JP2008133649A - 採光収納構造部分を備える建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】収納スペースを確保するためのスキップ床を有効利用して、北側の建物の採光に与える影響を抑制しつつ、建物の南側から効果的に採光や通風を得ることのできる採光収納構造部分を備える建物を提供する。
【解決手段】下方の空間に収納庫21,22を備え、1階の床部15aから0.5層分の高さに設けられたスキップ床11と、スキップ床11の上方に設けられた、南側の面に採光窓23,24を有する中2階居住部12及び中3階居住部13とを含む南側構造部14と、1階居住部15及び2階居住部16を含む北側構造部17とを隣接させて配置すると共に、これらの構造部16,17を、南側外壁27の上端の軒桁部材27aと北側外壁28の上端の軒桁部材28aとに跨って設置されることにより、南側の軒先19cが北側の軒先19bよりも高くなったへの字形状の両勾配屋根19を含む屋根20で覆って構成される採光収納構造部分を備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、日当たりが良好で、通風性に優れ、収納スペースを十分に確保することのできる採光収納構造部分を備える建物に関する。
近年、生活に使用する日用品や家具類等の物品の種類も多種多様となってきており、例えば季節に応じてこれらの物品を交換しながら使用する機会も多いことから、建物の内部の空間を利用して、大きな収納スペースを有する収納庫を確保することが要望されており、例えば、1階の床部から0.5層分の高さに中間床としてスキップ床を設置し、このスキップ床の上方に中2階の居住部を設けると共に、スキップ床の下方を収納庫とした住宅が種々提案されている(例えば、特許文献1、特許文献2参照)。
特開2005−350880号公報 特開2006−9304号公報
一方、特に狭小な敷地に住宅建築物等の建物を建てる場合、建物の南側に隣家が接近していると、日当たりが悪くなって太陽からの自然光を採光し難くなる。また建物の北側に隣家が接近していると、当該北側における隣家の採光に影響を及ぼし易くなる。
また、特に狭小な敷地に住宅建築物等の建物を建てる場合、隣家によって風が遮られ易くなるため、建物の内部に通気経路が容易に形成されるようにして、スムーズな通風が行われるようにすることが望ましい。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、十分な収納スペースを確保するために設けられるスキップ床を有効利用して、狭小な敷地に建てられた場合でも、北側に隣接する建物の採光に与える影響を抑制しつつ、建物の南側から効果的に採光や通風を得ることのできる採光収納構造部分を備える建物を提供することを目的とする。
本発明は、下方の空間に収納庫を備え、1階の床部から0.5層分の高さに設けられたスキップ床と、該スキップ床の上方に設けられた、南側の面に採光窓を有する中2階居住部及び中3階居住部とを含む南側構造部と、1階居住部及び2階居住部を含む北側構造部とを隣接させて配置すると共に、、これらの構造部を、前記南側構造部の南側外壁の上端の軒桁部材と前記北側構造部の北側外壁の上端の軒桁部材とに跨って設置されることにより、南側の軒先が北側の軒先よりも高くなったへの字形状の両勾配屋根を含む屋根で覆って構成される採光収納構造部分を備える建物を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、上記記載における0.5階層分の高さは、一般に230〜400cm程度の高さを有する1階層分の高さの中間部分に位置する高さを略称するものであり、1階層分の高さの1/2の高さの他、1階層分の高さの40〜75%程度の高さを含むものである。また、上記記載における南側構造部の南側外壁の上端の軒桁部材や北側構造部の北側外壁の上端の軒桁部材は、これらの外壁の頂部にあって勾配屋根の垂木等を支持する部材を総称するものであり、例えば軒桁の他、頭つなぎや、パネル上枠等を含むものである。さらに、上記記載における南側又は北側は、南方又北方に正確に配置される状態の他、採光を意識して概ね南側又は北側に配置されている状態を含むものである。
そして、本発明の採光収納構造部分を備える建物は、前記北側構造部における前記2階居住部の上方の屋根裏部分に、前記南側構造部の前記中3階居住部から出入り可能なロフトが設けられていることが好ましい。
また、本発明の採光収納構造部を備える建物は、前記北側構造部の前記2階居住部と前記南側構造部の前記中2階居住部及び/又は前記中3階居住部との間の仕切り壁に通風口が設けられており、前記両勾配屋根の前記北側構造部の2階居住部を覆う部分に通風可能な天窓が設けられていることが好ましい。
さらに、本発明の採光収納構造部分を備える建物は、前記ロフトと前記2階居住部との間の仕切り壁に通風口が設けられていることが好ましい。
さらにまた、本発明の採光収納構造部を備える建物は、前記ロフトに物入れが組み込まれていることが好ましい。
そして、本発明の採光収納構造部分を備える建物によれば、採光収納構造部分は、下方の空間に収納庫を備える0.5層分の高さのスキップ床の上方に中2階居住部及び中3階居住部を設けた南側構造部と、1階居住部及び2階居住部を含む北側構造部とを隣接させて配置すると共に、これらの構造体を、南側外壁の上端の軒桁部材と北側外壁の上端の軒桁部材とに跨って設置されることにより、南側の軒先が北側の軒先よりも高くなったへの字形状の両勾配屋根を含む屋根で覆って構成されるので、スキップ床の下方に十分な広さの収納スペースを確保することが可能になると共に、0.5層分高くなった南側構造部の中2階居住部及び中3階居住部の採光窓から、南側の隣家によって遮られるのを回避しつつ、太陽からの自然光や通風を効果的に屋内に取り込むことが可能になる。また、南側構造部及び北側構造部を覆う屋根の両勾配屋根は、への字形状を有しており、南側外壁の上端の軒桁部材と北側外壁の上端の軒桁部材とに跨って設置されることにより、両勾配屋根の北側勾配部分は、屋根の頂部から、南側外壁の軒桁部材よりも低い高さの北側外壁の軒桁部材に向けて斜めに連続して設けられるので、両勾配屋根の北側の軒先を低い高さに留めて、北側に隣接する建物の採光に与える影響を効果的に抑制することが可能になる。
また、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部における2階居住部の上方の屋根裏部分には、南側構造部の中3階居住部から出入り可能なロフトを設ければ、両勾配屋根の頂部付近の下方の空間を有効利用して、出入りが容易で使い勝手の良いロフトを形成することが可能になる。
さらに、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部の2階居住部と南側構造部の中2階居住部及び/又は中3階居住部との間の仕切り壁に通風口を設け、両勾配屋根の北側構造部の2階居住部を覆う部分に通風可能な天窓を設ければ、中2階居住部及び/又は中3階居住部の採光窓から、北側構造部の2階居住部との間の仕切り壁に設けた通風口を介して、2階居住部を覆う部分の勾配屋根に設けた天窓から外気に抜ける通気経路が容易に形成されるので、この通気経路によって、よりスムーズな通風が行われるようにすることが可能になる。
さらにまた、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部の2階居住部の上方の屋根裏部分に設けたロフトと2階居住部との間の仕切り壁に通風口を設けておけば、南側構造部の中3階居住部の採光窓から、ロフトと2階居住部との間の仕切り壁に設けた通風口を介して、2階居住部を覆う部分の勾配屋根に設けた天窓から外気に抜ける通気経路が容易に形成されるので、この通気経路によって、さらにスムーズな通風が行われるようにすること可能になる。
また、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部の2階居住部の上方の屋根裏部分に設けたロフトに物入れを組み込んでおけば、当該ロフトを収納スペースとしても有効利用することが可能になる。
本発明の採光収納構造部分を備える建物によれば、十分な収納スペースを確保するために設けられるスキップ床を有効利用して、狭小な敷地に建てられた場合でも、北側に隣接する建物の採光に与える影響を抑制しつつ、建物の南側から効果的に採光や通風を得ることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る採光収納構造部分を備える建物10は、図1に示すように、0.5層分の高さに設けられたスキップ床11と、スキップ床11の上方に設けられた中2階居住部12及び中3階居住部13とを含む南側構造部14と、1階居住部15及び2階居住部16を含む北側構造部17とを、仕切り壁18を挟んで隣接して配置すると共に、南北方向に沿った断面がへの字形状となった両勾配屋根19を備える屋根20で覆って、一体として構築した住宅建築物であって、スキップ床11の下方の空間を収納庫21,22として大きな収納スペースを確保すると共に、南側に面した採光窓23,24を高い位置に設けて採光や通風を行い易くし、且つ両勾配屋根19の北側勾配部19aの軒先19bを低い高さに留めて、北側に隣接する建物の採光に与える影響を抑制できるようにしたものである。
すなわち、本実施形態の建物10は、スキップ床11を有効利用して、建物10の南側から効果的に採光や通風を得ることのできる採光収納構造部分を備えており、この採光収納構造部分は、下方の空間に収納庫21,22を備え、1階の床部15aから0.5層分の高さに設けられたスキップ床11と、このスキップ床11の上方に設けられた、南側の面に採光窓23,24を有する中2階居住部12及び中3階居住部13とを含む南側構造部14と、1階居住部15及び2階居住部16を含む北側構造部17とを隣接させて配置すると共に、これらの構造部14,17を、南側構造部14の南側外壁27の上端の軒桁部材27aと北側構造部17の北側外壁28の上端の軒桁部材28aとに跨って設置されることにより、南側の軒先19cが北側の軒先19bよりも高くなったへの字形状の両勾配屋根19を含む屋根20で覆って構成されている。
また、本実施形態では、北側構造部17における2階居住部16の上方の屋根裏部分には、南側構造部14の中3階居住部13から出入り可能なロフト26,29が設けられている。
さらに、本実施形態では、北側構造部17の2階居住部16と南側構造部14の中2階居住部12及び/又は中3階居住部13との間の仕切り壁18には、通風口30a,30bが設けられており、両勾配屋根19の北側構造部17の2階居住部16を覆う部分に通風可能な天窓31が設けられている。
本実施形態の建物10の1階部分には、図2に示すように、東側略中央部分に、屋外の玄関ポーチ32から出入りする玄関33が設けられており、玄関33の西側には玄関ホール34が設けられている。玄関33及び玄関ホール34の北側には第1洋室35が、建物10の北東の角部分に位置して設けられており、第1洋室35の西側には、建物10の北西の角部分に位置して浴室36及び洗面室37が、玄関ホール34から出入り可能に設けられている。洗面室37の南側には、建物10の西側の外壁に沿って、物置38及び1階トイレ39が設けられている。玄関33、玄関ホール34、及び1階トイレ39の南側は、南側構造部14となっており、この南側構造部14には、1階の床部15aから0.5層分の高さに設けられたスキップ床11の下方の空間に、第1収納庫21と第2収納庫22とが、収納庫仕切り壁40によって東西に仕切られて、玄関ホール34から各々出入り可能に設けられている。そして、玄関ホール34の中央部分には、スキップ床11の上方の中2階居住部12に昇降するための第1階段41が設けられている。
建物10の1階部分から第1階段41を介して昇降する中2階居住部12は、図3に示すようにその略全域がリビング42となっている。リビング42を囲う南側外壁27には、比較的大きな開口面積の開閉可能な採光窓23が2箇所に設けられており、これらの採光窓23を介して、リビング42に太陽からの自然光や通風を取り込むことができるようになっている。リビング42を囲う東側外壁43や西側外壁44にもまた、採光窓45が設けられており、これらの採光窓45からも、太陽からの自然光や通風を取り込むことができるようになっている。
また、本実施形態では、中2階居住部12のリビング42と、北側構造部17の2階居住部16の畳コーナー46とを仕切る仕切り壁18の第1階段41側の部分における、2階居住部16の床部16aよりも上方の部分には、第1格子壁47が組み込まれており、この第1格子壁47の多数の格子間の隙間を通風口30aとして、中2階居住部12から2階居住部16に向かう通気経路を形成することができるようになっている。なお、このような第1格子壁47による通風口30aは、例えば畳コーナー46側に設けた障子やふすま等によって、容易に開閉することができるようになっている。さらに、リビング42の北西の角部分には、北側構造部17に食い込ませるようにして、押入れ48が設けられると共に、押入れ48の東側には、第1階段41との間の配置されて、北側構造部17の2階居住部16に昇降するための第2階段49が設けられている。
中2階居住部12から第2階段49を介して昇降する2階居住部16では、第2階段49が接続する2階踊り場部50の西側に2階トイレ51が設けられており、2階踊り場部50の北側には、第2洋室52が、建物10の北西の角部分に配置されて2階踊り場部50から出入り可能に設けられている。2階踊り場部50の東側には、建物10の北東の角部分に配置されてキッチン53及びダイニング54が2階踊り場部50から出入り可能に設けられると共に、ダイニング54の南側には、キッチン53及びダイニング54と一体となった空間の内部に畳コーナー46が設けられている。また畳コーナー46の西側には、第2階段49との間の配置されて、南側構造部14の中3階居住部13に昇降するための第3階段55が設けられている。
北側構造部17の2階居住部16から第3階段55を介して昇降する中3階居住部13では、図4に示すように、第3階段55が接続する中3階踊り場部56の南側に、東西に隣接する第3洋室57及び第4洋室58が、仕切り壁59によって区画されて設けられている。また、第4洋室58の北西の角部には、中3階踊り場部56の西側の端部に配置されて、クローゼット60が設けられている。第3洋室57及び第4洋室58を囲う南側外壁27には、比較的大きな開口面積の開閉可能な採光窓61が各洋室57,58に1箇所ずつ設けられており、これらの採光窓61を介して、各洋室57,58に太陽からの自然光や通風を取り込むことができるようになっている。第3洋室57を囲う東側外壁43や第4洋室を囲う西側外壁44にもまた、採光窓62が設けられており、これらの採光窓62からも、太陽からの自然光や通風を取り込むことができるようになっている。さらに、第3洋室57及び第4洋室58の南側には、これらの洋室57,58から出入り可能なバルコニー63が設けられている。
そして、本実施形態では、中3階居住部13と仕切り壁18を挟んで隣接する北側構造部17には、2階居住部16の上方の屋根裏部分に配置されて、中3階居住部13の床部13aから0.5層分高くなった床部26a,29aを有するロフト26,29が、中3階居住部13から出入り可能に設けられている。すなわち、第3階段55を挟んだ東側の第1ロフト26は、第3洋室57から出入り可能に設けられており、またこの第1ロフト26には、第3洋室57において使用するクローゼット64が、物入れとして組み込まれて設けられている。第3階段55を挟んだ西側の第2ロフト29は、中3階踊り場部56からから出入り可能に設けられている。さらに、中3階居住部13の天井部には、ロフト26,29に面した部分に、屋根裏側に切り欠いて段差部13bが設けられており(図1参照)、この段差部13bによって、ロフト26,29への出入りがよりスムーズに行えるようになっている。
また、本実施形態では、中3階居住部13と北側構造部17の2階居住部16とを仕切る仕切り壁18の第3階段55の東側に隣接する部分における、第1ロフト26の床部29aよりも下方の部分には、上記中2階居住部12と畳コーナー46との間に設けられた第1格子壁47が上方に延設して、当該第1格子壁47が組み込まれており(図1参照)、この第1格子壁47の多数の格子間の隙間を通風口30bとして、中3階居住部12から2階居住部16に向かう通気経路を形成することができるようになっている。
さらに、本実施形態では、ロフト26,29の北側には、これらを2階居住部16から仕切るロフト仕切り壁65が設けられており、このロフト仕切り壁65の第1ロフト26側の部分には、第2格子壁66が組み込まれている。第2格子壁66の多数の格子間の隙間を通風口67として、中3階居住部12から第1ロフト26を経て2階居住部16に向かう通気経路を形成することができるようになっている。なお、ロフト仕切り壁65或いは第2格子壁66は、例えば2階居住部16側に傾斜させて設けることが好ましい(図1参照)。ロフト仕切り壁65或いは第2格子壁66を傾斜させて設けることにより、ロフト仕切り壁65に近接して第1ロフト26の内部に収容物68を収容した場合でも、収容物68の背面側に通気のための隙間を保持して、第1ロフト26を介したスムーズな通気が行われるようにすることが可能になる。
さらにまた、本実施形態では、第3階段55とロフト26,29とを仕切る階段仕切り壁69の北側端部に、第3格子壁70が組み込まれており、第3階段55の北側端部の直上部分に、補助天窓71が設けられている(図1参照)。この補助天窓71から、第3階段55に、或いは第2格子壁70を介してロフト26,29に、太陽からの自然光を取り込むことができるようになっていると共に、第2格子壁70の多数の格子間の隙間を通風口として、中3階居住部12から第1ロフト26や第2ロフト29を経て補助天窓71に向かう通気経路を形成することができるようになっている。
また、本実施形態では、南側構造部14と北側構造部17とを一体として覆う屋根20は、図5に示すように、頂部20aから北側に傾斜する北側勾配部19aと南側に傾斜する南側勾配部19dとからなる、南側の軒先19cが北側の軒先19bよりも高くなった(図1参照)への字形状の両勾配屋根19の南西部分に、西側に傾斜する西側勾配屋根72を複合させた形状を備えており、北側勾配部19aには、天窓31と補助天窓71が開閉可能に設けられている。
そして、上述の構成を備える本実施形態の採光収納構造部分を備える建物10によれば、十分な収納スペースを確保するために設けられるスキップ床11を有効利用して、狭小な敷地に建てられた場合でも、北側に隣接する建物の採光に与える影響を抑制しつつ、建物10の南側から効果的に採光や通風を得ることが可能になる。
すなわち、本実施形態の採光収納構造部分を備える建物10によれば、採光収納構造部分は、下方の空間に収納庫21,22を備える0.5層分の高さのスキップ床11の上方に中2階居住部12及び中3階居住部13を設けた南側構造部14と、1階居住部15及び2階居住部16を含む北側構造部17とを隣接させて配置すると共に、これらの構造体14,17を、南側外壁27の上端の軒桁部材27aと北側外壁28の上端の軒桁部材28aとに跨って設置されることにより、南側の軒先19cが北側の軒先19bよりも高くなったへの字形状の両勾配屋根19を含む屋根20で覆って構成されるので、スキップ床11の下方に十分な広さの収納スペースを確保することが可能になると共に、0.5層分高くなった南側構造部14の中2階居住部12及び中3階居住部13の採光窓23,24から、南側の隣家によって遮られるのを回避しつつ、太陽からの自然光や通風を効果的に屋内に取り込むことが可能になる。
また、南側構造部14及び北側構造部17を覆う屋根20の両勾配屋根19は、への字形状を有しており、南側外壁27の上端の軒桁部材27aと北側外壁28の上端の軒桁部材28aとに跨って設置されることにより、両勾配屋根19の北側勾配部分19aは、屋根20の頂部20aから、南側外壁27の軒桁部材27aよりも低い高さの北側外壁28の軒桁部材28aに向けて斜めに連続して設けられるので、両勾配屋根19の北側の軒先19aを低い高さに留めて、北側に隣接する建物の採光に与える影響を効果的に抑制することが可能になる。
そして、本実施形態の採光収納構造部分を備える建物10では、北側構造部17における2階居住部16の上方の屋根裏部分には、南側構造部14の中3階居住部13から出入り可能なロフト26,29が設けられているので、両勾配屋根19の頂部20a付近の下方の空間を有効利用して、出入りが容易で使い勝手の良いロフト26,29を形成することが可能になる。
また、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部17の2階居住部16と南側構造部14の中2階居住部12及び中3階居住部13との間の仕切り壁18に、通風口30a,30bが設けられており、両勾配屋根19の北側構造部17の2階居住部16を覆う部分に通風可能な天窓31が設けられているので、中2階居住部12及び中3階居住部13の採光窓23,24から、北側構造部17の2階居住部16との間の仕切り壁18に設けた通風口30a,30bを介して、2階居住部12を覆う部分の勾配屋根19に設けた天窓31から外気に抜ける通気経路が容易に形成されるので、この通気経路によって、よりスムーズな通風が行われるようにすることが可能になる。
さらに、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部17の2階居住部16の上方の屋根裏部分に設けた第1ロフト26と2階居住部16との間のロフト仕切り壁65に、通風口67が設られているので、南側構造部14の中3階居住部13の採光窓24から、第1ロフト26と2階居住部16との間のロフト仕切り壁65に設けた通風口67を介して、2階居住部16を覆う部分の勾配屋根19に設けた天窓31から外気に抜ける通気経路が容易に形成されるので、この通気経路によって、さらにスムーズな通風が行われるようにすること可能になる。
さらにまた、本発明の採光収納構造部分を備える建物では、北側構造部17の2階居住部16の上方の屋根裏部分に設けた第1ロフト26にクローゼット64が物入れとして組み込まれているので、当該第1ロフト26を収納スペースとしても有効利用することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、北側構造部における2階居住部の上方の屋根裏部分にロフトを設ける必要は必ずしもなく、ロフトに代えて、収納庫等を設けることもできる。また、本発明は、スキップ床の0.5層分の床高さの基準となる1階の床部を、2階又3階以上の床部に置き換えて、例えば3階建て以上の建物に適用することもできる。さらに、本発明の建物の構造躯体の材料や構法は、特定のものに制限されず、例えば木造、鉄骨造、或いはRC造の建物であっても良く、ユニット構法、2×4構法、ラーメン構法、パネル構法、壁式構法等、本発明を実施可能な種々の材料や構法の建物に本発明を適用することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る採光収納構造部分を備える建物の構成を説明する、南北方向に沿った略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る採光収納構造部分を備える建物の構成を説明する、1階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る採光収納構造部分を備える建物の構成を説明する、中2階部分及び2階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る採光収納構造部分を備える建物の構成を説明する、中3階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る採光収納構造部分を備える建物の上面図である。
符号の説明
10 採光収納構造部分を備える建物
11 スキップ床
12 中2階居住部
13 中3階居住部
14 南側構造部
15 1階居住部
16 2階居住部
17 北側構造部
18 仕切り壁
19 両勾配屋根
19b 両勾配屋根の北側の軒先
19c 両勾配屋根の南側の軒先
20 屋根
21,22 収納庫
23,24 採光窓
27 南側外壁
27a 南側外壁の上端の軒桁部材
28 北側外壁
28a 北側外壁の上端の軒桁部材
26,29 ロフト
30a,30b 通風口
31 天窓
64 クローゼット(物入れ)
65 ロフト仕切り壁
67 通風口
71 補助天窓

Claims (5)

  1. 下方の空間に収納庫を備え、1階の床部から0.5層分の高さに設けられたスキップ床と、該スキップ床の上方に設けられた、南側の面に採光窓を有する中2階居住部及び中3階居住部とを含む南側構造部と、1階居住部及び2階居住部を含む北側構造部とを隣接させて配置すると共に、これらの構造部を、前記南側構造部の南側外壁の上端の軒桁部材と前記北側構造部の北側外壁の上端の軒桁部材とに跨って設置されることにより、南側の軒先が北側の軒先よりも高くなったへの字形状の両勾配屋根を含む屋根で覆って構成される採光収納構造部分を備える建物。
  2. 前記北側構造部における前記2階居住部の上方の屋根裏部分には、前記南側構造部の前記中3階居住部から出入り可能なロフトが設けられている請求項1に記載の採光収納構造部分を備える建物。
  3. 前記北側構造部の前記2階居住部と前記南側構造部の前記中2階居住部及び/又は前記中3階居住部との間の仕切り壁には通風口が設けられており、前記両勾配屋根の前記北側構造部の2階居住部を覆う部分に通風可能な天窓が設けられている請求項1又は2に記載の採光収納構造部分を備える建物。
  4. 前記ロフトと前記2階居住部との間の仕切り壁に通風口が設けられている請求項2又は3に記載の採光収納構造部分を備える建物。
  5. 前記ロフトに物入れが組み込まれている請求項2〜4のいずれかに記載の採光収納構造部分を備える建物。
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