JP6832760B2 - 空気調和システム及び建物 - Google Patents

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Description

この発明は、複数の部屋を空調する空気調和システム及びそれを備えた建物に関するものである。
近年、住宅等の建物の高断熱及び高気密化が進み、空調に要するエネルギーが減少傾向にあることから、より快適で健康な居住環境を求めて24時間連続で建物内全体を空調する全館空調システムが採用されるケースが増えてきた。この空調方式では主に集中型室内ユニットが採用される。すなわち、1台の室内ユニットで温度調整した空調空気を間仕切された各居室に分配する必要があるため、空気搬送用のダクト施工コストが大きいことや、ダクト施工スペースが居住域を狭くすることなどの問題が発生する。
このような問題を回避するため、室内ユニットを各階に設置して、鉛直方向の空気搬送を不要にするとともに、総ダクト長を短くしたことによる必要送風能力の低減を行う空調装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許第3059682号公報
しかしながら、特許文献1に記載の技術では、建物の各部屋の温度分布が均一になるように空気調和するためには、各部屋の隅々まで温調空気を搬送する必要があり、総ダクト長が大きくなり、施工コストも増大する、という問題点があった。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、建物の各部屋の温度分布の不均一を低減することができる空気調和システム及び建物を得るものである。
この発明に係る空気調和システムは、第1の部屋と、前記第1の部屋と隔離された第2の部屋と、前記第1の部屋と連通し前記第2の部屋と隔離された第1の連通室と、前記第2の部屋と連通し前記第1の連通室と隔離された第2の連通室と、を備えた建物に設けられる、空気調和システムであって、前記第2の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して前記第1の部屋へ吹き出す第1の室内ユニットと、前記第1の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して前記第2の部屋へ吹き出す第2の室内ユニットと、を備えたものである。
この発明に係る建物は、第1の部屋と、前記第1の部屋と隔離された第2の部屋と、前記第1の部屋と連通し前記第2の部屋と隔離された第1の連通室と、前記第2の部屋と連通し前記第1の連通室と隔離された第2の連通室と、上記空気調和システムと、を備えたものである。
この発明に係る空気調和システムは、第2の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第1の部屋へ吹き出す第1の室内ユニットと、第1の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第2の部屋へ吹き出す第2の室内ユニットと、を備える。このため、建物の各部屋の温度分布の不均一を低減することができる。
この発明の実施の形態1における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。 この発明の実施の形態1における空気調和システムの構成を模式的に示す図である。 この発明の実施の形態2における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。 この発明の実施の形態2における空気調和システムの動作を説明する図である。 この発明の実施の形態3における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。 この発明の実施の形態4における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。 この発明の実施の形態5における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。
実施の形態1.
(構成)
図1は、この発明の実施の形態1における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。なお、図1においては、建物の縦断面を模式的に示している。また、図1において、点線矢印は空気の流れを示している。以降の図においても同様である。
図1において、建物1は、例えば2階建ての戸建て住宅であり、空調対象となる空間である複数の部屋を有している。
建物1の1階には、例えばリビングとダイニングとキッチンが一体となった空間である第1の部屋2が設けられている。建物1の2階には、例えば寝室又は子供部屋等の居室として用いられる空間である第2の部屋3a、3b、3cが設けられている。建物1の1階と2階には、例えば階段5を有する階段室等の空間である第1の連通室4が設けられている。建物1の1階と2階の間、即ち、第1の部屋2の天井と第2の部屋3a、3b、3cの床との間には、階間部の空間である第2の連通室11が設けられている。
第2の部屋3a、3b、3cは、第1の部屋2と隔離されている。即ち、建物1には、第2の部屋3a、3b、3cと第1の部屋2とを直接連通する風路などが設けられていない。
第1の連通室4は、第1の部屋2と連通している。例えば、建物1の1階と2階を接続する階段5を介して、第1の連通室4と第1の部屋2とが連通している。また、第1の連通室4は、第2の部屋3a、3b、3cと隔離されている。即ち、建物1には、第1の連通室4と第2の部屋3a、3b、3cとを直接連通する風路などが設けられていない。
第2の連通室11は、第2の部屋3a、3b、3cと連通している。例えば、第2の連通室11は、第2の部屋3a、3b、3cの床に設けられた開口である吸込みグリル18によって、第2の部屋3a、3b、3cと連通している。また、第2の連通室11は、第1の連通室4と隔離されている。即ち、建物1には、第2の連通室11と第1の連通室4とを直接連通する風路などが設けられていない。
ここで「隔離」とは、例えば部屋に設けられた扉や開閉可能な連通口などが閉じた状態において、部屋間が連通していない状態も含まれる。つまり、「隔離」とは、部屋間が常に連通していない状態をいい、一時的に部屋間が連通する構成も含む。
なお、本実施の形態1においては、建物1は、3つの第2の部屋3a、3b、3cが、1つの第2の連通室11と連通する構成を説明するが、第2の部屋の数はこれに限定されない。なお、第1の連通室4は、当該建物1の上下階を接続する吹き抜けにより構成されても良い。
建物1には、第1の室内ユニット6と第2の室内ユニット12とを備えた空気調和システムが配置される。
第1の室内ユニット6は、第2の連通室11内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第1の部屋2へ吹き出すように構成されている。第1の室内ユニット6は、筐体に形成された開口である吸込口7及び吹出口10と、筐体の内部に設けられた送風機8及び熱交換器9とを有する。第1の室内ユニット6は、例えば第1の部屋2の天井に設置される。また、第1の室内ユニット6は、吸込口7が、第2の連通室11と第1の部屋2とを連通する開口を覆い、吹出口10が、第1の部屋2内に露出するように配置される。つまり、第1の室内ユニット6は、階間の空間である第2の連通室11を吸込みチャンバとして使用する。
熱交換器9は、後述する第1の熱源機40から供給される熱媒体と空気とを熱交換する。熱交換器9は、例えば伝熱管と多数のフィンにより構成されたフィンアンドチューブ型熱交換器により構成される。送風機8は、吸込口7から空気を吸込み熱交換器9を通過した空気を吹出口10から吹き出す。送風機8は、モータ等により駆動され、モータの回転数が制御させることにより送風量が調整される。
このような構成により、建物1には、第1の室内ユニット6を介して、第2の連通室11と第1の部屋2とが連通する風路が形成される。なお、本実施の形態1では、第1の室内ユニット6が第1の部屋2の天井に配置された例を説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば第1の室内ユニット6が、第2の連通室11に配置され、吸込口7が第2の連通室11内に露出し、吹出口10が、第2の連通室11と第1の部屋2とを連通する開口を覆うように配置されても良い。
第2の室内ユニット12は、第1の連通室4内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第2の部屋3a、3b、3cへ吹き出すように構成されている。第2の室内ユニット12は、筐体に形成された開口である吸込口13と、筐体に接続された吹出ダクト16と、筐体の内部に設けられた送風機14及び熱交換器15とを有する。第2の室内ユニット12は、例えば第1の連通室4の天井の上面(天井裏)に設置される。また、第2の室内ユニット12は、吸込口13が、第1の連通室4の天井に形成された開口を覆うように配置される。吹出ダクト16は、第2の部屋3a、3b、3cのそれぞれに設けられた吹出口である吹出グリル17と接続される。
熱交換器15は、後述する第2の熱源機41から供給される熱媒体と空気とを熱交換する。熱交換器15は、例えば伝熱管と多数のフィンにより構成されたフィンアンドチューブ型熱交換器により構成される。送風機14は、吸込口13から空気を吸込み熱交換器15を通過した空気を、吹出ダクト16を経由して吹出グリル17から吹き出す。送風機14は、モータ等により駆動され、モータの回転数が制御させることにより送風量が調整される。
このような構成により、建物1には、第2の室内ユニット12を介して、第1の連通室4と第2の部屋3a、3b、3cとが連通する風路が形成される。なお、本実施の形態1では、第2の室内ユニット12が第1の連通室4の天井裏に配置された例を説明するが、本発明はこれに限定されない。例えば第2の室内ユニット12が、第1の連通室4に配置され、吸込口7が第1の連通室4内に露出するように配置されても良い。また、第2の部屋が1つである場合には、吹出ダクト16を省略し、第2の室内ユニット12の筐体に形成した吹出口が第2の部屋内に露出するように配置しても良い。
また、空気調和システムは、第1の温度センサ25と、第2の温度センサ26と、集中制御装置30とを備えている。
第1の温度センサ25は、第1の室内ユニット6に吸い込まれる空気の温度を検知する。第1の温度センサ25は、例えば、吸込口7に配置される。第2の温度センサ26は、第2の室内ユニット12に吸い込まれる空気の温度を検知する。第2の温度センサ26は、例えば、吸込口13に配置される。
集中制御装置30は、第1の温度センサ25及び第2の温度センサ26の検知温度が入力され、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12、並びに後述する第1の熱源機40及び第2の熱源機41の運転を制御する。集中制御装置30は、例えば、操作部などからユーザの操作入力を受け付ける機能と、表示部に対して空気調和システムの動作状態などに応じた表示を行う機能とを備えても良い。なお、集中制御装置30は、この機能を実現する回路デバイスなどのハードウェアで実現することもできるし、マイコンやCPUなどの演算装置上で実行されるソフトウェアとして実現することもできる。
なお、集中制御装置30は、本発明における「制御装置」に相当する。
図2は、この発明の実施の形態1における空気調和システムの構成を模式的に示す図である。
図2に示すように、空気調和システムは、第1の熱源機40と第2の熱源機41とを備えている。第1の熱源機40は、配管40a、40bを介して第1の室内ユニット6と接続され、加熱又は冷却された熱媒体を、第1の室内ユニット6へ供給する。例えば、第1の熱源機40は、圧縮機と、暖房と冷房の運転切換を行う四方弁と、熱源側熱交換器と、膨張弁とを備え、第1の室内ユニット6の熱交換器9に接続されることで、熱媒体である冷媒が循環する冷媒回路を構成する。
第2の熱源機41は、配管41a、41bを介して第2の室内ユニット12と接続され、加熱又は冷却された熱媒体を、第2の室内ユニット12へ供給する。例えば、第2の熱源機41は、圧縮機と、暖房と冷房の運転切換を行う四方弁と、熱源側熱交換器と、膨張弁とを備え、第2の室内ユニット12の熱交換器15に接続されることで、熱媒体である冷媒が循環する冷媒回路を構成する。
なお、第1の熱源機40及び第2の熱源機41の構成はこれに限定されず、加熱又は冷却された熱媒体を供給する構成であれば良い。例えば、熱媒体として水を用い、この水と冷媒とを熱交換する熱源側熱交換器を含む冷媒回路を備えた構成でも良い。
(空気の流通経路)
再び図1を参照し、空気調和システムが設置された建物1における空気の流通経路について説明する。
第1の室内ユニット6は、第2の連通室11内の空気を吸込み、第1の部屋2に空気調和した空気(温調空気)を吹き出す。第1の部屋2は、第2の部屋3a、3b、3cとは隔離され、第1の連通室4と連通している。このため、第1の部屋2に吹き出された温調空気は、第1の連通室4へ流入する。第1の連通室4は、第2の部屋3a、3b、3c及び第2の連通室11と隔離されている。このため、第1の連通室4に流入した温調空気は、第2の室内ユニット12に吸い込まれる。
第2の室内ユニット12は、第1の連通室4から吸い込んだ空気を空気調和して第2の部屋3a、3b、3cへそれぞれ吹き出す。第2の部屋3a、3b、3cは、第1の部屋2及び第1の連通室4と隔離されている。このため、第2の部屋3a、3b、3cへ吹き出された温調空気は、それぞれ、吸込みグリル18を経由して第2の連通室11へ流入する。第2の連通室11へ流入した空気は、再び、第1の室内ユニット6に吸い込まれる。
すなわち、空気調和システムが設置された建物1においては、第1の部屋2、第1の連通室4、第2の部屋3a、3b、3c、及び第2の連通室11が、直列に連通してループ状に空気が循環する風路が形成される。このため、第1の室内ユニット6から第1の部屋2に吹き出された空気が、第1の部屋2以外の部屋を経由せずに、再び第1の室内ユニット6に戻ることがない。また、第2の室内ユニット12から第2の部屋3a、3b、3cに吹き出された空気が、第2の部屋3a、3b、3c以外の部屋を経由せずに、再び第2の室内ユニット12に戻ることがない。
(配置関係)
次に、第1の室内ユニット6と第2の室内ユニット12との配置関係について説明する。
図1に示すように、建物1は、互いに対向する第1の外壁1aと第2の外壁1bとを有する。例えば、第1の外壁1aの位置が建物1の中央に対して東側の配置である場合、第2の外壁1bの位置は建物1の中央に対して西側となる。第1の室内ユニット6は、平面視において、建物1の中央よりも第1の外壁1aに近い位置に配置される。例えば、第1の室内ユニット6は、第1の外壁1aの近傍に設置される。第2の室内ユニット12は、平面視において、建物1の中央よりも第2の外壁1bに近い位置に配置される。例えば、第2の室内ユニット12は、第2の外壁1bの近傍に設置される。
このように、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12を空間的に離れた場所に配置することで、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12の一方の室内ユニットが吹き出した温調空気が、遠く離れた他方の室内ユニットまで確実に届き、そこに至る空気の流通経路である各部屋全体を均一に空調することができる。
(温調制御動作)
続いて、空気調和システムの温調制御動作について説明する。
集中制御装置30は、操作部からの入力又は検知温度などに応じて、以下の3つの運転を行う。
<通常運転>
通常運転とは、第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cを空調対象とし、空調対象の室温が設定温度となるように空気調和する運転である。
通常運転において、集中制御装置30は、第2の温度センサ26の検知温度が設定温度となるように、第1の室内ユニット6の空調能力を調整し、第1の温度センサ25の検知温度が設定温度となるように、第2の室内ユニット12の空調能力を調整する。
第1の室内ユニット6の空調能力の調整は、熱交換器9に流通する熱媒体の流量及び温度を第1の熱源機40により制御してもよいし、送風機8の風量で制御してもよい。具体的には、集中制御装置30は、第2の温度センサ26の検知温度が設定温度よりも低い場合、熱交換器9に流通する熱媒体の流量及び温度を上昇させる制御、並びに送風機8の風量を上昇させる制御の少なくとも一方を行う。また、集中制御装置30は、第2の温度センサ26の検知温度が設定温度以上である場合、熱交換器9に流通する熱媒体の流量及び温度を低下させる制御、並びに送風機8の風量を低下又は送風を停止させる制御の少なくとも一方を行う。
第2の室内ユニット12の空調能力の調整は、熱交換器15に流通する熱媒体の流量及び温度を第2の熱源機41により制御してもよいし、送風機14の風量で制御してもよい。具体的には、集中制御装置30は、第1の温度センサ25の検知温度が設定温度よりも低い場合、熱交換器15に流通する熱媒体の流量及び温度を上昇させる制御、並びに送風機14の風量を上昇させる制御の少なくとも一方を行う。また、集中制御装置30は、第1の温度センサ25の検知温度が設定温度以上である場合、熱交換器15に流通する熱媒体の流量及び温度を低下させる制御、並びに送風機14の風量を低下又は送風を停止させる制御の少なくとも一方を行う。
ここで、第1の室内ユニット6の制御対象は第1の部屋2の空気温度であるが、これは第2の室内ユニット12の吸込み温度で代表される。このため集中制御装置30は、第2の温度センサ26の検知温度を制御対象として第1の室内ユニット6の空調能力を調整する。また、第2の室内ユニット12の制御対象は第2の部屋3a、3b、3cの空気温度であるが、これは第1の室内ユニット6の吸込み温度で代表される。このため集中制御装置30は、第1の温度センサ25の検知温度を制御対象として第2の室内ユニット12の空調能力を調整する。
<微小負荷運転>
微小負荷運転とは、第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cの双方に、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12の空調能力と比較して微少な冷房負荷あるいは暖房負荷が発生した場合に行う運転である。
ここで、第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cの双方に、微少な冷房負荷あるいは暖房負荷が発生した場合において、第1の熱源機40及び第2の熱源機41の双方を運転すると、第1の熱源機40及び第2の熱源機41の双方が短い周期で起動と停止を繰り返すこととなり、エネルギー的な損失が発生する。
このような短い周期で起動と停止を繰り返す発停運転を回避するため、集中制御装置30は、第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cの冷房負荷又は暖房負荷が、予め設定された値よりも小さい場合、微小負荷運転を行う。なお、予め設定された値としては、例えば、第1の室内ユニット6又は第2の室内ユニット12の一方で処理可能な空調負荷の値よりも小さい値を設定する。また、冷房負荷又は暖房負荷の算出は、例えば、設定温度と室温との温度差、又は外気温と室温との温度差などから算出する。
微小負荷運転において、集中制御装置30は、第1の熱源機40又は第2の熱源機41の一方を停止させ他方を運転させる。また、第1の室内ユニット6の送風機8及び第2の室内ユニット12の送風機14をそれぞれ運転させる。なお、第1の熱源機40又は第2の熱源機41のうち運転させた熱源機の制御動作は、上述した通常運転と同様である。
このような微少負荷運転により、空気調和システムが設置された建物1においては、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12を介して、各部屋が直列に連通したループ状の風路に空気が循環し、第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cの双方の空調負荷を処理することができる。よって、熱源機の発停運転を回避し、消費エネルギーの損失を低減する運転を行うことができる。
<混合負荷運転>
混合負荷運転とは、第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cの一方に暖房負荷が発生し、他方に冷房負荷が発生した場合に行う運転である。
例えば、冬期の日中においては、外気温度は低いが日射によって窓や屋根が高温になる場合、2階の第2の部屋3a、3b、3cに冷房負荷が発生し、1階の第1の部屋2に暖房負荷が発生するケースがある。また例えば、春期又は秋期においては、各部屋の空間大きさや断熱性能の相違により、2階の第2の部屋3a、3b、3cに暖房負荷が発生し、1階の第1の部屋2に冷房負荷が発生するケースがある。
このように、建物1の各部屋において暖房負荷と冷房負荷とが混在する場合には、集中制御装置30は微小負荷運転を行う。なお、冷房負荷又は暖房負荷の算出は、例えば、設定温度と室温との温度差、又は外気温と室温との温度差などから算出する。
混合負荷運転において集中制御装置30は、第1の熱源機40及び第2の熱源機41を停止させる。また、集中制御装置30は、第1の室内ユニット6の送風機8及び第2の室内ユニット12の送風機14をそれぞれ運転させる。
このような混合負荷運転により、第1の熱源機40及び第2の熱源機41からの熱媒体の流通が停止し、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12は送風動作となる。空気調和システムが設置された建物1においては、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12を介して、各部屋が直列に連通したループ状の風路に空気が循環する。すなわち、暖房負荷が発生している部屋の空気が、冷房負荷が発生している部屋へ流入し、冷房負荷が発生している部屋から流出した空気が、暖房負荷が発生している部屋へ流入する。このように、第1の熱源機40及び第2の熱源機41を動作させることなく、空調負荷が混合され各部屋全体を均一に空調することができる。よって、消費エネルギーの低減を図ることができ、効率的な運転を行うことができる。
(効果)
以上のように本実施の形態1においては、建物1は、第1の部屋2と、第1の部屋2と隔離された第2の部屋3a、3b、3cと、第1の部屋2と連通し第2の部屋3a、3b、3cと隔離された第1の連通室4と、第2の部屋3a、3b、3cと連通し第1の連通室4と隔離された第2の連通室11と、を備える。また、建物1に設けられる空気調和システムは、第2の連通室11内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第1の部屋2へ吹き出す第1の室内ユニット6と、第1の連通室4内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第2の部屋3a、3b、3cへ吹き出す第2の室内ユニット12と、を備える。
このため、第1の部屋2、第1の連通室4、第2の部屋3a、3b、3c、及び第2の連通室11が、直列に連通してループ状に空気が循環する風路が形成され、建物1の各部屋の温度分布の不均一を低減することができる。
また、各部屋の隅々まで温調空気を搬送するためのダクト等を削減することができ、設備コスト及び施工コストを低減することができる。また、1台の室内ユニットが吹き出した温調空気を、再度その室内ユニットに戻すための還気風路を配備する必要がなく、設備コスト及び施工コストを低減することができる。
また、第1の室内ユニット6と第2の室内ユニット12とを備えるので、室内ユニットが1つである場合と比較して、1つの室内ユニットからみたトータルの風路長が短縮され、送風動力が小さくなり、高効率な空調運転を行うことができる。
また、本実施の形態1においては、建物1は、複数の第2の部屋3a、3b、3cが、1つの第2の連通室11と連通し、第2の室内ユニット12は、第1の連通室4内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して複数の第2の部屋3a、3b、3cのそれぞれへ吹き出す。つまり、複数の第2の部屋3a、3b、3cにおいて、第2の室内ユニット12から吹き出された温調空気が並列に分岐し、第2の連通室11において再び合流する風路が形成される。
このため、建物1の各部屋をループ状に循環する風路の経路を短くすることができ、高効率な空調運転を行うことができる。
また、本実施の形態1においては、第2の部屋3a、3b、3cは、第1の部屋2の上方に配置され、第2の連通室11は、第1の部屋2の天井と第2の部屋3a、3b、3cの床との間に配置される。
このため、第1の室内ユニット6は、建物1の階間の空間である第2の連通室11を吸込みチャンバとして使用することができる。よって、第2の部屋3a、3b、3cを通過した温調空気を第1の室内ユニット6へ戻すための還気風路を配備する必要がなく、設備コスト及び施工コストを低減することができる。
また、本実施の形態1においては、第1の連通室4は、当該建物1の上下階を接続する階段室又は吹き抜けにより構成される。
このため、循環風路を形成するために、建物1の上下階を連通させるダクトなどを設ける必要がなく、設備コスト及び施工コストを低減することができる。
また、本実施の形態1においては、建物1は、互いに対向する第1の外壁1aと第2の外壁1bとを有し、第1の室内ユニット6は、平面視において、建物1の中央よりも第1の外壁1aに近い位置に配置され、第2の室内ユニット12は、平面視において、建物1の中央よりも第2の外壁1bに近い位置に配置される。
このため、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12を空間的に離れた場所に配置することで、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12の一方の室内ユニットが吹き出した温調空気が、遠く離れた他方の室内ユニットまで確実に届き、そこに至る空気の流通経路である各部屋全体を均一に空調することができる。
また、通常運転において集中制御装置30は、第2の温度センサ26の検知温度が設定温度となるように、第1の室内ユニット6の送風機8及び第1の熱源機40の少なくとも一方を制御し、第1の温度センサ25の検知温度が設定温度となるように、第2の室内ユニット12の送風機14及び第2の熱源機41の少なくとも一方を制御する。
このため、空調対象となる第1の部屋2及び第2の部屋3a、3b、3cの室温を設定温度となるように制御することができる。
また、集中制御装置30は、第2の温度センサ26の検知温度を制御対象として第1の室内ユニット6の空調能力を調整し、第1の温度センサ25の検知温度を制御対象として第2の室内ユニット12の空調能力を調整する。
このため、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12の一方の室内ユニットが吹き出した温調空気が、他方の室内ユニットに至るまでの各部屋全体を設定温度にすることができる。
また、微小負荷運転において集中制御装置30は、第1の熱源機40又は第2の熱源機41の一方を停止させ、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12の送風機8、14をそれぞれ運転させる。
このため、第1の熱源機40及び第2の熱源機41の双方が短い周期で起動と停止を繰り返す発停運転を回避し、消費エネルギーの損失を低減する運転を行うことができる。
また、混合負荷運転において集中制御装置30は、第1の熱源機40及び第2の熱源機41を停止させ、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12の送風機8、14をそれぞれ運転させる。
このため、第1の熱源機40及び第2の熱源機41を動作させることなく、空調負荷が混合され各部屋全体を均一に空調することができる。よって、消費エネルギーの低減を図ることができ、効率的な運転を行うことができる。
実施の形態2.
図3は、この発明の実施の形態2における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。
図3に示すように、本実施の形態2における空気調和システムは、第1の部屋2と第2の連通室11とを連通する風路31を開閉する風路開閉手段19を備える。風路開閉手段19は、例えばダンパにより構成され、風路31を開状態と閉状態とに切り替え可能に構成されている。
なお、風路開閉手段19は、手動で開閉される手動ダンパで構成しても良いし、集中制御装置30からの遠隔操作によって駆動可能な電動ダンパで構成しても良い。なお、風路開閉手段19が手動ダンパで構成される場合、風路開閉手段19の開閉状態を検知するセンサを設けて集中制御装置30へ検知結果を入力するようにしても良い。
なお、その他の構成は上記実施の形態1と同様の構成であり、同一部分には同一の符号を付する。
次に、本実施の形態2における空気調和システムの動作について説明する。
<風路開閉手段が閉状態>
図3に示すように、風路開閉手段19を閉にした状態では、第2の連通室11と第1の部屋2とが隔離される。この状態においては、集中制御装置30は、上述した実施の形態1と同様の動作を行う。
<風路開閉手段が閉状態>
図4は、この発明の実施の形態2における空気調和システムの動作を説明する図である。
図4に示すように、風路開閉手段19を開にした状態では、第2の連通室11と第1の部屋2とが風路31によって連通する。風路開閉手段19を開にした状態において、集中制御装置30は、第1の室内ユニット6又は第2の室内ユニット12の一方のみを運転させる。
例えば、第1の室内ユニット6の動作を停止させ、第2の室内ユニット12のみを運転させた場合、建物1における空気の流通経路は、図4に示すようになる。すなわち、第2の室内ユニット12は、第1の連通室4から吸い込んだ空気を空気調和して第2の部屋3a、3b、3cへそれぞれ吹き出し、第2の部屋3a、3b、3cへ吹き出された温調空気は、それぞれ、吸込みグリル18を経由して第2の連通室11へ流入する。第2の連通室11へ流入した空気は、風路31を経由して、第1の部屋2に流入する。そして、第1の部屋2に吹き出された空気は、第1の連通室4を経由して、再び、第2の室内ユニット12に吸い込まれる。
なお、第2の室内ユニット12の動作を停止させ、第1の室内ユニット6のみを運転させた場合には、第1の室内ユニット6から吹き出された温調空気が、風路31から第2の連通室11に流入し、再び、第1の室内ユニット6に吸い込まれる。
以上のように本実施の形態2においては、第1の部屋2と第2の連通室11とを連通する風路31を開閉する風路開閉手段19を備え、集中制御装置30は、風路開閉手段19を開にした状態で、第1の室内ユニット6又は第2の室内ユニット12の一方のみを運転させる。
このため、複数の部屋のうち、特定の部屋のみを空調対象とすることができ、効率的に空調運転することができる。また、空気が循環する経路に停止中の室内ユニットが含まれないので、停止中の室内ユニット内を空気が通過する際の圧力損失による送風動力の増大を回避することができる。よって、効率的に空調運転することができる。
実施の形態3.
図5は、この発明の実施の形態3における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。
図5に示すように、本実施の形態3における空気調和システムは、第2の部屋3a、3b、3cのそれぞれに設けられた風量調整手段27a、27b、27cを備える。風量調整手段27a、27b、27cは、それぞれ、第2の室内ユニット12から第2の部屋3a、3b、3cへ吹き出される空気の風量を調節する。また、風量調整手段27a、27b、27cは、例えば、吹出ダクト16の開口面積を調節可能なシャッターなどにより構成される。また、風量調整手段27a、27b、27cは、集中制御装置30からの遠隔操作が可能に構成されている。
第2の部屋3a、3b、3cのそれぞれには、第3の温度センサ25a、25b、25cが設けられている。例えば、第3の温度センサ25a、25b、25cは、それぞれ、吸込みグリル18に配置され、第2の部屋3a、3b、3cから第2の連通室11へ流出する空気の温度を検知する。
なお、その他の構成は上記実施の形態1又は2と同様の構成であり、同一部分には同一の符号を付する。
なお、本実施の形態3における集中制御装置30は、本発明における「風量制御装置」に相当する。
次に、本実施の形態3における空気調和システムの動作について説明する。
集中制御装置30は、上述した実施の形態1と同様に、第1の室内ユニット6及び第2の室内ユニット12、並びに第1の熱源機40及び第2の熱源機41の動作を制御する。さらに、集中制御装置30は、第3の温度センサ25a、25b、25cの検知温度がそれぞれ設定温度となるように、風量調整手段27a、27b、27cの風量を制御する。
具体的には、集中制御装置30は、第3の温度センサ25aの検知温度が設定温度以上である場合、風量調整手段27aの風量を減少させ、第2の部屋3aへ流入する温調空気の量を減少させる。また、集中制御装置30は、第3の温度センサ25aの検知温度が設定温度よりも低い場合、風量調整手段27aの風量を増加させ、第2の部屋3aへ流入する温調空気の量を増加させる。同様に、集中制御装置30は、第3の温度センサ25bの検知温度に基づき、風量調整手段27bを制御し、第3の温度センサ25cの検知温度に基づき、風量調整手段27cを制御する。
以上のように本実施の形態3においては、第2の部屋3a、3b、3cのそれぞれに設けられ、第2の室内ユニット12から第2の部屋3a、3b、3cへ吹き出される空気の風量を調節する風量調整手段27a、27b、27cを備える。
このため、第2の室内ユニット12から第2の部屋3a、3b、3cへ流入する温調空気の風量バランスを調整することができる。
また、集中制御装置30は、第3の温度センサ25a、25b、25cの検知温度がそれぞれ設定温度となるように、風量調整手段27a、27b、27cの風量を制御する。 このため、第2の部屋3a、3b、3cのそれぞれの部屋を独立に温度制御を行うことができる。よって、例えば、第2の室内ユニット12の吸込口13と各部屋の吹出グリル17との距離や通風抵抗の差によって、吹出グリル17から吹き出される風量に差が生じる場合であっても、第2の部屋3a、3b、3cの室温を設定温度となるように制御することができる。
実施の形態4.
図6は、この発明の実施の形態4における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。
図6に示すように、本実施の形態4における空気調和システムは、排気ファン21と給気ファン22が内蔵された換気装置20を備える。
排気ファン21は、第1の部屋2、第2の部屋3a、3b、3c、第1の連通室4、及び第2の連通室11のうち、何れか1つから空気を屋外に排出する。排気ファン21は、例えばサニタリーやレンジ周りなどのダーティーゾーンとなる部屋から排気ダクト23を介して室内空気を吸込み、屋外に排出する。
給気ファン22は、第1の部屋2、第2の部屋3a、3b、3c、第1の連通室4、又は第2の連通室11のうち、排気ファン21が設けられていない他の部屋へ外気を導入する。給気ファン22は、給気ダクト24から新鮮な外気を吸込み、屋内に給気する。
なお、図6に示す例では、排気ファン21が第1の部屋2から空気を排出し、給気ファン22が第2の連通室11へ外気を導入する例を示すが、本発明はこれに限定されない。上述したように、建物1においては、各部屋が直列に連通してループ状に空気が循環する風路が形成されるので、どの部屋へ外気を導入してもよい。すなわち、各部屋又は各階のそれぞれに換気装置を配備しなくても、新鮮な外気を建物1内の全域に供給できる。
なお、その他の構成は上記実施の形態1〜3と同様の構成であり、同一部分には同一の符号を付する。
なお、排気ファン21は、本発明における「排気手段」に相当し、給気ファン22は、本発明における「給気手段」に相当する。
以上のように本実施の形態4においては、第1の部屋2、第2の部屋3a、3b、3c、第1の連通室4、又は第2の連通室11のうち、何れか1つに外気を導入する給気ファン22と、第1の部屋2、第2の部屋3a、3b、3c、第1の連通室4、及び第2の連通室11のうち、他の1つから空気を屋外に排出する排気ファン21とを備える。
そして、建物1内の空気循環経路がループ状に形成されているので、1か所に新鮮外気を導入すれば建物1内の全域に行き渡ることとなり、換気装置20を複数台設置する必要がなく、システム機器コストを小さくすることができる。
実施の形態5.
図7は、この発明の実施の形態5における空気調和システムと、それが設置された建物の概略構成図である。
図7に示すように、本実施の形態5における建物1は、例えば3階建ての戸建て住宅であり、空調対象となる空間である部屋が各階に設けられている。図7に示す例では、第1の部屋2、第1の連通室4、第2の部屋3a、3b、3c、第2の連通室11、第3の部屋50、及び第3の連通室60が、直列に連通してループ状に空気が循環する風路が形成される。
また、本実施の形態5における空気調和システムは、第2の連通室11内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して第3の部屋50へ吹き出す第3の室内ユニット51を備える。第3の室内ユニット51は、上述した第1の室内ユニット6と同様に、吸込口52と、送風機53と、熱交換器54と、吹出口55とを有する。また、第3の室内ユニット51に吸い込まれる空気の温度を検知する第4の温度センサ56が設けられている。
なお、その他の構成は上記実施の形態1〜4と同様の構成であり、同一部分には同一の符号を付する。
このような構成により、第1の室内ユニット6、第2の室内ユニット12、及び第3の室内ユニット51は、それぞれ、連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して部屋へ吹き出し、建物1のループ状の風路に空気を循環させる。よって、上述した実施の形態1〜4と同様の効果を得ることができる。
なお、本実施の形態5では建物1が3階建ての住宅である場合を説明したが、本発明はこれに限定されず、任意の数の部屋と連通室とを備える構成でよい。つまり、建物1は、複数の部屋と、2つの部屋と連通する複数の連通室とを備え、各部屋と各連通室とが直列に連通してループ状の風路が形成される構成であれば良い。また、空気調和システムは、連通室と部屋とを連通する風路に設けられる室内ユニットを複数備え、複数の室内ユニットは、それぞれ、連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して部屋へ吹き出し、ループ状の風路に空気を循環させる構成であれば良い。
1 建物、1a 第1の外壁、1b 第2の外壁、2 第1の部屋、3a〜3c 第2の部屋、4 第1の連通室、5 階段、6 第1の室内ユニット、7 吸込口、8 送風機、9 熱交換器、10 吹出口、11 第2の連通室、12 第2の室内ユニット、13 吸込口、14 送風機、15 熱交換器、16 吹出ダクト、17 吹出グリル、18 吸込みグリル、19 風路開閉手段、20 換気装置、21 排気ファン、22 給気ファン、23 排気ダクト、24 給気ダクト、25 第1の温度センサ、25a〜25c 第3の温度センサ、26 第2の温度センサ、27a〜27c 風量調整手段、30 集中制御装置、31 風路、40 第1の熱源機、40a、40b 配管、41 第2の熱源機、41a、41b 配管、50 第3の部屋、51 第3の室内ユニット、52 吸込口、53 送風機、54 熱交換器、55 吹出口、56 第4の温度センサ、60 第3の連通室。

Claims (14)

  1. 第1の部屋と、前記第1の部屋と隔離された第2の部屋と、前記第1の部屋と連通し前記第2の部屋と隔離された第1の連通室と、前記第2の部屋と連通し前記第1の連通室と隔離された第2の連通室と、を備えた建物に設けられる、空気調和システムであって、
    前記第2の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して前記第1の部屋へ吹き出す第1の室内ユニットと、
    前記第1の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して前記第2の部屋へ吹き出す第2の室内ユニットと、
    を備えた空気調和システム。
  2. 加熱又は冷却された熱媒体を、前記第1の室内ユニットへ供給する第1の熱源機と、
    加熱又は冷却された熱媒体を、前記第2の室内ユニットへ供給する第2の熱源機と、
    前記第1の室内ユニット及び前記第2の室内ユニット、並びに前記第1の熱源機及び前記第2の熱源機の運転を制御する制御装置と、
    を備え、
    前記第1の室内ユニット及び前記第2の室内ユニットは、それぞれ、
    前記熱媒体と空気とを熱交換する熱交換器と、
    吸込口から空気を吸込み前記熱交換器を通過した空気を吹出口から吹き出す送風機と、
    を備えた請求項1に記載の空気調和システム。
  3. 前記第1の室内ユニットに吸い込まれる空気の温度を検知する第1の温度センサと、
    前記第2の室内ユニットに吸い込まれる空気の温度を検知する第2の温度センサと、
    を備え、
    前記制御装置は、
    前記第2の温度センサの検知温度が設定温度となるように、前記第1の室内ユニットの前記送風機及び前記第1の熱源機の少なくとも一方を制御し、
    前記第1の温度センサの検知温度が設定温度となるように、前記第2の室内ユニットの前記送風機及び前記第2の熱源機の少なくとも一方を制御する
    請求項2に記載の空気調和システム。
  4. 前記制御装置は、
    前記第1の熱源機又は前記第2の熱源機の一方を停止させ、
    前記第1の室内ユニット及び前記第2の室内ユニットの前記送風機をそれぞれ運転させる
    請求項2に記載の空気調和システム。
  5. 前記制御装置は、
    前記第1の熱源機及び前記第2の熱源機を停止させ、
    前記第1の室内ユニット及び前記第2の室内ユニットの前記送風機をそれぞれ運転させる
    請求項2に記載の空気調和システム。
  6. 前記第1の部屋と前記第2の連通室とを連通する風路を開閉する風路開閉手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記風路開閉手段を開にした状態で、
    前記第1の室内ユニット又は前記第2の室内ユニットの一方のみを運転させる
    請求項2に記載の空気調和システム。
  7. 前記建物は、複数の前記第2の部屋が、1つの前記第2の連通室と連通し、
    前記第2の室内ユニットは、
    前記第1の連通室内の空気を吸込み、吸い込んだ空気を空気調和して複数の前記第2の部屋のそれぞれへ吹き出す
    請求項1〜6の何れか一項に記載の空気調和システム。
  8. 複数の前記第2の部屋のそれぞれに設けられ、
    前記第2の室内ユニットから前記第2の部屋へ吹き出される空気の風量を調節する風量調整手段を備えた
    請求項7に記載の空気調和システム。
  9. 複数の前記第2の部屋のそれぞれに設けられ、前記第2の部屋内の空気の温度を検知する第3の温度センサと、
    前記第3の温度センサの検知温度がそれぞれ設定温度となるように、前記風量調整手段の風量を制御する風量制御装置と、
    を備えた請求項8に記載の空気調和システム。
  10. 前記第1の部屋、前記第2の部屋、前記第1の連通室、又は前記第2の連通室のうち、何れか1つに外気を導入する給気手段と、
    前記第1の部屋、前記第2の部屋、前記第1の連通室、及び前記第2の連通室のうち、他の1つから空気を屋外に排出する排気手段と、
    を備えた請求項1〜9の何れか一項に記載の空気調和システム。
  11. 前記建物は、互いに対向する第1の外壁と第2の外壁とを有し、
    前記第1の室内ユニットは、平面視において、前記建物の中央よりも第1の外壁に近い位置に配置され、
    前記第2の室内ユニットは、平面視において、前記建物の中央よりも第2の外壁に近い位置に配置される
    請求項1〜10の何れか一項に記載の空気調和システム。
  12. 第1の部屋と、
    前記第1の部屋と隔離された第2の部屋と、
    前記第1の部屋と連通し前記第2の部屋と隔離された第1の連通室と、
    前記第2の部屋と連通し前記第1の連通室と隔離された第2の連通室と、
    求項1〜11の何れか一項に記載の空気調和システムと、
    を備えた
    建物。
  13. 前記第2の部屋は、前記第1の部屋の上方に配置され、
    前記第2の連通室は、前記第1の部屋の天井と前記第2の部屋の床との間に配置された
    請求項12に記載の建物。
  14. 前記第1の連通室は、当該建物の上下階を接続する階段室又は吹き抜けにより構成された
    請求項12又は13に記載の建物。
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