JP2011001761A - 家屋 - Google Patents

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雅顕 田中
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Abstract

【課題】 法令上、より安全な構造で快適な居住空間を得るための守らなければならない制約を解消しつつ、尚且つ、居住空間を最大限有効に活用することを課題とする。
【解決手段】 地盤上に設けた基礎面2と、該基礎面2の上方に設けた1階の床面3と、前記基礎面2の露出基礎面4から1.4m以下の距離を空けて設けられた中2階の床面5と、前記中2階の床面5よりも高い位置に設けた中2階収納部床面6と、前記中2階収納部床面6から1.4m以下の距離を空けた上方等を塞ぐようにして設けた平坦な2階の床面7と、屋上床面56と、を具備し、前記露出基礎面4と中2階の床面5との間に半地下収納部8を設け、且つ、前記中2階収納部床面6と前記2階の床面5との間に中2階収納部9を設けたこと。
【選択図】 図6

Description

この発明は、家屋の上下方向の空間を有効活用することができる家屋に関する。
家屋の限られた住居空間をできる限り有効活用し、尚且つ居住者に窮屈感を与えない家屋を建造することは従来から望まれていることではあるが、構造上、法令上、価格上などの種々の制限があり、求める理想の家屋が建造出来難い状況にある。
特に、法令上の課題、すなわち、より安全な構造で快適な居住空間を得るための守らなければならない制約を解消しつつ、尚且つ、居住空間を最大限有効に活用することを課題としてなされたものである。
この発明は上記事情に鑑みて、鋭意研究を重ねた結果、求める理想に一歩近づいた家屋を完成するに至り、ここにその発明を出願するに至った次第である。
前記課題を解決するための請求項1の手段は、地盤上に設けた基礎面と、該基礎面の一部の上方に設けた1階の床面と、前記基礎面の1階の床面を設けていない残余の露出基礎面から1.4m以下の距離を空けて設けられた中2階の床面と、前記1階の床面の一部上方位置で且つ前記中2階の床面よりも高い位置に設けた中2階収納部床面と、前記1階の床面の一部上方、前記中2階の床面の上方及び前記中2階収納部床面から1.4m以下の距離を空けた上方を塞ぐようにして設けた平坦な2階の床面と、前記2階の床面の一部上方と屋根面の間に設けた屋上床面と、を具備し、前記露出基礎面と中2階の床面との間に半地下収納部を設け、且つ、前記中2階収納部床面と前記2階の床面との間に中2階収納部を設けたことを特徴とするものである。
請求項2の手段は、前記家屋が2×4工法によって建造されたことを特徴とするものである。
本発明の家屋は、1階の床面と中2階の床面の合計の床面で通常の1階の床面と同じ面積を有するので、同じ数の部屋を設けることができる。又、2階の床面の合計も通常の2階の床面と同じであるので、同じ数の部屋を設けることができる。しかし、本発明の家屋は、このような通常の家屋の床面の面積に加えて、露出基礎面と中2階の床面との間に形成した半地下収納部と、中2階収納部床面と2階の床面との間に形成した中2階収納部を具備することができる。すなわち、延べ床面積の制限のある中で、居室を減らさずに収納室を設けることが出来る。これは半地下収納部及び中2階収納部の天井高さが1.4m以内であるので、家屋の延べ床面積には加えられないにも関わらず、実質的には利用面積の広い家屋を得ることが出来るからである。
又、上方に前記中2階収納部を設けるための中2階収納部床面がない一階の床面上の空間は、吹抜けや高天井とすることができるので、居住空間を広々と開放感のあるものとして利用できる。
更に、前記半地下収納部の露出基礎面は、1階の床面とはわずかに床面の部材の高さ分しか高低差がないので、収納し易く使い勝手がよく、又、中2階収納部の床面は、1,2階の途中にあるので、収納し易く且つ使い易い利点がある。
更に又、中2階収納部は、1,2階の層の間に中2階収納部床面を設けるだけの構造であるから、専用の階段や梯子が不要であり設計の自由度が向上する。
加えて、本願の家屋は、露出基礎面、1階の床面、中2階の床面、中2階収納部床面、2階の床面及び屋上床面の6層から構成されるが、法令的には2階建て家屋であるのにかかわらず、居住空間、収納空間が共に広く得られるという利点がある。
請求項2の発明によると、2×4工法の壁パネルの高さを通常の家屋の1階の高さに加えて収納部の高さとして、半地下収納部の高さと中2階収納部の高さをあらかじめ付け加える構造とすることによって、一般的なスキップフロア構造より低コストで建造できる利点がある。また、在来木造工築によって同じように階高を上げようとすると、長い柱が必要になるが、2×4工法によると安価に建造することができる利点がある。
この発明の実施形態の家屋の全体斜視図。 家屋の露出基礎面及び1階の床面の間取りと部屋説明図。 家屋の中2階の床面及び中2階の収納部床面の間取りと部屋説明図。 家屋の2階の床面の間取りと部屋説明図。 家屋の屋上床面の間取りと部屋説明図。 図2のA−A線断面説明図。 図2のB−B線断面説明図。 図2のC−C線断面説明図。 基礎面と1階の床面の拡大断面説明図。 家屋の正面図。 家屋の背面図。 家屋の左側面図。 家屋の右側面図。 家屋の平面図。
この発明の実施の形態について、以下図に基づいて説明する。
この発明の家屋1は、図1〜図8に示すように、敷地内の地盤上に設けた基礎面2と、該基礎面2の一部の上方に設けた家屋1の1階の床面3と、前記基礎面2の1階の床面3を形成していない残余の露出基礎面4から階高さ以下の距離を空けて設けられた中2階の床面5と、前記1階の床面3上方位置で且つ前記中2階の床面5よりも高い位置に設けた中2階収納部床面6と、前記1階の床面3の一部上方、前記中2階の床面5の上方及び前記中2階収納部床面6の上方を塞ぐようにして設けた平坦な2階の床面7と、を具備し、前記露出基礎面4と該露出基礎面4から1.4m以下の距離を空けて設けた中2階の床面5との間に半地下収納部8を設け、且つ、前記中2階収納部床面6と前記2階の床面7との間に中2階収納部9を設けた家屋である。
前記基礎面2は、図9に示すように、砕石または栗石10の上方に防湿フィルム11を敷いてから鉄筋12を組んで土間コンクリート13を打設して表面をモルタルで仕上げたものである。
前記1階の床面3は、前記基礎面2の一部の面積の上方に大引14を並べて敷き、隣接する大引14の間に断熱材15を介在させ、更に大引14の上方に構造用合板16を固定してから木質フローリング17を敷いたものである。これにより、基礎面2からの1階の床面3の高さは、本実施例においては、大引14、構造用合板16及び木質フローリング17の厚さによって定まるが。通常は10〜20cm程度であるが、これに限定されるものではない。この1階の床面3はこの施工例に限定されることなく、他の構成であってもよい。又、1階の床面3を敷設する面積、敷設位置は、とくに限定されるものではなく、その家屋1の施主の事情に応じて適宜選択される。
本実施例においては、図2、図6によく現れているように、1階の床面3は、基礎面2全体の約2/3程度を占め、家屋1の一端寄りに設け、その上方には玄関ホール18、リビング19、台所兼食堂20が間仕切り壁21によって区分けして設けられている。又、リビング19と台所兼食堂20の間仕切り壁21には、往き来可能な開口部22が設けられ、又、玄関ホール18とリビング19の間仕切り壁21の間とも同様に開口部22が設けられている。又、リビング19、台所兼食堂20の外壁23にも出入自在な開口部22が設けられ、開き戸24や引戸25が設けられている。更に、前記玄関ホール18の円弧外壁26は採光用の縦窓26aを具備して円弧状に形成され、玄関口27と玄関扉28の先にある玄関ポーチ29の一部をカバーしている。玄関ポーチ29の上方は屋根面30まで吹き抜け301であり、玄関ホール18の一部及び玄関口27は高天井271となっている。又、玄関ホール18と玄関口27に跨って玄関収納部31が設けられている。
前記露出基礎面4の上方位置には、図3、図7、図8に現れているように、現行法で規制される1.4m以下の距離を空けて中2階の床面5が設けられている。この中2階の床面5へは1階のリビング19の床面3からの階段32を上り下りする。この中2階の床面5には南西側の角部に和室33、階段32を上った中央部分にトイレ34、家事コーナー35が設けられ、北西側の角部に洗面室36、浴室37及び納戸38などが設けられている。和室33の外壁23の南側の開口部22には引戸25が設けられ、西側の外壁23には小窓39が設けられている。更に、トイレ34の西側の外壁23、洗面室36及び浴室37の北側の外壁23にも小窓39が設けられている。この中2階の床面5は、階段40を通じて踊場41と繋がり、この踊場41の高さ位置と同じ位置にある中2階収納部床面6の上方に中2階収納部9であるバーンスペース91が設けられている。
又、図2、図6、図7に示すように、前記露出基礎面4と中2階の床面5の間の高さが前記のように制限された低い空間で半地下収納部42を形成し、往き来可能な開口部22を有する間仕切り壁21を介してピットスペース421とフードスペース422に分けられている。ピットスペース421は家屋1の南側の外壁23に設けた半地下出入口43から外部へ出入自在となっており、ここには引戸25が設けられている。このピットスペース421には例えば自転車、バイク、子供の遊具などが収納できる。又、このピットスペース421の西側の外壁23には小窓39が設けられて採光や空気の流通を図るようにしている。更に、このピットスペース421は、間仕切り壁21の開口部22を通じて1階の床面3のリビング19と往き来自在となっているが、この境界は1階の床面3の高さ分だけの段差が生じている。又、この境界の開口部22には引戸25が設けられている。フードスペース422は1階の床面3の台所兼食堂20と間仕切り壁21に設けた開口部22を通じて往き来自在となっているが、この境界にも床面3の高さ分の段差が生じている。又、この開口部22には引戸25が設けられている。フードスペース422の北側の外壁23には小窓39が設けられている。このフードスペース422は主として、穀類、野菜、飲料缶などの食料を貯蔵しておくスペースとして活用される。
前記中2階収納部9であるバーンスペース91は、図3、図8に現れているように、前記踊場41と引戸25を介して往き来自在となっており、その上方は2階の床面7が位置し、この2階の床面7と中2階収納部床面6との距離は、前記露出基礎面4と中2階の床面5との間隔距離と同様に現行法で規制される1.4m以下となっている。このバーンスペース91は、主として日常使用する小物類を収納するのに使用するのに適している。又、このバーンスペース91は、図8に現れているように、台所兼食堂20の一部上方に位置しているので、台所兼食堂20の天井の高さはその分だけ背が低くなっているが、この低い部分でも通常の階高さが保持される。そして、バーンスペース91が位置しない部分は2階の床面5までの高天井201となっている。
前記中2階の床面5にある和室33は、前記中2階収納部9であるライブラリースペース92と箱階段44を通じて往き来できるようになっている。このライブラリースペース92は前記階段ホール18の一部上方に位置する中2階収納部床面6上にあり、更にその上方には2階の床面7が位置している。そして、ライブラリースペース92の高さ、即ち、中2階の収納部床面6と2階の床面7との距離は前記バーンスペース91と同じとなっている。このライブラリースペース92は主として書庫として使用される。このライブラリースペース92が位置しない玄関ホール18及び玄関口27上方は、前述のように、2階の床面7までの高天井271となっている。
前記2階の床面7は、前記踊場41から階段45を上ったところにあり、図6に現れているように、前記1階の床面3の一部すなわち台所兼食堂20の上方、中2階の床面5の上方及び中2階収納部床面6の上方を塞ぐようにして設けた平坦な床面である。図7に示すように、リビング19の上方には化粧梁46が設けられているが、吹抜けとなっているために、2階の床面7はなく、屋根面30に通じるようになっている。又、この2階の床面7と同じ高さ位置で前記玄関ホール18及び玄関口27の上方には第1バルコニー47が設けられている。
図4に示すように、2階の床面7の南西角の中2階の和室33の上方には主寝室48が設けられており、この主寝室48は引戸25を介して前記第1バルコニー47と往き来することができる。又、リビング19の上方位置にはこの主寝室48と往き来自在なクローゼット49が設けられている。北西角の中2階の洗面室36、浴室37の上方には第1洋室50が設けられ、この第1洋室50及び1階の台所兼食堂20の上方の北東角に設けた第2洋室51と共有できる共通収納部52が中2階のバーンスペース91の上方で且つ2つの第1洋室50及び第2洋室51の間に設けられている。第1洋室50の北側の外壁23には小窓39が設けられており、第2洋室51の東側の外壁23には2階の床面7と同じ高さ位置に設けた第2バルコニー53と往き来できる引戸25を有する開口部22が設けられている。
この2階の床面7は、図5、図6によく現れているように、階段54を通じて前記踊場41の上方にあるペントハウス55から屋上床面56に通じている。屋上床面56にある屋上ガーデン57は家屋1の西側に位置しており、2階の主寝室48、第1洋室50の上方に位置している。そして、この屋上床面56には前記屋上ガーデン57に開口した小窓39を有する外壁23によって区切られた第1ロフト58が、2階の共通収納部52の上方に設けられている。そして、この第1ロフト58は梯子階段59を登って第2洋室51から上れるようになっている。更に、2階のクローゼット49の上方には、第1ロフト58と同じ高さ位置で第2ロフト60が設けられており、この第2ロフト60へは主寝室48から梯子階段59で上ることができるようになっている。
屋根面30は、図1、図6によく現れているように、一方向へ傾斜した斜め屋根で、その下方端は第2バルコニー53の一部上方を覆い、その上方は屋上床面56の屋上ガーデン57の一部にまで達している。
以上の構成からなるこの家屋1によると、一階の床面3に設けた台所兼食堂20、リビング19及び玄関ホール18、そして玄関口27、又、中2階の床面5に設けた和室33、トイレ34、家事コーナー35、洗面室36、浴室37、及び納戸38の各部屋の合計面積は、通常の1階の床面積と同じ広さである。又、2階の床面7も、リビング19の吹抜191空間を除いて、主寝室48、第1洋室50、第2洋室51、共通収納部52、クローゼット49の各部屋の合計面積も通常の2階の床面積と同じ広さである。この発明の家屋1は、以上の1階の床面3と中2階の床面5に設けた部屋及び2階の床面7に設けた部屋に加えて、露出基礎面4及び中2階収納部床面6上に設けた半地下収納部8及びバーンスペース91やライブラリースペース92の中2階収納部9の部屋を具備しているので、その分、家屋1を有効活用できる。
これらの有効活用できる部屋は、その高さが1.4m以下の低いスペースではあるが、使用目的によっては充分活用できる。また、その高さは、法令が改正になればその法令に合致するように変更すればよい。その場合でも、最高は通常の階高さ以下であることは当然である。
又、前記中2階収納部9を設けない1階の床面3の部屋の天井高さはその分高くなるので、居住空間が広くなり快適な生活を送ることが出来る。更に又、屋上面56の第1ロフト58、第2ロフト60及び屋上ガーデン57は家屋1の構造によって任意に設計できるものであるが、この家屋1の場合には有効活用できる。
上述のように、この家屋1は、露出基礎面4、1階の床面3、中2階の床面5、中2階収納部床面6、2階の床面7及び屋上床面30の6層の家屋とすることで、高さ方向に多くの部屋を形成できる。そして、これらの各部屋へは、既設の階段あるいは床面高さ分のステップを踏むことによって往き来が容易に可能であるので、不自由することなく、快適な生活を営むことができる。
加えて、露出基礎面、1階の床面、中2階の床面、中2階収納部床面、2階の床面及び屋上床面の6層から構成されるが、法的には2階建て家屋であり、居住空間、収納共に利点がある。
更にまた、2×4工法の壁パネルの高さを通常の家屋の1階の高さに加えて収納部の高さとして、半地下収納部の高さと中2階収納部の高さをあらかじめ付け加える構造とすることによって、一般的なスキップフロア構造より低コストで建造できる利点がある。また、在来木造工築によって同じように階高を上げようとすると、長い柱が必要になるが、2×4工法によると安価に建造することができる利点がある。
この発明の家屋は、木造住宅に限らず全ての家屋の建造に応用することができるので、その利用範囲は大きいものである。
1 家屋
2 基礎面
3 1階の床面
4 露出基礎面
5 中2階の床面
6 中2階収納部床面
7 2階の床面
8 半地下収納部
9 中2階収納部
30 屋根面
56 屋上床面

Claims (2)

  1. 地盤上に設けた基礎面と、
    該基礎面の一部の上方に設けた1階の床面と、
    前記基礎面の1階の床面を設けていない残余の露出基礎面から1.4m以下の距離を空けて設けられた中2階の床面と、
    前記1階の床面の一部上方位置で且つ前記中2階の床面よりも高い位置に設けた中2階収納部床面と、
    前記1階の床面の一部上方、前記中2階の床面の上方及び前記中2階収納部床面から1.4m以下の距離を空けた上方を塞ぐようにして設けた平坦な2階の床面と、
    前記2階の床面の一部上方と屋根面の間に設けた屋上床面と、
    を具備し、
    前記露出基礎面と中2階の床面との間に半地下収納部を設け、且つ、前記中2階収納部床面と前記2階の床面との間に中2階収納部を設けたことを特徴とする家屋。
  2. 前記家屋が2×4工法によって建造されたことを特徴とする請求項1に記載の家屋。

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