフォーム等に伴ってエレベータEVを後付けする場合に、敷地等の制約を受けることはなく、設置コストの増加を抑制できる。
(2)エレベータ設置前の段階では、二階床構造パネル22によって、EV後付空間21が一階側空間部21aと二階側空間部21bとに仕切られている。また、一階床構造パネル23によって、一階側空間部21aがエレベータピットPが予め設けられた半地下空間と仕切られている。これにより、一階側空間部21a及び二階側空間部21bがデッドスペースとならず、床のある個別空間として利用可能な状態となり、空間の有効利用を図ることができる。特に、建物において不足しがちな収納スペースとして利用されているため、収納不足を補える点で好適となる。
そして、両床構造パネル22,23は着脱可能で、その取外しも容易な簡易式の床パネルとして構成されている。このため、これら床構造パネル22,23を取り外せば、エレベータピットPから一階側空間部21aを経て二階側空間部21bまで連通する縦空間が形成される。これにより、リフォーム等でその縦空間に後からエレベータEVを容易に設置できる。
(3)二階床構造パネル22は通気スリット55を有するため、パネル設置状態であっても、一階側空間部21aと二階側空間部21bとの間を通気することが可能となる。この通気を利用して、住宅10内の空調を行うことができる。
(4)EV後付空間21を仕切る仕切り部材として、梁材42に連結される二階床構造パネル22、及び基礎13に載置される一階床構造パネル23が用いられているため、仕切り部分では床構造としての強度が確保される。これにより、一階側空間部21aや二階側空間部21bを人が入れる空間として利用できるようになり、空間の利用形態の幅が広がって利便性を高めることができる。
(5)二階床構造パネル22はシャッタ装置53を備えており、複数のスラット56の開度を調整すれば、通気スリット55を通じた通気を調整できるようになっている。これにより、住人が任意に又は自動的に通気調整して、通気スリット55を利用した空調を好適に行える。
(6)建物通気システムを備えており、スラット56の開度調整による通気スリット55を通じた通気が、EV後付空間21に隣接する一階空間31及び二階空間32それぞれの室温に応じて自動的に調整される。これにより、上階側と下階側とで室温差を低減させる等の空調を実施することができ、快適な空気環境を自動で作り出すことができる。
すなわち、夏季において、二階側への熱気上昇により、二階空間32の室温が一階空間31との比較で高温化すると、スラット56が開状態とされて通気スリット55を通じた通気が可能となる。この通気を利用して、二階側の熱が一階側へ分散され、かつ住宅10内で空気を循環させることができる。一方、冬季において、一階側への冷気下降により、一階空間31の室温が二階空間32との比較で低温化すると、スラット56が閉状態となる。これにより、一階側の暖かい空気が通気スリット55を通じて二階部分12に逃げることを抑制できる。これらの結果、季節ごとで一階側と二階側との間の室温差を小さくして、住宅10内の空調を好適に実現できる。
なお、以上説明した実施の形態に限らず、例えば以下に別例として示した形態で実施することもできる。
(a)上記実施の形態では、二階床構造パネル22及び一階床構造パネル23を仕切り部材として具体化したが、その一方又は双方について、床構造を有しない仕切りパネルを代わりに設置してもよい。実施形態では、一階側空間部21a及び二階側空間部21bを収納スペースとして利用するため、住人が中に入ることが想定され、床構造としての強度が必要となるが、利用形態によってはそこまでの強度が要求されない場合もあるからである。
(b)上記実施の形態では、二階床構造パネル22は通気調整装置としてのシャッタ装置53が設けられ、通気又は非通気状態に切り替えられるように構成されているが、シャッタ装置53は必須の構成ではなく、これを省略してもよい。もっとも、二階床構造パネル22を用いた建物通気システムとして機能させる上では、シャッタ装置53を有する構成が好適である。また、通気調整装置としては、上記実施の形態のようなスラット56を有するシャッタ装置53ではなく、通気スリット55の開度それ自体を調整するシャッタ板を有するシャッタ装置を採用してもよい。
(c)上記実施の形態では、通気部は通気スリット55として具体化されているが、この通気スリット55のような長尺状スリットではなく、枠部材51内に設けられた床材の一面に多数設けられた通気孔であってもよい。また、スリット床材52に代わるグレーチングを設けて、そのグレーチングが有する孔を通気部としてもよい。
(d)上記実施の形態では、一階床構造パネル23は通気性能を有しない構成となっているが、この一階床構造パネル23にも通気性能をもたせてもよい。これにより、図7に示すように、通気スリット81を通じてエレベータピットPの空気を屋内に取り込んで、屋内空気環境の向上に役立てることができる。エレベータピットPにおける空気の温度は、地熱によって一年を通じて略一定であるため、夏季には冷気を、冬季には暖気を屋内に取り込むことができる。
この場合、エレベータピットPに設けられたファン装置等によって、エレベータピットPの空気を直接、強制的に屋内へ導入させることが考えられる。この場合、一階側空間部21aに空気を導入するだけでなく、特に夏季であれば、冷気が自然に下降することを考慮し、ダクト等を通じて二階側へ冷気を導入してもよい。その他、図示のように、シーリングファン74を回転駆動させて二階空間32から一階空間31に至る下降気流を形成してもよい。その下降気流に引きずられるようにして、一階側空間部21aから二階側空間部21bへ至る上昇気流を生じさせ、その上昇気流によってエレベータピットPの空気を取り込むことができる。
(e)上記実施の形態では、建物通気システムを用いた通気自動制御処理について説明したが、自動制御だけでなく、コントローラ71に設けられた操作装置を用いて、手動によるスラット56の開閉を可能としてもよい。これにより、屋内空気環境に対する住人自身の判断に基づいて、スラット56を開閉して通気を調整できる。
また、通気制御処理についても、実施形態で説明した制御内容や空気の流れはあくまで一例に過ぎない。例えば、夏季において、通気スリット55を通じた通気を可能した場合に、一階側空間部21aから二階側空間部21bへ熱気が上昇することも考えられる。この場合、屋外へ連通する通気ガラリ等の排気口を二階側空間部21bに設ければ、そこから排熱することが可能となる。EV後付空間21が排気塔としての役割を担うこととなり、それによっても一階空間31と二階空間32との間の室温差を小さくすることができる。その他、一階側空間部21aにファン装置を設置して、一階側に存在する冷気を二階側へ上げるようにしてもよい。また、冬季についても、通気スリット55を通じた通気を遮断するのではなく、通気を可能とする制御を実施してもよい。二階側空間部21bにファン装置を設置して上昇する熱気を下降させれば、それによっても一階空間31と二階空間32との室温差を小さくすることができる。
(f)上記実施の形態では、階間と一階部分11の床とのそれぞれに床構造パネル22,23が設けられているが、EV後付空間21の上方に屋根裏空間を有する場合には、二階側空間部21bの天井に、天井仕切りパネルが設けられた構成を採用してもよい。例えば、図8に示すように、二階側空間部21bの天井部分に、屋根裏空間82との間を仕切る着脱式の天井仕切りパネル83を設ければ、エレベータEVを設置する場合に屋根裏空間82の一部をエレベータ設置空間として利用できる。
また、この天井仕切りパネル83にも二階床構造パネル22と同様の通気機能を持たせることにより、夏季において、二階側空間部21bへ上昇した熱気を、屋根部14に設けられたトップライト84を通じて排熱できる。二階側空間部21bへの熱の流れとして、二階空間32の熱気がアンダーカット34a等の通気開口部を通じて取り込まれる。また、二階床構造パネル22を通気可能状態とすると、アンダーカット36a等の通気開口部を通じて一階側空間部21aに取り込まれた一階空間31の熱気が、通気スリット55を通過して二階側空間部21bへ上昇する。ここでも、EV後付空間21は排気塔としての役割を担うこととなり、一階空間31と二階空間32との室温差を小さくすることができる。
(g)上記実施の形態では、室温センサ72,73が空間壁面に設けられているが、一階室温センサ72を一階床構造パネル23に、二階室温センサ73を二階床構造パネル22にそれぞれ設置するようにしてもよい。この場合、コントローラ71もいずれかの床構造パネル22,23に設置すれば、リフォーム時にこれら床構造パネル22,23の取外しとともに建物通気システムが除去される。これにより、リフォーム作業の簡易化につながる。
(h)上記実施の形態では、室温センサ72,73の検知情報に基づいて通気制御を実施するようにしたが、風量センサを設けてその検知情報も制御に利用してもよい。この場合、風量センサは、二階床構造パネル22において、上下通気の経路(例えば、通気スリット55)に設けられる。この通気の風量も制御における考慮要素とすることにより、制御内容をより充実化させることができる。特に、通気状態とされる夏季において、風量ができるだけ確保される傾斜角度となるようにスラット56を駆動するといった制御が可能となり、より一層の快適さを実現できる。
(i)上記実施の形態では、EV後付空間21が住宅10の外壁部を介して屋外に隣接して設けられているが、EV後付空間21の配置は任意である。このため、例えば、住宅10内の中央部分にEV後付空間21が配置されていてもよい。
(j)上記実施の形態では、建物として二階建ての住宅10として具体化されているが、三階建て以上の多層階建て住宅、一戸建てではなく集合住宅、倉庫や商店等の住宅でない建物であってもよい。なお、多層階建ての建物では、各階の境界部に二階床構造パネル22と同じ構成を有する床構造パネルが設置される。
10…住宅(建物)、13…基礎、15…上下階境界部、21…EV後付空間、21a…一階側空間部(下階側空間部)、21b…二階側空間部(上階側空間部)、22…二階床構造パネル(階間仕切り部材)、23…一階床構造パネル(一階床仕切り部材)、31…一階空間(下階隣接空間)、32…二階空間(上階隣接空間)、42…梁材(建物駆体部)、53…シャッタ装置(通気調整装置)、55…通気スリット(通気部)、56…スラット、71…コントローラ(通気制御手段)、72,73…室温センサ、EV…エレベータ、P…エレベータピット。

Claims (6)

  1. エレベータの後付けを想定して設けられ、一階からその上階にかけて連通して前記エレベータの昇降路となるエレベータ後付空間と、
    前記エレベータ後付空間と当該エレベータ後付空間に隣接する下階隣接空間とを仕切り、両空間同士を通気可能とする第1通気開口部を備えた第1扉体と、
    前記エレベータ後付空間と当該エレベータ後付空間に隣接する上階隣接空間とを仕切り、両空間同士を通気可能とする第2通気開口部を備えた第2扉体と、
    前記エレベータ後付空間における上下階境界部に着脱可能に設置されて、その設置状態では前記エレベータ後付空間を下階側空間部と上階側空間部とに仕切る一方、取外しによって前記下階側空間部と前記上階側空間部とを連通させる階間仕切り部材と、
    を備え、
    前記階間仕切り部材には、前記設置状態において前記下階側空間部と前記上階側空間部とを通気させる通気部が設けられていることを特徴とする建物。
  2. エレベータの後付けを想定して設けられ、一階からその上階にかけて連通して前記エレベータの昇降路となるエレベータ後付空間と、
    前記エレベータ後付空間における上下階境界部に着脱可能に設置されて、その設置状態では前記エレベータ後付空間を下階側空間部と上階側空間部とに仕切る一方、取外しによって前記下階側空間部と前記上階側空間部とを連通させる階間仕切り部材と、
    を備え、
    前記階間仕切り部材は、前記設置状態において前記下階側空間部と前記上階側空間部とを通気させる通気スリットと、当該通気スリットを通じた通気を調整する通気調整装置とを有しており、
    さらに、前記階間仕切り部材の前記通気スリットを利用して建物内を通気する建物通気システムを備え、
    前記建物通気システムは、
    前記エレベータ後付空間に隣接する下階隣接空間及び上階隣接空間それぞれの室温を検知する室温センサと、
    前記下階隣接空間及び前記上階隣接空間の室温に基づいて前記通気調整装置を制御する通気制御手段と、
    を有することを特徴とする建物。
  3. 前記通気制御手段は、
    夏季モードにおいて、上階隣接空間の室温が下階隣接空間の室温に対して高温であり、かつそれら室温の差が所定温度を超えている場合に、前記通気スリットを通じた通気を可能とし、
    冬季モードにおいて、下階隣接空間の室温が上階隣接空間の室温に対して低温であり、かつそれら室温の差が所定温度を超えている場合に、前記通気スリットを通じた通気を遮断するように、前記通気調整装置を制御することを特徴とする請求項2に記載の建物。
  4. 前記建物通気システムは、
    前記階間仕切り部材に設けられ、前記通気スリットを通過する空気流について、その風量を検知する風量センサをさらに備え、
    前記通気制御手段は、前記風量に基づいて前記通気調整装置を制御するようにしたことを特徴とする請求項2又は3に記載の建物。
  5. 前記エレベータ後付空間における一階側空間部の下方に設けられたエレベータピットと、
    前記一階側空間部と前記エレベータピットを有する半地下空間との間の境界部に着脱可能に設置されて、その設置状態では前記一階側空間部と前記半地下空間とを仕切る一方、取外しによって前記一階側空間部と前記半地下空間とを連通させる一階床仕切り部材と、を備えていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の建物。
  6. 前記階間仕切り部材は建物駆体部に連結される床構造体であり、前記一階床仕切り部材は基礎に載置される床構造体であることを特徴とする請求項5に記載の建物。
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