JP2005105732A - 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物 - Google Patents

換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物 Download PDF

Info

Publication number
JP2005105732A
JP2005105732A JP2003343037A JP2003343037A JP2005105732A JP 2005105732 A JP2005105732 A JP 2005105732A JP 2003343037 A JP2003343037 A JP 2003343037A JP 2003343037 A JP2003343037 A JP 2003343037A JP 2005105732 A JP2005105732 A JP 2005105732A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ventilation
outdoor
space
indoor
ventilation mode
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2003343037A
Other languages
English (en)
Other versions
JP3999185B2 (ja
Inventor
Shoichiro Matsui
章一郎 松井
Kuniharu Sasaki
邦治 佐々木
Tetsuya Honda
哲也 本田
Naritaka Nakazato
成登 中里
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
YKK AP Inc
Mitsubishi Jisho Sekkei Inc
Original Assignee
YKK AP Inc
Mitsubishi Jisho Sekkei Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by YKK AP Inc, Mitsubishi Jisho Sekkei Inc filed Critical YKK AP Inc
Priority to JP2003343037A priority Critical patent/JP3999185B2/ja
Publication of JP2005105732A publication Critical patent/JP2005105732A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3999185B2 publication Critical patent/JP3999185B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Blinds (AREA)
  • Load-Bearing And Curtain Walls (AREA)
  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

【課題】 室内外の環境変化に即応して最適な居室環境を実現でき、かつ省エネルギー化を促進させることができる換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物を提供すること。
【解決手段】外側面体20、内側面体30、これらの間の中間空間11を備えたダブルスキン構造のカーテンウォール10において、室内空間の利用状況や、季節による外気温、日照、風速等の諸条件に応じて、最適な換気モードを適宜選択し、換気窓32、室外側開閉機構40、ロールスクリーン50、および排気ファンの動作を制御することで、人手をかけることなく、条件変化に即座に対応して換気モードが切り換えられ、最適な居室環境を実現することができる。また、室内外の環境変化に対応した換気モードが切り換え可能なので、空調負荷を低減して、省エネルギー化を促進させることができる。
【選択図】 図2

Description

本発明は、換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物に関する。
従来より、建物の外壁であるカーテンウォールとして、室内と室外とを仕切るガラスパネル等の面材が二重に構成され、それらの面材同士の間に中間空間を有した、いわゆるダブルスキンタイプのカーテンウォールが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたダブルスキンタイプのカーテンウォールは、室外側の面材下部に開閉自在な換気機構を有し、室内側の面材が引違い窓で構成されている。そして、換気機構を開くことで、外気を中間空間に取り込み、あるいは排出することができるとともに、室内側の引違い窓を開くことで、外気を室内空間に取り入れて、室内の換気ができるようになっている。また、引違い窓下側に室内空間と中間空間とを連通する連通空間が形成されており、この連通空間を介して、室内の空気が中間空間に流入し、この空気を中間空間上部の排気口から天井裏のダクトを介して空調機に戻すことにより、室内の空調ができるようにもなっている。
以上のようなダブルスキンタイプのカーテンウォールは、日射により温度が上昇しやすい中間空間の温度をコントロールすることで、室内の空調効率を向上できるとともに、室内空間に新鮮な外気を取り入れて居室環境を良好にできるという効果を有している。
特開2003−105880号公報
しかしながら、従来のカーテンウォールでは、換気機構や引違い窓、天井裏ダクトに接続された空調機等が、それぞれ個別に設けられるとともに、室内空間の利用状況や、季節による外気温、日照、風速等の諸条件を人が判断して、換気機構や引違い窓の開閉、空調機の入切を、各々個別に人手によって操作する必要がある。このため、様々に変化する室内外の条件に応じて人が操作しなければならないので、最適な居室環境を実現するためには多大な労力を要する。
また、特に、季節による温度や湿度の変化が激しい気候条件下において、夏冬季の断熱性能に優れ、夜間や中間期(春秋季)の効率的な換気により、空調負荷を低減させることができる換気機能付きカーテンウォールが望まれていた。
本発明の目的は、室内外の環境変化に即応して最適な居室環境を実現でき、かつ省エネルギー化を促進させることができる換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物を提供することにある。
本発明の換気機能付きカーテンウォールは、室外側に配置される外側面体と、この外側面体に対向して室内側に配置される内側面体と、これら外側面体および内側面体の間に形成される中間空間と、前記中間空間を室外空間に連通かつ閉鎖可能に設けられた室外側開閉機構と、前記中間空間を室内空間に連通かつ閉鎖可能に設けられた室内側開閉機構と、前記中間空間に設けられた可動式の遮光手段と、前記中間空間の空気を室外空間に排出する排気ファンと、前記室外側開閉機構、室内側開閉機構、遮光手段、および排気ファンの動作を制御する制御手段とを備え、前記制御手段は、前記遮光手段を室外からの日射を遮る遮光状態とし、前記室外側開閉機構を前記中間空間を室外空間に連通させる開状態とし、前記室内側開閉機構を前記中間空間が室内空間から遮断される閉状態とし、前記排気ファンを動作状態とし、前記中間空間の空気を室外空間に排出する第1換気モードと、前記排気ファンを停止状態とし、前記室外側開閉機構および室内側開閉機構の両方を開状態とし、前記中間空間を介して室内空間を室外空間に連通させる第2換気モードと、前記排気ファンを停止状態とし、前記室外側開閉機構および室内側開閉機構の両方を閉状態とする非換気モードとの、3つの換気モードを切り換え制御可能に構成されたことを特徴とする。
ここで、室外側および室内側の開閉機構としては、電動や油圧、弾性力等により開閉動作可能なダンパー装置や、開閉窓、ガラリなどが採用できる。
また、可動式の遮光手段としては、布地を巻き込んで上げ下げできるロールスクリーンや、上下に並列した複数の羽板(スラット)を上げ下げおよび角度操作することで採光量を調節できるブラインド、並べて吊り下げた複数のテープをレールに沿って水平移動および角度操作することで採光量を調節できるカーテンなどが採用できる。
また、前記第2換気モード、および非換気モードにおいて、前記遮光手段は閉じた遮光状態とされていてもよく、また逆に、開いた採光状態とされていてもよい。
このような構成では、室内空間の利用状況や、季節による外気温、日照、風速等の諸条件に応じて、制御手段により、第1換気モード、第2換気モード、および非換気モードの3つの換気モードから、最適な換気モードを適宜選択し、遮光手段、室外側および室内側の開閉機構、および排気ファンの動作を制御手段により制御することで、人手をかけることなく、換気モードを切り換えることができる。これにより、室外における温度や湿度が激しく変化する気候条件下であっても、条件変化に即座に対応して換気モードが切り換えられるので、最適な居室環境を実現することができる。
また、室内外の環境変化に対応した換気モードが切り換え可能なので、空調負荷を低減して、省エネルギー化を促進させることができる。
この際、第1換気モードは、外気温が高く、日射量が多い夏の昼間などに適した換気モードであって、遮光状態とした遮光手段で日射を遮ることで、室内空間の日射による空調負荷を軽減させることができる。さらに、日射を遮ったことで温度上昇する中間空間に室外側開閉機構を介して外気を取り入れるとともに、中間空間の空気を排気ファンで排気することで、中間空間の温度上昇を抑えることができ、室内空間の空調負荷をさらに低減させることができる。
また、第2換気モードは、外気温と室温との差が小さく、日射量もさほど多くない中間期(春、秋)や、室内空間を利用しない夜間、休日などに適した換気モードである。すなわち、室外側および室内側の開閉機構を開状態とすることで、機械換気等を用いずに室内空間の自然換気(夜間の場合、ナイトパージ)を実施できる換気モードである。そして、室外側開閉機構から取り入れた外気は、中間空間を介して室内側開閉機構から室内空間に流入するので、中間空間がバッファゾーンとして機能し、室内外の気圧差や風速が大きい高層ビルなどにおいても、室内空間に流入する外気の流速を弱めて、適度な流速での換気ができる。
なお、第2換気モードにおいて、室内空間の換気を効率よく実施するためには、室内空間を挟んだ対向位置に複数の室内側開閉機構が設けられていることが望ましい。このようにすれば、建物の一方側からの風により室内空間に流入した外気が、室内空間を通り抜けて他方側に排出されるので、換気効率を向上させることができる。
また、非換気モードは、外気温が低く、日射量が少ない冬などに適した換気モードであって、排気ファンを停止状態とし、室外側および室内側の開閉機構を閉状態とすることで、暖房中の室内空間に冷気が流入することを防止し、室内空間の空調負荷を低減させることができる。さらに、中間空間が室内外の断熱層として機能することで、室内空間の空調効率を向上させることができる。
さらに、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記制御手段は、前記室外側開閉機構および室内側開閉機構の両方を開状態とし、前記中間空間を介して室内空間を室外空間に連通させ、前記排気ファンを動作状態とし、前記中間空間の空気を室外空間に排出する第3換気モードを加えた、4つの換気モードを切り換え制御可能に構成されていることが望ましい。
このような構成では、風圧力だけでは室外側開閉機構、中間空間、および室内側開閉機構を介して室内空間まで外気が流入しにくい場合であっても、室内空間の換気を実行できる。
すなわち、第3換気モードは、室外の風速が小さい場合などに適した換気モードであって、排気ファンで中間空間の空気を排気することで、中間空間に空気の流れを作り出し、室外側開閉機構から中間空間に外気を導入し、導入した外気を室内空間に流入させて、換気することができる。
この際、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記各換気モードは、温度センサで測定された前記中間空間の内部温度と、予め設定した設定内部温度とを比較した結果に基づいて、切り換え制御されることが望ましい。
このような構成では、中間空間の内部温度が上昇し、設定内部温度よりも高くなった場合には、第1換気モードや第2換気モードに切り換え、中間空間の内部温度が低下し、設定内部温度よりも低くなった場合には、非換気モードに切り換えるなど、温度センサで測定した中間空間の内部温度に応じて、適切に換気モードを切り換えることができるので、室外空間等の条件変化に即座に対応した居室環境を得ることができる。
この際、温度センサを内部空間における内側面体表面に取り付けたり、放射温度センサを排気ファンや排気ダクト等に取り付けたりすることで、中間空間の内部温度を測定すればよい。
さらに、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記各換気モードは、温度センサで測定された外気温と予め設定した設定外気温との比較、日射計で測定された日射量と予め設定した設定日射量との比較、風速計で測定された屋外風速と予め設定した設定風速との比較のうち、少なくとも1つの比較結果に基づいて、切り換え制御されることが望ましい。
このような構成では、外気温度と設定外気温との比較や、日射量と設定日射量との比較結果に基づいて、各換気モードとを切り換えることで、室外空間の条件変化に即座に対応した居室環境を得ることができる。また、前記第3換気モードを備えた場合には、屋外風速と設定風速との比較に基づいて、第3換気モードに切り換えることも可能である。
この際、外気温度を測定する温度センサや、日射量を測定する日射計、屋外風速を測定する風速計を建物外部に設置すればよい。その設置位置としては、例えば、温度センサを建物の各側面で、かつ異なる複数(3箇所など)の高さ位置に設置し、日射計および風速計を建物の屋上や側面の少なくとも1箇所に設置すればよい。
また、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記第1換気モードと非換気モードとは、温度センサで測定された前記中間空間の内部温度と予め設定した設定内部温度との比較、温度センサで測定された外気温と予め設定した設定外気温との比較に基づく比較、および日射計で測定された日射量と予め設定した設定日射量との比較に基づいて切り換え制御され、前記測定された内部温度が設定内部温度以上、前記測定された外気温が設定外気温以上、および前記測定された日射量が設定日射量以上となった場合に、前記第1換気モードに切り換えられ、それ以外の場合に、前記非換気モードに切り換えられることが望ましい。
ここで、「それ以外の場合」とは、前記測定された内部温度が設定内部温度未満、前記測定された外気温が設定外気温未満、または前記測定された日射量が設定日射量未満となった場合を意味する。
さらに、前記第1換気モードと非換気モードとは、温度センサで測定された前記中間空間の内部温度と予め設定した設定内部温度との比較、温度センサで測定された外気温と予め設定した設定外気温との比較に基づく比較、および日射計で測定された日射量と予め設定した設定日射量との比較に基づいて切り換え制御され、前記測定された内部温度が設定内部温度以上となった場合、または前記測定された外気温が設定外気温以上かつ前記測定された日射量が設定日射量以上となった場合に、前記第1換気モードに切り換えられ、それ以外の場合に、前記非換気モードに切り換えられるようにしてもよい。
ここで、「それ以外の場合」とは、前記測定された内部温度が設定内部温度未満となった場合で、かつ、前記測定された外気温が設定外気温未満または前記測定された日射量が設定日射量未満となった場合を意味する。
このような構成では、夏の昼間など、中間空間の内部温度が上昇したり、外気温が高くなったり、日射量が大きくなったりした場合には、第1換気モードに切り換え、逆に中間空間の内部温度や外気温が低い、あるいは日射量が少ない冬などには、非換気モードに切り換えられる。これにより、夏季において中間空間の温度上昇を抑えることができ、冬季において中間空間を室内外の断熱層として機能させることができ、室内空間の空調負荷を低減させることができる。そして、測定された中間空間の内部温度、外気温、および日射量の3つのパラメータに基づいて換気モードの切り替えを制御することで、より高精度に室内環境を最適化することができる。
また、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記第2換気モードと第3換気モードとは、風速計で測定された屋外風速と予め設定した設定風速との比較に基づいて切り換え制御され、前記測定された屋外風速が設定風速以上となった場合に、前記第2換気モードに切り換えられ、前記測定された屋外風速が設定風速未満となった場合に、前記第3換気モードに切り換えられることが望ましい。
このような構成では、屋外風速が大きい場合には、排気ファンを作動させずに自然換気により換気する第2換気モードに切り換え、逆に屋外風速が小さい場合には、排気ファンを作動させ、機械換気を併用した自然換気により換気する第3換気モードに切り換えられるので、屋外風速に応じた効率のよい換気を実行することができる。
また、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記室外側開閉機構は、室内空間の下部の室外側に設けられ、前記室内側開閉機構は、室内空間の上部位置に設けられ、前記排気ファンは、前記中間空間の上部から当該中間空間内の空気を吸い出して室外空間に排出することが望ましい。
このような構成では、室外側開閉機構を介して中間空間の下部に外気が導入され、この外気が中間空間内部を上昇して、中間空間上部の室内側開閉機構から室内空間に流入する。また、中間空間内上部の空気が排気ファンにより排気される。このように室外側開閉機構と、室内側開閉機構、および排気ファンによる吸い込み部分(排気口)とが上下方向の離れた位置に設けられているので、中間空間をバッファゾーンとして有効に機能させることができる。すなわち、室外側開閉機構と室内側開閉機構とが上下方向の近い位置に設けられていると、室外側開閉機構から導入された外気が室内空間に直接流入してしまうが、このようなことがなく、室外側開閉機構から入った外気が中間空間の内部を上昇した後に室内空間に流入するので、この外気の風速を弱め、また、室外の騒音が室内空間に伝わりにくくすることができる。
また、室外側開閉機構のメンテナンスを行う際に、中間空間内部の狭い空間で作業する必要があるため、室外側開閉機構は室内空間の下部(フロア下部)の高さ位置に設けられていることが好都合である。さらに、室内側開閉機構を突出し窓などの室内側に突出する窓で構成した場合には、人の移動範囲内に突出しないことが安全上好ましく、この点でも、室内側開閉機構がフロア上部位置に設けられていることが好都合である。
また、本発明の換気機能付きカーテンウォールでは、前記外側面体は、室外側に向かって開口した凹溝を有した方立、および無目を備えており、前記凹溝によりゴンドラガイドレールが形成されるとともに、前記無目の凹溝は、前記室外側開閉機構を介して前記中間空間に連通可能に構成されていることが望ましい。
このような構成では、外側面体の方立および無目に形成された凹溝でゴンドラガイドレールを構成したので、ゴンドラガイドレールが目立たず、当該カーテンウォールの外観の意匠性を良好にすることができる。また、無目の凹溝で形成した水平方向のゴンドラガイドレールを設けたことで、カーテンウォール清掃用のゴンドラが垂直方向のみならず水平方向にも移動でき、清掃作業の作業性が向上する。
さらに、水平方向に沿って設けられる無目の凹溝と中間空間とが室外側開閉機構を介して連通される、すなわち、ゴンドラガイドレールの内部に室外側開閉機構の外気導入口(または内気排出口)が形成されるので、この外気導入口を目立たなくすることができる。従って、従来のカーテンウォールのように外壁面に外気導入口のガラリ等が露出することなく、当該カーテンウォールの外観の意匠性をさらに良好にすることができる。
一方、本発明の建物は、前記いずれかの換気機能付きカーテンウォールを備えたことを特徴とする。
このような建物では、前述と同様の作用効果を奏することができ、本発明の目的を達成することができる。この際、前記制御手段は、建物全体の遮光手段、室外側および室内側の開閉機構、および排気ファンの動作を同時に制御して換気モードを切り替えるように構成されていてもよく、また、建物中の所定フロアごとや所定の部屋ごとに換気モードを切り替えるように構成されていてもよい。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本実施形態に係るカーテンウォール10により外壁面が形成された建物1の一部を示す外観姿図である。図2は、カーテンウォール10の縦断面図であり、図1に矢視II−II線で示す断面図である。図3は、カーテンウォール10の横断面図である。図4〜7は、それぞれ図2の要部を拡大して示す縦断面図である。なお、各図においては、カーテンウォール10の主要構成部品の断面を示すハッチングが省略されている。
建物1の外壁面は、上下および左右方向に連続配置されたカーテンウォール10によって、外観フラットに形成されている。
カーテンウォール10は、図2、3に示すように、建物1のフロア間に架設された支持方立2に支持されている。支持方立2は、断面H字形の鋼材で、上端が各フロアの梁3に固定されたブラケット4にファスナ5を介してボルト固定され、下端が下階フロアの支持方立2上端にボルト固定されている。各フロアの梁3の上側には、床スラブ6が支持され、この床スラブ6上に二重床として床材7が設けられ、この床材7によって各フロアの床面(図中FLで示す)が形成されている。また、床スラブ6の下方には、下階フロアの床面から所定の高さ位置となるように天井材8が吊り下げ支持され、この天井材8によって各フロアの天井面が形成されている。すなわち、建物1の室内空間は、カーテンウォール10による外壁面、床材7による床面、天井材8による天井面で囲まれて形成されている。そして、天井材8の上側の床スラブ6との間には、天井裏空間8Aが形成されている。
カーテンウォール10は、建物1の外壁面を構成する外側面体としてのアウタースキン20と、このアウタースキン20に対向して室内側に配置される内側面体としてのインナースキン30とを備えて構成されている。これらのアウタースキン20およびインナースキン30の間には、中間空間としての空間部11が形成されており、カーテンウォール10は、いわゆるダブルスキン構造となっている。
アウタースキン20は、図1〜3に示すように、水平方向に関して支持方立2同士の間のスパンに応じた長さ寸法を有し、鉛直方向に関して階高を3/5、および2/5に分割する高さ寸法を有した、カーテンウォールユニット21を上下、左右に並べて構成されている。各カーテンウォールユニット21は、上下の無目22と左右の方立23とで外形略矩形状に形成された枠体24と、この枠体24の内部を上下に三等分または二等分する中間の無目25とから、正面略目字形または略日字形に形成されている。これら上下の無目22、左右の方立23、および中間の無目25は、それぞれアルミの押出形材製で、これら各部材で囲まれた内部には、ガラスパネル26がシール材を介して嵌め込まれている。
インナースキン30は、図2、3に示すように、各フロアの床材7の外縁に設けられた立上り部7Aの上端から天井面まで設けられている。そして、インナースキン30は、フロア下部位置から上方に向かって三段に設けられた突出し窓31と、この突出し窓31の上側であって、フロアの上部位置である天井面近傍に設けられた室内側開閉機構としての換気窓32とを備えて構成されている。これらの突出し窓31および換気窓32は、それぞれ支持方立2に固定された枠材33と、この枠材33に開閉自在に支持された障子34とを備えている。そして、突出し窓31および換気窓32の障子34は、上框35、下框36、および縦框37と、これら各框35,36,37に囲まれた内部に嵌め込まれた複層ガラス38とから構成されている。そして、枠材33、および各框35,36,37は、それぞれアルミの押出形材から形成されている。
突出し窓31および換気窓32は、障子34の上框35に沿った回動軸を中心にして、下框36側が室内方向に開くようになっている。そして、換気窓32には、図示しないモータやばね等の駆動機構が設けられており、換気窓32は、自動的に開閉可能に構成されるとともに、押しボタン等を操作することで手動によっても開閉可能に構成されている。また、突出し窓31および換気窓32の各框35,36,37の室外側端縁には、枠材33に当接して室内空間と空間部11との通気を遮断する気密材(不図示)が設けられている。これにより、突出し窓31および換気窓32を閉じた状態において、空間部11は、室内空間に連通されないようになっている。
突出し窓31の左右両側には、図4に示すように、突出し窓31の開閉操作をサポートするサポートダンパ39Aと、突出し窓31の開位置を規定するストッパ39Bとが設けられている。これらのサポートダンパ39Aおよびストッパ39Bは、突出し窓31の縦框37に設けられたブラケット37Aと、支持方立2との間を連結して設けられている。サポートダンパ39Aは、シリンダ39Cと、このシリンダ39Cに挿入され、シリンダ39Cから突出する方向に付勢されたロッド39Dとを備え、シリンダ39Cの一端側が支持方立2に取り付けられ、ロッド39Dの他端側がブラケット37Aに取り付けられている。
サポートダンパ39Aは、シリンダ39Cから突出方向の付勢力により、ロッド39Dが障子34を上方に押し上げるサポート力を発揮するようになっている。具体的には、突出し窓31が閉じた状態において、障子34の重量のうち、サポート力分の荷重をサポートダンパ39Aを介して支持方立2に伝達することで、枠材33に作用する荷重を小さくできるようになっている。また、突出し窓31を開ける際には、サポート力によって障子34を上方に押し上げることで、少ない力で開閉操作を実行できるとともに、突出し窓31を閉じる際に障子34が強い勢いで閉じないようになっている。このサポート力は、1つの障子34の重量(例えば、約100kg)のうちの80〜90%程度とされている。
また、図3に示すように、建物1の出隅部におけるインナースキン30には、突出し窓31と同様の障子34を有し、縦框37に沿った回動軸を中心にして、室内方向に開く内開き窓31Aが設けられている。この内開き窓31Aの障子34を構成する上框35、下框36、および縦框37は、突出し窓31および換気窓32の各框35,36,37と同一断面を有するアルミの押出形材から形成されている。すなわち、突出し窓31の障子34を構成する各框35,36,37は、互いの端縁が45度の切断角度で切断され、この端縁同士を突き合わせて接合されており、各框35,36,37を同一断面のアルミ形材で形成することで、突出し窓31および内開き窓31Aの両方を構成できるようになっている。
以上のような、インナースキン30の突出し窓31および換気窓32の枠材33は、アウタースキン20の枠体24および中間の無目25に対して、見込み方向に重なる位置に設けられている。これにより、カーテンウォール10の外観上、インナースキン30の枠材33が目立たず、内観上、アウタースキン20の枠体24や中間の無目25が目立たないようになっている。
アウタースキン20の床面近傍位置(室内空間下部位置)には、図5に示すように、室外空間と空間部11とを連通させ、かつ閉鎖可能に構成された室外側開閉機構40が設けられている。この室外側開閉機構40は、カーテンウォールユニット21の中間の無目25に形成された凹溝25A、連通開口25B、および連通空間25Cと、この連通空間25Cの室内側に取り付けられた開閉装置41とを備えて構成されている。無目25の連通開口25Bは、凹溝25Aの底面である室内側側面に形成されており、連通空間25Cは、連通開口25Bから室内側に向かって上方に傾斜して形成されている。そして、連通開口25Bよりも上方に設けられた連通空間25Cの室内側開口25Dを覆って開閉装置41が取り付けられている。
開閉装置41は、室外側および上方に開口したケース体42と、このケース体42の内部に回動可能に支持された回動ドラム43とを備えている。ケース体42は、カーテンウォール10に沿って水平方向に長尺な中空状に形成されており、その室外側の開口を無目25の室内側開口25Dに合わせて、無目25にビス止め固定されている。そして、ケース体42と無目25の室内側開口25Dとの間には防鳥ネット44が取り付けられている。また、ケース体42の室内側縁は、インナースキン30の枠材33にビス止め固定されたアングル材45上に載置されている。ケース体42上部には、防虫ネット46が取り付けられたグレーチング47が開口を覆って載置されている。
開閉装置41の回動ドラム43は、断面略扇形のアルミ形材製で、ケース体42の長手方向に沿って延びる回転軸48に取り付けられている。そして、回転軸48の端部は図示しないモータに連結されており、モータの作動により回転軸を回転させることで、回動ドラム43は、図5中実線で示す開位置と、二点鎖線で示す閉位置との間を回動できるように構成されている。回動ドラム43が開位置に回動された状態において、室外空間と空間部11とが、無目25の凹溝25A、連通空間25C、ケース体42内部空間を介して連通される。また、回動ドラム43が閉位置に回動された状態において、ケース体42内部に設けられた2つの気密材49と、回動ドラム43の2箇所の当接面とが当接して、空間部11が室外空間から遮断されるようになっている。
アウタースキン20およびインナースキン30の間に形成された空間部11には、図6に示すように、遮光手段としてのロールスクリーン50が設置されている。このロールスクリーン50は、天井8と略同一高さ位置で空間部11の上部カバー12に支持された巻取り軸51と、この巻取り軸51に巻き付けて垂下されたスクリーン布52と、スクリーン布52の下端に取り付けられた錘棒(不図示)とを備えている。そして、巻取り軸51には、図示しないモータ等の駆動機構が設けられており、巻取り軸51を回転させることで、スクリーン布52を上げ下げできるようになっている。
すなわち、ロールスクリーン50は、スクリーン布52を巻き上げた採光状態と、スクリーン布52を垂下してインナースキン30前面を覆い、室外からの日射を遮った遮光状態とが切り換え可能に構成されている。また、スクリーン布52の下端を適宜な高さ位置で止めることで、採光量を調節できるようにもなっている。
なお、遮光手段としては、上記したロールスクリーン50に限らず、上下に並列した複数の羽板(スラット)を上げ下げおよび角度操作することで採光量を調節できるブラインドや、並べて吊り下げた複数のテープをレールに沿って水平移動および角度操作することで採光量を調節できるカーテン等も採用できる。
空間部11の上部には、上部カバー12の上方に対向して、アウタースキン20の無目25に沿った仕切り板13が取り付けられている。これらの上部カバー12および仕切り板13の室内側の天井裏空間8Aには、カーテンウォール10に沿って水平方向に長尺中空状の排気ボックス14が取り付けられている。この排気ボックス14は、その室外側に開口が設けられており、上部カバー12および仕切り板13の隙間部分を介して空間部11に連通されている。そして、排気ボックス14の室内側には、長尺筒状の第1排気ダクト15が接続されており、この第1排気ダクト15は、後述する排気ファン17、第2排気ダクト18、および室外に開口した排気ガラリ19に接続されている。これにより、空間部11の空気は、排気ボックス14および第1排気ダクト15を介して、排気ファン17によって室外空間に排気できるようになっている。
また、図2、5、6に示すように、仕切り板13と室外側開閉機構40との間において、アウタースキン20のガラスパネル26の室内側には、耐火面材16が設けられている。この耐火面材16は、石膏ボード等の不燃性(または難燃性)の板材から形成され、上下のフロア間における耐火構造上有効な壁体として配置されたものである。耐火面材16は、上下のフロア間に跨るカーテンウォールユニット21の中間の無目25間に支持されており、耐火面材16の室内側の側面と床スラブ6との間には、ロックウール等の耐火材料が介装されている。
アウタースキン20の上下方向に連続配置されるカーテンウォールユニット21同士は、図7に示すように連結されている。すなわち、下側のカーテンウォールユニット21は、その上部の無目22が支持方立2のフランジにボルト固定されている。そして、上側のカーテンウォールユニット21は、その下部の無目22に形成された凸部22Bが下側の無目22に形成された凹部22Cに嵌合して位置決めされている。また、上下の無目22の対向面の室外側位置は、互いに水平面に対して対称な形状とされており、カーテンウォールユニット21を取り付けた状態において、凹溝22Aが形成されるようになっている。この凹溝22Aは、前記した中間の無目25に形成された凹溝25Aと略同一形状とされている。
凹溝22Aの底面部分である室内側部分には、上側の無目22に取り付けられたレインバリア用のシール材22Dが設けられており、このシール材22Dのさらに室内側には、上下の無目22に取り付けられた一対のウインドバリア用のシール材22Eが設けられている。これらのシール材22D,22Eは、カーテンウォールユニット21を取り付けた状態において、シール材22Dが下側の無目22に当接し、シール材22E同士が互いに当接する。これにより、凹溝22Aに浸入した雨水等が室内側に浸入せず、かつ、室内空間(空間部11)の気密性が確保されるようになっている。
また、上下の無目22の室内側には、これらの無目22同士の連結部分を覆うカバー材22Fがビス止め固定されている。
また、図3に示すように、水平方向に連続配置されるカーテンウォールユニット21同士の連結部分においても、レインバリア用のシール材、およびウインドバリア用のシール材が設けられている。そして、カーテンウォールユニット21の方立23同士の対向部分には、前記した凹溝22A,25Aと略同一形状の凹溝23Aが形成されている。
以上の凹溝22A,23A、25Aは、カーテンウォール10の外壁面清掃用ゴンドラを案内するゴンドラガイドレール27,28として利用される。そして、垂直なゴンドラガイドレール27と、水平なゴンドラガイドレール28とは、図1に示すように、互いに溝内部が連続して設けられている。これにより、ゴンドラから建物1側に突出して設けられた被係止部材Aを、ゴンドラガイドレール27,28によって建物1の外壁面に直交する水平方向に関して係止することで、ゴンドラが建物1の外壁面に沿って垂直、または水平方向に移動できるようになっている。
以下には、カーテンウォール10における換気について、図8〜12に基づいて説明する。本発明のカーテンウォール10では、第1、第2、第3の換気モードと、非換気モードとの4つの換気モードが切り換え可能に構成されている。第1換気モードは、外気温が高く、日射量が多い夏の昼間などに適しており、第2換気モードは、外気温と室温との差が小さく、日射量もさほど多くない中間期や夜間に適しており、第3換気モードは、室外の風速が小さい場合の室内換気に適している。また、非換気モードは、外気温が低く、日射量が少ない冬などに適した換気モードである。
図8は、本発明の非換気モードを説明する縦断面図である。図9は、本発明の第1換気モードを説明する縦断面図である。図10、11は、それぞれ本発明の第2換気モードを説明する縦断面図および平面図である。図12は、本発明の第3換気モードを説明する縦断面図である。なお、図10は、図11に矢視X−X線で示す断面図である。また図8〜12において、建物1やカーテンウォール10等の図示を簡略した。
図8、9、12において、天井裏空間8Aには、前記第1排気ダクト15に接続された排気ファン17、および第2排気ダクト18が設けられ、第2排気ダクト18には、室外空間に開口した排気ガラリ19が接続されている。この排気ファン17は、各フロアの天井裏空間8Aにおける複数の第1排気ダクト15が集合された位置に設けられており、例えば、排気ファン17は、各フロアの面体の数に応じて複数箇所、または各フロアの室内空間の広さに応じて複数箇所に設けられている。
非換気モードにおいて、図8に示すように、排気ファン17は停止状態とされるとともに、室外側開閉機構40を構成する回動ドラム43は閉位置とされ、かつ室内側開閉機構である換気窓32は閉状態とされている。すなわち、室外空間、アウタースキン20およびインナースキン30の間の空間部11、および室内空間は、互いに遮断され、互いの空間同士の間に空気が流通しないようになっている。これにより、外気温が低い冬などにおいて、暖房中の室内空間への冷気の流入を防止できるとともに、空間部11を室内外の断熱層として機能させることができるようになっている。
次に、第1換気モードにおいて、図9に示すように、空間部11のロールスクリーン50が室外からの日射を遮る遮光状態とされ、室外側開閉機構40を構成する回動ドラム43は開位置とされ、換気窓32は閉状態とされ、かつ排気ファン17は空間部11の空気を室外空間に排出する動作状態とされている。すなわち、ロールスクリーン50が日射を受けることで、温度が上昇した空間部11内部の空気が、図9に矢印で示すように、排気ファン17の動作により排気ガラリ19から室外空間に排気されるとともに、室外側開閉機構40を介して室外空間に連通された空間部11に室外からの外気が導入される。これにより、外気温が高く、日射量が多い夏の昼間などにおいて、日射が室内空間に射し込まないようにできるとともに、温度上昇した空間部11の空気を室外に排気して、空間部11の温度上昇を抑制できるようになっている。
次に、第2換気モードにおいて、図10に示すように、室外側開閉機構40を構成する回動ドラム43は開位置とされ、換気窓32は開状態とされ、かつ排気ファン17(不図示)は停止状態とされている。この際、ロールスクリーン50は遮光状態、あるいは採光状態のいずれの状態とされていてもよい。すなわち、図10に矢印で示すように、室外側開閉機構40を介して室外空間に連通された空間部11に室外からの外気が導入され、この空間部11に導入された外気が開放された換気窓32から室内空間に導入される。あるいは、室内の内気が換気窓32から空間部11を通って、室外側開閉機構40を介して室外空間に排気される。これにより、室外空間から新鮮な外気を室内空間に取り入れるとともに、室内空間の内気を室外空間に排気する自然換気が実行できるようになっている。
また、第2換気モードにおいて、図10、11に示すように、建物1の外壁面のうち、同一面内に位置しない少なくとも2つの外壁面に、本発明のカーテンウォール10が設けられている。すなわち、風が吹きつける側(図10における左側、図11における下側)の外壁面の室外側開閉機構40、および換気窓32を介して外気が導入され、この外気が室内空間を横断して反対側(図10における右側、図11における上側)の換気窓32および室外側開閉機構40から排気されることで、室内空間の換気効率を向上させることができるようになっている。また、図11に示すように、複数の換気窓32は、風向や風速に応じて個別に開状態または閉状態を切り換え可能に構成されている。すなわち、全ての換気窓32を開状態または閉状態にしたり、隣り合う換気窓32を交互に開状態または閉状態にしたり、室内空間を挟んで対向する2つの換気窓32を開状態にしたり、任意の開閉状態が選択できるようになっている。
なお、反対側の換気窓、つまり排気側の換気窓としては、排気ファン17であってもよく、またロールスクリーン50が内蔵されたダブルスキンカーテンウォールではなく、通常の単層の面材からなるカーテンウォールに設けた開き窓や引違い窓等の開閉窓であってもよい。
次に、第3換気モードにおいて、図12に示すように、室外側開閉機構40を構成する回動ドラム43は開位置とされ、換気窓32は開状態とされ、かつ排気ファン17は空間部11の空気を室外空間に排出する動作状態とされている。この際、ロールスクリーン50は遮光状態、あるいは採光状態のいずれの状態とされていてもよい。第3換気モードでは、図12に矢印で示すように、室外側開閉機構40を介して空間部11に室外からの外気が導入され、この空間部11に導入された外気が換気窓32の下部から室内空間に導入される。そして、導入された外気は、室内を循環した後、排気ファン17の動作により換気窓32の上部から第1排気ダクト15および排気ガラリ19を通って室外空間に排気される。これにより、室外の風速が小さく第2換気モードによる自然換気が難しい場合であっても、自然換気が実行できるようになっている。
次に、本発明のカーテンウォール10は、図13に示す結露防止モードにも切り換え可能に構成されている。この結露防止モードは、主に冬季における室内の温度および湿度が高く、室外の温度が低い場合などに、アウタースキン20の内側に結露水が付着することを防止するための換気モードである。結露防止モードにおいて、具体的には、室外側開閉機構40は開状態とされ、換気窓32は閉状態とされ、かつ排気ファン17は停止状態とされている。この際、ロールスクリーン50は遮光状態、あるいは採光状態のいずれの状態とされていてもよい。結露防止モードでは、図13に矢印で示すように、室外側開閉機構40を介して空間部11に少量の外気が導入され、この外気が煙突効果により空間部11内を上昇し、非動作状態の排気ファン17および排気ガラリ19を通って室外空間に排気される。これにより、空間部11内の湿気が室外空間に排出され、アウタースキン20の結露を防止することができるようになっている。
なお、結露防止モードにおいて、排気ファン17を作動させて、空間部11内の空気を強制的に室外空間に排気するような構成を採用してもよい。
以下には、上述の第1、第2、第3換気モード、および非換気モードの切り換え制御方法について、図14、および表1に基づいて説明する。
図14は、換気モードの切り換え制御に係る装置を示すブロック図である。また、表1は、換気モードの切り換え条件を説明する表である。
Figure 2005105732
図14に示すように、換気モードの切り換え制御は、前記室外側開閉機構40、換気窓32、ロールスクリーン50を駆動する駆動モータ、および排気ファン17に接続された制御手段としての制御装置100からの指令により実施される。制御装置100は、例えば、制御盤やコンピュータ等で構成されている。また、建物1には、制御装置100に接続された放射温度センサ101、温度センサ102、室温センサ103、日射計104、および風速計105が設置されている。
表1に示す中間空間11の内部温度(代表放射温度)Ti 、外気温度To 、日射量S、室内温度TR 、および屋外風速Vは、それぞれ次のように計測される。
中間空間11の内部温度Ti は、インナースキン30の突出し窓31における中間空間11側のガラス表面温度であって、ガラス表面に取り付けた放射温度センサ101によって測定される。この放射温度センサ101は、例えば建物1全体の中間の高さ位置となるような代表階において、各方位に対応する外壁位置に設置されている。なお、この他に第1排気ダクト15や排気ファン17に放射温度センサ101を取り付け、排気される空気温度を測定するようにしてもよい。
外気温度To は、例えば、建物1全体における低層階、中層階、高層階(屋上)などの3つの高さ位置で、各方位に対応する外壁位置に設置した温度センサ102で測定される。
室内温度TR は、例えば、各階あるいは代表階の室内に設置した室温センサ103で測定される。
日射量Sは、例えば、建物1の屋上に設置した日射計104で測定される。
屋外風速Vは、例えば、建物1の屋上に設置した風速計105で測定される。
先ず、非換気モード(図8)と第1換気モード(図9)との切り替えは、中間空間11の内部温度Ti と、外気温度To と、日射量Sとに基づいて制御される。
具体的には、内部温度Ti が予め設定した設定温度Tis(例えば、32℃)よりも高く、かつ、外気温度To と日射量Sとが所定の関係を満足した場合には、第1換気モードに切り換えられる。ここで、外気温度To と日射量Sとの所定の関係としては、外気温度To が設定温度Tos1〜Tos2(例えば、5〜15℃)で、かつ、日射量Sが設定日射量Ss1(例えば、300W/m2)以上の場合、あるいは外気温度To が設定温度Tos2(例えば、15℃)以上で、かつ、日射量Sが設定日射量Ss2(例えば、100W/m2)以上の場合である。
すなわち、夏の昼間などにおいて、外気温To が高く、日射量Sも多い場合で、かつ中間空間11の内部温度Ti が設定温度Tisよりも高くなった場合に、第1換気モードによる換気が実施される。そして、上記の条件を満足しない場合には、非換気モードに切り換えられる。
次に、第1換気モードまたは非換気モードから、第2換気モード(図10、11)または第3換気モード(図12)への切り替えは、外気温To が冷房による室内温度TR よりも低くなった場合(例えば、夏の夜間や、春、秋などの中間期)、あるいは手動により換気窓32が開放された場合に行われる。
これらの第2換気モードと第3換気モードとの切り替えは、屋外風速Vと設定風速Vs との比較に基づいて制御する。
具体的には、屋外風速Vが予め設定した設定風速Vs (例えば、2m/s )よりも大きい場合には、第2換気モードに切り換え、屋外風速Vが設定風速Vs よりも小さい場合には、第3換気モードに切り換える。
すなわち、屋外風速Vが大きければ、自然の風による自然換気が実施され、屋外風速Vが小さい場合には、排気ファン17による機械換気と自然換気を併用した換気が実施されるようになっている。
このような本実施形態によれば、以下のような効果がある。
(1) 建物1では、室内空間の利用状況や、季節による外気温、日照、風速等の諸条件に応じて、制御装置100により、第1、第2、第3換気モード、および非換気モードの4つの換気モードから、最適な換気モードを適宜選択し、ロールスクリーン50や、室外側開閉機構40、換気窓32、排気ファン17の動作および状態を制御することで、人手をかけることなく、換気モードを切り換えることができる。これにより、室外における温度や湿度が激しく変化する気候条件下であっても、条件変化に即座に対応して換気モードが切り換えられるので、最適な居室環境を実現することができる。
(2) さらに、室内外の環境変化に対応した換気モードが切り換え可能なので、空調負荷を低減して、省エネルギー化を促進させることができる。
(3) そして、第1換気モードにおいては、ロールスクリーン50で日射を遮ることで、室内空間の日射による空調負荷を軽減することができるとともに、空間部11の空気を排気ファン17で排気することで、空間部11の温度上昇を抑え、室内空間の空調負荷をさらに低減することができる。
(4) また、第2換気モードにおいては、室外側開閉機構40から取り入れた外気を空間部11を介して換気窓32から室内空間に導入することで、自然換気を実施できるとともに、空間部11がバッファゾーンとして機能することで、室内外の気圧差や風速が大きい高層ビルなどにおいても、室内空間に流入する外気の流速を弱めて、適度な流速での換気ができる。
(5) さらに、第2換気モードにおいて、室内空間を挟んだ対向位置に複数の換気窓32を設けたことで、建物1の一方側からの風により室内空間に流入した外気が、室内空間を通り抜けて他方側に排出されるので、自然換気の換気効率を向上させることができる。
(6) また、第3換気モードにおいては、排気ファン17で空間部11の空気を排気することで、空間部11に空気の流れを作り出し、室外側開閉機構40から空間部11に外気を導入し、導入した外気を室内空間に流入させて、室内空間の換気を実施できる。
(7) また、非換気モードにおいては、排気ファン17を停止状態とし、室外側開閉機構40および換気窓32を閉状態とすることで、暖房中の室内空間に冷気が流入することを防止し、室内空間の空調負荷を低減することができる。さらに、空間部11が室内外の断熱層として機能することで、室内空間の空調効率を向上させることができる。
(8) 室外側開閉機構40をフロアの下部位置に設け、換気窓32をフロアの上部位置に設け、排気ファン17に接続された排気ボックス14を空間部11の上部位置に開口して設けたので、空間部11をバッファゾーンとして有効に機能させることができ、室外側開閉機構40から導入される外気の風速を弱め、また、室外の騒音が室内空間に伝わりにくくすることができる。
(9) さらに、室外側開閉機構40をフロアの下部位置に設けたことで、開閉装置41のメンテナンスを行う際の空間部11内の狭い空間での作業を楽に実施することができる。また、室内側に突出して開放される換気窓32をフロアの上部位置に設けたことで、人の移動範囲内に突出させずに換気窓32の開閉動作を実行することができる。
(10) また、アウタースキン20の方立23および無目22,25に形成した凹溝23A,22A,25Aでゴンドラガイドレール27,28を構成したので、ゴンドラガイドレール27,28が目立たず、カーテンウォール10の外観の意匠性を良好にすることができる。
(11) さらに、無目25に形成した水平方向のゴンドラガイドレール28の内部、すなわち凹溝25A底面部に設けた連通開口25Bで室外側開閉機構40の外気導入口(または内気排出口)を形成したので、この外気導入口を目立たなくすることができ、外壁面に外気導入口のガラリ等が露出することなく、カーテンウォール10の外観の意匠性をさらに良好にすることができる。
(12) また、無目22,25に形成した水平方向のゴンドラガイドレール28を設けたことで、カーテンウォール清掃用のゴンドラが垂直方向のみならず水平方向にも移動でき、清掃作業の作業性を向上させることができる。
(13) また、インナースキン30の突出し窓31に開閉操作をサポートするサポートダンパ39Aを設けたことで、小さな力で突出し窓31を開閉操作することができるとともに、サポートダンパ39Aにより常時突出し窓31の障子34を上方に押し上げることで、障子34の重量の一部を支持方立2に伝達して、枠材33に作用する荷重を小さくすることができる。
(14) また、突出し窓31と、建物1出隅部の内開き窓31Aとが同一断面のアルミ形材で形成されていることで、突出し窓31および内開き窓31Aを構成する部品の共通化を図り、部品点数を削減することができる。
なお、本発明は、前記実施形態に限定されるものではない。
例えば、前記実施形態では、換気モードとして第1、第2、第3換気モード、非換気モード、および結露防止モードが切り換え制御可能に構成されていたが、これに限らず、第3換気モードや結露防止モードは省略可能であり、また、これら以外の換気モードを備えてもよい。
前記実施形態で説明した各換気モード以外の換気としては、重力換気による自然換気が挙げられる。重力換気とは、室内外の空気の温度差を利用した自然換気であって、室外空間と中間空間である空間部11との温度差や、空間部11と室内空間との温度差を利用して空気の流れを発生させ、室内空間や空間部11の換気を実行するものである。例えば夏期において、空間部11の温度が室外よりも高くなる場合に、室外側開閉機構40を開状態とすれば、室外側開閉機構40から空間部11に外気が流入するとともに、空間部11に上昇気流が生じて、空間部11の空気が排気ダクトを介して室外に排気される。これにより、屋外風速が小さい、あるいは風がない場合であっても、空間部11を換気することができるので、空調負荷を低減することができるようになる。この際、前記実施形態では、空間部11が各フロアごとに上下に仕切られていたが、上下のフロアの空間部11同士を連通させるようにすれば、建物下階の空間部11から上階の空間部11まで渡る通気路が形成され、より大きな上昇気流が生じる(煙突効果)ので、高い換気効率が得られる。
また、中間期や冬期において、室内温度が空間部11よりも高くなる場合に、換気窓32を開ければ、温度が高く上昇した内気が換気窓32から空間部11に流入し、排気ダクトを介して室外に排気されので、室内空間の換気が実行される。この際、室外側開閉機構40を開状態とすれば、空間部11よりも温度が低い外気が空間部11に流入して、上昇気流が生じるため、この空気の流れによって室内空間の空気を換気窓32から吸い出して、効率よく換気できるようになる。これにより、屋外風速が小さい場合でも、機械換気によらずに室内空間の自然換気が実行でき、省エネルギー化を一層促進させることができる。
また、非換気モードと第1換気モードとの切り替えは、前記実施形態のように内部温度Ti が予め設定した設定温度Tisよりも高く、かつ、外気温度To と日射量Sとが前述の関係を満足した場合に、第1換気モードに切り換えられ、それ以外の場合に非換気モードに切り換えられるものに限定されない。すなわち、内部温度Ti が予め設定した設定温度Tisよりも高い場合、または、外気温度To と日射量Sとが前述の関係を満足した場合に、第1換気モードに切り換えられ、それ以外の場合に非換気モードに切り換えられるものでもよい。
また、前記実施形態では、アウタースキン20がカーテンウォールユニット21から構成されるものとしたが、これに限らず、ユニット化されないカーテンウォール、すなわち、方立や無目、ガラス面材等を建築現場で組み立てて形成されるカーテンウォールでアウタースキン20を構成してもよい。
また、インナースキン30を構成する窓としては、突出し窓31に限らず、引違い窓や嵌め殺し窓、開き窓であってもよい。さらに、インナースキン30に設けられる室内側開閉機構としては、突出し窓形式の換気窓32に限らず、引違い窓や開き窓であってもよく、また、開閉ダンパ付きの換気口等で構成してもよい。
また、アウタースキン20に設けられる室外側開閉機構としては、前記実施形態の開閉装置41を有するものに限らず、開状態と閉状態とを切り換え可能なものであれば任意の構造(例えば、一般的な開閉弁を用いた構造等)が採用可能である。
その他、本発明を実施するための最良の構成、方法などは、以上の記載で開示されているが、本発明は、これに限定されるものではない。すなわち、本発明は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本発明の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。
従って、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本発明の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本発明を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本発明に含まれるものである。
本発明は、建物の外壁面を形成するカーテンウォールに利用できる。特に、中高層建物や高層建物、超高層建物の外壁面を形成するカーテンウォールに好適である。
本発明の一実施形態に係るカーテンウォールの外観姿図である。 前記カーテンウォールの縦断面図であり、図1のII−II線断面図である。 前記カーテンウォールの横断面図である。 図2の要部を拡大して示す縦断面図である。 図2の要部を拡大して示す縦断面図である。 図2の要部を拡大して示す縦断面図である。 図2の要部を拡大して示す縦断面図である。 前記カーテンウォールにおける非換気モードを説明する縦断面図である。 前記カーテンウォールにおける第1換気モードを説明する縦断面図である。 前記カーテンウォールにおける第2換気モードを説明する縦断面図である。 前記第2換気モードを説明する横断面図である。 前記カーテンウォールにおける第3換気モードを説明する縦断面図である。 前記カーテンウォールにおける結露防止モードを説明する縦断面図である。 前記換気モードの切り換え制御に係る装置を示すブロック図である。
符号の説明
10…カーテンウォール、11…中間空間である空間部、17…排気ファン、20…外側面体であるアウタースキン、22,25…無目、23…方立、22A,23A、25A…凹溝、27,28…ゴンドラガイドレール、30…内側面体であるインナースキン、32…室内側開閉機構である換気窓、40…室外側開閉機構、50…遮光手段であるロールスクリーン、100…制御手段である制御装置、101…放射温度センサ、102…温度センサ、103…室温センサ、104…日射計、105…風速計。

Claims (10)

  1. 室外側に配置される外側面体と、この外側面体に対向して室内側に配置される内側面体と、これら外側面体および内側面体の間に形成される中間空間と、前記中間空間を室外空間に連通かつ閉鎖可能に設けられた室外側開閉機構と、前記中間空間を室内空間に連通かつ閉鎖可能に設けられた室内側開閉機構と、前記中間空間に設けられた可動式の遮光手段と、前記中間空間の空気を室外空間に排出する排気ファンと、前記室外側開閉機構、室内側開閉機構、遮光手段、および排気ファンの動作を制御する制御手段とを備え、
    前記制御手段は、
    前記遮光手段を室外からの日射を遮る遮光状態とし、前記室外側開閉機構を前記中間空間を室外空間に連通させる開状態とし、前記室内側開閉機構を前記中間空間が室内空間から遮断される閉状態とし、前記排気ファンを動作状態とし、前記中間空間の空気を室外空間に排出する第1換気モードと、
    前記排気ファンを停止状態とし、前記室外側開閉機構および室内側開閉機構の両方を開状態とし、前記中間空間を介して室内空間を室外空間に連通させる第2換気モードと、
    前記排気ファンを停止状態とし、前記室外側開閉機構および室内側開閉機構の両方を閉状態とする非換気モードとの、
    3つの換気モードを切り換え制御可能に構成された換気機能付きカーテンウォール。
  2. 前記制御手段は、前記室外側開閉機構および室内側開閉機構の両方を開状態とし、前記中間空間を介して室内空間を室外空間に連通させ、前記排気ファンを動作状態とし、前記中間空間の空気を室外空間に排出する第3換気モードを加えた、4つの換気モードを切り換え制御可能に構成された請求項1に記載の換気機能付きカーテンウォール。
  3. 前記各換気モードは、温度センサで測定された前記中間空間の内部温度と、予め設定した設定内部温度とを比較した結果に基づいて、切り換え制御される請求項1または請求項2に記載の換気機能付きカーテンウォール。
  4. 前記各換気モードは、温度センサで測定された外気温と予め設定した設定外気温との比較、日射計で測定された日射量と予め設定した設定日射量との比較、風速計で測定された屋外風速と予め設定した設定風速との比較のうち、少なくとも1つの比較結果に基づいて、切り換え制御される請求項1から請求項3のいずれかに記載の換気機能付きカーテンウォール。
  5. 前記第1換気モードと非換気モードとは、温度センサで測定された前記中間空間の内部温度と予め設定した設定内部温度との比較、温度センサで測定された外気温と予め設定した設定外気温との比較、および日射計で測定された日射量と予め設定した設定日射量との比較に基づいて切り換え制御され、
    前記測定された内部温度が設定内部温度以上、前記測定された外気温が設定外気温以上、および前記測定された日射量が設定日射量以上となった場合に、前記第1換気モードに切り換えられ、それ以外の場合に、前記非換気モードに切り換えられる請求項1または請求項2に記載の換気機能付きカーテンウォール。
  6. 前記第1換気モードと非換気モードとは、温度センサで測定された前記中間空間の内部温度と予め設定した設定内部温度との比較、温度センサで測定された外気温と予め設定した設定外気温との比較、および日射計で測定された日射量と予め設定した設定日射量との比較に基づいて切り換え制御され、
    前記測定された内部温度が設定内部温度以上となった場合、または前記測定された外気温が設定外気温以上かつ前記測定された日射量が設定日射量以上となった場合に、前記第1換気モードに切り換えられ、それ以外の場合に、前記非換気モードに切り換えられる請求項1または請求項2に記載の換気機能付きカーテンウォール。
  7. 前記第2換気モードと第3換気モードとは、風速計で測定された屋外風速と予め設定した設定風速との比較に基づいて切り換え制御され、
    前記測定された屋外風速が設定風速以上となった場合に、前記第2換気モードに切り換えられ、前記測定された屋外風速が設定風速未満となった場合に、前記第3換気モードに切り換えられる請求項2に記載の換気機能付きカーテンウォール。
  8. 前記室外側開閉機構は、室内空間の下部の室外側に設けられ、前記室内側開閉機構は、室内空間の上部位置に設けられ、前記排気ファンは、前記中間空間の上部から当該中間空間内の空気を吸い出して室外空間に排出する請求項1から請求項7のいずれかに記載の換気機能付きカーテンウォール。
  9. 前記外側面体は、室外側に向かって開口した凹溝を有した方立、および無目を備えており、
    前記凹溝によりゴンドラガイドレールが形成されるとともに、前記無目の凹溝は、前記室外側開閉機構を介して前記中間空間に連通可能に構成されている請求項1から請求項8のいずれかに記載の換気機能付きカーテンウォール。
  10. 請求項1から請求項9のいずれかに記載の換気機能付きカーテンウォールを備えた建物。
JP2003343037A 2003-10-01 2003-10-01 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物 Expired - Fee Related JP3999185B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003343037A JP3999185B2 (ja) 2003-10-01 2003-10-01 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003343037A JP3999185B2 (ja) 2003-10-01 2003-10-01 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005105732A true JP2005105732A (ja) 2005-04-21
JP3999185B2 JP3999185B2 (ja) 2007-10-31

Family

ID=34537123

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003343037A Expired - Fee Related JP3999185B2 (ja) 2003-10-01 2003-10-01 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3999185B2 (ja)

Cited By (33)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100770969B1 (ko) 2006-04-25 2007-10-30 한국건설기술연구원 자연환기를 위한 외피전면개방형 기능성 이중외피구조 및이의 제어시스템
WO2009075503A2 (en) * 2007-12-11 2009-06-18 Byung Nam Cho Building circulation system using curtain wall as ventilator
JP2009225827A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Sekisui House Ltd 遮光部材制御装置
KR101071080B1 (ko) 2008-12-08 2011-10-10 성균관대학교산학협력단 건물의 이중외피 시스템 및 그 시뮬레이션 모델의 자가 보정 방법
CN102889032A (zh) * 2012-09-26 2013-01-23 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种幕墙开启窗的滑撑和风撑的固定装置
KR101383400B1 (ko) 2011-11-04 2014-04-09 조태용 댐퍼를 구비한 건물의 이중외피 구조
CN104033079A (zh) * 2014-05-28 2014-09-10 一禾科技发展(上海)有限公司 窗安装结构
KR101439972B1 (ko) 2012-08-13 2014-09-17 연세대학교 산학협력단 건축물의 자연환기 알림 시스템 및 자연환기 알림/제어 방법
CN104234604A (zh) * 2014-09-10 2014-12-24 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种外装配隐藏连接的百叶窗
CN106284772A (zh) * 2016-08-09 2017-01-04 金粤幕墙装饰工程有限公司 智能恒温生态幕墙系统及控温方法
JP2017075748A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 清水建設株式会社 自然換気構造
WO2018028523A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化雨感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028522A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 温度感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028526A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 雨感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028524A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化空气质量感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028520A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化温度感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028527A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 空气质量感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028525A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化风感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
CN108078481A (zh) * 2018-02-05 2018-05-29 江达飞 一种设有自动扫刷清洁机的玻璃幕墙
CN108999311A (zh) * 2018-08-24 2018-12-14 重庆昊磐节能科技股份有限公司 一种新型防火墙系统
CN109372165A (zh) * 2018-12-11 2019-02-22 辰信重工(江苏)有限公司 一种具有隐藏节点的幕墙钢结构安装结构
JP2019044495A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 Agc株式会社 室内用パネル体及び室内用パネル構造体
CN109974236A (zh) * 2019-04-01 2019-07-05 珠海格力电器股份有限公司 空调室外机的调控方法和装置
JP2020079505A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 電動ブラインド
JP2020172849A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 三協立山株式会社
CN112112523A (zh) * 2020-09-27 2020-12-22 四川大学 一种具有收放功能的可转动叶片的双层相变蓄热窗构造
CN112252912A (zh) * 2020-10-30 2021-01-22 中铁十四局集团建筑工程有限公司 一种正向挂钩式的幕墙上旋开启窗系统
JP2021116533A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 Ykk Ap株式会社 開口部装置
CN113931557A (zh) * 2021-09-22 2022-01-14 和兴玻璃铝业(上海)有限公司 一种可调节玻璃内外温差的双层联动启闭幕墙
CN114000624A (zh) * 2021-11-17 2022-02-01 中国建筑西北设计研究院有限公司 一种建筑表皮的自动卷绕结构
KR20220025334A (ko) * 2020-08-24 2022-03-03 이윤경 층간 슬래브와 커튼월 사이의 간극 보강 시공방법
CN114135028A (zh) * 2021-12-01 2022-03-04 广东聚翔建筑工程有限公司 高效节能型一体式内循环双层幕墙系统及其使用方法
CN117926958A (zh) * 2024-03-07 2024-04-26 山东方杰建工集团有限公司 一种附着式异形格栅铝板幕墙及其施工方法

Cited By (49)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100770969B1 (ko) 2006-04-25 2007-10-30 한국건설기술연구원 자연환기를 위한 외피전면개방형 기능성 이중외피구조 및이의 제어시스템
WO2009075503A2 (en) * 2007-12-11 2009-06-18 Byung Nam Cho Building circulation system using curtain wall as ventilator
WO2009075503A3 (en) * 2007-12-11 2009-09-11 Byung Nam Cho Building circulation system using curtain wall as ventilator
KR100917374B1 (ko) * 2007-12-11 2009-09-16 조병남 외장커튼월을 배기공간으로 활용하는 고층건물 환기 시스템
GB2466916A (en) * 2007-12-11 2010-07-14 Byung Nam Cho Building circulation system using curtain wall as ventilator
US20100279597A1 (en) * 2007-12-11 2010-11-04 Byung Nam Cho Building circulation system using curtain wall as ventilator
JP2009225827A (ja) * 2008-03-19 2009-10-08 Sekisui House Ltd 遮光部材制御装置
KR101071080B1 (ko) 2008-12-08 2011-10-10 성균관대학교산학협력단 건물의 이중외피 시스템 및 그 시뮬레이션 모델의 자가 보정 방법
KR101383400B1 (ko) 2011-11-04 2014-04-09 조태용 댐퍼를 구비한 건물의 이중외피 구조
KR101439972B1 (ko) 2012-08-13 2014-09-17 연세대학교 산학협력단 건축물의 자연환기 알림 시스템 및 자연환기 알림/제어 방법
CN102889032B (zh) * 2012-09-26 2013-12-18 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种幕墙开启窗的滑撑和风撑的固定装置
CN102889032A (zh) * 2012-09-26 2013-01-23 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种幕墙开启窗的滑撑和风撑的固定装置
CN104033079A (zh) * 2014-05-28 2014-09-10 一禾科技发展(上海)有限公司 窗安装结构
CN104033079B (zh) * 2014-05-28 2016-01-13 一禾科技发展(上海)有限公司 窗安装结构
CN104234604A (zh) * 2014-09-10 2014-12-24 苏州金螳螂幕墙有限公司 一种外装配隐藏连接的百叶窗
JP2017075748A (ja) * 2015-10-16 2017-04-20 清水建設株式会社 自然換気構造
WO2018028525A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化风感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028527A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 空气质量感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028522A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 温度感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028526A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 雨感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028524A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化空气质量感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028520A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化温度感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028521A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 智能恒温生态幕墙系统及控温方法
WO2018028523A1 (zh) * 2016-08-09 2018-02-15 金粤幕墙装饰工程有限公司 一体化雨感应智能恒温生态幕墙系统及控温方法
CN106284772A (zh) * 2016-08-09 2017-01-04 金粤幕墙装饰工程有限公司 智能恒温生态幕墙系统及控温方法
JP2019044495A (ja) * 2017-09-04 2019-03-22 Agc株式会社 室内用パネル体及び室内用パネル構造体
CN108078481A (zh) * 2018-02-05 2018-05-29 江达飞 一种设有自动扫刷清洁机的玻璃幕墙
CN108078481B (zh) * 2018-02-05 2023-06-09 欣叶安康建设工程有限公司 一种设有自动扫刷清洁机的玻璃幕墙
CN108999311A (zh) * 2018-08-24 2018-12-14 重庆昊磐节能科技股份有限公司 一种新型防火墙系统
JP7002436B2 (ja) 2018-11-13 2022-01-20 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 電動ブラインド
JP2020079505A (ja) * 2018-11-13 2020-05-28 三菱電機ビルテクノサービス株式会社 電動ブラインド
CN109372165A (zh) * 2018-12-11 2019-02-22 辰信重工(江苏)有限公司 一种具有隐藏节点的幕墙钢结构安装结构
CN109372165B (zh) * 2018-12-11 2024-03-19 辰信重工(江苏)有限公司 一种具有隐藏节点的幕墙钢结构安装结构
CN109974236B (zh) * 2019-04-01 2020-11-10 珠海格力电器股份有限公司 空调室外机的调控方法和装置
CN109974236A (zh) * 2019-04-01 2019-07-05 珠海格力电器股份有限公司 空调室外机的调控方法和装置
JP7388944B2 (ja) 2019-04-10 2023-11-29 三協立山株式会社
JP2020172849A (ja) * 2019-04-10 2020-10-22 三協立山株式会社
JP2021116533A (ja) * 2020-01-22 2021-08-10 Ykk Ap株式会社 開口部装置
JP7272973B2 (ja) 2020-01-22 2023-05-12 Ykk Ap株式会社 開口部装置
KR102412294B1 (ko) * 2020-08-24 2022-06-22 이윤경 층간 슬래브와 커튼월 사이의 간극 보강 시공방법
KR20220025334A (ko) * 2020-08-24 2022-03-03 이윤경 층간 슬래브와 커튼월 사이의 간극 보강 시공방법
CN112112523A (zh) * 2020-09-27 2020-12-22 四川大学 一种具有收放功能的可转动叶片的双层相变蓄热窗构造
CN112252912A (zh) * 2020-10-30 2021-01-22 中铁十四局集团建筑工程有限公司 一种正向挂钩式的幕墙上旋开启窗系统
CN113931557A (zh) * 2021-09-22 2022-01-14 和兴玻璃铝业(上海)有限公司 一种可调节玻璃内外温差的双层联动启闭幕墙
CN114000624B (zh) * 2021-11-17 2023-02-03 中国建筑西北设计研究院有限公司 一种建筑表皮的自动卷绕结构
CN114000624A (zh) * 2021-11-17 2022-02-01 中国建筑西北设计研究院有限公司 一种建筑表皮的自动卷绕结构
CN114135028A (zh) * 2021-12-01 2022-03-04 广东聚翔建筑工程有限公司 高效节能型一体式内循环双层幕墙系统及其使用方法
CN114135028B (zh) * 2021-12-01 2022-12-09 广东聚翔建筑工程有限公司 高效节能型一体式内循环双层幕墙系统及其使用方法
CN117926958A (zh) * 2024-03-07 2024-04-26 山东方杰建工集团有限公司 一种附着式异形格栅铝板幕墙及其施工方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP3999185B2 (ja) 2007-10-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3999185B2 (ja) 換気機能付きカーテンウォール、およびこれを備えた建物
CN101187488A (zh) 一种双层玻璃幕墙的通风技术和方法及构造
CN100485147C (zh) 集成通道幕墙装置的建筑方法及集成通道幕墙装置
JP5184324B2 (ja) カーテンウォール
JP3746216B2 (ja) 換気機構付きカーテンウォールユニットおよび建物の換気構造
KR20160038550A (ko) 리노베이션 건물의 에너지절약 외피통풍구조
CN103835416A (zh) 一种内循环呼吸式双层幕墙
JP2005009840A (ja) 建物の通風換気システム
JP2006152561A (ja) カーテンウォール
JP3149506U (ja) P・a(パッシブ・アクティブ)ハイブリッド冷暖房システム
KR20100081452A (ko) 발코니부 설치형 이중외피 시스템 및 실내 환경 제어방법
JP5066353B2 (ja) ユニット式建物
JPH11148693A (ja) 住宅の換気構造
CN200971574Y (zh) 一种内外双循环双层幕墙
JP3999096B2 (ja) カーテンウォール
JP4787022B2 (ja) 建物
JP4561450B2 (ja) 住宅
Roulet et al. Specific devices for natural ventilation
JP2000179906A5 (ja)
JP4607739B2 (ja) 建物
JP4325806B2 (ja) カーテンウォール
Aggerholm Control of hybrid ventilation systems
KR101589979B1 (ko) 친환경 주택
KR101590723B1 (ko) 수직통풍이 가능한 데크플레이트구조
JP2010116670A (ja) 建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050323

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070316

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070327

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070523

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20070704

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20070731

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20070808

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100817

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130817

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees