JP2019173319A - エレベーターピット、エレベーターピットの施工方法及び建物 - Google Patents
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Abstract
【課題】低コスト化、施工性の向上及び工期短縮を図ることができるエレベーターピット、エレベーターピットの施工方法及び建物を提供することを目的とする。【解決手段】本発明に係るエレベーターピット55は、建物のエレベーター昇降路のうち最下階よりも下方に位置する基礎空間33に設置されるエレベーターピット55であって、基礎空間33の周囲を取り囲む板状の周壁部62と、基礎空間33の底面上に配置され、周壁部62の下端部と接続されて基礎空間33の底面と周壁部62の下端部との間を通じたエレベーター昇降路の内外の連通を遮断する閉塞部61と、を有している。【選択図】図2
Description
本発明は、エレベーターピット、エレベーターピットの施工方法及び建物に関するものである。
複数階建ての建物では、上下階への行き来を容易にするためにエレベーターが設置されることがある。特に、近時では、高齢化やバリアフリー等に対応するために、リフォーム時に既存の建物に対してエレベーターをあと付けするニーズが高まっている。
建物にエレベーターをあと付けする技術として、例えば下記特許文献1には、建物の新築時において、1階の床下にエレベーターピットを予め設けておく構成が開示されている。
しかしながら、上述した特許文献1の構成では、エレベーターが将来設置されるか否かに関わらず、あらかじめエレベーターピットが設けられる。そのため、建物の初期費用が嵩むという課題がある。
また、多くの既存建物は、将来におけるエレベーターの設置を想定せずに建てられたものがほとんどである。そのため、既存建物にエレベーターを設置する場合には、例えば1階の床下にエレベーターピットの設置工事を行う必要がある。この際、従来のエレベーターピットでは、低コスト化、施工性の向上及び工期短縮を図る点で未だ改善の余地があった。
本発明は、低コスト化、施工性の向上及び工期短縮を図ることができるエレベーターピット、エレベーターピットの施工方法及び建物を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の態様を採用した。
本発明の一態様に係るエレベーターピットは、建物のエレベーター昇降路のうち最下階よりも下方に位置する下方空間に設置されるエレベーターピットであって、前記下方空間の周囲を取り囲む板状の周壁部と、前記下方空間の底面上に配置され、前記周壁部の下端部と接続されて前記下方空間の前記底面と前記周壁部の下端部との間を通じた前記エレベーター昇降路の内外の連通を遮断する閉塞部と、を有している。
また、上記態様に係るエレベーターピットの施工方法であって、前記最下階の床版のうち、前記エレベーター昇降路に重なる部分の床版を取り外して前記下方空間を開放させる床版取り外し工程と、前記下方空間に前記周壁部を設置する周壁部設置工程と、前記下方空間の前記底面と前記周壁部の下端部との間を前記閉塞部により閉塞する閉塞工程と、を備えている。
本発明の一態様に係るエレベーターピットは、建物のエレベーター昇降路のうち最下階よりも下方に位置する下方空間に設置されるエレベーターピットであって、前記下方空間の周囲を取り囲む板状の周壁部と、前記下方空間の底面上に配置され、前記周壁部の下端部と接続されて前記下方空間の前記底面と前記周壁部の下端部との間を通じた前記エレベーター昇降路の内外の連通を遮断する閉塞部と、を有している。
また、上記態様に係るエレベーターピットの施工方法であって、前記最下階の床版のうち、前記エレベーター昇降路に重なる部分の床版を取り外して前記下方空間を開放させる床版取り外し工程と、前記下方空間に前記周壁部を設置する周壁部設置工程と、前記下方空間の前記底面と前記周壁部の下端部との間を前記閉塞部により閉塞する閉塞工程と、を備えている。
本態様によれば、エレベーターピットによって下方空間の底面と周壁部の下端部との間を通じたエレベーター昇降路の内外の連通を遮断することで、下方空間からエレベーター昇降路への小動物や塵埃等の進入を抑制できる。
特に、本態様では、板状の周壁部と下方空間の底面とが閉塞部によって接続されるので、例えばリフォーム時において、1階床版を取り外して露出した床下空間に、板状の周壁部及び閉塞部を設置するだけでエレベーターピットを施工できる。そのため、従来のように、1階床版を取り外して露出した部分に対して大掛かりな追加工事を行う必要がない。その結果、施工性に優れ、低コストで短納期のエレベーターピットを提供できる。
さらに、本態様のエレベーターピットは、リフォーム時に簡単にあと付けすることができるので、将来のエレベーター設置を見越して建物にエレベーターピットやエレベーターのあと付空間を予め設ける場合に比べて建物の初期費用を抑えることができる。
特に、本態様では、板状の周壁部と下方空間の底面とが閉塞部によって接続されるので、例えばリフォーム時において、1階床版を取り外して露出した床下空間に、板状の周壁部及び閉塞部を設置するだけでエレベーターピットを施工できる。そのため、従来のように、1階床版を取り外して露出した部分に対して大掛かりな追加工事を行う必要がない。その結果、施工性に優れ、低コストで短納期のエレベーターピットを提供できる。
さらに、本態様のエレベーターピットは、リフォーム時に簡単にあと付けすることができるので、将来のエレベーター設置を見越して建物にエレベーターピットやエレベーターのあと付空間を予め設ける場合に比べて建物の初期費用を抑えることができる。
上記態様において、前記閉塞部は、前記底面の全体を覆うコンクリートであり、前記周壁部の下端部は、前記閉塞部に埋設されてもよい。
本態様によれば、例えば周壁部を設置した後に閉塞部としてコンクリートを打設することで、閉塞部に周壁部が埋設される。これにより、周壁部を閉塞部によって強固に支持することができ、エレベーターピットの耐久性を確保できる。また、コンクリートの打設時には、周壁部が型枠として機能する。そのため、周壁部の内側に所望の範囲の閉塞部を形成できる。
本態様によれば、例えば周壁部を設置した後に閉塞部としてコンクリートを打設することで、閉塞部に周壁部が埋設される。これにより、周壁部を閉塞部によって強固に支持することができ、エレベーターピットの耐久性を確保できる。また、コンクリートの打設時には、周壁部が型枠として機能する。そのため、周壁部の内側に所望の範囲の閉塞部を形成できる。
上記態様において、前記閉塞部は、エレベーターを支持可能であってもよい。
本態様によれば、閉塞部によりエレベーターを支持することで、エレベーターを支持するための部材を別途設ける必要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
しかも、本態様では、閉塞部が下方空間の底面上に配置されているため、下方空間の高さを確保しやすい。これにより、基礎を斫ることなく、仕様(必要なピット高さ)が異なる種々のエレベーターを設置することができる。
本態様によれば、閉塞部によりエレベーターを支持することで、エレベーターを支持するための部材を別途設ける必要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
しかも、本態様では、閉塞部が下方空間の底面上に配置されているため、下方空間の高さを確保しやすい。これにより、基礎を斫ることなく、仕様(必要なピット高さ)が異なる種々のエレベーターを設置することができる。
上記態様において、前記周壁部の上端部には、前記周壁部から側方に張り出すフランジ部が形成され、前記フランジ部は、前記最下階の床版を支持する床支持部に支持されてもよい。
本態様によれば、フランジ部を床支持部に載置するだけで、床支持部に対する周壁部の上下位置を容易に精度よく位置決めできる。そのため、施工性の向上を図ることができる。
本態様によれば、フランジ部を床支持部に載置するだけで、床支持部に対する周壁部の上下位置を容易に精度よく位置決めできる。そのため、施工性の向上を図ることができる。
上記態様において、前記周壁部は、前記フランジ部よりも上方に突出する突出部を有し、前記フランジ部の上方であって、前記突出部よりも外側の領域は、前記床版との間に目地材を収容可能な目地材収容部を構成してもよい。
本態様によれば、目地材収容部内に目地材を充填する際に、突出部の内側の領域に目地材が漏れるのを防ぎつつ、エレベーター昇降路と最下層に位置するエレベーター乗降部との間の隙間を埋めることができる。
本態様によれば、目地材収容部内に目地材を充填する際に、突出部の内側の領域に目地材が漏れるのを防ぎつつ、エレベーター昇降路と最下層に位置するエレベーター乗降部との間の隙間を埋めることができる。
上記態様において、前記周壁部は、複数の板材が組み合わされて構成されてもよい。
本態様によれば、周壁部が一体で形成されている場合に比べて、建物内への搬入性や、建物内での施工性を向上させることができる。
本態様によれば、周壁部が一体で形成されている場合に比べて、建物内への搬入性や、建物内での施工性を向上させることができる。
上記態様において、前記複数の板材同士は、ドリルねじにより締結されてもよい。
本態様によれば、現場で簡単に各板材を組み合わせることができるので、施工性の更なる向上を図ることができる。
本態様によれば、現場で簡単に各板材を組み合わせることができるので、施工性の更なる向上を図ることができる。
本発明の態様に係る建物は、上記態様に係るエレベーターピットを備えている。
本態様によれば、リフォーム時においてエレベーターを設置する際に上記態様に係るエレベーターピットを用いることで、施工性に優れ、低コスト及び短納期でエレベーターを設置できる。
本態様によれば、リフォーム時においてエレベーターを設置する際に上記態様に係るエレベーターピットを用いることで、施工性に優れ、低コスト及び短納期でエレベーターを設置できる。
本発明の一態様によれば、低コスト化、施工性の向上及び工期短縮を図ることができる。
次に、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
[建物]
図1は、実施形態に係る建物1の概略構成図である。
図1に示す建物1は、所定(例えば、305mm)のモジュールを有する工業化住宅である。すなわち、建物1は、規格化された複数の部材の組み合わせにより躯体が構成されている。
[建物]
図1は、実施形態に係る建物1の概略構成図である。
図1に示す建物1は、所定(例えば、305mm)のモジュールを有する工業化住宅である。すなわち、建物1は、規格化された複数の部材の組み合わせにより躯体が構成されている。
建物1の躯体は、基礎2と、基礎2に固定された架構3と、を有している。
基礎2は、例えばRC(Reinforced Concrete)造の連続布基礎である。基礎2は、上下方向に沿う断面視で逆T字状に形成されている。具体的に、基礎2は、地中に埋設されたフーチング部11と、フーチング部11から上方に突出する立ち上がり部12と、を有している。
基礎2は、例えばRC(Reinforced Concrete)造の連続布基礎である。基礎2は、上下方向に沿う断面視で逆T字状に形成されている。具体的に、基礎2は、地中に埋設されたフーチング部11と、フーチング部11から上方に突出する立ち上がり部12と、を有している。
架構3は、例えば鉄骨ラーメン構造である。すなわち、架構3は、角形鋼管等からなる柱(例えば、1階柱16や2階柱18)や、H形鋼等からなる梁(例えば、基礎梁15や2階梁17、R階梁(若しくは屋根梁)19)等が連結(剛接合)されて構成されている。
基礎2及び基礎梁15上や2階梁17上には、それぞれ床版(1階床版21及び2階床版22)が敷設されている。各床版21,22は、例えばALCパネル(Autoclaved Lightweight aerated Concretepanels)等により構成されている。
また、2階梁17の下面や、R階梁(若しくは屋根梁)19の下面には、それぞれ天井材23が敷設されている。
また、2階梁17の下面や、R階梁(若しくは屋根梁)19の下面には、それぞれ天井材23が敷設されている。
建物1の一部には、エレベーター31(以下、単に「EV31」という。)が設置されている。EV31は、建物1に形成されたEV昇降路32を通って1階部分及び2階部分の間を昇降可能に構成されている。なお、EV31の構成は、後述する。
<EV昇降路>
EV昇降路32は、既存の建物1の居住空間の一部に対して追加工事を行うことで形成されている。本実施形態のEV昇降路32は、平面視で建物1の角部に位置している。但し、EV昇降路32の形成位置は、EV31の設置スペースを確保できる場所であれば、任意の場所(例えば、居室や廊下、収納等)に形成することができる。
EV昇降路32は、既存の建物1の居住空間の一部に対して追加工事を行うことで形成されている。本実施形態のEV昇降路32は、平面視で建物1の角部に位置している。但し、EV昇降路32の形成位置は、EV31の設置スペースを確保できる場所であれば、任意の場所(例えば、居室や廊下、収納等)に形成することができる。
EV昇降路32は、基礎空間(下方空間)33、1階空間34及び2階空間35を上下方向に連通する平面視矩形状の空間である。基礎空間33及び1階空間34は、下連通路36を通じて連通している。1階空間34及び2階空間35は、上連通路37を通じて連通している。
1階空間34は、1階EV開口41を通して1階EV乗降部42(居室や廊下等)に連通している。1階EV開口41には、1階EV開口41を開閉する1階EV扉(不図示)が設けられる。
2階空間35は、2階EV開口44を通して2階EV乗降部45(居室や廊下等)に連通している。2階EV開口44には、2階EV開口44を開閉する2階EV扉(不図示)が設けられる。
下連通路36は、基礎空間33及び1階空間34を仕切る1階床版21を取り外すことで形成されている。
上連通路37は、1階空間34及び2階空間35を仕切る1階部分の天井材23や2階床版22を取り外すことで形成されている。
2階空間35は、2階EV開口44を通して2階EV乗降部45(居室や廊下等)に連通している。2階EV開口44には、2階EV開口44を開閉する2階EV扉(不図示)が設けられる。
下連通路36は、基礎空間33及び1階空間34を仕切る1階床版21を取り外すことで形成されている。
上連通路37は、1階空間34及び2階空間35を仕切る1階部分の天井材23や2階床版22を取り外すことで形成されている。
図2は、EVピット55の周辺を示す斜視図である。以下の説明では、上下方向に直交する二方向をX方向、及びY方向として説明する。また、X方向及びY方向のうち、EV昇降路32の中心に向かう方向を内側といい、EV昇降路32の中心から離間する方向を外側という場合がある。
図2に示すように、本実施形態の基礎空間33の外側には、基礎2や基礎梁15が配置されている。具体的に、基礎空間33には、基礎2のうち互いに直交して連なる第1基礎(床支持部)51及び第2基礎(床支持部)52と、基礎梁15のうち第2基礎52に連結されて第1基礎51と平行に延びるピット支持梁(床支持部)53と、が露出している。第1基礎51、第2基礎52、及びピット支持梁53は、新築時の建物において、1階床版21を支持している。なお、基礎空間33には、少なくとも対向する2辺に基礎2又は基礎梁15が露出していることが好ましい。但し、基礎空間33には、基礎2や基礎梁15が露出していなくてもよい。
図2に示すように、本実施形態の基礎空間33の外側には、基礎2や基礎梁15が配置されている。具体的に、基礎空間33には、基礎2のうち互いに直交して連なる第1基礎(床支持部)51及び第2基礎(床支持部)52と、基礎梁15のうち第2基礎52に連結されて第1基礎51と平行に延びるピット支持梁(床支持部)53と、が露出している。第1基礎51、第2基礎52、及びピット支持梁53は、新築時の建物において、1階床版21を支持している。なお、基礎空間33には、少なくとも対向する2辺に基礎2又は基礎梁15が露出していることが好ましい。但し、基礎空間33には、基礎2や基礎梁15が露出していなくてもよい。
基礎空間33には、地面G(床下空間のうち、基礎空間33以外の部分で地表に露出している面を含む)に対して下方に窪む凹部33aが形成されている。なお、基礎空間33の高さ(懐高さ)は、設置するEV31の仕様に合わせて適宜変更が可能である。この場合、基礎空間33の底面は、EV31を設置可能な高さ(例えば、550mm程度)を確保できれば、地面Gと面一や地面Gに対して上方に配置されていてもよい。
<EVピット>
EV昇降路32において、1階よりも下方(基礎空間33)には、EV昇降路32を画成するEVピット55が配置されている。EVピット55は、上方に向けて開口する箱型に形成されている。すなわち、EVピット55は、下連通路36を通じて基礎空間33と1階空間34とを連通させるとともに、基礎空間33においてEV昇降路32の内外を仕切っている。
EV昇降路32において、1階よりも下方(基礎空間33)には、EV昇降路32を画成するEVピット55が配置されている。EVピット55は、上方に向けて開口する箱型に形成されている。すなわち、EVピット55は、下連通路36を通じて基礎空間33と1階空間34とを連通させるとともに、基礎空間33においてEV昇降路32の内外を仕切っている。
図3は、図2のIII−III線に沿う断面図である。
図2、図3に示すように、EVピット55は、閉塞部61と、周壁部62と、を備えている。
図2、図3に示すように、EVピット55は、閉塞部61と、周壁部62と、を備えている。
閉塞部61は、砕石層65及びコンクリート層66の積層構造とされている。
砕石層65は、基礎空間33の底面に敷設された砕石が、転圧されて構成されている。本実施形態において、砕石層65は、床下空間においてEV昇降路32よりも外側にはみ出した位置まで形成されている。
コンクリート層66は、砕石層65上にコンクリートが打設されて構成されている。本実施形態において、コンクリート層66の厚さは、砕石層65の厚さよりも厚くなっている。但し、砕石層65及びコンクリート層66の厚さは、適宜変更が可能である。
なお、閉塞部61は、砕石層65を有さず、コンクリート層66から構成されていてもよい。
砕石層65は、基礎空間33の底面に敷設された砕石が、転圧されて構成されている。本実施形態において、砕石層65は、床下空間においてEV昇降路32よりも外側にはみ出した位置まで形成されている。
コンクリート層66は、砕石層65上にコンクリートが打設されて構成されている。本実施形態において、コンクリート層66の厚さは、砕石層65の厚さよりも厚くなっている。但し、砕石層65及びコンクリート層66の厚さは、適宜変更が可能である。
なお、閉塞部61は、砕石層65を有さず、コンクリート層66から構成されていてもよい。
周壁部62は、基礎空間33の周囲を取り囲む角筒状に形成されている。周壁部62は、基礎空間33の四方全周に亘って延在している。周壁部62は、亜鉛メッキ鋼板等の複数の側板(板材)71〜74が着脱可能に組み合わされて形成されている。本実施形態において、各側板71〜74は、周壁部62の各辺に対応して4つの側板(第1側板71〜第4側板74)に分割されている。なお、本実施形態では、周壁部62を4つの側板71〜74に分割した場合について説明するが、この構成のみに限らず、4つ以外の複数の側板に分割しても構わない。また、周壁部62は、一体で形成されていても構わない。
各側板71〜74は、互いに対応する構成により形成されている。そのため、以下の説明では、第1側板71を例にして説明し、その他の側板72〜74のうち第1側板71に対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する。
図4は、周壁部62の分解斜視図である。
図2、図4に示すように、第1側板71は、上述したピット支持梁53に支持されている。第1側板71は、ピット支持梁53に対してX方向の内側において、Y方向に延在している。具体的に、第1側板71は、側壁部77と、フランジ部78と、突出部79と、を備えている。
側壁部77は、砕石層65から立ち上がっている。側壁部77の上端縁は、ピット支持梁53の上面と同等の位置に配置されている。側壁部77の下端部は、砕石層65の上面に突き当たった状態でコンクリート層66に接続されている。具体的に、上述したコンクリート層66は、側壁部77によってEV昇降路32よりも外側への流出が規制されている。すなわち、側壁部77は、EVピット55の施工時において、コンクリート層66を打設する際の型枠としても機能する。
図2、図4に示すように、第1側板71は、上述したピット支持梁53に支持されている。第1側板71は、ピット支持梁53に対してX方向の内側において、Y方向に延在している。具体的に、第1側板71は、側壁部77と、フランジ部78と、突出部79と、を備えている。
側壁部77は、砕石層65から立ち上がっている。側壁部77の上端縁は、ピット支持梁53の上面と同等の位置に配置されている。側壁部77の下端部は、砕石層65の上面に突き当たった状態でコンクリート層66に接続されている。具体的に、上述したコンクリート層66は、側壁部77によってEV昇降路32よりも外側への流出が規制されている。すなわち、側壁部77は、EVピット55の施工時において、コンクリート層66を打設する際の型枠としても機能する。
フランジ部78は、側壁部77の上端縁からX方向の外側に向けて屈曲されている。フランジ部78は、ピット支持梁53の上面に支持されている。なお、フランジ部78は、ピット支持梁53に締結等されていてもよい。
突出部79は、側壁部77の上端縁から上方に延設されている。突出部79は、Y方向における幅が側壁部77と同等で、かつ側壁部77と同一平面上を延在している。突出部79は、EVピット55が設置された状態において、ピット支持梁53の上面よりも上方に突出している。なお、第1側板71は、例えば側壁部77及びフランジ部78が一体に形成され、突出部79が側壁部77の上端縁に溶接等により固定されて構成されている。
第2側板72は、第2基礎52に沿ってX方向に延在している。第2側板72のフランジ部78は、第2基礎52の上面に支持されている。
第3側板73は、第1側板71に対してX方向で対向している。第3側板73は、第1基礎51に沿ってY方向に延在している。第3側板73のフランジ部78は、第1基礎51の上面に支持されている。
第4側板74は、第2側板72に対してY方向で対向している。
第3側板73は、第1側板71に対してX方向で対向している。第3側板73は、第1基礎51に沿ってY方向に延在している。第3側板73のフランジ部78は、第1基礎51の上面に支持されている。
第4側板74は、第2側板72に対してY方向で対向している。
本実施形態において、隣り合う側板71〜74同士は、ドリルねじ84等を介して連結されている。具体的に、第2側板72及び第4側板74において、側壁部77のX方向の両端部には、Y方向の内側に向けて屈曲する連結片85がそれぞれ形成されている。第1側板71におけるY方向の両端部は、第2側板72及び第4側板74における一方の連結片85に、ドリルねじ84を介してそれぞれ連結されている。また、第3側板73におけるY方向の両端部は、第2側板72及び第4側板74における他方の連結片85に、ドリルねじ84を介してそれぞれ連結されている。なお、各側板71〜74の連結方法は、適宜変更が可能である。
図3に示すように、本実施形態では、各側板71〜74のフランジ部78よりも上方であって、突出部79の外側領域は、1階床版21の端面(下連通路36に露出する端面)等により画成された目地材収容部87を構成している。目地材収容部87は、上方に開口する溝状に形成されている。目地材収容部87には、目地材88(例えば、モルタル等)が充填されている。
<EV>
図1、図2に示すように、本実施形態のEV31は、例えばロープ式である。EV31は、EVかご132と、EVかご132を昇降させる駆動機構133と、EVかご132の昇降を案内するガイドレール134と、を備えている。
ガイドレール134は、EVピット55のコンクリート層66上において、例えばY方向の両側に位置する部分に設置されている。ガイドレール134の上端部には、滑車(不図示)が支持される。
駆動機構133は、コンクリート層66上に配置されている。駆動機構133は、例えばモータや減速機構、プーリ等である。駆動機構133は、滑車に巻回されたロープを介してEVかご132に連結されている。駆動機構133は、ロープの巻き上げ及び巻き解きを行う。
図1、図2に示すように、本実施形態のEV31は、例えばロープ式である。EV31は、EVかご132と、EVかご132を昇降させる駆動機構133と、EVかご132の昇降を案内するガイドレール134と、を備えている。
ガイドレール134は、EVピット55のコンクリート層66上において、例えばY方向の両側に位置する部分に設置されている。ガイドレール134の上端部には、滑車(不図示)が支持される。
駆動機構133は、コンクリート層66上に配置されている。駆動機構133は、例えばモータや減速機構、プーリ等である。駆動機構133は、滑車に巻回されたロープを介してEVかご132に連結されている。駆動機構133は、ロープの巻き上げ及び巻き解きを行う。
EVかご132は、人や荷物等を搭載可能な箱型に形成されている。EVかご132は、駆動機構133によるロープの巻き上げ及び巻き解きに伴い、ガイドレール134に支持されながらEV昇降路32を昇降する。すなわち、EVかご132は、EVかご132と1階EV乗降部42との間で乗降可能な1階位置と、EVかご132と2階EV乗降部45との間で乗降可能な2階位置と、の間を昇降する。なお、EV31は、ロープ式に限らず、油圧式等であっても構わない。
[EVピットの施工方法]
次に、上述したEVピット55の施工方法について説明する。図5〜図7は、図3に対応する断面図であって、EVピット55の施工方法を説明するための工程図である。
図5に示すように、建物1の1階部分において、EV31の設置領域(EV昇降路32に重なる部分)の1階床版21を取り外す(床版取り外し工程)。これにより、下連通路36が形成されるとともに、下連通路36を通して基礎空間33と1階空間34とが連通する。
次に、上述したEVピット55の施工方法について説明する。図5〜図7は、図3に対応する断面図であって、EVピット55の施工方法を説明するための工程図である。
図5に示すように、建物1の1階部分において、EV31の設置領域(EV昇降路32に重なる部分)の1階床版21を取り外す(床版取り外し工程)。これにより、下連通路36が形成されるとともに、下連通路36を通して基礎空間33と1階空間34とが連通する。
続いて、図6に示すように、EV昇降路32に相当する部分の地面Gを掘り、基礎空間33に凹部33aを形成する。続いて、凹部33aに砕石を充填し、砕石を転圧することで、砕石層65を形成する。
次に、図7に示すように、基礎空間33にEVピット55の周壁部62をセットする(周壁部設置工程)。具体的には、まず各側板71〜74をドリルねじ84によって組み付け、角筒状の周壁部62を形成する。その後、下連通路36を通じて基礎空間33に周壁部62を挿入する。この際、側壁部77を下方に向けた状態で周壁部62を基礎空間33に挿入することで、フランジ部78が第1基礎51や第2基礎52、ピット支持梁53に支持されるとともに、側壁部77の下端部が砕石層65に近接又は当接する。なお、各側板71〜74は、基礎空間33内に別々にセットした後に組み付けてもよい。
次に、図3に示すように、砕石層65上にコンクリート層66を形成する。具体的には、周壁部62の内側にコンクリートを流し込む。周壁部62の内側に流し込まれたコンクリートは、周壁部62によって周壁部62よりも外側への流れが塞き止められる。その後、コンクリートの表面を均し、硬化させる。これにより、周壁部62の下端部が埋設された状態で、コンクリート層66が形成される。
その後、目地材収容部87に目地材88を充填することで、本実施形態のEVピット55の施工が完了する。
その後、目地材収容部87に目地材88を充填することで、本実施形態のEVピット55の施工が完了する。
このように、本実施形態のEVピット55は、基礎空間33の周囲を取り囲む板状の周壁部62と、基礎空間33の底面と周壁部62の下端部との間を通じたEV昇降路32の内外の連通を遮断する閉塞部61と、を有する構成とした。
この構成によれば、EVピット55によって基礎空間33の底面と周壁部62の下端部との間を通じたEV昇降路32の内外の連通を遮断することで、床下空間からEV昇降路32への小動物や塵埃等の進入を抑制できる。
この構成によれば、EVピット55によって基礎空間33の底面と周壁部62の下端部との間を通じたEV昇降路32の内外の連通を遮断することで、床下空間からEV昇降路32への小動物や塵埃等の進入を抑制できる。
特に、本実施形態では、例えばリフォーム時において、1階床版21を取り外して露出した床下空間に、板状の周壁部62及び閉塞部61を設置するだけでEVピット55を施工できる。そのため、従来のように、1階床版21を取り外して露出した部分に対して大掛かりな追加工事を行う必要がない。その結果、施工性に優れ、低コストで短納期のEVピット55を提供できる。
さらに、本実施形態のEVピット55は、リフォーム時に簡単にあと付けすることができるので、将来のEV設置を見越して建物1にEVピットやEVのあと付空間を予め設ける場合に比べて建物1の初期費用を抑えることができる。
さらに、本実施形態のEVピット55は、リフォーム時に簡単にあと付けすることができるので、将来のEV設置を見越して建物1にEVピットやEVのあと付空間を予め設ける場合に比べて建物1の初期費用を抑えることができる。
本実施形態では、周壁部62の下端部がコンクリート層66に埋設される構成とした。
この構成によれば、周壁部62を設置した後にコンクリートを打設することで、コンクリート層66に周壁部62が埋設される。これにより、周壁部62を閉塞部61によって強固に支持することができ、EVピット55の耐久性を確保できる。また、コンクリートの打設時には、周壁部62が型枠として機能する。そのため、周壁部62の内側に所望の範囲にコンクリート層66を形成できる。
この構成によれば、周壁部62を設置した後にコンクリートを打設することで、コンクリート層66に周壁部62が埋設される。これにより、周壁部62を閉塞部61によって強固に支持することができ、EVピット55の耐久性を確保できる。また、コンクリートの打設時には、周壁部62が型枠として機能する。そのため、周壁部62の内側に所望の範囲にコンクリート層66を形成できる。
本実施形態では、閉塞部61によってEV31を支持する構成とした。
この構成によれば、閉塞部61によりEV31を支持することで、EV31を支持するための部材を別途設ける必要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
しかも、本実施形態では、閉塞部61が基礎空間33の底面上に配置されているため、床下空間33の高さを確保しやすい。これにより、基礎2(フーチング部11)を斫ることなく、仕様(必要なピット高さ)が異なる種々のEV31を設置することができる。
この構成によれば、閉塞部61によりEV31を支持することで、EV31を支持するための部材を別途設ける必要がないので、構成の簡素化を図ることができる。
しかも、本実施形態では、閉塞部61が基礎空間33の底面上に配置されているため、床下空間33の高さを確保しやすい。これにより、基礎2(フーチング部11)を斫ることなく、仕様(必要なピット高さ)が異なる種々のEV31を設置することができる。
本実施形態では、周壁部62がピット支持梁53や基礎51,52に支持されるフランジ部78を備える構成とした。
この構成によれば、フランジ部78をピット支持梁53や基礎51,52に載置するだけで、ピット支持梁53や基礎51,52に対する周壁部62の上下位置を容易に精度よく位置決めできる。そのため、施工性の向上を図ることができる。
この構成によれば、フランジ部78をピット支持梁53や基礎51,52に載置するだけで、ピット支持梁53や基礎51,52に対する周壁部62の上下位置を容易に精度よく位置決めできる。そのため、施工性の向上を図ることができる。
本実施形態では、突出部79が、各側板71〜74のフランジ部78よりも上方であって、1階床版21の端面との間に目地材収容部87を画成する構成とした。
この構成によれば、目地材収容部87内に目地材88を充填する際に、突出部79の内側の領域に目地材88が漏れるのを防ぎつつ、EV昇降路32と1階EV乗降部42との間の隙間を埋めることができる。
この構成によれば、目地材収容部87内に目地材88を充填する際に、突出部79の内側の領域に目地材88が漏れるのを防ぎつつ、EV昇降路32と1階EV乗降部42との間の隙間を埋めることができる。
本実施形態では、複数の側板71〜74がそれぞれ組み合わされることで、周壁部62が構成されている。
この構成によれば、周壁部62が一体で形成されている場合に比べて、建物1内への搬入性や、建物1内での施工性を向上させることができる。
この構成によれば、周壁部62が一体で形成されている場合に比べて、建物1内への搬入性や、建物1内での施工性を向上させることができる。
本実施形態では、各側板71〜74がドリルねじ84によって締結される構成とした。
この構成によれば、現場で簡単に各側板71〜74を組み合わせることができるので、施工性の更なる向上を図ることができる。
この構成によれば、現場で簡単に各側板71〜74を組み合わせることができるので、施工性の更なる向上を図ることができる。
そして、本実施形態の建物1では、リフォーム時においてEV31を設置する際に上述したEVピット55を用いることで、施工性に優れ、低コスト及び短納期でEV31を設置できる。
本発明の技術範囲は、上述した各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、上述した実施形態に種々の変更を加えたものを含む。
例えば、上述した実施形態では、鉄骨ラーメン構造の建物1に本発明のEVピット55を採用した場合について説明したが、その他の鉄骨造の建物や木造の建物に本発明のEVピット55を採用してもよい。
上述した実施形態では、既存の建物1に対してEVピット55を設置する構成について説明したが、この構成のみに限らず、本実施形態のEVピット55を新築時に採用してもよい。
例えば、上述した実施形態では、鉄骨ラーメン構造の建物1に本発明のEVピット55を採用した場合について説明したが、その他の鉄骨造の建物や木造の建物に本発明のEVピット55を採用してもよい。
上述した実施形態では、既存の建物1に対してEVピット55を設置する構成について説明したが、この構成のみに限らず、本実施形態のEVピット55を新築時に採用してもよい。
また、EVピット55(周壁部62)の内面や外面に断熱材を配置してもよい。この構成によれば、EVピット55に結露が発生したり、EVピット55を伝って床下空間の冷気が建物1内に伝達されたりするのを抑制できる。
上述した実施形態では、周壁部62が金属材料により形成された場合について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、樹脂材料等の他の材料により周壁部62を形成してもよい。
上述した実施形態では、閉塞部61としてコンクリート層66を採用した構成について説明したが、この構成のみに限られない。閉塞部61は、コンクリートに限らず、例えば樹脂材料や金属材料等であってもよい。
上述した実施形態では、周壁部62が金属材料により形成された場合について説明したが、この構成のみに限られない。例えば、樹脂材料等の他の材料により周壁部62を形成してもよい。
上述した実施形態では、閉塞部61としてコンクリート層66を採用した構成について説明したが、この構成のみに限られない。閉塞部61は、コンクリートに限らず、例えば樹脂材料や金属材料等であってもよい。
上述した実施形態では、周壁部62の下端部が砕石層65に突き当たっている構成について説明したが、この構成のみに限られない。すなわち、図8に示すEVピット55のように、周壁部62の下端部が砕石層65から離間していてもよい。このような場合では、周壁部62の下端部と基礎空間33の底面との間の隙間がコンクリート層66により閉塞されていれば、コンクリート層66が周壁部62よりも外側にはみ出していてもよい。
上述した実施形態では、基礎2に連続布基礎を採用した場合について説明したが、この構成のみに限られない。図9に示すように、例えば基礎2はベタ基礎等であってもよい。
上述した実施形態では、閉塞部61が基礎空間33の底面全体を覆う構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば図9に示すように、閉塞部61は、少なくとも基礎空間33の底面と周壁部62の下端部との間を接続して、EV昇降路32の内外を閉塞する構成であれば、基礎空間33の底面上の一部に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、周壁部62がフランジ部78や突出部79を有する構成について説明したが、この構成のみに限らず、フランジ部78や突出部79を有さない構成であってもよい。
上述した実施形態では、閉塞部61が基礎空間33の底面全体を覆う構成について説明したが、この構成のみに限られない。例えば図9に示すように、閉塞部61は、少なくとも基礎空間33の底面と周壁部62の下端部との間を接続して、EV昇降路32の内外を閉塞する構成であれば、基礎空間33の底面上の一部に形成されていてもよい。
上述した実施形態では、周壁部62がフランジ部78や突出部79を有する構成について説明したが、この構成のみに限らず、フランジ部78や突出部79を有さない構成であってもよい。
上述した実施形態では、EV31が閉塞部61に支持される構成について説明したが、この構成のみに限らず、周壁部62や閉塞部61の他にEV支持部を別途設けてもよく、下方空間の底面に直接EV31が直接支持されていてもよい。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…建物、2…基礎、3…架構、11…フーチング部、12…立ち上がり部、15…基礎梁、16…1階柱、17…2階梁、18…2階柱、19…R階梁(若しくは屋根梁)、21…1階床版、22…2階床版、23…天井材、31…エレベーター、32…エレベーター昇降路、36…下連通路、37…上連通路、41…1階エレベーター開口、42…1階エレベーター乗降部、44…2階エレベーター開口、45…2階エレベーター乗降部、51…第1基礎(床支持部)、52…第2基礎(床支持部)、53…ピット支持梁(床支持部)、55…エレベーターピット、61…閉塞部、62…周壁部、65…砕石層、66…コンクリート層、71…第1側板、72…第2側板、73…第3側板、74…第4側板、77…側壁部、78…フランジ部、79…突出部、85…連結片、87…目地材収容部、88…目地材、132…エレベーターかご、133…駆動機構、134…ガイドレール
Claims (9)
- 建物のエレベーター昇降路のうち最下階よりも下方に位置する下方空間に設置されるエレベーターピットであって、
前記下方空間の周囲を取り囲む板状の周壁部と、
前記下方空間の底面上に配置され、前記周壁部の下端部と接続されて前記下方空間の前記底面と前記周壁部の下端部との間を通じた前記エレベーター昇降路の内外の連通を遮断する閉塞部と、を有しているエレベーターピット。 - 前記閉塞部は、前記底面の全体を覆うコンクリートであり、
前記周壁部の下端部は、前記閉塞部に埋設される請求項1に記載のエレベーターピット。 - 前記閉塞部は、エレベーターを支持可能である請求項2に記載のエレベーターピット。
- 前記周壁部の上端部には、前記周壁部から側方に張り出すフランジ部が形成され、
前記フランジ部は、前記最下階の床版を支持する床支持部に支持される請求項1から請求項3の何れか1項に記載のエレベーターピット。 - 前記周壁部は、前記フランジ部よりも上方に突出する突出部を有し、
前記フランジ部の上方であって、前記突出部よりも外側の領域は、前記床版との間に目地材を収容可能な目地材収容部を構成する請求項4に記載のエレベーターピット。 - 前記周壁部は、複数の板材が組み合わされて構成される請求項1から請求項5の何れか1項に記載のエレベーターピット。
- 前記複数の板材同士は、ドリルねじにより締結される請求項6に記載のエレベーターピット。
- 請求項1から請求項7の何れか1項に記載のエレベーターピットの施工方法であって、
前記最下階の床版のうち、前記エレベーター昇降路に重なる部分の床版を取り外して前記下方空間を開放させる床版取り外し工程と、
前記下方空間に前記周壁部を設置する周壁部設置工程と、
前記下方空間の前記底面と前記周壁部の下端部との間を前記閉塞部により閉塞する閉塞工程と、を備えているエレベーターピットの施工方法。 - 請求項1から請求項7の何れか1項に記載のエレベーターピットを備えていることを特徴とする建物。
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- 2018-03-27 JP JP2018060271A patent/JP2019173319A/ja active Pending
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