JP2014034837A - ユニット式建物 - Google Patents

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孝美 向山
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Abstract

【課題】外観の意匠を向上させることができ、建物内部に必要上十分な収納空間を設けることができる陸屋根を備えたユニット式建物を実現する。
【解決手段】陸屋根5を備えたユニット式建物において、陸屋根5の一部に、当該陸屋根5の屋根面5aよりも高い略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を備えており、高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間に収納空間3を設けるようにした。これにより、陸屋根5より下方の居住空間を広く確保したまま、建物内部に必要上十分な収納空間3を設けることができる。また、ユニット式建物特有の矩形状のデザインを変えずに、陸屋根5の一部を上げて、その下部に収納空間3を設けるので、外観の意匠を向上させることができる。
【選択図】図3

Description

本発明は、ユニット式建物に関する。
従来から、ユニット式建物では、上階を形成する建物ユニットの上部に小屋パネルを載置し、当該小屋パネル上面側に束等を介して屋根を配設している。このとき、当該屋根の形状としては、傾斜した屋根面を有する勾配屋根を採用する場合が多い。
一方、近年、都市部等の住宅密集地では土地が狭くなってきており、上述のような勾配屋根を備えたユニット式建物による住宅では、当該勾配屋根の軒が建物本体外周よりも外方へ位置する分、建物本体(すなわち、居住空間)が狭くなることが懸念されている。
このため、狭い土地(敷地)に建てられる住宅では勾配屋根に替えて、軒をなくすことで居住空間を可能な限り広く確保でき、当該敷地を無駄なく有効活用することができる屋根面が平坦な陸屋根を採用する傾向がある(例えば、特許文献1参照)。
特開2009−068222号公報
ところで、近年における生活の質の向上や多様化に伴い、生活に使用する物品が多種多様化および多数化する傾向にあり、これらの物品を保管、収容するための空間としては、従来のような建物内部の押入や納戸、小屋裏収納部、天井裏収納部等の小さな収納空間では広さや容量が不足してしまう。また、建物が建てられる敷地の有効利用という観点から、屋外物置等の設置は望ましくないため、その内部に従来よりも大きな収納空間を備えた建物が望まれていた。
しかしながら、特許文献1のような陸屋根を備えた住宅の場合、屋根面が平坦であることが外観上の特徴であることから、当該陸屋根の一部を上げて、その下部に収納室を形成するといった発想がなかった。
そこで、本発明は上述した事情に鑑みてなされたもので、外観の意匠を向上させることができ、建物内部に必要上十分な収納空間を設けることができる陸屋根を備えたユニット式建物を実現することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図5に示すように、建物本体Aの上部に略平坦な屋根面5aからなる陸屋根5を備えたユニット式建物において、
前記陸屋根5の一部に、当該陸屋根5の屋根面5aよりも高い略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を備えており、
前記高屋根部6の屋根面6aと、前記陸屋根5の屋根面5aとの間に収納空間3が設けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、陸屋根5の一部に、当該陸屋根5の屋根面5aよりも高い略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を備え、高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間に収納空間3を設けるようにしたので、陸屋根5より下方の居住空間側にステップ床等を設けて収納空間を形成する場合に比べて、当該居住空間が削られることがない分、居住空間を広く確保(維持)したまま、建物内部に必要上十分な収納空間3を設けることができる。
また、収納空間3を陸屋根5の一部(すなわち、屋上部分)に配設するに際し、傾斜部等を有する略平坦な形状ではないデザインを用いることなく、陸屋根5の略平坦な屋根面5aよりも高い位置に、同じく略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を設け、この高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間に当該収納空間3を設けるようにしたので、陸屋根5を備えたユニット式建物特有の矩形状のデザインを、傾斜部等を用いたデザインによって崩すことがないため、外観の意匠を向上させることができる。
さらに、本発明によれば、高屋根部6の屋根面6aと陸屋根5の屋根面5aとの間の収納空間3が下階に対する有効な断熱層となる等の利点もある。
請求項2に記載の発明は、例えば図4,5に示すように、請求項1に記載のユニット式建物において、
前記陸屋根5の外周縁部に沿ってパラペット40が設けられており、
前記収納空間3は、
前記パラペット40を上方に延在させてなる外周壁3bと、
当該収納空間3と前記陸屋根5との境界に設けられる境界壁3cと、
によって囲まれていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、陸屋根5の外周縁部に沿ってパラペット40が設けられており、収納空間3が、パラペット40を上方に延在させてなる外周壁3bと、当該収納空間3と陸屋根5との境界に設けられる境界壁3cと、によって囲まれているので、建物全体の外観に統一感を持たせることができ、外観の意匠を向上させることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、請求項1または2に記載のユニット式建物において、
前記建物本体Aには、下階1から前記収納空間3に亙る階段室22が設けられており、
前記階段室22は、
前記下階1から上階2に至る第1階段22aと、
前記上階2から前記収納空間3に至る第2階段22bと、
を備えていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、建物本体Aに下階1から上階2を介して収納空間3に至る第1および第2階段22a,22bを有する階段室22が設けられているので、収納空間3へアクセスする際は当該階段室22を利用すればよい。この場合、とりわけ下階1から収納空間3への行き来を容易にすることができる。
従って、収納空間3へのアクセスがし易い分、収納空間3の使い勝手を向上させることができる。
請求項4に記載の発明は、例えば図3,4に示すように、請求項2または3に記載のユニット式建物において、
前記収納空間3を囲む前記外周壁3bおよび前記境界壁3cのうち、少なくとも一の壁面に窓3dが設けられていることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、収納空間3を囲む外周壁3bおよび境界壁3cのうち、少なくとも一の壁面に窓3dが設けられているので、当該窓3dを介して収納空間3に採光することができる。
このとき、窓3dは収納空間3における階段室22を囲む壁面に開閉可能に設けられていることが好ましい。この場合、窓3dを介して階段室22の採光を図れるばかりか、窓3dが開閉可能であるため、収納空間3における通気が可能となる。さらに、階段室22の上下に亙って屋内(建物内)の空気を効果的に流通させることができる利点をも備えることができる。つまり、下階1の空気を、階段室22を通じて上方に位置する収納空間3の窓3dから排気することができる。
従って、より好ましくは下階1に地窓を設けたり、階段室22の第1および第2階段22a,22bを複数の踏み板間の蹴上げ部を開口させたスケルトン式の階段にしたりすれば、地窓から流入する外気を、複数の踏み板間の開口(隙間)を通じて上方の収納空間3の窓3dへと流通させることができるので、下階1の空気を上昇し易くさせると共に、当該空気を収納空間3の窓3dから排気させ易くすることができる。これにより、住宅全体の有効な排熱エリアとしての機能も有することとなる。
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット式建物において、
前記収納空間3の天井高は、0.9m〜1.4mに設定されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、収納空間3の天井高を、0.9m〜1.4mに設定することによって、人が収納空間3に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最小限に抑えることで、ユニット式建物の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる。
本発明によれば、外観の意匠を向上させることができ、建物内部に必要上十分な収納空間を設けることができる陸屋根を備えたユニット式建物を実現することができる。
本発明のユニット式建物の下階を示す間取り図である。 本発明のユニット式建物の上階を示す間取り図である。 本発明のユニット式建物の上階上部の収納空間を示す間取り図である。 本発明のユニット式建物の外観を示す立面図であり、(a)は北側、(b)は西側を示す立面図である。 本発明のユニット式建物の外観を示す立面図であり、(a)は南側、(b)は東側を示す立面図である。
以下、本発明の一実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明のユニット式建物を示す下階1の間取り図であり、図2は上階2の間取り図である。また、このユニット式建物の陸屋根5の一部(すなわち、屋上部分)には、当該陸屋根5の屋根面5aよりも高い略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を備え、高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間に収納空間3が設けられている。図3はその収納空間3を示す間取り図である。また、図4、図5は本発明に係るユニット式建物の外観を示す立面図であり、図4(a)は北側、図4(b)は西側、図5(a)は南側、図5(b)は東側を示す立面図である。
まず、本実施形態のユニット式建物における下階1の間取りについて、図1を参照しながら説明する。なお、かかる下階1の間取りの説明において、各壁面に設けられる窓や床1aの説明に関しては、適宜、図4および図5を参照されたい。
図1に示すように、建物本体Aの下階1の東側には、建物本体Aの南側に向けて開口した玄関10が設けられている。玄関10は、玄関ポーチ11と、玄関ポーチ11から連続する土間床12と、玄関ポーチ11と土間床12との間を仕切る玄関扉13と、玄関ホール14とからなる。
また、玄関10の北側には、マルチルーム15が設けられている。このマルチルーム15は、図示したような畳空間であってもよいし、ここでは図示しない玄関10の土間床12から連通する土間収納であってもよく、所望する仕様に任意に変更可能なマルチな態様を有してなる。また、マルチルーム15の東側の壁面には窓15aが設けられており、当該窓15aから入射した光で採光可能になっている。なお、この場合、マルチルーム15の南側には、第1収納部15bと第2収納部15cとが設けられている。
マルチルーム15の西側には、引き戸15dを介してダイニング・キッチン16が設けられている。ダイニング・キッチン16に面した外周側の壁面には窓16a(図4(a)参照)が設けられており、当該窓16aから入射した光で採光可能になっている。
ダイニング・キッチン16の西側には、浴室17および洗面所18が設けられている。これら浴室17および洗面所18の間(すなわち、浴室17の南側)には、浴室17の出入口17aが設けられている。洗面所18の北側(浴室17の出入口側)の空間は、入浴時の脱衣所としても機能する。また、洗面所18の出入口18aは南側に設けられている。これら浴室17および洗面所18の西側の壁面には、それぞれ窓17b,18b(図4(b)参照)が設けられ、採光可能になっている。
ダイニング・キッチン16の南側には、大空間のリビング19が当該ダイニング・キッチン16と連通して設けられている。つまり、ダイニング・キッチン16の南側部分は、リビング19と一体化している。また、これらダイニング・キッチン16およびリビング19の中間部の東側には、玄関ホール14に面した出入口16bが設けられている。また、リビング19の東側の壁面には高窓19a(図5(b)参照)が設けられており、当該高窓19aから入射した光で採光可能になっている。
リビング19の南側には、図5(a)にも示すように、ダイニング・キッチン16と対向する位置に、屋外へ通じる開口部20が設けられ、この開口部20には窓20aが設けられている。このため、窓20aから入射した光を、リビング19を介してダイニング・キッチン16まで届かせることができ、ダイニング・キッチン16の採光を良好にすることができる。また、開口部20の南側には、窓20aを介して建物本体Aの外方に面したデッキ空間21が設けられている。デッキ空間21の高さは、図5(a)および(b)に示すように、リビング19およびダイニング・キッチン16の床高さ(すなわち、下階1の床1aの高さ)に等しく、屋内外の空間を一体に見せることができる。また、デッキ空間21の南側には略全面に亙ってルーバー21aが立設されており、外部からリビング19を隠すことによって、プライバシーを保護することができるようになっている。
図1に戻って、リビング19の西側には、階段室22が設けられている。この階段室22は、下階1から後述する収納空間3の設けられた屋上階に亙って設けられており、下階1の床1aから上階2の床2aに至る第1階段22aと、上階2の床2aから屋上階(すなわち、収納空間3)の床3aに至る第2階段22bとを備えている。これら第1および第2階段22a,22bは、折り返し階段とされている。
また、下階1において、階段室22の第1階段22aの東側は、上階2へ向けた第1階段22aの下方に形成される階段下空間となっており、本実施形態の場合、当該階段下空間にトイレ23が設けられている。
さらに、下階1の階段室22と洗面所18との間における西側の壁面には、窓22c(図4(b)参照)が設けられ、採光および通気が可能となっている。
なお、この窓22cの下方、つまり下階1の床1a近傍の壁面に地窓が設けられることが好ましい。また、ここでは図示省略するが、これら第1および第2階段22a,22bは、複数の踏み板間の蹴上げ部を開口させたスケルトン式の階段とすることが好ましい。これにより、地窓から流入する外気を、複数の踏み板間の開口(隙間)を通じて上方の収納空間3(後述する窓3d)へと流通させることができるので、下階1の空気を上昇し易くさせると共に、当該空気を収納空間3の窓3dから排気させ易くすることができる。
階段室22の南側であって、デッキ空間21の西側には、セレクトルーム24が設けられている。セレクトルーム24は、水廻り動線として機能させたり、防災備蓄等を収納するための備蓄庫として機能させたりしてもよい。なお、本実施形態の場合、セレクトルーム24は書斎として機能する。また、このセレクトルーム24の西側の壁面には、窓24a(図4(b)参照)が設けられており、採光可能となっている。
次に、本実施形態のユニット式建物における上階2の間取りについて、図2,図4および図5を参照しながら説明する。なお、かかる上階2の間取りの説明において、各壁面に設けられる窓や床2aの説明に関しては、適宜、図4および図5を参照されたい。
図2に示すように、上階2において、下階1のマルチルーム15の上方には主寝室25が設けられている。主寝室25の東側の壁面には高窓25a(図5(b)参照)が、北側の壁面には窓25b(図4(a)参照)が、それぞれ設けられ、これら高窓25a,窓25bから入射した光によって、当該主寝室25の採光を良好にすることができる。この主寝室25は、南側にウォークスルークローゼット26が設けられている。ウォークスルークローゼット26には、主寝室25に面した出入口を介して出入りすることができる。従って、衣類等を収納する際に短い動線で移動可能であり、直接内部まで入り込んで収納作業できる利点を有している。また、主寝室25の南側であって、ウォークスルークローゼット26の西側には、トイレ27が設けられている。このトイレ27の西側が主寝室25の出入口となっている。また、ウォークスルークローゼット26の南側には、玄関10の上方に下階1の天井と略同じ高さに位置する庇Qが設けられている(図5(a)参照)。
主寝室25の西側には、第1子供室28と第2子供室29とが設けられている。これら第1および第2子供室28,29は、これらの略中央部に立設された壁30と同一線上に設けられる可動式の仕切(不図示)によって、二つの子供室に分離可能となっており、当該仕切を開放することで、一つの子供室として広い空間を確保することも可能となっている。第1および第2子供室28,29の北側の壁面には、窓28a,29aが設けられ(図4(a)参照)、第2子供室29の西側の壁面には、窓29bが設けられており(図4(b)参照)、採光可能となっている。また、第1および第2子供室28,29は、それぞれ南側に収納部28b,29cを備えており、例えば本実施形態の場合、使い勝手を向上するべく、スライド式の収納部となっている。第2子供室29の収納部29cは、西側の壁面に窓29dが設けられている(図4(b)参照)。
第1および第2子供室28,29の南側には多目的スペース31が設けられている。この多目的スペース31は、居住者の所望する目的に応じて仕様を変更することが可能となっており、本実施形態の場合、子供用の勉強スペースとして機能するようになっている。この場合、第1および第2子供室28,29は、子供用の寝室および遊びスペースとして機能するため、「遊ぶ・寝る」の目的と、「学ぶ」の目的とを分離して機能させることができる。この多目的スペース31の東側の壁面には、高窓31aが設けられており(図5(b)参照)、採光可能となっている。また、多目的スペース31には、上階2の他の空間(主寝室25、第1および第2子供室28,29、階段室22)との間に仕切はない。
多目的スペース31の西側には、階段室22が設けられている。この上階2の階段室22の西側の壁面には窓22dが設けられており(図4(b)参照)、採光および通気が可能となっている。また、多目的スペース31の南側には、屋外へ通じる開口部32が設けられ、この開口部32には窓32aが設けられている(図5(a)参照)。このため、窓32aから入射した光によって、多目的スペース31の採光を良好にすることができる。また、開口部32の南側には、窓32aを介してルーフバルコニー33が設けられている。すなわち、窓32aはルーフバルコニー33の出入口として機能する。ルーフバルコニー33の高さは、図5(a)および(b)に示すように、多目的スペース31、主寝室25、第1および第2子供室28,29等の床高さ(すなわち、上階2の床2aの高さ)に等しく、屋内外の空間を一体に見せることができる。また、ルーフバルコニー33の南側に位置する外周部には、パラペット40からなる手摺壁Tが設けられている。手摺壁Tは建物の外壁と一体化して設けられている。
次に、本実施形態のユニット式建物における収納空間3の設けられた屋上階の間取りについて、図3〜図5を参照しながら説明する。なお、かかる屋上階の間取りの説明において、各壁面に設けられる窓や床3aの説明に関しては、適宜、図4および図5を参照されたい。
図3に示すように、本実施形態のユニット式建物は、陸屋根5の一部(すなわち、屋上部分であって、建物本体Aの略中央部分における東西方向)に、当該陸屋根5の略平坦な屋根面5aよりも高い位置に配置され、屋根面5aと同じく略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を備えている。この高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間には、収納空間3が設けられている。
このとき、収納空間3の天井高は、0.9m〜1.4mに設定されている。これにより、人(居住者など)が収納空間3に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最小限に抑えることで、ユニット式建物の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができるようになっている。
収納空間3の北側には、上階2の主寝室25、第1および第2子供室28,29の上方に位置する陸屋根5が設けられている。陸屋根5は、略平坦な屋根面5aを有しており、この陸屋根5の屋根面5aの外周縁部には、パラペット40が立設されている。また、収納空間3と陸屋根5との境界には、境界壁3cが立設されている。さらに、収納空間3の東側、南側、西側の三方には、陸屋根5の外周縁部に設けられたパラペット40が上方へ延在することで形成された外周壁3bが立設されている。すなわち、収納空間3は、東側、南側、西側に設けられた外周壁3bと、北側に設けられた境界壁3cと、によって囲まれている。また、陸屋根として形成される高屋根部6の屋根面6aの外周縁部には、上端が陸屋根5よりも高いパラペット41が設けられている。
このように、本実施形態のユニット式建物では、収納空間3が、陸屋根5のパラペット40を上方に延在させてなる外周壁3bと、当該収納空間3と陸屋根5との境界に設けられる境界壁3cと、によって囲まれて形成されているので、建物全体の外観に統一感を持たせることができ、外観の意匠を向上させることができる。
なお、収納空間3の南側には、下方(すなわち、上階2)に設けられたルーフバルコニー33が位置している。また、この高屋根部6の陸屋根5側の端部には、この屋根面6aの上面を流れる雨水を受け止めるための軒樋42が設けられている。
また、収納空間3の西側には、下階1から延在する階段室22が設けられており、上階2の床2aから収納空間3の床3aに至る第2階段22bによって、上階2と行き来が可能となっている。このように、建物本体Aに下階1から上階2を介して収納空間3に至る第1および第2階段22a,22bを有する階段室22が設けられているので、収納空間3へアクセスする際は当該階段室22を利用すればよく、とりわけ下階1から収納空間3への行き来が容易になっている。従って、収納空間3へのアクセスがし易い分、屋上部分に設けられた収納空間3の使い勝手が向上されている。
さらに、収納空間3を囲む外周壁3bおよび境界壁3cのうち、少なくとも一の壁面(本実施形態の場合、収納空間3の北側に位置する境界壁3c)には、窓3dが設けられており、当該窓3dを介して収納空間3に採光することができるようになっている。
このとき、窓3dは収納空間3における階段室22を囲む壁面に開閉可能に設けられていることが好ましい。この場合、窓3dを介して階段室22の採光を図れるばかりか、窓3dが開閉可能であるため、収納空間3における通気が可能となる。さらに、階段室22が下階1から上階2を介して収納空間3に亙って形成されているので、階段室22の上下に亙って屋内(建物内)の空気を効果的に流通させることができる利点をも備えることができる。つまり、下階1の空気を、階段室22を通じて上方に位置する収納空間3の窓3dから排気することができるようになる。
従って、より好ましくは下階1に図示省略する地窓を設けたり、階段室22の第1および第2階段22a,22bを複数の踏み板間の蹴上げ部を開口させたスケルトン式の階段にしたりすれば、地窓から流入する外気を、複数の踏み板間の開口(隙間)を通じて上方の収納空間3の窓3dへと流通させることができるので、下階1の空気を上昇し易くさせると共に、当該空気を収納空間3の窓3dから排気させ易くすることができるようになる。
以上、説明したように、本実施形態のユニット式建物によれば、陸屋根5の一部に、当該陸屋根5の屋根面5aよりも高い略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を備え、高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間に収納空間3を設けるようにしたので、陸屋根5より下方の居住空間側にステップ床等を設けて収納空間を形成する場合に比べて、当該居住空間が削られることがない分、居住空間を広く確保(維持)したまま、建物内部に必要上十分な収納空間3を設けることができる。
また、収納空間3を陸屋根5の一部(すなわち、屋上部分)に配設するに際し、傾斜部等を有する略平坦な形状ではないデザインを用いることなく、陸屋根5の略平坦な屋根面5aよりも高い位置に、同じく略平坦な屋根面6aを有する高屋根部6を設け、この高屋根部6の屋根面6aと、陸屋根5の屋根面5aとの間に当該収納空間3を設けるようにしたので、陸屋根5を備えたユニット式建物特有の矩形状のデザインを、傾斜部等を用いたデザインによって崩すことがないため、外観の意匠を向上させることができる。
さらに、本実施形態のユニット式建物によれば、高屋根部6の屋根面6aと陸屋根5の屋根面5aとの間の収納空間3が下階に対する有効な断熱層となる等の利点もある。
また、陸屋根5の外周縁部に沿ってパラペット40が設けられており、収納空間3が、パラペット40を上方に延在させてなる外周壁3bと、当該収納空間3と陸屋根5との境界に設けられる境界壁3cと、によって囲まれているので、建物全体の外観に統一感を持たせることができ、外観の意匠を向上させることができる。
さらに、建物本体Aに下階1から上階2を介して収納空間3に至る第1および第2階段22a,22bを有する階段室22が設けられているので、収納空間3へアクセスする際は当該階段室22を利用すればよい。この場合、とりわけ下階1から収納空間3への行き来を容易にすることができる。
従って、収納空間3へのアクセスがし易い分、収納空間3の使い勝手を向上させることができる。
さらに、収納空間3を囲む外周壁3bおよび境界壁3cのうち、少なくとも一の壁面に窓3dが設けられているので、当該窓3dを介して収納空間3に採光することができる。
このとき、窓3dは収納空間3における階段室22を囲む壁面に開閉可能に設けられていることが好ましい。この場合、窓3dを介して階段室22の採光を図れるばかりか、窓3dが開閉可能であるため、収納空間3における通気が可能となる。さらに、階段室22の上下に亙って屋内(建物内)の空気を効果的に流通させることができる利点をも備えることができる。つまり、下階1の空気を階段室22を通じて上方に位置する収納空間3の窓3dから排気することができる。
従って、より好ましくは下階1に地窓を設けたり、階段室22の第1および第2階段22a,22bを複数の踏み板間の蹴上げ部を開口させたスケルトン式の階段にしたりすれば、地窓から流入する外気を、複数の踏み板間の開口(隙間)を通じて上方の収納空間3の窓3dへと流通させることができるので、下階1の空気を上昇し易くさせると共に、当該空気を収納空間3の窓3dから排気させ易くすることができる。これにより、住宅全体の有効な排熱エリアとしての機能も有することとなる。
さらに、収納空間3の天井高は、0.9m〜1.4mに設定されていることが好ましい。この場合、収納空間3の天井高を、0.9m〜1.4mに設定することによって、人が収納空間3に入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保でき、また、このように天井高を必要最小限に抑えることで、ユニット式建物の高さが高くなることによって隣接する建物に及ぼす日照減少等の影響を極力少なくすることができる。
なお、本発明は、上述した実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において、適宜、種々の改良および設計の変更が可能である。
例えば、上述した実施形態では、収納空間3の窓3dが境界壁3cの階段室22側に設けられた場合について述べたが、一例であってこれに限ることはなく、この他例えば、東側、南側、または西側の外周壁3bに設けるようにしてもよい。このとき、とりわけ階段室22側に窓3dを開閉自在に設けるようにすれば、窓3dを介して階段室22の採光を図れるばかりか、窓3dが開閉可能であるため、収納空間3における通気が可能となる利点を有することができる。
1…下階
2…上階
3…収納空間
1a,2a,3a…床
3b…外周壁
3c…境界壁
3d…窓
5…陸屋根
5a,6a…屋根面
6…高屋根部
22…階段室
22a…第1階段
22b…第2階段
40,41…パラペット
A…建物本体
T…手摺壁

Claims (5)

  1. 建物本体の上部に略平坦な屋根面からなる陸屋根を備えたユニット式建物において、
    前記陸屋根の一部に、当該陸屋根の屋根面よりも高い略平坦な屋根面を有する高屋根部を備えており、
    前記高屋根部の屋根面と、前記陸屋根の屋根面との間に収納空間が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  2. 請求項1に記載のユニット式建物において、
    前記陸屋根の外周縁部に沿ってパラペットが設けられており、
    前記収納空間は、
    前記パラペットを上方に延在させてなる外周壁と、
    当該収納空間と前記陸屋根との境界に設けられる境界壁と、
    によって囲まれていることを特徴とするユニット式建物。
  3. 請求項1または2に記載のユニット式建物において、
    前記建物本体には、下階から前記収納空間に亙る階段室が設けられており、
    前記階段室は、
    前記下階から上階に至る第1階段と、
    前記上階から前記収納空間に至る第2階段と、
    を備えていることを特徴とするユニット式建物。
  4. 請求項2または3に記載のユニット式建物において、
    前記収納空間を囲む前記外周壁および前記境界壁のうち、少なくとも一の壁面に窓が設けられていることを特徴とするユニット式建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載のユニット式建物において、
    前記収納空間の天井高は、0.9m〜1.4mに設定されていることを特徴とするユニット式建物。
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