JP3123656U - 集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物 - Google Patents
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Abstract
【課題】集合住宅の水平方向に設けられた廊下又は鉛直方向に設けられた階段に後付けでエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物の軽量化と構築工事の簡略化を図る。
【解決手段】かご室昇降路の四隅に該当する位置に配した縦鋼材3と、隣接する縦鋼材同士を互いに連結する横鋼材4とを組み合わせた鉄骨枠組5の外面に外装パネル10を貼り付けて隔壁分割ユニットU1,U2を構成し、隔壁分割ユニットを基礎地盤2の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットU1の上面に屋根11を取り付けて構築するとともに、基礎地盤2に固定された水平な鋼板31と最下層の隔壁分割ユニットU2の縦鋼材3とを溶接して、隔壁分割ユニットU2を基礎地盤2に固定し、隔壁分割ユニットU2の縦鋼材3の上端面に固着された水平な鋼板31と隔壁分割ユニットU1の縦鋼材3とを溶接して、隔壁分割ユニットU2と隔壁分割ユニットU1とを連結する。
【選択図】図3
【解決手段】かご室昇降路の四隅に該当する位置に配した縦鋼材3と、隣接する縦鋼材同士を互いに連結する横鋼材4とを組み合わせた鉄骨枠組5の外面に外装パネル10を貼り付けて隔壁分割ユニットU1,U2を構成し、隔壁分割ユニットを基礎地盤2の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットU1の上面に屋根11を取り付けて構築するとともに、基礎地盤2に固定された水平な鋼板31と最下層の隔壁分割ユニットU2の縦鋼材3とを溶接して、隔壁分割ユニットU2を基礎地盤2に固定し、隔壁分割ユニットU2の縦鋼材3の上端面に固着された水平な鋼板31と隔壁分割ユニットU1の縦鋼材3とを溶接して、隔壁分割ユニットU2と隔壁分割ユニットU1とを連結する。
【選択図】図3
Description
この考案は、エレベータが設置されていない既設の集合住宅に、エレベータを簡易に設置するための集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物に関する。
4階建てや5階建ての中層集合住宅はエレベータが設置されていないことが多く、特に上層階の居住者にとって階段の昇り降りが大きな負担となっていた。そこで、本件出願人は、既設の中層集合住宅にエレベータを簡易に設置することを目的として、基礎地盤上に平面形状ほぼコ字形のコンクリートブロックを廊下又は階段の方に開口して複数積み重ねることにより集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物(以下、「隔壁構造物」とする)を構築する技術を開発した。この構築技術によれば、既設住宅を解体や改築することなく、比較的簡単な作業で短期間に隔壁構造物を構築できる。
特許第3168337号公報
しかしながら、上記従来技術による隔壁構造物は、コンクリート造りで重量が大きいので、しっかりとした基礎地盤を必要とし、多くの場合、既存の基礎地盤では不十分なため新たに基礎工事を行わねばならないという問題点があった。また、構築現場での作業は短期間である反面、構築現場以外で予めコンクリートブロックを成形する作業を必要とするとともに、成形された大重量のコンクリートブロックを運搬するのに多大なコストと労力を要するという問題点があった。
そこで、隔壁構造物の軽量化を図るために、H型鋼等の鋼材で組まれた鉄骨枠組の外面に外装パネルを貼り付けて隔壁構造物を構築することを試みた。その場合、鉄骨枠組を複数段に分割し、その分割された各鉄骨枠組の外面に予め外装パネルを貼り付けて隔壁分割ユニットとしておけば、現場では各段の隔壁分割ユニットを基礎地盤の上に順に積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットの上に屋根を取り付けるだけですむので、現場での作業が簡略化される。このようにして隔壁構造物を構築するには、最下層の隔壁分割ユニットをどのようにして基礎地盤に固定するか、また隔壁分割ユニット同士をどのように連結するか、屋根をどのように取り付けるかということが課題となる。
この課題に対し、本考案は次に示す技術的手段を講じた。すなわち、本考案に係る隔壁構造物は、水平方向に設けられた廊下又は鉛直方向に設けられた階段に併設する隔壁構造物において、かご室昇降路の四隅に該当する位置に配した縦鋼材と、隣接する縦鋼材同士を互いに連結する横鋼材とを組み合わせてなる鉄骨枠組の外面に外装パネルを貼り付けて隔壁分割ユニットを構成し、この隔壁分割ユニットを基礎地盤の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットの上面に屋根を取り付けて構築されるものである。この隔壁構造物にあって、基礎地盤に固定された水平な鋼板に対し、最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接することによって、最下層の隔壁分割ユニットを基礎地盤に固定することを特徴としている。
また、下層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材の上端面に固着された水平な鋼板に対し、上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接することによって、下層側の隔壁分割ユニットと上層側の隔壁分割ユニットとを連結することを特徴としている。
さらに、前記屋根は、一方向に傾斜するように設けられ、少なくとも傾斜の上位側の最外側が外装パネルよりも内側に位置するものとし、屋根よりも外側に位置する外装パネルの上に雨よけカバーを取り付け、その雨よけカバーの内側端を屋根の上まで延設したことを特徴としている。
この隔壁構造物は、次のようにして構築する。
まず、基礎地盤の上に最下層の隔壁分割ユニットを設置し、基礎地盤に固定された水平な鋼板に対し、最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接して、最下層の隔壁分割ユニットを基礎地盤に固定する。この作業は、現場では溶接を行うだけですむので、短時間で容易に行うことができる。
まず、基礎地盤の上に最下層の隔壁分割ユニットを設置し、基礎地盤に固定された水平な鋼板に対し、最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接して、最下層の隔壁分割ユニットを基礎地盤に固定する。この作業は、現場では溶接を行うだけですむので、短時間で容易に行うことができる。
次に、最下層(下層側)の隔壁分割ユニットの上に、下から2層目(上層側)の隔壁分割ユニットを設置し、最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材の上端面に固着された水平な鋼板に対し、2層目の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と2層目の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接して、最下層の隔壁分割ユニットと2層目の隔壁分割ユニットとを連結する。隔壁分割ユニットを3層以上積み重ねる場合は、上記同様に、下層側の隔壁分割ユニットの上に上層側の隔壁分割ユニットを積み重ね、両者を固定する。これらの作業も、現場では溶接を行うだけですむので、短時間で容易に行うことができる。
上記最下層の隔壁分割ユニットと2層目の隔壁分割ユニットとの連結において、隔壁分割ユニットの縦鋼材をH型鋼とし、上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部に、Hの字の横画部分を下縁側から切り欠いた切り欠き部を設けておくと良い。
前記切り欠き部を設けておくと、縦鋼材の横画部分を挟む反対側から、切り欠き部に溶接器具を挿通させて、下層側の隔壁分割ユニットの鋼板と上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材におけるHの字の縦画部分との溶接を行うことができる。したがって、作業者が鉄骨枠組の内側に身体を位置させたままで、下層側の隔壁分割ユニットと上層側の隔壁分割ユニットとの連結作業における全ての溶接作業を行うことができ、作業が安全であり、かつ作業能率の向上が図れる。
最後に、最上層の隔壁分割ユニットの上に屋根を取り付ける。前記屋根における少なくとも傾斜の上位側の最外側が外装パネルよりも内側に位置するので、最上層の隔壁分割ユニットの外側に足場を組むことなく、容易に屋根の取付作業を行うことができる。屋根よりも外側に位置する外装パネルは、雨よけカバーにより雨よけされる。
この隔壁構造物は、主に鉄骨枠組とその外面を覆う外装パネルとからなり、コンクリートを使用しないので、全体に軽量である。このため、本格的な基礎地盤が施工されていない場所にも、簡単な基礎工事を施すだけで構築することができる。また、水平な基礎地盤の上に最下層の隔壁分割ブロックを設置することができるので、基礎地盤の施工が容易になり、その分、工期の短縮、コストダウンが図れる。
上記のように本考案にかかる集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物は、鉄骨枠組構造で軽量であるので、簡単な基礎工事だけで構築することができ、また複数の隔壁分割ユニットを基礎地盤の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットの上面に屋根を取り付ける構築方法で構築されるので、現場での作業が簡略であり、しかも最下層の隔壁分割ユニットの基礎地盤への固定、隔壁分割ユニット同士の連結、および屋根の取付が容易であるので、短い工期で容易に構築できる。このため、既存の集合住宅に後付けでエレベータを設置する場合、特に大掛かりな基礎地盤を行えない場合、入居者が入居したまま工事を行なわなければならない場合、工期の条件に制限がある場合等に、きわめて有効なものとなった。
以下、5階建て集合住宅の鉛直方向に設けられた階段20にエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物を併設する例(図8)と、5階建て集合住宅の水平方向に設けられた廊下21に同隔壁構造物を併設する例(図10)とに基づき、本考案を具体的に説明する。
図1は階段に併設された隔壁構造物の一部を省略して表示した側面断面図、図2はS−S断面図である。まず、この隔壁構造物1Aが併設される階段について説明すると、この階段20は、各階の玄関先を結んで側面視ジグザグに折り返す形態になっており、上層階と下層階との中間折り返し部に踊場20aが建物の外側に向けて設けられている。この集合住宅は5階建てであるから、踊場20aは1階と2階の間、2階と3階の間、3階と4階の間、及び4階と5階の間にそれぞれ存在している。これら全ての踊場20aでエレベータに乗降できるようにすることも可能であるが、1階と2階の間の踊場20aにエレベータを停止させてもメリットが少ないので、ここでは、地上部、2階と3階の間の踊場20a(1)、3階と4階の間の踊場20a(2)、及び4階と5階の間の踊場20a(3)の計4か所でエレベータに乗降できるようにする。
隔壁構造物1Aは、図3に示すように、基礎地盤2の上に二つの隔壁分割ユニットU1,U2を積み重ねて設置し、その上に屋根11を取り付けて構築される。両隔壁分割ユニットU1,U2の内部に形成される四角柱状の空間部が、エレベータのかご室昇降路6及びかご室を昇降させる機械室7となる。
両隔壁分割ユニットU1,U2は、図4(a),(b)にそれぞれ示す鉄骨枠組5,5を備えている。この鉄骨枠組5は、かご室昇降路の四隅の位置に対応して配置された4本の鉛直方向のH型鋼製縦鋼材3,…と、該縦鋼材の隣接するもの同士を連結する水平方向のH型鋼製横鋼材4,…とで主枠組を構成し、その主枠組の階段側にH型鋼を組み合わせて形成されたコ字形枠8を一体に取り付けたものである。縦鋼材3,…は、図2に示すように、隣接するもの同士が互いに90ずつ向きが異なるように配置されている。このため、各縦鋼材3,…が曲げや捩れに対する強度的な弱点を互いに補償し合い、鉄骨枠組5が剛性の高い構造となっている。なお、下層側隔壁分割ユニットU1の縦鋼材3,…の上端部には水平な鋼板31,…が固着されている。また、上層側隔壁分割ユニットU2の鉄骨枠組5の最上部には、エレベータのかご室を吊り下げ支持するためのフレーム5aが設けられている。
上層側の隔壁分割ユニットU1にはコ字形枠8が3段設けられており、最上段のコ字形枠8の取付位置は鉄骨枠組5の上端の高さとされ、上から2段目のコ字形枠8の取付位置は4階と5階の間の踊場20a(3)の高さとされ、3段目のコ字形枠8の取付位置は3階と4階の間の踊場20a(2)の高さとされている。また、下層側の隔壁分割ユニットU2にはコ字形枠8が1段だけ設けられ、その取付位置は2階と3階の間の踊場20a(1)の高さとされている。なお、各段の横鋼材4も、最上位のものを除き、前記踊場20aの高さに合わせて設けられている。
上記鉄骨枠組5の外面には、外装パネル10,…が貼り付けられる。その際、最上位のものを除く各コ字形枠8,…に対応して、廊下20側を向くかご室乗降口9を開けておく。また、同コ字形枠8,…の上には、床板12,…が取り付けられる。
次に、この隔壁分割ユニットU1,U2を用いた隔壁構造物1Aの構築方法を説明する。
最初に、エレベータ設置箇所に穴Hを掘り、その穴Hの底面にコンクリートで平坦な基礎地盤2を施工する。その際、図5に示すように、かご室昇降路の四隅に該当する所定位置にアンカーボルト30を埋設しておく。そして、アンカーボルト30の位置に合わせて基礎地盤2の上に鋼板31を敷設し、該鋼板をアンカーボルト30とナット32で固定する。
最初に、エレベータ設置箇所に穴Hを掘り、その穴Hの底面にコンクリートで平坦な基礎地盤2を施工する。その際、図5に示すように、かご室昇降路の四隅に該当する所定位置にアンカーボルト30を埋設しておく。そして、アンカーボルト30の位置に合わせて基礎地盤2の上に鋼板31を敷設し、該鋼板をアンカーボルト30とナット32で固定する。
基礎地盤2の上に下層側の隔壁分割ユニットU2を設置する。このとき、前記鋼板31の上面に縦鋼材3の下端部が突き当てられるようにし、鋼板31と縦部材3とを溶接Wする。その後、外装パネル10が貼り付けられていない鉄骨枠組5の下端部の周囲をモルタルMで塗り固め、前記穴Hを埋め戻す。
次いで、下層側の隔壁分割ユニットU2の上に上層側の隔壁分割ユニットU1を設置する。この場合も、基礎地盤2に下層側の隔壁分割ユニットU2を設置する場合と同様に、下層側の隔壁分割ユニットU2の鋼板31の上面に上層側の隔壁分割ユニットU1の縦鋼材3,…の下端部を突き当て、鋼板31と縦部材3とを溶接Wする。
ところで、上層側の隔壁分割ユニットU1の縦鋼材3,…の下端部には、図6に示すように、H型鋼におけるHの字の横画部分3aを下縁側から切り欠いた切り欠き部33が形成されている。このため、鉄骨枠組5の内側から、切り欠き部33に溶接器具を挿通させて、前記縦鋼材3の横画部分3aを挟んで外側に位置する、鋼板31と縦鋼材3におけるHの字の縦画部分3bとの溶接箇所の溶接Wを行うことができる。この鋼板31と縦鋼材3におけるHの字の縦画部分3bとの溶接箇所の溶接が終了後、鉄骨枠組5の内側から切り欠き部33を塞ぐように鋼板34を当て、この鋼板34を縦鋼材3に溶接する。このように、縦鋼材3に切り欠き部33を設けることにより、作業者が鉄骨枠組5の内側に身体を位置させたままで、下層側の隔壁分割ユニットU2と上層側の隔壁分割ユニットU1との連結作業における全ての溶接作業を行うことができ、作業が安全であり、かつ作業能率の向上が図れる。
最後に、上層側の隔壁分割ユニットU1の上に屋根11を取り付ける。この実施例では、屋根11は折板が用いられ、その溝方向に勾配がつくように傾斜して設けられている。傾斜の高位側の端縁は外装パネル10よりも内側に位置するようになっており、外装パネル10の上に被せた雨よけカバー35の内側端が屋根11の上まで延設されている。このように、屋根11を外装パネル10の内側に嵌め込む構造とすると、屋根取付作業を外装パネル10の外側から行わなくてもよいので、安全であり、また足場等を組む必要がなく、低コストかつ短時間で行える。
このようにして完成した隔壁構造物1Aの内部は、かご室昇降路6と機械室7として使用される。かご室昇降路6内にはかご室6aが配備され、機械室7にはかご室昇降用機械7aが設置される。
また、かご室乗降口9には、スライド開閉する扉(図示せず)が取り付けられる。床板12の上面は、モルタル、タイル等で仕上げられる。ここは、かご室乗降口9と踊場20a(1,2,3)とを架け渡しする通路となる。踊場20a(1,2,3)の外側隔壁20bは撤去され、該踊場と通路の床板12との隙間に鋼板13が載せられる。通路の両側には、防雨スクリーン14と手摺り15とが取り付けられる。また、地上部のかご室乗降口9の両側にも、防雨スクリーン14が取り付けられる。
この隔壁構造物1Aは、ほとんど鉄骨枠組5と外装パネル10,…とだけで構成されているので、軽量である。このため、大掛かりが基礎地盤を必要とせず、簡単な基礎工事ですむ。基礎地盤2は上面を平坦に仕上げればよいので、基礎工事が短時間で行える。場合によっては、既存集合住宅の基礎地盤を利用することもできる。また、隔壁構造物1Aの構築工事自体についても、基礎地盤2の上に二つの隔壁分割ユニットU2,U1を積み重ねて設置し、その上に屋根11を取り付けるだけであるので、非常に簡単で、しかも短時間で行うことができる。
図9は廊下に併設された隔壁構造物を表わしている。この隔壁構造物1Bも、前記隔壁構造物1Aと同様に、基礎地盤2の上に二つの隔壁分割ユニットU2,U1を積み重ねて設置し、その上に屋根11を取り付けて構築される。4段のコ字枠8,…が2〜5階の各廊下21の床面と同じ高さに設けられ、地上部及び2〜5階の各廊下21に対応してかご室乗降口9が設けられている。そして、コ字枠8,…の上に作られる通路によって、各階の廊下21とそれに対応するかご室乗降口9とが架け渡しされている。これ以外の構造は隔壁構造物1Aの場合と同じであるので、説明を省略する。
上記実施例では、隔壁構造物1A,1Bいずれについても、二つの隔壁分割ユニットを積み重ねる構成としたが、3つ以上の隔壁分割ユニットを積み重ねて隔壁構造物を構築するようにしてもよい。
また、本考案によるエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物は、集合住宅の鉛直方向に設けられた階段20にも水平方向に設けられた廊下21にも容易に併設することができる。実施例1,2は本考案の一例にすぎず、これとは形態の異なる階段や廊下にも併設可能である。また、本考案は、集合住宅に限らず、事務所、工場、店舗等のあらゆる建物に適用できる。
また、本考案によるエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物は、集合住宅の鉛直方向に設けられた階段20にも水平方向に設けられた廊下21にも容易に併設することができる。実施例1,2は本考案の一例にすぎず、これとは形態の異なる階段や廊下にも併設可能である。また、本考案は、集合住宅に限らず、事務所、工場、店舗等のあらゆる建物に適用できる。
1A,1B 隔壁構造物
2 基礎地盤
3 縦鋼材
4 横鋼材
5 鉄骨枠組
6 エレベータのかご室昇降路
7 機械室
8 コ字枠
10 外装パネル
20 階段
21 廊下
30 アンカーボルト
31 鋼板
33 切り欠き部
35 雨よけカバー
2 基礎地盤
3 縦鋼材
4 横鋼材
5 鉄骨枠組
6 エレベータのかご室昇降路
7 機械室
8 コ字枠
10 外装パネル
20 階段
21 廊下
30 アンカーボルト
31 鋼板
33 切り欠き部
35 雨よけカバー
Claims (4)
- 水平方向に設けられた廊下又は鉛直方向に設けられた階段に併設する集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物において、
かご室昇降路の四隅に該当する位置に配した縦鋼材と、隣接する縦鋼材同士を互いに連結する横鋼材とを組み合わせてなる鉄骨枠組の外面に外装パネルを貼り付けて隔壁分割ユニットを構成し、この隔壁分割ユニットを基礎地盤の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットの上面に屋根を取り付けて構築されるものであり、
基礎地盤に固定された水平な鋼板に対し、最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と最下層の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接することによって、最下層の隔壁分割ユニットを基礎地盤に固定することを特徴とする集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物。 - 水平方向に設けられた廊下又は鉛直方向に設けられた階段に併設する集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物において、
かご室昇降路の四隅に該当する位置に配した縦鋼材と、隣接する縦鋼材同士を互いに連結する横鋼材とを組み合わせてなる鉄骨枠組の外面に外装パネルを貼り付けて隔壁分割ユニットを構成し、この隔壁分割ユニットを基礎地盤の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットの上面に屋根を取り付けて構築されるものであり、
下層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材の上端面に固着された水平な鋼板に対し、上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部を突き当て、前記鋼板と上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材とを溶接することによって、下層側の隔壁分割ユニットと上層側の隔壁分割ユニットとを連結することを特徴とする集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物。 - 隔壁分割ユニットの縦鋼材をH型鋼とし、上層側の隔壁分割ユニットの縦鋼材の下端部に、Hの字の横画部分を下縁側から切り欠いた切り欠き部を設けた請求項2に記載の集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物。
- 水平方向に設けられた廊下又は鉛直方向に設けられた階段に併設する集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物において、
かご室昇降路の四隅に該当する位置に配した縦鋼材と、隣接する縦鋼材同士を互いに連結する横鋼材とを組み合わせてなる鉄骨枠組の外面に外装パネルを貼り付けて隔壁分割ユニットを構成し、この隔壁分割ユニットを基礎地盤の上に複数段積み重ね、最上層の隔壁分割ユニットの上面に屋根を取り付けて構築されるものであり、
前記屋根は、一方向に傾斜するように設けられ、少なくとも傾斜の上位側の最外側が外装パネルよりも内側に位置するものとし、屋根よりも外側に位置する外装パネルの上に雨よけカバーを取り付け、その雨よけカバーの内側端を屋根の上まで延設したこと特徴とする集合住宅用後付けエレベータのかご室昇降路の隔壁構造物。
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JP2010058914A (ja) * | 2008-09-04 | 2010-03-18 | Toshiba Elevator Co Ltd | ユニット式エレベータ |
CN109132791A (zh) * | 2018-09-04 | 2019-01-04 | 江苏兴厦建设工程集团有限公司 | 一种人货电梯附墙杆件加长固定的安装结构 |
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-
2006
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