JP2002295030A - 宅地の有効活用を図る、建物の区分所有等に関する法律の適用可能な戸建て建物の外観を有する建物とその販売方法 - Google Patents

宅地の有効活用を図る、建物の区分所有等に関する法律の適用可能な戸建て建物の外観を有する建物とその販売方法

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JP2002295030A
JP2002295030A JP2001134637A JP2001134637A JP2002295030A JP 2002295030 A JP2002295030 A JP 2002295030A JP 2001134637 A JP2001134637 A JP 2001134637A JP 2001134637 A JP2001134637 A JP 2001134637A JP 2002295030 A JP2002295030 A JP 2002295030A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】比較的敷地面積の広い宅地を分割せずに100
パーセント有効活用し、該土地上に最大限戸建て建物を
建設し、低価格にて販売できるようにすること 【解決手段】宅地上に倉庫(トランクルーム)や人工地
盤で連結させた数個の戸建て建物を建設し、それらを1
棟の建物として登記することにより、各戸建て建物の外
観を有する建物について、建物の区分所有等に関する法
律上の区分所有権と敷地利用権を分譲販売する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、宅地上に戸建て建
物の外観を有する数個の建物を1棟の建物として建設
し、建物の区分所有等に関する法律上の区分所有権と敷
地利用権を分譲販売ことにより、宅地の有効活用を図る
とともに、1戸の購入資金の低廉化により、販売顧客層
の拡大を図る方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の戸建て建物の販売は、個々の土地
建物の所有権の移転を目的としているため、分割して数
個の戸建て住宅を建設する場合には、分割した各宅地に
建築基準法上要求されている幅4メートル道路の公道を
接道させる必要があり、そのため、土地所有者ないし販
売事業者は、道路の減歩分の損失を甘受しなければなら
ず、宅地の有効活用が図れなかった。他方、分割せず
に、比較的敷地面積の広い宅地を販売すると、道路減歩
分の損失は回避できても、購入資金が極めて高額となら
ざるを得なかった。また、従来のマンションの分譲販売
は、購入資金が比較的廉価で収まるが、土地の有効活用
を図るため、高層建造物が多く、1戸の間取りが予め制
限されており、外観上、戸建て建物とは明らかに異なっ
ている。他方、長屋方式の低層マンションは、1戸の間
取りが予め制限されている上、戸ごとが壁で区切られて
いるため、各戸において、戸建て建物のような4面自然
採光は不可能であった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従前の宅地の利用にお
いては、公道に接道していない宅地は、新たに戸建て住
宅を建設できないため、いわゆる袋地として利用価値が
極めて低くなり、また、公道に接道している宅地は、敷
地面積が広くても、これを接道面と平行面で分割する
と、接道している宅地に幅4メートル道路の公道を設け
なければ、建築基準法上新たに戸建て住宅を建設するこ
とは不可能なため、接道している宅地の敷地面積減縮を
余儀なくされ、結局分筆することなく、利用せざるを得
ないという問題点があった。もっとも、後者の場合に
は、マンション等の高層建造物を建設することにより、
土地の有効活用が図られているが、当該宅地が、第1種
低層住居専用地域や第2種低層住居専用地域等の地域下
にある場合には、高層マンション等の建築ができず、宅
地の有効活用が図れないという問題点があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
め、本発明は、公道に接道している一筆乃至数筆の土地
上に、外観上独立した数個の戸建て建物ではあるが、こ
れらの建物の境界壁を倉庫(トランクルーム)等で連結
することにより、又は、人工地盤を構築し、その人工地
盤上に独立した戸建て建物を建造することにより、幅4
メートル道路の公道を新たに設けることなく、戸建て建
物の外観を有する各建物を1棟の建物として建設し、戸
建て建物の外観を有する各建物について、一般的なマン
ションの分譲販売の場合と同様に、建物の区分所有等に
関する法律第2条の区分所有権と敷地利用権を分譲販売
するものであるが、敷地面積を100パーセント有効活
用できる結果、戸建て建物の外観を有する建物を最大限
建築できるため、1戸の購入資金が軽減され、20代の
若年層や年収400万円程度の低所得者に対しても、外
観上は戸建て建物である不動産の販売、提供することが
できるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】請求項1及び2記載の発明は、公
道に接道している一筆乃至数筆の土地上に、外観上は数
個の独立した戸建て建物ではあるが、各建物の1階部分
の境界壁をそれぞれ倉庫(トランクルーム)で連結する
ことにより、新たに幅4メートル道路の公道を設けるこ
となく、U字型又はI型の1棟の建物として建設し、戸
建て建物の外観を有する各建物について、建物の区分所
有等に関する法律第2条の区分所有権と敷地利用権を分
譲販売するものである。請求項3記載の発明は、公道に
接道している一筆乃至数筆の土地上に、2列で複数の戸
建て建物を建設するが、まず、各戸建て建物の敷地にす
る形状に合わせ、基礎となる柱型600〜700mmの
角柱を複数本立て、次に、その角柱上に、厚さ250〜
300mmの鉄筋コンクリート造りで、梁と一体的に列
間を繋ぎ合わせた人工地盤を構築し、更に、その人工地
盤上に、新たに公道を設けることなく、壁式構造で鉄筋
造りの数個の独立した戸建て建物を1棟の建物として建
設し、人工地盤内の空間は1階として駐車場に使用する
ことを特徴とする、人工地盤上の戸建て建物の外観を有
する各建物について、建物の区分所有等に関する法律第
2条の区分所有権と敷地利用権を分譲販売するものであ
る。
【0006】まず、本発明はいずれも、宅地の有効活用
と購入価格の低廉化により販売顧客層を拡大を図る、戸
建て建物の外観を有する建物とその販売方法についての
ものであるが、公道に接道していない袋地や幅4メート
ル道路に接道している宅地であっても、これを接道面と
平行面で分割すると、接道している宅地に幅4メートル
道路の公道を設けなければ、新たに戸建て住宅を建設で
きないため、接道している宅地の敷地面積減縮を余儀な
くされ、結局分筆することなく、利用せざるを得なかっ
た実情に着目し、公道に接道している一筆乃至数筆の土
地上に、機能性のある倉庫(トランクルーム)や人工地
盤で構造的に一体化させた戸建て建物の外観を有する建
物を、1棟の建物として、可能な限り建築して、建物完
成後は、戸建て建物の外観を有する個別の各建物につ
き、各々区分所有権と敷地利用権を販売することによっ
て、1戸の購入資金を軽減し、20代の若年層や年収4
00万円程度の低所得者に対しても、戸建て建物の外観
を有する建物の販売・提供を可能にするものである。
【0007】具体的に本発明の実施形態を説明すると、
そもそも一物一権主義の原則によれば、1棟の建物は1
個の所有権の客体であるのが建前であるから、区分所有
が成立するためには、建物の各部分が、建物の区分所有
等に関する法律第1条に規定されている、構造上の独立
性(建物の構成部分である隔壁・扉・階層等によって他
の部分と完全に遮断されていること)と利用上の独立性
(独立して建物としての用途に供することができるこ
と)の2要件のほかに、その各部分が所有権の客体とし
て別個の物とされることが必要である。
【0008】ところで、建物の権利関係は、登記によっ
て公示されるから、建物所有者が登記の上でその建物を
区分することにより、区分所有が成立することになる。
【0009】そして、建物を新築したときは、所有者は
建物の表示の登記を申請することを要するが(不動産登
記法第93条)、その申請の方法として、1棟の建物の
一部を1個の建物として申請することができる(同法第
91条2項)。
【0010】したがって、上記の場合には、新築した1
個の建物は、最初から区分された状態で登記されること
になるので、建物の区分所有等に関する法律の適用が可
能となる。
【0011】ところで、従来の戸建て建物は、他の建物
と完全に遮断されており、建物の構成部分である隔壁・
扉・階層等によって他の建物と遮断されているわけでは
ないので、各戸建て建物間においては、上記
【0007】記載の構造上の独立性の要件が欠けるた
め、建物の区分所有等に関する法律は適用できなかっ
た。
【0012】そこで、請求項1及び2記載の発明は、建
物を新築する際、各戸建て建物の1階部分の境界壁の一
部をそれぞれ倉庫(トランクルーム)で連結することに
より、連結された各戸建て建物(戸建て建物の外観を有
する建物)のそれぞれに上記構造上の独立性を作出し、
建物の区分所有等に関する法律第1条の要件を充足させ
たものである。なお、連結部分を倉庫(トランクルー
ム)とするのは、機能性を有する構造物ということで、
事実上、前述の
【0009】の区分所有の登記がなされ易くするためで
ある。
【0013】また、各戸建て建物の外観を有する建物
は、倉庫(トランクルーム)によって連結されることに
なるが、倉庫(トランクルーム)以外の各戸建て建物の
外観を有する建物間のスペースは、普通乗用自動車が2
台程度入庫可能な駐車場として、使用されるのが好まし
い。
【0014】そして、倉庫(トランクルーム)により連
結された複数の戸建て建物の外観を有する建物を、1棟
の建物として、建物の表示の登記を申請するが、その申
請方法は、前述の
【0009】記載のとおり、1棟の建物の一部である個
々の戸建て建物の外観を有する建物を、1個の建物とし
て申請し、戸建て建物の外観を有する各建物につき、建
物の区分所有等に関する法律上の区分所有権を成立させ
るものである。
【0015】更に、請求項1記載の発明では、倉庫(ト
ランクルーム)によって連結後の1棟の建物の形は、U
字型とし、請求項2記載の発明では、I字型とする。
【0016】まず、請求項1記載の発明についてである
が、U字型の割れ目部分を建築基準法上必要とされる幅
4メートル道路に接着面とし、U字型の中央空間部分
は、戸建て建物の外観を有する各建物の区分所有者が、
幅4メートル道路に通じる共用通路に供するのが好まし
く、従って、戸建て建物の外観を有する各建物の玄関な
いし出入口も、U字型の内周側に取り付けるのが良い。
【0017】他方、請求項2記載の発明については、I
字型の長辺部分のいずれかを建築基準法上必要とされる
幅4メートル道路への接着面とするのが好ましいが、場
合によっては、短辺部分のいずれかを幅4メートル道路
に接着させ、上記
【0016】記載のように、幅4メートル道路に通じる
共用通路を造り、侵入口を確保することも可能である。
【0018】次に、請求項3記載の発明についてである
が、戸建て建物の外観を有する建物を人工地盤により連
結することにより、請求項1及び2で述べた上記
【0012】記載と同様、各戸建て建物に上記構造上の
独立性を作出し、建物の区分所有等に関する法律第1条
の要件を充足させたものである。即ち、戸建て建物の外
観を有する建物を接続するものが、倉庫(トランクルー
ム)ではなく、人工地盤とする点で、請求項1及び2記
載の発明とは異なる。
【0019】人工地盤とは、即ち、人工的に作出した地
面のことであり、請求項3記載の発明は、要するに、土
地上に新たに人工的な地面を構築し、その上に、戸建て
建物の外観を有する建物を建設して、各戸建て建物の外
観を有する建物について、区分所有権と敷地利用権を販
売する方法である。
【0020】なお、人工地盤の形は、2列で6戸を建設
する場合には、王の字型とし、2列で8戸を建設する場
合には、王の字に横棒を1本加えた形とする。同列間の
戸建て建物間を人工地盤で繋がないのは、建て替え時の
便宜のほか、同列間の戸建て建物間も人工地盤で連結す
ると、外観上戸建て建物の様相を害するからである。
【0021】そして、全体の躯体構造は、建物の耐震性
を考慮し、鉄筋コンクリート造りで施工し、人工地盤内
の空間である1階の構造は、ラーメン構造、2階3階部
分となる戸建て建物の外観を有する各建物の構造は、壁
式構造で施工するのが好ましい。また、2階3階の住居
部分の出入口は、人工地盤上の2階に設けることになる
ので、人工地盤につながる階段か人工地盤内の1階部分
に専用エレベーターを設置するのが望ましい。
【0022】ラーメン構造とは、柱(600〜700m
m角)を土地上に立て、その柱を梁で繋ぎ合わせ、その
上に2階の床となる人工地盤を打設し、各階層を形成す
る構造体をいう。なお、ラーメン構造部分すなわち、人
工地盤の高さは、近隣の住宅の日照権を考慮し、グラン
ドラインより10メートル以下が好ましい。
【0023】また、建築物の大きさ(階数)により、柱
の太さを変えていく必要があるが、請求項3記載の発明
の対象とするのは、戸建て建物の外観を有する建物であ
り、3階建て程度を予定していることから、柱の太さは
600〜700mm角で十分である。
【0024】更に、請求項3記載の発明において、1階
部分を駐車場の使途に供することから、車の通路幅を最
低でも4〜6メートル確保する必要があるほか、駐車ス
ペースを有効かつ効率的に確保する必要もあることから
も、人工地盤をラーメン構造で施行することが望まし
い。なお、人工地盤上の戸建て建物の外観を有する建物
間のスペースは、中庭や小公園として用いられるのが好
ましい。
【0025】他方、2乃至3階部分となる戸建て建物の
外観を有する各建物の施行方式については、壁式構造が
好ましいが、壁式構造とは、柱を使わず壁と壁を繋ぐこ
とで建造物の強度を互いに補強しあう工法をいい、今ま
でにも輸入木造住宅の一般的工法として採用されている
ものである(例、2×4(ツーバイホォー)方式)。な
お、壁式方式を採用することにより、居室や天井の隅に
柱型や梁型が出ることがなく、部屋として使用し易くな
るほか、戸建て建物の外観を有する建物自体の施行価格
が比較的低廉であるため、より低廉価格での販売が可能
となる。
【0026】このように、請求項3記載の発明では、連
結部分を人工地盤、いわば地面とすることで、戸建て建
物の外観を有する各建物はそれぞれ独立した戸建て住宅
の外観を呈し、普通の戸建て住宅と何ら異ならないこと
になる。
【0027】以上のように、戸建て建物の外観を有する
建物を倉庫(トランクルーム)や人工地盤により連結さ
せることにより、複数の戸建て建物の外観を有する建物
を1棟の建物として建設できる結果、いかなる宅地の形
態であっても、敷地面積を100パーセント有効活用す
ることができ、任意の大きさの戸建て建物の外観を有す
る建物を複数建設し、その敷地占有面積の割合による敷
地利用権を販売できることから、販売価格を極めて低廉
化することができる。
【実施例】
【0028】まず、請求項1の実施例について、図面を
参照して説明すると、例えば、静岡県沼津市郊外に、図
1のような土地がある場合、該土地上に戸建て住宅を建
設し、宅地分譲により販売しようとすると、条例によ
り、最低宅地分譲面積が150mと指導されているた
め、建築確認の申請許可を得るために、従来形式の宅地
分譲方法では、図2のように、各敷地面積を約50坪前
後とする宅地分譲をし、販売するのが一般的であった。
【0029】しかし、図2の土地のように、該土地の一
部しか公道に面しておらず、奥行きのある土地では、建
築基準法上、分譲後の各土地の一部を公道に接しさせる
必要があるため、該土地上に新たに公道を設けなければ
ならないため、道路減歩分が生じ、土地の有効活用が図
れなかった。
【0030】そこで、請求項1記載の本願発明は、図1
の土地を100パーセント有効活用するため、分筆・分
割するのではなく、図3ないし5のように、各敷地利用
面積が約25坪となるように10区画に区切り、10戸
の戸建て建物の外観を有する建物をそれぞれ倉庫(トラ
ンクルーム)で連結させて、U字型の1棟の建物とし
て、建設し、各戸建て建物の外観を有する建物につき、
区分所有権と敷地利用権を分譲販売するものである。
【0031】その結果、従来の宅地分筆・分譲方法によ
れば、図6のように、図1の宅地所有者ないし該土地を
購入し、宅地分譲して販売せんとする業者には、72・
45坪の道路減歩分の損失(坪単価を38万円とする
と、約2753万円の損失)が生じるうえ、各土地の分
譲価格も、敷地面積が約50坪と広いことから、当然高
額とならざるを得ないが、他方、請求項1記載の本願発
明による方法によれば、図7のように、図1の宅地所有
者ないし該土地を購入し販売せんとする業者は、そもそ
も道路減歩分の損失を回避できるうえ、各土地の分譲予
定価格も、各敷地面積を約30坪に区切り、各敷地利用
面積に応じた敷地利用権を分譲販売できるため、建物建
設費用を加えたとしても、比較的低価格での販売が可能
となる。
【0032】以上のように、同一土地内において、4戸
の戸建て住宅を建設し、それぞれ宅地分譲するよりも、
本願発明により、10戸の戸建て建物の外観を有する建
物を建設し、それぞれ建物の区分所有権と敷地利用権を
分譲販売した方が、土地利益を含め、収益率が高く、か
つ、販売価格も低廉化されることから、20代の若年層
や低所得者層に対しても、戸建て建物の外観を有する建
物を供給することが可能となり、販売対象者層が大幅に
拡大され、住宅購入者にも販売事業者にも大きなメリッ
トが生じる(図8)。
【0033】次に、請求項2の実施例について、図面を
参照しながら説明すると、例えば、図1の土地を、縦に
2分したような土地しかない場合、戸建て建物の外観を
有する建物をU字型に連結させることは不可能であり、
かかる場合には、I字型に各戸建て建物の外観を有する
建物を倉庫(トランクルーム)により連結させ、請求項
1の実施例で説明したように、該土地を100パーセン
ト有効活用し、その結果、宅地分筆・分割して販売する
方法よりも、より多くの戸建て建物の外観を有する建物
を建設して、それぞれ区分所有権と敷地利用権を分譲販
売する方が、住宅購入者にとっては、より低価格にて各
戸建て建物の外観を有する建物を購入でき、かつ、販売
事業者にとっても、土地収益率が高く、販売対象者層を
拡大するものである(図9及び10)。
【0034】最後に、請求項3の実施例についても、図
面を参照しながら説明すると、まず、土地上に、図11
のように、各戸建て建物の敷地にする形状に合わせ、6
メートル以内の間隔で、基礎となる柱型600〜700
mm角の角柱を立てる。
【0035】次に、その角柱上に、250〜300mm
厚の鉄筋コンクリート造りの梁とこれと一体化させて列
間を繋ぎ合わせ、新たに人工的な地盤を構築する。従っ
て、2列で8戸の戸建て建物を建設する場合には、人工
地盤は、王の字に横棒が1本加わった形となる。
【0036】そして、各戸建て建物の形状に合わせて、
角柱を立て、梁をした人工地盤上に、8戸の2階建て戸
建て建物を建設する。もっとも、実際には、人工地盤内
の空間が1階となり、人工地盤は、2階床面として機能
することになるので、2階建ての戸建て建物の1階部分
は2階になり、2階部分は3階になることになる。
【0037】このように、外観上は、各戸建て建物は、
独立した建物であるが、人工地盤により、結合されてい
ることから、1棟の建物として建設することが可能とな
るため、請求項1及び2の本発明と同様に、該土地を1
00パーセント有効活用することができ、その結果、宅
地分譲における最低敷地面積に関する条例等の規制と無
関係に、最大限戸建て建物を建設でき、かつ、各戸建て
建物の区分所有権と敷地利用権を分譲販売することによ
り、住宅購入者は、より低価格で各戸建て建物を購入で
き、また、販売事業者にも、土地収益率が高いうえ、販
売対象者層を拡大するものである。
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る本願
発明は、宅地の有効活用を図る、建物の区分所有等に関
する法律の適用可能な戸建て建物の外観を有する建物と
その販売方法は、従来の、宅地を分筆・分割して戸建て
住宅を分譲販売する方法とは異なり、マンション等の分
譲販売で用いられる区分所有権と敷地利用権の販売を、
戸建て建物を倉庫(トランクルーム)や人工地盤で連結
することにより、戸建て建物の外観を有する建物への適
用を可能にし、その結果、道路減歩による損失を回避し
て、計画土地の敷地面積を100パーセント有効活用で
きるほか、宅地の形態に応じて、任意に戸建て建物の外
観を有する建物の大きさを可変できるため、販売事業者
にとっては、宅地の土地収益率が極めて高くなるという
効果が生じる。
【0039】また、上記のとおり、計画土地の敷地面積
を100パーセント有効活用することができるため、従
前の宅地分筆・分割後分譲販売する方法よりも、同一敷
地面積内で、より多くの戸建て建物の外観を有する建物
を建設して、それぞれ区分所有権と敷地利用権を分譲販
売する方が、住宅購入者にとっては、より低価格にて各
戸建て建物の外観を有する建物を購入することが可能と
なる効果が生じ、他方、販売業者にとっては、販売価格
の低廉化により、20代の若年者や低所得者層に対して
も、戸建て建物の外観を有する建物を販売することが可
能となり、販売対象者層を拡大する効果も生じる。
【0040】更に、外観上は戸建て住宅であり、新たに
建築するものであることから、次のような効果が生じ
る。すなわち、間取りに制限はない、各戸において
4面自然採光が可能となる、各戸の何処にでも採光用
・換気用窓の設置が可能という、従前のマンションや長
屋の分譲では不可能であった効果が生じる。
【0041】加えて、各市町村制定の条例等により、宅
地分譲後の最低宅地面積について規制がある場合(上記
のとおり、例えば、沼津市条例では、市街化区域内の郊
外(商業・近隣商業地を除く。)の宅地分譲に関し、1
宅地面積を最低150m以上と規制されている。)で
あっても、本発明によれば、宅地を分譲する必要はない
ため、最低宅地面積内に、複数の戸建て建物の外観を有
する建物を建築することが可能となるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】分譲計画予定土地である。
【図2】従前の宅地分譲による分割後の土地である。
【図3】〔請求項1〕本願発明により、U字型の1棟の
建物として、10個の戸建て建物の外観を有する各建物
を建設する場合の各敷地利用権を観念的に示した図であ
る。
【図4】〔請求項1〕本願発明により、U字型の1棟の
建物として、10個の戸建て建物の外観を有する各建物
を建設した場合の平面想定図である。
【図5】〔請求項1〕本願発明により、U字型の1棟の
建物として、10個の戸建て建物の外観を有する各建物
を建設した場合の立体想定図である。
【図6】従前の宅地分譲による土地建物分譲予定価格で
ある。
【図7】本願発明に係るU字型の1棟の建物として、1
0個の戸建て建物の外観を有する各建物を建設した場合
の土地建物分譲予定価格である。
【図8】従前の宅地分譲による土地建物分譲価格と本願
発明に係る土地建物分譲価格の比較である。
【図9】〔請求項2〕本願発明に係るI字型の1棟の建
物として、4個の戸建て建物の外観を有する各建物を建
設した平面想定図である。
【図10】〔請求項2〕本願発明に係るI字型の1棟の
建物として、4個の戸建て建物の外観を有する各建物を
建設した立体想定図である。
【図11】〔請求項3〕本願発明に係る人工地盤躯体構
造図。
【図12】〔請求項3〕本願発明に係る人工地盤上に8
戸の戸建て建物の外観を有する建物を建設した際の、1
階平面図である。
【図13】〔請求項3〕本願発明に係る人工地盤上に8
戸の戸建て建物の外観を有する建物を建設した際の、2
階平面図である。
【図14】〔請求項3〕本願発明に係る人工地盤上に8
戸の戸建て建物の外観を有する建物を建設した際の、正
面展開図である。
【図15】〔請求項3〕本願発明に係る人工地盤上に8
戸の戸建て建物の外観を有する建物を建設した際の、側
面展開図である。
【図16】〔請求項3〕本願発明に係る人工地盤上に8
戸の戸建て建物の外観を有する建物を建設した際の、立
体想定図である。
【符号の説明】
1;倉庫(トランクルーム) 2;角柱 3;人工地盤 4;グランドライン 5;1階車庫スペース 6;2階住居スペース 7;3階住居スペース 8;接合点
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 田村 敬司 静岡県沼津市下河原町24番8号 田中ビル 1階 プレハウス静岡株式会社内 (72)発明者 岡田 順策 静岡県沼津市大手町4丁目6番13号

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】公道(以下、公道とは、建築基準法上要求
    される幅4メートル道路のことをいう。)に接道してい
    る一筆乃至数筆の土地上に、外観上は数個の独立した戸
    建て建物ではあるが、各建物の1階部分の境界壁の一部
    をそれぞれ倉庫(トランクルーム)で連結することによ
    り、U字型の1棟の建物として建設し、戸建て建物の外
    観を有する各建物について、建物の区分所有等に関する
    法律第2条の区分所有権と敷地利用権を分譲販売する方
  2. 【請求項2】公道に接道している一筆乃至数筆の土地上
    に、外観上は数個の独立した戸建て建物ではあるが、各
    建物の1階部分の境界壁の一部をそれぞれ倉庫(トラン
    クルーム)で連結することにより、I字型の1棟の建物
    として建設し、戸建て建物の外観を有する各建物につい
    て、建物の区分所有等に関する法律第2条の区分所有権
    と敷地利用権を分譲販売する方法
  3. 【請求項3】公道に接道している一筆乃至数筆の土地上
    に、2列で複数の戸建て建物を建設するが、まず、各戸
    建て建物の敷地にする形状に合わせ、基礎となる柱型6
    00〜700mmの角柱を複数本立て、次に、その角柱
    上に、厚さ250〜300mmの鉄筋コンクリート造り
    で、梁と一体的に列間を繋ぎ合わせた人工地盤を構築
    し、更に、その人工地盤上に、壁式構造で鉄筋造りの数
    個の独立した戸建て建物を1棟の建物として建設し、人
    工地盤内の空間は1階として駐車場に使用することを特
    徴とする、人工地盤上の戸建て建物の外観を有する各建
    物について、建物の区分所有等に関する法律第2条の区
    分所有権と敷地利用権を分譲販売する方法
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007063917A (ja) * 2005-09-01 2007-03-15 Team M Kk 連続住宅
JP2007113172A (ja) * 2005-09-26 2007-05-10 Sekisui Chem Co Ltd 収納室付き建物
JP2007231722A (ja) * 2006-02-06 2007-09-13 Sumitomo Fudosan Kk 集合住宅
JP2010242339A (ja) * 2009-04-03 2010-10-28 Susumu Tajima 複数の戸建て住宅
JP2011047254A (ja) * 2008-10-17 2011-03-10 Akizuki Jimusho:Kk 集合住宅構造および住戸の配置方法

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