JP4791127B2 - 収納室付き建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物の高さ規制に対応しながら、使い勝手のよい建物とする技術に関する。
建築基準法には、いわゆる道路斜線や北側斜線等と呼ばれる高さ規制が存在する。通常は、この高さ規制に対応するために図7(a)のように道路境界線や隣地境界線からの距離 を長くとった建物配置としている。そして、この距離Dを出来る限り少なくして敷地の有効利用を図る場合には、例えば特許文献1記載の発明のように屋根及び部屋内の天井部分を一部傾斜させることにより、図7(b)のように道路斜線や北側斜線の斜線形状に合わせた形状の建物として距離Dを短くすることが行われている。またその他には、図7(c)のように部屋の一部を削り下屋とすることで高さ制限に対応することが行われている。
特開2003−227177号
前記のような高さ規制への対応には以下のような課題がある。
まず、特許文献1記載の発明のように部屋内の天井部分を傾斜させた場合では、部屋内から傾斜部分を見た際に天井が下がり圧迫感を感じる。そして、開口部を設ける場合においても、傾斜部分を避けて設けた場合は低い位置に設けることになり、傾斜部分に設ける場合は、取り付け部分が傾斜しているため雨仕舞いが複雑になり雨漏れが起こり易くなる。また、傾斜部分を収納室とする場合も多いが、天井面が傾斜しているため天井近くには矩形の物を収納しにくく、使いにくい収納室になっている。そして、建築基準法では1400mm以下の天井高さで、下階床面積の1/2までの収納室は延べ床面積に算入しなくてもよいが、傾斜部分では1400mmを越える部分もできるため延べ床面積に算入する必要がある。
次に、図6(c)のように部屋を削り下屋とした場合は、部屋の天井高さは一定となり、特許文献1記載の発明の部屋の場合に比べ使いやすい部屋形状にはなるが、実質的に下屋分だけ部屋が狭くなってしまうため狭い部屋となってしまう。また下屋部分が屋根としての機能しかなく床面積が有効に利用されていない。
よって本発明では、建物の高さ規制に対応しながら、使い勝手のよい部屋を有する建物を提供することにある。
請求項1 記載の発明は、建物内に天井高さが略2100mm以上の部屋が設けられ、その部屋に隣接して天井高さが略800mm以上略1400mm以下で天井面が略水平になされた収納室が設けられ、前記収納室の直上部には屋根が設けられ、前記屋根が、略2/10以下の緩勾配の屋根構造になっており、前記部屋と前記収納室との境界部分の壁面で前記収納室の屋根面より上方の部分に開口部が設けられていることを特徴とする収納室付き建物である。
収納室は建物のどの階に設けてもよい。また、収納室に隣接する部屋としては、リビング・ダイニング・寝室・和室などの居室空間であってもよいし、廊下・玄関ホールなどの通路空間であってもよいし、洗面・台所などの水周り空間であってもよい。
部屋の天井高さは、建築基準法で定める居室の最低高さを基準として2100mm以上になされたものである。収納室の天井高さは、人がかがんで進入できる高さである略800mm以上略1400mm以下の範囲になされたものであり、収納室の天井高さは、前記建物の高さ規制の斜線勾配、又は前記開口部の大きさにより略800mm以上略1400mm以下の範囲で調整すればよい。この際、収納室の天井高さを1400mm以下としたため、直下階の床面積の1/2以下までの床面積については、建築基準法上の延べ床面積に算入する必要がない。収納室の直上部は屋根になっており屋根を介して屋外部分と接している。
このことから、部屋天井面と収納室の屋根上面との間には高低差があり、この高低差の部分を利用して、部屋と収納室の境界部分の壁面で収納室の屋根面より上方の部分に開口部が設けられている。
なお、収納室の天井面は床面に対し略水平であるが、屋根形状や梁等の関係などにより、略800mm以上略1400mm以下の範囲に含まれない部分があってもよく、各部屋、収納室の平均天井高さが上記範囲内にあればよい。
部屋と収納室との境界部分には間仕切、及び少なくとも1箇所の開閉可能な建具を有する出入口を設けることが、部屋から収納室内部が見えず、出入口より出入りが可能な構成となるため好ましい。
請求項1記載の発明によれば、収納室の天井高さを調整することで建物の高さ規制に対応する建物とすることができる。
また、部屋と収納室の境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に開口部が設けられることにより、部屋内の収納室を設けた壁面側であっても、開口部より採光を行うことができる。特に、壁面上方に開口部が設けられるため部屋内の広範囲に光を採り入れることができる。また、壁面上方に開口部が設けられるため隣地の窓ラインとずれるため隣地からの視線が緩和される。また、開口部を開閉可能にし、部屋内の他の壁面にも開口部を設けることで、部屋内に風道を確保でき部屋内の効率的な換気を行うことができる。
また、収納室は、天井面が略水平であるため矩形の物も収納しやすく、収納室が部屋とは独立して設けられているため、例えば部屋にタンスを設置した場合のように部屋の壁面から突出することがなく見栄えのよい部屋となる。また、収納室の天井高さが1400mm以下であるため、直下階の床面積の1/2以下の面積までの床面積については、建築基準法上の延べ床面積に算入する必要がなく、建物の実質的な床面積を大きくすることができる。
屋根構造については、例えばRC造の建物に用いられるメンブレン防水層や折版屋根などによる陸屋根構造や、金属板葺等による緩勾配の屋根構造等が使用できる。
また、請求項1記載の発明によれば、収納室の直上部の屋根が、略2/10以下の緩勾配の屋根構造になっているため屋根の水上部分を低く抑えることができ、部屋の天井面と屋根上面の水上部分との間の距離を大きくでき、開口部の高さを大きくとることができる。特にメンブレン防水層や折版屋根などによる陸屋根構造および金属板等の屋根構造において、1/100〜1/10程度の勾配だけを確保した屋根構造にするとほぼ水平な屋根になるため開口部の高さを大きくとることができ好ましい。なお、開口部の高さが大きくなると、採り入れられる光や風が大きくなり、採光や換気にも有利である。
請求項2記載の発明は、請求項1記載の収納室付き建物であって、前記収納室が建物の北側部分に設けられていることを特徴とするものである。
建物の北側部分に収納室を設けるとは、建築基準法上のいわゆる北側斜線の影響が大きい側に収納室を設けるものであり、真北方向である必要はなく略東西方向より北側の範囲であればよい。
請求項2記載の発明によれば、収納室が建物の北側部分に設けられるため、建築基準法のいわゆる北側斜線規制に対応した建物とすることができる。また、開口部が部屋と収納室との境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に設けられるため、通常の窓位置よりも高い位置となり、北側隣地の建物の南面窓ラインと重なりにくくプライバシーも確保されやすい。また、収納室の直上部の屋根と、部屋部分の屋根の高さが異なるため、部屋部分と収納室部分との間に屋根ラインの高低差が生まれ、圧迫感が緩和され北側からの外観にも表情がでる。
請求項4記載の発明は、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の収納室付き建物が構成され、前記収納室が他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットにより構成されていることを特徴とする収納室付き建物である。
請求項4記載の発明によれば、建物ユニットで構成することで容易に本発明の収納室付き建物を構築できる。更に、収納室を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットで構成することで本発明の収納室部分が容易に構成することができる。
請求項5記載の発明は、請求項4記載の収納室付き建物であって、前記天井高さの低い建物ユニット部分に階段室が設けられていることを特徴とするものである。
請求項5記載の発明によれば、天井高さの低い建物ユニット部分に階段室が設けられるため、高さ規制にも対応しながら、収納室部分と外観上の高さが揃った収納室付き建物となる。
請求項6記載の発明は、請求項1乃至5のいずれかに記載の収納室付き建物であって、前記収納室が建物の前面道路側に設けられていることを特徴とするものである。
前面道路側に収納室を設けるとは、建築基準法上の道路に対し、建物のいわゆる道路斜線の影響が大きい側に収納室を設けるものである。
請求項6記載の発明によれば、収納室が建物の前面道路側に設けられるため、建築基準法のいわゆる道路斜線規制に対応した建物とすることができる。収納室が道路側にあるため道路からの騒音等も緩和することができる。また、収納室の直上部の屋根と、部屋部分の屋根の高さが異なるため、屋根ラインの高低差が生まれ、圧迫感が緩和され道路からの外観にも表情がでる。
請求項7記載の発明は、請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の収納室付き建物であって、前記収納室が部屋と部屋の間に設けられていることを特徴とするものである。
請求項7記載の発明によれば、部屋と部屋の間に挟まれた屋外に面していない壁面側であっても、部屋と収納室の境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に設けられた開口部から採光を行うことができる。
請求項1記載の収納室付き建物によれば、収納室の天井高さを調整することで建物の高さ規制に対応する建物とすることができる。
また、部屋と収納室の境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に開口部が設けられることにより、部屋内の収納室を設けた壁面側であっても、開口部より採光を行うことができる。特に、壁面上方に開口部が設けられるため部屋内の広範囲に光を採り入れることができる。また、壁面上方に開口部が設けられるため隣地の窓ラインとずれるため隣地からの視線が緩和される。また、開口部を開閉可能にし、部屋内の他の壁面にも開口部を設けることで、部屋内に風道を確保でき部屋内の効率的な換気を行うことができる。
また、収納室は、天井面が略水平であるため矩形の物も収納しやすく、収納室が部屋とは独立して設けられているため、例えば部屋にタンスを設置した場合のように部屋の壁面から突出することがなく見栄えのよい部屋となる。また、収納室の天井高さを1400mm以下とすると、直下階の床面積の1/2以下の面積までの床面積については、建築基準法上の延べ床面積に算入する必要がなく、建物の実質的な床面積を大きくすることができる。
請求項1記載の収納室付き建物によれば、収納室の直上部の屋根が、略2/10以下の緩勾配の屋根構造になっているため水上部分を低く抑えることができ、部屋の天井面と水上部分との間の距離を大きくでき、部屋と収納室の境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に設ける開口部の高さを大きくとることができる。開口部の高さが大きくなると、採り入れられる光や風が大きくなり、採光や換気にも有利である。
請求項2記載の収納室付き建物によれば、収納室が建物の北側部分に設けられるため、建築基準法のいわゆる北側斜線規制に対応した建物となり、北側の隣地境界までの距離を短くすることができ、南面の敷地を有効に活用できる。また、本発明により北側の隣地境界までの距離を短くしても、開口部が部屋と収納室の境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に設けられているので、北側隣地の建物の窓ラインと重なりにくくプライバシーが保ちやすい。また、収納室の直上部の屋根と、部屋部分の屋根の高さが異なるため、収納室部分と部屋部分との間に屋根ラインの高低差が生まれ、圧迫感が緩和され北側からの外観にも表情がでる。
請求項4記載の収納室付き建物によれば、建物ユニットで構成することで容易に本発明の収納室付き建物を構築できる。更に、収納室を他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットで構成することで本発明の収納室部分が容易に構成することができる。
請求項5記載の収納室付き建物によれば、天井高さの低い建物ユニット部分に階段室が設けられるため、高さ規制にも対応しながら、収納室部分と外観上の高さが揃った収納室付き建物となる。
請求項6記載の収納室付き建物によれば、収納室が建物の前面道路側に設けられるため、建築基準法のいわゆる道路斜線規制に対応した建物となり、前面道路までの距離を短くすることができる。収納室が道路側にあるため道路からの騒音等も緩和することができる。また、収納室の直上部の屋根と、部屋部分の屋根の高さが異なるため、屋根ラインの高低差が生まれ、圧迫感が緩和され道路からの外観にも表情がでる。
請求項7記載の収納室付き建物によれば、部屋と部屋の間に挟まれた屋外に面していない壁面側であっても、部屋と収納室の境界部分で収納室の屋根面より上方の壁面部分に設けられた開口部から採光を行うことができる。
以下、本発明の、収納室付き建物の実施の形態を図1乃至図6に基づいて説明する。
図1は本発明の収納室付き建物の収納室を北側に向けた場合である実施例1の立面図(a)及び2階部分の断面図(b)であり、図2は本発明の収納室付き建物の収納室を北側に向けた場合である実施例1の1階平面図及び2階の平面図である。図3は本発明の収納室付き建物の収納室を前面道路側に向けた場合である実施例2の1階平面図及び2階の平面図である。図4は本発明の収納室付き建物の収納室を前面道路側に向けた場合である実施例2の立面図である。図5は本発明の収納室付き建物の収納室を前面道路側に向けた場合である実施例2の斜視図である。図6は本発明の収納室付き建物の収納室を部屋と部屋の間に設けた場合である実施例3の断面図である。
実施例1は図1及び図2を用いて説明を行う。
収納室付き建物A1は、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより構成された2階建てのユニット建物である。1階部分は標準の天井高さの建物ユニットB1により構成され、2階部分は標準の天井高さの建物ユニットB1と天井高さの低い建物ユニットB2を組み合わせることにより、本発明の建物A1を構成している。建物ユニットB1及び建物ユニットB2は供に4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられた構成になっている。建物ユニットB1の天井高さは2400mm、建物ユニットB2の天井高さは1400mmとなっている。
収納室付き建物A1は、西側で道路に接する敷地に建てられた建物である。図2に示すように、建物A1の1階の北西部分に玄関が設けられ、玄関より東側へ階段、トイレ、洗面所、浴室の順に設けられている。玄関の南側には和室1が設けられ、その和室1の東側にリビングダイニング2が配置されている。建物A1の2階は、階段を中心に3つの寝室31〜33とトイレ、洗面が設けられている。31の北側に隣接して収納室41が、寝室33の北側に隣接して収納室43が、トイレ・洗面の北側に隣接して収納室42が設けられている。収納室41〜43と階段の一部は天井高さの低い建物ユニットB2により構成され、その他の部分は標準の天井高さの建物ユニットB1により構成されている。
収納室41〜43の直上部は屋根8になっており、折版屋根で構成され約1/100の緩勾配である陸屋根構造になっている。
本発明の特徴を示す部分である2階部分にある寝室31及び北側に隣接した収納室41について図1を用いて説明を行う。なお、本発明の部屋を寝室31として説明を行う。寝室31はベッドや机等が置かれ、天井高さが2400mmの部屋となっている。寝室31の東側壁面には廊下との出入口が設けられている。南側壁面には2700mm幅の掃き出し窓が設けられている。西側壁面には450mm窓が2箇所離れた距離に設けられている。
収納室41は寝室31の北側壁面に隣接して設けられ、天井面が床面に略水平で、天井高さが1400mmとなっている。寝室31の天井面と収納室41の屋根上面8の間には高低差があり、この高低差の部分を利用して、寝室31と収納室41の境界部分の壁面で収納室の屋根上面8より上方の部分には開口部として窓5が設けられている。この窓5は開閉可能な構成となっている。
そして、寝室31と収納室41の境界部分には出入りを行うための2700mm幅の引き違い戸6が設けられている。
この構成によれば、北側に天井高さの低い収納室41が設けられているため、図1(a)のような、北側斜線勾配C1に対応した立面形状となり、敷地境界線からの距離Dを短くすることができ、南側の敷地部分を有効に活用することができる。また、寝室31と収納室41との境界部分の壁面で収納室41の屋根面より上方の部分に開口部5が設けられているので、収納室41を設けた壁面側からであっても窓5から寝室31内に北側からの光を採り入れることができ、窓5を開閉することで外気を取り入れる風道7が形成され換気を行うこともできる。また、収納室31の天井面が略水平になっているため図7(b)の場合のように使い勝手の悪い傾斜部分を有さず、矩形の物も収納しやすい。
また、収納室の天井高さが1400mm以下としたため、直下階の床面積の1/2以下までの床面積については、建築基準法上の延べ床面積に算入する必要がない。
実施例2は、図3乃至図5を用いて説明を行う。
収納室付き建物A2は、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより構成された2階建てのユニット建物である。1階部分は標準の天井高さの建物ユニットB1で構成され、2階部分は標準の天井高さの建物ユニットB1と天井高さの低い建物ユニットB2を組み合わせることにより、本発明の建物A2を構成している。建物ユニットB1は、4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられた構成になっている。建物ユニットB2は、4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられていない構成になっている。建物ユニットB1の天井高さは2400mm、建物ユニットB2の天井高さは1400mmとなっている。
収納室付き建物A2は、東側で道路に接する敷地に建てられた建物である。図4に示すように、建物A2の1階の東側部分に玄関が設けられ、玄関より西側へトイレ、浴室、洗面、階段、台所の順に設けられている。台所の南側にはリビング・ダイニング22が設けられている。建物A2の2階は、階段を中心に3つの寝室231とトイレが設けられている。寝室231の東側に隣接して収納室241が設けられている。収納室241は建物ユニットB2により構成され、その他の部分は建物ユニットB1により構成されている。収納室41〜43の直上部は屋根82になっており、折版屋根で構成され約1/100の緩勾配である陸屋根構造になっている。
本発明の特徴を示す寝室231及び収納室241について図3を用いて説明を行う。寝室231はベッドや机等が置かれ、天井高さが2400mmの部屋となっている。寝室231の西側壁面には廊下との出入口が設けられている。南側壁面には1800mm幅の掃き出し窓が設けられている。
収納室241は寝室231の東側壁面に隣接して設けられ、天井面が床面に略水平で、天井高さが1400mmとなっている。寝室231の天井面と収納室241の屋根上面82との間には高低差があり、この高低差の部分を利用して、寝室231と収納室241の境界部分の壁面で収納室241の屋根上面82より上方の部分には窓25が設けられている。この窓25は開閉可能な構成となっている。
そして、寝室231と収納室241の境界部分には出入りを行うための引き違い戸が設けられている。
この構成によれば、前面道路側に天井高さの低い収納室241が設けられているため、図3(a)のような道路斜線勾配C2に対応した立面形状となり、道路境界線からの距離Dを短くすることができる。また、寝室231と収納室241との境界部分の壁面で収納室241の屋根面より上方の部分に開口部25が設けられているので、収納室241を設けた壁面側からであっても窓25から寝室231内に道路側からの光を採り入れることができ、窓25を開閉することで外気を取り入れる風道27が形成され換気を行うこともできる。また、収納室の天井高さが1400mm以下としたため、直下階の床面積の1/2以下までの床面積については、建築基準法上の延べ床面積に算入する必要がない。また、収納室241が道路側にあるため道路からの騒音等も緩和することができる。また、収納室241の直上部の屋根82と、部屋231部分の屋根83の高さが異なるため、屋根ラインの高低差が生まれ図5のように、圧迫感が緩和され道路からの外観も表情のあるものとなる。
実施例3は図5を用いて説明を行う。
収納室付き建物A3は、柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより構成されたユニット建物である。収納室付き建物A3は、標準の天井高さの建物ユニットB1と天井高さの低い建物ユニットB2を組み合わせることにより構成されている。建物ユニットB1及び建物ユニットB2は4本の柱が設けられ、その柱上部には天井梁が設けられ、柱下端には床梁が設けられた構成になっている。建物ユニットB1の天井高さは2400mm、建物ユニットB2の天井高さは1400mmとなっている。また、収納室付き建物A3の屋根構造は折版屋根であり、約1/100の緩勾配の陸屋根構造になっている。
寝室331に隣接して収納室341が設けられ、寝室332に隣接して収納室342が設けられている。また、収納室341と収納室342が隣接しており、寝室331と寝室332の間に収納室341と収納室342が挟まれて設けられた構成になっている。収納室341と収納室342は建物ユニットB2により構成され、寝室331や寝室332などのその他の建物部分は建物ユニットB1により構成されている。
寝室331及び寝室332にはベッドや机等が置かれ、天井高さが2400mmの部屋となっている。寝室331及び寝室332にはそれぞれ廊下との出入口、及びバルコニーとの出入りが可能な掃き出し窓が設けられている。
収納室341及び収納室342は、寝室331及び寝室332のバルコニーを設けた壁面と相反する壁面側に設けられ、天井面が略水平で天井高さが1400mmとなっている。収納室341及び収納室342の直上部は屋根84になっている。
寝室331と収納室341、及び寝室332と収納室342の境界部分には出入りを行うための1800mm幅の引き違い戸が設けられている。
寝室331及び寝室332の天井面と、収納室341及び収納室342との屋根上面84との間には高低差があり、この高低差の部分を利用して寝室331と収納室341の境界部分の壁面で収納室341の屋根上面83より上方の部分には窓351、寝室332と収納室342の境界部分の壁面で収納室342の屋根上面84より上方の部分には窓352が設けられている。この窓351及び窓352は開閉可能な構成となっている。
この構成によれば、寝室341と寝室342に挟まれた屋外部分に面しない壁面側からであっても、窓351及び窓352により寝室331及び寝室332内に採光を行うことができる。また、窓351及び窓352を開閉することで外気を取り入れる風道37が形成され換気を行うことができる。
また、収納室341及び収納室342が、寝室331及び寝室332とは独立した構成であり、境界部分に引き違い戸が設けられているので、壁面から突出したりすることがなく、寝室331及び寝室332内が見栄えのよい空間となる。
なお、同じような効果をだすために、寝室内にタンスを設けてその上部に開口部を設ける構成も考えられるが、この構成ではタンス上部にほこりがたまりやすく、且つタンスがあるため開口部から十分な採光を確保することができない。更に、本実施例のように外部に面しない壁面では構成することもできない。
また、収納室の天井高さを1400mm以下としたため、直下階の床面積の1/2以下までの床面積については、建築基準法上の延べ床面積に算入する必要がない。
以上、本発明の実施例を説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更があっても本発明に含まれるのは勿論である。
建物の高さ規制に対応した、使い勝手のよい部屋を有する建物として有効である。
(a)本発明の収納室付き建物の収納室を北側に向けた場合である実施例1の西側立面図である。(b)本発明の収納室付き建物の収納室を北側に向けた場合である実施例1の2階部分の断面図である。 本発明の収納室付き建物の収納室を北側に向けた場合である実施例1の1階平面図及び2階の平面図である。 本発明の収納室付き建物の収納室を前面道路側に向けた場合である実施例2の南側立面図である。 本発明の収納室付き建物の収納室を前面道路側に向けた場合である実施例2の1階平面図及び2階の平面図である。 本発明の収納室付き建物の収納室を前面道路側に向けた場合である実施例2の斜視図である。 本発明の収納室付き建物の収納室を部屋と部屋の間に設けた場合である実施例3の断面図である。 一般的な2階建て建物の高さ規制を示す模式図であり、(a)総2階建て建物(b)特許文献1記載の発明を使用した建物(c)下屋を使用した建物である。
符号の説明
A1、A2、A3 ユニット建物
B1 標準天井高さの建物ユニット
B2 天井高さの低い建物ユニット
1、 和室
2、22 リビング・ダイニング
31、32、33 寝室
231、232、233 寝室
331、332 寝室
41、42、43 収納室
341、342 収納室
5、25、351、352 窓(開口部)
6 建具
7、27、37 風道
8、82、83、84 屋根

Claims (7)

  1. 建物内に天井高さが略2100mm以上の部屋が設けられ、その部屋に隣接して天井高さが略800mm以上略1400mm以下で天井面が略水平になされた収納室が設けられ、前記収納室の直上部には屋根が設けられ、前記屋根が、略2/10以下の緩勾配の屋根構造になっており、前記部屋と前記収納室との境界部分の壁面で前記収納室の屋根面より上方の部分に開口部が設けられていることを特徴とする収納室付き建物。
  2. 前記収納室が建物の北側部分に設けられていることを特徴とする請求項1記載の収納室付き建物。
  3. 前記部屋の南側壁面に第2の窓が設けられていることを特徴とする請求項2記載の収納室付き建物。
  4. 柱および梁で箱型に構成された建物ユニットを複数個組み合わせることにより請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の収納室付き建物が構成され、前記収納室が他の建物ユニットよりも天井高さの低い建物ユニットにより構成されていることを特徴とする収納室付き建物。
  5. 前記天井高さの低い建物ユニット部分に階段室が設けられていることを特徴とする請求項4記載の収納室付き建物。
  6. 前記収納室が建物の前面道路側に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の収納室付き建物。
  7. 前記収納室が部屋と部屋の間に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の収納室付き建物。
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