JP5684696B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、平屋建て住宅等の建物に関する。
平屋建て住宅等の建物内に複数の部屋を配置する場合、これら複数の部屋は廊下で接続された構成となるため、廊下を形成する分だけ、各部屋を広く形成できないという問題があった。また、複数の部屋を建物内にばらばらに点在させると、建物内の動線の確保が阻害されるという問題があった。そこで、リビングルームを中心に、かつリビングルームに隣接するようにして各部屋を配置することによって、建物内の自由な動線を確保する技術が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2000−087568号公報
ところが、リビングルームを中心に複数の部屋を配置し、各部屋に収納スペースを設けると、収納スペースが建物内に散在することになる。このように収納スペースが散在すると、収納スペースを形成する分だけ各部屋を広く形成できないし、散在する収納スペースへの物品の分配方法や収納スペース間での物品の移動等の面で使い勝手が良くない場合がある。また、例えば特許文献1に記載のような、リビングルーム上方の屋根裏部屋を収納スペースとして利用することもできるが、階段や梯子等を上り下りしなければならないため、比較的重量のある物品の持ち運びが困難となる場合がある。
また、一般に、住宅等の建物では、上述のような問題の解決だけでなく、通風性や採光性を向上させたい等の要望もある。
本発明の課題は、建物内の自由な動線を確保しつつ、物品の収納しやすさや快適な屋内環境の形成等を含む総合的な居住性の向上が可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図3に示すように、床2の中央付近の上方に中間床3が設けられ、この中間床3と前記床2との間が天井高の低い収納室10とされた建物1において、
前記中間床3上には中間部屋11が設けられており、
上下に重なり合う前記収納室10および中間部屋11の周囲には、複数の部屋12〜19が、これら収納室10および中間部屋11を周回する方向に隣接して設けられており、
前記複数の部屋12〜19は、隣接する部屋12〜19との間に設けられる出入口21〜28をそれぞれ備えており、
前記収納室10は、前記複数の部屋12〜19のうち少なくとも、この収納室10の四方に位置する部屋(例えば部屋12,キッチン13,洗面室15,和室18)との間に設けられる出入口10a〜10dを備えており、
前記中間部屋11は、屋外に面して設けられる窓(例えば天窓6c,窓8a等)を備えていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記複数の部屋12〜19自体を、前記収納室10および中間部屋11の周囲に配置される周回通路として利用することができるので、この周回通路を通じて複数の部屋12〜19間を容易に行き来できる。さらに、前記収納室10の出入口10a〜10dを通じて、前記収納室10と、この収納室10の四方に位置する部屋との間を行き来できるので、この収納室10の四方に位置する部屋を含み、かつ周回通路として利用される前記複数の部屋12〜19と前記収納室10との間の容易に行き来できる。これによって、建物1内の自由な動線を確保しつつ、前記収納室10への物品の収納しやすさを向上できる。すなわち、前記収納室10に前記複数の部屋12〜19の物品を収納することにより、建物1内に収納スペースを散在させる必要が無くなるので、前記複数の部屋12〜19で使用される物品を前記収納室10に一まとめに収納できる。また、前記収納室10に収納された物品を、どこかの部屋に移動させる際は、前記収納室10と各部屋12〜19との間で物品を移動させるだけで済む。このように前記収納室10への物品の収納しやすさを向上できるので、居住性の向上に貢献できる。
また、建物1内の空気を、周回通路として利用される前記複数の部屋12〜19間や、前記収納室10と前記複数の部屋12〜19との間で循環させることができるとともに、前記中間部屋11の窓を通じて建物1内の換気を行うことができる。さらに、前記中間部屋11の窓を通じて、この中間部屋11への採光を確実に行うことができる。これによって、建物1の通風性や採光性の向上でき、快適な屋内環境を形成できるので、居住性の向上に貢献できる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記複数の部屋12〜19の出入口21〜28は、前記収納室10および中間部屋11の近傍に配置されていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記複数の部屋12〜19の出入口21〜28は、前記収納室10および中間部屋11の近傍に配置されているので、前記複数の部屋12〜19により構成される周回通路の長さを極力短くすることができる。これによって、建物1内における移動距離を短くすることができるので、より効率良く移動できる動線を確保することができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項1または2に記載の建物1において、
前記中間部屋11は、この中間部屋11の上方に位置する屋根(例えば中央屋根部6)を含んで構成されており、前記窓は、前記屋根に形成される天窓6cであることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、前記窓は、前記屋根に形成される天窓6cであることから、この天窓6cを通じて前記中間部屋11内の換気や採光が可能となる。特に、上空からの太陽光を前記中間部屋11に差し込ませやすくなるとともに、上昇する暖かい空気を屋外へと排出しやすくなる。また、この中間部屋11を介して、建物1内の通風性および採光性を向上できる。
請求項4に記載の発明は、例えば図2および図3に示すように、請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記中間部屋11は、屋外に面する外壁8を含んで構成されており、前記窓は、前記外壁8に形成される窓8aであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記窓は、前記外壁8に形成される窓8aであることから、この窓8aを通じて前記中間部屋11内の換気や採光が可能となる。また、この中間部屋11を介して、建物1内の通風性および採光性を向上できる。
しかも、前記中間部屋11から屋外の風景を見ることができるので、建物1の中央に配置された前記中間部屋11の開放感を高めることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図1および図2に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物1において、
前記収納室10の出入口10a,10cは、前記収納室10と、前記複数の部屋12〜19のうち前記収納室10を挟んで配置された一方および他方の部屋12,15との間にそれぞれ設けられており、
前記一方および他方の部屋12,15は、前記収納室10の出入口10a,10cと対向する窓5a,5bを含んで構成されていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記窓5aから前記一方の部屋12内に取り込んだ屋外の空気を、前記出入口10aを通じて前記収納室10に流通させることができる。また、前記収納室10内に取り込んだ空気を、前記出入口10cを通じて前記他方の部屋15に流通させることができる。また、前記他方の部屋15に取り込んだ空気を、前記窓5bを通じて屋外へと排出することができる。さらに、逆方向に空気を流通させることもできるので、建物1内の通風性をより向上させることができる。
本発明によれば、上下に重なり合う収納室および中間部屋の周囲に、複数の部屋が、これら収納室および中間部屋を周回する方向に隣接して設けられており、複数の部屋は、隣接する部屋との間に設けられる出入口をそれぞれ備えるので、これら複数の部屋自体を、収納室および中間部屋の周囲に配置される周回通路として利用することができ、この周回通路を通じて複数の部屋間を容易に行き来できる。さらに、収納室の出入口を通じて、収納室と、この収納室の四方に位置する部屋との間を行き来できるので、この収納室の四方に位置する部屋を含み、かつ周回通路として利用される複数の部屋と収納室との間の容易に行き来できる。これによって、建物内の自由な動線を確保しつつ、収納室への物品の収納しやすさを向上できる。すなわち、収納室に複数の部屋の物品を収納することにより、建物内に収納スペースを散在させる必要が無くなるので、複数の部屋で使用される物品を収納室に一まとめに収納できる。また、収納室に収納された物品を、どこかの部屋に移動させる際は、収納室と各部屋との間で物品を移動させるだけで済む。このように収納室への物品の収納しやすさを向上できるので、居住性の向上に貢献できる。
また、建物内の空気を、周回通路として利用される複数の部屋間や、収納室と複数の部屋との間で循環させることができるとともに、中間部屋の窓を通じて建物内の換気を行うことができる。さらに、中間部屋の窓を通じて、この中間部屋への採光を確実に行うことができる。これによって、建物の通風性や採光性を向上でき、快適な屋内環境を形成できるので、居住性の向上に貢献できる。
本発明に係る建物であり、(a)は下層を示す平断面図であり、(b)は上層を示す平断面図である。 図1の建物を示す側断面図である。 図1の建物の屋根であり、(a)は北側からの斜視図であり、(b)は南側からの斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。
なお、本実施の形態を示す図1において、上側は北の方角とされており、下側が南の方角とされている。また、図2において、右側は北の方角とされており、左側が南の方角とされている。
図1〜図3において符号1は、建物を示す。この建物1は、床2と、この床2の中央付近の上方に設けられる中間床3とを備える上下二層構造の平屋建て住宅とされている。
前記床2は、建物1の下層の床面を構成するものであり、前記中間床3は、建物1の上層の床面を構成するものである。また、この建物1の上部には屋根が設けられている。
また、下層の前記床2と上層の前記中間床3との間には、図1に示すように、階段4が設けられており、この階段4を介して上下層間を行き来できるようになっている。
また、前記中間床3と前記床2との間は天井高の低い収納室10とされ、前記中間床3上には中間部屋11が設けられており、これら収納室10と中間部屋11とは上下に重なり合うようにして設けられている。
さらに、上下に重なり合う収納室10および中間部屋11の周囲には、複数の部屋12〜19が、これら上下に重なり合う収納室10および中間部屋11を周回する方向に隣接して設けられている。また、これら複数の部屋12〜19は、建物1の周囲に設けられる外壁5の内側に配置されている。
すなわち、前記建物1の下層は、前記収納室10と複数の部屋12〜19とによって構成されており、前記建物1の上層は、前記中間部屋11によって構成されている。
本実施の形態の複数の部屋12〜19は、図1および図2に示すように、部屋12と、キッチン13と、浴室14と、洗面室15と、トイレ16と、クローゼット17と、和室18と、玄関19とされている。
また、これら複数の部屋12〜19は、隣接する部屋12〜19との間に設けられる出入口21〜28をそれぞれ備えている。
なお、これら出入口21〜28には、適宜、戸や襖等の建具が設けられているものとする。すなわち、浴室14やトイレ16には戸等の建具が必須であり、玄関19の正面に位置する和室18にも襖等の建具が設けられていた方が好ましい。また、建具が設けられた出入口21〜28の開口部は、この建具によって開閉自在とされている。
前記収納室10および中間部屋11を中心として、前記部屋12は建物1の南側および南東側に配置されている。また、前記キッチン13は東側に配置されている。
また、前記浴室14は北東側に配置されており、前記洗面室15は北側の北東寄りに配置され、前記トイレ16は北側の北西寄りに配置されている。
さらに、前記クローゼット17は北西側に配置されており、前記和室18は西側に配置されている。そして、前記玄関19は南西側に配置されている。
なお、これら複数の部屋12〜19が配置される方角は、これに限られるものではなく、適宜変更可能である。
前記部屋12は、リビングルームとダイニングルームの機能を一室に併存させた部屋とされている。また、この部屋12には前記階段4が設けられている。
また、前記外壁5のうち、この部屋12の位置に該当する部分の外壁5には窓5aが設けられている。なお、この窓5aは掃き出し窓とされている。また、この窓5aは建物1の南側に配置されている。
前記キッチン13は、このキッチン13を南北に縦断する通路部13aと、この通路部13aの西側に設けられるコンロ付き流し台13bと、東側に設けられる収納部13cとを備える。
また、前記通路部13aの南側端部と前記部屋12との間には出入口21が設けられている。
前記通路部13aの北側端部付近は、前記浴室14を回避するためにクランク状に形成されている。また、この通路部13aの北側端部と前記洗面室15との間には出入口22が設けられている。
前記浴室14は、前記キッチン13の北側で、かつ前記洗面室15の東側に配置されており、この浴室14と前記洗面室15との間に出入口23が設けられている。
前記洗面室15は、この洗面室15を東西に縦断する通路部15aと、この通路部15aの北側に設けられる洗面台15bとを備える。
また、前記通路部15aの西側端部と前記トイレ16との間には出入口24が設けられている。なお、前記浴室14との間の出入口23は、前記通路部15aの東側端部に位置する。
また、前記外壁5のうち、この洗面室15の位置に該当する部分の外壁5には窓5bが設けられている。この窓5bは、図1および図2に示すように、外壁5の高い位置に、かつ前記洗面台15bよりも高い位置に配置されている。
前記トイレ16は、このトイレ16を東西に縦断する通路部16aを備える。
また、前記通路部16aの西側端部と前記クローゼット17との間には出入口25が設けられている。なお、前記洗面室15との間の出入口24は、前記通路部16aの東側端部に位置する。
前記クローゼット17は、いわゆるウォークインクローゼットであり、このクローゼット17の東側から南側にかけて設けられる通路部17aを備える。
また、前記通路部17aの南側端部と前記和室18との間には出入口26が設けられている。なお、前記トイレ16との間の出入口25は、前記通路部17aの東側端部に位置する。
前記和室18は、この和室18を南北に縦断する通路部18aを備える。
また、前記通路部18aの南側端部と前記玄関19との間には出入口27が設けられている。なお、前記クローゼット17との間の出入口26は、前記通路部18aの北側端部に位置する。
また、前記和室18の出入口27は、和室18の短手方向分の幅寸法に設定された開口部であり、この開口部には襖等の建具が3枚取り付けられている。
前記玄関19は、前記床2により構成される玄関ホール19aと、この玄関ホール19aよりも一段低い床面に設定された玄関土間部19bとを備える。
前記玄関ホール19aは通路として機能しており、この玄関ホール19aの東側端部と前記部屋12との間には出入口28が設けられている。なお、前記和室18との間の出入口27は、前記玄関ホール19aの北側端部に位置する。
なお、前記部屋12も、前記玄関ホール19aとの間の出入口28から、前記キッチン13との間の出入口21に向かって、この部屋12を縦断する通路部12aを備えるものとする。
以上のように、前記複数の部屋12〜19は、隣接する部屋12〜19との間に設けられる出入口21〜28をそれぞれ備えることになる。しかも、前記複数の部屋12〜19は、通路部12a〜18a,玄関ホール19aをそれぞれ備えるため、これら複数の部屋12〜19自体を、前記収納室10および中間部屋11の周囲に配置される周回通路20として利用することができる。
なお、前記通路部12a〜18a,玄関ホール19aは、通路として利用される領域として各部屋12〜19に備えられており、この通路として利用される領域は、図1(a)に示すように、各出入口21〜28同士を接続するようにして略帯状に形成されているものとする。
また、前記出入口21〜28は、図1(a)に示すように、前記収納室10および中間部屋11の近傍に配置されている。これに伴い、前記通路部12a〜18a,玄関ホール19aも、前記収納室10および中間部屋11の近傍に配置される。
これによって、前記複数の部屋12〜19により構成される前記周回通路20の長さを極力短くすることができるので、建物1内における移動距離を短くすることができ、効率良く移動できる動線を確保することができる。つまり、前記周回通路20は、前記複数の部屋12〜19間を最短ルートで周回できるように設定されている。
なお、前記周回通路20は、左回りでも右回りでも通行可能であることは言うまでもない。
続いて、前記収納室10について詳細に説明する。
前記収納室10は、図1および図2に示すように、前記複数の部屋12〜19のうち少なくとも、この収納室10の四方に位置する部屋12,13,15,18との間に設けられる出入口10a〜10dを備える。
これによって、前記出入口10a〜10dを通じて、前記収納室10と、この収納室10の四方に位置する部屋12,13,15,18との間を行き来できるので、これら四方の部屋12,13,15,18を含んで構成された前記周回通路20と、前記収納室10との間も容易に行き来できることになる。
なお、これら出入口10a〜10dには、適宜、戸等の建具が設けられているものとする。
前記出入口10aは、前記収納室10の南側において前記部屋12との間に設けられており、前記通路部12aに面するとともに前記階段4に隣接して配置されている。
この出入口10aは、前記収納室10のうち、前記和室18側の壁と、前記階段4側の壁との間の幅寸法分に設定された開口部であり、この開口部には、引戸等の建具が3枚取り付けられている。
前記出入口10bは、前記収納室10の東側において前記キッチン13の北側端部との間に設けられており、前記通路部13aに面するとともに前記コンロ付き流し台13bに隣接して配置されている。
前記出入口10cは、前記収納室10の北側において前記洗面室15との間に設けられており、前記通路部15aに面して配置されている。
前記出入口10dは、前記収納室10の西側において前記和室18との間に設けられており、前記通路部18aに面して配置されている。
また、前記出入口10a,10cは、前記収納室10と、前記複数の部屋12〜19のうち前記収納室10を挟んで配置された前記部屋12と前記洗面室15との間にそれぞれ設けられている。
そして、前記出入口10aは、前記部屋12の外壁5に設けられた前記窓5aと対向しており、前記出入口10cは、前記洗面室15の外壁5に設けられた前記窓5bと対向している。より詳細には、前記出入口10aは、前記窓5aが設けられた部分の外壁5と対向しており、前記出入口10cは、前記窓5bが設けられた部分の外壁5と対向していることになる。
これによって、前記窓5aから前記部屋12内に取り込んだ屋外の空気を、前記出入口10aを通じて前記収納室10に流通させることができる。また、前記収納室10内に取り込んだ空気を、前記出入口10cを通じて前記洗面室15に流通させることができる。また、前記洗面室15に取り込んだ空気を、前記窓5bを通じて屋外へと排出することができる。さらに、逆方向に空気を流通させることもできるので、建物1内の通風性を向上できる。
また、前記収納室10の天井高は、0.9m〜1.4mに設定されており、大人でも腰を屈めた状態で出入りができるとともに、収納室10内での作業も比較的容易に行うことができる。
これによって、人が収納室10に入って何とか作業できる最低限の高さを確保して収納スペースとしての利便性を確保できるとともに、建物1の高さが高くなるのを極力抑えることができる。
続いて、前記中間部屋11および前記屋根と、その周辺について詳細に説明する。
前記中間部屋11は、図1および図2に示すように、前記中間床3上に設けられた部屋であり、本実施の形態ではリビングルームとして利用されている。
前記中間床3の前記部屋12側端部には、この部屋12に面する手摺壁11aが立設されており、この手摺壁11a上方の開口を通じて、中間部屋11と部屋12とが空間的なつながりを持った状態となっている。このため、本実施の形態では、この中間部屋11はリビングルームとして利用されている。
また、前記中間部屋11は、手摺壁11a側を除く三方には、前記複数の部屋12〜19との間に設けられる壁が設けられている。なお、前記手摺壁11aは、前記階段4に隣接して配置されている。
そして、前記中間部屋11の前記和室18側の壁には、図2に示すように、窓11bが設けられており、中間部屋11と和室18との間における通風やコミュニケーションが確保できるようになっている。
前記中間部屋11は、図2および図3に示すように、この中間部屋11の周囲に設けられ、屋外に面する外壁8,9の内側に配置されている。
また、この中間部屋11の上方には、前記屋根のうち、特に中間部屋11の上方に位置する中央屋根部6が設けられている。すなわち、建物1の上部に設けられる前記屋根は、前記中間部屋11の上方に位置する前記中央屋根部6と、この中央屋根部6の外周に設けられ、前記複数の部屋12〜19の上方に位置する外周屋根部7とからなる。
前記外周屋根部7は南北にそれぞれ傾斜する二つの屋根面7a,7bを有する切妻屋根とされており、一方の屋根面7aは南側に設けられ、他方の屋根面7bは北側に設けられている。
また、この外周屋根部7の棟は、図2に示すように、前記中間部屋11の手摺壁11aの上方に位置している。このため、前記一方の屋根面7aは、前記他方の屋根面7bよりも傾斜方向の長さが短くなっている。
なお、前記外周屋根部7の他方の屋根面7bには、図2に示すように、天窓7cが形成されている。この天窓7cは、図1(a)に示すように、前記洗面室15の上方に位置している。すなわち、前記洗面室15には、この天窓7cと、前記外壁5に形成された前記窓5bとが設けられることになる。
前記中央屋根部6は、図2および図3に示すように、前記外周屋根部7の他方の屋根面7b側に、この他方の屋根面7bよりも上方に位置するようにして設けられている。すなわち、この中央屋根部6は、前記外周屋根部7の棟から他方の屋根面7bの中央付近にかけて配置されている。
また、この中央屋根部6は、南北にそれぞれ傾斜する二つの屋根面を形成する第一屋根面材6aと、第二屋根面材6bとを有する。
前記第一屋根面材6aは、南側に配置されるとともに、前記外周屋根部7の一方の屋根面7aと連続する屋根面を形成している。また、この第一屋根面材6aによって形成される屋根面の傾斜角度は、前記一方の屋根面7aの傾斜角度と等しくなるように設定されている。
なお、このように第一屋根面材6aと一方の屋根面7aとを連続性を持った屋根とするために、これら第一屋根面材6aと一方の屋根面7aとを同一の屋根面材を使用して構成してもよいものとする。
また、本実施の形態においては、連続する前記第一屋根面材6aの屋根面と一方の屋根面7aの上には、太陽電池モジュールが設置されている。
前記第二屋根面材6bは、北側に配置されるとともに、前記外周屋根部7の他方の屋根面7bよりも高い位置に設けられ、この他方の屋根面7bとは連続しない屋根面を形成している。また、この第二屋根面材6bによって形成される屋根面の傾斜角度は、前記他方の屋根面7bの傾斜角度と略等しくなるように設定されている。
前記中央屋根部6には、図2に示すように、屋外に面する窓が形成されている。すなわち、前記第二屋根面材6bに、前記窓として天窓6cが形成されている。これによって、前記天窓6cを通じて前記中間部屋11内の換気や採光が可能となる。特に、上空からの太陽光を前記中間部屋11に差し込ませやすくなるとともに、上昇する暖かい空気を屋外へと排出しやすくなる。また、この中間部屋11を介して、建物1内の通風性および採光性を向上できる。
なお、前記天窓6cは、前記第二屋根面材6bに形成された開口部と、この開口部に設けられる建具とを備え、開閉自在とされている。
前記中央屋根部6と、前記外周屋根部7の他方の屋根面7bとの間には、前記外壁8,9が設けられている。
前記外壁8は、前記中央屋根部6の第二屋根面材6bと、前記他方の屋根面7bとの間に設けられており、北側に配置されている。すなわち、この外壁8は、前記第二屋根面材6bの軒先側に配置されている。
また、この外壁8には、屋外に面して設けられる窓8aが形成されている。これによって、前記窓8aを通じて前記中間部屋11内の換気や採光が可能となる。また、この中間部屋11を介して、建物1内の通風性および採光性を向上できる。
しかも、前記中間部屋11から屋外の風景を見ることができるので、建物1の中央に配置された前記中間部屋11の開放感を高めることができる。
なお、この窓8aは、前記外壁8に形成された開口部と、この開口部に設けられる建具とを備え、開閉自在とされている。
前記外壁9は、前記中央屋根部6の両方の妻側端部と、前記他方の屋根面7bとの間に設けられており、東側と西側とに配置されている。すなわち、この外壁9は、前記外壁8の両側端部に、この外壁8と直交するようにして設けられている。
次に、以上のような建物1における通風および採光の方法等について説明する。
日本では、太陽は、東の方角から昇り、南の空を通過して西へと沈む軌道を描くようにして移動するため、太陽光は南側から直射日光として降り注がれる。また、太陽光としては、このように南側から降り注がれる直射日光だけでなく、天空のあらゆる方向から地上に到達する天空光もある。したがって、建物1には、南側からの直射日光と天空光とを含む太陽光が降り注がれることになる。
本実施の形態においては、図2に示すように、太陽光を、前記中間部屋11の天窓6cおよび窓8aや、前記洗面室15の天窓7cおよび窓5b、前記部屋12の窓5a等から建物1内部に差し込ませることができる。
特に、前記中間部屋11の場合、建物1の中央付近に配置されているため、屋外からの光は届きにくい環境ではあるが、以上のように天窓6cや窓8aから太陽光を差し込ませることができるので、確実に採光性を向上させることができる。
一方、通風においては、上述のように、前記窓5aから前記部屋12内に取り込んだ屋外の空気を、前記出入口10aを通じて前記収納室10に流通させることができる。
また、前記収納室10内に取り込んだ空気を、前記出入口10cを通じて前記洗面室15に流通させることができる。
また、前記洗面室15に取り込んだ空気を、前記窓5bを通じて屋外へと排出することができる。さらに、このように洗面室15に取り込んだ空気を、前記天窓7cを通じて屋外へと排出することもできる。
また、前記窓5aから前記部屋12内に取り込んだ屋外の空気を、前記手摺壁11a上方の開口部を通じて前記中間部屋11内に流通させることができる。
また、この中間部屋11に取り込んだ空気を、前記外壁8に形成された窓8aを通じて屋外へと排出することができる。さらに、このように中間部屋11に取り込んだ空気を、前記天窓6cを通じて屋外へと排出することもできる。
また、暖かい空気はより高いところへと上昇していく性質を備える。このため、夏場等に建物1内の換気を行う際には、前記天窓6cや天窓7cを開放することによって、暖かい空気を効果的に排出することができるので好ましい。
なお、以上では南側から北側へと空気を流通させる点について説明しているが、逆方向に空気を流通させることもできるので、季節や周囲の環境等に合わせた通風が可能となり、建物1内の通風性を向上できる。
本実施の形態によれば、前記複数の部屋12〜19自体を、前記収納室10および中間部屋11の周囲に配置される前記周回通路20として利用することができるので、この周回通路20を通じて複数の部屋12〜19間を容易に行き来できる。さらに、前記収納室10の出入口10a〜10dを通じて、前記収納室10と、この収納室10の四方に位置する部屋12,13,15,18との間を行き来できるので、この収納室10の四方に位置する部屋12,13,15,18を含み、かつ周回通路20として利用される前記複数の部屋12〜19と前記収納室10との間の容易に行き来できる。これによって、建物1内の自由な動線を確保しつつ、前記収納室10への物品の収納しやすさを向上できる。すなわち、前記収納室10に前記複数の部屋12〜19の物品を収納することにより、建物1内に収納スペースを散在させる必要が無くなるので、前記複数の部屋12〜19で使用される物品を前記収納室10に一まとめに収納できる。また、前記収納室10に収納された物品を、どこかの部屋に移動させる際は、前記収納室10と各部屋12〜19との間で物品を移動させるだけで済む。このように前記収納室10への物品の収納しやすさを向上できるので、居住性の向上に貢献できる。
また、建物1内の空気を、前記周回通路20として利用される前記複数の部屋12〜19間や、前記収納室10と前記複数の部屋12〜19との間で循環させることができるとともに、前記中間部屋11の窓を通じて建物1内の換気を行うことができる。さらに、前記中間部屋11の窓を通じて、この中間部屋11への採光を確実に行うことができる。これによって、建物1の通風性や採光性の向上でき、快適な屋内環境を形成できるので、居住性の向上に貢献できる。
1 建物
2 床
3 中間床
6 中央屋根部
6c 天窓
8 外壁
8a 窓
10 収納室
10a〜10d 出入口
11 中間部屋
12 部屋
13 キッチン
14 浴室
15 洗面室
16 トイレ
17 クローゼット
18 和室
19 玄関
20 周回通路
21〜28 出入口

Claims (5)

  1. 床の中央付近の上方に中間床が設けられ、この中間床と前記床との間が天井高の低い収納室とされた建物において、
    前記中間床上には中間部屋が設けられており、
    上下に重なり合う前記収納室および中間部屋の周囲には、複数の部屋が、これら収納室および中間部屋を周回する方向に隣接して設けられており、
    前記複数の部屋は、隣接する部屋との間に設けられる出入口をそれぞれ備えており、
    前記収納室は、前記複数の部屋のうち少なくとも、この収納室の四方に位置する部屋との間に設けられる出入口を備えており、
    前記中間部屋は、屋外に面して設けられる窓を備えていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記複数の部屋の出入口は、前記収納室および中間部屋の近傍に配置されていることを特徴とする建物。
  3. 請求項1または2に記載の建物において、
    前記中間部屋は、この中間部屋の上方に位置する屋根を含んで構成されており、前記窓は、前記屋根に形成される天窓であることを特徴とする建物。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記中間部屋は、屋外に面する外壁を含んで構成されており、前記窓は、前記外壁に形成される窓であることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記収納室の出入口は、前記収納室と、前記複数の部屋のうち前記収納室を挟んで配置された一方および他方の部屋との間にそれぞれ設けられており、
    前記一方および他方の部屋は、前記収納室の出入口と対向する窓を含んで構成されていることを特徴とする建物。
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