JP2006077455A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 上階中間床24と上階床22との間にある上階収納空間25の天井高と、下階中間床4と下階床2との間にある下階収納空間5の天井高とが異なっており、下階中間床4上に設けられた部屋15の天井床15aと、前記上階中間床24とが段差なく連続しているので、上階収納空間25と下階収納空間5とのうちの一方の収納空間5の天井高を高く設定し、他方の収納空間25の天井高を低く設定することができるとともに、天井床15aと上階中間床24の位置を低く抑えることができる。したがって、その分建物の高さを抑えることができる。
【選択図】図1
Description
つまり、特定フロアである1階と、直上フロアである2階との双方にそれぞれ収納空間が設けられている。
前記上階収納空間25の天井高hと、前記下階収納空間5の天井高Hとが異なっており、
前記下階中間床4上に設けられた部屋15の天井床15aと、前記上階中間床24とが段差なく連続していることを特徴とする。
前記上階収納空間25と下階収納空間5とが平面視において隣接して配置されていることを特徴とする。
前記上階収納空間25と下階収納空間5とのうち、一方の収納空間の天井高が1.0〜1.4mに設定されており、他方の収納空間の天井高が0.8〜1.1mに設定されていることを特徴とする。
前記下階中間床4に、前記下階収納空間5に開口する開口部46が形成されており、この開口部46に支持フレーム47が前記下階中間床4の床面より低い位置に取付けられており、この支持フレーム47に浴室ユニット40が設置されていることを特徴とする。
上階中間床と上階床との間に設けられた上階収納空間の天井高と、下階中間床と下階床との間に設けられた下階収納空間の天井高とが異なっており、下階中間床上に設けられた部屋の天井床と、上階中間床とが段差なく連続しているので、上階収納空間と下階収納空間とのうちの一方の収納空間の天井高を高く設定し、他方の収納空間の天井高を低く設定することができるとともに、天井床と上階中間床の位置を低く抑えることができる。したがって、その分建物の高さを抑えることができる。
図1は本発明に係る建物の概略構成を示す断面図である。この図に示す建物は、2階建ての建物であり、1階が下階1、2階が上階21とされている。上階21には上階中間床24,24が設けられており、下階1には下階中間床4が設けられている。上階中間床24と上階床22との間は上階収納空間25とされており、下階中間床4と下階床2との間は下階収納空間5とされている。
また、上階収納空間25の天井高hと、下階収納空間5の天井高Hとは異なっており、下階収納空間5の天井高Hの方が、上階収納空間25の天井高hより高くなっている。例えば、下階収納空間5の天井高Hは、1.0〜1.4m程度に設定されており、上階収納空間25の天井高hは0.8〜1.1m程度に設定されている。
また、下階中間床5上に設けられた部屋15の天井床15aと、上階中間床22とは段差なく連続している。
なお、図1では、下階収納空間5の天井高Hの方が、上階収納空間25の天井高hより高くなっているが、これとは逆に、上階収納空間25の天井高hの方が、下階収納空間5の天井高Hより高くなるように構成してもよい。このようにすれば、天井床15aの位置を図1に示すものより、低くできるとともに、これに伴って上階中間床24の位置も低くできる。したがって、その上の部屋の天井も低くできるので、建物の高さを低く抑えることができる。
建物は、図2および図3に示すように、1階を下階1としており、この下階1を構成する下階の床を下階床2としている。下階1には、南側(図2および図3において左側)に居間3aと食堂3bとが東西に隣接配置されている。
居間3aの北側(図3において右側)には下階中間床4が設けられている。下階中間床4は、建物の北側の外壁に沿って下階床1の上側に設けられている。下階中間床4は図5に示すように、平面視において矩形状に形成に形成されており、建物の東側に若干寄せて配置されている。この下階中間床4と下階床2との間は、図3および図4に示すように、下階収納空間5とされている。この下階収納空間5の天井高は1.0m〜1.4m程度とされている。
また、下階収納空間5と居間3aとを仕切る仕切壁5bは収納空間6側に奥まって設けられており、この仕切壁5bの前方にある凹所には横移動式の収納家具が複数設けられている。仕切壁5bには開口部が形成されており、前記収納家具はこの開口部を開閉するように横方向に仕切壁5bに沿って移動可能となっている。そして、この開口部から下階収納空間5内に出入りできるようになっている。
また、階段室7と台所8とを仕切る仕切壁8aには開口部が形成され、この開口部を開閉する扉12が取り付けられている。したがって、この扉12を開けることによって、台所8から階段下の階段下空間7aに出入りできるようになっている。また、前記階段下空間7aと前記下階収納空間5とは連通しており、これによって、階段下空間7aを下階収納空間5と連続した収納として有効利用できる。また、前記扉12を開けることによって、台所8から階段下空間7aを通して下階収納空間5に出入りできるようになっている。さらに、階段下空間7aと前記食堂3bとを仕切る仕切壁にも開口部とこの開口部を開閉する扉13が設けられており、この扉13を開けることによって、食堂3bから階段下空間7aに出入りできるようになっている。
また、上階21には、図6に示すように、南側(図2および図3において左側)に寝室23a,23bが東西に隣接配置されている。寝室23a,23bの北側(図2および図3において右側)には上階中間床24が設けられている。上階中間床24は2つあり、これら上階中間床24,24は、中間部屋15の天井床15aとほぼ高さが等しい位置に設けられている。つまり、中間部屋15の天井床15aと上階中間床24,24は段差なく連続している。
また、上階中間床24,24と上階床22との間はそれぞれ上階収納空間25,25とされている。上階収納空間25は前記下階収納空間5と平面視において隣接して配置されている。また、上階収納空間25の天井高は0.8m〜1.1m程度とされている。
また、階段室7には、階段28が上階床22と上階中間床24との間に設けられている。この階段28は直階段であり、この階段28の上側の踊り場28aと、前記上階中間床24と、中間部屋15の天井の位置に設けられた天井床15aとがほぼ等しい高さに位置している。
子供部屋30,31は、上階床22上の寝室23a,23bより床の位置が高くなっており、上部は小屋裏33に突出している。
さらに、小屋裏33の一部には、収納所(ロフト)34a,34bとルーフバルコニー35が設けられている。収納所34aは子供部屋31側に開口した比較的大型のものであり、子供部屋31から利用できるようになっている。また、収納所34bは子供部屋30側に開口した小型のものであり、子供部屋30から利用できるようになっている。
また、上階収納空間25と下階収納空間5とが平面視において隣接して配置されているので、下階中間床4上に設けられた部屋15の天井床15aと、上階中間床24とが連続することになり、よって、天井床15aと上階中間床24との上に連続した大きな部屋31を設けることができる。
また、下階中間床4上に設けられた水回り系の部屋15は天井高が低くてもよいので、その天井床15aを低くすることができる。そして、天井床15aと上階中間床24とは段差なく連続しているので、その上に設ける部屋の天井高を確保しつつ建物の高さを抑えることができる。
浴室16は図8に示すように、浴室ユニット40と、この浴室ユニット40が設けられる部屋41とによって構成されている。浴室ユニット40は内部に洗い場43と浴槽44とを備えた略箱状に形成されており、前記洗面室17側を向く側壁には、扉45が取り付けられている。また、浴室ユニット40の底部においては、浴槽44の底部を構成する部分の方が、洗い場43の床を構成する部分より低くなっている。つまり、浴槽44は洗い場43より深くなっている。
開口部46には支持フレーム47が取り付けられている。この支持フレーム47は浴室ユニット40が設置されるものであり、以下のように構成されている。
すなわち、図10に示すように、支持フレーム47は枠材47a,47bを矩形枠状に組み立てるとともに、この矩形枠内に、架設材47c,47dを平行に架設したものである。このような支持フレーム47の平面的な外形は、開口部46の平面形状とほぼ等しくなっている。
前記枠材47a,47bは、溝形鋼によって形成されたものであり、その溝が内側を向くよにして矩形枠状に組み立てられている。なお、図10においては枠材47a,47bは略して記載しており、溝形鋼の溝は記載していない。
また、架設材47c,47dは、帯板状の鋼材によって形成されたものであり、3本の架設材47c・・・は、その上面を枠材47a,47bの上面と面一にして、枠材47a,47a間に平行架設されている。
また、2本の架設材47d,47dは、枠材47a,47bより下方に突出しており、したがって、架設材47d,47dの上面は、枠材47a,47bの上面より下方に位置している。つまり、2本の架設材47d,47dは、その上面を枠材47a,47bの上面より下げて、枠材47a,47a間に平行に架設されている。
支持フレーム47の枠材47a,47bは開口部46の内周面に当接されており、ビス48によって、この内周面に固定されている。なお、図10に示すように、開口部46は下階中間床4の中央部ではなく、角部に形成されているため、開口部46の内周面の一部は、壁の側面によって構成されている。
この状態において、浴室ユニット40の底部40a,40bは下階中間床4の床面4aより下方に位置している。このようにして浴室ユニット40を支持フレーム47に設置することによって、洗い場43の床面43aが、下階中間床4の床面4aとほぼ面一となっており、また、浴槽44の底面44aが下階中間床4の床面4aより下方に位置している。
このような防湿カバー50は、支持フレーム47の直下において、該支持フレーム47を同時に覆うようして設けられている。防止カバー50は平面視において略長方形状に形成されており、その一方の長辺部と短辺部には、水平フランジ部50dが形成されており、他方の長辺部と短辺部とには、垂直フランジ部50eが形成されている。
水平フランジ部50dは、前記開口部46の周囲の下階中間床4の下面にパッキン材51を介して当接され、ビス52によって固定されている。また、垂直フランジ部50eは、前記開口部46の周囲の壁面にパッキン材51を介して当接され、ビス52によって固定されている。
このように、防湿カバー50によって開口部46を覆っているので、浴室ユニット40から発生する湿気が下階収納空間5に侵入するのを防止でき、よって、下階収納空間5を適度な湿度に保持することが容易となる。
配管54は、浴室ユニット40への給水や浴室ユニット40からの排水を行うものであり、例えば、浴室ユニット40の底部40a等に一端部が接続されている。また、配管54は下階中間床4と、防湿カバー50との間に配管されており、他端部は防湿カバー50の縁部を貫通して下階収納空間5に通されている。なお、下階収納空間5に通された配管54は図示は省略するが、例えば下階収納空間5の床を貫通して基礎の内側に通されて、外部本管から枝分かれしてきた枝管に接続される。
上記のように、防湿カバー50に点検口53a,53bと開閉蓋55a,55bを設けたので、下階収納空間5側から開閉蓋55a,55bを開けて、点検口53a,53bから浴室ユニットの底部40a,40bや浴室ユニット40に接続された配管54を容易に点検できる。
上記のように、配管54を通すパイプスペース60が壁に囲まれているので、下階収納空間5に配管54が露出することがなく、下階収納空間5内の見映えがよくなるとともに、配管54回りの湿気が下階収納空間5に侵入するのを防止できる。
また、下階収納空間5側から開閉扉62,62を開けて、点検口61から配管54を容易に点検できる。
また、図8に示すように、支持フレーム47が下階中間床4の床面より低い位置に取付けられており、この支持フレーム47に浴室ユニット40が設置されているので、浴室ユニット40を下げることができ、その分上部にダクトスペースSを確保できる。
さらに、浴室ユニット40は、その底部40a,40bが下階中間床4の床面4aより下方に位置するようにして支持フレーム47に設置されているので、浴室ユニット40の床面43aを下げて、容易に下階中間床4の床面4aとほぼ面一にできる。これによって、浴室の床面43aと、それに隣接する下階中間床4上にある洗面室17等の床面との段差を解消できる。
また、浴室ユニット40の底部40a,40bが下階中間床4の床面4aにより低くなっても、浴室ユニット40の下方は下階収納空間5であるので、浴室ユニット40の配管用の作業スペースを下階収納空間5側に確実に広くとることができる。
そして、この外部収納空間66の奥側にパイプスペース60が設けられており、このパイプスペース60の点検口は開閉扉62,62によって開閉されるようになっている。
また、浴室ユニット40の設置位置を変更する場合、つまり、図5において、浴室ユニット40を外壁に沿って配置する場合は、配管54はそのまま下方に延出して前記パイプスペース60に通せばよい。
2 下階床
4 下階中間床
5 下階収納空間
15 部屋(水回り系の部屋)
15a 天井床
21 上階
22 上階床
24 上階中間床
25 上階収納空間
40 浴室ユニット
46 開口部
47 支持フレーム
Claims (5)
- 上階に上階中間床が設けられるとともに下階に下階中間床が設けられ、前記上階中間床と上階床との間が上階収納空間とされ、前記下階中間床と下階床との間が下階収納空間とされた建物であって、
前記上階収納空間の天井高と、前記下階収納空間の天井高とが異なっており、
前記下階中間床上に設けられた部屋の天井床と、前記上階中間床とが段差なく連続していることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記上階収納空間と下階収納空間とが平面視において隣接して配置されていることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記上階収納空間と下階収納空間とのうち、一方の収納空間の天井高が1.0〜1.4mに設定されており、他方の収納空間の天井高が0.8〜1.1mに設定されていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、前記下階中間床上に設けられた部屋は、水回り系の部屋であることを特徴とする建物。
- 請求項4に記載の建物において、
前記下階中間床に、前記下階収納空間に開口する開口部が形成されており、この開口部に支持フレームが前記下階中間床の床面より低い位置に取付けられており、この支持フレームに浴室ユニットが設置されていることを特徴とする建物。
Priority Applications (1)
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Cited By (5)
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---|---|---|---|---|
JP2008133649A (ja) * | 2006-11-28 | 2008-06-12 | Sumitomo Forestry Co Ltd | 採光収納構造部分を備える建物 |
JP2009035880A (ja) * | 2007-07-31 | 2009-02-19 | Misawa Homes Co Ltd | 建物 |
JP2009114776A (ja) * | 2007-11-08 | 2009-05-28 | Misawa Homes Co Ltd | 建物 |
JP2009275346A (ja) * | 2008-05-12 | 2009-11-26 | Sekisui Chem Co Ltd | 建物の空間構造及び建物 |
JP2012215032A (ja) * | 2011-04-01 | 2012-11-08 | Misawa Homes Co Ltd | 建物 |
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2004
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