JP2002340382A - 家 屋 - Google Patents

家 屋

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JP2002340382A
JP2002340382A JP2001147178A JP2001147178A JP2002340382A JP 2002340382 A JP2002340382 A JP 2002340382A JP 2001147178 A JP2001147178 A JP 2001147178A JP 2001147178 A JP2001147178 A JP 2001147178A JP 2002340382 A JP2002340382 A JP 2002340382A
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Japan
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air
room
outside
conditioning unit
ventilation
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JP2001147178A
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Nobuyuki Roppongi
信幸 六本木
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GUNGO KK
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GUNGO KK
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 高断熱・高気密構造の家屋にして、室内空気
や外気を有効利用し、可及的少ないエネルギで室内の冷
暖房や換気を良好に行えるようにする。 【解決手段】 屋上排気室7に屋根裏空間6の空気を引
き込むための排気ファン9が設けられる。外壁内部には
屋外と屋上排気室7を通じる外側通気路12が設けら
れ、内壁内部には床下空間14と屋根裏空間6を通じる
内側通気路13が設けられる。又、床下空間14に装置
された空調ユニット19は、外気を取り込んで送気ダク
ト24に送り込むための送風機21と、還気ダクト25
を介して引き込んだ空気を床下空間14に放出するため
の吸気ファン22と、この吸気ダクト22で回収した部
屋4内の空気と送風機21で取り込んだ外気との熱交換
を行う熱交換器23とを有し、各部屋4にはその内部空
気を内側通気路13に排出するための換気口15が設け
られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高断熱・高気密構
造にして、可及的低コストで室内の冷暖房や換気を好適
に行えるようにした家屋に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、家屋の高断熱・高気密化が進行し
ているが、従来の高断熱・高気密性家屋は冷暖房にかか
る省エネルギ効果を図ることはできても、換気の点で問
題があり、建材に含まれるホルムアルデヒドその他の揮
発性化学物質が室内に籠もって頭痛、めまい、吐き気と
いった症状を引き起こすシックハウス症候群の居住者が
出現するなどの実例も多い。
【0003】ここで、高断熱・高気密性家屋として、例
えば図10に示すような構造のものが知られている。図
示例の家屋は概して壁内に二つの通気層(外側通気路A
、内側通気路A)を設けた構造であり、このうち外
側通気路Aは屋外より家屋の外側を通って屋上排気室
Eに達し、内側通気路Aは床下空間Fから内壁の内部
を通って屋根裏空間Gに達している。尚、屋根裏空間G
と屋上排気室Eとの境界は開口部とされ、その開口部に
は開閉用のダンパD1が設けられる。
【0004】そして、以上のような家屋によれば、外気
温が相対的に高い夏期に屋根裏空間上のダンパDと床
下空間のダンパDとを開放することにより、外気が内
外の通気路A,Aを通って屋上排気室Eより抜ける
ため部屋R内の保冷効果が上がり、冬期などにはダンパ
を閉鎖することにより、外気が外側通気路A内の
みで流通しつつ部屋Rが暖気で包み込まれるために部屋
R内の保温効果が上がるとする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、一般に家屋
内の部屋は夏期に冷房し、冬期には暖房するのが通例で
あるから、上記従来の家屋のように夏期や冬期におい
て、室内と温度差が極めて大きい外気を内外の通気路に
流通させても大きな保冷、保温効果を望むことはできな
い。
【0006】しかも、室内には汚れた空気が滞留するの
で不健康であり、ホルムアルデヒドなどの揮発性化学物
質を含む建材が用いられた場合にはシックハウス症候群
を招く虞れもある。これを防止するには窓を開けて定期
的に換気を行うのが有効であるが、これでは冷暖房時に
多くの熱量が失われ、冷暖房効率が大きく低下してしま
うという問題がある。
【0007】本発明は以上のような事情に鑑みて成され
たものであり、その主たる目的は高断熱・高気密構造の
家屋にして、室内空気や外気を有効利用し、可及的少な
いエネルギで室内の冷暖房や換気を良好に行えるように
することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本願の請求項1に係る発明は、屋根裏空間の上方に
ダンパで開閉される排気口をもつ屋上排気室が形成さ
れ、その屋上排気室に屋根裏空間の空気を引き込むため
の排気ファンが設けられて成る家屋であって、前記屋上
排気室より屋根裏空間の上部と外壁の内部を経て屋外に
開通する外側通気路と、床下空間から内壁の内部を経て
屋根裏空間に開通する内側通気路と、床下空間に装置さ
れる空調ユニットと、この空調ユニットで得られる調和
空気を所定の部屋に供給するための送気ダクトと、その
部屋内の空気を前記空調ユニットへ戻すための還気ダク
トとを備え、前記空調ユニットは、外気を取り込んで前
記送気ダクトに送り込むための送風機と、前記還気ダク
トを介して引き込んだ空気を床下空間に放出するための
吸気ファンと、この吸気ファンで回収した部屋内の空気
と前記送風機で取り込んだ外気との熱交換を行う熱交換
器とを有すると共に、前記部屋にはその内部空気を前記
内側通気路に排出するための換気口が設けられ、この換
気口より内側通気路に排出された空気と前記空調ユニッ
トより床下空間に放出された空気とが、前記排気口の閉
鎖時に内側通気路から屋根裏空間を通じて屋上排気室に
誘導されつつ外側通気路を通じて屋外へ放出され、前記
排気口の開放時には屋根裏空間より屋上排気室に達した
空気が外側通気路より屋上排気室内に流入する外気と共
に排気口から屋外へ放出されるよう構成される家屋を提
供するものである。
【0009】更に、請求項2に係る発明は、上記の家屋
において、送気ダクトと還気ダクトが接続する部屋に温
度センサが設けられ、その検出値に応じて空調ユニッ
ト、排気ファン、並びにダンパの駆動制御を行い得る制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の適用例を図面に基
づいて詳細に説明する。図1は本発明に係る家屋の内部
構造を示した概略図である。図1において、1はコンク
リート製の基礎、2は基礎上に設けられる建物本体であ
り、この建物本体2内には間仕切り3などにより区分さ
れる複数の部屋4が形成される。尚、5は屋根、6は屋
根と部屋との間に形成される屋根裏空間であり、その上
方棟部には屋根5上に突出する屋上排気室7が設けられ
る。屋根裏空間6と屋上排気室7は開口部8を介して連
通され、屋上排気室7には開口部8を通じて屋根裏空間
6の空気を吸い込むための排気ファン9が設けられるほ
か、この排気ファン9による吸気を屋外に放出するため
の排気口10が形成され、その排気口10はルーバ形の
ダンパ11(多翼ダンパ)にて開閉自在とされる。
【0011】ここで、建物本体2を構成する壁の内部に
は、外側通気路12と内側通気路13とが形成される。
外側通気路12は、建物本体2の外周側に沿って外壁の
内部(外壁面の内側)と屋根裏空間6の上部とに連続し
て形成され、その下部側の一端は屋外に開通されると共
に上部側の一端は屋上排気室7に開通される。
【0012】又、内側通気路13は内壁の内部(内面壁
の内側と間仕切り3の内部)に連続して形成され、その
上下両端はそれぞれ屋根裏空間6と、部屋の下方にあっ
て基礎1の内側に形成される床下空間14とに開通され
る。
【0013】特に、各部屋4にはそれぞれ内側通気路1
3に通じる換気口15と室内温度を測定するための温度
センサ16が設けられ、少なくとも居間など主要な一つ
の部屋4には温度センサ16による検出値に応じて排気
ファン9やダンパ11ほか、後述する床下ダンパと空調
ユニットの駆動制御を行い得る図示せぬコントローラ
(制御手段)が設けられる。尚、ダンパ11及び床下ダ
ンパはその開閉を可能にする図示せぬ操作機構系ほか、
コントローラからの制御信号により操作機構系を作動さ
せる図示せぬアクチュエータを備える。
【0014】一方、基礎1には屋外と床下空間14とを
通じる床下通気口17が形成され、この床下通気口17
に上記の床下ダンパ18が設けられ、この床下ダンパ1
8により床下通気口17が開閉自在とされる。又、床下
空間14には上記した空調ユニット19が装置される。
空調ユニット19は、空気冷却器、空気加熱器、加湿
器、及びエアフィルタを内蔵する空調機本体20(家庭
用エアコンの室内機に相当)ほか、送風機21、吸気フ
ァン22、並びに熱交換器23を一つのケーシングに納
めて構成され、このうち空調機本体20は屋外に設置さ
れる図示せぬ冷凍機と配管を介して接続される。
【0015】24は空調ユニットから各部屋に向けて延
びる送気ダクト、25は各部屋から空調ユニットに接続
する還気ダクトであり、このうち送気ダクト24は、空
調ユニット19による調和空気を各部屋4に供給し、還
気ダクト25は各部屋4内の空気を空調ユニット19に
戻す働きをする。尚、26は空調ユニットから基礎の部
位を通じて屋外に突出する外気取込管、27は空調ユニ
ットより床下空間に開口する吐出口である。
【0016】そして、以上のような空調ユニット19に
よれば、送風機21の駆動により空調ユニット19内に
外気取込管26を通じて外気が引き込まれつつ、その外
気が熱交換器23から空調機本体20を通じて調和空気
とされた後に送気ダクト24に送り込まれる一方、吸気
ファン22の駆動により還気ダクト25を通じて各部屋
4の空気が回収され、その空気が熱交換器23を通じて
送風機21で取り込んだ外気と熱交換した後に、吐出口
27より床下空間14に放出されるようになっている。
【0017】図2は、本例で用いられる空調ユニットの
内部構造を示す。図2において、28は矩形の熱交換器
23を内蔵するボックスであり、そのボックス28内は
隔壁29により熱交換器23の周壁が一面ずつ臨む4つ
の通気室30A〜30Dに区分される。このうち、隔壁
29を介して隣接する2つの通気室30A,30Dに
は、それぞれ同軸で連結される送風機21と吸気ファン
22が納められ、送風機21を内蔵する通気室30Aに
外気取込管26が接続されると共に、吸気ファン22を
内蔵する通気室30Dからは吸気ファン22が成す吐出
口27が突出される。又、通気室30B,30C側は空
調機本体20に連結され、このうち通気室30Bは送風
機21により得る外気の中継用として空調機本体20側
が開口されると共に、通気室30Cは吸気ファン22に
よる吸気の中継用としてその内部に還気ダクト25の先
端が開通される。
【0018】尚、熱交換器23は、換気用の外気(送風
機により空調ユニット内に取り込んだ外気)と、屋外へ
出す排気(還気ダクトを通じ吸気ファンで回収した部屋
内空気)との間で、顕熱及び潜熱の熱交換を行う全熱交
換器であって、図3に示すようコルゲートフィン31を
多層状に重ね合わせた構造を有する。特に、各コルゲー
トフィン31は偶数列と奇数列とで溝の向きが直交する
よう交互に方向変換して積層される。これにより、通気
室30Aに引き込まれた外気は熱交換器23の偶数列
(又は奇数列)を通じて通気室30Bより空調機本体2
0内に流入し、吸気ファン22による吸気は通気室30
Cから熱交換器23の奇数列(又は偶数列)を通じて通
気室30Dより床下空間14に放出されることになる。
よって、送風機21により空調機本体20内に送られる
外気は、吸気ファン22による吸気(各部屋からの回収
空気)と混合することなく熱交換し、空調機本体20に
流入する前に予熱、又は予冷され、その後で空調機本体
20より調和空気として送気ダクト24を経て各部屋4
に分配されることになる。
【0019】次に、図4に内側通気路と外側通気路とを
形成する外周壁の断面を示す。図4において、32は合
成樹脂などで成る断熱パネル、33は繊維板などで成る
防湿パネルであり、その断熱パネル32と防湿パネル3
3は柱34の内外両面に対向して固定され、その相互間
は気密性を有する空気層35とされる。防湿パネル33
の内側には胴縁36を介して石膏ボードなどで成る内壁
材37が固定され、その内壁材37と防湿パネル33と
の間に内側通気路13が形成される。又、断熱パネル3
2の外側には胴縁38を介してALCなどで成る外壁材
39が固定され、その外壁材39と断熱パネル32との
間が外側通気路12とされる。
【0020】ここで、以上のように構成される家屋の作
用を説明する。尚、図1は主として夏期などの熱暑時に
おける空気流の順路を示し、図5には冬期などの冷寒
時、図6〜図8にはそれぞれ春、秋期を主とする中間期
における空気流の順路を示す。又、図9にはコントロー
ラによる制御系の各状態を示す。
【0021】先ず、夏期などの熱暑時において、コント
ローラに対して例えば室内温度20℃を設定し、『換気
・冷房モード』を選定すると、温度センサ16による検
出値が設定値20℃を越えた場合、空調ユニット19が
コントローラからの信号により冷房運転される。つま
り、空調機本体20内の図示せぬ空気冷却器と外部の冷
凍機との間で冷媒が循環されつつ、送風機21と吸気フ
ァン22とが回転駆動される。一方、排気ファン9も
『ON』、ダンパ11は『開』、床下ダンパ18は
『閉』の状態とされる。これにより、図1に示すよう空
調ユニット19に取り込まれた外気が冷気として送気ダ
クト24より各部屋4に分配されつつ、各部屋4の空気
が還気ダクト25を通じて空調ユニット19に戻され
る。戻された空気は空調ユニット19内で外気との熱交
換により吸熱した後に床下空間14へ放出され、床下空
間14から内側通気路13を通じて屋根裏空間6へと誘
導される。又、各部屋4の空気は一部が換気口15より
内側通気路13内へ直行し、その内側通気路13を通じ
て屋根裏空間6へと誘導される。屋根裏空間6に送られ
た空気は排気ファン9により更に開口部8を通じて屋上
排気室7内に引き込まれ、排気口10より屋外に放出さ
れる。尚、屋上排気室7には外側通気路12を通じて外
気も引き込まれ、その外気が屋根裏空間6の空気と共に
排気口10から屋外へと放出されることになる。このた
め、各部屋4内は外側通気路12と内側通気路13とを
流通する気流、及び空調ユニット19から供給される冷
気により効率よく冷房され、換気も良好に行われる。
【0022】次に、冬期などの冷寒時において、コント
ローラに対して例えば室内温度20℃を設定し、『換気
・暖房モード』を選定すると、温度センサ16による検
出値が設定値20℃を下回った場合、空調ユニット19
がコントローラからの信号により暖房運転される。つま
り、空調機本体20内の図示せぬ空気加熱器が作動され
つつ、送風機21と吸気ファン22とが回転駆動され
る。一方、排気ファン9も『ON』、ダンパ11と床下
ダンパ18は何れも『閉』の状態とされる。これによ
り、図5に示すよう空調ユニット19に取り込まれた外
気が暖気として送気ダクト24より各部屋4に分配され
つつ、各部屋4の空気が還気ダクト25を通じて空調ユ
ニット19に戻される。戻された空気は空調ユニット1
9内で外気との熱交換により放熱した後に床下空間14
へ放出され、床下空間14から内側通気路13を通じて
屋根裏空間6へと誘導される。又、各部屋4の空気は一
部が換気口15より内側通気路13内へ直行し、その内
側通気路13を通じて屋根裏空間6へと誘導される。屋
根裏空間6に送られた空気は排気ファン9により更に開
口部8を通じて屋上排気室7内に引き込まれ、屋上排気
室7から外側通気路12を通じて屋外に放出されること
になる。このため、各部屋4内は外側通気路12と内側
通気路13とを流通する気流、及び空調ユニット19か
ら供給される暖気により効率よく暖房され、換気も良好
に行われる。
【0023】又、春や秋をはじめとする中間期におい
て、室温が外気温より高く室温を低下させたい場合、例
えばコントローラで『換気・保冷モード』を選定する
と、温度センサ16による検出値に拘わらず、空調ユニ
ットの空調機本体20が不作動状態にして送風機21と
吸気ファン22のみが回転駆動される。一方、排気ファ
ンは『OFF』(ONでも可)、ダンパ11は『開』、
床下ダンパ18は『閉』の状態とされる。これにより、
図6に示すよう外気が空調ユニット19を通じて送気ダ
クト24から各部屋4に分配(送風)されつつ、各部屋
4の空気が還気ダクト25を通じて空調ユニット19に
戻される。戻された空気は空調ユニット19内で外気と
熱交換した後に床下空間14へ放出され、床下空間14
から内側通気路13を通じて屋根裏空間6へと誘導され
る。又、各部屋4の空気は一部が換気口15より内側通
気路13内へ直行し、その内側通気路13を通じて屋根
裏空間6へと誘導される。屋根裏空間6に送られた空気
は送風機21と吸気ファン22の作用により更に開口部
8を通じて屋上排気室7内へと送り込まれ、排気口10
より屋外に放出される。尚、屋上排気室7には外側通気
路12を通じて外気も引き込まれ、その外気が屋根裏空
間6の空気と共に排気口10から屋外へと放出されるこ
とになる。このため、各部屋4内は外側通気路12と内
側通気路13とを流通する気流、及び空調ユニット19
から供給される外気により保冷(外気冷房)され、換気
も良好に行われる。
【0024】尚、中間期などにおいて、室温が外気温よ
り低く室温を上昇させたい場合、例えばコントローラで
『換気・保温モード』を選定すると、温度センサ16に
よる検出値に拘わらず、空調ユニットの空調機本体20
が不作動状態にして送風機21と吸気ファン22が回転
駆動される一方、排気ファンは『OFF』、ダンパ11
と床下ダンパ18は何れも『閉』の状態とされる。これ
により、図7に示すよう外気が空調ユニット19を通じ
て送気ダクト24から各部屋4に分配(送風)されつ
つ、各部屋4の空気が還気ダクト25を通じて空調ユニ
ット19に戻される。戻された空気は空調ユニット19
内で外気と熱交換した後に床下空間14へ放出され、床
下空間14から内側通気路13を通じて屋根裏空間6へ
と誘導される。又、各部屋4の空気は一部が換気口15
より内側通気路13内へ直行し、その内側通気路13を
通じて屋根裏空間6へと誘導される。屋根裏空間6に送
られた空気は送風機21と吸気ファン22の作用により
更に開口部8を通じて屋上排気室6内へと送り込まれ、
外側通気路12を通じて屋外へと放出されることにな
る。このため、各部屋4内は外側通気路12と内側通気
路13とを流通する気流、及び空調ユニット19から供
給される外気により保温(蓄熱暖房)され、換気も良好
に行われる。
【0025】又、中間期などにおいて、室内が適温状態
である場合に例えばコントローラで『換気モード』を選
定すると、空調機本体20が不作動状態にして送風機2
1と吸気ファン22が回転駆動される一方、排気ファン
9は『ON』、ダンパ11と床下ダンパ18は何れも
『開』(床下ダンパ18は『閉』でも可)の状態とされ
る。これにより、図8に示すよう外気が空調ユニット1
9を通じて送気ダクト24から各部屋4に分配(送風)
されつつ、各部屋4の空気が還気ダクト25を通じて空
調ユニット19に戻される。戻された空気は空調ユニッ
ト19内で外気と熱交換した後に床下空間14へ放出さ
れ、床下空間14から内側通気路13を通じて屋根裏空
間6へと誘導される。尚、床下空間14には床下通気口
17からも外気が流入する。又、各部屋4の空気は一部
が換気口15より内側通気路15内へ直行し、その内側
通気路15を通じて屋根裏空間6へと誘導される。屋根
裏空間6に送られた空気は排気ファン9の作用により更
に開口部8を通じて屋上排気室7内へと引き込まれ、排
気口10より屋外に放出される。尚、屋上排気室7には
外側通気路12を通じて外気も引き込まれ、その外気が
屋根裏空間6の空気と共に排気口10から屋外へと放出
されることになる。このため、各部屋4内は外側通気路
12と内側通気路13とを流通する気流、及び空調ユニ
ット19から供給される外気により適温状態に保たれつ
つ、換気も良好に行われる。
【0026】以上、本発明の適用例を説明したが、本発
明に係る家屋は上記のような構成に限定されるものでな
く、例えばダンパ11や床下ダンパ18として、多翼ダ
ンパやバタフライダンパなどの回転式ほか、スライドダ
ンパなどを用いることもできる。
【0027】又、空調ユニット19として上記例のよう
な構造のもののほか、換気機能を有する公知の空気調和
装置を利用することもできる。更に、図には便宜的に平
屋の建物本体1にして二つの部屋4を示したが、建物本
体1は平屋に限らず複数階建でもよく、部屋数も二つに
限らず三つ以上、又は一つのみであっても良い。
【0028】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば複数の部屋でも一つの空調ユニットで一様に冷
暖房することができ、しかも空調ユニットを床下空間に
設置していることから空調中の部屋に居ながら送風機な
どの駆動音がせず、各部屋を静寂状態にして空調するこ
とができる。又、空調ユニットから各部屋に供給される
空気と各部屋から回収した空気とを熱交換するようにし
ているので空調ユニットにかかる冷暖房負荷が小さく光
熱費を節減でき、しかも各部屋から回収した空気が壁内
の外側通気路や内側通気路を通じて屋外に放出されるよ
うにしていることから室内に汚れた空気が籠もらず、更
に外側通気路と内側通気路を流通する気流により断熱効
果も大きく向上する。
【0029】又、請求項2に係る発明によれば、各部屋
の温度を一様に自動制御することができ、しかも過剰な
冷暖房を防止できることから光熱費も一段と節減するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る家屋の構造を示す概略図(換気・
冷房時)
【図2】空調ユニットの内部構造を示す平面概略図
【図3】空調ユニットに内蔵される熱交換器の断面概略
【図4】本願家屋における外周壁の部分断面図
【図5】本願家屋における空気の流れを示した説明図
(換気・暖房時)
【図6】本願家屋における空気の流れを示した説明図
(換気・保冷時)
【図7】本願家屋における空気の流れを示した説明図
(換気・保温時)
【図8】本願家屋における空気の流れを示した説明図
(換気時)
【図9】制御系の状態図
【図10】従来家屋の構造を示した概略図
【符号の説明】 1 基礎 2 建物本体 3 間仕切り 4 部屋 6 屋根裏空間 7 屋上排気室 8 開口部 9 排気ファン 10 排気口 11 ダンパ 12 外側通気路 13 内側通気路 14 床下空間 15 換気口 16 温度センサ 19 空調ユニット 20 空調機本体 21 送風機 22 吸気ファン 23 熱交換器 24 送気ダクト 25 還気ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2E001 DB01 DB02 DD01 DD18 FA21 GA29 HA03 NA02 NA03 NA04 NC02 ND01 ND12 ND13 ND16 ND17 ND26 ND28 QA02 3L060 AA03 AA05 CC02 DD07 EE01 EE45 3L080 AC01 AC03

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 屋根裏空間の上方にダンパで開閉される
    排気口をもつ屋上排気室が形成され、その屋上排気室に
    屋根裏空間の空気を引き込むための排気ファンが設けら
    れて成る家屋であって、前記屋上排気室より屋根裏空間
    の上部と外壁の内部を経て屋外に開通する外側通気路
    と、床下空間から内壁の内部を経て屋根裏空間に開通す
    る内側通気路と、床下空間に装置される空調ユニット
    と、この空調ユニットで得られる調和空気を所定の部屋
    に供給するための送気ダクトと、その部屋内の空気を前
    記空調ユニットへ戻すための還気ダクトとを備え、前記
    空調ユニットは、外気を取り込んで前記送気ダクトに送
    り込むための送風機と、前記還気ダクトを介して引き込
    んだ空気を床下空間に放出するための吸気ファンと、こ
    の吸気ファンで回収した部屋内の空気と前記送風機で取
    り込んだ外気との熱交換を行う熱交換器とを有すると共
    に、前記部屋にはその内部空気を前記内側通気路に排出
    するための換気口が設けられ、この換気口より内側通気
    路に排出された空気と前記空調ユニットより床下空間に
    放出された空気とが、前記排気口の閉鎖時に内側通気路
    から屋根裏空間を通じて屋上排気室に誘導されつつ外側
    通気路を通じて屋外へ放出され、前記排気口の開放時に
    は屋根裏空間より屋上排気室に達した空気が外側通気路
    より屋上排気室内に流入する外気と共に排気口から屋外
    へ放出されるよう構成される家屋。
  2. 【請求項2】 送気ダクトと還気ダクトが接続する部屋
    に温度センサが設けられ、その検出値に応じて空調ユニ
    ット、排気ファン、並びにダンパの駆動制御を行い得る
    制御手段を備えた請求項1記載の家屋。
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