JP6468771B2 - 建物 - Google Patents

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  • Residential Or Office Buildings (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)

Description

本発明は、住宅等の建物に関する。
例えば都市部等のように敷地形状・敷地面積の制約から、建物も南北方向に長く形成せざるを得ない場合や、建築主の要望により建物を南北方向に長く形成する場合がある(特許文献1参照)。
また、屋根の上に太陽光発電アレイを設置する際は、南向きの屋根面が極力広いことが望まれる(特許文献2参照)。
特開2000−257275号公報 特開平11−101005号公報
ところで、切妻屋根や寄棟屋根を始め、棟を境に複数の屋根面が形成される屋根の場合、南向きの屋根面を形成すれば、北向きの屋根面も同時に形成されることになる。そのため、太陽光発電アレイを設置できる数量が少なくなってしまい、発電効率を高めることが難しかった。
そこで、建物の屋根に、屋根面全体が南向きとなる片流れ屋根を採用したいという要望があった。
しかし、建物の北側には、北側隣地の日照の悪化を防ぐために斜線制限が適用されるため、片流れ屋根の棟に相当する北側端部を斜線制限内に収める必要があった。ところが、このように北側端部を斜線制限内に収めるとなると、片流れ屋根の軒に相当する南側端部は、北側端部よりもさらに低い位置に設けられることになる。そのため、片流れ屋根の南側端部(軒側端部)付近の下方に部屋を設けてしまうと、当該部屋において十分な天井高を確保できず、住人が日常的に使用する部屋には適さない低天井の領域となってしまうという問題があった。しかしながら、デッドスペースにしてしまうと空間の有効利用の観点からは好ましくない。
本発明の課題は、軒側端部の下方に位置する低天井領域を有効利用しつつ、太陽光発電アレイによる発電効率を高めることが可能な建物を提供することにある。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図8に示すように、東西方向よりも南北方向に長く形成された複数階建ての建物本体2の上に、北側に位置する棟側端部3aが高く、かつ南側に位置する軒側端部3bが低い片流れ屋根3が設けられた建物1において、
前記片流れ屋根3には太陽光発電アレイ4が設置されており、
前記建物本体2における上階のうち前記軒側端部3bの下方に位置する領域は、隣接する上階の部屋21,22よりも天井高の低い低天井領域5とされており、
前記低天井領域5には、当該低天井領域5に隣接する他の部屋14,22に対する採光または通風のための非居室空間として、床6aから前記片流れ屋根3まで吹き抜けたバルコニー6が設けられており、
前記低天井領域5の周囲には外壁8があり、当該低天井領域5の周囲にある外壁8のうち前記バルコニーの南側にある外壁8の一部には開口部8aが形成されており、
前記片流れ屋根3のうち前記バルコニー6上方に位置する箇所には屋根開口部3cが形成され、前記太陽光発電アレイ4は当該屋根開口部3cを避けて配置されていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、南北に長い建物本体2の上に、北側に位置する棟側端部3aが高く、かつ南側に位置する軒側端部3bが低い片流れ屋根3が設けられているので、例えば複数の屋根面を有する屋根とは異なり、北側を向く屋根面が形成されず、屋根面全面が南側を向く状態となる。そして、この片流れ屋根3に太陽光発電アレイ4が設置されているので、例えば複数の屋根面を有する屋根よりも発電効率を高めることができる。
さらに、南側の軒側端部3bの下方に位置する低天井領域5には、当該低天井領域5に隣接する他の部屋14,22に対する採光または通風のための非居室空間6,7が設けられているので、低天井領域5をデッドスペースとせずに、隣接する他の部屋14,22のために有効利用することができる。そして、非居室空間6,7に隣接する他の部屋14,22においては採光性・通風性が高まるので、当該隣接する他の部屋14,22における居住快適性を向上させることができる。
そして、低天井領域5の周囲には外壁8があり、当該外壁8には開口部8aが形成されているので、当該開口部8aを通じて採光または通風を確実に行うことができる。
また、低天井領域5の周囲には外壁8があるので、当該外壁8によって、建物1を外から見た場合の低天井領域5への視線を遮ることができる。
しかも、低天井領域5には、非居室空間としてバルコニー6が設けられているので、低天井領域5に隣接する他の部屋22と屋外との間に介在し、これらを採光・通風のために繋ぐ空間としての役割を持たせやすいという利点がある。また、建物1内のその他の場所にバルコニーを設ける必要もないので、空間の有効利用に貢献できる。
また、バルコニー6は、床6aから片流れ屋根3まで吹き抜けており、片流れ屋根3のうちバルコニー6上方に位置する箇所には屋根開口部3cが形成されているので、当該屋根開口部3cを通じてバルコニー6に対して採光・通風を行うことができる。さらに、バルコニー6に隣接する他の部屋22に対して、当該バルコニー6を通じた採光・通風を行うことが可能となる。しかも、低天井領域5に設けられたバルコニー6が、床6aから片流れ屋根3まで吹き抜けており、バルコニー6がある方の片流れ屋根3の軒側端部3b自体の高さも低いため、片流れ屋根3自体や太陽光発電アレイ4にメンテナンスが必要な時に、バルコニー6から片流れ屋根3上に登りやすい。
また、太陽光発電アレイ4は当該屋根開口部3cを避けて片流れ屋根3に配置されているので、太陽光発電アレイ4によって採光・通風を妨げることがない。
請求項2に記載の発明は、例えば図1,図2,図5,図7,図8に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記開口部8aには、前記バルコニー6に面する手摺6bが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、例えば図,図,図,図に示すように、請求項1または2に記載の建物1において、
前記建物本体2よりも前記片流れ屋根3の方が、東西方向よりも南北方向に長く形成されていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図2,図5〜図8に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記低天井領域5には、前記非居室空間6,7として、当該低天井領域5の下方に配置される下階の部屋14と前記片流れ屋根3との間に位置する吹抜け空間7が設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、低天井領域5には、非居室空間6,7として、当該低天井領域5の下方に位置する下階の部屋14と片流れ屋根3との間に位置する吹抜け空間7が設けられていることから、これら吹抜け空間7と下階の部屋14は上下に隣接した状態となっている。そして、このように下階の部屋14の上方に吹抜け空間7が形成されれば、下階の部屋14における開放感を高めることができる。また、吹抜け空間7に行われた採光または通風を、下階の部屋14にも取り込むことができるので、下階の部屋14における居住快適性の向上に貢献することができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図3,図6,図7に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物1において、
前記建物本体2は、下階よりも上階の方が、東西方向よりも南北方向に長く形成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、建物本体2は、下階よりも上階の方が、東西方向よりも南北方向に長く形成されているので、面積の広い片流れ屋根3を設置するのに適したものとなる。片流れ屋根3の面積を広くすることができれば、その分、太陽光発電アレイ4の面積も広くすることができるので、発電効率を高めることが可能となる。
本発明によれば、片流れ屋根における南側の軒側端部の下方に位置する低天井領域を有効利用しつつ、太陽光発電アレイによる発電効率を高めることができる。
建物を示す斜視図である。 南側から見た場合の建物の立面図である。 西側から見た場合の建物の立面図である。 建物の俯瞰図である。 図3におけるC−C部分の断面図である。 図2におけるA−A部分の断面図である。 図2におけるB−B部分の断面図である。 (a)は低天井領域付近における他の例を示す平断面図であり、(b)は低天井領域付近における他の例を示す縦断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
各図において符号1は、建物を示す。この建物1は、南北方向に長く形成された複数階建ての建物本体2と、当該建物本体の上に設けられる片流れ屋根3と、を備える。なお、本実施の形態における建物本体2は二階建てとされている。
また、片流れ屋根3は、北側に位置する棟側端部3aが高く、かつ南側に位置する軒側端部3bが低くなっている。すなわち、当該片流れ屋根3は、北側から南側に向かって下り勾配となっており、屋根面の全面が南側を向いた状態となっている。
なお、建物本体2が南北方向に長く形成されているため、これに合わせて、片流れ屋根3も南北方向に長く形成されている。
建物本体2を南北方向に長く形成する理由としては、例えば都市部等のように敷地形状・面積の制約から、建物も南北方向に長く形成せざるを得ない場合や、建築主の要望により南北方向に長く形成する場合がある。
このような建物本体2は、図3,図6,図7に示すように、下階よりも上階の方が南北方向に長く形成されている。すなわち、建物本体2の上階は、下階に対してオーバーハングした状態となっている。
より詳細に説明すると、建物本体2の上階の北側端部は、下階の北側端部よりも外側(北側)に張り出した状態となっている。すなわち、建物本体2の上階における内部空間は、下階における内部空間よりも北側に進出するように設定されている。
一方、建物本体2の上階の南側端面は、下階の南側端面と同一垂直面上に配置されており、さらに、「うだつ」状の袖壁2bが、建物本体2の上階における南側の外壁面(後述する外壁8の表面)の幅方向両端部に設けられた状態となっている。当該袖壁2bは、片流れ屋根3をより確実に支持するために設けられており、図3に示すように上方に向かって徐々にオーバーハングするように傾斜している。
これにより、袖壁2bを含む建物本体2の上階における東西の外壁面2aは、上縁部が片流れ屋根3の下端部に対応して傾斜して配置され、下縁部が水平に配置され、北側縁部が垂直に配置され、南側縁部が前傾して配置されている。
なお、建物本体2の下階における南側の外壁面の幅方向両端部には、うだつ状の袖壁2bと一体的に袖壁2cが設けられている。袖壁2cは上下に真っ直ぐ形成され、オーバーハングしていない状態となっている。
片流れ屋根には、図2〜図5に示すように、太陽光発電アレイ4が設置されている。なお、太陽光発電アレイ4とは、太陽電池を強化ガラス等でラミネートして耐候性を持たせた太陽光発電モジュール4aを並べて接続し、所望の発電量が得られるようにしたものである。
なお、北半球の各国では南向きの屋根面が極力広いことが望ましく、南半球の各国では北向きの屋根面が広いことが望ましい。すなわち、北半球と南半球とでは太陽の位置が異なるため、本実施の形態については、これに合わせて方角に係る構成を適宜変更してもよい。
そして、建物本体2における上階のうち軒側端部3bの下方に位置する領域は、隣接する上階の部屋(後述する第二寝室21および第三寝室22)よりも天井高の低い低天井領域5とされている。このような低天井領域5には、当該低天井領域5に隣接する他の部屋(後述する居室14および第三寝室22)に対する採光または通風のための非居室空間6,7が設けられている。
さらに、低天井領域の周囲にある外壁8のうち南側の外壁には、図1,図2,図5,図7に示すように、非居室空間6,7のそれぞれに対応する開口部8a,8bが形成されている。
ここで、図6,図7を参照して建物1の間取りについて説明する。
建物本体2の下階の中央西側に玄関ポーチ10および玄関11が配置されている。玄関ポーチ10は、建物本体2の内側に入り込んだようなインナー部として形成されている。
玄関11の東側には、下階の中心部に位置するとともに南北に延びる下階の廊下12が配置されている。
廊下12の東側には坪庭13が配置されている。当該坪庭13は、建物本体2の内側に入り込んだようなインナー部として形成されている。
玄関ドアを開放し、廊下12と坪庭13との間にある掃き出し窓13aを開放することで、東西方向に吹く風を建物本体2内に取り込みやすくなる。
廊下12を南側に進んだ先には、リビングとダイニングとキッチンの機能を一室に併存させた部屋(以下、居室14)が配置されている。
廊下12を北側に進んだ先には、上階と下階とを繋ぐ階段15が設けられている。
階段15の東側には、廊下12と行き来できる部屋16が配置されている。
さらに、階段15の西側には、トイレと脱衣所と浴室とを有するサニタリー17が配置されている。
階段15を上がった先には、南北に延びる上階の廊下18が配置されている。また、階段15の西側には、廊下18と行き来できる納戸19が配置されている。
廊下18を進んだ先には、階段15の東側に位置する第一寝室20が配置されている。
廊下18の南側には、東側に位置する第二寝室21と、西側に位置する第三寝室22とが配置されている。第三寝室22は主寝室とされており、ウォークインクローゼット23が併設されている。
そして、第二寝室21および第三寝室22の南側が、低天井領域5となっている。これら第二寝室21および第三寝室22と低天井領域5との間には壁24が設けられており、壁24のうち、第三寝室22側には、第三寝室22と低天井領域5とを行き来するための出入口24aが形成されている。また、壁24のうち、第二寝室21側には、第二寝室21と低天井領域5とを連通する窓24bが形成されている。当該窓24bは採光または通風のために設けられる。
本実施の形態においては、第二寝室21および第三寝室22が、低天井領域5に隣接する上階の部屋に相当する。これら第二寝室21および第三寝室22の天井高は、建築基準法施行令第21条の規定を満たす、2.1m以上に設定されている。より具体的には、2.4m程度に設定されているものとする。
続いて、低天井領域5について詳細に説明する。
低天井領域5は、図6,図7に示すように、居室14の上方であって、第二寝室21および第三寝室22の南側に位置している。また、低天井領域5は、上述した外壁8と壁24によって囲まれた状態となっている。すなわち、外壁8が、低天井領域5の南側と東側と西側に配置され、壁24が、低天井領域5の北側に配置されている。
そして、上述のように、低天井領域5には、当該低天井領域5に隣接する他の部屋14,22に対する採光または通風のための非居室空間6,7が設けられており、一方の非居室空間はバルコニー6であり、他方の非居室空間は吹抜け空間7である。
東西方向に隣接する非居室空間であるバルコニー6と吹抜け空間7との間には、これらバルコニー6と吹抜け空間7とを仕切る壁25が設けられている。なお、当該壁25の上端部には、図示はしないが、吹抜け空間7内の暖気を排出する換気孔(換気扇付きも可)が形成されていてもよい。また、当該壁25には、採光または通風のための窓が設けられていてもよい。
バルコニー6は、床6aから片流れ屋根3まで吹き抜けており、片流れ屋根3のうち当該バルコニー6上方に位置する箇所には屋根開口部3cが形成されている。なお、太陽光発電アレイ4は当該屋根開口部3cを避けて配置されている。
また、外壁8および壁24,25の、バルコニー6に面する壁面には、外壁材が取り付けられており、雨仕舞いに優れる。
また、低天井領域5周囲に設けられる外壁8の開口部8aは、図1,図2に示すように、片流れ屋根3の下面に到達する高さに形成されており、手摺6bが設けられている。手摺6bの上端部と、開口部8aの上縁部(片流れ屋根3の下面の位置)との間は屋外に向かって開放されている。
なお、本実施の形態のバルコニー6に設けられる手摺6bは、支柱間に透光性を有する面材が設けられたものを採用したが、これに限られるものではなく、格子状に形成された手摺を採用してもよい。すなわち、透光性を有する面材を用いた手摺6bであれば、手摺6b自体によって採光を阻害することがない。また、格子状の手摺であれば、格子間を風が通過するので、手摺自体によって通風を阻害することがない。また、採光・通風を可能としたルーバータイプの手摺を用いてもよい。
そして、バルコニー6における開口部8aと、このバルコニー6の位置に対応する片流れ屋根3の屋根開口部3cによって、バルコニー6内における採光・通風を確保することができる。また、バルコニー6と第三寝室22とが出入口24aを介して行き来できるので、採光・通風を第三寝室22側、延いては建物本体2の上階に向かって行うこともできる。
吹抜け空間7は、図5〜図7に示すように、低天井領域5である当該吹抜け空間7の下方に配置された居室14と片流れ屋根3との間に位置しており、居室14床から片流れ屋根3までの間を空間的に接続する機能を有する。
換言すれば、吹抜け空間7と居室14との間には、バルコニー6のように床は設けられておらず、吹抜け空間7は居室14の上方への延長空間として設けられ、居室14における開放感の向上に貢献している。
低天井領域5周囲に設けられる外壁8の開口部8bは、図1,図2に示すように、バルコニー6の手摺6bと略等しい高さに形成されている。
また、この開口部8bには開閉できない状態の嵌め殺し窓が設けられており、採光のみ可能となっている。ただし、これに限られるものではなく、通風のために、開閉自在な窓を設けるようにしてもよい。その操作は手動でもよいし、自動でもよい。
そして、このような吹抜け空間7に面する開口部8bによれば、当該開口部8bから吹抜け空間7に差し込む太陽光を、居室14側へと差し込ませることができる。
以上のように、バルコニー6および吹抜け空間7(すなわち、低天井領域5)は、建物本体2における採光・通風のための重要な箇所となる。特に、比較的暖かい時期における主風向が南から北に向かって吹くものであれば、風を建物本体2内に取り込みやすくなる。また、比較的寒い時期には、太陽光を建物本体2内に取り込みやすくなる。さらに、例えば、上述したように壁25に換気孔を設けたり、片流れ屋根3のうち吹抜け空間7に対応する位置に天窓を設けたりすれば、建物本体2の下階の暖気の排出に貢献できるので好ましい。
低天井領域5の天井高は、片流れ屋根3の傾斜に応じて適宜設定されるものであり、上述のように前提として、隣接する上階の部屋である第二寝室21および第三寝室22よりも天井高が低く設定されていればよいものとする。
本実施の形態の場合は、低天井領域5とは、棟側端部3aの高さが北側斜線制限に基づいて設定され、その条件下で、片流れ屋根の下方における建物本体の領域のうち、建築基準法施行令第21条により定められた天井の高さ2.1mを確保できない領域を指している。
なお、ここで言う建築基準法施行令第21条により定められた天井の高さは、一室で天井の高さの異なる部分がある場合においては、その平均の高さを指すものとしてもよいため、低天井領域5の天井高は、その平均の高さが2.1m未満であることが望ましい。より具体的に説明すると、本実施の形態において下階の床面から上階の床面までの高さが、上階の床を構成する床体を含めて、2,910mmに設定されている。非居室空間7は、後述のように吹抜け空間であるが、当該吹抜け空間7の天井高(すなわち下階の床面から低天井領域5の天井までの高さ)は、外壁8側が4,730mmとされ、壁24側が5,250mmとされている。したがって、低天井領域5に相当する部分の天井高は、外壁8側が1,820mmとされ、壁24側が2,340mmとされている。1,820mmと2,340mmの平均値は、2,080mmであり、2.1mには満たない設定となっている。
なお、本実施の形態において低天井領域5には、非居室空間として、バルコニー6と吹抜け空間7が設けられるものとしたが、これに限られるものではない。
例えば、低天井領域5には、バルコニー6と吹抜け空間7のうち、いずれか一方だけが設けられるものとしてもよい。
また、低天井領域5に隣接する上階の部屋として、第二寝室21および第三寝室22の二つの部屋を挙げたが、これに限られるものではなく、間仕切壁のない一つの部屋であってもよい。
さらに、例えば図8(a),(b)に示すように、低天井領域5には、バルコニー6や吹抜け空間7だけでなく、天井高が0.8m〜1.4mに設定された収納空間26が設けられてもよいものとする。当該収納空間26は、低天井領域5の床面よりも一段高い中間床26aと、外壁8と、壁24と、これら壁8,24に直交して配置される壁25a,25aとによって仕切られており、壁24に形成された出入口24cを介して、第三寝室22と行き来できる。すなわち、低天井領域5内には、バルコニー6と吹抜け空間7と収納空間26の三つが設けられたり、バルコニー6と収納空間26の二つが設けられたり、吹抜け空間7と収納空間26の二つが設けられてもよい。
また、図8(b)に示す例では、収納空間26を構成する中間床26aと片流れ屋根3との間は、バルコニー6と吹抜け空間7とを連通する連通空間27となっている。連通空間27を構成するバルコニー6側の壁および吹抜け空間7側の壁のそれぞれには、採光または通風のための開口部27a,27bが形成されている。なお、吹抜け空間7側の開口部27bは人が通過できない構成となっているものとする。
さらに、低天井領域5におけるバルコニー6と吹抜け空間7と収納空間26の幅寸法等のサイズ設定については適宜変更可能であるが、収納空間26を、屋根開口部3cの範囲に入るように形成することで、屋根開口部3cの直下に中間床26aを配置することができる。これによって、例えば梯子等の昇降手段28を適宜設置することで、低天井領域5から片流れ屋根3上に、より登りやすくなるので、片流れ屋根3自体や太陽光発電アレイ4のメンテナンス時に好適である。
本実施の形態によれば、南北に長い建物本体2の上に、北側に位置する棟側端部3aが高く、かつ南側に位置する軒側端部3bが低い片流れ屋根3が設けられているので、例えば複数の屋根面を有する屋根とは異なり、北側を向く屋根面が形成されず、屋根面全面が南側を向く状態となる。そして、この片流れ屋根3に太陽光発電アレイ4が設置されているので、例えば複数の屋根面を有する屋根よりも発電効率を高めることができる。
さらに、南側の軒側端部3bの下方に位置する低天井領域5には、当該低天井領域5に隣接する第三寝室22および居室14に対する採光または通風のための非居室空間6,7が設けられているので、低天井領域5をデッドスペースとせずに、隣接する第三寝室22および居室14のために有効利用することができる。そして、非居室空間6,7に隣接する第三寝室22および居室14においては採光性・通風性が高まるので、当該隣接する第三寝室22および居室14における居住快適性を向上させることができる。
また、低天井領域5の周囲には外壁8があり、当該外壁8には開口部8a,8bが形成されているので、当該開口部8a,8bを通じて採光または通風を確実に行うことができる。
また、低天井領域5の周囲には外壁8があるので、当該外壁8によって、建物1を外から見た場合の低天井領域5への視線を遮ることができる。
また、低天井領域5には、非居室空間としてバルコニー6が設けられているので、低天井領域5に隣接する第三寝室22と屋外との間に介在し、これらを採光・通風のために繋ぐ空間としての役割を持たせやすいという利点がある。また、建物1内のその他の場所にバルコニーを設ける必要もないので、空間の有効利用に貢献できる。
また、バルコニー6は、床6aから片流れ屋根3まで吹き抜けており、片流れ屋根3のうちバルコニー6上方に位置する箇所には屋根開口部3cが形成されているので、当該屋根開口部3cを通じてバルコニー6に対して採光・通風を行うことができる。さらに、バルコニー6に隣接する第三寝室22に対して、当該バルコニー6を通じた採光・通風を行うことが可能となる。しかも、低天井領域5に設けられたバルコニー6が、床6aから片流れ屋根3まで吹き抜けており、バルコニー6がある方の片流れ屋根3の軒側端部3b自体の高さも低いため、片流れ屋根3自体や太陽光発電アレイ4にメンテナンスが必要な時に、バルコニー6から片流れ屋根3上に登りやすい。
また、太陽光発電アレイ4は当該屋根開口部3cを避けて片流れ屋根3に配置されているので、太陽光発電アレイ4によって採光・通風を妨げることがない。
また、低天井領域5には、非居室空間として、当該低天井領域5の下方に位置する居室14と片流れ屋根3との間に位置する吹抜け空間7が設けられていることから、これら吹抜け空間7と居室14は上下に隣接した状態となっている。そして、このように居室14の上方に吹抜け空間7が形成されれば、居室14における開放感を高めることができる。また、吹抜け空間7に行われた採光を、居室14にも取り込むことができるので、居室14における居住快適性の向上に貢献することができる。
また、建物本体2は、下階よりも上階の方が南北方向に長く形成されているので、面積の広い片流れ屋根3を設置するのに適したものとなる。片流れ屋根3の面積を広くすることができれば、その分、太陽光発電アレイ4の面積も広くすることができるので、発電効率を高めることが可能となる。
1 建物
2 建物本体
3 片流れ屋根
3a 棟側端部
3b 軒側端部
4 太陽光発電アレイ
5 低天井領域
6 非居室空間(バルコニー)
7 非居室空間(吹抜け空間)

Claims (5)

  1. 東西方向よりも南北方向に長く形成された複数階建ての建物本体の上に、北側に位置する棟側端部が高く、かつ南側に位置する軒側端部が低い片流れ屋根が設けられた建物において、
    前記片流れ屋根には太陽光発電アレイが設置されており、
    前記建物本体における上階のうち前記軒側端部の下方に位置する領域は、隣接する上階の部屋よりも天井高の低い低天井領域とされており、
    前記低天井領域には、当該低天井領域に隣接する他の部屋に対する採光または通風のための非居室空間として、床から前記片流れ屋根まで吹き抜けたバルコニーが設けられており、
    前記低天井領域の周囲には外壁があり、当該低天井領域の周囲にある外壁のうち前記バルコニーの南側にある外壁の一部には開口部が形成されており、
    前記片流れ屋根のうち前記バルコニー上方に位置する箇所には屋根開口部が形成され、前記太陽光発電アレイは当該屋根開口部を避けて配置されていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記開口部には、前記バルコニーに面する手摺が設けられていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記建物本体よりも前記片流れ屋根の方が、東西方向よりも南北方向に長く形成されていることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記低天井領域には、前記非居室空間として、当該低天井領域の下方に配置される下階の部屋と前記片流れ屋根との間に位置する吹抜け空間が設けられていることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記建物本体は、下階よりも上階の方が、東西方向よりも南北方向に長く形成されていることを特徴とする建物。
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