JP6410979B1 - 換気システム及び家屋 - Google Patents

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Abstract

【課題】呼吸型DIにおいて、できるだけ省スペースで、簡易に床下DI面積を確保できる、換気システム及び家屋を提供する。【解決手段】床下空間は、屋外空間と空間的に接続する第1床下空間、及び、家屋の居住空間に空間的に接続する第2床下空間に分離され、第1床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された箱体と、一方側が箱体の内部に連通し、他方側が第2床下空間に連通する管体と、管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、送風機により第1床下空間から第2床下空間に向けて送風することより、(1)給排気口を通じて室外空間から第1床下空間に給気した空気を、送風機によって、箱体および管体を通じて第1床下空間から第2床下空間まで移動させる。【選択図】図2

Description

本発明は、換気システム及び家屋に関する。特に、本発明は、一戸建て家屋において、複雑なダクト配管を必要とせず、排気時の熱損失を低減しながら部屋の換気を行う換気システム及び家屋に関する。
化石燃料の枯渇、化石燃料を大量に使用することによる大気汚染や二酸化炭素による地球温暖化が大きな社会問題となっている現在、省エネルギー化の必要性はますます高まっている。中でも、住宅やビルでのエネルギー消費量は冷暖房を利用した快適な生活空間を望む傾向が強まるとともに上昇していることから、建物の高気密高断熱化による省エネルギー化が求められている。一方で、高気密高断熱化により密閉された空間においては、生活活動によりその空気質が悪化することから、高気密高断熱化の建物に対して計画換気が必要とされ、両者の機能を併せ持つ設計及び材料が求められている。
このような換気システムとして、ダイナミックインシュレーション(Dynamic Insulation:以下、DIと称する)が提案されている。
ダイナミックインシュレーションとは、熱容量が大きく通気性がある大面積の建物外皮から給排気を取る手法である。建物外皮から逃げる室内の熱(貫流熱)及び湿度を回収する(全熱回収)ことによる省エネルギー効果、給気分散化による気流感の緩和、壁面自然換気口の削減による美観向上などの利点がある。
特に、給気と排気とを交互に行う呼吸型DIでは、換気の排気熱も回収し、高い省エネルギー性と乾燥感の改善に貢献すると考えられる。
一戸建て家屋において、呼吸型DIを実用化するためのモデルが提案されている(例えば特許文献1)。
この換気システムでは、床下空間を有する建物を、床下空間とそれ以外の空間(居住空間)に分け、床下空間に配された無機発泡体と、庇直下の壁部を構成する無機発泡体とを利用して呼吸型DIとしている。空気の出し入れが基礎と建物屋根付近になるので、それぞれ無機発泡体の面積を確保しやすい。
すなわち、屋根の背中合わせとなる2か所の庇直下の壁部分を無機発泡体により構成し、この無機発泡体は通気層に開かれている。送風機(ファン)は1階の床下を分割した境となる基礎の立ち上がり部分(床下分離壁)に設置している。
床下空間の無機発泡体から給気するときは、庇直下の壁部の無機発泡体から排気する。その空気の動きは床下の送風機によるものであり、送風方向(換気方向)を定期的に変えることにより全熱交換機能が生かされ、フィルター機能も働く。また室内の空気が無機発泡体を通して室外に排気されるため、室内の空気が持つ熱が無機発泡体に熱交換され、無機発泡体に蓄熱される。
特願2016−060939号公報
特許文献1に記載の換気システムでは、床下空間の無機発泡体を、給排気口の近傍、具体的には給排気口と送風機との間に、例えばべた基礎面に対して垂直に配していた。
しかしながら、上述したような換気システムでは、床下空間でDI面積を確保するためには、例えば8畳程度の床下断熱空間が必要となるため、間取りプランに制限が加わってしまう。また床下への無機発泡体の施工が複雑となり手間、コストがかかってしまう。
本発明は、このような従来の実情に鑑みて提案されたものであり、本発明の目的は、呼吸型DIにおいて、できるだけ省スペースで、簡易に床下DI面積を確保できる、換気システム及び家屋を提供することにある。
本発明者らは、鋭意検討した結果、無機発泡体で箱体を構成し、該箱体に送風機を一体化させて床下空間に設置することにより上記目的を達成することができることに想到し、本発明を完成させるに至った。すなわち、本発明は以下のとおりである。
[1]
1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部とを有する家屋に適用される換気システムであって、
前記庇直下の壁部を構成し、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体と、
前記床下空間を、第1床下空間、及び、前記家屋の居住空間に空間的に接続する第2床下空間に分離する床下分離壁と、
前記第1床下空間に連通するように前記家屋の基礎部に設けられた給排気口と、
前記第1床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された1つ又は複数の箱体と、
一方側が前記箱体の内部に連通し、他方側が前記第2床下空間に連通する管体と、
前記管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、
前記送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、
前記送風機により前記第1床下空間から前記第2床下空間に向けて送風することにより、
(1)前記給排気口を通じて室外空間から前記第1床下空間に給気した空気を、前記送風機によって、前記箱体の前記無機発泡体パネルおよび前記管体を通じて前記第1床下空間から前記第2床下空間まで移動させ、
(2)前記第2床下空間に移動させた空気を、前記第2床下空間から前記家屋の居住空間まで移動させ、
(3)前記居住空間まで移動させた空気を、前記庇直下の壁部の前記無機発泡体を通じて室外空間に排気し、
前記送風機の送風方向を切り替えて前記第2床下空間から前記第1床下空間に向けて送風することにより、空気の流れが前記(1)〜(3)とは逆になること、を特徴とする換気システム。
[2]
1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部とを有する家屋に適用される換気システムであって、
前記庇直下の壁部を構成し、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体と、
前記床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された1つ又は複数の箱体と、
一方側が前記箱体の内部に連通し、他方側が前記室外空間に連通する管体と、
前記管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、
前記送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、
前記送風機により前記室外空間から前記箱体に向けて送風することにより、
(1)前記送風機によって前記管体を通じて室外空間から前記箱体に給気した空気を、前記無機発泡体パネルを通じて前記箱体から前記床下空間まで移動させ、
(2)前記床下空間に移動させた空気を、前記床下空間から前記家屋の居住空間まで移動させ、
(3)前記居住空間まで移動させた空気を、前記庇直下の壁部の前記無機発泡体を通じて室外空間に排気し、
前記送風機の送風方向を切り替えて前記箱体から前記室外空間に向けて送風することにより、空気の流れが前記(1)〜(3)とは逆になること、を特徴とする換気システム。
[3]
前記箱体は、金属製の枠の外側に、前記無機発泡体パネルが貼り付けられてなる、[1]または[2]に記載の換気システム。
[4]
前記庇直下の壁部は妻壁である、[1]〜[3]のいずれかに記載の換気システム。
[5]
前記無機発泡体は、通気型無機断熱コンクリート(BIC)である、[1]〜[4]のいずれかに記載の換気システム。
[6]
前記送風制御部は、前記送風機の送風方向を60分以内の間隔で切り替える、[1]〜[5]のいずれかに記載の換気システム。
[7]
前記床下空間において、前記送風機の近傍に配された温度・湿度調節装置を備える、[1]〜[6]のいずれかに記載の換気システム。
[8]
前記床部には、縦方向へ空気を通過させる通気口が設けられている、[1]〜[7]のいずれかに記載の換気システム。
[9]
前記居住空間は、間仕切り壁によって区画されており、該間仕切り壁には、前記区画された空間同士を横方向に連通する連通口が設けられている、[1]〜[8]のいずれかに記載の換気システム。
[10]
[1]〜[9]のいずれかに記載の換気システムを備えた家屋。
本発明の換気システム及び家屋では、一対の庇直下の壁部及び床下空間に無機発泡体を配することにより、複雑なダクト配管の必要がなく、優れた断熱性能による省エネルギー化が実現でき、室内への新鮮な空気の導入による空気質の改善と同時に、排気時の熱損失の低減が実現できる。
特に本発明では、無機発泡体パネルで箱体を構成し、箱体に送風機を一体化させて、床下空間に設置している。無機発泡体に囲まれた空間を箱体化し、箱体の複数の側面で通気することで、無機発泡体の面積を稼ぐことができる。そのため、必要な床下断熱空間が小さくなり、間取りプランの制約が小さくなる。
箱体はパネル工場などで作製して現場に設置することができるので、現場での作業が簡単になり、現場での作業負担やコストを抑えることができる。また、箱体を作製するときに送風機も同時にセットできる。
本発明の換気システムが適用される家屋の一例を示す斜視図である。 本発明の換気システムが適用される家屋の一例を示す断面図である。 床下空間に箱体が配された様子を示す図である。 箱体の一例を示す図である。 箱体の作製方法を説明するための図である。 箱体の作製方法を説明するための図である。 箱体の作製方法を説明するための図である。 箱体の作製方法を説明するための図である。 箱体の作製方法を説明するための図である。 本発明の換気システムにおいて空気の流れを説明するための分解斜視図である。 本発明の換気システムにおいて空気の流れを説明するための分解斜視図である。 本発明の換気システムにおいて空気の流れを説明するための分解斜視図である。 本発明の換気システムにおいて空気の流れを説明するための分解斜視図である。 本発明の換気システムにおいて空気の流れを説明するための分解斜視図である。 本発明の換気システムが適用される家屋の他の一例を示す図であり、床下空間に箱体が配された様子を示す分解斜視図である。 本発明の換気システムが適用される家屋の他の一例を示す図であり、空気の流れを説明するための分解斜視図である。 箱体の一例を示す図である。 箱体の一例を示す図である。 本発明の換気システムが適用される家屋の他の一例を示す断面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
本発明者らは、一戸建て家屋において、豊富にある壁を利用して呼吸型DIを実用化するためのモデルを考えた(特願2016−060939)。
本実施形態は、上記の呼吸型DIシステムにおいて、床下部分に配される無機発泡体の面積拡大を図って改良したものである。
すなわち本発明では、無機発泡体パネルで箱体を構成し、箱体に送風機を一体化させて、床下空間に設置する。無機発泡体に囲まれた空間を箱体化し、箱体の複数の側面(例えば下面を除く5つの側面)で通気することで、無機発泡体の面積を稼ぐことができる。そのため、必要な基礎床空間が小さくなり、間取りプランの制約が小さくなる。
箱体はパネル工場などで作製して現場に設置することができるので、現場での施工がとても簡単になる。また、箱体を作製するときに送風機も同時にセットできる。個々の材料は安価であっても、組み立て作業を現場で行おうとすると難度が高くなり、コストが高くなりやすい。箱体を工場で組み立てることで、作業が簡単になり、現場での作業負担やコストを抑えることができる。
<第一実施形態>
本発明の第一実施形態に係る換気システムは、
1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部とを有する家屋に適用される換気システムであって、
前記庇直下の壁部を構成し、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体と、
前記床下空間を、第1床下空間、及び、前記家屋の居住空間に空間的に接続する第2床下空間に分離する床下分離壁と、
前記第1床下空間に連通するように前記家屋の基礎部に設けられた給排気口と、
前記第1床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された1つ又は複数の箱体と、
一方側が前記箱体の内部に連通し、他方側が前記第2床下空間に連通する管体と、
前記管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、
前記送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、
前記送風機により前記第1床下空間から前記第2床下空間に向けて送風することにより、
(1)前記給排気口を通じて室外空間から前記第1床下空間に給気した空気を、前記送風機によって、前記箱体および前記管体を通じて前記第1床下空間から前記第2床下空間まで移動させ、
(2)前記第2床下空間に移動させた空気を、前記第2床下空間から前記家屋の居住空間まで移動させ、
(3)前記居住空間まで移動させた空気を、前記庇直下の壁部の前記無機発泡体を通じて室外空間に排気し、
前記送風機の送風方向を切り替えて前記第2床下空間から前記第1床下空間に向けて送風することにより、空気の流れが前記(1)〜(3)とは逆になること、を特徴とする。
本発明の換気システムでは、床下空間を有する建物を、床下空間とそれ以外の空間(居住空間)に分け、床下空間の無機発泡体と、庇直下の壁部の無機発泡体とを利用して呼吸型DIとしている。空気の出し入れが基礎と建物屋根付近になるので、それぞれ無機発泡体の面積を確保しやすい。
すなわち、屋根の背中合わせとなる2か所の庇直下の壁部分を無機発泡体により構成し、この無機発泡体は通気層に開かれている。送風機(ファン)は床下空間を分割した境となる部分(管体の内部)に設置する。
床下空間の無機発泡体から給気するときは、庇直下の壁部の無機発泡体から排気する。その空気の動きは床下の送風機によるものであり、送風方向(換気方向)を定期的に変えることにより全熱交換機能が生かされ、フィルター機能も働く。
室内の空気が無機発泡体を通して室外に排気されるため、室内の空気が持つ熱が無機発泡体に熱交換され、無機発泡体に蓄熱される。
本発明の換気システムは、1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部を有する一戸建て住宅(家屋)に適用される。庇直下の壁の一例としては、例えば妻壁が挙げられる。
なお、以下の説明では2階建ての家屋を例に挙げて説明するが、床下空間を有する家屋であれば、1階建て(平屋建て)の家屋、及び3階建て以上の家屋においても、本発明は同様に適用可能である。また、以下の説明では庇直下の壁として、本発明を妻壁に適用した家屋を例に挙げて説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1及び図2は、本発明の換気システムが適用される家屋の一例を示す図であり、図1は全体外観を示す斜視図、図2は、図1中X−X線における断面図である。図3〜図9は、本発明の換気システムにおいて床下空間に配される箱体およびその作製方法の一例を示す図である。また、図10〜図14は、本発明の換気システムにおいて空気の流れを説明するための分解斜視図である。
家屋1は、基礎部10、床部(第1床部20、第2床部21)、壁部30、妻壁部31(庇直下の壁部)、及び、屋根部40を有している。基礎部10と第1床部20とで囲まれた空間が床下空間12を成しており、床部20,21、屋根部40及び壁部30で囲まれた空間が、居住空間22,23(1階の居住空間22,2階の居住空間23)を成している。ここでは、天井板が張られず屋根部40まで吹き抜けになっている。居住空間22,23は、間仕切り壁32によって複数の部屋あるいは廊下などに区画されている。また、1階と2階とを結ぶ階段(図示略)が設けられ階段室26となっている。さらに、1階と2階とを貫通する吹き抜け27が設けられていてもよい。
なお、以下の説明では、上述した床下空間12及び居住空間22,23を含む、家屋1の内側を「室内」とし、家屋1の外側を「室外」とする。
床下空間12は、床下分離壁11によって、第1床下空間12Aと第2床下空間12Bとに分離されている。具体的には後述するように、第1床下空間12Aは給排気口15を通じて外部に接続し、第2床下空間12Bは居住空間22,23に空間的に接続する。
基礎部10には、空気が出入りする給排気口15が、第1床下空間12Aに連通するように設けられている。そして、床下空間12の給排気口15の近傍、具体的には給排気口15と床下分離壁11との間に、無機発泡体からなる箱体60が配されている。
本システムでは、空気の出入りが基礎部10と妻壁部31であることが特徴である。空気の出入りを基礎部10と妻壁部31とすることにより、それぞれ無機発泡体の有効面積を確保しやすい。また、空気の入口と出口に高低差をつけることにより、はじめから差圧を生じさせている。
また、このシステムでは、各部屋に接続されるような複雑なダクトを有していない。ダクトを配さないことにより、構造が簡単になるとともに、初期費用やメンテナンスの手間を抑えることができるなど、メリットは大きい。
妻壁部31(庇直下の壁部)は、切妻壁であることが好ましい。
特に、本発明の換気システムが適用される家屋1において、屋根部40は、二つの傾斜面が山形に合わされた、いわゆる切妻屋根である。屋根部40を切妻構造とすることで、屋根部40の斜面に沿って空気の流れを形成することができ、妻壁部31からの換気(特に給気)を効率よく行うことができる。
妻壁部31は、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体によって構成されている。無機発泡体は妻壁又はその近傍の外壁に設置され、さらに家屋1の通気層に開放されている。通気層は例えば軒裏や屋根の棟換気につながっている。
妻壁部31に無機発泡体を配することにより、広い面積を確保することができ、給排気を効率よく行うことができる。
無機発泡体を通して外気が室内に給気される。このとき、室内から無機発泡体に伝達された熱が無機発泡体を通気する空気に熱交換され、室内から無機発泡体に伝達された熱を回収することができる。即ち、無機発泡体を通して外気を取り入れることで、無機発泡体を通気する外気を室内空間の温度と同じ或いは同程度にすることができ、室内空間の温度の変動を抑えることができる。これと同時に、新鮮な外気が室内に導入されることにより、高い空気質を維持することができる。
例えば、無機発泡体は、多数の気泡を有しており、外気が無機発泡体を通過する際、外気に含まれる汚染物質(例えば、花粉、埃などの微粒子状物質)がフィルタリングされる。これにより室内には、汚染物質の低減された清澄な空気が導入される。
壁面等に設置される、通常の換気扇が、数百cm程度のフィルター面積であるのに対し、壁面に無機発泡体を配して換気を行うことにより、例えば10m以上という大きなフィルター面積を確保することができ、効率の良い換気及びフィルタリングを行うことができ、有利である。
また、室内の空気が、無機発泡体を通して室外に排気されるため、室内の空気が持つ熱が無機発泡体に熱交換され、無機発泡体に蓄熱される。
また、無機発泡体の材料である無機材料は親水性が高いため、湿気を材料内部に吸着等によって保持することが可能である。無機発泡体を通して、室内から室外、室外から室内に空気が移動する際に湿気も移動するため、室内の湿度を保持することができる。また、第1及び第2無機発泡体内部で結露が発生することを防ぐこともできる。
また、無機発泡体は、発泡体という多数の微小空間(気泡)を有する形状に形成されていることにより、材料自身が軽くなり、またパネル形状を得ることも可能になる。例えば、繊維系材料では、パネル形状を維持できず、かつ荷重を負担することが困難であるので、枠材などの中に、フィルター的に置くことしかできない。また、繊維系材料では、通気量が大きくなり、熱容量が小さいため、厚さを大きくしないと使えないことになる。一方、無機発泡体であれば、それだけで熱回収もでき、風荷重も負担できる単一壁が構成できる。このように、無機発泡体を用いることにより、ハンドリング性及び施工性が、繊維質材料と比較して格段に向上する。さらに、軽量であることから、建築物の重量低減につながって耐震性も増す。さらに、外気が無機発泡体を通気する際、外気に含まれる汚染物質が無機発泡体で除去され、フィルターの効果も期待できる。
このような無機発泡体としては、通気型無機断熱コンクリート(BIC)が好ましい。具体的には、例えば厚さ150mm以下で比重が0.25〜0.40程度の、通気性を有する軽量気泡コンクリートが挙げられる。これによれば、防耐火上、生産上の問題もない。
また、無機発泡体の通気率を5×10−4〜1m−1Pa−1とし、かつ、熱伝導率を0.02〜0.1W/mKとすることで、最適な換気効果、及び熱回収効果を得ることができる。
また、無機発泡体の熱容量を、2〜40Kcal/℃とすることで、最適な熱回収効果を得ることができる。
図10に示すように、床下空間12は、床下分離壁11によって、第1床下空間12Aと第2床下空間12Bとに分離されている。第1床下空間12Aは基礎部10に設けられた給排気口15を通じて室外空間に連通し、第2床下空間12Bは居住空間22,23に空間的に接続する。
本発明の換気システムでは、空気を床下空間12と居住空間22,23との間で一方向に移動させることにより、階ごとにおける空気の流れが同じとなり、間仕切りを境にして発生する部屋間の差圧を無くすことができる。このため、部屋間の建具に差圧が生じにくく、例えばドアの開閉をスムーズに行うことができる。また、部屋を区画する間仕切り壁32に気密性が必要とはされないので、間取りプランの自由度が高くなる。
特に本実施の形態では、図3および図4に示すように、床下空間12のうち、第1床下空間12Aには、無機発泡体(無機発泡体パネル61)からなる箱体60が気密に配されており、箱体60には、管体62と、正逆方向に送風可能な送風機63とが、一体化されている。管体62は、床下分離壁11に開けられた孔11aと箱体60に開けられた孔61aとを気密に貫通して配され、一方側が箱体60の内部(第1床下空間12A)に連通し、他方側が第2床下空間12Bに連通している。送風機63は、管体62の内部に配されている。この送風機63は、送風制御部(図示略)によって第1床下空間12Aと第2床下空間12Bとの間で正逆方向に送風方向が切り替え可能である。
この換気システムでは、送風機63を作動させることにより、管体62を通じて第1床下空間12Aと第2床下空間12Bとの間で空気が移動し、第1床下空間12A及び第2床下空間12Bのうちの一方が減圧空間となり他方が加圧空間となる。加圧空間は、室外空間の空気圧力よりも高い圧力を有し、減圧空間は室外空間の空気圧力よりも低い圧力を有する。
送風機63によって作り出される、減圧空間と加圧空間との圧力差が、空気を移動させる動力となっている。
床下空間12において、箱体60の近傍に温度・湿度調節装置52が配されている。
床下空間12のいずれか、特に箱体60の近傍に温度・湿度調節装置52を設置し、空気の温度及び/又は湿度の調節を行う。居住空間22,23と比べて狭い床下空間12に温度・湿度調節装置52を配置することで、送風される空気の温度及び/又は湿度の調整を行うことができ、熱効率が向上する。また、床下空間12に配置することで、騒音の問題もない。このような温度・湿度調節装置としては、放熱式暖房システム等でもよいが、効率よく空気の冷暖房ができる点から、エアーコンディショナーが好ましい。
特に、例えば建物がRC(鉄筋コンクリート)造りである場合、床下空間12に温度・湿度調節装置52及び送風機63を配することで、RCの熱容量を利用することができ、家屋1の蓄熱性を高めることができる。
なお、床下空間12に送風機63及び温度・湿度調節装置52が配置されるので、送風機63及び温度湿度・調節装置52のメンテナンスのための点検口が必要となる。この場合、点検口の気密性は重要となる。
第1床部20、第2床部21には、それぞれ、縦方向へ空気を通過させる通気口24,25が設けられている。
この通気口24,25を通じて、床下部の送風機63の圧力によって、空気は、床下空間12(第2床下空間12B)及び居住空間22,23の間を移動する。これにより第2床下空間12Bは、居住空間22,23に空間的に接続する。
通気口24,25が設けられる位置は、特に限定されるものではないが、例えば、通気口24,25がカーペットや家具等で覆われたりしないように、部屋の端部、特に、外壁側に配されていることが好ましい。
通気口24,25は、区画された各部屋に少なくとも1つは設けられていることが好ましく、階全体でみれば、外壁に沿ってできるだけ均等になるように配されていることが好ましい。これにより、各階において均一に空気を循環することができる。
また、下層階と上層階とをつなぐ階段室26及び吹き抜け27があれば、これらの空間は、空気の移動に大きな役割をはたす。
居住空間22,23は、間仕切り壁32によって部屋及び廊下等の空間に区画されており、間仕切り壁32には、前記区画された空間同士を横方向に連通する連通口33が設けられている(図14参照)。また、間仕切り壁32において、通気が確保される建具、例えば、アンダーカット・換気ガラリ等付きの開き戸、引戸、折戸、ふすま・障子等も、換気経路となる開口部である連通口33として用いることができる。
これにより、区画された各部屋を横方向で連通し、横方向の空気の流れを作り出すことができ、階全体に新鮮な空気を行きわたらせることができる。したがって、換気をより効率的に行うことができる。連通口33の位置としては特に限定されるものではないが、例えば、連通口33が家具等で覆われたりしないように、間仕切り壁32の上部に配されていることが好ましい。
ここで、本実施形態にかかる、箱体60の組み立て方法の一例を示す。なお、以下に示す各部材の材料および寸法等は一例であり、これに限定されるものではない。
(1)送風機63を管体62の内部に配置する(図5参照)。
送風機63としては、正逆方向に送風可能な送風機(リバーシブルファン)が用いられる。管体62としては、特に限定されるものではないが、例えば、直径φ150mmの塩化ビニル製のパイプが挙げられる。
管体62の内側、例えば先端より30mm深さのところに、シーリングバッカー材65で受けを作り、中央に送風機63を配置し、送風機63の周囲をシーリング材で気密化する。
(2)箱体60の枠を組み立てる(図6、図7参照)。
スチール部材64aにより、箱体60の枠(スチールフレーム64)を組み立てる。スチール部材64aは、断面L字形状を有する棒状体であり、図6に示すように、縦柱材64aを6本、横長手材64aを4本、横つなぎ材64aを6本の、計16本を用いる。
L字が外開きになるように各部材64aを配置し、スチールフレーム64を組み立てる。各スチール部材64aには、内径φ5mmの孔が開いているので、外径φ4.8mmのアルミリベット66を使って、各部材同士を固定していく。
スチールフレーム64の外側には、無機発泡体パネル61が貼り付けられるので、リベットは外側から内側に向かって挿入し、出っ張らないようにする。スチール部材64aのL字の間に、内側のパネルがはめ込まれる。
(3)無機発泡体パネル61を準備する(図8参照)。
無機発泡体パネル61を、箱体60の側面の大きさに合わせて、所定の寸法に切断しておく。
ここでは、厚さ50mmのパネルを2枚重ねて厚さ100mmのパネルを構成している。そのため、同じ面であっても、内側に配されるパネルと外側に配されるパネルとで大きさが異なる。
具体的には例えば、上面内側:604mm×1714mm、上面外側:604mm×1814mm、大側面内側:495mm×1714mm、大側面外側:600×1814mm、小側面内側:495mm×500mm、小側面外側:604mm×550mmとする。
箱体60の一方の小側面をなすパネル61に、管体62を通すための孔61aを、所定の高さに開けておく。孔61aの高さは、管体62をべた基礎面上で所定の高さで支持する配管支持金具67(例えばフロアーバンドおよびセットフロアー)のサイズに依存し、例えばセットフロアーの高さに、例えば直径φ170mmの大きさに開けておく。
また、運搬時の吊ボルト68用の孔は、ボルトの大きさに合わせて開けておく。具体的には例えば、アイナット69(アイナットM12)用ボルトの長さLは110mmとする。
(4)箱体60を組み立てる(図9参照)。
スチールフレーム64の周囲に無機発泡体パネル61を貼りつけて箱体60を組み立てる。相対向する一対のスチール部材64aのL字の間に、内側のパネルがはめ込まれ、その上に外側のパネルが貼り付けられる。パネルは、ボルトでスチールフレーム64に固定される。その後、全ての継ぎ目、ボルト孔等を気密にシーリングする。シーリング材としては、特に限定されるものではないが、例えば外壁用シーリング材としても用いられるポリウレタン系が挙げられる。
このようにして作製された箱体60の内寸は、例えば400mm×400mm×1600mmであり、内表面積は約2.6mである。
なお、ここでは、5つの側面にパネルが貼り付けられ、1つの側面はパネルが貼り付けられず解放された形態の箱体60を構成している。
(5)現場に設置する(図3参照)
管体62および送風機63が一体に組み立てられた箱体60を、第1床下空間12Aにおいて、べた基礎面上の所定の位置に据え置く。このとき、箱体60の解放された面を下側にして配置する。
所定の場所に据え置くときは、スポンジテープをスチールフレーム64の底面全周に貼り、基礎面と箱体60との間に隙間が無いように(気密に)設置する。べた基礎面に凹凸があって気密が確保できないようであれば、事前にモルタル等で平坦面を確保するか、シーリング材等を併用して気密に据え置く。箱体60を据え置いた後、運搬用のアイナット69は外してもよい。
管体62の、箱体60に接続された側と反対側は、床下分離壁11に開けられた孔11aを気密に貫通して、第2床下空間側に配される。箱体60を複数据え置く場合、箱体60の数に合わせて、床下分離壁11の孔11aも開けられる。複数の管体62は、例えば他の管体(ダクト等)によりひとつにまとめられてもよい。
送風機63として、サーキュレーションファンを直列に配するのではなく、リバーシブルファンを並列に配することで、つぎのような効果が期待できる。
送風機63ごとに箱体60を設置するという考え方になる。換気量は建物の規模に応じて箱体60の数を増減することにより調節できる。例えば、従来の換気システムにおける6m以上のBIC面積を確保するためには、2.6m×3=7.8m>6m で3ユニット必要になる。図3に示す例では、4ユニットを配した場合を例に挙げている。通気抵抗により必要な換気量が確保できないときは4ユニット使用する。
送風機63の数が増えることで、ハイパワーの送風機を使う必要がなくなる。送風機63の運転時の音や、正逆反転時の切り替えショック(騒音)を小さくすることができる。また、無機発泡体、特にBICは吸音材でもあるため、送風機63を箱体60に内蔵することで、静音化を図ることができる。
このように、箱体はパネル工場などで作製しておくことで、現場での作業が簡単になり、現場での作業負担やコストを抑えることができる。
つぎに、本発明の換気システムにおける、空気の流れについて説明する。
<正方向>
まず、床下部から給気した空気を居住空間22,23に搬送し、妻壁部31から排気する場合の空気の流れについて説明する。
図10に示すように、送風機63により第1床下空間12Aから第2床下空間12Bに向けて送風する。これにより、第1床下空間12Aは減圧空間、第2床下空間12Bは加圧空間となる。そして、減圧空間となった第1床下空間12Aに給排気口15から空気が流れ込み、加圧空間となった第2床下空間12Bでは通気口24から空気が流れ出す、一連の空気の流れが発生する。
すなわち、空気は、床下部に設けられた給排気口15を通じて、室外空間から第1床下空間12Aに給気される(図2、図10参照)。床下部の給排気口15はすべて給気側である。
第1床下空間12Aに給気された空気は、管体62の内部に配された送風機63によって、第1床下空間12Aに配された、無機発泡体からなる箱体60および管体62を通じて、第1床下空間12Aから第2床下空間12Bに移動する。このとき、室内から無機発泡体に伝達された熱が無機発泡体を通気する空気に熱交換され、室内から無機発泡体に伝達された熱を回収することができる。空気は、温度・湿度調節装置52によって適当な温度及び/又は湿度に調節される(図2、図10参照)。
特に本実施形態では、無機発泡体で箱体60を構成し、箱体60の複数(例えば5つ)の側面で通気・熱交換を行っているので、大面積を確保することができ、熱交換をより効率よく行うことができる。
第2床下空間12Bに移動した空気は、第1床部20に設けられた通気口24を通じて、第2床下空間12Bから1階の居住空間22まで移動する(図11、図12参照)。通気口24からはすべて暖気が給気される。
1階の居住空間22に移動した空気は、第2床部21に設けられた通気口25、階段室26及び吹き抜け27を通じて2階の居住空間23まで移動する(図2、図13参照)。ここで、図14に示すように2階の各部屋は、間仕切り壁32に設けられた連通口33によって横方向に連通しているため、階全体に新鮮な空気を行きわたらせることができる(1階においても同様である)。
2階の居住空間23まで移動した空気は、空間上部の妻壁部31を通じて室外空間に排気される(図2、図14参照)。妻壁部31は全部排気側となる。妻壁部31に配された無機発泡体を通して室外に排気されるため、室内の空気が持つ熱が無機発泡体に熱交換され、無機発泡体に蓄熱される。全熱交換されるため、無機発泡体からの排気は冷気である。
ここで、送風制御部は、送風機63の送風方向を所定のタイミングで切り替える。送風機63によって作り出される空気の流れは、一方的ではない。送風制御部によって送風機63(ファン)の回転方向を正逆反転させることにより送風方向を逆にした場合、空気の流れ(移動方向)も正逆反転し、上述した流れとは逆になる。
室内空間では室内の空気の熱が無機発泡体に熱交換され、無機発泡体で蓄熱されるが、この状態が長時間続くと、無機発泡体の熱容量を超える熱は室外に放出され、熱を損失してしまう。そこで、送風制御部が、送風機63による送風の向きを切り替えることで、第1床下空間12A及び第2床下空間12Bのうち、加圧空間であった空間が減圧空間に切り替わる。これにより空気の流れも反転する。排気側から切り替えられた給気側では、無機発泡体を通して外気を室内に給気する際に、無機発泡体に蓄えられた熱を外気に熱交換して空内に取り込むことで、全体の熱回収能力を高めることができる。このように、送風機63の送風方向を切り替えることにより、いずれの空間でも新鮮な外気を室内に取り入れることができ、室内空間全体において高い空気質を維持することもできる。
送風制御部が、送風機63の運転方向を正逆反転させる間隔は、室内空間の大きさ、室外と室内との圧力差、無機発泡体の熱容量、無機発泡体を通気する空気量に依存するが、室内空間から室外空間に放出される熱量を大きくしないよう、60分以内の間隔で送風方向を切り替えることが好ましい。通常の一戸建て住宅規模であれば、10分以上30分以内であることが好ましい。切り替える時間が10分未満の場合、家屋全体の空気の流れを十分に反転させるには不十分となる場合がある。また、切り替える時間が30分を超えると、室内空間から室外空間に放出される熱が大きくなり、全体の熱回収能力が低下する。10分以上30分以内の間隔で送風方向を切り替えることにより、家屋全体の空気の流れを十分に反転させることができ、全体の熱回収能力も向上する。
また、送風機63を正逆反転運転させ、空気の流れを正逆反転させることにより、無機発泡体の目詰まりを解消し、無機発泡体が本来持つフィルター機能(例えば、花粉等の除去機能)を長持ちさせる効果もあると考えられる。
また、送風制御部は、送風機63の送風量を可変に制御することで、上下階層、室内空間の広さ、気候、及び、温度等に対応して、無機発泡体を通して給排気できる空気量を所定の値に調節し、室内全体の熱回収率を向上させることができる。
特に本発明の換気システムでは、正逆反転時に、給気側の空間と排気側の空間とで空気の位置エネルギーが変わるため、送風機63の負荷が変わる。つまり、正転側と反転側とで送風機63の能力を変えてもよい。
つぎに、妻壁部31から給気した空気を床下部に移動させ、床下部から排気する場合の空気の流れについて説明する。この場合、図示は省略するが、空気の流れる向きは、図2〜図14における矢印の向きとは反対向きになる。
<逆方向>
送風機63により第2床下空間12Bから第1床下空間12Aに向けて送風する。これにより、減圧空間となった第2床下空間12Bに空気が流れ込み、加圧空間となった第1床下空間12Aから空気が流れ出す、一連の空気の流れが発生する。
すなわち、妻壁部31を通じて室外空間から2階の居住空間23に給気された空気は、第2床部21に設けられた通気口25、階段室26及び吹き抜け27を通じて1階の居住空間22まで移動する。
1階の居住空間22に移動した空気は、第1床部20に設けられた通気口24を通じて、第2床下空間12Bまで移動する。
第2床下空間12Bに移動した空気は、送風機63によって第2床下空間12Bから、管体62および箱体60を通じて、第1床下空間12Aに移動する。
第1床下空間12Aに移動した空気は、給排気口15を通じて室外空間に排気される。
このように、本発明の換気システムでは、一対の庇直下の壁部及び床下空間に無機発泡体を配することで、一戸建てにおける呼吸型DIを実用化することができた。これによれば、複雑なダクト配管の必要がなく、優れた断熱性能による省エネルギー化が実現でき、室内への新鮮な空気の導入による空気質の改善と同時に、排気時の熱損失の低減が実現できる。
また、本システムでは、階ごとの空気の流れが同じとなるので、部屋間の差圧は生じにくい。このため、部屋を区画する間仕切り壁に気密性が必要とはされず、間取りプランの自由度が高くなる。
特に本発明では、無機発泡体で箱体60を構成し、箱体60に送風機63を一体化させて、床下空間(第1床下空間12A)に設置している。無機発泡体に囲まれた空間を箱体化し、箱体60の複数の側面から通気することで、無機発泡体の面積を稼ぐことができる。そのため、必要な基礎床空間が小さくなり、間取りプランの制約が小さくなる。
箱体60はパネル工場などで予め作製することができる。箱体60を作製するときに送風機63も同時にセットできる。箱体60を工場で組み立てることで、現場での作業が簡単になり、現場での作業負担やコストを抑えることができる。
<第二実施形態>
つぎに、本発明の換気システムの第二実施形態について説明する。
上述した第一実施形態では、管体および送風機を、箱体に対して室内側に配していたが、本実施形態では、管体および送風機を箱体に対して室外側に配している。
すなわち、本発明の第二実施形態の換気システムは、
1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部とを有する家屋に適用される換気システムであって、
前記庇直下の壁部を構成し、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体と、
前記床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された1つ又は複数の箱体と、
一方側が前記箱体の内部に連通し、他方側が前記室外空間に連通する管体と、
前記管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、
前記送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、
前記送風機により前記室外空間から前記箱体に向けて送風することにより、
(1)前記送風機によって前記管体を通じて室外空間から前記箱体に給気した空気を、前記無機発泡体パネルを通じて前記箱体から前記床下空間まで移動させ、
(2)前記床下空間に移動させた空気を、前記床下空間から前記家屋の居住空間まで移動させ、
(3)前記居住空間まで移動させた空気を、前記庇直下の壁部の前記無機発泡体を通じて室外空間に排気し、
前記送風機の送風方向を切り替えて前記箱体から前記室外空間に向けて送風することにより、空気の流れが前記(1)〜(3)とは逆になること、を特徴とする。
第一実施形態の換気システムは、BICを用いたデセントラル換気システムを採用したものであり、送風機を、箱体(BIC−BOX)に対して室内側に配している。そして、給排気口から第一床下空間に流入した外気を、箱体および管体を通じて第二床下空間に導き、室内に流入させている。この第一実施形態の換気システムは、従来のデセントラル換気システムに対して、換気扇(送風機)が約半数で済むため、省エネ面では有利である。しかし一方で、箱体の周りに「気密に画成された床下空間」が必要とされるため、部分的な床気密工事が必要となり、換気工事としてやや高度な技術が要求される。
これに対し、本実施形態の換気システムでは、送風機を箱体に対して室外側に配している。そして、外気を、菅体を通じて箱体に直接供給し、箱体(無機発泡体パネル)を通気させて床下空間に導き、床部に設けられた通気口を通じて室内に流入させている。この場合、第一実施形態における第1床下空間12Aや第2床下空間12Bのように「気密に画成された床下空間」は必要とされない。
これらの違いは、第一実施形態では、外気が一旦床下空間に導かれてから箱体を介して室内(居住空間)に流入するのに対して、本実施形態では、外気が直接箱体を介して床下空間に導かれ、室内(居住空間)に流入することである。従って、第一実施形態のシステムは、外気温との温度差が大きい(およそ20℃以上)エリアに向き、本実施形態のシステムは、温度差の小さいエリアに向いているといえる。
本実施形態の換気システムは、箱体に対する管体および送風機の取り付け位置が異なること、床下空間が第1床下空間と第2床下空間とに気密に分離されてはいないこと以外は、上述した第一実施形態とほぼ同様である。そのため、以下の説明では、第一実施形態と異なる部分について主に説明し、共通する部分についてはその説明を省略する。
図15および図16は、本実施形態の換気システムが適用される家屋の一例を示す分解斜視図である。図17および図18は、床下空間に配される箱体の一例を示す図である。また、図19は、本実施形態の換気システムが適用される家屋の一例を示す断面図である。
家屋1は、基礎部10、床部(第1床部20,第2床部21)、壁部30、及び、屋根部40を有している。居住空間(1階)22は、間仕切り壁32によって複数の部屋あるいは廊下などに区画されている。
なお、図15および図16では、家屋の床下空間および1階の居住空間のみを示しているが、2階の居住空間を有する場合も、家屋の構造および空気の流れは、上述した第一の実施形態の場合と同様であるため、詳しい説明は省略する。
床下空間12は、給排気口15を通じて外部に接続し、さらに、居住空間22に空間的に接続する。
基礎部10には、空気が出入りする給排気口15が、床下空間12に連通するように設けられている。そして、床下空間12の給排気口15の近傍に、無機発泡体からなる箱体60が配されている。
特に本実施の形態では、図15に示すように、床下空間12には、無機発泡体からなる箱体60が気密に配されており、箱体60には、管体62と、正逆方向に送風可能な送風機63とが、一体化されている。管体62は、基礎部10に開けられた給排気口15と箱体60に開けられた孔61aとを気密に貫通して配され、一方側が箱体60の内部(床下空間12)に連通し、他方側が室外空間に連通している。送風機63は、管体62の内部に配されており、正逆方向に送風方向が切り替え可能である。
箱体60に対する管体62の取り付け位置は特に限定されるものではなく、例えば図17に示すように、箱体60の長手方向の端面部であってもよいし、図18に示すように箱体60の側面部であってもよい。
管体62の室外側の端部は、雨水や異物の侵入を防ぐために、給排気を妨げないようなフード70によって覆われ保護されていることが好ましい。
箱体60を複数設ける場合、床下空間12内で同じ場所にまとめて設置せず、外壁に沿ってできるだけ均等になるように分散して設置することが好ましい。
また、第1床部20には、縦方向へ空気を通過させる通気口24が設けられている。通気口24は、箱体60の近傍上部に設けられている。通気口24を箱体60の近傍上部に設けることで、床下空間12と居住空間との間での通気およびBICを通じた熱交換を効率よく行うことができる。複数の箱体60を床下空間12内で分散して設け、さらに通気口24を分散して設けることで、各階において均一に空気を循環することができる。
床下空間12において、温度・湿度調節装置52が配されている。
また、床下空間12内部での空気の連通をよくするため、基礎梁16に、例えばφ150mm程度の通風口17が複数あけられていることが好ましい。
つぎに、本実施形態の換気システムにおける、空気の流れについて説明する。
<正方向>
まず、床下部から給気した空気を居住空間22に搬送し、妻壁部31から排気する場合の空気の流れについて説明する。
図19に示すように、送風機63により室外空間から床下空間12に向けて送風する。これにより、管体62を通じて室外空間から床下空間12に空気が流れ込み、通気口24を通じて床下空間12から居住空間に空気が流れ出す、一連の空気の流れが発生する。
すなわち、空気は、基礎部10に開けられた給排気口15を貫通して箱体60に接続された管体62を通じて、室外空間から箱体60に給気される。
箱体60に給気された空気は、無機発泡体を通気し床下空間12に移動する。このとき、室内から無機発泡体に伝達された熱が無機発泡体を通気する空気に熱交換され、室内から無機発泡体に伝達された熱を回収することができる。空気は、温度・湿度調節装置52によって適当な温度及び/又は湿度に調節される(図15参照)。
床下空間12に移動した空気は、第1床部20に設けられた通気口24を通じて、床下空間12から1階の居住空間22まで移動する(図19参照)。通気口24は、箱体60の近傍上部に設けられている。
1階の居住空間22に移動した空気は、第2床部21に設けられた通気口(図示略)、階段室26及び吹き抜け27を通じて2階の居住空間23まで移動する(図19参照)。
2階の居住空間23まで移動した空気は、空間上部の妻壁部31を通じて室外空間に排気される(図19参照)。妻壁部31に配された無機発泡体を通して室外に排気されるため、室内の空気が持つ熱が無機発泡体に熱交換され、無機発泡体に蓄熱される。
つぎに、妻壁部31から給気した空気を床下部に移動させ、床下部から排気する場合の空気の流れについて説明する。この場合、図示は省略するが、空気の流れる向きは、図19における矢印の向きとは反対向きになる。
<逆方向>
送風機63により床下空間12から室外空間に向けて送風する。これにより、通気口24を通じて居住空間から床下空間12に空気が流れ込み、箱体60および管体62を通じて床下空間12から室外空間に空気が流れ出す、一連の空気の流れが発生する。
すなわち、妻壁部31を通じて室外空間から2階の居住空間23に給気された空気は、第2床部21に設けられた通気口、階段室26及び吹き抜け27を通じて1階の居住空間22まで移動する。
1階の居住空間22に移動した空気は、第1床部20に設けられた通気口24を通じて、床下空間12まで移動する。
床下空間12に移動した空気は、送風機63によって箱体60および管体62を通じて室外空間に排気される。
以上、本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
例えば上述した実施形態では、箱体を、6つの側面のうち1面が解放された(1面にのみパネルが配されていない)箱体を作製し、解放された側を下側にしてべた基礎面上に据え置いた場合について説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、6つの側面すべてが閉じた(6面全てにパネルが配された)形態の箱体を構成してもよい。この場合、箱体をべた基礎面上に直接配するのではなく、べた基礎面上に支持具を配し、その上に箱体を配し、箱体と基礎面との間に空間を作るようにすることで、6面で通気することができ面積をさらに確保することができる。
本発明による換気システムを用いることで、複雑なダクト配管の必要がなく、優れた断熱性能による省エネルギー化が実現でき、室内への新鮮な空気の導入による空気質の改善と同時に、排気時の熱損失の低減が実現できるものとなり、床下空間を有する一戸建て住宅などの建物における換気システムとして広く利用することができる。
1 :家屋
10 :基礎部
11 :床下分離壁
11a :孔
12 :床下空間
12A :第1床下空間
12B :第2床下空間
15 :給排気口
16 :基礎梁
17 :通風口
20 :第1床部
21 :第2床部
22 :居住空間(1階)
23 :居住空間(2階)
24 :通気口
25 :通気口
26 :階段室
27 :吹き抜け
30 :壁部
31 :妻壁部(庇直下の壁部)
32 :間仕切り壁
33 :連通口
40 :屋根部
52 :温度・湿度調節装置
60 :箱体
61 :無機発泡体パネル
61a :孔
62 :管体
63 :送風機
64a :スチール部材
64 :スチールフレーム
65 :シーリングバッカー材
66 :アルミリベット
67 :配管支持金具
68 :吊ボルト
69 :アイナット
70 :フード

Claims (10)

  1. 1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部とを有する家屋に適用される換気システムであって、
    前記庇直下の壁部を構成し、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体と、
    前記床下空間を、第1床下空間、及び、前記家屋の居住空間に空間的に接続する第2床下空間に分離する床下分離壁と、
    前記第1床下空間に連通するように前記家屋の基礎部に設けられた給排気口と、
    前記第1床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された1つ又は複数の箱体と、
    一方側が前記箱体の内部に連通し、他方側が前記第2床下空間に連通する管体と、
    前記管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、
    前記送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、
    前記送風機により前記第1床下空間から前記第2床下空間に向けて送風することにより、
    (1)前記給排気口を通じて室外空間から前記第1床下空間に給気した空気を、前記送風機によって、前記箱体の前記無機発泡体パネルおよび前記管体を通じて前記第1床下空間から前記第2床下空間まで移動させ、
    (2)前記第2床下空間に移動させた空気を、前記第2床下空間から前記家屋の居住空間まで移動させ、
    (3)前記居住空間まで移動させた空気を、前記庇直下の壁部の前記無機発泡体を通じて室外空間に排気し、
    前記送風機の送風方向を切り替えて前記第2床下空間から前記第1床下空間に向けて送風することにより、空気の流れが前記(1)〜(3)とは逆になること、を特徴とする換気システム。
  2. 1つ又は複数の床部と、前記床部のうち、最下層の床部の下側に画成された床下空間と、相対向する一対の庇直下の壁部とを有する家屋に適用される換気システムであって、
    前記庇直下の壁部を構成し、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体と、
    前記床下空間に配され、室外空間と室内空間とを通気可能に区画する無機発泡体パネルから構成された1つ又は複数の箱体と、
    一方側が前記箱体の内部に連通し、他方側が前記室外空間に連通する管体と、
    前記管体の内部に配され、正逆方向に送風可能な送風機と、
    前記送風機の送風方向を所定のタイミングで切り替える送風制御部と、を備え、
    前記送風機により前記室外空間から前記箱体に向けて送風することにより、
    (1)前記送風機によって前記管体を通じて室外空間から前記箱体に給気した空気を、前記無機発泡体パネルを通じて前記箱体から前記床下空間まで移動させ、
    (2)前記床下空間に移動させた空気を、前記床下空間から前記家屋の居住空間まで移動させ、
    (3)前記居住空間まで移動させた空気を、前記庇直下の壁部の前記無機発泡体を通じて室外空間に排気し、
    前記送風機の送風方向を切り替えて前記箱体から前記室外空間に向けて送風することにより、空気の流れが前記(1)〜(3)とは逆になること、を特徴とする換気システム。
  3. 前記箱体は、金属製の枠の外側に、前記無機発泡体パネルが貼り付けられてなる、請求項1または2に記載の換気システム。
  4. 前記庇直下の壁部は妻壁である、請求項1〜3のいずれか一項に記載の換気システム。
  5. 前記無機発泡体は、通気型無機断熱コンクリート(BIC)である、請求項1〜4のいずれか一項に記載の換気システム。
  6. 前記送風制御部は、前記送風機の送風方向を60分以内の間隔で切り替える、請求項1〜5のいずれか一項に記載の換気システム。
  7. 前記床下空間において、前記送風機の近傍に配された温度・湿度調節装置を備える、請求項1〜6のいずれか一項に記載の換気システム。
  8. 前記床部には、縦方向へ空気を通過させる通気口が設けられている、請求項1〜7のいずれか一項に記載の換気システム。
  9. 前記居住空間は、間仕切り壁によって区画されており、該間仕切り壁には、前記区画された空間同士を横方向に連通する連通口が設けられている、請求項1〜8のいずれか一項に記載の換気システム。
  10. 請求項1〜9のいずれか一項に記載の換気システムを備えた家屋。
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