JP2021004701A - 空調システム - Google Patents

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Abstract

【課題】住宅の床下に空気を供給する空調システムにおいて、床下の汚れた空気が室内に上がってくることを防止できる空調システムを提供すること。【解決手段】空調システム1は、住宅10内の空気を暖めて住宅10内に供給する暖房機能を有する空調ユニット2を備える空調システム1であって、住宅10の床下空間115に空気を供給するための給気部41と、床下空間115の空気を排気するための排気部42と、暖房機能を機能させる場合に、給気部41を介して暖房機能により暖められた空気を床下空間115に供給する動作を実行すると共に、排気部42を介して床下空間115内の空気を排気する動作を実行し、排気部42を介して排気される空気の排気量が、給気部41を介して供給される空気の給気量よりも多くなるように制御する制御部22と、を備える。【選択図】図1

Description

本発明は、空調システムに関する。
従来、空調機能(暖房機能、冷房機能)を有する空調ユニットを備える空調システムが知られている。このような空調システムにおいて、室内の空調された空気を、各室の床下に供給する技術がある(例えば、特許文献1参照)。特許文献1に記載の技術は、例えば、室内の空気を暖房機能により暖めて、暖めた空気を各室の床下に供給することで、床暖房の効果が得られる。
特開2017−211175号公報
床下に暖めた空気を供給すると、床下に供給した空気が、床下の汚れた空気を押し出して、床下の汚れた空気が、床の隙間から室内に上がってくる可能性がある。
そのため、床下の汚れた空気が室内に上がってくることを防止できることが望まれる。
本発明は、住宅の床下に空気を供給する空調システムにおいて、床下の汚れた空気が室内に上がってくることを防止できる空調システムを提供することを目的とする。
本発明は、住宅内の空気を暖めて前記住宅内に供給する暖房機能を有する空調ユニットを備える空調システムであって、前記住宅の床下空間に空気を供給するための給気部と、前記床下空間の空気を排気するための排気部と、前記暖房機能を機能させる場合に、前記給気部を介して前記暖房機能により暖められた空気を前記床下空間に供給する動作を実行すると共に、前記排気部を介して前記床下空間の空気を排気する動作を実行し、前記排気部を介して排気される空気の排気量が、前記給気部を介して供給される空気の給気量よりも多くなるように制御する制御部と、を備える、空調システムに関する。
本発明の一実施形態に係る空調システムを備える住宅において暖房時の状態を示す図である。 本発明の一実施形態に係る空調システムを備える住宅において冷房時の状態を示す図である。
以下、本発明の空調システム1の一実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る空調システム1を備える住宅10において暖房時の状態を示す図である。図2は、本発明の一実施形態に係る空調システム1を備える住宅10において冷房時の状態を示す図である。
図1及び図2に示すように、本実施形態の空調システム1は、例えば、2階建ての住宅10において使用される。住宅10は、高気密構造で、かつ、高断熱構造で構成される。空調システム1は、高気密構造及び高断熱構造の住宅10で使用されることで、省電力で使用されることが可能である。なお、本実施形態においては、空調システム1を2階建ての住宅10に使用する場合を例に説明したが、これに限定されない。空調システムを、例えば、3階建て以上の住宅に使用してもよい。
住宅10は、図1及び図2に示すように、例えば、屋根13及び外壁14を有する2階建て構造で構成される。住宅10は、屋根13の下側及び外壁14の内側に基礎断熱の断熱材が配置され、住宅10の全体において基礎断熱とする構成である。住宅10の断熱区画18は、屋根側断熱ライン181と、外壁側断熱ライン182と、を備える。屋根側断熱ライン181は、屋根13の下側に屋根13の傾斜方向に沿って傾斜して配置される断熱材により構成される。外壁側断熱ライン182は、外壁14の内側に配置され屋根13から地面まで上下方向に延びる断熱材により構成される。住宅10は、断熱区画18の内側において断熱される。
住宅10は、例えば、1階において、1階水回り空間111と、1階廊下空間112と、1階側ダクト配置空間113と、1階リビング空間114と、床下空間115と、を有し、2階において、2階第1居住空間121と、2階廊下空間122と、2階側ダクト配置空間123と、2階第2居住空間124と、ロフト空間125と、を有する。
1階においては、1階水回り空間111、1階廊下空間112、1階側ダクト配置空間113、1階リビング空間114は、左右方向の一方側から他方側(図1及び図2における左側から右側)に向けてこの順に配置される。各空間111,112,113,114は、床、壁及び天井に囲まれることにより形成される。1階において、床下空間115は、各空間111,112,113,114の床161の下方に設けられている。床下空間115は、住宅10における外壁側断熱ライン182の内側に位置し、断熱されている。
1階廊下空間112と1階側ダクト配置空間113との間の壁112aには、1階側点検用扉112bと、1階側循環吸気口開口112cと、が形成される。1階側点検用扉112bは、1階側ダクト配置空間113に配置される空調ユニット2(後述)を点検するために、開閉可能に構成される。1階側循環吸気口開口112cは、壁112aの下方に設けられている。1階側循環吸気口開口112cを介して、空調ユニット2の1階側循環吸気口35(第1吸気口)(後述)は、1階廊下空間112の下方側の床161の近傍の空気を吸引する。
1階と2階との間において、1階の各空間111,112,113,114の天井と2階の各空間121,122,123,124の床との間には、1階上部側ダクト配置空間131,132,133,134が設けられている。
2階においては、2階第1居住空間121、2階廊下空間122、2階側ダクト配置空間123、2階第2居住空間124は、左右方向の一方側から他方側(図1及び図2における左側から右側)に向けてこの順に配置される。
2階第1居住空間121及び2階廊下空間122は、床、壁及び天井に囲まれることにより形成される。2階第1居住空間121及び2階廊下空間122の天井と屋根天井15との間には、2階上部ダクト配置空間171,172が設けられている。
2階側ダクト配置空間123は、2階の左右方向の略中央において、上下方向に延びる。2階側ダクト配置空間123は、床、壁及び屋根側断熱ライン181に囲まれることにより形成される。2階側ダクト配置空間123は、気密性を有して構成され、空気を送るダクトを配置可能な空間であると共に、2階側ダクト配置空間内部吸気口56により、2階ロフト側循環吸気口125b(第2吸気口)を介して、ロフト空間125の上部の近傍の暖かい空気を吸引する場合に、空気が流通する空間を構成する。なお、本実施形態においては、2階側ダクト配置空間123に空気を流通させて、2階側ダクト配置空間123を介して、2階ロフト側循環吸気口125b(第2吸気口)から、ロフト空間125の上部の近傍の暖かい空気を吸引するように構成したが、これに限定されない。2階側ダクト配置空間123に空気を流通させずに、ダクトに接続された2階ロフト側循環吸気口125bにより、直接、ロフト空間125の上部の近傍の暖かい空気を吸引するように構成してもよい。
2階第2居住空間124は、2階において、2階側ダクト配置空間123の左右方向の他方側に配置され、上部の左右方向の中央寄りの部分が開放されており、開放された部分がロフト空間125に繋がっている。
ロフト空間125は、2階第2居住空間124の左右方向の一方側の上方に配置される。ロフト空間125は、人が居住する居住スペースとして構成される。ロフト空間125は、左右方向の他方側が、2階第2居住空間124の上部に繋がっており、2階第2居住空間124との間で空気の移動が可能である。ロフト空間125は、2階側ダクト配置空間123の上部の他方側の側方に、壁125aを介して配置される。
ロフト空間125と2階側ダクト配置空間123の上部との間の壁125aには、2階ロフト側循環吸気口125bが形成される。ロフト空間125の上部(居住空間の最上部の仕上げ部)の近傍の空気は、2階ロフト側循環吸気口125b(第2吸気口)を介して2階側ダクト配置空間123側に吸引され、2階側ダクト配置空間123側に吸引された空気は、2階側ダクト配置空間内部吸気口56を介して空調ユニット2に吸引される。
2階第2居住空間124の左右方向の一方側において、2階第2居住空間124とロフト空間との上下方向の間には、一方側中間空間173が形成され、左右方向の他方側において、2階第2居住空間124と屋根13との上下方向の間には、他方側上部空間174が設けられている。
2階廊下空間122と2階側ダクト配置空間123と左右方向の間の壁122aの下方には、2階側点検用扉122bが形成される。2階側点検用扉122bは、2階側ダクト配置空間123の内部を点検するために、開閉可能に構成される。
また、本実施形態においては、住宅10の1階の床161は、1階の居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)を構成する。住宅10の2階のロフト空間125の室内天井125cは、2階の居住空間の最上部の仕上げ面(仕上げ部)を構成する。また、住宅10の2階の床162は、2階の居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)を構成する。各階の各空間111,112,113,114,121,122,124の天井は、各空間の最上部の仕上げ面(仕上げ部)を構成する。
空調システム1は、1階側循環吸気口35(第1吸気口)が設けられた空調ユニット2と、1階水回り空間用排気口31と、1階リビング空間用第1給気口32と、1階リビング空間用第2給気口33と、1階リビング空間用排気口34と、床下空間用給気口41と、床下空間用排気口42と、2階第1居住空間用排気口51と、2階第1居住空間用給気口52と、2階廊下用排気口53と、2階第2居住空間用給気口54と、ロフト空間用排気口55と、第1給気用チャンバ61と、第2給気用チャンバ62と、第1排気用チャンバ63と、第2排気用チャンバ64と、給気ダクトL1と、排気ダクトL2と、循環吸気ダクトL3と、を有する。給気ダクトL1、排気ダクトL2及び循環吸気ダクトL3は、空気が流通する流通路を構成する配管であり、例えば、ダクトで構成される。
空調ユニット2は、1階側ダクト配置空間113の下部に配置される。空調ユニット2には、1階側循環吸気口35が設けられる。
空調ユニット2は、空調機能を有する空調部と、換気機構を有する換気部と、空調部に導入する導入空気を切り替える切替部21と、制御部22と、を備える。
空調ユニット2の空調部の空調機能は、住宅10内を暖房する暖房機能と、住宅10内を冷房する冷房機能と、を備える。空調部の空調機能は、1階側循環吸気口35又は2階ロフト側循環吸気口125bを介して導入された住宅10内の空気と、空調ユニット2の換気機能(後述)により導入された住宅10外の空気とを、暖房機能により暖めて又は冷房機能により冷やして住宅10内に供給する。空調ユニット2は、給気ダクトL1を介して、1階リビング空間用第1給気口32、1階リビング空間用第2給気口33、2階第1居住空間用給気口52及び2階第2居住空間用給気口54により、各空間114、121、124に、暖房機能により暖めた空気又は冷房機能により冷やした空気を供給する。また、空調ユニット2は、給気ダクトL1の床下用給気ダクトL18を介して、床下空間用給気口41により、床下空間115に、暖房機能により暖めた空気を供給する。
1階側循環吸気口35は、空調ユニット2の下部に設けられる。1階側循環吸気口35は、住宅10内の居住空間の最下部の1階の床161(仕上げ部)の近傍に配置される。1階側循環吸気口35には、フィルター(図示せず)が取り付けられており、1階側点検用扉112bを開閉することで、手が届く範囲であるため、1階側循環吸気口35のフィルターのメンテナンスを容易に行うことができる。
1階リビング空間用第1給気口32は、1階において、1階リビング空間114の一方側の壁面114aの上部側に配置される。
1階リビング空間用第2給気口33は、1階において、1階リビング空間114の室内天井114bの左右方向の中央寄りに配置される。
床下空間用給気口41は、床下空間115に配置される。床下空間用給気口41は、空調ユニット2の暖房機能を機能させる場合に、床下空間115に空気を供給するための給気口である。
2階第1居住空間用給気口52は、2階において、2階第1居住空間121の他方側壁面121aの上部側に配置される。
2階第2居住空間用給気口54は、2階において、2階第2居住空間124の一方側壁面124aの上部側に配置される。
給気ダクトL1は、住宅10外の空気を空調ユニット2に導入し、空調ユニット2の暖房機能により暖められた空気又は冷房機能により冷やされた空気を、1階リビング空間114、2階第1居住空間121、及び2階第2居住空間124に供給するための配管である。給気ダクトL1は、空調ユニット空気導入ダクトL11と、1階側給気ダクトL12と、第1給気ダクトL13と、第2給気ダクトL14と、2階側給気ダクトL15と、第3給気ダクトL16と、第4給気ダクトL17と、床下用給気ダクトL18と、を有する。
空調ユニット空気導入ダクトL11は、住宅10外からの空気を空調ユニット2に導入する配管である。
1階側給気ダクトL12は、空調ユニット2から第1給気用チャンバ61までの配管である。
第1給気ダクトL13は、第1給気用チャンバ61において分岐され、第1給気用チャンバ61から1階リビング空間用第1給気口32までの配管である。
第2給気ダクトL14は、第1給気用チャンバ61において分岐され、第1給気用チャンバ61から1階リビング空間用第2給気口33までの配管である。
2階側給気ダクトL15は、空調ユニット2から第2給気用チャンバ62までの配管である。
第3給気ダクトL16は、第2給気用チャンバ62において分岐され、第2給気用チャンバ62から2階第1居住空間用給気口52までの配管である。
第4給気ダクトL17は、第2給気用チャンバ62において分岐され、第2給気用チャンバ62から2階第2居住空間用給気口54までの配管である。
床下用給気ダクトL18は、空調ユニット2から床下空間用給気口41までの配管である。床下用給気ダクトL18は、空調ユニット2の配置位置や住宅の構造を考慮して、適宜、床下などを通されて配管される。床下用給気ダクトL18は、配管される位置に応じて、断熱したダクトで構成してもよい。
空調ユニット2の空調部には、例えば冬季に、暖房機能を機能させる場合に、空調ユニット2に設けられる1階側循環吸気口35を介して、住宅10内の1階の居住空間の最下部に配置される床161(仕上げ部)の近傍の冷たい空気が導入される。本実施形態においては、1階側循環吸気口35は、住宅10内の1階の居住空間の最下部に配置される床161の近傍に配置される。空調ユニット2の空調部には、住宅10内の床161の近傍の冷たい空気が導入される。本実施形態においては、住宅10の1階の床161は、1階の居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)を構成する。
ここで、本実施形態においては、居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)の近傍としては、最下部の仕上げ面から1m高い位置までの範囲内であることが好ましく、最下部の仕上げ面から50cm高い位置までの範囲内であることがより好ましい。住宅10の最下部の仕上げ面の近傍は、従来、冬季において、空調ユニット2により暖房機能を動作させても、住宅10内において、空気が暖まりにくく、空調ユニット2の空調機能の効きが悪いとされる場所である。例えば、一般的に、冬季に暖房機能を動作させた場合に、居住空間又は非居住空間の足元等の温度が、暖房の設定温度に対して3℃以上低い場合に、空調の効きが悪いとされる。本実施形態においては、住宅10の最下部の仕上げ面の近傍は、暖房機能を動作させた場合に、暖房の設定温度に対して3℃以上低いとされる場所である。
また、空調ユニット2の空調部には、例えば夏季に、冷房機能を機能させる場合に、2階側ダクト配置空間内部吸気口56を介して2階側ダクト配置空間123の空気を吸引することにより、2階ロフト側循環吸気口125b(第2吸気口)を介して、ロフト空間125の上部の近傍の暖かい空気を吸引する。2階側ダクト配置空間123は、空気が流通する空間を構成する。本実施形態においては、ロフト空間125の上部の近傍は、住宅10の2階の居住空間の最上部の仕上げ面(仕上げ部)であるロフト空間125の室内天井125cの近傍である。つまり、2階ロフト側循環吸気口125bは、住宅10の居住空間の最上部の仕上げ面(仕上げ部)の近傍に配置される。
これにより、空調ユニット2の空調部には、2階ロフト側循環吸気口125bを介して、住宅10の居住空間の最上部の仕上げ面であるロフト空間125の室内天井125cの近傍の暖かい空気が導入される。
ここで、本実施形態においては、居住空間又は非居住空間の最上部に配置される仕上げ面(仕上げ部)の近傍としては、最上部の仕上げ面から1m低い位置までの範囲内であることが好ましく、最上部の仕上げ面から50cm低い位置までの範囲内であることがより好ましい。住宅10の最上部の仕上げ面の近傍は、従来、夏季において、空調ユニット2により冷房機能を動作させても、住宅10内において、空気が冷えにくく、空調ユニット2の空調機能の効きが悪いとされる場所である。例えば、一般的に、夏季に冷房機能を動作させた場合に、居住空間又は非居住空間の天井付近等の温度が、冷房の設定温度に対して3℃以上高い場合に、空調の効きが悪いとされる。本実施形態においては、住宅10の最上部の仕上げ面の近傍は、冷房機能を動作させた場合に、冷房の設定温度に対して3℃以上高いとされる場所である。
空調ユニット2の切替部21(切替機能)は、空調ユニット2に導入される住宅10内の空気を、1階側循環吸気口35を介して導入される冷たい空気、又は、2階ロフト側循環吸気口125bを介して導入される暖かい空気のいずれか一方に切り替え可能である。
空調ユニット2の切替部21は、1階側循環吸気口35に吸引された空気が空調ユニット2に導入される1階側空気吸引状態と、循環吸気ダクトL3を介して2階ロフト側循環吸気口125bに吸引された空気が空調ユニット2に導入される2階側空気吸引状態と、に選択的に切り替え可能に構成される。
空調ユニット2に設けられる1階側循環吸気口35は、床161の近傍の冷たい空気を空調ユニット2に循環させるための吸気口である。1階側循環吸気口35は、空調ユニット2の切替部21により1階側空気吸引状態に切り替えられた場合に、1階側循環吸気口35を介して、床161の近傍の冷たい空気を、空調ユニット2に循環させる。
循環吸気ダクトL3は、2階側ダクト配置空間内部吸気口56を介して2階側ダクト配置空間123の空気を吸引することにより、2階ロフト側循環吸気口125bを介して吸引されたロフト空間125の上部(居住空間の最上部の仕上げ部)の近傍の暖かい空気を空調ユニット2に循環させる配管である。
循環吸気ダクトL3は、空調ユニット2の切替部21により2階側空気吸引状態に切り替えられた場合に、住宅10の居住空間の最上部の仕上げ面であるロフト空間125の室内天井125cの近傍の暖かい空気を、空調ユニット2に循環させる。
例えば、冬季において、空調ユニット2により暖房機能を機能させている場合に、切替部21を1階側空気吸引状態に切り替えることで、空調ユニット2には、床161の近傍の冷たい空気が導入される。また、例えば、夏季において、空調ユニット2により冷房機能を機能させている場合に、切替部21を2階側空気吸引状態に切り替えることで、空調ユニット2には、ロフト空間125の上部の近傍の暖かい空気が導入される。
切替部21は、例えば、手動操作により1階側空気吸引状態と2階側空気吸引状態とに切り替えるように構成してもよいし、空調ユニット2の冷房又は暖房に連動して1階側空気吸引状態又は2階側空気吸引状態を自動で切り替えるように構成してもよい。
空調ユニット2の換気部(換気機能)は、住宅10外の空気を住宅10内に導入すると共に、住宅10内の空気を住宅10外に排出することで、住宅10内を換気する。また、空調ユニット2の換気部(換気機能)は、熱交換機能を有し、給気空気と排気空気との間で熱交換を行いながら、給気動作及び排気動作を行うことで、24時間の換気を行っている。
空調ユニット2の換気部(換気機能)は、排気ダクトL2を介して、1階において、1階水回り空間用排気口31、1階リビング空間用排気口34により吸引された所定の各空間111,114の空気を住宅10外に排出し、床下空間115において、床下空間用排気口42により吸引された床下空間115の空気を住宅10外に排出し、2階において、2階第1居住空間用排気口51、2階廊下用排気口53、ロフト空間用排気口55により吸引された所定の各空間121,122,125の空気を住宅10外に排出する。空調ユニット2の換気部(換気機能)は、1階において、各給気口32,33を介して住宅10外からの空気を所定の空間114に供給する共に、2階において、各給気口52,54を介して住宅10外からの空気を所定の空間121,124に供給する。
1階水回り空間用排気口31は、1階において、1階水回り空間111の室内天井111aの左右方向の一方側に配置される。
1階リビング空間用排気口34は、1階において、1階リビング空間114の室内天井114bの左右方向の他方側に配置される。
床下空間用排気口42は、床下空間115に配置される。床下空間用排気口42は、床下空間115の空気を排気するための排気口である。
2階第1居住空間用排気口51は、2階において、2階第1居住空間121の室内天井121bの左右方向の一方側に配置される。
2階廊下用排気口53は、2階において、2階廊下空間122の室内天井122cの左右方向の一方側に配置される。
ロフト空間用排気口55は、2階において、ロフト空間125の室内天井125cに配置される。
排気ダクトL2は、1階側水回り空間111内の空気、1階リビング空間114内の空気、2階第1居住空間121内の空気、2階廊下空間122の空気、ロフト空間125の空気及び床下空間115の空気を、住宅10外に排出するための配管である。
排気ダクトL2は、1階水回り側排気ダクトL21と、1階リビング側排気ダクトL22と、2階第1居住側排気ダクトL23と、2階廊下側排気ダクトL24と、ロフト側排気ダクトL25と、2階側排気合流ダクトL26と、全排気合流ダクトL27と、空調システム排気排出ダクトL28と、床下用排気ダクトL29と、を有する。
1階水回り側排気ダクトL21は、1階水回り空間用排気口31から第1排気用チャンバ63までの配管である。
1階リビング側排気ダクトL22は、1階リビング空間用排気口34から第1排気用チャンバ63までの配管である。
2階第1居住側排気ダクトL23は、2階第1居住空間用排気口51から第2排気用チャンバ64までの配管である。
2階廊下側排気ダクトL24は、2階廊下用排気口53から第2排気用チャンバ64までの配管である。
ロフト側排気ダクトL25は、ロフト空間用排気口55から第2排気用チャンバ64までの配管である。
2階側排気合流ダクトL26は、第2排気用チャンバ64から第1排気用チャンバ63までの配管である。
全排気合流ダクトL27は、第1排気用チャンバ63から空調ユニット2までの配管である。
空調システム排気排出ダクトL28は、空調ユニット2から排出された空気を住宅10外に排出する配管である。
床下用排気ダクトL29は、床下空間用排気口42から空調ユニット2までの配管である。床下用排気ダクトL29は、空調ユニット2の配置位置や住宅の構造を考慮して、適宜、床下などを通されて配管される。
空調ユニット2の換気部(換気機能)は、住宅10内の換気を24時間行っており、空調ユニット2の空調機能を動作させた場合においても停止させた場合においても換気を行っている。空調機能を停止させた場合には、冷房及び暖房は行われないが、空調ユニット2の内部を通過した空気が住宅10内に導入されることで、換気部(換気機能)による換気は行われる。
本実施形態においては、住宅10外から空調ユニット2に導入された空気量は、一例として、例えば150〜200m/h(リューベ)程度であり、住宅10の内部から吸引されて導入される空気量(1階側循環吸気口35又は2階ロフト側循環吸気口125bにより吸引される空気量)は、例えば350m/h(リューベ)程度である。これにより、空調ユニット2の空調機能は、導入された空気を冷房機能により冷やして又は及び暖房機能により暖めて、500m/h(リューベ)程度の空気量の空気を住宅10内に供給する。ここで、例えば350m/h(リューベ)程度の住宅10の内部から吸引されて空調ユニット2に導入される空気は、住宅10内を循環されて、空調ユニット2の冷房機能により冷やされて又は及び暖房機能により暖められて、再度、所定の各空間114、121、124に供給される。
制御部22は、空調ユニット2の各動作を制御する。例えば、制御部22は、空調部の空調機能(暖房機能又は冷房機能)を機能させるように空調ユニット2を制御し、換気部の換気機能を機能させるように空調ユニット2を制御する。また、制御部22は、空調部及び換気部を機能させる場合に、各空気量を制御する。また、制御部22は、1階側循環吸気口35を介して吸引された空気が空調ユニット2に導入される1階側空気吸引状態と、循環吸気ダクトL3、2階側ダクト配置空間内部吸気口56、2階側ダクト配置空間123及び2階ロフト側循環吸気口125bを介して吸引された空気が空調ユニット2に導入される2階側空気吸引状態と、に選択的に切り替えるように、切替部21を制御する。
また、制御部22は、暖房機能を機能させる場合に、床下空間用給気口41を介して暖房機能により暖められた空気を床下空間115に供給する動作を実行すると共に、床下空間用排気口42を介して床下空間115の空気を排気する動作を実行し、床下空間用排気口42を介して排気される空気の排気量が、床下空間用給気口41を介して供給される空気の給気量よりも多くなるように制御する(排気量>給気量)。これにより、床下空間115が負圧になることで、空気が逆流することが抑制され、床161の隙間から床161の上に空気が押し出されることが抑制される。よって、床下空間115の汚れた空気が床161の上に移動することが防止される。
また、制御部22は、冷房機能を機能させる場合に、床下空間用給気口41を介して床下空間115に空気を供給する動作を実行せずに、床下空間用排気口42を介して床下空間115の空気を排気する動作を実行するように制御する。これにより、冷房機能を機能させる場合には、床下空間115には、床下空間用給気口41からは、床下空間115に冷やされた空気が供給されないため、床下空間115において結露するリスクを回避できる。
次に、本実施形態の空調システム1の動作について説明する。本実施形態の空調システム1を冬季に使用する場合及び夏季に使用する場合について説明する。
まず、空調システム1を冬季に使用する場合について説明する。
図1に示すように、空調システム1を冬季に使用する場合には、空調ユニット2の換気機能及び熱交換機能を機能させながら、暖房機能を機能させると共に、空調ユニット2に内蔵された切替部21を1階側空気吸引状態に切り替える。
また、制御部22は、床下空間用給気口41から床下空間115に空気を給気すると共に、床下空間用排気口42から床下空間115の空気を排気するように、空調ユニット2を制御する。そして、制御部22は、床下空間用排気口42を介して排気される空気の排気量が、床下空間用給気口41を介して供給される空気の給気量よりも多くなるように制御する(排気量>給気量)。
空調ユニット2には、住宅10外の空気が導入され、切替部21を1階側空気吸引状態に切り替えることで、1階側循環吸気口35を介して住宅10内の1階の居住空間の最下部に配置される床161(仕上げ部)の近傍の冷たい空気が導入される。空調ユニット2は、導入された空気と、1階側循環吸気口35を介して導入された空気とを、暖房機能により暖房して、所定の各空間114,115,121,124に供給する。
具体的には、冬季においては、住宅10内の1階の居住空間の最下部に配置される床161の近傍の空気の温度が暖まりにくいため、切替部21を1階側空気吸引状態に切り替えることで、1階側循環吸気口35により床161の近傍の冷たい空気を吸引して、空調ユニット2に導入させる。
そして、空調ユニット2は、住宅10外から導入された空気と、切替部21を1階側空気吸引状態に切り替えることで1階側循環吸気口35を介して導入された空気と、を暖房機能により暖房して、1階において、各給気口32,33を介して所定の空間114に給気を行い、2階において、各給気口52,54を介して所定の空間121,124に給気を行う。
本実施形態においては、1階側循環吸気口35は、床161の近傍に配置されている。床161の近傍に配置される1階側循環吸気口35は、冬季において空調ユニット2により暖房機能を機能させた場合に、温度が上がりにくく暖房が利きにくい床161の近傍の空気を吸引する。そして、1階側循環吸気口35により吸引された冷たい空気を空調ユニット2に戻して、再び空調ユニット2の暖房機能により暖房して、各空間114,115,121,124に供給する。このように、空調システム1は、住宅10内の冷たい空気を導入して空気を循環させながら、空調ユニット2の暖房機能を機能させることができる。
また、床下空間115に、空調ユニット2の暖房機能により暖房した空気を供給するため、床下空間115が暖められ、床暖房の効果を得ることができる。また、床下空間用排気口42を介して排気される空気の排気量が、床下空間用給気口41を介して供給される空気の給気量よりも多くなる(排気量>給気量)ように制御されるため、床下空間115が負圧になることで、空気が逆流することが抑制され、床161の隙間から床161の上に空気が押し出されることが抑制される。これにより、床下空間115の汚れた空気が床161の上に移動することが防止される。
次に、空調システム1を夏季に使用する場合について説明する。
図2に示すように、空調システム1を夏季に使用する場合には、空調ユニット2の換気機能及び熱交換機能を機能させながら、冷房機能を機能させると共に、内蔵された切替部21を2階側空気吸引状態に切り替える。
また、制御部22は、床下空間用給気口41を介して床下空間115に空気を供給する動作を実行せずに、床下空間用排気口42を介して床下空間115の空気を排気する動作を実行するように制御する。
空調ユニット2には、住宅10外の空気が導入され、切替部21を1階側空気吸引状態に切り替えることで、2階ロフト側循環吸気口125bを介して、ロフト空間125の室内天井125c(住宅10の居住空間の最上部の仕上げ部)の近傍の空気が導入される。空調ユニット2は、導入された空気と、2階ロフト側循環吸気口125bを介して導入された空気とを、冷房機能により冷房して、所定の各空間114,121,124に供給する。
具体的には、夏季においては、ロフト空間125の室内天井125c(住宅10の居住空間の最上部の仕上げ部)の近傍の空気の温度が冷えにくいため、切替部21を2階側空気吸引状態に切り替えることで、2階ロフト側循環吸気口125bによりロフト空間125の暖かい空気を吸引して、空調ユニット2に導入させる。
そして、空調ユニット2は、住宅10外から導入された空気と、切替部21を2階側空気吸引状態に切り替えることで2階ロフト側循環吸気口125bを介して導入された空気と、を冷房機能により冷房して、1階において、各給気口32,33を介して所定の空間114に給気を行い、2階において、各給気口52,54を介して所定の空間121,124に給気を行う。
本実施形態においては、2階ロフト側循環吸気口125bは、ロフト空間125に配置されている。ロフト空間125に配置される2階ロフト側循環吸気口125bは、夏季において空調ユニット2により冷房機能を機能させた場合に、温度が下がりにくく冷房が利きにくいロフト空間125の室内天井125c(住宅10の居住空間の最上部の仕上げ部)の近傍の空気を吸引する。そして、2階ロフト側循環吸気口125bにより吸引された暖かい空気を空調ユニット2に戻して、再び空調ユニット2の冷房機能により冷房して、各空間114,121,124に供給する。このように、住宅10内の暖かい空気を空調ユニット2に導入して空気を循環させながら、空調ユニット2の冷房機能を機能させることができる。
また、冷房機能を機能させる場合に、床下空間用給気口41を介して床下空間115に空気を供給する動作を実行せずに、床下空間用排気口42を介して床下空間115の空気を排気する動作を実行するように制御される。これにより、冷房機能を機能させる場合には、床下空間115には、床下空間用給気口41からは、床下空間115に冷やされた空気が供給されないため、床下空間115において結露するリスクを回避できる。
以上の空調システム1においては、空気を循環させながら、空調ユニット2の暖房機能又は冷房機能を機能させることで、空気の流れを生じさせながら、住宅10内の空気の温度差を小さくすることができる。よって、簡易な構成で、住宅10内の全体の気温を均一な温度に調整可能できる。特に、気密性が高く、断熱性能が高い住宅10においては、空調システム1を省電力で動作させることができる。
また、空調ユニット2の換気機能により住宅10内の換気を行いながら、住宅10内の全体の気温を均一な温度に調整することができる。
また、冬季において、暖房機能を機能させる場合に、床下空間115に暖かい空気を供給しつつ、空気の排気量を給気量よりも多くすることで、床暖房の効果を得ることができると共に、床下空間115の汚れた空気が床161の上に移動することが防止される。一方、夏季において、冷房機能を機能させる場合に、床下空間115に冷やされた空気が供給されないため、床下空間115において結露するリスクを回避できる。
以上説明した本実施形態の空調システムによれば、以下のような効果を奏する。
本実施形態の空調システム1は、住宅10の床下空間115に空気を供給するための床下空間用給気口41と、床下空間115の空気を排気するための床下空間用排気口42と、暖房機能を機能させる場合に、床下空間用給気口41を介して暖房機能により暖められた空気を床161下に供給する動作を実行すると共に、床下空間用排気口42を介して床161下内の空気を排気する動作を実行し、床下空間用排気口42を介して排気される空気の排気量が、床下空間用給気口41を介して供給される空気の給気量よりも多くなるように制御する制御部22と、を備える。
そのため、床下空間115が負圧になることで、空気が逆流することが抑制され、床161の隙間から床161の上に空気が押し出されることが抑制される。これにより、床下空間115の汚れた空気が床161の上に移動することが防止される。
また、本実施形態においては、空調システム1は、暖房機能を機能させる場合に、1階側循環吸気口35を介して導入された住宅10内の空気を暖房機能により暖めて住宅10内に供給し、1階側循環吸気口35は、住宅10内の居住空間の最下部に配置される床161(仕上げ部)の近傍に配置される。
そのため、空調ユニット2には、暖房機能を機能させる場合に、1階側循環吸気口35を介して住宅10内の居住空間の最下部に配置される床161の近傍の冷たい空気が導入される。これにより、空調ユニット2は、住宅10内の冷たい空気を循環させて、暖房機能を機能させることで空調を行うことができる。よって、簡易な構成で、住宅10内の全体の気温を均一な温度に調整可能できる。特に、気密性が高く、断熱性能が高い住宅10においては、空調システム1を省電力で動作させることができる。
また、本実施形態においては、空調ユニット2は、住宅10内の空気を冷やして住宅10内に供給する冷房機能を備えることで、暖房機能及び冷房機能の両方の機能を有し、制御部22は、冷房機能を機能させる場合に、床下空間用給気口41を介して床下空間115に空気を供給する動作を実行せずに、床下空間用排気口42を介して床下空間115の空気を排気する動作を実行するように制御する。
そのため、冷房機能を機能させる場合に、床下空間115に冷やされた空気が供給されないため、床下空間115において結露するリスクを回避できる。
また、本実施形態においては、空調ユニット2は、暖房機能及び冷房機能の両方の機能を有し、1階側循環吸気口35又は2階ロフト側循環吸気口125bを介して導入された住宅10内の空気を暖房機能により暖めて又は冷房機能により冷やして住宅10内に供給し、空調ユニット2に導入される空気を、1階側循環吸気口35又は2階ロフト側循環吸気口125bのいずれか一方を介して導入するように切り替え可能な切替部21を備える。そのため、切替部21により切り替えることで、暖房機能及び冷房機能を機能させることができるため、例えば夏季又は冬季の季節に合わせて切替部21を切り替えることで、住宅10内の全体の気温を均一な温度に調整することができる。
また、本実施形態においては、住宅10外の空気を住宅10内に導入すると共に、住宅10内の空気を住宅10外に排出する換気機能を更に備え、空調ユニット2の換気部(換気機能)は、住宅10外の空気を空調ユニット2に導入し、空調ユニット2は、住宅10外の空気を暖房機能により暖めて又は冷房機能により冷やして住宅10内に供給する。これより、空調機能と換気機能とを備える空調システム1とすることができ、住宅10内の換気を行いながら、住宅10内の全体の気温を均一な温度に調整できるシステムを実現できる。
以上、本発明の空調システムの好ましい一実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されるものではなく、適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態においては、1階側循環吸気口35を空調ユニット2に内蔵して構成したが、これに限定されない。1階側循環吸気口35を空調ユニット2とは別に構成して、1階側循環吸気口35と空調ユニット2とをダクトで接続してもよい。
また、空調ユニット2を、暖房機能と冷房機能とを有する空調機能と、換気機能と、を備える一体のユニットにより構成としたが、これに限定されない。暖房機能と冷房機能とを有する空調部と、換気機能を有する換気部とを、別々の装置により構成してもよい。
また、切替部21を空調ユニット2に内蔵して構成したが、これに限定されない。切替部21を空調ユニット2とは別の構成としてもよい。
また、前記実施形態においては、空調ユニット2が暖房機能及び冷房機能の両方を備えていたが、これに限定されない。空調ユニット2は、暖房機能又は冷房機能のいずれか一方のみを備えていてもよい。
また、前記実施形態においては、空調システム1は、換気機能を備えて構成されているが、これに限定されず、換気機能を備えずに構成されてもよい。
また、前記実施形態においては、1階の居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)を構成する住宅10の1階の床161の近傍に1階側循環ファン吸気口(第1吸気口)を配置し、住宅10の居住空間の最上部の仕上げ面(仕上げ部)であるロフト空間125の室内天井125cの近傍に2階ロフト側循環吸気口125b(第2吸気口)を配置したが、これに限定されない。断熱区画18が設けられている場合に、断熱区画18の最下部の近傍に第1吸気口を配置してもよく、断熱区画の最上部の近傍に第2吸気口を配置してもよい。この場合、前記実施形態における「居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)の近傍」の好ましい範囲を、「断熱区画18の最下部の近傍」の好ましい範囲と読み替えることができる。つまり、断熱区画18の最下部の近傍としては、断熱区画18の最下部から1m高い位置までの範囲内であることが好ましく、断熱区画18の最下部から50cm高い位置までの範囲内であることがより好ましい。また、前記実施形態における「居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)の近傍」の好ましい範囲を、「断熱区画18の最下部の近傍」の好ましい範囲と読み替えることができる。つまり、断熱区画18の最上部の近傍としては、断熱区画18の最上部から1m低い位置までの範囲内であることが好ましく、最上部の仕上げ面から50cm低い位置までの範囲内であることがより好ましい。
また、前記実施形態においては、2階建て住宅10において、暖房機能を機能させる場合において、最下階の最下部の近傍に、1階側循環吸気口(第1吸気口)を配置し、冷房機能を機能させる場合において、最上階の最上部の近傍に、2階ロフト側循環吸気口(第2吸気口)を配置したが、これに限定されない。例えば、平屋建ての住宅、3階建て以上の住宅、複数階建ての住宅における各階において、暖房機能を機能させる場合に、平屋建て、複数階建ての最下階又は複数階建ての住宅の各階の最下部の近傍に第1吸気口を配置し、冷房機能を機能させる場合に、平屋建て、複数階建ての最下階又は複数階建ての住宅の各階の最上部の近傍に第2吸気口を配置してもよい。
また、前記実施形態において、2階の居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ面(仕上げ部)を構成する住宅10の2階の床17の近傍に2階側循環吸気口(第1吸気口)を配置してもよい。
また、前記実施形態においては、ロフト空間の上部の近傍に2階ロフト側循環ファン吸気口(第2吸気口)を配置したが、これに限定されない。前記実施形態において、各空間111,112,114,121,122,124の最上部の仕上げ面(仕上げ部)を構成する各空間111,112,114,121,122,124の各天井の近傍に吸気口を配置してもよい。
また、前記実施形態においては、空調ユニット2の換気機能を機能させる場合の換気方式を、給気及び排気の両方を換気ファン(機械ファン)で行う第1種換気方式としたが、これに限定されず、排気を換気ファン(機械ファン)で行い、かつ、給気を自然給気で行う第3種換気方式としてもよい。
1 空調システム
2 空調ユニット
10 住宅
18 断熱区画
21 切替部
22 制御部
35 1階側循環吸気口(第1吸気口)
41 床下空間用給気口(給気部)
42 床下空間用排気口(排気部)
115 床下空間
125b 2階ロフト側循環吸気口(第2吸気口)

Claims (5)

  1. 住宅内の空気を暖めて前記住宅内に供給する暖房機能を有する空調ユニットを備える空調システムであって、
    前記住宅の床下空間に空気を供給するための給気部と、
    前記床下空間の空気を排気するための排気部と、
    前記暖房機能を機能させる場合に、前記給気部を介して前記暖房機能により暖められた空気を前記床下空間に供給する動作を実行すると共に、前記排気部を介して前記床下空間の空気を排気する動作を実行し、前記排気部を介して排気される空気の排気量が、前記給気部を介して供給される空気の給気量よりも多くなるように制御する制御部と、を備える、空調システム。
  2. 前記空調システムは、前記暖房機能を機能させる場合に、第1吸気口を介して導入された前記住宅内の空気を前記暖房機能により暖めて前記住宅内に供給し、
    前記第1吸気口は、前記住宅内の断熱区画における最下部の近傍、若しくは、居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ部の近傍に配置される、請求項1に記載の空調システム。
  3. 前記空調ユニットは、前記住宅内の空気を冷やして前記住宅内に供給する冷房機能を更えることで、前記暖房機能及び前記冷房機能の両方の機能を有し、
    前記制御部は、前記冷房機能を機能させる場合に、前記給気部を介して前記床下空間に空気を供給する動作を実行せずに、前記排気部を介して前記床下空間の空気を排気する動作を実行するように制御する、請求項1又は2に記載の空調システム。
  4. 前記空調ユニットは、暖房機能及び冷房機能の両方の機能を有し、第1吸気口又は第2吸気口を介して導入された前記住宅内の空気を前記暖房機能により暖めて又は前記冷房機能により冷やして前記住宅内に供給し、
    前記暖房機能を機能させる場合において、前記第1吸気口は、前記住宅内の断熱区画における最下部の近傍、若しくは、居住空間又は非居住空間の最下部に配置される仕上げ部の近傍に配置され、
    前記冷房機能を機能させる場合において、前記第2吸気口は、前記住宅内の断熱区画における最上部の近傍、若しくは、居住空間又は非居住空間の最上部に配置される仕上げ部の近傍に配置され、
    前記空調ユニットに導入される空気を、前記第1吸気口又は前記第2吸気口のいずれか一方を介して導入するように切り替え可能な切替部を備える、請求項1〜3のいずれかに記載の空調システム。
  5. 前記空調ユニットは、前記住宅外の空気を前記住宅内に導入すると共に前記住宅内の空気を前記住宅外に排出する換気機能を更に備え、
    前記換気機能は、前記住宅外の空気を前記空調ユニットに導入し、
    前記空調ユニットは、前記換気機能により導入された前記住宅外の空気を暖房機能により暖めて又は冷房機能により冷やして前記住宅内に供給する、請求項1〜4のいずれかに記載の空調システム。
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