JP2018100516A - 空調装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】建物内の水分を除去することができると共に、季節に応じた建物の温度調整が行われる空調装置を提供する。【解決手段】空調装置1は、空気通路10と、空気流れ生成部11と、温度検出部12と、制御部14とを備える。空気通路10は、建物に形成される空気の通路空間である。空気流れ生成部11は、空気通路10内で複数方向へ空気の流れを生成可能な構造を有する。温度検出部12は、空気通路10における複数の地点の温度を検出する。制御部14は、季節時期情報、または、気温閾値情報の少なくとも一方、および、温度検出部12で検出される複数の温度に基づいて、空気流れ生成部11における空気の流れの生成および方向を制御する。季節時期情報には、夏に相当する第1期間、冬に相当する第2期間が含まれる。気温閾値情報には、気温に関する上限閾値、下限閾値が含まれる。【選択図】 図1

Description

本発明は、建物で用いられる空調装置に関する。
本願出願人は、建物に含まれる水分を水蒸気として、効率良く移動させて外部へ排出する水分除去システムを提案している(例えば、特許文献1参照)。その水分除去システムは、設置面に複数の凸部を有し、被設置面である上記建物の表面と上記複数の凸部を有する設置面とで形成された空間を、蒸気通路にさせるように構成された床部と、上記蒸気通路内に吸気流を発生させて、上記被設置面である上記建物の表面を通じて上記建物に含まれる蒸気化した水分を外部へ排出する吸気部とを具備する水分除去装置と、上記蒸気通路内に空気を取り入れる外気取入れ装置とを備えたものである。この水分除去システムによれば、建造物の防水構造をそのまま維持した状態で、建造物に含まれる水分を水蒸気として、効率良く移動させて外部へ排出できる。
特許第5757516号公報
上記水分除去システムは、建物に形成される蒸気通路に吸気流を発生させて建物に含まれる水分を除去することを主眼としたものであり、季節に応じた建物の細かな温度調整は考慮されていない。上記水分除去システムの要素に、季節に応じた建物の細かな温度調整の要素が加われば、建物をより居心地の良いものにすることができる。
本発明は、斯かる実情に鑑み、建物内の水分を除去することができると共に、季節に応じた建物の温度調整が行われる空調装置を提供しようとするものである。
本発明は、上記課題を解決するためになされたものであり、本発明の空調装置は、建物に形成される空気通路と、上記空気通路内で複数方向へ空気の流れを生成可能な構造を有する空気流れ生成部と、上記空気通路、または、その近傍における複数の地点の温度を検出する温度検出部と、季節に関する時期の情報である季節時期情報、または、気温に関する閾値の情報である気温閾値情報の少なくとも一方、および、上記検出される複数の温度に基づいて、上記空気流れ生成部における空気の流れの生成および方向を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
また、本発明の空調装置において、上記季節時期情報には、日付に基づいて決定される少なくとも夏に相当する第1の期間、および、冬に相当する第2の期間が含まれ、上記制御部は、上記第1の期間内では、上記検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御し、上記第2の期間内では、上記検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御することを特徴とする。
また、本発明の空調装置において、上記気温閾値情報には、1日の気温に関する上限閾値、および、下限閾値が含まれ、上記制御部は、上記検出される複数の地点の温度の最高値が上記上限閾値を超えると、上記検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御し、上記検出される複数の地点の温度の最低値が上記下限閾値を超えると、上記検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御することを特徴とする。
また、本発明の空調装置において、上記温度検出部に異常が発生したことを検出する異常検出部と、上記第1の期間および上記第2の期間のそれぞれに対応する1日の時間帯毎の空気の流れの方向に関する空気流れ方向情報を保持する情報保持部と、を備え、上記制御部は、上記異常検出部で異常が検出されると、上記空気流れ方向情報に従って空気の流れが発生されるよう制御することを特徴とする。
また、本発明の空調装置において、上記空気流れ生成部は、上記空気通路内で複数方向へ空気の流れを形成可能に複数の地点に配設される複数のファン装置により構成され、上記制御部は、複数の上記ファンのうち動作させる上記ファン装置を選択することにより空気の流れの生成および方向を制御することを特徴とする。
また、本発明の空調装置において、上記空気流れ生成部は、上記空気通路へ空気の流れを形成可能に配設される少なくとも1つの正逆回転可能なファン装置により構成され、上記制御部は、上記ファン装置の正逆回転を制御することにより空気の流れの生成および方向を制御することを特徴とする。
また、本発明の空調装置は、建物に形成される空気通路と、上記空気通路内で複数方向へ空気の流れを生成可能な構造を有する空気流れ生成部と、季節に関する時期の情報である季節時期情報に対応する1日の時間帯毎の空気の流れの方向に関する空気流れ方向情報を保持する情報保持部と、上記空気流れ方向情報に従って、上記空気流れ生成部における空気の流れの生成および方向を制御する制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の空調装置によれば、建物内の水分を除去することができると共に、季節に応じた建物の温度調整を行うことができるという優れた効果を奏し得る。
(a)は本発明の実施の形態における空調装置を建物の屋根に取り付けた様子を示す斜視図である。(b)は、本発明の実施の形態における空調装置の機能ブロック図である。 (a)は、本発明の実施の形態における空気通路および空気流れ生成部を構成するファン装置の斜視図である。(b)は、本発明の実施の形態における空気通路および空気流れ生成部を構成するファン装置の断面図である。 (a)は、本発明の実施の形態における凸板部の平面図であり、(b)は凸板部にける所定領域の断面図である。 本発明の実施の形態における空気通路の変形例を示す図である。(a)は空気通路の第1変形例を示す図であり、(b)は空気通路の第2変形例を示す図である。 本発明の実施の形態における空調装置の動作を示す図である。(a)は空気通路における一方方向の空気の流れを空調装置により生成された様子示す図であり、(b)は空気通路における他方方向の空気の流れを空調装置により生成された様子示す図である。 本発明の実施の形態における空気流れ生成部の変形例を示す図である。 本発明の実施の形態における空気流れ生成部を構成する各部の配置構成を示す図である。(a)はファン装置のみで構成された空気流れ生成部の配置構成を示す図であり、(b)はファン装置および外気連通塔で構成された空気流れ生成部の配置構成を示す図である。 本発明の実施の形態における空気流れ方向情報の一例を示す図である。
以下、本発明の実施の形態を添付図面を参照して説明する。
<全体構成>
図1を参照して本発明の実施の形態における空調装置1について説明する。空調装置1は、空気通路10と、空気流れ生成部11と、温度検出部12と、処理部13とを備える。
空気通路10は、建物に形成される空気の通路の空間である。つまり、空気通路10は、建物表面または建物の内部に形成される。具体的に空気通路10は、例えば、図1(a)に示すように、建物900における屋根901表面に沿って形成されてもよいし、屋根901よりも下方の建物900内部に形成されてもよいし、建物900の壁面に沿って形成されてもよい。建物900は陸屋根を有するが、これに限定されるものではない。すなわち、本発明が適用される建物は、勾配を有する屋根を有するものであってもよい。
空気流れ生成部11は、空気通路10内で複数方向へ空気の流れを生成可能な構造を有する。空気流れ生成部11は、例えば、空気通路10内で複数方向へ空気の流れを形成可能に複数の地点に配設される複数のファン装置110a〜110dにより構成される。複数のファン装置110a〜110dのいずれかを動作または停止させることにより、複数方向へ空気の流れを形成することができる。
温度検出部12は、空気通路10、または、その近傍における複数の地点の温度を検出するものである。温度検出部12は、例えば、空気通路10内の複数の地点に配設される複数の温度センサに120a〜120dにより構成される。また、温度検出部12には、その建物近傍の気温に相当する温度の計測に用いられる気温センサが含まれてもよい。気温センサを空気通路10、または、その近傍に配置すれば、建物近傍の気温を計測することができる。
処理部13は、空調装置1に関する各処理を司るものであり、制御部14と、異常検出部15と、情報保持部16とを備える。
制御部14は、季節に関する時期の情報である季節時期情報、または、気温に関する閾値の情報である気温閾値情報の少なくとも一方、および、温度検出部12で検出される複数の温度に基づいて、空気流れ生成部11における空気の流れの生成および方向を制御するものである。
異常検出部15は、温度検出部12に異常が発生したことを検出するものである。温度検出部12の異常とは、例えば、複数の温度センサのいずれかが故障した場合等が一例として挙げられる。
情報保持部16は、季節に関する時期(例えば、夏の時期、冬の時期)に対応する1日の時間帯毎の空気の流れの方向に関する空気流れ方向情報を保持するものである。空気流れ方向情報については、さらに詳細に後述する。
制御部14は、異常検出部15で温度検出部12に異常が発生したことが検出されると、情報保持部16に保持される空気流れ方向情報に基づいて空気流れ生成部11における空気の流れの生成および方向を制御する。すなわち、異常検出部15および情報保持部16は、温度検出部12に異常が発生した場合に空調装置1を補助的に動作させるためのものである。
<季節時期情報での制御>
季節時期情報には、日付に基づいて決定される夏に相当する第1期間、または、冬に相当する第2期間が少なくとも含まれる。夏に相当する第1期間として、例えば、6月1日〜8月31日が一例として挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の第1期間として、5月5日〜8月15日、5月31日〜9月15日等様々な期間が想定される。また、冬に相当する第2期間として、例えば、11月1日〜3月1日が一例として挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の第2期間として、12月1日〜2月15日、11月15日〜3月15日等様々な期間が想定される。
また、季節時期情報には、日付に基づいて決定される春に相当する第3期間、または、秋に相当する第4期間が含まれてもよい。春に相当する第3期間として、例えば、3月1日〜5月15日が一例として挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の第3期間として、2月15日〜5月5日、4月1日〜5月31日等様々な期間が想定される。また、秋に相当する第4期間として、例えば、9月1日〜10月31日が一例として挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の第2期間として、9月15日〜11月15日、8月15日〜11月6日等様々な期間が想定される。
なお、上記季節時期情報は、予め情報保持部16で保持されてもよい。また、(図示しない)入力部を通じて、外部から入力された季節時期情報が情報保持部16で保持されてもよい。また、外部から送信されて、(図示しない)通信部で受信された季節時期情報が情報保持部16で保持されてもよい。季節時期情報が(図示しない)入力部を通じて入力されると、または、季節時期情報が(図示しない)通信部で受信されると、情報保持部16で保持される季節時期情報は更新される。
また、上記季節時期情報は、気象庁等の季節時期情報を発表する機関で発表されるその地域の季節時期情報であってもよい。この場合、インターネット等の通信回線を通じてその地域の季節時期情報が取得されるよう(図示しない)季節時期情報取得部を処理部13に含めてもよい。季節時期情報が取得されると、情報保持部16で保持される季節時期情報は更新される。なお、季節時期情報取得部は、定期的に上記機関で更新される季節時期情報をインターネット等の通信回線を通じて取得するように動作する。
第1期間内(夏)では、冷たい空気が暑い領域に送られる方が好ましい。したがって、制御部14により季節時期情報に基づいて空気流れ生成部11が制御される場合、第1期間内(夏)では、空気流れ生成部11は、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御される。
第2期間内(冬)では、温かい空気が寒い領域に送られる方が好ましい。したがって、第2期間内(冬)では、空気流れ生成部11は、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御される。
一方、第3,4期間内(春、秋)では、空気流れ生成部11は、動作しないように制御されてもよい。また、第3,4期間内(春、秋)でも夏に相当するような暑い日の暑い時間帯では冷たい空気が温かい領域に送られ、冬に相当するような寒い日の寒い時間帯では温かい空気が寒い領域に送られる方が好ましい。したがって、第3,4期間内(春、秋)では、その時の気温に応じて空気流れ生成部11は、制御部14により制御される。具体的には、夏に相当するような暑い日の暑い時間帯では、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう空気流れ生成部11は制御部14により制御される。また、冬に相当するような寒い日の寒い時間帯では、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう空気流れ生成部11は制御部14により制御される。夏に相当するような暑さかどうか、または、冬に相当するような寒さかどうかは、例えば、以下で説明する気温閾値情報と現在の気温とを比較して判断される。この場合、季節時期情報のみならず気温閾値情報をも補完的に用いて空気流れ生成部11が制御される。すなわち、季節時期情報が優先的に用いられ、気温閾値情報が補完的に用いられて空気流れ生成部11が制御される。
<気温閾値情報での制御>
気温閾値情報には、例えば、気温に関する上限閾値、および、下限閾値が少なくとも含まれる。上記上限閾値として、例えば、28℃が一例として挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の上記上限閾値として、例えば、25℃や30℃等様々な気温に関する数値が想定される。上記下限閾値として、例えば、10℃が一例として挙げられるが、これに限定されるものではない。その他の上記上限閾値として、例えば、15℃や7℃等様々な気温に関する数値が想定される。なお、上限閾値、および、下限閾値が一致する場合も本発明には含まれる。
なお、上記気温閾値情報は、予め情報保持部16で保持されてもよい。また、(図示しない)入力部を通じて、外部から入力された気温閾値情報が情報保持部16で保持されてもよい。また、外部から送信されて、(図示しない)通信部で受信された気温閾値情報が情報保持部16で保持されてもよい。気温閾値情報が(図示しない)入力部を通じて入力されると、または、気温閾値情報が(図示しない)通信部で受信されると、情報保持部16で保持される気温閾値情報は更新される。
なお、温度検出部12が複数の温度センサで構成される場合、気温は、複数の温度センサで検出される各温度の平均値や、最高温度、最低温度のいずれかとすることが想定される。また、上記気温は、温度検出部12に含まれる(図示しない)気温センサで計測される温度であってもよい。なお、気温センサは、建物近傍の気温の検出に用いられるものである。また、上記気温は、気象庁等の機関で発表されるその地域の気温であってもよい。この場合、インターネット等の通信回線を通じてその地域の気温が取得されるよう(図示しない)気温取得部を処理部13に含めてもよい。なお、気温取得部は、定期的に上記機関で更新される気温取得部をインターネット等の通信回線を通じて取得するように動作する。
上記気温が上限閾値よりも高い場合、空気流れ生成部11は、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生するよう制御部14により制御される。また、上記気温が下限閾値よりも低い場合、空気流れ生成部11は、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生するよう制御部14により制御される。
一方、上記気温が上限閾値と下限閾値との間にある場合、空気流れ生成部11は、動作しないように制御部14により制御されてもよい。また、上記気温が上限閾値と下限閾値との間にある場合、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよい。
また、上記気温が上限閾値と下限閾値との間にある場合、空気流れ生成部11は、上記説明した季節時期情報に基づいて動作が制御されるようにしてもよい。この場合、気温閾値情報のみならず季節時期情報をも補完的に用いて空気流れ生成部11が制御される。すなわち、気温閾値情報が優先的に用いられ、季節時期情報が補完的に用いられて空気流れ生成部11が制御される。
<季節時期情報および気温閾値情報での制御>
また、季節時期情報と気温閾値情報とが対等に用いられて空気流れ生成部11が制御されてもよい。この場合、第1期間中であっても、現在の気温と気温閾値情報とを比較して空気流れ生成部11が制御される。
例えば、第1期間中、かつ、現在の気温が上限閾値よりも高い場合、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御される。この場合が第1期間中において想定される基本制御である。それ以外の場合、例えば、以下のように様々な制御態様が想定される。
第1期間中、かつ、現在の気温が上限閾値と下限閾値との間にある場合、気温としては暑すぎることもなく、寒すぎることもない温度である。この場合、第1期間中であるため、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、空気流れ生成部11が動作しないように制御されてもよい。
また、第1期間中、かつ、現在の気温が下限閾値よりも低い場合、第1期間中において想定される気温ではなく、暑い時期なのに、寒い気温である。したがって、第1期間中、かつ、現在の気温が下限閾値よりも低い場合、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、空気流れ生成部11は、動作しないように制御されてもよい。
また、第2期間中であっても、現在の気温と気温閾値情報とを比較して空気流れ生成部11が制御される。例えば、第2期間中、かつ、現在の気温が下限閾値よりも低い場合、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御される。この場合が第2期間中において想定される基本制御である。それ以外の場合、例えば、以下のように様々な制御態様が想定される。
第2期間中、かつ、現在の気温が上限閾値と下限閾値との間にある場合、気温としては暑すぎることもなく、寒すぎることもない温度である。したがって、第1期間中の場合と同様に、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、温度検出部12で検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、空気流れ生成部11が動作しないように制御されてもよい。
また、第2期間中、かつ、現在の気温が上限閾値よりも高い場合、第2期間中において想定される気温ではなく、寒い時期なのに、暑い気温である。したがって、第2期間中、かつ、現在の気温が上限閾値よりも高い場合、温度検出部12で検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御されてもよいし、空気流れ生成部11は、動作しないように制御されてもよい。
第3,4期間中は、暑すぎることもなく、寒すぎることもない時期なので、気温閾値情報に基づいて空気流れ生成部11が制御されることが好ましい。
<空気通路および空気流れ生成部>
次に、図2を参照して、空気通路10および空気流れ生成部11を構成するファン装置110の具体的な構成の一例について説明する。
空気通路10は、凸板部100と、建物900の表面(例えば、床902。以下、床902として説明する。)との間の空間により構成される。凸板部100は、例えば、板状部101と、複数の凸部102とにより構成される。複数の凸部102は、少なくとも板状部101の一方の面側に設けられる突起物である。そして、凸部102は、板状部101の一方の面側にマトリクス状に配設されたものが一例として挙げられるが、これに限定されるものではなく、その他の配置構成であってもよい。
凸板部100は、図2(b)に示されるように、例えば、凸部102が建物900の床902に接触するように設置される。これにより、凸部102が形成される板状部101の面103と、床902との間に空間が形成される。この空間が空気通路10である。空気通路10には、空気や建物900から蒸発する水蒸気が充填される。空気通路10を通路として空気や水蒸気は移動する。
なお、凸板部100が設置される建物900の表面として、例えば、陸屋根を有する建物の屋上や、住宅のベランダ、建物の壁面等が一例として挙げられるが、これに限るものではなく、その他の場所であってもよい。
床902の上には、例えば、図2(b)に示すように、凸板部100と、断熱材106と、防水シート105とが順に層状に積み重ねられる。なお、凸板部100を形成する材質として、例えば、ポリプロピレン等の樹脂が挙げられるが、その他の材質であってもよい。また、凸板部100は、樹脂ではなく、金属・その他の材質により形成されていてもよい。また、断熱材106を形成する材質として、例えば、硬質ウレタン、セルロースファイバー、ロックウール、グラスウール等が挙げられるが、その他の材質であってもよい。また、防水シート105は、例えばFRP(Fiber Reinforced Plastics)により形成されたシート状の部材が挙げられる。
床902の上には、断熱材106を除いて凸板部100と、防水シート105とが順に層状に積み重ねられてもよいし、凸板部100のみが載置されてもよい。凸板部100のみの構造の場合、凸板部100の床902と接しない側の面(上面)に防水コーティング処理を施すことが好ましい。
なお、凸板部100は、新築の建物に設置する場合と、既存の建物に設置する場合とがある。凸板部100を新築の建物に設置する場合、新築の建物の下地面に直接凸板部100を設置することが想定される。建物の下地面に凸板部100を設置することにより、空気通路10を形成することができる。
一方、既存の建物に凸板部100を設置する場合、既存の建物の防水層の表面に直接凸板部100を設置することが想定される。通常、建物には防水層が床表面に配置されていることが多いからである。しかしながら、防水層が床表面に配置されている場合、建物に含まれる水分は床を通じて空気通路10へ移動しにくい。この場合、防水層に穴を開ける等して、防水層よりもさらに下の層と空気通路10とを連通させる通路である(図示しない)連通路を形成することが好ましい。どの層と空気通路10とを連通させれば建物の内部における水分を除去しやすいかは、建物の構造によって変わってくるため、建物の構造に基づいて決定する。
また、防水層が劣化等の理由によりクラックしている場合は、そのクラック部分が連通路としての役割を担い、そこから水分が蒸気として移動可能であるため、改めて連通路を形成させなくてもよい。なお、クラック部分のみでは連通路としての役割を担いきれない場合、改めて連通路を形成させてもよい。以上のようにすれば、建物に含まれる除去したい水分を効率良く空気通路10に移動させることができる。以上のように凸板部100によれば、新築の建物、既存の建物にいずれにも容易に設置することができる。
ファン装置110は、空気通路10内で複数方向へ空気の流れを生成するものである。ファン装置110は、図1で示されるファン装置110a〜110dの構成に一例である。ファン装置110は、筐体111と、筐体111に収容されるファン112と、ファン駆動部113とを備える。筐体111は、筐体111の下端部の外周縁111aにおいて空気通路10と連通されるように配設される。これにより、空気通路10と、ファン装置110とが連通した状態になる。
ファン112は、空気通路10内の空気を外部に排気するか(図2(b)の矢印参照)、または、空気通路10内に空気を送風するかの少なくとも一方が可能な構造を有する。また、ファン112を構成する羽根を正逆回転可能な構造とすることにより、上記排気及び送風が可能なファン112を実現可能である。このようなファン112も本発明に含まれる。
筐体111は、空気通路10と連通する連通口114と、外気と連通する連通口115とを有する。具体的に筐体111は、連通口114を有する筒状部材116と、連通口115を有する筒状部材117とにより構成される。
筒状部材116の上端部は開口され、その開口にファン112が配設される。また、筒状部材116の下端部には連通口114が設けられる。連通口114は、空気通路10と連通される。また、筒状部材117の上端部は閉じられ、下端部には連通口115が設けられる。筒状部材117は、図2(b)に示すように、筒状部材116よりも径が大きい。筒状部材117は、筒状部材116と軸を同一にして、筒状部材116の周囲を覆うように配設される。また、筒状部材117の上端部は筒状部材116の上端部よりも上方に配置され、筒状部材116の上端部と筒状部材117の上端部との間には空間が形成される。これにより、連通口114と連通口115との間には、断面がU字型の通路が形成される。空気および蒸気は、この通路を通って装置外、または、装置内へ移動する。
ファン112が空気通路10内の空気を外部へ排気するよう動作する場合、空気通路10内の空気が連通口114から吸気され、断面がU字型の通路を経由して連通口115から外部へ排気される。一方、ファン112が空気通路10内に空気を送風するよう動作する場合、連通口115から外気が取り入れられ、断面がU字型の通路を経由して連通口114から空気通路10へ空気が送られる。
ファン駆動部113は、ファン112を駆動させるものであり、例えば、ファン制御部113aと、太陽電池113bと、蓄電部113cとを備える。ファン制御部113aは、太陽電池113bにおいて生成された電力によりファン112を駆動させる。この際におけるファン112の駆動態様は様々な態様が挙げられる。
ファン112の駆動態様の一つとして、ファン112を所定の回転数以下で回転させる駆動態様が挙げられる。この場合、ファン制御部113aは、ファン112に供給する電力を所定の電力以下にして、残りの電力を蓄電部113cにおいて蓄電させる。なお、ファン112に供給する最大の電力がファン112の上記所定の回転数に相当することが想定される。
そして、太陽電池113bにおいて生成される電力が天候の状態により所望の量に達しなくなった場合、ファン制御部113aは、蓄電部113cに蓄電された電力をも用いてファン112を駆動させる。なお、蓄電部113cにおいて蓄電される電力は、太陽電池113bにおいて生成された電力に限るものではなく、その他のもの(例えば、建物900に付設された電源装置)から供給された電力であってもよい。この場合、太陽電池113bにおいて生成される電力がファン112の駆動に十分な電力でなくとも、蓄電部113cが電力不足を補うことになる。
ファン112の駆動態様を上記のようにすれば、太陽電池113bで生成された電力を効率よく使用することができる。また、ファン112の回転数を所定回転数以下とするため、ファン112の寿命をのばすことができる。さらに、天候の状態が悪い時でも、蓄電部113cにより十分な電力をファン112に供給することができる。
なお、ファン112の駆動態様は上記以外の駆動態様であってもよい。また、上記において電力の供給元は太陽電池113b及び蓄電部113cの2つあるが、いずれか一つであってもよく、そのような構成も本発明の範囲に含まれる。また、上記において電力の供給元は、上記太陽電池113b及び蓄電部113cではなく、建物900に付設された電源装置・その他の電源装置であってもよく、そのような構成も本発明の範囲に含まれる。
<凸板部>
次に、図3を参照して、本発明の実施の形態における凸板部100の構造を説明する。図3(a)は、凸板部100の平面図である。凸板部100は、上記述べたように、例えば、板状部101の少なくとも一方の面に突起形状の凸部102が複数設けられた樹脂製の部材である。そして、凸部102は、概ね円錐形状又は円錐台形状とすることが一例として想定され、図3(a)においては円形状の部分が複数あるが、これら一つ一つが凸部102に相当する。なお、凸部102の形状はその他の形状であってもよい。
凸部102は、図3(a)に示すように、例えば、概ねマトリクス状に配置されることが一例として挙げられるが、これに限るものではなく、その他の配置態様であってもよい。上記概ねマトリクス状に配置とは、縦横方向にランダムに配置されたマトリクス状に近い状態の配置をも含むものである。凸部102に面状の力(例えば、図3(a)の紙面に垂直方向、又は図3(b)の矢印C方向から加わる人の体重)が加えられた場合に、凸部102が潰れないような強度を凸板部100に持たせる必要がある。したがって、この配置の仕方は上記強度の観点から様々な態様が想定され、本発明においては様々な配置の全てをも含む。また、上記強度の観点においては凸板部100を構成する材質についても考慮される。また、上記記強度の観点に加えて、例えば、空気を効率良く流せるかどうかの観点をも含めて配置が決定されてもよい。
以上のように配置された凸部102は、空気通路10の中では柱に相当する部分になる。そして、空気は、例えば、図3(a)に示す矢印に示すように、凸部102間をすり抜けて移動する。
図3(b)は、図3(a)に示す凸板部100における楕円領域BのA−A断面図である。凸板部100は、図3(b)に示すように、凸板部100の下面において突起しており、その突起した凸部102の形状として、上記説明したように概ね円錐形状又は円錐台形状が一例として挙げられる。
<空気通路の変形例>
次に、図4を参照して空気通路10の変形例である空気通路10aについて説明する。空気通路10aは、図4(a)に示すように、床902に凸板部100が直接2層に重ねられて形成される。これにより、空気通路10b,10cの2層の通路が形成される。この空気通路10b,10cを合わせた集合体が、空気通路10aである。このようにすれば、空気通路を広くすることができる。
また、空気通路は、図4(b)に示すように、間に断熱材106を挟んで凸板部100が2層に重ねられて形成されてもよい。このようにすれば、断熱効果を向上させると共に、空気通路を広くすることができる。
<空調装置の動作>
次に、図5を参照して、本発明の実施の形態における空調装置1の動作について説明する。なお、図5(a)において矢印は、空気の流れを表すものである。空調装置1は、上記で説明したように、複数のファン装置110a〜110dにより構成される空気流れ生成部11を備えている。そのうち、ファン装置110aとファン装置110cとの間の空気の流れを考える。例えば、空気通路10において紙面の左方向へ空気の流れを生成させる場合、図5(a)に示すように、ファン装置110aを動作させ、ファン装置110cを動作させないようにすればよい。なお、ファン装置110a,110cを動作させると、空気通路10内の空気が外部に排気されるものとする。以上の具体的な動作の流れについて以下説明する。
ファン装置110aにおけるファン112aが回転すると、空気通路10内の空気がファン装置110aに向かって吸気されて、図5(a)の矢印に示す空気の流れが空気通路10に生じる。結果、空気通路10内の空気は、ファン装置110aの連通口114aから断面がU字型の通路を経由して連通口115aへ移動して外部に排出される。また、上記空気の流れによりファン装置110cにおける連通口115cから外気が吸気される。そして、その外気は、断面がU字型の通路を経由して連通口114cから空気通路10内へ供給される。
一方、空気通路10において紙面の右方向へ空気の流れを生成させる場合、図5(b)に示すように、ファン装置110cを動作させ、ファン装置110aを動作させないようにすればよい。この場合の具体的な動作の流れは、ファン装置110cにおけるファン112cが回転すると、空気通路10内の空気がファン装置110cに向かって吸気されて、図5(b)の矢印に示す空気の流れが空気通路10に生じる。結果、空気通路10内の空気は、ファン装置110cの連通口114cから断面がU字型の通路を経由して連通口115cへ移動して外部に排出される。また、上記空気の流れによりファン装置110aにおける連通口115aから外気が吸気される。そして、その外気は、断面がU字型の通路を経由して連通口114aから空気通路10内へ供給される。
以上のような空気の流れは、空気通路10内の温度が高い場所にある空気を温度が低い場所へ移動させたり、空気通路10内の温度が低い場所にある空気を温度が高い場所へ移動させたりする。これにより、空気通路10が形成される建物内の温度を調整することができる。
<空気流れ生成部の変形例>
次に、図6を参照して、空気流れ生成部11の変形例について説明する。以上において空気流れ生成部11は、複数のファン装置110a〜110dによって構成されていた。空気流れ生成部11の変形例である空気流れ生成部17は、例えば、ファン装置110eと、外気連通塔118とで構成される。なお、ファン装置110eは、自身に備えられたファン112eが正逆方向へ回転可能に動作する。ファン112eが正方向へ回転すると、空気通路10内の空気が外部に排出される。一方、ファン112eが逆方向へ回転すると、空気通路10内に送風が行われる。
外気連通塔118は、図6に示すように、ファン装置110からファン112およびファン駆動部113を取り除いた筐体111部分のみから構成される。ファン装置110eにおけるファン112eが正方向へ回転して、空気通路10内の空気がファン112aに向かって吸気されると、外気連通塔118における連通口115fから外気が外気連通塔118内部へ流れ込む。その外気は、外気連通塔118における断面がU字型の通路を経由して連通口114fから空気通路10へ供給される。
また、ファン装置110eにおけるファン112eが逆方向へ回転して、空気通路10内へ送風が行われると、連通口114fを通じて外気連通塔118へ空気が流れ込む。流れ込んだ空気は、断面がU字型の通路を経由して連通口115fから外部へ排気される。
なお、外気連通塔118は、外気および空気通路10と連通する連通構造体の一例である。その他の態様の連通構造体も本発明の範囲に含まれる。例えば、連通構造体における外気と連通する部分、または、空気通路10と連通する部分の少なくとも一方を開閉可能な扉部を備えた連通構造体も本発明に含まれる。
<空気流れ生成部の構成>
次に、図7を参照して、空気流れ生成部11の構成を説明する。空気流れ生成部11は、図7(a)に示すように、例えば、複数のファン装置110a〜110dで構成される。この場合、ファン装置110a〜110dは、例えば、以下のように制御される。
例えば、夏(第1期間)において建物900の南方面の温度が高く、建物900の北方面の温度がそれよりも低い時間帯になった場合を考える。夏(第1期間)において、空調装置1は、温度が低い方から温度が高い方へ空気が流れるように動作することが好ましい。冷たい空気を暑い領域に送るためである。この場合、空調装置1は、例えば、ファン装置110cのみを動作させる。ファン装置110cを動作させると、空気通路10内の空気がファン装置110cから外部へ排出される。したがって、空気通路10内では、北から南へ向かう方向(図7(a)に示す矢印方向)への空気の流れが生成される。
一方、例えば、冬(第2期間)において建物900の南方面の温度が高く、建物900の北方面の温度がそれよりも低い時間帯になった場合を考える。冬(第2期間)において、空調装置1は、温度が高い方から温度が低い方へ空気が流れるように動作することが好ましい。温かい空気を寒い領域に送るためである。この場合、空調装置1は、例えば、ファン装置110aのみを動作させる。ファン装置110aを動作させると、空気通路10内の空気がファン装置110aから外部へ排出される。したがって、空気通路10内では、南から北へ向かう方向への空気の流れが生成される。
また、例えば、夏(第1期間)において建物900の南西方面の温度が高く、建物900の北東方面の温度がそれよりも低い時間帯になった場合を考える。この場合、空調装置1は、例えば、ファン装置110b,110cのみを動作させることが好ましい。冷たい空気を暑い領域に送るためである。ファン装置110b,110cを動作させると、空気通路10内の空気がファン装置110b,110cから外部へ排出される。したがって、空気通路10内では、全体的に南西へ向かう方向への空気の流れが生成される。一方、冬(第2期間)においては、ファン装置110a,110dのみを動作させることが好ましい。
以上のように、ファン装置110a〜110dのうちいずれかを動作させれば、空気通路10内の空気は、所望の方向へ移動する。これにより、所望の方向へ空気の流れが生成される。
なお、空気流れ生成部11における以上の構成は一例であって、ファン装置の数を増減させたり、配置場所を様々な場所に変えたりしたものも本発明に含まれる。例えば、ファン装置の数を8つにして、建物900の屋根901の北側、北東側、北西側、東側、南東側、南側、南西側、西側にファン装置を配置させた空気流れ生成部11であってもよい。
また、空気流れ生成部11は、例えば、図7(b)に示すように、ファン装置110c,110dと、外気連通塔118a,118bとで構成されてもよい。ファン装置110c,110dは、自身に備えられたファンが正逆方向へ回転可能である。ファンが正方向へ回転すると、空気通路10内の空気が外部に排出される。一方、ファンが逆方向へ回転すると、空気通路10内に送風が行われる。
例えば、夏(第1期間)において建物900の南方面の温度が高く、建物900の北方面の温度がそれよりも低い時間帯になった場合を考える。この場合、空調装置1は、例えば、ファン装置110cのファンを正方向へ回転させる。これにより、ファン装置110cにより空気が外部に排出され、空気通路10内では、各場所からファン装置110cへ向かう方向への空気の流れが生成される。すなわち、北から南へ向かう方向への空気の流れが生成される。
一方、例えば、冬(第2期間)において建物900の南方面の温度が高く、建物900の北方面の温度がそれよりも低い時間帯になった場合を考える。この場合、空調装置1は、例えば、ファン装置110cのファンを逆方向へ回転させる。これにより、ファン装置110cから空気通路10内へ送風が行われ、空気通路10内では、各場所から外気連通塔118aへ向かう方向への空気の流れが生成される。すなわち、南から北へ向かう方向への空気の流れが生成される。
また、例えば、夏(第1期間)において建物900の南西方面の温度が高く、建物900の北東方面の温度がそれよりも低い時間帯になった場合を考える。この場合、空調装置1は、例えば、ファン装置110cのファンを正方向へ回転させ、ファン装置110dのファンを逆方向へ回転させる。これにより、空気通路10内の空気がファン装置110cから外部へ排出され、かつ、ファン装置110dにより送風が行われ、空気通路10内では、全体として南西へ向かう方向への空気の流れが生成される。その他の場合も上記に習って説明することができる。
なお、空気流れ生成部11における以上の構成は一例であって、ファン装置の数、および、外気連通塔の数を増減させたり、配置場所を様々な場所に変えたりしたものも本発明に含まれる。例えば、ファン装置の数を4つにしてそれぞれ建物900の屋根901の北側、北西側、西側、南西側に配置し、外気連通塔の数を4つにして、建物900の屋根901の北東側、東側、南東側、南側に外気連通塔を配置させた空気流れ生成部11であってもよい。
<空気流れ方向情報>
次に、図8を参照して、空気流れ方向情報について説明する。空気流れ方向情報は、季節に関する時期(例えば、夏の時期、冬の時期)に対応する1日の時間帯毎の空気の流れの方向に関する情報である。
夏に相当する第1期間の空気流れ方向情報では、例えば、図8(a)に示すように、午前6時〜午前9時において、北西から南東へ向かう方向に空気の流れが指定され、午前9時〜午前12時において、北から南へ向かう方向に空気の流れが指定され、午前12時〜午後3時において、北東から南西へ向かう方向に空気の流れが指定され、午後3時〜午後6時において、東から西へ向かう方向に空気の流れが指定される。制御部14は、第1期間に対応する1日の時間帯でそれぞれ指定される空気の流れの方向に従って、空気流れ生成部11を制御する。
冬に相当する第2期間の空気流れ方向情報では、例えば、図8(b)に示すように、午前6時〜午前9時において、南東から北西へ向かう方向に空気の流れが指定され、午前9時〜午前12時において、南から北へ向かう方向に空気の流れが指定され、午前12時〜午後3時において、南西から北東へ向かう方向に空気の流れが指定され、午後3時〜午後6時において、西から東へ向かう方向に空気の流れが指定される。制御部14は、第2期間に対応する1日の時間帯でそれぞれ指定される空気の流れの方向に従って、空気流れ生成部11を制御する。
以上の空気流れ方向情報は、夏は冷たい空気を温かい領域に送り、冬は温かい空気を寒い領域に送るという発想に基づいて生成される。このような発想に基づいて、様々な空気流れ方向情報を生成することができるが、そのような全てのものが本発明の範囲に含まれる。
春に相当する第3期間、秋に相当する第4期間でも上記発想に習って、春や秋でも夏に相当するような暑い日の暑い時間帯では冷たい空気を温かい領域に送り、冬に相当するような寒い日の寒い時間帯では温かい空気を寒い領域に送るような空気流れ方向情報を生成してもよい。そのようなものも本発明の範囲に含まれる。
尚、本発明の空調装置は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
1 空調装置
10,10a,10b,10c 空気通路
11,17 空気流れ生成部
12 温度検出部
13 処理部
14 制御部
15 異常検出部
16 情報保持部
100 凸板部
101 板状部
102 凸部
110,110a,100b,110c,110d,110e ファン装置
111 筐体
111a 外周縁
112、112a,112c,112e ファン
113 ファン駆動部
113a ファン制御部
113b 太陽電池
113c 蓄電部
114,114a,114c,114f,115,115a,115c,115f 連通口
116,117 筒状部材
118,118a,118b 外気連通塔
900 建物
901 屋根
902 床

Claims (7)

  1. 建物に形成される空気通路と、
    前記空気通路内で複数方向へ空気の流れを生成可能な構造を有する空気流れ生成部と、
    前記空気通路、または、その近傍における複数の地点の温度を検出する温度検出部と、
    季節に関する時期の情報である季節時期情報、または、気温に関する閾値の情報である気温閾値情報の少なくとも一方、および、前記検出される複数の温度に基づいて、前記空気流れ生成部における空気の流れの生成および方向を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする、
    空調装置。
  2. 前記季節時期情報には、日付に基づいて決定される少なくとも夏に相当する第1の期間、および、冬に相当する第2の期間が含まれ、
    前記制御部は、前記第1の期間内では、前記検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御し、前記第2の期間内では、前記検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御することを特徴とする、
    請求項1に記載の空調装置。
  3. 前記気温閾値情報には、1日の気温に関する上限閾値、および、下限閾値が含まれ、
    前記制御部は、前記検出される複数の地点の温度の最高値が前記上限閾値を超えると、前記検出される温度が低い方から高い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御し、前記検出される複数の地点の温度の最低値が前記下限閾値を超えると、前記検出される温度が高い方から低い方へ向かって空気の流れが発生されるよう制御することを特徴とする、
    請求項1または2に記載の空調装置。
  4. 前記温度検出部に異常が発生したことを検出する異常検出部と、
    前記第1の期間および前記第2の期間のそれぞれに対応する1日の時間帯毎の空気の流れの方向に関する空気流れ方向情報を保持する情報保持部と、
    を備え、
    前記制御部は、前記異常検出部で異常が検出されると、前記空気流れ方向情報に従って空気の流れが発生されるよう制御することを特徴とする、
    請求項1〜3のいずれかに記載の空調装置。
  5. 前記空気流れ生成部は、前記空気通路内で複数方向へ空気の流れを形成可能に複数の地点に配設される複数のファン装置により構成され、
    前記制御部は、複数の前記ファンのうち動作させる前記ファン装置を選択することにより空気の流れの生成および方向を制御することを特徴とする、
    請求項1〜4のいずれかに記載の空調装置。
  6. 前記空気流れ生成部は、前記空気通路へ空気の流れを形成可能に配設される少なくとも1つの正逆回転可能なファン装置により構成され、
    前記制御部は、前記ファン装置の正逆回転を制御することにより空気の流れの生成および方向を制御することを特徴とする、
    請求項1〜5のいずれかに記載の空調装置。
  7. 建物に形成される空気通路と、
    前記空気通路内で複数方向へ空気の流れを生成可能な構造を有する空気流れ生成部と、
    季節に関する時期の情報である季節時期情報に対応する1日の時間帯毎の空気の流れの方向に関する空気流れ方向情報を保持する情報保持部と、
    前記空気流れ方向情報に従って、前記空気流れ生成部における空気の流れの生成および方向を制御する制御部と、
    を備えることを特徴とする、
    空調装置。
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