JPH024343Y2 - - Google Patents

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JPH024343Y2
JPH024343Y2 JP1985106214U JP10621485U JPH024343Y2 JP H024343 Y2 JPH024343 Y2 JP H024343Y2 JP 1985106214 U JP1985106214 U JP 1985106214U JP 10621485 U JP10621485 U JP 10621485U JP H024343 Y2 JPH024343 Y2 JP H024343Y2
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  • Air-Conditioning Room Units, And Self-Contained Units In General (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 本考案は、室内側熱交換器を非居室ゾーンの天
井裏あるいは床下に設置することによつて、効率
良くしかも安価に設置できるようにした住宅用空
調システムに関するものである。
「従来の技術」 住宅における全室冷暖房の手法として一時期主
流を占めていたのは、熱源を住宅の所要位置に設
け、この熱源からの熱を各室に設けられたフアン
コイルユニツト等の室内側熱交換器に搬送するよ
うに連結して構成されたセントラル空調システム
である。ところが、この種のセントラル空調シス
テムにあつては、温冷水等を輸送するための長い
配管を住宅内に施す必要があつて配管施工が大掛
かりになり、イニシヤルコストが高くなる欠点が
ある上に、人のいない居室まで空調するために、
不経済なシステムであつた。そこで、近年では、
室外側熱交換器を各居室に設けた室内側熱交換器
に連結して構成された個室対応型冷暖房システム
が提供されている。
「考案が解決しようとする問題点」 この種の個室対応型冷暖房システムは、各居室
において、必要に応じて個々の室内側熱交換器の
出力調節を行うことにより各居室の冷暖房を自由
に行うことができるために、効率の良い冷暖房操
作が可能であるものの、各居室ごとに室内側熱交
換器を設ける必要があるために設備費が相当に高
くなる問題を有していた。また、前記個室対応型
冷暖房システムに用いる各室内側熱交換器は、各
居室の冷暖房を余裕をもつてなしうるように、そ
の居室に見合つた容量より若干大きめの容量のも
のを設置する必要があるが、これでは、住宅全体
としての容量に換算した場合、その住宅に必要な
容量より、はるかに大きな容量の機器を備えるこ
とになり、住宅の契約電力を不要に大きくして、
冷暖房システム用の専用電気回路を設ける必要等
を生じる問題を有しており、全室暖房は実現し難
いものであつた。
なお、諸外国で普及している全室冷暖房システ
ムとして、地下室等に設けた機械室に熱源と大型
の送風機を設置し、住宅の全室に配管したダクト
によつて温風や冷風を各居室に吹き出すように構
成した、いわゆるエアハンドリング方式の全室冷
暖房システムが知られているが、この方式にあつ
ては、各居室ごとのきめ細かな温度調節は困難で
あるばかりか、全室に送風するために使用する大
型の送風機が大きな電力を消費して不経済である
上に、送風機の騒音が大きいために、国内の一般
家庭における使用には不具合であるといつた問題
を有していた。
「考案の目的」 本考案は、前記事情に鑑みてなされたもので、
設備コストが安く、しかも各室の冷暖房を効率良
くなしうる空調システムを提供することを目的と
する。
「問題点を解決するための手段」 本考案は、前記問題点を解決するために、非居
室ゾーンの天井裏あるいは床下に、吸気チヤンバ
を形成するとともに、室外側熱交換器と送風機に
接続され、送風口と吸気口を有する室内側熱交換
器を、吸気口を吸気チヤンバ内に開口させて前記
吸気チヤンバ内に設け、前記室内側熱交換器の送
風口を複数の居室の各々に送気ダクトによつて連
絡し、前記吸気チヤンバを前記居室の各々に吸気
孔を介して連絡したものである。
「作用」 一つの室内側熱交換器によつて複数の居室の冷
暖房が可能になるとともに、室内側熱交換器と各
居室とを連結するダクトの距離を極力短くでき、
設備コストの低減化をなしえ施工性も向上すると
ともに、居住者に目立たないように室内側熱交換
器を設置できる一方、ドレン配管や冷媒配管等、
リークが問題となる箇所を全て非居室ゾーンにま
とめて施工できる。
「実施例」 第1図ないし第5図は、本考案の一実施例の空
調システムを多層階住宅Aに適用した例を示すも
のである。
第1図において、住宅Aには、1階に廊下(非
居室ゾーン)2を挾んで左右2つずつ、計4つの
居室3,4,5,6が、また、2階に廊下(非居
室ゾーン)7を挾んで左右2つずつ、計4つの居
室8,9,10,11が設けられ、廊下2を挾ん
で対向する居室3,5の各々の出入口と、廊下2
を挾んで対向する居室4,6の各々の出入口と、
廊下7を挾んで対向する居室8,10の出入口
と、廊下7を挾んで対向する居室9,11の出入
口とは各々対向して形成され、各出入口には、扉
12が設置され、各扉12の上には欄間状の吸排
気ユニツト13が設置されている。
そして、前記廊下2,7を挾んで対向する吸排
気ユニツト13,13の間の上方であつて、廊下
2,7の各々の天井裏には吸気チヤンバEが設け
られ、その内部にプレナムチヤンバ(室内側熱交
換器)15が設置されている。
前記吸気チヤンバEは、第2図と第3図にも示
すように、1階(あるいは2階)の天井板100
の一部と、2階(あるいは3階)の床板101の
一部と、この床板101の床根太102と、仕切
板104,104と、前記吸排気ボツクス13
と、居室の壁体105とによつて形成されてい
る。前記仕切板104は、その長さ方向両端部を
プレナムチヤンバ15の両側の各々の居室の壁体
105に当接させ、その上面を床根太102の下
面に当接させ、その底面を天井板100の上面に
当接させて設けられ吸気チヤンバEの側壁を構成
している。
前記各プレナムチヤンバ15の内、1階の天井
裏のプレナムチヤンバ15は1階の廊下2の床下
に設置された室外側熱交換器16に連結管17,
17によつて接続されるとともに、2階の天井裏
のプレナムチヤンバ15は1階の居室3の床下に
設置された室外側熱交換器18に連結管19,1
9によつて接続されている。なお、これら室外側
熱交換器16,18は、各々の能力が、例えば、
内部に設けられたコンプレツサーの高速運転と、
中速運転と、低速運転に応じて「強」、「中」、
「弱」の3段階に切換自在になつている。
前記各プレナムチヤンバ15は、第2図にも示
すように、平面多角形状のケーシング20と、こ
のケーシング20の内部に設けられた熱交換機2
1Aと送風機21Bとを主体として構成されてい
る。前記ケーシング20の一側には送風口22,
23が形成され、その他側には吸気口24,25
が形成されている。前記熱交換機21Aは前記室
外側熱交換器16に連結した熱媒移動用連結管1
7が、あるいは室外側熱交換器18に連結した熱
媒移動用連結管19が連結されたものであり、第
2図中21Cはドレン管を示している。
前記送風機21Bは、ケーシング20の内部で
あつて、熱交換機21Aと吸気口24,25との
間に設けられたもので、2つのフアン27,28
を有し、フアン27によつて吸気口24から空気
を吸入し、熱交換機21Aと送風口22を介して
外部に送風できるように、また、フアン28によ
つて吸気口25から空気を吸入し、熱交換機21
Aと前記送風口23を介して外部に送風できるよ
うになつていて、その送風能力は例えば「強」、
「中」、「弱」の3段階に切換自在になつている。
前記吸排気ユニツト13は、第4図と第5図に
も示すように、各居室の扉12の上方に、その背
面部を廊下2(あるいは廊下7)側に向けるとと
もに、その正面部を居室に露出させ、かつ、その
上部を廊下2の天井裏(あるいは廊下7の天井
裏)に露出させて設置された箱状のものである。
この吸排気ユニツト13は、中空の箱体30と、
この箱体30の内部に設けられた仕切り体31と
からなり、箱体30の背面側の上部には、左右に
隣接して各々天井裏に開口した吸気孔32と吐出
孔33が形成されている。前記仕切り体31は、
底板34と側板35,35からなる正面U字状の
板状をなし、箱体30の内部に平行に取り付けら
れた図示略のレール部材に沿つて左右方向に移動
自在に設けられていて、仕切り体31は、底板3
4を吸気孔32の下方に第3図に示すように位置
させた場合に、一方の側板35が吸気孔32と吐
出孔33との間に位置することにより、箱体30
の内部を、吸気ゾーン36と、排気ゾーン37と
に区画する一方、底板34を吐出孔33の下方
に、第4図に示すように位置させた場合に、他方
の側板35が吸気孔32と吐出孔33の間に位置
することにより、箱体30の内部を、吸気ゾーン
38と排気ゾーン39とに区画するようになつて
いる。なお、前記仕切り体31は矩形枠状、ある
いはその他の形状でも良い。
そして、箱体30の室内側の面には、各吸排気
ゾーン36,37,38,39を室内に連通させ
るための透孔が形成されていて、各透孔にはがら
り50が取り付けられている。このがらり50
は、排気ゾーン37(または排気ゾーン39)か
ら排出された空気が吸気ゾーン36(または吸気
ゾーン37)に直接流入するシヨートサーキツト
現象が生じないように、送風方向を調節して、居
室の空気が吸気ゾーン36,37に確実に吸入さ
れるようにするものである。
なお、前記箱体30の内部では、仕切り体31
が、第4図に示す位置と第5図に示す位置の2通
りに設置可能になつているが、これは、居室5,
6,10,11に吸排気ユニツト13を設置する
場合には、第4図に示すように仕切り体31を位
置させ、居室3,4,8,9に吸排気ユニツト1
3を設置する場合には第5図に示すように仕切り
体31を位置させることによつて、左右どちらに
吸気孔32と吐出孔33が位置した場合であつて
も、設置できるようにするためである。
また、前記プレナムチヤンバ15において、送
風口22はプレナムチヤンバ15の一側側方の吸
排気ユニツト13の吐出孔33に送気ダクト40
によつて、送風口23は他側側方の吸排気ユニツ
ト13の吐出孔33に送気ダクト41によつて連
結されるとともに、吸気口24と吸気口25は吸
気チヤンバE内に開口されている。なお前記送気
ダクト40,41は断熱処理が施されている。こ
の断熱処理は、夏場等に送気ダクト40,41内
を冷風が通過した際に、送風ダクト40,41の
外周部に結露を生じないようにして天井板100
への結露水の滴下を防止するためである。
また、前記各吸排気ユニツト13の各々の吸気
孔32の内部と吐出孔33の内側には、開閉ダン
パ45が設けられるとともに、各吸排気ユニツト
13の背面部には前記開閉ダンパ45を操作して
吸気孔32と吐出孔33を開閉させる開閉モータ
46が取り付けられ、これらの各開閉モータ46
は吸排気ユニツト13の室内側に設けられた図示
略の操作スイツチにより作動されるようになつて
いて、この操作スイツチにより室内側から吸気孔
32と吐出口33を開閉できるようになつてい
る。
次に前記のように構成された空調システムの作
用について説明する。
居室3,4,5,6あるいは居室8,9,1
0,11において空調の必要を生じた場合には、
室外側熱交換器16(または、室外側熱交換器1
8)とプレナムチヤンバ15…を作動させ、空調
が必要な居室の吸排気ユニツト13の操作スイツ
チにより吸気孔32と吐出孔33とを開口させ
る。この操作により、プレナムチヤンバ15は、
その送風機21Bによつて居室内の空気を吸気孔
32と吸気チヤンバE内の空間を介してケーシン
グ20内に吸入し、熱交換機21Aに送り、熱交
換して、送気ダクト41(または送気ダクト4
0)と吐出孔33を介して居室内に戻し、居室の
空調を行う。なお、この空調の際に、空調の不要
な居室にあつては、その居室の吸排気ユニツト1
3の操作スイツチにより開閉ダンパ45を閉じて
吸気孔32と吐出孔33を閉じておけば良い。こ
の操作によつて、空調の不要な居室の空調を行わ
なくても良くなり経済的な空調操作をなすことが
できるようになる。
なお、以下に、空調対象が居室3と居室5の場
合であつて、寒冷期等に居室3の気温が15℃、居
室5の気温が10℃であつた場合において、居室
3,5の暖房操作における本実施例作用の一例に
ついて、第6図を基に説明する。
この場合に、まず、運転当初は、プレナムチヤ
ンバ15の送風機21Bの送風能力を「強」に、
室外側熱交換器16のコンプレツサの回転数を高
速にして各々作動させ、居室3の各開閉ダンパ4
5,45を全開に、居室5の各開閉ダンパ45,
45を全開状態にする。この操作により居室3,
5の温度が各々第6図の実線と点線に示すように
上昇して居室3の温度がほぼ20℃に、また、居室
5の温度がほぼ15℃になつたならば、プレナムチ
ヤンバ15の送風機21Bの送風能力を「中」
に、室外側熱交換器16のコンプレツサの回転数
を中速にして各々作動させ、居室3の各開閉ダン
パ45,45を半開状態に、居室5の各開閉ダン
パ45,45を全開状態にする。この状態で居室
3には、その室温を維持する程度の暖房が施さ
れ、居室3の室温は維持されるとともに、居室5
にはその室温を上昇させる暖房が施され、居室5
の温度は第6図の点線に示すように上昇する。次
に、居室5の温度がほぼ20℃になつたならば、プ
レナムチヤンバ15の送風機21Bの送風能力を
「弱」に、室外側熱交換器16のコンプレツサの
回転数を低速にして各々作動させ、居室3,5の
各開閉ダンパ45…はいずれも全開状態にする。
この操作によつて、居室3,5はいずれも室温を
保持する状態に暖房される。なお、空調の必要が
無い場合には、その居室の各開閉ダンパ45を閉
じておけば良い。この際、開閉ダンパ45を閉じ
た居室の空気は吸気チヤンバEに吸入されない
が、この閉じた開閉ダンパ45に対向したフアン
は、他のフアンとともに回転し、他のフアンとと
もに吸気作用をなす。この場合、仮に、吸気口2
4,25をダクトによつて吸気孔32に連結した
構成であると、前記閉じた開閉ダンパ45に対向
したフアンは、閉じたダクトから吸気しようとす
るためにフアンに負荷がかかるが、前記構成では
このフアンも他のフアンとともに他の居室の空気
を吸入するために、前記負荷はかからないように
なつている。
以上の操作によつて、居室3,5の暖房を行う
ならば、居室3の温度が20℃に達した後には、こ
の居室3の温度を維持するのに必要な熱量以外の
熱は居室3に送らないようにできるために、各居
室3,5ごとに、必要に応じた分の熱を供給する
ことができ、プレナムチヤンバ15と室外側熱交
換器16をエネルギーロスの無い状態で効率良く
運転することができる。
なお、前記のような細かい温度コントロール
は、送風機21Bと室外側熱交換器16と開閉モ
ータ46を所要の制御装置に接続し、この制御装
置に各居室の温度に応じたエネルギーロスの少な
い操作手順を記憶させておき、この制御装置によ
つて、送風機21Bの送風能力の切換と、室外側
熱交換器16,18のコンプレツサの回転数切換
と、各開閉ダンパ45…の開放状態制御とを行う
ようにすれば、自動的に行うことができる。な
お、前記送風機21Bと室外側熱交換器16,1
8は無段階に出力調節可能な構成にしても良く、
その場合は前記制御装置の記憶内容を更に細かい
温度変化に対応させて設定することによつて、一
層細かい空調操作が可能になる。
また、前記プレナムチヤンバ15は廊下2,7
の天井裏に設置されている関係から、プレナムチ
ヤンバ15の厚みにより廊下2,7の天井高さが
若干低くなることも考えられるが、廊下2,7の
天井高さの低下は、廊下2,7が非居室ゾーンで
あるために、居住者の生活には影響がほとんど無
い。この点、居室の天井裏にプレナムチヤンバを
設置するようであると、天井高さの低下は居住者
に圧迫感として影響を与えるために好ましくな
い。なお、前記吸排気ユニツト13は内部に仕切
り体31を設けるのみの構成のため、薄型化が容
易であり、扉12の上方にあつて、欄間を兼ね、
設置スペースも従来の欄間取り付け用スペースを
利用できるために、納まり良く、しかも、容易に
設置できる。
更に、前記構成の空調システムにあつては、送
気ダクト40,41の配管施工は、廊下2,7の
天井裏から居室の扉12の上部まで行うと良いた
めに、住宅の全体にわたりダクトの配管施工が必
要であつたセントラル空調方式の従来システムに
比較して配管距離が短くなり、断熱処理等の配管
施工が容易になる。また、天井裏等の非居室ゾー
ンにプレナムチヤンバ15を設置した場合には、
ドレン配管や冷媒配管等のリークが問題となる箇
所を非居室ゾーンにまとめて設置できる特徴があ
り、居室にプレナムチヤンバ15を設置した場合
よりも、ドレン水の排出処理等が簡単であり、メ
ンテナンスの面で有利な構成であつて、更に設置
位置が居室から離れているために、居室において
送風機21Bの騒音も気にならない効果がある。
なお、前記構成の空調システムにあつては、吸気
孔32から収納チヤンバE内に空気が移動する際
に、小さい吸気孔32から空間容積の大きな収納
チヤンバEに空気が移動するために、マフラー効
果を奏して空気の移動音を抑えることができると
ともに、吸気孔32と吸気口24,25をダクト
によつて連通していない構成のために、これらを
ダクトにより連結して構成する場合よりもダクト
内を通過する風の音を少なくすることができる。
一方、従来の個室対応方式のシステムにおいて
は、居室にプレナムチヤンバを設けると、ドレン
水が室内に排出される虞があり、送風機の騒音も
気になるが、前記構成を採用した場合にはこれら
のような問題は生じない。
ところで、前述の構成において、プレナムチヤ
ンバ15の容量が十分大きい場合には、3つ以上
の居室に接続することも可能である。これは、近
年の優秀な断熱処理を施した住宅にあつては、8
畳間においては暖房負荷が1000Kcal/H程度で
あることを考慮すると、2500〜3000Kcal/H程
度の暖房能力を有するプレナムチヤンバ15を使
用すれば、2〜3室への接続が可能になるためで
あり、当然3000Kcal/Hより大きな暖房能力を
有するプレナムチヤンバ15であれば、3室以上
の居室に接続可能になるのである。また送風機2
1Bの設置場所は、送気ダクト40,41の内
部、あるいは、吸排気ユニツト13の内部等、プ
レナムチヤンバ15の外部であつても良いが、騒
音面から考慮すれば、吸排気ユニツト13には送
風機21Bを設けない方が好ましい。更に、吸排
気ユニツト13はその内部に特別な装置を有して
いないために、薄型化が容易であり、設置場所を
選ばない特徴がある。なおまた、吸気チヤンバE
を設置する場所は、廊下2,7の天井裏の他に、
玄関やホール等の天井裏あるいは床下であつても
良く、吸気チヤンバEを天井100や床板101
とは別個の板材で構成しても良いのは勿論であ
る。
一方、前記プレナムチヤンバ15の内部であつ
て、送風口22,23の開口部と吸気口24,2
5の開口部の各々に開閉ダンパを設ける構成とし
たり、送風口22,23の間の部分に、送風口2
2が送風口23のどちらか一方を閉じる切換ダン
パを設け、更に、吸気口24,25の間の部分に
吸気口24,25のどちらか一方を閉じる切換ダ
ンパを設けて構成することによつて、空調の不要
な居室の空気のプレナムチヤンバ15への吸入を
阻止して空調の不要な居室が負圧にならないよう
に、かつ、空調の不要な居室側のダクトへの空気
の搬送を防止してエネルギーロスを少なくするよ
うにもできる。
「考案の効果」 以上説明したように本考案は、室外側熱交換器
に連結されるとともに送風機に接続され、送風口
と吸気口を有する室内側熱交換器を非居室ゾーン
の天井裏あるいは床下に設置された吸気チヤンバ
内に設置し、室内側熱交換器の送風口を各居室の
各々に送気ダクトによつて連絡し、吸気口を吸気
チヤンバ内に開口させ、吸気チヤンバを各居室に
連通させたものであるため、1つの室内側熱交換
器で複数の居室の空調をなしえ、設備コストの低
減化をなしうるとともに効率の良い空調操作をな
しうる効果がある。また、室内側熱交換器を非居
室ゾーンの天井裏あるいは床下に設置したため
に、居室内に設置した場合に比較して室内側熱交
換器のメンテナンスも容易になるとともに、室内
側熱交換器の発する騒音が居室にほとんど伝わら
ないために、騒音の少ない状態で居室を空調でき
る効果がある。更に、非居室ゾーンと居室との間
の距離が各ダクトの配管距離になるが、これは従
来のセントラル空調方式の空調システムの配管距
離に比較して短いために、配管施工が容易になる
効果も奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第5図は、本考案の一実施例を示
すもので、第1図はシステム全体の構成を示す透
視図、第2図は非居室ゾーンの天井裏に設置され
た吸気チヤンバを示す断面図、第3図は同吸気チ
ヤンバの縦断面図、第4図は吸排気ユニツトの一
部を破断にした透視図、第5図は吸排気ユニツト
の他の状態を示す斜視図、第6図は本考案の一実
施例を用いて行う効率的な暖房操作を説明するた
めの線図である。 E……収納チヤンバ、2,7……廊下(非居室
ゾーン)、3,4,5,6,8,9,10,11
……居室、13……吸排気ユニツト、15……プ
レナムチヤンバ(室内側熱交換器)、16……室
外側熱交換器、21A……熱交換機、21B……
送風機、22,23……送風口、24,25……
吸気口、32……吸気孔、40,41……送気ダ
クト、100……天井板、101……床板、10
4……仕切板。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 住宅の非居室ゾーンの天井裏あるいは非居室ゾ
    ーンの床下に吸気チヤンバが形成されるととも
    に、室外側熱交換器と送風機とに接続され、送風
    口と吸気口を有する室内側熱交換器が、吸気口を
    吸気チヤンバ内に開口させて前記吸気チヤンバ内
    に設けられ、前記室内側熱交換器の送風口が吸気
    チヤンバに隣接する複数の居室の各々に送気ダク
    トによつて連絡され、前記吸気チヤンバは前記送
    気ダクトが開口された居室の各々に吸気孔を介し
    て連通されてなることを特徴とする住宅用空調シ
    ステム。
JP1985106214U 1985-07-11 1985-07-11 Expired JPH024343Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1985106214U JPH024343Y2 (ja) 1985-07-11 1985-07-11

Applications Claiming Priority (1)

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JP1985106214U JPH024343Y2 (ja) 1985-07-11 1985-07-11

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Publication Number Publication Date
JPS6214228U JPS6214228U (ja) 1987-01-28
JPH024343Y2 true JPH024343Y2 (ja) 1990-02-01

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ID=30981363

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JP1985106214U Expired JPH024343Y2 (ja) 1985-07-11 1985-07-11

Country Status (1)

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JP (1) JPH024343Y2 (ja)

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JPS6214228U (ja) 1987-01-28

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