JP5792221B2 - 室内空調システム - Google Patents
室内空調システム Download PDFInfo
- Publication number
- JP5792221B2 JP5792221B2 JP2013088384A JP2013088384A JP5792221B2 JP 5792221 B2 JP5792221 B2 JP 5792221B2 JP 2013088384 A JP2013088384 A JP 2013088384A JP 2013088384 A JP2013088384 A JP 2013088384A JP 5792221 B2 JP5792221 B2 JP 5792221B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- temperature
- pattern
- mode
- room temperature
- fan
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Ventilation (AREA)
- Air Conditioning Control Device (AREA)
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Chemical & Material Sciences (AREA)
- Combustion & Propulsion (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
Description
この技術では、設定温度をTsetとし、
制御手段によって、
(1)上方温度検出手段によって検出されたトップライト付近の温度が、室内温度検出手段によって検出された室内温度より所定温度dt以上高い場合において、
(1a)室内温度≧Tsetのとき、トップライトと地窓を開放し、シーリングファンを上向き送風運転し、エアコンを停止し、
(1b)室内温度<Tset かつ 外気温<Tsetのとき、トップライトと地窓を開放し、シーリングファンとエアコンを停止し、
(1c)室内温度<Tset かつ 外気温≧Tsetのとき、トップライトと地窓を閉鎖し、シーリングファンと前記エアコンを停止し、
(2)上方温度検出手段によって検出されたトップライト付近の温度が、室内温度検出手段によって検出された室内温度より所定温度dt未満低い場合において、
(2a)室内温度≧Tsetのとき、トップライトと地窓を開放し、シーリングファンを上向き送風運転し、エアコンを停止し、
(2b)室内温度<Tsetのとき、トップライトと地窓を閉鎖し、シーリングファンとエアコンを停止する、という制御を行っている。
また、居住者にとって室内環境が良好な状態となった後も、センシングの結果次第ではシステムの運転状況が変化しない場合もある。このような場合、例えばエアコン等の過剰な運転によって却って居住者にとって室内環境が良好ではなくなったり、運転コストが増加したりする場合がある。
住宅1内と屋外との間又は各室3,4,5間に設けられる自動開閉可能な開口部9,10,11または/および住宅1内で空気の流れを形成するためのファン12と、
室3(4,5)内に設けられる冷暖房装置8と、
室温を検出する室温検出手段13と、
外気温を検出する外気温検出手段14と、
前記開口部9,10,11または/および前記ファン12と前記冷暖房装置8の運転又は状態を、複数のパターンに組み合わせて制御する制御部と、を備えており、
前記複数のパターンは、前記冷暖房装置8の運転のみで室内空調を行う冷暖房パターン(夏期・冬期のEモード)と、前記開口部9,10,11または/および前記ファン12と前記冷暖房装置8との組み合わせで室内空調を行う又は行わない複数の他のパターン(夏期のA〜Dモード・冬期のA,Bモード)と、を含んでおり、
前記制御部は、
前記室温検出手段13および前記外気温検出手段14によって室温と外気温とを検出する温度検出処理(ステップS3,S43等)と、
前記温度検出処理によって得られた室温と外気温と、予め設定された基準温度(基準温度t1,t2)とに基づいて、前記複数のパターンの中から、室3(4,5)内の温度環境に適合するパターンを判別するパターン判別処理(ステップS5,S46等)と、
前記パターン判別処理によって判別されたパターンに基づいて、前記開口部9,10,11または/および前記ファン12と、前記冷暖房装置8のそれぞれを起動させる又は起動させないパターン運転処理(ステップS7,S8,S47,S50等)と、
を繰り返し行う運転サイクルを制御するとともに、
前記複数のパターンのうち同一のパターンによる前記運転サイクルが所定回数続いた後に、前記冷暖房パターンと前記複数の他のパターンとを含む各パターン間でパターンを切り換え可能に制御を行う室内空調システムであって、
前記開口部9,10,11および前記ファン12を備えるものとし、
住宅1内の上部温度(上部6の温度)を検出する上部温検出手段15をさらに備えており、
前記複数のパターンは、夏期用の複数のパターン(A〜Eモード)と、冬期用の複数のパターン(A,B,Eモード)のうち、少なくとも一方からなり、
前記夏期用の複数のパターンは、
夏期の基準温度をt1とすると、
基準温度t1<室温、かつ、基準温度t1<外気温のとき、前記開口部9,10,11を閉塞状態とし、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を冷房運転する前記冷暖房パターンと、
室温<外気温、かつ、室温<基準温度t1のとき、前記開口部9,10,11を閉塞状態とし、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を停止する夏期停止パターンと、
室温+α℃>上部温度、かつ、上部温度<外気温<基準温度t1のとき、前記開口部9,10,11のうち各3,4,5室間の開口部11を開放状態とするとともに住宅1内と屋外との間の開口部9,10を閉塞状態とし、前記ファン12を運転し、前記冷暖房装置8を停止する夏期吹き降ろしパターンと、
室温>外気温のとき、前記開口部9,10,11を開放状態とし、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を停止する排熱換気パターンと、
室温>外気温、かつ、室温+α℃>上部温度、かつ、上部温度>室温のとき、前記開口部9,10,11を開放状態とし、前記ファン12を運転し、前記冷暖房装置8を停止する排熱補助パターンと、
を含んでおり、
前記冬期用の複数のパターンは、
冬期の基準温度をt2とすると、
室温<基準温度t2のとき、前記開口部9,10,11を閉塞状態とし、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を暖房運転する前記冷暖房パターンと、
室温+β℃>上部温度のとき、前記開口部9,10,11を閉塞状態とし、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を停止する冬期停止パターンと、
室温+β℃<上部温度のとき、前記開口部9,10,11のうち各室3,4,5間の開口部11を開放状態とするとともに住宅1内と屋外との間の開口部9,10を閉塞状態とし、前記ファン12を運転し、前記冷暖房装置8を停止する冬期吹き降ろしパターンと、
を含んでいることを特徴とする。
さらに、前記複数のパターンのうち同一のパターンによる前記運転サイクルが所定回数続くということは、例えば、夏期であれば暑さを維持したままの状態が続き、冬期であれば寒さを維持したままの状態が続いて室内空調環境が改善されず、居住者の実際の体感と乖離した状態が続く場合があることを意味する。そこで、前記制御部が、同一のパターンによる前記運転サイクルが所定回数続いた後に、前記冷暖房パターンと前記複数の他のパターンとを含む各パターン間でパターンを切り換えできるように制御を行うことによって、例えばより高い空調効果を発揮できるパターンへと切り換えたり、最適な室内空調環境の形成後に逆に低い空調効果のパターンに切り換えたりすることができる。これによって、室内空調環境が改善されない状態を確実にクリアでき、居住者の実際の体感により近い実質的な空調効果を得ることができるとともに、例えば前記冷暖房装置8の過剰な運転による運転コストの無駄を省くことが可能となる。
前記制御部は、
前記冷暖房パターンによる前記運転サイクルを所定回数繰り返した後、
外気温≦室温−α℃のとき、前記冷暖房パターン(夏期のEモード)から前記複数の他のパターン(夏期のA〜Dモード)へと自動的に切り換える自動移行処理(ステップS21)を行い、
外気温>室温−α℃のとき、外気温と、室温又は基準温度との比較結果に応じて、前記冷暖房パターンの継続又は前記複数の他のパターンへの切り換えを、居住者によって選択可能とする処理(ステップS25,S28等)を行うことを特徴とする。
また、外気温が室温−α℃よりも高いとき(室温−α℃の室3,4,5内よりも屋外が暑いとき)に、前記制御部が、前記冷暖房パターンの継続又は前記複数の他のパターンへの切り換えを、居住者によって選択可能とする処理を行うので、室温と外気温とをより考慮し、かつ居住者の希望に即した室内空調環境の形成に貢献できる。
前記制御部は、
前記夏期吹き下ろしパターンと前記排熱換気パターンと前記排熱補助パターンのうち、いずれかのパターンによる運転が行われ、かつ、室温>基準温度t1のとき、
当該パターンによる運転サイクルに回数制限を設定し、
回数制限内に当該パターン(B´モード、C´モード、D´モード)から他のパターンに切り換わらない場合に、当該パターンから前記冷暖房パターン(Eモード)に切り換える処理を行うことを特徴とする。
人の在室状況を入力する在室状況入力手段16をさらに備えており、
前記制御部は、前記在室状況入力手段16による人の在室状況と、前記複数のパターンとを組み合わせて制御し、人の在室時のみ、前記冷暖房パターンによる室内空調を行うことを特徴とする。
前記開口部9,10,11のうち住宅1内と屋外との間の開口部9,10は、トップライト9又は高窓と、地窓10とを含み、
前記開口部9,10,11のうち各室3,4,5間の開口部11は、欄間11を含み、
前記ファン12は、前記トップライト9の下方に設けられるとともに正逆回転可能なシーリングファン12又は排熱ファンを含んでいることを特徴とする。
図1〜図8において符号1は、住宅を示す。この住宅1は2階建ての住宅1であり、屋根2と、複数の室3,4,5と、小屋裏等の住宅1の上部6と、1階から2階を経て、さらに前記上部6まで吹き抜ける吹き抜け空間7と、を有する。この吹き抜け空間7によれば住宅1内の空気を上下方向に流通させることができる。
さらに、当該室内空調システムは、住宅1内の上部温度を検出する上部温検出手段15と、人の在室状況を入力する在室状況入力手段16を備える。
前記開口部のうち住宅1内と屋外との間の開口部は、トップライト9と、地窓10とを含む。前記開口部のうち各室3,4間の開口部は、欄間11を含む。
前記ファンは、前記トップライト9の下方に設けられるとともに正逆回転可能なシーリングファン12を含む。
なお、トップライト9に替えて、2階の外壁の高い位置に設けられる高窓(図示せず)を採用してもよい。その他にも、住宅1の高い位置に設けられる開口部であれば、特に限定されるものではない。
また、前記シーリングファン12に替えて、住宅1内の高い位置に設けられる排熱ファン(図示せず)を採用してもよい。
なお、地窓10に替えて、1階の室3の外壁に設けられる給気ファン(図示せず)を採用してもよい。
なお、各室3,4,5間に設けられる開口部は前記欄間11に限られるものではなく、例えば複数の羽板を有するガラリや、換気ファン等を採用してもよいものとする。
また、このような各開口部9,10,11は手動で開閉させるようにしてもよい。その際は、後述するリモコンの表示部に、各開口部9,10,11の開閉を居住者に促すような画面を表示したり、アラートを発したり、音声案内等を行うなどして、各開口部9,10,11を手動で開閉することを促す。
前記外気温検出手段14は、外気温を検出する温度センサーであり、住宅1の外壁に取り付けられている。なお、外壁のある方位によって気温差が生じる場合があるため、住宅1の複数の方位の外壁に取り付けられていてもよい。
前記上部温検出手段15は、住宅1内の上部温度を検出する温度センサーであり、前記上部6(小屋裏)のうち、前記トップライト9付近に設けられている。
なお、本実施の形態においては人感センサーを採用したが、これに限られるものではない。例えば、後述するリモコンや、パソコンやスマートフォン等の情報端末等により居住者が直接、在室・不在の信号を前記制御部に対して入力してもよい。
さらに、この制御部は、前記冷暖房装置8に搭載される制御ユニット(図示せず)と接続され、当該制御ユニットを通じて前記冷暖房装置8を制御できるように設定されている。なお、制御部と、前記冷暖房装置8と前記トップライト9と前記地窓10と前記欄間11と前記シーリングファン12とは、直接信号線で接続されている。
さらに、この制御部は、前記室温検出手段13と、前記外気温検出手段14と、前記上部温検出手段15と、前記在室状況入力手段16とに対して接続されている。すなわち、前記各温度センサーの温度検出結果および前記人感センサーの人の在・不在の検知結果を、信号として制御部へと送信でき、当該制御部は、その結果に基づいて前記開口部9,10,11、前記ファン12を制御している。
前記制御部は、天気情報サーバから取得した天気情報に基づいて、トップライト9および地窓10の開閉を制御するようになっている。例えば、ある時刻に降雨となる天気情報(予測情報)を取得し、その時刻前に、トップライト9や地窓10を予め閉じるように制御する。特にトップライト9の制御は、天気情報の優先順位が高くなるように設定されている。
また、図示はしないが、本実施の形態のシステムが、制御部と接続されるとともに屋根等に取り付けられる降雨センサー(降雪)を備えていてもよいものとする。すなわち、雨滴を検知してその結果情報を制御部に送ることで、トップライト9等を制御できる。なお、この降雨センサーからの情報は、前記天気情報よりもさらに優先順位が高くなるように設定されている。
さらに、このリモコンは、パソコンやスマートフォン等の各種情報端末と接続可能であり、情報の入出力を連動して行うことができる。したがって、各種情報端末によって室内空調システムを操作することも可能となる。
前記制御部自体は、例えば筺体に格納されて、住宅1内の収納スペース等に設置されている。ただし、これに限られるものではなく、前記リモコンに内蔵されていてもよい。
また、その他にも、例えば手動操作を行った場合に、本システム自体が停止するように設定されていてもよいものとする。
さらに、その他にも、一旦、手動操作した機器については、その状態を記憶させておけるように設定されていてもよいものとする。すなわち、例えば後述のように複数のパターンを適宜判別してパターン運転を行いたいが、トップライト9だけは開けておきたい、というような要望があった時に対応することができる。
また、前記冷暖房装置8も、専用リモコンによって手動操作が可能となっている。この冷暖房装置8の運転状態は、制御部による前記複数のパターンの制御と連動しており、この冷暖房装置8の運転・停止によってパターンが切り替わる場合がある。
さらに、前記冷暖房装置8と、前記トップライト9と、前記地窓10と、前記欄間11と、前記シーリングファン12とのうち、住宅1内に設けられていない機器がある場合も考えられる。このため、特定の機器が無くても、後述するようなパターン判別およびパターン運転ができるように設定されていてもよいものとする。
前記パターン判別処理は、前記温度検出処理によって得られた室温と外気温と、予め設定された基準温度tとに基づいて、前記複数のパターンの中から、室内の温度環境に適合するパターンを判別する処理である。
前記パターン運転処理は、前記パターン判別処理によって判別されたパターンに基づいて、前記開口部9,10,11と前記ファン12と前記冷暖房装置8のそれぞれを起動させる又は起動させないようにする処理である。
温度検出処理の開始時からパターン判別処理を経てパターン運転処理の開始までの時間が1分とされている。また、パターン運転処理の開始から次の温度検出処理の開始までの時間が2分とされている。
温度検出処理の開始時からパターン運転処理の開始までの1分の間も、冷暖房装置8やシーリングファン12等の運転は継続している。また、この1分の中には、パターンの切り換わりに伴って冷暖房装置8やシーリングファン12等が運転を停止するまでの時間も含まれているものとする。
また、本システムによって空調を行う際の基準となる基準温度t1,t2を前記リモコンによって設定する。夏期の基準温度t1は28℃とし、冬期の基準温度t2は22℃とする。
すなわち、この夏期停止パターンは、室温が外気温よりも低く、かつ室温が基準温度t1よりも低い状態のとき(室温が十分に快適な値であり、室内に比して屋外が暑い状態のとき)に、前記開口部9,10,11は閉塞され、前記ファン12は停止され、前記冷暖房装置8も停止される設定である。さらに換言すれば、本システムはON状態でありながら、すべての運転(機能)を停止させる設定である。
当該夏期停止パターンを、以下、(夏期の)Aモードと称する。
すなわち、この夏期吹き降ろしパターンは、室温にα℃付加した数値が上部温度よりも高く、かつ、外気温が基準温度t1よりも低く、上部温度が当該外気温よりもさらに低い状態のとき(トップライト9近傍が室温+α℃よりも低く、外気温も基準温度t1より低い状態のとき、すなわち屋外の方が涼しいが体感できるほどではないとき)に、前記開口部9,10が閉塞され、前記開口部11が開放され、前記ファン12が下向き運転され、前記冷暖房装置8が停止される設定である。このような設定によれば、トップライト9近傍の冷気をシーリングファン12によって下方に降ろすことができる。
当該夏期吹き降ろしパターンを、以下、(夏期の)Bモードと称する。
すなわち、この排熱換気パターンは、室温が外気温よりも高い状態のとき(例えば室温が高く、外気温が低く、住宅1内の上下温度差がある状態のとき)に、前記開口部9,10,11が開放され、前記ファン12が停止され、前記冷暖房装置8が停止される設定である。このような設定によれば、住宅1内の上下温度差を利用して地窓10から外気を取り入れてトップライト9から排熱することができる。
当該排熱換気パターンを、以下、(夏期の)Cモードと称する。
すなわち、この排熱補助パターンは、室温が外気温よりも高く、かつ、室温にα℃付加した数値が上部温度よりも高く、かつ、上部温度が外気温よりも高い状態のとき(例えば室温が高く、外気温が低く、上下温度差が小さい状態のとき)に、前記開口部9,10,11が開放され、前記ファン12が上向き運転され、前記冷暖房装置8が停止される設定である。このような設定によれば、上下温度差が小さくてもシーリングファン12によって排熱を促進できるとともに地窓10から外気を取り入れてトップライト9から排熱することができる。つまり、シーリングファン12が排熱の補助となる。
なお、「α℃」は、本実施の形態においては「3℃」とされている。この数値は任意の数値であり、ユーザ(居住者)の体感に基づくものでよい(以下、同様)。
当該排熱補助パターンを、以下、(夏期の)Dモードと称する。
すなわち、この冷暖房パターンは、基準温度t1の方が室温よりも低く、基準温度t1の方が外気温よりも低い状態のとき(室温が高く、外気温が高く、通風の効果が見込めないような状態のとき)に、前記開口部9,10,11を閉塞し、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を冷房運転する設定である。このような設定によれば、冷暖房装置8による冷房運転で、外気温に関係なく室内全体を冷却できる。
当該冷暖房パターンを、以下、(夏期の)Eモードと称する。
すなわち、室温が基準温度t1よりも高く(暑く)、前記Bモードと前記Cモードと前記Dモードのうちいずれかのモードによって室内空調環境の改善が図れない状態のときに、前記Eモードに切り換わることになる。また、回数制限が設定されるので、当該回数を超えて当該各モード(B,C,D)が継続されることがなくなる。
また、前記制御部は常に運転サイクルを監視しており、同一モードで運転サイクルが行われる間はカウントされることになる。他のモードに切り換わった際はそれまでのカウントがリセットされて、切り換わった後のモードのカウントが始まるように設定されている。運転サイクルは上述のように所要時間が決められているので、回数制限はすなわち時間制限となる。
なお、以下、回数制限が設定されたBモード、Cモード、Dモードのそれぞれは、説明の便宜上、B´モード、C´モード、D´モードと表すものとする。
すなわち、外気温が室温−α℃と同一か、室温−α℃よりも低いとき(室内よりも屋外が涼しい状態のとき)に、前記制御部が、前記冷暖房パターンから前記複数の他のパターンへと自動的に切り換わる。また、外気温が室温−α℃よりも高いとき(室温−α℃の室内よりも屋外が暑いとき)に、前記制御部が、前記冷暖房パターンの継続又は前記複数の他のパターンへの切り換えを、居住者によって選択可能とする処理を行う。
ただし、温度の状況に応じて適宜モード移行がなされるため、その時々に得られる空調効果は最適に近いものとなる。
そのような条件としては、例えば室温と基準温度t1との比較、外気温と基準温度t1との比較、室温と外気温との比較、上部温度と外気温との比較、室温と上部温度との比較がある。
複合する条件に応じて各モードが選択されるようになっており、各モードでも、条件によっては開口部9,10,11の状態や、冷暖房装置8・ファン12の運転状況が異なる場合もある。
また、近年における環境保護の観点からエアコン等を使用せずに生活を送りたいという要望がある場合には、本システムは、Eモードを、他のモードに置き換える設定が可能に構成されているものとする。その際、上述のようにEモードに近いほど排熱効果が高いため、EモードからDモードに置き換えられるように設定すれば、排熱効果が高く、好ましい。なお、このような設定は、ユーザーが任意に設定できるように、例えば表示部に表示される設定画面(図示せず)上において手動で設定操作したり、専用リモコンで手動で設定操作したりできるものとする。
また、冬期において前記制御部は、前記在室状況入力手段16による人の在室状況と、当該冬期用の複数のパターンとを組み合わせて制御している。
すなわち、この冬期停止パターンは、室温にβ℃付加した数値が上部温度よりも高い状態のとき(室温が十分に快適な値であり、室内に比して屋外が寒い状態のとき)に、前記開口部9,10,11は閉塞され、前記ファン12は停止され、前記冷暖房装置8も停止される設定である。さらに換言すれば、本システムはON状態でありながら、すべての運転(機能)を停止させる設定である。
なお、「β℃」は、本実施の形態においては「5℃」とされている。この数値は任意の数値であり、ユーザ(居住者)の体感に基づくものでよい(以下、同様)。
当該冬期停止パターンを、以下、(冬期の)Aモードと称する。
すなわち、この冬期吹き降ろしパターンは、室温にβ℃付加した数値が上部温度よりも低い状態のとき(トップライト9近傍が室温よりも高い状態のとき)に、前記開口部9,10が閉塞され、前記開口部11が開放され、前記ファン12が下向き運転され、前記冷暖房装置8が停止される設定である。このような設定によれば、トップライト9近傍の暖気をシーリングファン12によって下方に降ろすことができる。
当該冬期吹き降ろしパターンを、以下、(冬期の)Bモードと称する。
すなわち、この冷暖房パターンは、室温が基準温度t2よりも低い状態のとき(室温が低く、外気温も低く、上部温度も低い状態のとき)に、前記開口部9,10,11を閉塞し、前記ファン12を停止し、前記冷暖房装置8を冷房運転する設定である。このような設定によれば、冷暖房装置8による暖房運転で、外気温に関係なく室内全体を暖めることができる。
なお、当該冬期の冷暖房パターンは、前記在室状況入力手段による人の在室状況を確認し、人の在室時のみ運転するように設定されている。
当該冷暖房パターンを、以下、(冬期の)Eモードと称する。
ただし、温度の状況に応じて適宜モード移行がなされるため、その時々に得られる空調効果は最適に近いものとなる。
そのような条件としては、例えば在室状況、室温と基準温度t2との比較、室温と上部温度との比較がある。
複合する条件に応じて各モードが選択されるようになっており、各モードでも、条件によっては開口部9,10,11の状態や、冷暖房装置8・ファン12の運転状況が異なる場合もある。
また、近年における環境保護の観点からエアコン等を使用せずに生活を送りたいという要望がある場合には、本システムは、Eモードを、他のモードに置き換える設定が可能に構成されているものとする。その際、上述のようにEモードに近いほど暖房効果が高いため、EモードからBモードに置き換えられるように設定すれば、暖房効果が高く、好ましい。Bモードの条件に当てはまらない場合には、さらにAモードに置き換わるように設定してもよい。なお、このような設定は、ユーザーが任意に設定できるように、例えば表示部に表示される設定画面(図示せず)上において手動で設定操作したり、専用リモコンで手動で設定操作したりできるものとする。
まず、前記リモコンによって室内空調システムをONとする。これによって、図11に示すように、本システムが運転開始される(ステップS1)。
続いて、現在が夏期であるか、冬期であるかを判断する(ステップS2)。その判断基準は日付であり、1年間を二期に分けて、現在の日付が夏期に相当するか冬期に相当するかを判断する。その他にも、夏期・冬期の判断よりも前に温度検出処理を行い、その日の気温等に応じて夏期・冬期のどちらが好適か判断してもよい。つまり、システムに時間設定機能やカレンダー機能を持たせることで、夏期と冬期の判断がしやすくなる。または、ユーザ(居住者)が適宜設定してもよい。
ステップS2で夏期と判断された場合は夏期プロセスへと進み、冬期と判断された場合は冬期プロセスへと進む。なお、夏期の基準温度t1と冬期の基準温度t2は予め設定されているものとする。すなわち、本実施の形態においては、基準温度t1=28℃とされ、基準温度t2=22℃とされている。
まず、ステップS3で、室温検出手段13と外気温検出手段14と上部温検出手段15とによって温度検出処理を行い、室温と外気温と上部温度とを検出する。
そして、次のステップS4で、現在の運転サイクル(モード)に回数制限が設定されているかどうかを判断する。回数制限が設定されるモードは、上述のB´モード、C´モード、D´モードであるため、それ以外のモードで運転サイクルが行われている場合は「NO」の判断が下される。B´モード、C´モード、D´モードのいずれかで運転サイクルが行われている場合は「YES」の判断が下される。システム起動直後の場合は、「NO」の判断が下される。
「NO」の判断が下された後は、ステップS5のパターン判別処理へと進み、「YES」の判断が下された後はステップS6に進む。
ステップS5では、検出された室温と外気温と上部温度と、基準温度t1とに基づいて、室内の温度環境に適合するモードを判別する。ここでは、Aモードと、B,C,Dモードと、Eモードとが判別される。
ステップS5においてAモードと判別された場合は、Aモードのパターン運転が開始される(ステップS7)。
ステップS5においてEモードと判別された場合は、Eモードのパターン運転が開始される(ステップS8)。なお、Eモードの詳細な流れについては後述する。
ステップS5においてB,C,Dモードと判別された場合は、ステップS9で室温と基準温度t1との比較が行われてから次のステップ(ステップS10またはステップS14)へと進む。
なお、ステップS6では、回数制限が設定されたモードが回数制限内であるか否かが判断される。回数制限内である場合はステップS5へと進み、回数制限を超える場合はステップS8のEモードへと進む。
ステップS10においてBモードと判別された場合は、Bモードのパターン運転が開始される(ステップS11)。また、Cモードと判別された場合は、Cモードのパターン運転が開始される(ステップS12)。また、Dモードと判別された場合は、Dモードのパターン運転が開始される(ステップS13)。
各モードのパターン運転が所定時間(2分)行われた後は、ステップS3の温度検出処理へと戻り、運転サイクルが一巡する。ただし、次のパターン運転がいずれのモードで行われるか判別されるまで(1分)は、引き続き、一巡する前の運転サイクルのパターン運転が継続される。
ステップS14においてB´モードと判別された場合は、B´モードのパターン運転が開始される(ステップS15)。また、C´モードと判別された場合は、C´モードのパターン運転が開始される(ステップS16)。また、D´モードと判別された場合は、D´モードのパターン運転が開始される(ステップS17)。
各モードのパターン運転が所定時間(2分)行われた後は、ステップS3の温度検出処理へと戻り、運転サイクルが一巡する。ただし、次のパターン運転がいずれのモードで行われるか判別されるまで(1分)は、引き続き、一巡する前の運転サイクルのパターン運転が継続される。
そして、次のステップS4で、現在の運転サイクルに回数制限が設定されているかどうかを判断する。このとき、制御部によってB´モード運転とC´モード運転とD´モード運転のカウントが行われているため、「YES」の判断が下される。
次のステップS6では、上述のように、回数制限が設定されたモードが回数制限内であるか否かが判断される。回数制限内である場合はステップS5へと進み、回数制限を超える場合はステップS8のEモードへと進む。なお、本実施の形態において回数制限は10回とする。
より詳細に説明すると、まず、ステップS18においてEモードのパターン運転が実行され、ステップS19において当該Eモードのパターン運転が所定回数に達したか否かを判断する。所定回数に達していない場合は、繰り返しEモード運転を行う。所定回数に達した場合は、次のステップS20へと進む。
なお、制御部によってEモード運転がカウントされている。
続くステップS21では、ステップS20での温度検出結果において、外気温が室温−α℃と等しい又は低いか、外気温が室温−α℃よりも高いかの判断が行われる。
温度検出結果が「外気温が室温−α℃と等しい又は室温−α℃よりも低い」の場合は、ステップS22のEモード中パターン判別処理へと自動移行する(自動移行処理)。
温度検出結果が「外気温が室温−α℃よりも高い」の場合は、続いて、ステップS23へと進む。
なお、「α℃」は、本実施の形態においては「3℃」とされている。
温度検出結果が「外気温が基準温度t1よりも高い」場合には、外気温が高い状態であるため、ステップS18に戻り、Eモードが継続される。
温度検出結果が「外気温が基準温度t1と等しい又は基準温度t1よりも低い」場合には、制御部がアラートを発する。具体的には、リモコンの表示部に対して、「外気温が基準温度t1と等しい又は基準温度t1よりも低い」状態であることを表示したり、ユーザが見ることができる情報端末に対して情報を発信したりする(ステップS24)。
なお、このように温度検出結果に応じて制御部がアラートを発するものとしたが、音声案内を出力できるようにしてもよい。
「他のモードへ移行する」の選択が行われ、その情報がシステムに入力された場合は、ステップS22のEモード中パターン判別処理へと移行する(選択移行処理)。
「他のモードへ移行しない」の選択が行われ、その情報がシステムに入力された場合は、次のステップS26へと進む。また、ユーザが無反応で入力作業が行われなかった場合も、次のステップS26へと進む。
温度検出結果が「外気温が室温よりも高い」場合には、外気温が高い状態であるため、ステップS18に戻り、Eモードが継続される。
温度検出結果が「外気温が室温と等しい又は室温よりも低い」場合には、制御部がアラートを発する。具体的には、リモコンの表示部に対して、「外気温が室温と等しい又は室温よりも低い」状態であることを表示したり、ユーザが見ることができる情報端末に対して情報を発信したりする(ステップS27)。
なお、リモコンの表示部等に表示される情報は、最新のものに切り換わるように設定されている。例えばステップS24で表示された情報は、このステップS27で新たに情報が表示されることにより、当該新たな情報に刷新される。また、予め設定された、ある程度の時間が経過した後は消去される設定としてもよい。
そして、「NO」の判断が下された後は、ステップS30のパターン判別処理へと進み、「YES」の判断が下された後はステップS31に進む。
ステップS30においてAモードと判別された場合は、Aモードのパターン運転が開始される(ステップS32)。Aモード運転終了後は、図12の夏期プロセスへと戻る。
ステップS30においてB,C,Dモードと判別された場合は、ステップS33で室温と基準温度t1との比較が行われてから次のステップ(ステップS34またはステップS38)へと進む。
なお、ステップS31では、回数制限が設定されたモードが回数制限内であるか否かが判断される。回数制限内である場合はステップS30へと進み、回数制限を超える場合はEモード(ステップS8と同様)へと進む。
ステップS34においてBモードと判別された場合は、Bモードのパターン運転が開始される(ステップS35)。また、Cモードと判別された場合は、Cモードのパターン運転が開始される(ステップS36)。また、Dモードと判別された場合は、Dモードのパターン運転が開始される(ステップS37)。
各モードのパターン運転が終了した後は、図12の夏期プロセスへと戻る。
ステップS38においてB´モードと判別された場合は、B´モードのパターン運転が開始される(ステップS39)。また、C´モードと判別された場合は、C´モードのパターン運転が開始される(ステップS40)。また、D´モードと判別された場合は、D´モードのパターン運転が開始される(ステップS41)。
次のステップS42においては、次のパターン判別(ステップS30)に備えて温度検出処理が行われる。
そして、ステップS42での温度検出処理が終了した後は、ステップS29へと戻り、回数制限のある各モードの運転サイクルが一巡する。また、このステップS29では、上述のように現在の運転サイクル(モード)に回数制限が設定されているかどうかを判断する。このとき、制御部によってB´モード運転とC´モード運転とD´モード運転のカウントが行われているため、「YES」の判断が下される。
次のステップS31では、上述のように、回数制限が設定されたモードが回数制限内であるか否かが判断される。回数制限内である場合はステップS30へと進み、回数制限を超える場合はEモード(ステップS8と同様)へと進む。なお、回数制限は、上述のように10回とする。
なお、Eモード中に前記冷暖房装置8が専用リモコンにより停止された場合は、Aモードへ移行したと判断される。また、Eモード以外のモードで運転中に、専用リモコンで冷暖房装置8が運転を始めた場合は、Eモードへ移行したと判断される。なお、制御部は、冷暖房装置8の運転状況情報を温度検出処理のタイミングで取得している。
上述のようにステップS2で冬期と判断されると、冬期プロセスが開始される。冬期プロセス開始後、まず、ステップS43において、室温検出手段13と外気温検出手段14と上部温検出手段15とによって温度検出処理を行い、室温と外気温と上部温度とを検出する。
ステップS45で室温と基準温度t2との比較が行われた結果、室温が基準温度t2よりも高い場合(室内が比較的暖かい場合)はステップS46へと進み、AモードとBモードの判別が行われる。
ステップS46においてAモードと判別された場合は、Aモードのパターン運転が開始される(ステップS47)。また、Bモードと判別された場合は、Bモードのパターン運転が開始される(ステップS48)。
各モードのパターン運転が終了した後は、ステップS43へと戻り、運転サイクルが一巡する。ただし、次のパターン運転がいずれのモードで行われるか判別されるまで(1分)は、引き続き、一巡する前の運転サイクルのパターン運転が継続される。
上述のように運転サイクルは1サイクル3分と設定されているが、室内が寒い場合は、3分では改善されない場合がある。このため、Eモードによるパターン運転は、所定回数継続して行われる設定となっている。なお、本実施の形態においてはEモード運転が10回行われるように設定されている(運転サイクル10回分、すなわち3分×10回分=30分)。
より詳細に説明すると、まず、ステップS49においてEモードのパターン運転が実行され、ステップS50において当該Eモードのパターン運転が所定回数に達したか否かを判断する。所定回数に達していない場合は、繰り返しEモード運転を行う。所定回数に達した場合は、ステップS43へと戻る。ただし、次のパターン運転がいずれのモードで行われるか判別されるまで(1分)は、引き続き、Eモードのパターン運転が継続される。
なお、制御部によってEモード運転がカウントされている。
ステップS51においてAモードと判別された場合は、Aモードのパターン運転が開始される(ステップS52)。
ステップS51においてBモードと判別された場合は、Bモードのパターン運転が開始される(ステップS53)。
また、室内空調システムを停止させる場合は、前記リモコンによってシステムOFFの操作を行うことによって停止させることができる。停止時には、各開口部9,10,11は閉塞状態となり、ファン12および冷暖房装置8も停止状態となる。
さらに、前記複数のモードのうち同一のモードによる前記運転サイクルが所定回数続くということは、例えば、夏期であれば暑さを維持したままの状態が続き、冬期であれば寒さを維持したままの状態が続いて室内空調環境が改善されず、居住者の実際の体感と乖離した状態が続く場合があることを意味する。そこで、前記制御部が、前記Eモードと前記複数の他のモードとを含む各モード間でモードを切り換える制御を行うことによって、より高い空調効果を発揮できるモードへと切り換えたり、最適な室内空調環境の形成後に逆に低い空調効果のモードに切り換えたりすることができる。これによって、室内空調環境が改善されない状態を確実にクリアでき、居住者の実際の体感により近い実質的な空調効果を得ることができるとともに、例えば前記冷暖房装置8の過剰な運転による運転コストの無駄を省くことが可能となる。
また、外気温が室温−α℃よりも高いとき(室温−α℃の室3,4,5内よりも屋外が暑いとき)に、前記制御部が、前記Eモードの継続又は前記複数の他のモードへの切り換えを、居住者によって選択可能とする処理を行うので、室温と外気温とをより考慮し、かつ居住者の希望に即した室内空調環境の形成に貢献できる。
なお、本実施の形態においては冬期にのみ前記在室状況入力手段16による人の在室状況の判断を行うものとしたが、夏期においても同様の構成を以て人の在室状況の判断を行うようにしてもよい。すなわち、人の在室時のみ、前記夏期のEモードによる室内空調を行い、人の不在時においては前記冷暖房装置8を停止させる。また、人の不在時においては夏期の場合も冬期の場合も、Eモード以外の他のモードへ置き換わるように設定されていてもよい。
2 屋根
3 室
4 室
5 室
6 上部
7 吹き抜け空間
8 冷暖房装置
9 トップライト
10 地窓
11 欄間
12 シーリングファン
13 室温検出手段
14 外気温検出手段
15 上部温検出手段
16 在室状況入力手段
Claims (5)
- 住宅内と屋外との間又は各室間に設けられる自動開閉可能な開口部または/および住宅内で空気の流れを形成するためのファンと、
室内に設けられる冷暖房装置と、
室温を検出する室温検出手段と、
外気温を検出する外気温検出手段と、
前記開口部または/および前記ファンと前記冷暖房装置の運転又は状態を、複数のパターンに組み合わせて制御する制御部と、を備えており、
前記複数のパターンは、前記冷暖房装置の運転のみで室内空調を行う冷暖房パターンと、前記開口部または/および前記ファンと前記冷暖房装置との組み合わせで室内空調を行う又は行わない複数の他のパターンと、を含んでおり、
前記制御部は、
前記室温検出手段および前記外気温検出手段によって室温と外気温とを検出する温度検出処理と、
前記温度検出処理によって得られた室温と外気温と、予め設定された基準温度とに基づいて、前記複数のパターンの中から、室内の温度環境に適合するパターンを判別するパターン判別処理と、
前記パターン判別処理によって判別されたパターンに基づいて、前記開口部または/および前記ファンと、前記冷暖房装置のそれぞれを起動させる又は起動させないパターン運転処理と、
を繰り返し行う運転サイクルを制御するとともに、
前記複数のパターンのうち同一のパターンによる前記運転サイクルが所定回数続いた後に、前記冷暖房パターンと前記複数の他のパターンとを含む各パターン間でパターンを切り換え可能に制御を行う室内空調システムであって、
前記開口部および前記ファンを備えるものとし、
住宅内の上部温度を検出する上部温検出手段をさらに備えており、
前記複数のパターンは、夏期用の複数のパターンと、冬期用の複数のパターンのうち、少なくとも一方からなり、
前記夏期用の複数のパターンは、
夏期の基準温度をt1とすると、
基準温度t1<室温、かつ、基準温度t1<外気温のとき、前記開口部を閉塞状態とし、前記ファンを停止し、前記冷暖房装置を冷房運転する前記冷暖房パターンと、
室温<外気温、かつ、室温<基準温度t1のとき、前記開口部を閉塞状態とし、前記ファンを停止し、前記冷暖房装置を停止する夏期停止パターンと、
室温+α℃>上部温度、かつ、上部温度<外気温<基準温度t1のとき、前記開口部のうち各室間の開口部を開放状態とするとともに住宅内と屋外との間の開口部を閉塞状態とし、前記ファンを運転し、前記冷暖房装置を停止する夏期吹き降ろしパターンと、
室温>外気温のとき、前記開口部を開放状態とし、前記ファンを停止し、前記冷暖房装置を停止する排熱換気パターンと、
室温>外気温、かつ、室温+α℃>上部温度、かつ、上部温度>外気温のとき、前記開口部を開放状態とし、前記ファンを運転し、前記冷暖房装置を停止する排熱補助パターンと、
を含んでおり、
前記冬期用の複数のパターンは、
冬期の基準温度をt2とすると、
室温<基準温度t2のとき、前記開口部を閉塞状態とし、前記ファンを停止し、前記冷暖房装置を暖房運転する前記冷暖房パターンと、
室温+β℃>上部温度のとき、前記開口部を閉塞状態とし、前記ファンを停止し、前記冷暖房装置を停止する冬期停止パターンと、
室温+β℃<上部温度のとき、前記開口部のうち各室間の開口部を開放状態とするとともに住宅内と屋外との間の開口部を閉塞状態とし、前記ファンを運転し、前記冷暖房装置を停止する冬期吹き降ろしパターンと、
を含んでいることを特徴とする室内空調システム。 - 請求項1に記載の室内空調システムにおいて、
前記制御部は、
前記冷暖房パターンによる前記運転サイクルを所定回数繰り返した後、
外気温≦室温−α℃のとき、前記冷暖房パターンから前記複数の他のパターンへと自動的に切り換える自動移行処理を行い、
外気温>室温−α℃のとき、外気温と、室温又は基準温度との比較結果に応じて、前記冷暖房パターンの継続又は前記複数の他のパターンへの切り換えを、居住者によって選択可能とする処理を行うことを特徴とする室内空調システム。 - 請求項1または2に記載の室内空調システムにおいて、
前記制御部は、
前記夏期吹き下ろしパターンと前記排熱換気パターンと前記排熱補助パターンのうち、いずれかのパターンによる運転が行われ、かつ、室温>基準温度t1のとき、
当該パターンによる運転サイクルに回数制限を設定し、
回数制限内に当該パターンから他のパターンに切り換わらない場合に、当該パターンから前記冷暖房パターンに切り換える処理を行うことを特徴とする室内空調システム。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の室内空調システムにおいて、
人の在室状況を入力する在室状況入力手段をさらに備えており、
前記制御部は、前記在室状況入力手段による人の在室状況と、前記複数のパターンとを組み合わせて制御し、人の在室時のみ、前記冷暖房パターンによる室内空調を行うことを特徴とする室内空調システム。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の室内空調システムにおいて、
前記開口部のうち住宅内と屋外との間の開口部は、トップライト又は高窓と、地窓とを含み、
前記開口部のうち各室間の開口部は、欄間を含み、
前記ファンは、前記トップライトの下方に設けられるとともに正逆回転可能なシーリングファン又は排熱ファンを含んでいることを特徴とする室内空調システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013088384A JP5792221B2 (ja) | 2013-04-19 | 2013-04-19 | 室内空調システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013088384A JP5792221B2 (ja) | 2013-04-19 | 2013-04-19 | 室内空調システム |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014211285A JP2014211285A (ja) | 2014-11-13 |
JP5792221B2 true JP5792221B2 (ja) | 2015-10-07 |
Family
ID=51931165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013088384A Active JP5792221B2 (ja) | 2013-04-19 | 2013-04-19 | 室内空調システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5792221B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018028432A (ja) * | 2017-11-22 | 2018-02-22 | ミサワホーム株式会社 | 室内空調システム |
Families Citing this family (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6075512B1 (ja) * | 2015-12-03 | 2017-02-08 | 三菱電機株式会社 | 空調システム及び空調制御サーバ |
JP6815111B2 (ja) * | 2016-07-14 | 2021-01-20 | 三菱電機株式会社 | 制御装置、制御システム、制御方法及びプログラム |
JP6879709B2 (ja) * | 2016-10-31 | 2021-06-02 | 新コスモス電機株式会社 | 換気システム |
JP6832760B2 (ja) * | 2017-03-17 | 2021-02-24 | 三菱電機株式会社 | 空気調和システム及び建物 |
JP7386388B2 (ja) | 2019-05-21 | 2023-11-27 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 換気システム |
CN110567127A (zh) * | 2019-09-23 | 2019-12-13 | 宁波奥克斯电气股份有限公司 | 一种空调频率控制方法和空调器 |
CN113324323B (zh) * | 2021-05-10 | 2022-07-29 | Tcl空调器(中山)有限公司 | 空调控制方法、装置、空调和可读存储介质 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5446779B2 (ja) * | 2009-11-25 | 2014-03-19 | ダイキン工業株式会社 | 空調制御システム |
JP5684676B2 (ja) * | 2011-08-16 | 2015-03-18 | ミサワホーム株式会社 | 室内環境調整システム |
-
2013
- 2013-04-19 JP JP2013088384A patent/JP5792221B2/ja active Active
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2018028432A (ja) * | 2017-11-22 | 2018-02-22 | ミサワホーム株式会社 | 室内空調システム |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014211285A (ja) | 2014-11-13 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5792221B2 (ja) | 室内空調システム | |
JP6125040B2 (ja) | 空調制御装置 | |
CN112567183B (zh) | 空调装置、控制装置、空气调节方法以及存储介质 | |
JP2015081688A (ja) | 室内空調システム | |
JP5684676B2 (ja) | 室内環境調整システム | |
JP2013204835A (ja) | 空気調和機 | |
JP2010145067A (ja) | 空気調和機 | |
JP6392437B2 (ja) | 室内空調システム | |
JP5629192B2 (ja) | 室内環境制御システム | |
JP5372671B2 (ja) | 空気調和機及びその吹出気流制御方法 | |
JP2015206483A (ja) | 空気調和機 | |
JP6804272B2 (ja) | 空気調和機の制御装置 | |
JP5787842B2 (ja) | 空調用リモートコントローラー、室内機、及び空気調和システム | |
CN109312950B (zh) | 空调系统 | |
JP5502699B2 (ja) | 室内環境制御システム | |
JP6410435B2 (ja) | 窓開閉システム | |
JP4417672B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP4155803B2 (ja) | 空気調和機および空気調和機の運転制御方法 | |
JP6537705B2 (ja) | 制御装置、空調システム、空調方法及びプログラム | |
JPH0587391A (ja) | 空気調和装置の制御装置 | |
JP6139097B2 (ja) | 空気調和機 | |
JP2018119782A (ja) | 空気調和機 | |
JP2006177646A (ja) | 建物内温度調節システム及びこれを用いた建物 | |
JP6082993B2 (ja) | 空気調和機 | |
KR101611738B1 (ko) | 공기조화기 및 그 제어방법 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20140917 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20150519 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20150520 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20150611 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20150804 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20150805 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5792221 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |