JP2015105816A - 空調システム及び空調システム用プログラム - Google Patents

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Abstract

【課題】外気冷房を過不足なく行うことで冷房運転での消費電力を低減することができ、確実に省エネルギ効果を得ることができる空調システムを提供する。【解決手段】室内の冷房及び暖房、又は冷房のみを行う空調装置1と、前記室内の換気を行う換気装置2と、冷房のスケジュール運転開始前に前記換気装置2を駆動して前記室内に外気を導入して外気冷房を行う換気制御部32を備えた空調システム100であって、換気制御部32は、少なくとも空気温度及び湿度を温熱環境要素として含む体感指標又はエンタルピに基づいて前記外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定する。【選択図】図3

Description

本発明は、室内に対する換気機能を備える空調システムに関する。
従来、冷房運転をするのに先立って、所定の条件下で外気を室内に導入し、外気により室内を冷房する予備運転が可能な空調システムが知られている。特許文献1の空調システムは、運転スケジュールで予め設定されている冷房運転の開始予定時刻より前において、室外温度が室内温度より低い場合に、設定された所定の運転時間のみ予備運転を行って、外気を室内に導入するように構成されている。
特開2010−181043号公報
しかしながら、上記した特許文献1の空調システムにあっては、室外温度と室内温度との関係だけに基づいて予備運転の時間を制御するため、必ずしも室内が快適な状態となり、最も省エネルギに貢献できるように予備運転を実施できていない。例えば、外気温度が低いものの、外気湿度が高い場合、外気を室内に導入することにより室内を冷房し、室内温度が室外温度と略同じ温度となった時点で予備運転を終了すると、室内の湿度が高くなるために体感温度が高くなり、不快となることも起こりえる。
このような場合、予備運転により不快状態となった室内をその後の冷房運転により快適状態にするためには、冷房能力を高くする、あるいは、除湿運転を加えるなどしなければならない。つまり、余計な予備運転が行われてしまったため、予備運転後の冷房運転での消費電力が増加することになり、逆に省エネルギ効果を低下させてしまうことがある。
また、上述した空調システムでは室内湿度が室外湿度ほどは下がっておらず、まだ予備運転により快適性を改善する余地があるにもかかわらず、室内温度が外気温度と略等しくなった時点で予備運転が終了してしまう場合もあり得る。つまり、予備運転が不足していることによって、次の冷房運転での室内負荷が十分に低下せず、消費電力が上昇してしまうことになる。
そこで、本発明は上述したような問題を鑑みてなされたものであり、外気冷房を過不足なく行うことで外気冷房により実現可能な範囲で最も快適な状態を実現しつつ、室内の冷房負荷を十分に低減して、続いて行われる冷房運転での消費電力を低減することができる空調システムを提供することを目的とする。
すなわち、本発明に係る空調システムは、室内に対して冷房及び暖房、又は冷房のみを行う空調装置と、前記室内の換気を行う換気装置と、冷房のスケジュール運転開始前に前記換気装置を駆動して前記室内に外気を導入して外気冷房を行うよう制御する換気制御部を備えた空調システムであって、換気制御部は、少なくとも空気温度及び湿度を温熱環境要素として含む体感指標又はエンタルピに基づいて前記外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定することを特徴とする。
このような構成によれば、空気温度以外の温熱環境要素をも含む体感指標に基づいて外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定して、換気制御部が換気装置を駆動して外気冷房を実施するので、この外気冷房で可能な範囲で室内を体感的に快適な状態にすることができる。したがって、空調装置による冷房のスケジュール運転開始までに室内を過不足なく外気冷房することができるので、スケジュール運転開始後の空調装置による冷房に要する消費電力を低減することができる。
迅速に、しかも効率よくスケジュール運転開始までに室内を外気冷房するためには、前記換気制御部は、前記室内の前記体感指標と室外の前記体感指標との差分に基づいて前記外気冷房の開始又は終了の決定するものが望ましい。前記外気冷房の開始を決定する場合の差分は、具体的には、0.80乃至1.12であるものが望ましい。同様に、前記外気冷房の終了を決定する場合の前記差分が、0.48乃至0.80であるものが望ましい。
ところで、室内の換気を行う際に、外気と室内空気の間で熱交換することなく外気を室内に供給するバイパスを備え、普通換気モードと熱交換換気モードとを自動で切り替える換気装置が知られている(特開平7−190449号公報)。このように、普通換気モードと熱交換換気モードとを自動で切り替えて換気を行う場合、室内温度と室外温度との双方を測定するセンサが必要とするが、コストの割にセンサが担う機能は乏しく、割高であることは否めない。
一方、本発明にあっては、前記換気装置は、前記外気を導入する外気導入部と、前記室内の内部空気を排出する内部空気排出部とを備え、前記外気導入部の室外側端部及び前記内部空気排出部の室内側端部の両方、前記外気導入部の室内側端部のみ、又は、前記内部空気排出部の室外側端部のみのいずれかに温度センサ又は温湿度センサが設けられてなるものが望ましい。このような構成であれば、体感指標の温熱環境要素を構成する空気温度及び湿度を正確に測定することができ、センサの機能を十二分に活用することで、費用対効果を高くすることができる。
前記体感指標としては、PMV(予測平均温冷感申告)又はSET*(標準新有効温度)が挙げられる。
換気装置により室内に導入される空気を快適なものにするためには、前記換気制御部は、前記室内の前記体感指標と前記室外の前記体感指標とに基づいて前記換気装置における熱交換の有無を決定するものが望ましい。
既存の空調システムにおいても本発明の効果を享受できるようにするには、室内の冷房及び暖房、又は冷房のみを行う空調装置と、前記室内の換気を行う換気装置と、を備えた空調システムに用いられる空調システム用プログラムであって、冷房のスケジュール運転開始前に前記換気装置を駆動して前記室内に外気を導入して外気冷房を行うよう制御し、少なくとも空気温度及び湿度を温熱環境要素として含む体感指標又はエンタルピに基づいて前記外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定する換気制御部としての機能をコンピュータに発揮させる空調システム用プログラムを既存の空調システムにインストールすればよい。なお、この空調システム用プログラムは電子的に配信されるものであっても、CD、DVD、フラッシュメモリ等の記録媒体に記録されたものであっても構わない。
このように本発明の空調システムによれば、少なくとも空気温度と湿度との温熱環境要素を含む体感指標に基づいて、外気による室内の冷房の開始と終了との少なくとも一方を判断して外気冷房を実施するので、空調装置による冷房のスケジュール運転開始までに室内を過不足なく冷房することで、外気冷房時の消費電力やスケジュール運転開始後の空調装置による冷房に要する消費電力を低減することができ、より一層の省エネルギ化を図ることができる。
本発明の実施形態に係る空調システムの構成を示すブロック図。 同実施形態の換気装置の構成を示す図。 同実施形態の換気運転及び予備運転における制御手順を示すフローチャート。 本発明の他の実施形態の換気運転及び予備運転における制御手順を示すフローチャート。 本発明の各実施形態における換気装置の変形例の構成を示す図。
本発明の一実施形態を、図面を参照して説明する。
図1に示す空調システム100は、室内を冷房及び暖房、さらには除湿する空調装置1と、室内空気と外気とを換気する換気装置2と、空調装置1と換気装置2との運転を制御する制御部3とを備えている。なお、以下の説明において、冷房、暖房あるいは冷房運転、暖房運転と記載される場合は、空調装置1を運転することによりなされるものを指す。
空調装置1は、室内ユニットと室外ユニットとを備え、両者間に冷媒により熱を伝達することで室内を冷暖房するもので、よく知られている構成のものを広く適用することができる。空調装置1は、制御部3において設定された運転スケジュールにより、冷暖房運転が制御される。
換気装置2は、図2に示すように、室外と室内とを連通する第一通路21と第二通路22とを備え、さらに第一通路21と第二通路22との間で熱交換するための熱交換機構、及び気流を発生させる給気送風機及び排気送風機(それぞれ図示しない)を備えている。第一通路21は、図示しない給気弁を備えて、外気を室内に導入する給気のための通路であり、外気は給気弁が開いている間に送風機を運転することで導入される。同様にして、第二通路22は、図示しない排気弁を備えて、室内空気を室外に排出する排気のための通路であり、室内空気は排気弁が開いている間に送風機を運転することで排出される。吸気弁と排気弁とは、後述する制御部3により互いに独立して開閉される。なお図2においては、外気の流れを実線の矢印で示し、室内空気の流れを破線の矢印で示している。
第一通路21の室外側端部21aには、室外の温度及び湿度を測定するための室外温湿度測定センサ4が設けてある。同様に、第二通路22の室内側端部22aには、室内の温度及び湿度を測定するための室内温湿度測定センサ5が設けてある。室外温湿度測定センサ4及び室内温湿度測定センサ5が出力する出力信号はそれぞれ制御部2に入力されて、後述する予備運転における体感指標であるPMVを演算するのに用いられる。
制御部3は、CPU、メモリ、I/Oインターフェース、駆動回路等を備えたいわゆるコンピュータによりその機能が実現されるものである。そして、前記制御部3はメモリに内蔵された冷暖房制御プログラム及び換気予備運転制御プログラムからなる空調システム用プログラムにより、設定されたスケジュールに対応して冷暖房運転を行うよう空調装置を制御するスケジュール運転管理部31として機能し、設定された温度や風量等になるように空調装置1を制御するとともに、換気装置2を制御する換気制御部32としても機能する。すなわちこの制御部3は、換気装置2を制御する換気制御部32を含んでなり、換気制御部32が、冷房運転及び暖房運転を行っている際の室内空気の換気を行う換気運転や、冷暖房をしていない場合の換気運転を制御する。なお、冷房運転と暖房運転との制御は、この分野で広く知られたものであってよい。
換気制御部32は、換気運転の実施中に所定の条件が成立した際には、冷房運転が開始されるまでの期間において予備運転を行うように換気装置2を制御する。所定の条件の基礎になるものとして、この実施形態では上記したPMVを採用している。
PMVは、温熱環境要素である、空気温度、平均放射温度、気流、湿度、着衣量及び代謝量(活動量)の6要素に基づいて求める。上記した室外及び室内温湿度測定センサ4、5が出力する出力信号に基づいて、室外温度、室外湿度、室内温度及び室内湿度を測定する。気流に関しては、換気装置2の給気送風機及び排気送風機の風量に基づいて測定する。なお、気流については前記空調装置1において設定されている風量に基づいて設定されても構わない。さらに、前記以外の実測が困難な温熱環境要素については、メモリにデータベースにして記憶してある。そして、得られたPMVと定数とによって、換気運転及び予備運転における所定の条件を設定している。
次に、図3を参照して、換気制御部32における換気運転及び予備運転の制御手順を説明する。なお、この実施形態では、冷房運転を開始する時刻が制御部3内に設定されているもので、その冷房運転の開始時刻までの期間は、条件に応じて換気運転が実施されるとともに冷房運転の開始までの間に予備運転が実施される。
換気運転は、換気装置2の第一通路21を介して外気を室内に導入し、かつ第二通路22を介して室内空気を室外に排出するもので、冷房運転を開始するまでの期間において実施する。換気運転はまず、室外温湿度測定センサ4及び室内温湿度測定センサ5からの出力信号に基づく室外温度、室外湿度、室内温度、室内湿度、及びデータベースを参照して得る温湿度以外の温熱環境要素に基づいて、室内PMVと室外PMVとを算出する(ステップS1)。算出した室内PMVと室外PMVとは、一次的にメモリに記憶される。
次に、算出した室外PMVが、算出した室内PMVから定数、例えば0.3を減じた第一判定値以下であるか否かを判定し(ステップS2)、以下であると判定した場合は、換気装置2の運転モードを「熱交換なし」に設定する(ステップS3)。なお、ステップ3における設定は、この時点で、換気装置2の運転モードが「熱交換あり」であるならば、運転モードを「熱交換なし」に変更することも含むものである。
「熱交換なし」の運転モードとは、換気装置2の熱交換機構を運転することなく、外気と室内空気との間で熱交換を行わない運転モードである。一方、「熱交換あり」の運転モードとは、換気装置2の熱交換機構を運転して、外気と室内空気との間で熱交換を行う運転モードである。
ステップS2において、室外PMVが第一判定値を上回っている場合は、室外PMVが室内PMVから定数である0.3を加えた第二判定値より大であるか否かを判定し(ステップS4)、大であると判定した場合は、換気装置2の運転モードを「熱交換あり」に設定する(ステップS5)。なお、ステップS5における設定は、この時点で、換気装置2の運転モードが「熱交換なし」であるならば、運転モードを変更することも含むものである。
ステップS4において、室外PMVが第二判定値以下である場合は、その時点つまり現在の運転を継続する(ステップS6)。つまり、ステップ6の実行時点で、換気装置2を「熱交換なし」の運転モードで運転していたなら、その運転モードのままで運転を継続する。
このようにして、換気運転を実施している間に、予備運転の開始時刻を、空調システム100のスケジュール運転の開始時刻の一時間前、若しくは外気温の最も低くなる時間帯、好ましくは例えば午前5時に設定する(ステップS7)。この予備運転開始時刻は、予備運転の実施を判定する所定の条件を構成する。
この後、現在の時刻が予備運転開始時刻であること、かつ室外PMVと室内PMVとの差分が0.80乃至1.12の範囲、好ましくは例えば0.96なる第三判定値より大であることを判定する(ステップS8)。このステップS8の判定は、予備運転の開始の判断である。
判定の結果、現在の時刻が予備運転開始時刻であり、かつ差分が第三判定値より大である場合は、換気装置2の熱交換機構の運転を停止して、つまり「熱交換なし」の運転モードに強制的に切り替えて予備運転を開始する(ステップS9)。予備運転では、換気装置2の第一通路21を介して室内空気より冷たいと体感する外気を室内に導入するとともに、第二通路22を介して室内空気を室外に排出して、室内を外気により冷房する。したがって、外気と室内空気との間で熱交換を行うと、室内が冷房されなくなるので「熱交換なし」の運転モードに固定するものである。
これに対して、現在の時刻が予備運転開始時刻に達していないか、あるいは差分が第三判定値以下である場合のいずれか又は両方である場合は、現在の運転、例えば「熱交換なし」の換気運転を継続する(ステップS10)。
ステップS9又はステップS10を実行した後、室外PMVと室内PMVとの差分が0.48乃至0.80の範囲、好ましくは例えば0.64なる第四判定値未満であるか否かを判定する(ステップS11)。ステップS11で差分が第四判定値未満であると判定した場合は、スケジュール運転開始時刻前であっても予備運転を終了する(ステップS12)。なお、予備運転を実施していない場合は、ステップS11の判定は、その時の運転に影響しない。
ステップS11で差分が第四判定値以上であると判定した場合は、現在の運転、つまり予備運転を実施中であるなら予備運転を、予備運転以外の換気運転を実施中であるならその換気運転をそれぞれ継続する(ステップS13)。
このように、この実施形態では、スケジュール運転開始時刻に基づいて設定された予備運転開始時刻において、室内温度ではなく、室内PMVと室外PMVとの値に基づいて冷房運転に先だって予備運転を開始することを決定する。これにより、室内空気よりやや寒いと感じられる外気が存在する場合に予備運転を開始して、外気により室内空気が冷やされる。
しかも、予備運転を予め設定された運転継続時間の経過により終了するのではなく、室内PMVと室外PMVとの差分が第四判定値未満になった時点、言い換えれば室内PMVがより快適な状態である室外PMVの近傍値まで近づいた時点で終了するので、外気の冷却能力を効率よく利用することになる。この結果、予備運転を必要以上に実施したり、あるいは逆に運転時間が不足したりすることがなくなる。
したがって、運転スケジュールにより冷房運転を開始するまでに、外気冷房により室内空気を快適な状態にまで冷やすことができる。これにより、冷房運転を開始しても室内温度が低下していることで空調装置1にかかる負荷が小さく、消費電力を低減することができる。そのため、効率よく省エネルギを達成することができる。
具体的には、外気温が21°Cであり、この時の室内温度が27°Cである場合、本実施形態における制御手順に沿って開始時刻及び終了時刻を設定する予備運転(外気冷房)を行うことにより、室内温度が24.8°Cまで低下させることができた。そしてこの予備運転後に冷房運転を行うと、冷房運転の運転開始から1時間の消費電力を、予備運転を実施しない場合に比較して18.3パーセント低減することができ、同じく一日の消費電力を2.9パーセント低減することができた。
同様にして、外気温が24°Cであり、この時の室内温度が27°Cである場合、予備運転を行うことにより、室内温度が25.5°Cまで低下させることができた。そしてこの予備運転後に冷房運転を行うと、冷房運転の運転開始から1時間の消費電力を、予備運転を実施しない場合に比較して13.2パーセント低減することができ、一日の消費電力を2.2パーセント低減することができた。
このように、本実施形態における予備運転を冷房運転に先だって行うことにより、室内の冷房負荷を低減することができ、その結果、予備運転に続く冷房運転において消費電力を低減することができた。
また、スケジュール運転と予備運転とを連動させることで、休日等の室内の不使用日における換気装置2による無駄な外気冷房運転を防止することができる。この結果、省エネルギ効果をさらに向上させることができる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。
上記実施形態においては、予備運転の開始を、予備運転開始時刻に一度だけ判定するものを説明したが、以下に説明する他の実施形態は、設定された予備運転開始時刻において条件が成立しない場合に、その後も予備運転の開始判定を繰り返し実行する構成である。
図4を参照して他の実施形態を説明する。なお、上記実施形態におけるステップS1〜ステップS7までは、他の実施形態にあっても同じであるので、説明を省略する。
ステップS7の後、予備運転の開始の判定は、予備運転開始時刻又は予備運転開始時刻後で、かつスケジュール運転開始時刻前又はスケジュール運転開始時刻、言い換えれば最終的な予備運転終了時刻までであれば、繰り返し実行する(ステップS108)。つまり、現在の時刻が、予備運転開始時刻又は予備運転開始時刻を超過し、かつ予備運転終了時刻前又は予備運転終了時刻であると判定した場合は(ステップS108の「Yes」)、次に室外PMVと室内PMVとの差分が、第一所定値より大であると判定することで(ステップS109の「Yes」)、予備運転を開始する(ステップS110)。この他の実施形態では、ステップS108とステップS109とにより予備運転の開始を決定するものである。
一方、ステップS109において、差分が第三判定値以下であると判定した場合は、ステップ10と同様に、現在の運転を継続する(ステップS111)。なお、ステップS108において現在の時刻が予備運転終了時刻、つまりスケジュール運転開始時刻を超過していた場合は、この制御を終了する。
予備運転を開始した後、差分が第二所定値未満になったと判定した場合は(ステップS112の「Yes」)、スケジュール運転開始時刻前であっても予備運転を終了する(ステップS113)。一方、差分が第二所定値以上である場合は、ステップS13と同様に、現在の運転を継続する(ステップS114)。
この他の実施形態では、スケジュール運転開始時刻前に予備運転を終了した場合、つまり予備運転を終了した後の現在の時刻が予備運転終了時刻(スケジュール運転開始時刻)前であれば(ステップS108の「Yes」)、再度ステップS109を実行し、差分が第一所定値より大である場合に予備運転を再度開始するものである(ステップS110)。
したがって、この他の実施形態では、スケジュール運転開始時刻までの間に、予備運転を断続的に繰り返し実行することを可能にしている。この場合、予備運転を再開した後、スケジュール運転開始時刻までの間に、室外PMVと室内PMVとの差分が第二所定値未満にならない場合(ステップS112の「No」)、スケジュール運転開始時刻に達した時点で予備運転を終了する。すなわち、この場合は、予備運転の終了を室外PMVと室内PMVとにより決定するものではない。
このように、スケジュール運転開始時刻までの間で時間の許す限り予備運転の開始及び終了が判断されるように構成することによって、予備運転の終了後において例えば室内の熱負荷や輻射熱によって再び室内温度あるいは湿度等が変化して室内PMVが変化する、あるいは、気象条件等が変化し室外PMVが変化した場合に、再度予備運転を開始することができる。したがって、省エネルギ効果を拡大することができる。
上記実施形態の換気装置2では、温湿度測定センサを2個使用したものを説明したが、図5に示すように、第一通路21の室内側の端部である内側端21bに取り付ける室内温湿度測定センサ51のみであってもよい。この場合、室外温度と室内温度あるいは外気の室外湿度と室内湿度とを同時に測定することは不可能であるので、換気装置2の運転停止時は室内温湿度測定センサ5から出力される出力信号により室内温度及び室内湿度を測定する。同様にして換気装置2の運転中は、同出力信号により室外温度及び室外湿度を測定する。言い換えると、片側にしか温湿度センサを設けない場合には前記換気制御部32は、温度又は湿度を取得する場合には所定期間換気装置2を休止させるように構成することにより、室内及び室外の温度又は湿度を測定することが可能となる。
また、図示しないが、室内温湿度測定センサ5を割愛して、第二通路22の室外側の端部である外側端22bに室外温湿度測定センサを取り付けるものであってよい。この場合は、換気装置2の運転停止時は室外温湿度測定センサから出力される出力信号により室外温度及び室外湿度を測定し、換気装置2の運転中は同出力信号により室内温度及び室内湿度を測定するものである。
このように、温湿度測定センサを室内側のみあるいは室外側のみに設け、室外側あるいは室内側を割愛することにより、システム全体のコストダウンを図ることができる。
上記それぞれの実施形態では、体感指標として室内PMV及び室外PMVを用いるものを説明したが、エンタルピやSET*を用いるものであってよい。これらの体感指標の場合にあっても、室内と室外の体感指標の差分に基づいて外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定するものであってよい。また上記実施形態のように、外気冷房の終了をも決定するものでもよいことは言うまでもない。
さらに、図2及び図5に示した換気装置2にあっては、室外温湿度測定センサ4、室内温湿度測定センサ5及び室内温湿度測定センサ51を備えるものを説明したが、温湿度測定センサに代えて、温度センサを備えるものであってよい。この場合、湿度は、インターネット等を介して天気予報等における湿度情報から得るものであってよい。このように温湿度センサに代えて温度センサにすることによりコストダウンを実現することができる。
また、前記実施形態ではPMVを算出するために必要な温熱環境要素については季節、時刻、月日、天気等により対応する値を出力可能なデータベースを予め作成しておいたが、例えば、室外に関する必要な温熱環境要素について全てインターネットを介して気象庁等から取得するようにしてもよい。
その他、本発明は上記実施形態に限られず、その趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能であるのは言うまでもない。
100・・・空調システム
1・・・空調装置
2・・・換気装置
3・・・制御部
4・・・換気制御部

Claims (8)

  1. 室内の冷房及び暖房、又は冷房のみを行う空調装置と、前記室内の換気を行う換気装置と、冷房のスケジュール運転開始前に前記換気装置を駆動して前記室内に外気を導入して外気冷房を行うよう制御する換気制御部を備えた空調システムであって、
    換気制御部は、少なくとも空気温度及び湿度を温熱環境要素として含む体感指標又はエンタルピに基づいて前記外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定することを特徴とする空調システム。
  2. 前記換気制御部は、前記室内の前記体感指標と室外の前記体感指標との差分に基づいて前記外気冷房の開始又は終了を決定する請求項1記載の空調システム。
  3. 前記外気冷房の開始を決定する場合の前記差分が、0.80乃至1.12である請求項2記載の空調装置。
  4. 前記外気冷房の終了を決定する場合の前記差分が、0.48乃至0.80である請求項2又は3記載の空調装置。
  5. 前記換気装置は、前記外気を導入する外気導入部と、前記室内の内部空気を排出する内部空気排出部とを備え、前記外気導入部の室外側端部及び前記内部空気排出部の室内側端部の両方、前記外気導入部の室内側端部のみ、又は、前記内部空気排出部の室外側端部のみ、のいずれかに温度センサ又は温湿度センサが設けられてなる請求項1乃至4のいずれかに記載の空調システム。
  6. 前記体感指標が、PMV又はSET*である請求項1乃至5のいずれかに記載の空調システム。
  7. 前記換気制御部は、前記室内の前記体感指標と前記室外の前記体感指標とに基づいて前記換気装置における熱交換の有無を決定する請求項1乃至6のいずれかに記載の空調システム。
  8. 室内の冷房及び暖房、又は冷房のみを行う空調装置と、前記室内の換気を行う換気装置と、を備えた空調システムに用いられる空調システム用プログラムであって、
    冷房のスケジュール運転開始前に前記換気装置を駆動して前記室内に外気を導入して外気冷房を行うよう制御し、少なくとも空気温度及び湿度を温熱環境要素として含む体感指標又はエンタルピに基づいて前記外気冷房の開始と終了との少なくとも一方を決定する換気制御部としての機能をコンピュータに発揮させる空調システム用プログラム。
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