JP6410435B2 - 窓開閉システム - Google Patents

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本発明は、窓開閉システムであって、特に、建物の部屋空間内における温度環境を調整するための窓開閉システムに関する。
手動窓および電動窓に関わらず、既存窓の開閉操作は、一般的に、ユーザに委ねられている。一方で、窓を自動で開閉する制御システムも、従来から提案されている。
特開2006−183936号公報(特許文献1)には、住宅の外壁に設けられた窓の開閉を制御することによって、室内環境を制御するシステムが開示されている。
また、特開平5−1841号公報(特許文献2)には、空調機と連動して窓の開閉を行う窓開閉装置が開示されている。
特開2006−183936号公報(特許第4452610号) 特開平5−1841号公報
上述のような従来の窓開閉システムがたとえば住宅に適用されると、夏の就寝中にエアコンのタイマーが切れて室温が上昇した場合など、外気が少なくとも室温以下であれば、外気を取り込むために窓を開放する制御が行なわれる。しかし、このような制御のみでは、居住者の生活シーンや要望に応じて、部屋空間内の温度環境を調整することができない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、建物内で過ごす者(以下「居者」という)の生活シーンや要望に応じて部屋空間内の温度環境を調整することのできる窓開閉制御システムを提供することである。
この発明のある局面に従う窓開閉システムは、建物における窓開閉システムであって、建物内の部屋空間に設けられ、屋外へとつながる2つの窓と、部屋空間に設けられた空調装置と、外気温を検知するための外気温センサと、部屋空間内の室温を検知する室温センサと、自然利用優先モードおよび快適性優先モードのいずれかを選択して、部屋空間における温度環境の調整制御を行うための制御手段とを備える。制御手段は、自然利用優先モードにおいて、室温センサにより検知された室温に基づいて2つの窓の開閉のみを行なう。また、快適性優先モードにおいては、室温センサにより検知された室温および外気温センサにより検知された外気温に基づいて、2つの窓の開閉および空調装置の運転制御を行なう。
好ましくは、ユーザより設定温度の入力を受け付ける操作手段をさらに備え、制御手段は、自然利用優先モードにおいて、室温が設定温度よりも所定温度低くなったことを検知した場合に、2つの窓を閉鎖する。
好ましくは、ユーザより設定温度の入力を受け付ける操作手段をさらに備え、制御手段は、快適性優先モードにおいて、空調装置の運転中に、室温が設定温度以下となり、かつ、外気温が少なくとも設定温度よりも低いことを検知した場合、空調装置の運転を所定時間継続してから、空調装置の運転を停止し、2つの窓を開放する。
建物は、複数の部屋空間を有していてもよい。この場合、複数の部屋空間のうちの所定の部屋空間に設けられ、ユーザより、複数の部屋空間全てのモードを一括選択する指示を受け付ける操作手段をさらに備え、制御手段は、操作手段が受け付けた指示に応じて、複数の部屋空間における調整制御を統括して実行することが望ましい。
また、部屋空間は、互いに隣接し、隣接部分に開口を有する居室および非居室を含んでいてもよい。この場合、居室には、2つの窓のうちの一方と、空調装置と、室温センサとが設けられ、非居室には、2つの窓のうちの他方が設けられていればよい。
この発明の他の局面に従う窓開閉システムは、建物における窓開閉システムであって、建物内の部屋空間に設けられ、屋外へとつながる2つの窓と、部屋空間に設けられた空調装置と、外気温を検知するための外気温センサと、部屋空間内の室温を検知する室温センサと、室温センサにより検知された室温および外気温センサにより検知された外気温に基づいて、2つの窓の開閉および空調装置の運転制御を行なうことで、部屋空間における温度環境の調整制御を行うための制御手段とを備える。制御手段は、空調装置の運転中に、室温が設定温度以下となり、かつ、外気温が設定温度よりも低いことを検知した場合、空調装置の運転を所定時間継続してから、空調装置の運転を停止し、2つの窓を開放する。
この発明のさらに他の局面に従う窓開閉システムは、建物における窓開閉システムであって、建物内の部屋空間に設けられ、屋外へとつながる2つの窓と、部屋空間内の室温を検知する室温センサと、室温センサにより検知された室温に基づいて、2つの窓の開閉を行なうことで、部屋空間における温度環境の調整制御を行うための制御手段とを備える。制御手段は、室温が設定温度よりも所定温度低くなったことを検知した場合に、2つの窓を閉鎖する。
本発明によれば、居者の生活シーンや要望に応じて部屋空間内の温度環境を調整することができる。
本発明の実施の形態に係る窓開閉システムの全体構成を概念的に示す図である。 本発明の実施の形態に係る窓開閉システムの機能構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態における操作パネルの表示画面の一例を示す図である。 本発明の実施の形態における自然優先モード判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における快適性優先モード判定処理の流れを示すフローチャートである。 本発明の実施の形態における操作パネルの表示画面の他の例を示す図である。 本発明の実施の形態における部屋空間の他の構成例を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<構成について>
はじめに、本実施の形態に係る窓開閉システム(以下「システム」と略す)の構成例について説明する。
図1は、本実施の形態に係るシステム1の全体構成を概念的に示す図である。図2は、本実施の形態に係るシステム1の機能構成を示すブロック図である。図1を参照して、システム1は、建物100内の複数の部屋空間10,10a,10bぞれぞれの温度環境を制御する。以下の説明では、建物100は、たとえば住宅と仮定する。また、部屋空間10,10a,10bは全て居室であり、それぞれ、リビング、寝室および洋室であると仮定する。
リビング10には、コントローラの一例である操作パネル31と、室温を検知する室温センサ32と、少なくとも2つの窓33,34と、少なくとも冷房機能を有する空調装置(以下「RAC(Room-Air-Conditioner)」という)35とが設けられている。寝室10aおよび洋室10bにも同様に、操作パネル31a,31bと、室温センサ32a,32bと、窓33a,34a,33b,34bと、RAC35a,35bとが設けられている。本実施の形態では、各部屋空間に設けられたこれらの構成部は、全て、制御装置2へ接続されている。つまり、制御装置2は、集中制御BOXとして機能している。
各部屋空間10,10a,10bに設けられた上記構成部は、基本的にどの部屋空間においても同じ機能を有している。したがって、各構成部の説明においては、代表的に、リビング10に備えられた構成部についての説明のみ行なう。
操作パネル31は、各種情報を表示し、居者(ユーザ)からの指示を受付ける。本実施の形態において、「居者」は、建物100に住む居住者であることとするが、居者には、建物100を利用または管理する者なども含まれる。操作パネル31は、受付けた指示に応じた指令信号を制御装置2(の制御部20)に送信する。なお、本実施の形態では、コントローラは、操作パネルであることとするが、これに限らず、操作部と表示部とを個別に有するものであってもよい。
各窓33,34は、屋外へとつながる電動窓であり、モータ(図示せず)によって自動で開閉される。各窓33,34は、典型的には外壁に設けられている。ただし、窓33,34は、リビング10を囲む(4つの)壁のうち、1つの壁上ではなく、互いに直交または対向する2つの壁にそれぞれ設けられていることが望ましい。窓33,34は、開放時に通風され、閉鎖時に通風が遮断されるものであれば、滑り出し窓や引違い窓など、その種類は問わない。
図1に示されるように、建物100の外部には、外気温を検知する1つの外気温センサ36が設けられている。また、1つの雨センサ37がさらに設けられていてもよい。
図2を参照して、制御装置2は、システム1全体を制御する制御部20と、各種データおよびプログラムを記憶する記憶部21と、計時動作を行う計時部22とを含む。
制御部20は、部屋空間ごとに、温度環境の制御を行う。制御部20は、たとえばCPU(Central Processing Unit)などの演算処理装置により実現される。ここでは、制御部20がたとえばリビング10内の温度環境を制御する場合について説明する。制御部20は、その機能として第1調整制御部201および第2調整制御部202を含んでいる。第1調整制御部201は、自然利用優先モード(以下「自然優先モード」と略す)において、室温センサ32により検知された室温に基づいて、窓33,34の開閉を行う。第2調整制御部202は、快適性優先モードにおいて、室温センサ32により検知された室温と外気温センサ36により検知された外気温とに基づいて、窓33,34の開閉およびRAC35の運転制御を行なう。なお、図2では、第1調整制御部201および第2調整制御部202を1つずつ示しているが、これらは、部屋空間の数だけ設けられていてよい。
自然優先モードおよび快適性優先モードは、操作パネル31においてユーザにより選択可能である。操作パネル31の表示画面310の一例を図3に示す。図3を参照して、操作パネル31の表示画面310には、モード選択の項目と、温度設定の項目とが表示されている。モード選択の項目には、「自然優先モード」を示すボタン311と、「快適性優先モード」を示すボタン312と、「電動窓開閉」を示すボタン313とが表示されている。温度設定の項目には、各モードでの制御基準値となる設定温度が表示されている。設定温度は、ユーザにより入力される。本実施の形態では、たとえば、プルダウン形式で表示される複数の温度からユーザが選択した温度が、設定温度として登録される。
ユーザにより「自然優先モード」のボタン311が選択された場合に、制御部20は、第1調整制御部201を選択的に作動させる。ユーザにより「快適性優先モード」のボタン312が選択された場合に、制御部20は、第2調整制御部202を選択的に作動させる。なお、図3においては、「自然優先モード」のボタン311が選択された状態が示されている。
第1調整制御部201は、室温センサ32により検知された室温に基づいて、2つの窓33,34の開閉のみを行う。一般的に、室温の方が外気温よりも高いため、第1調整制御部201は、室温のみに基づいて、窓33,34の開閉制御を行う。このような、通風による排熱を行う自然優先モードは、典型的には、春、初夏および秋の季節に選択される。また、真夏であっても、帰宅直後のタイミングなどにおいて、居住者がすぐに対象の部屋空間を使用しない場合や、就寝時に選択されることが想定される。
第1調整制御部201は、室温と設定温度とを比較することにより窓33,34の開閉制御を行う。ただし、第1調整制御部201は、ハンチング制御を防止するために、窓33,34を閉鎖するタイミングを、室温が設定温度よりも所定温度以上低くなった時点としている。所定温度は、1〜3℃の間であればよく、2℃であることが望ましい。この理由としては、窓33,34を閉鎖した場合、その直後から温度上昇が始まり、一般的には、2時間後に2℃程度上昇するということが、実験により得られているためである。
第2調整制御部202は、室温センサ32により検知された室温と外気温センサ36により検知された外気温とに基づいて、窓33,34の開閉、および、RAC35の運転制御を行う。このように、通風による排熱(自然空冷)とRAC35による機械空冷との両方を行う快適性優先モードは、典型的には真夏の就寝時や、日中の熱中症対策として選択されることが想定される。
第2調整制御部202は、RAC35の運転中に、室温が設定温度以下となり、かつ、外気温が少なくとも設定温度よりも低いことを検知した場合、RAC35による空冷から窓33,34を介した自然空冷に切り替える。ただし、上記条件を満たした場合に直ぐに切替えるのではなく、蓄冷期間を設けることが望ましい。すなわち、上記条件を満たした場合、RAC35の運転を所定時間(たとえば1時間)継続してから、RAC35の運転を停止し、窓33,34を開放することが望ましい。この理由としては、部屋空間10の室温が設定温度に達し、かつ、外気が低温になったとしても、部屋空間10内の家具や内装などに蓄積された熱が大きい場合、RAC35を停止すると室温が直ぐに上昇する可能性があるからである。
また、内外温度差が小さい場合は、通風が十分に行えず、部屋空間10内の熱気を効果的に排出できない可能性がある。したがって、第2調整制御部202は、自然空冷に切り替えるための外気温の条件としては、設定温度よりも所定温度低いか否かを判定することが望ましい。ここでの所定温度も、1〜3℃の間であればよく、2℃であることが望ましい。
記憶部21には、温度環境を自然優先モードおよび快適性優先モードにてそれぞれ制御するためのプログラムと、部屋空間ごとの設定温度とが記憶されている。記憶部21は、たとえばフラッシュメモリなどの不揮発性記憶装置により実現される。計時部22は、制御部20からの指示に応じて時間を計測するタイマである。なお、計時部22は、常に日時を計測するクロックであってもよい。
なお、制御装置2は、図示しない外部装置(たとえば携帯端末やパーソナルコンピュータ)との通信を行うための通信I/F(Interface)23、および、記録媒体25(たとえばCD−ROM(Compact Disc-ROM)やメモリカード)からのデータやプログラムを読み出しおよび書き込み可能な駆動部24をさらに含んでいてもよい。この場合、制御装置2は、通信I/F23を介して外部装置から操作信号を受け付けてもよい。また、各部屋空間の温度環境を自然優先モードおよび快適性優先モードにてそれぞれ制御するためのプログラムが、駆動部24によって記録媒体25から読み出されて、各モードでの判定処理が行われてもよい。
<動作について>
次に、各モード時におけるシステム1の動作について説明する。ここでは、リビング10内の操作パネル31が操作されて、リビング10内の温度を調整制御する例について説明する。
(自然優先モード)
図4は、本実施の形態における自然優先モード判定処理の流れを示すフローチャートである。図4に示される処理は、予めプログラムとして記憶部21に格納されており、制御部20が当該プログラムを読み出して実行することにより実現される。この処理は、ユーザにより自然優先モードが選択された場合に、第1調整制御部201が作動されることによって開始される。なお、開始時には、2つの窓33,34は閉鎖されているものとする。
図4を参照して、第1調整制御部201は、はじめに、記憶部21に記憶されているリビング10についての設定温度“Tset”を読み出す(ステップS11)。続いて、第1調整制御部201は、室温センサ32より得られるリビング10の室温が、設定温度Tsetより高いか否かを判定する(ステップS12)。室温が設定温度Tset以下であれば(ステップS12にてNO)、窓33,34は閉鎖したままとし、室温の検出を継続する。
これに対し、室温が設定温度Tsetより高いと判定した場合には(ステップS12にてYES)、第1調整制御部201は、窓33,34を同時に開放する(ステップS13)。これにより、窓33,34を介して、リビング10内に外気が通風されるため、リビング10内にこもっていた熱気を排熱することができる。
次に、第1調整制御部201は、室温が、設定温度Tsetよりも2℃以上低くなったか否かを判定する(ステップS14)。室温が、設定温度Tsetよりも2℃以上低くなっていなければ(ステップS14にてNO)、窓33,34は開放したままとする。これに対し、室温が、設定温度よりも2℃以上低くなったと判定した場合には(ステップS14にてYES)、第1調整制御部201は、窓33,34を同時に閉鎖する(ステップS15)。その後、処理はステップS12に戻され、上記した一連の処理が繰返される。なお、上記一連の処理は、たとえば、操作パネル31において、「自然優先モード」のボタン311が非選択状態とされるまで継続される。
このように、本実施の形態では、窓33,34を開放したことにより室温が低下し、室温が設定温度以下となったとしても、直ぐに窓33,34を閉鎖しないようにしている。これにより、窓33,34の頻繁な動作が回避されるため、居住者は部屋空間10において快適に過ごすことができる。
(快適性優先モード)
図5は、本実施の形態における快適性優先モード判定処理の流れを示すフローチャートである。図5に示される処理は、予めプログラムとして記憶部21に格納されており、制御部20が当該プログラムを読み出して実行することにより実現される。この処理は、ユーザにより快適性優先モードが選択された場合に、第2調整制御部202が作動されることによって開始される。なお、開始時には、2つの窓33,34は閉鎖され、かつ、RAC35の運転は停止されているものとする。
図5を参照して、第2調整制御部202は、はじめに、記憶部21に記憶されているリビング10についての設定温度“Tset”を読み出す(ステップS21)。続いて、第2調整制御部202は、室温センサ32より得られるリビング10の室温が高温か否か、すなわち、設定温度Tsetよりたとえば2℃以上高いか否かを判定する(ステップS22)。リビング10の室温が高温であると検知した場合(ステップS22にてYES)、ステップS23へ進み、そうでなければ、ステップS30へ進む。
ステップS23において、第2調整制御部202は、リビング10内のRAC35に運転開始を示す指示信号を送信し、空調をONする(ステップS23)。その後、室温が設定温度Tset以下となったとすると(ステップS24にてYES)、第2調整制御部202は、外気温センサ36より得られる外気温が低温になったか否か、すなわち、設定温度Tsetよりも2℃以上低くなったか否かを判定する(ステップS25)。外気が低温になっていないと判定された場合(ステップS25にてNO)、RAC35による温度制御が継続される。これに対し、外気が低温になったと判定された場合に(ステップS25にてYES)、第2調整制御部202は、計時部22に計時開始を指示する。
続いて、第2調整制御部202は、計時部22による計時時間が1時間を経過したか否かを判定する(ステップS26)。外気温が低温になってから1時間経過したと判定した場合に(ステップS26にてYES)、第2調整制御部202は、RAC35の運転を停止して、窓33,34を開放する(ステップS27)。これにより、RAC35による空冷から、通風のみによる自然空冷(排熱)に切り替えられる。なお、計時部22による計時動作は、たとえばこのタイミングで停止される。
その後、室温が設定温度よりも2℃以上低くなっていなければ(ステップS28にてNO)、ステップS22に戻る。これに対し、室内が十分に冷やされ、室温が設定温度よりも2℃以上低くなったと判定された場合に(ステップS28にてYES)、窓33,34を閉鎖する(ステップS29)。これにより、室内の冷え過ぎを防止することができる。窓33,34が閉鎖されると、ステップS22に戻る。
ステップS30では、第2調整制御部202は、室温が設定温度Tsetよりも高いか否かを判定する。室温が設定温度Tset以下と判定された場合(ステップS30にてNO)、窓33,34の開閉状態が維持されたまま、処理はステップS22に戻される。つまり、窓33,34が閉鎖状態であれば閉鎖したままとされ、窓33,34が開放状態であれば開放したままとされる。一方、室温が設定温度Tsetよりも高いと判定すると(ステップS30にてYES)、第2調整制御部202は、外気温が設定温度Tsetよりも2℃以上低いか否かをさらに判定する(ステップS31)。
外気温が設定温度Tsetよりも2℃以上低くない場合には(ステップS31にてNO)、上記ステップS23へ移行し、RAC35の運転が開始される。なお、ステップS31で外気温が低温か否かが判定される際に窓33,34が開放されている場合には、この段階で窓33,34が閉鎖されるものとする。
一方、外気温が設定温度Tsetよりも2℃以上低いと判定された場合には(ステップS31にてYES)、窓33,34を開放し、通風のみによる自然空冷が実行される(ステップS32)。この処理が終わると、上記ステップS28に進み、上述の処理が行われる。上記一連の処理は、たとえば、操作パネル31によって、「快適性優先モード」のボタン312が非選択状態とされるまで継続される。
一般的に、真夏の就寝時にはRAC35のタイマーを掛けて就寝することが多いが、このような場合、タイマーが切れると、窓33,34が閉まっているため非常に寝苦しく、目が覚めてしまうことがある。しかし、快適性優先モードによれば、部屋空間10の室温と外気温とに応じて、RAC35による空冷から通風のみによる自然空冷に切り替えられる。したがって、真夜中の寝苦しさを解消することができる。また、外気温の低下に伴い室温が低下してきた場合には、窓33,34が閉鎖されるため、明け方に起こりやすい寝冷えを防止することもできる。
上述のように、本実施の形態によれば、自然利用モードおよび快適性優先モードとの両方を備えているため、最大限の自然風の利用と最小限の冷房の利用とによって、適切な温度環境を作り出すことができる。その結果、建物100内での熱中症の発症を予防することもでき、冷房を苦手とする高齢者に対しても、夏の健康的な暮らしを提供することができる。
なお、本実施の形態では、温度の検知結果のみに基づいて、窓33,34を開放することとしたが、窓33,34を開放する前に、雨センサ37によって降雨の有無をさらに検出することが望ましい。つまり、窓33,34は、降雨が検知されていない場合にのみ、開放されることが望ましい。その場合、一旦、降雨が検知されてから所定時間(たとえば10分)降雨が検知されなくなった場合には、窓33,34を開放することとしてもよい。
また、本実施の形態では、操作パネル31において、対象の部屋空間10についてのみモードを選択可能としていたが、所定の部屋空間の操作パネルにおいては、全部屋空間10,10a,10bのモードを一括して選択できるように構成されていてもよい。具体的には、たとえばリビング10の操作パネル31は、全部屋空間10,10a,10bのモードを一括選択可能としてもよい。この場合の操作パネル31の表示画面310Aの一例を図6に示す。
図6を参照して、表示画面310Aには、モードの選択に関して、一括モード選択と個別モード選択との2つの項目が表示されている。個別モード選択の項目は、図3に示した表示画面310と同様のボタン311,312,313が表示されている。一括モード選択の項目には、「自然優先モード」を示すボタン315と、「快適性優先モード」を示すボタン316とが表示されている。ユーザにより「自然優先モード」のボタン315が選択された場合に、制御部20は、全ての部屋空間10,10a,10bにおいて、第1調整制御部201を選択的に作動させる。ユーザにより「快適性優先モード」のボタン316が選択された場合に、制御部20は、全ての部屋空間10,10a,10bにおいて、第2調整制御部202を選択的に作動させる。なお、図6においては、「快適性優先モード」のボタン316が選択された状態が示されている。
このように、ユーザより一括モード選択の指示が入力された場合には、制御部20は、全部屋空間10,10a,10bにおける温度環境の調整制御を統括して実行する。昨今では、共働き家庭の増加や防犯意識の向上により、日中外出して窓を閉めきる生活が増えているが、全部屋空間10の温度調整を一括指示できるため、帰宅直後の居住者の窓開け行為を補助することができる。つまり、全部屋空間10,10a,10bの排熱を容易に行うことができる。また、全部屋空間10,10a,10bの温度環境を、一定にすることもできる。なお、このような一括モードを選択可能な操作パネルは、たとえば玄関など、調整制御対象の部屋空間以外の箇所(たとえば非居室)に設けられていてもよい。
また、本実施の形態では、各部屋空間10,10a,10bは、いずれも居室であることとしたが、図7に示されるように、部屋空間は、居室11と非居室12とで構成されていてもよい。このような部屋空間を、図7では「部屋空間10c」として示している。
図7を参照して、部屋空間10cにおいて、居室11はたとえば洋室であり、非居室12はたとえば廊下である。この場合、居室11に、操作パネル31cと、室温センサ32cと、一方の窓33cと、RAC35cとが設けられている。非居室12には、他方の窓34cのみが設けられている。これらの構成部は全て、制御装置2の制御部20に接続されているものとする。
この場合、居室11と非居室12との間に設けられた建具13を居住者が開放しておことで、建具13を介して、居室11の窓33cと非居室12の窓34cとの間の通風が可能とされる。居室11に2つの窓33,34を設けることが困難な場合などに、このように、他方の窓34cを隣接する非居室12に設けることで、どの居室においても自然風による排熱を行うことができる。
また、非居室12の窓34cは、同一フロアにおける他居室、または、階段を介し、階の異なる居室の他方の窓として兼用されてもよい。
なお、本実施の形態におけるシステム1では、2つのモードにより動作可能としたが、いずれか一方のモードのみによって動作可能であればよい。つまり、制御部20は、第1調整制御部201および第2調整制御部202のいずれか一方のみを含んでいてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 窓開閉システム、2 制御装置、10,10a,10b,10c 部屋空間、11 居室、12 非居室、13 建具、20 制御部、21 記憶部、22 計時部、23 通信I/F、24 駆動部、25 記録媒体、31,31a,31b,31c 操作パネル、32,32a,32b,32c 室温センサ、33,34,33a,34a,33b,34b,33c,34c 窓、35,35a,35b,35c RAC(空調装置)、36 外気温センサ、37 雨センサ、100 建物、201 第1調整制御部、202 第2調整制御部。

Claims (5)

  1. 建物における窓開閉システムであって、
    前記建物内の部屋空間に設けられ、屋外へとつながる2つの窓と、
    前記部屋空間に設けられた空調装置と、
    外気温を検知するための外気温センサと、
    前記部屋空間内の室温を検知する室温センサと、
    自然利用優先モードおよび快適性優先モードのいずれかを選択して、前記部屋空間における温度環境の調整制御を行うための制御手段とを備え、
    前記制御手段は、前記自然利用優先モードにおいて、前記室温センサにより検知された室温に基づいて前記2つの窓の開閉のみを行ない、前記快適性優先モードにおいては、前記室温センサにより検知された室温および前記外気温センサにより検知された外気温に基づいて、前記2つの窓の開閉および前記空調装置の運転制御を行ない、
    前記建物は、複数の前記部屋空間を有しており、
    ユーザより、前記複数の部屋空間全てのモードを一括選択する指示を受け付ける操作手段をさらに備え、
    前記制御手段は、前記操作手段が受け付けた指示に応じて、前記複数の部屋空間における調整制御を統括して実行する、窓開閉システム。
  2. 前記操作手段は、ユーザより設定温度の入力を受け付け
    前記制御手段は、前記自然利用優先モードにおいて、室温が前記設定温度よりも所定温度低くなったことを検知した場合に、前記2つの窓を閉鎖する、請求項1に記載の窓開閉システム。
  3. 前記操作手段は、ユーザより設定温度の入力を受け付け
    前記制御手段は、前記快適性優先モードにおいて、前記空調装置の運転中に、室温が前記設定温度以下となり、かつ、外気温が少なくとも前記設定温度よりも低いことを検知した場合、前記空調装置の運転を所定時間継続してから、前記空調装置の運転を停止し、前記2つの窓を開放する、請求項1に記載の窓開閉システム。
  4. 前記操作手段は、前記複数の部屋空間のうちの所定の部屋空間に設けられている、請求項1に記載の窓開閉システム。
  5. 前記部屋空間は、互いに隣接し、隣接部分に開口を有する居室および非居室を含み、
    前記居室には、前記2つの窓のうちの一方と、前記空調装置と、前記室温センサとが設けられ、前記非居室には、前記2つの窓のうちの他方が設けられている、請求項1に記載の窓開閉システム。
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