JP2014066022A - 建物 - Google Patents

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JP2014066022A JP2012210395A JP2012210395A JP2014066022A JP 2014066022 A JP2014066022 A JP 2014066022A JP 2012210395 A JP2012210395 A JP 2012210395A JP 2012210395 A JP2012210395 A JP 2012210395A JP 2014066022 A JP2014066022 A JP 2014066022A
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Takuya Masuda
拓也 増田
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Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

【課題】ライフスタイルの多様化に対応することができ、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能な建物を提供する。
【解決手段】複数層の建物本体6と、建物本体6の前側部7に一体的に設けられるとともに建物本体6の前側部7と同層かつ略同幅に設定された建物正面部8と、を備え、前側部7の最下層は、通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、部屋13が配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有し、建物正面部8は、建物正面部8を幅方向に仮想的に三つに区分けしてなる第一領域8aと第二領域8bと第三領域8cとを有し、第一領域8aの最下層は通路領域7a隣接しており、第二領域8bおよび第三領域8cの最下層は部屋領域7bに隣接しており、第一領域8aと第二領域8bと第三領域8cのうち少なくとも二つの領域は建物内空間とされている。
【選択図】図2

Description

本発明は、住宅等の建物に関する。
いわゆる工業化住宅の利点として、部材の共通化やプランの共通化を図ることにより、高品質の住宅を、価格の上昇を抑えて提供できる点が挙げられる。しかしながら、このような工業化住宅にあっても、施工主の要望を極力反映させたいという要望がある。
この要望に応える技術として、複数のバリエーションが用意された玄関ユニットの中から施工主の要望に合ったものを選択できる技術が知られている(特許文献1参照)。この技術によれば、建物本体内の部屋の配置関係や設計プラン等を変更しないことにより価格の上昇を抑えつつ、敷地環境や施工主の要望に合わせて玄関部分の大きさや平面形状を変更することができる。
特開2007−100460号公報
近年、ライフスタイルの多様化が進んでいる。ところが、特許文献1に記載の玄関ユニットの場合、建物本体の内部に設けられた部屋へ通じる二つの出入口が設けられることが前提とされているため、設計プランのバリエーションにも限りがある。このため、施工主の要望により一層合った設計プランを提供できるような技術の開発が望まれている。
本発明の課題は、ライフスタイルの多様化に対応することができ、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能な建物を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、例えば図1〜図9に示すように、複数層の建物本体6と、
前記建物本体6の前側部7に一体的に設けられるとともに該建物本体6の前側部7と同層かつ略同幅に設定された建物正面部8と、を備える建物1において、
前記建物本体6の前記前側部7の最下層は、該前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、部屋(例えばリビング13a)が配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有しており、
前記建物正面部8は、該建物正面部8を幅方向に仮想的に三つに区分けしてなる第一領域8aと第二領域8bと第三領域8cとを有しており、
前記第一領域8aの最下層は前記通路領域7aに隣接しており、
前記第二領域8bおよび前記第三領域8cの最下層は前記部屋領域7bに隣接しており、
前記第一領域8aと前記第二領域8bと前記第三領域8cのうち少なくとも二つの領域は建物内空間とされていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、前記建物本体6の前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、部屋が配置される建物内空間としての部屋領域7bを有する範囲内で、前記建物本体6の前記前側部7の最下層のプラン変更を行うことができる。
また、前記第一領域8aの最下層を前記通路領域7aに隣接させ、前記第二領域8bおよび前記第三領域8cの最下層を前記部屋領域7bに隣接させ、前記第一領域8aと前記第二領域8bと前記第三領域8cのうち少なくとも二つの領域を建物内空間とする範囲内で、前記建物正面部8のプラン変更を行うことができる。
また、前記建物正面部8を、前記建物本体6の前記通路領域7aと前記部屋領域7bとを基準にしてプラン変更できるので、前記建物正面部8のプラン変更が前記建物本体6の前記前側部7の最下層のプランに影響を与えることを防ぐことができる。
これによって、前記建物本体6の前記前側部7の最下層と、前記建物正面部8とを、施工主のライフスタイルに合わせて適宜プラン変更できるので、近年におけるライフスタイルの多様化に対応することができ、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能となる。
請求項2に記載の発明は、例えば図1〜図9に示すように、請求項1に記載の建物1において、
前記第一領域8aと前記第二領域8bと前記第三領域の8cうち二つの領域は建物内空間とされ、一つの領域は建物外部とされており、
前記一つの領域は建物のコーナー部1aの入隅部1bに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされていることを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、前記一つの領域は建物のコーナー部1aの入隅部1bに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされているので、前記建物正面部8または前記建物本体6の前記前側部7に玄関を配設でき、該建物正面部8の外面を、建物ファサードとして機能させることができる。
請求項3に記載の発明は、例えば図1,図4に示すように、請求項2に記載の建物1において、
建物内空間とされた前記二つの領域の最上層はバルコニー11とされており、
前記バルコニー11は、前記建物本体6の前記前側部7内に設けられた部屋34に隣接しており、
前記部屋34は、該部屋34を前記前側部7の幅方向に二分割する間仕切壁35が取り外し可能に設けられることによって形成された第一部屋34aと第二部屋34bとを備えており、
前記バルコニー11と前記第一部屋34aとの間には第一開口部36aが設けられ、前記バルコニー11と前記第二部屋34bとの間には第二開口部36bが設けられていることを特徴とする。
請求項3に記載の発明によれば、建物内空間とされた前記二つの領域の最上層はバルコニー11とされているので、施工主に対して、建物1の正面側にバルコニー11を配置する設計プランを提供することができる。
また、前記部屋34が、前記間仕切壁35が取り外された状態の一つの部屋として利用される場合には、前記第一開口部36aと前記第二開口部36bの双方を利用して前記バルコニー11と前記部屋34との間を行き来することができる。
さらに、前記部屋34が、前記間仕切壁35によって前記第一部屋34aと前記第二部屋34bとに分割されて二つの部屋として利用される場合には、前記第一開口部36aを利用して前記バルコニー11と前記第一部屋34aとの間を行き来でき、前記第二開口部36bを利用して前記バルコニー11と前記第二部屋34bとの間を行き来することができる。
これによって、施工主(居住者)のライフスタイルに合わせて、前記部屋34を前記間仕切壁35によって適宜プラン変更したとしても、前記バルコニー11との行き来には支障がないので、建物1の最上層においても、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能となる。
請求項4に記載の発明は、例えば図1,図3,図10〜図12に示すように、請求項2〜3のいずれか一項に記載の建物1において、
前記建物正面部8の最下層とその直上層との境界部分には庇40が設けられており、
前記庇40は、前記入隅部1bに設けられる入隅庇部42と、
前記建物正面部8の正面部と一側面部とにわたって、かつ前記入隅部1bを取り囲むようにして設けられる平面視略L字状の長庇部44と、を備えることを特徴とする。
請求項4に記載の発明によれば、前記入隅庇部42によって、該入隅庇部42の下方の前記玄関ポーチ10の雨除け効果を得ることができる。さらに、前記長庇部44のうち前記入隅庇部42の外側に位置する部分によって、前記入隅庇部42を外側に延長して張り出せたような状態とすることができる。これによって、雨の日に例えば前記入隅部1bに設けられる窓や玄関ドアを開けても雨水が建物1内に入りにくくなったり、地面からの泥の跳ね返りに起因する外壁の汚れの範囲を狭くしたりすることができるので、前記入隅部1bにおける雨除け効果を向上させることができる。
また、前記長庇部44は、前記建物正面部8の正面部と一側面部とにわたって、かつ前記入隅部1bを取り囲むようにして設けられるので、該長庇部44は前記三つの領域8a,8b,8cにわたって設けられることになる。つまり、前記長庇部44によって前記三つの領域8a,8b,8cを有する前記建物正面部8の外観に統一感を持たせることができ、外観意匠を向上させることができる。
請求項5に記載の発明は、例えば図2,図5に示すように、請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物1において、
前記建物本体6の前記前側部7は三層構造とされており、
前記前側部7の中間層は、天井高が0.8〜1.4mに設定された収納室21とされており、
前記建物正面部8の中間層は、前記収納室21に対して隔絶されるとともに、前記建物正面部8の最下層と最上層とを離間させるデッドスペース9とされていることを特徴とする。
請求項5に記載の発明によれば、前記デッドスペース9によって、前記収納室21と前記建物正面部8の最下層と最上層とが隔絶されるので、例えば前記前側部7を二層構造にプラン変更する場合に、単に前記デッドスペース9を除外するだけで、前記建物正面部8のプランを大幅に変更することなく、前記建物本体6の前記前側部7のプラン変更に対応できる。
本発明によれば、ライフスタイルの多様化に対応することができ、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能となる。
建物を示す正面図である。 建物の1階を示す断面図である。 建物の2階を示す断面図である。 建物の2.5階を示す断面図である。 建物の前側部および建物正面部の概要を説明する斜視図である。 同、建物の最下層の一例を示す部分平面図である。 同、建物の最下層の一例を示す部分平面図である。 同、建物の最下層の一例を示す部分平面図である。 同、建物の最下層の一例を示す部分平面図である。 庇を示す斜視図である。 入隅庇部の詳細を説明するための斜視図である。 入隅庇部の詳細を説明するための斜視図である。 入隅庇部と長庇部との連結部分を示す断面図である。 面格子の詳細を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。なお、図2〜図4の紙面上において上が北、下が南、左が西、右が東とされている。
また、本実施の形態の建物1は、壁や床、屋根といった建物の構成要素を予め工場にてパネル化しておき、施工現場でこれらのパネルを組み立てて構築するパネル工法で構築されるが、従来の軸組工法や壁式工法の木造、鉄骨造、鉄筋コンクリート造等の建物にも適用することができる。
また、このパネルとは、縦横の框材(芯材)が矩形状に組み立てられるとともに、矩形枠の内部に補助桟材(芯材)が縦横に組み付けられて枠体が構成され、この枠体の両面もしくは片面に、面材が貼設されたものであり、内部中空な構造となっている。さらに、その内部中空な部分には、通常、グラスウールやロックウール等の断熱材が装填されるものである。また、外壁として用いる場合、外側表面には胴縁を介して外装材が取り付けられる。
<建物1>
まず、図1〜図5に示す建物1について詳細に説明する。
前記建物1は住宅であり、1階と2階と2.5階とからなる。また、前記建物1は、断面視において略逆L型の雁行形状とされており、上部に設けられる屋根5も、前記建物1の雁行形状に対応した形状となっている。
また、前記建物1は、複数層の建物本体6と、前記建物本体6の前側部7に一体的に設けられるとともに該建物本体6の前側部7と同層かつ略同幅に設定された建物正面部8と、を備える。
前記建物本体6の前記前側部7の最下層は、図2に示すように、該前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、部屋(後述するリビング13a等)が配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有する。
前記建物正面部8は、図5に示すように、該建物正面部8を幅方向に仮想的に三つに区分けしてなる第一領域8aと第二領域8bと第三領域8cとを有する。
なお、本実施の形態においては、前記建物正面部8は仮想的に略三等分に区分けされているが、これに限られるものではない。つまり、敷地の広さやこれに応じた建物の広さを考慮し、極端に寸法差が生じない範囲で三つに区分けされていればよいものとする。
なお、前記建物本体6と前記建物正面部8は、前記建物1を構成する互いに異なる要素ではあるが、実際に前記建物1を建築する上で一体であることは言うまでもない。したがって、図2〜図4に示すように、前記前側部7および前記建物正面部8は、略逆L型の建物1の南側に配置された縦長の一画とされ、前記建物本体6のうち前記前側部7を除く部分は、略逆L型の建物1の北側に配置された横長の一画とされている。
そして、図2および図5に示すように、前記第一領域8aの最下層は前記通路領域7aに隣接している。
また、前記第二領域8bおよび前記第三領域8cの最下層は前記部屋領域7bに隣接している。
また、前記第一領域8aと前記第二領域8bと前記第三領域8cのうち少なくとも二つの領域は建物内空間とされている。
なお、本実施の形態においては、前記第一領域8aと前記第二領域8bの二つの領域が建物内空間とされ、前記第三領域8cが建物外部とされている。
そして、該第三領域8cは、建物1のコーナー部1aに凹所として形成される入隅部1bに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされている。
また、建物内空間とされた前記第一領域8aと前記第二領域8bの最上層は、図1,図2,図4に示すように、バルコニー11とされている。前記バルコニー11は、前記建物本体6の前記前側部7内に設けられた部屋34に隣接している。
また、前記建物正面部8の最下層とその直上層との境界部分には、図1および図3に示すように、庇40が設けられている。そして、前記庇40は、前記入隅部1bに設けられる入隅庇部42と、前記建物正面部8の正面部と一側面部とにわたって、かつ前記入隅部1bを取り囲むようにして設けられる平面視略L字状の長庇部44と、を少なくとも備える。
また、前記建物本体6の前記前側部7は図2〜図5に示すように、三層構造とされており、この前側部7の中間層は、天井高が0.8〜1.4mに設定された収納室21とされている。
一方、前記建物正面部8の中間層は、図3に示すように、前記収納室21に対して隔絶されるとともに、前記建物正面部8の最下層と最上層とを離間させるデッドスペース9とされている。
前記建物1の周囲には外壁2が設けられている。この外壁2は、前記建物1の全周および全高に及ぶ全ての外壁を含むものである。そして、本実施の形態の外壁2は、前記建物1の各側面ごとに更に細分化された構成となっており、外壁2a,2b,2c,2d,2e,2fを備える。
前記外壁2a,2bは、前記入隅部1bを構成するものである。
前記外壁2cは、前記外壁2aと直交して連続的に配置されるものである。なお、該外壁2cのうち前記建物1の1階部分には窓3が設けられている。
前記外壁2dは、前記外壁2bと直交して連続的に配置されるものである。さらに、該外壁2dは後述する入隅部1dを構成している。
前記外壁2eは、前記外壁2cと直交して連続的に、かつ前記外壁2a,2dと平行に配置されるものである。
前記外壁2fは、前記外壁2dとともに後述する入隅部1dを構成するものである。
前記窓3が形成された前記外壁2cの前方には、図1および図2,図14に示すように、面格子50が、該外壁2cの幅方向両端部間または/および高さ方向両端部間にわたって、かつ前記窓3を覆うようにして設けられている。
なお、本実施の形態においては、前記窓3の幅寸法が前記外壁2cに対して4分の3程度の幅寸法に設定されている。前記面格子50の幅寸法は前記窓3の幅寸法よりも広く、前記外壁2cに対して4分の3以上に設定されている。さらに、前記面格子50の高さ寸法は、前記外壁2cの高さ方向両端部間にわたる長さに設定されている。より詳細には、前記面格子50は、図1に示すように、上端部が前記庇40の下面に達し、下端部が前記外壁2cよりも下方に位置する建物基礎に達する長さに設定されている。
以下、前記建物1について、より詳細に説明する。
まず、前記建物1は矩形状の敷地に建築されている。そして、前記建物1の複数のコーナー部1a…のうち、該建物1の雁行形状を規定する入隅部1dには中庭14が配置されている。このように前記中庭14は前記建物1の入隅部1dに配置されているので、該中庭14にいる人に対して、程よく囲まれた印象やプライベートな雰囲気の中で自然と触れ合える環境を提供することができ、居住者にとって居心地の良い環境を形成することができる。
なお、前記入隅部1dは、互いに直交する前記外壁2d,2fによって形成されている。
また、前記建物1が建築される敷地は道路に面しており、該敷地内には前記道路に面して駐車スペース12が設けられている。さらに、この駐車スペース12の北側に前記中庭14が配置されており、西側には、前記部屋領域7bに隣接する前記玄関ポーチ10が配置されている。
前記駐車スペース12内には、電気自動車(EV)あるいはプラグインハイブリッドカー(PHV)等のように電気エネルギーで走行する自動車のための充電スタンド12aが設置されている。
また、敷地内には、コストの低い夜間電力や太陽光発電等により自家発電した電力を蓄電するための蓄電池12bが設置されている。
前記建物1の1階において、前記玄関ポーチ10の西側に、外壁2aに形成された玄関ドア付きの玄関開口部4を介して玄関が配置されている。なお、図2における玄関付近の升目状部分は土間床面である。また、前記玄関ポーチ10には前記庇40を支持する支柱43が立設配置されている。
前記玄関は前記第一領域8aおよび前記第二領域8bの最下層に該当する建物内空間である。そして、前記玄関のうち前記第一領域8a側は前記前側部7の前記通路領域7aに隣接しており、前記第二領域8b側は前記前側部7の前記部屋領域7bに隣接している。
なお、本実施の形態の玄関は、二つの領域分の広さに設定されているので、比較的広い空間となっている。このため、この玄関を近隣住民とのコミュニケーションスポットとして活用しやすい。
玄関である前記第一領域8aに隣接する前記通路領域7aには、図2に示すように、前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置されている。本実施の形態の通路7cは、北側に配置される階段室15と前記第一領域8aとを連通するとともにシューズクローゼット等を具備した収納付き玄関通路とされている。
また、玄関である前記第二領域8bに隣接する前記部屋領域7bには、リビング13aを含む部屋13が配置されている。なお、前記第二領域8bと前記部屋13の前記リビング13aとの間に式台7dが設けられている。
すなわち、本実施の形態においては前記玄関から建物1内の部屋へのルートが2通り用意されている。これにより、将来的に二世帯同居する際に、2つの動線を確保できるので好ましい。
前記部屋13は、前記リビング13aとダイニング13bとキッチン13cの機能を一室に併存させた大空間の居室である。そして、前記建物1の雁行形状に対応して平面視略逆L字状に形成された所謂L型ゾーニングが採用されている。このように略L型に形成されることによって、視線を斜めに導くことができるので部屋13を広く感じさせることができる。
また、本実施の形態においては、前記リビング13aの北側に前記ダイニング13bが配置され、前記ダイニング13bの東側に前記キッチン13cが配置されている。
前記部屋13は、前記リビング13aのみが前記前側部7に位置しているため、該リビング13a側のエリアと、前記ダイニング13bおよび前記キッチン13c側のエリアとに分けやすい構造となっている。これによって、将来的には、前記リビング13aと前記ダイニング13bとの間に間仕切壁を設置して、前記リビング13aを親世帯居室等として利用することもできる。
前記部屋13が上述のように略L型に形成されることによって、該部屋13によって前記中庭14を囲むことができる。すなわち、前記入隅部1dを形成し、かつ前記部屋13を形成する外壁である前記外壁2d,2fが前記中庭14に面した状態となっている。
また、前記外壁2d,2fには、前記中庭14に向かって開口する開口部14a,14b,14cが形成されている。これら開口部14a,14b,14cには所謂掃出し窓が設けられており、前記部屋13と前記中庭14との間に比較的大きな開口を形成することができる。これによって、前記部屋13と前記中庭14との一体感を向上させることができるので、前記部屋13における開放感の向上を図ることができる。さらに、前記部屋13の採光性や通風性も向上させることができる。
なお、前記開口部14cは南側に向かって開口する所謂南面開口であり、特に採光性に優れる。
前記部屋13の北側には洗面所や浴室等が設けられている。また、前記部屋13の西側には、収納付き玄関通路である前記通路7cの北側に位置する前記階段室15が配置されている。
前記階段室15は、平面視矩形状に形成されており、前記建物1の1階から2階にわたって設けられている。
また、上端部には前記屋根5に形成される複数のトップライト16,16が設けられている。前記階段室15に複数のトップライト16,16が設けられているので、暗くなりがちな建物1の北側も自然光を確保することができる。これに応じて、前記階段室15に設けられる手摺やパーテーションを透明部材や透光性を有する部材で構成することが好ましい。
また、前記階段室15は、トイレと、1階と2階と接続する折り返し階段である室内階段15aと、2階の踊り場15bと、を備える。
また、前記前側部7には、図3および図4に示すように、前記階段室15に隣接するとともに前記踊り場15bを介して2階と2.5階とを接続する半階分の室内階段15cと、2.5階の踊り場15dとが設けられている。
なお、本実施の形態において、前記室内階段15cおよび前記踊り場15dは、前記前側部7内に設けられるものとしたが、前記階段室15の一部として該階段室15に備えられるものとしてもよい。
前記建物1の2階において、前記階段室15の東側には、前記踊り場15bの延長として家族が共用できる部屋19が設けられている。本実施の形態においては前記部屋19を例えば本棚を設置したり、机を設置したりすることで、所謂ファミリーライブラリーとして利用できるが、これに限られるものではなく、家族での共用を目的とする部屋であれば特に限定されるものではない。
このような部屋19が前記踊り場15bに延長して設けられることによって、家族同士が互いに顔を見合わせることが可能な場所を前記部屋13以外にも用意できるので、家族同士のコミュニケーションの機会を増やすことができる。
前記部屋19の東側には主寝室としての部屋20が配置されている。この部屋20は前記キッチン13cの上方に位置しており、該キッチン13cと同様に南側に向かって開口する採光性に優れる南面開口部20aを有する。
なお、前記キッチン13c側の開口部14cと前記南面開口部20aとは、前記建物1が雁行形状であることにより、敷地内の比較的奥まった位置に設けられることになる。これによって、プライバシーを確保しながら採光性の向上を図ることができるので、前記部屋20および前記キッチン13cの開放感を向上させることができる。
また、前記部屋19および前記部屋20の北側には、前記部屋20から行き来可能なウォークインクローゼットと、前記部屋19から行き来可能な小部屋・トイレとが配置されている。
さらに、前記部屋19の南側には、前記前側部7の中間層である前記収納室21が配置されており、この収納室21の南側には前記建物正面部8の中間層である前記デッドスペース9が配置されている。
前記建物1の2.5階には、図4に示すように、前記収納室21の上方に位置するとともに前記バルコニー11に隣接する前記部屋34が配置されている。
前記部屋34は、該部屋34を前記前側部7の幅方向に二分割する間仕切壁35が取り外し可能に設けられることによって形成された第一部屋34aと第二部屋34bとを備える。なお、本実施の形態においては、前記部屋34は前記間仕切壁35によって二等分されている。
そして、前記バルコニー11と前記第一部屋34aとの間には第一開口部36aが設けられ、前記バルコニー11と前記第二部屋34bとの間には第二開口部36bが設けられている。さらに、前記踊り場15dと前記第一部屋34aとの間には第一出入口37aが設けられ、前記踊り場15dと前記第二部屋34bとの間には第二出入口37bが設けられている。
前記第一出入口37aと前記第二出入口37bとの間には、前記間仕切壁35と同一直線上に配置される固定壁35aが立設されている。
前記固定壁35aは前記間仕切壁35とは異なり、取り外し可能とはされておらず、前記部屋34の床(中間床18)や前記第一出入口37aおよび第二出入口37bが形成される壁等に固定されている。すなわち、前記間仕切壁35は、前記固定壁35aと、前記バルコニー11側の前記第一開口部36aおよび前記第二開口部36bが形成される壁との間に設けられて固定された状態となっている。
前記部屋34は、前記間仕切壁35を取り付けることによって二つの部屋に区分けされ、前記間仕切壁35を取り外すことによって一つの部屋とされる。これによって、例えば子供の成長や各家庭の事情に応じて、前記部屋34を一つの部屋から二つの部屋へとプランを変更したり、二つの部屋から一つの部屋へとプランを変更したりすることができるので、居住者のライフスタイルに合わせて前記部屋34のプランを適宜変更できる。
なお、前記建物本体6において2.5階に設けられる部屋は前記部屋34のみである。また、前記階段室15の上部は前記屋根5までの吹き抜けとされている。また、前記部屋19の南側半分の上部も吹き抜けとなっている。その他の部分は前記屋根5の形状や高さを考慮し、デッドスペース(小屋裏空間)とされている。
前記バルコニー11は、前記第一領域8aと前記第二領域8bの最上層であり、周囲を手摺壁11aによって囲まれている。
前記手摺壁11aは、前記デッドスペース9を囲む外壁2a,2c,2eと一体的に設けられている。つまり、前記建物正面部8において前記第一領域8aと前記第二領域8bを取り囲むようにして配置される外壁は、前記手摺壁11aを含めて最下層から最上層にわたって一体的となっている。
また、前記手摺壁11aの高さは通常の手摺壁よりも高く設定されている。すなわち、建築基準法施行令において手摺壁の高さは1.1m以上とされているが、前記手摺壁11aの高さは少なくとも1.2m以上に設定されている。
また、前記屋根5のうち前記バルコニー11の上方に位置する軒先部5aは、他の軒先部5bと比較して軒の出が大きく設定されている。つまり、前記軒先部5aは前記バルコニー11側に大きく張り出した状態となっている。
これによって、前記バルコニー11を、深い軒と高めの手摺とで囲まれることにより、夏の高い直射日光や下からの見上げ視線を遮ることのできる居心地の良い軒下空間とすることができる。特に近隣住宅との距離が近くなりがちな都市部においては、近隣住宅からの視線を効果的に遮ることができ好ましい。
<建物1の最下層の実施例1>
図6は、上述の建物1の最下層とは異なる実施例を示すものである。本実施例の建物1の建物本体6の前側部7の最下層は、該前側部7と建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、リビング13aが配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有する。
建物正面部8は、前記通路領域7aに隣接する第一領域8aと、前記部屋領域7bに隣接する第二領域8bと第三領域8cとを有する。
なお、本実施例においては、前記第一領域8aと前記第二領域8bの二つの領域が建物内空間とされ、前記第三領域8cが建物外部とされている。また、該第三領域8cは前記入隅部1bに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされている。
前記玄関ポーチ10の西側には玄関が配置されている。なお、図6における玄関付近の升目状部分は土間床面である。また、前記玄関は前記第一領域8aおよび前記第二領域8bの最下層に該当する建物内空間である。そして、前記玄関は、二つの領域分の広さに設定されているので、比較的広い空間となっている。
玄関である前記第一領域8aに隣接する前記通路領域7aには、前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置されている。本実施例の通路7cは、北側の建物本体6内と前記第一領域8aとを連通するとともにシューズクローゼット・駐輪スペース等を具備した収納付き玄関通路とされている。
また、玄関である前記第二領域8bと前記リビング13aとの間に式台7dが設けられている。
すなわち、本実施例においては前記玄関から建物1内の部屋へのルートが2通り用意されている。さらに、前記リビング13aは引戸13dによって隣接する部屋(例えばダイニング)と仕切られている。これにより、図6に示す建物1は二世帯同居に対応できる仕様となっている。
また、本実施例の面格子50は、前記外壁2cの前方に、該外壁2cの幅方向両端部間にわたって、かつ窓3を覆うようにして設けられている。
<建物1の最下層の実施例2>
図7は、上述の建物1の最下層とは異なる実施例を示すものである。本実施例の建物1の建物本体6の前側部7の最下層は、該前側部7と建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、リビング13aが配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有する。
建物正面部8は、前記通路領域7aに隣接する第一領域8aと、前記部屋領域7bに隣接する第二領域8bと第三領域8cとを有する。
なお、本実施例においては、前記第一領域8aと前記第二領域8bの二つの領域が建物内空間とされ、前記第三領域8cが建物外部とされている。また、該第三領域8cは前記入隅部1bに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされている。
前記玄関ポーチ10の西側には玄関が配置されている。なお、図7における玄関付近の升目状部分は土間床面である。また、前記玄関は前記第一領域8aおよび前記第二領域8bの最下層に該当する建物内空間である。そして、前記玄関は、二つの領域分の広さに設定されているので、比較的広い空間となっている。
玄関ホールである前記第一領域8aに隣接する前記通路領域7aには、前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置されている。本実施例の通路7cは、北側のリビング13aと南側の前記第一領域8aとを連通する小廊下とされている。
つまり、小廊下である前記通路7cも、前記リビング13aに隣接した状態となっている。また、前記リビング13aとの間にはドアが設けられている。
また、玄関土間部である前記第二領域8bと前記リビング13aとの間にはシューズクローゼット等が配置され、前記第二領域8bとリビング13aとの間の通行が遮断された状態となっている。
つまり、本実施例の玄関は、前記玄関ポーチ10から前記リビング13aへのルートが1通りとされている。ただし、前記通路7cを小廊下とした分、前記リビング13aを広く形成できるので好ましい。
また、本実施例の面格子50は、前記外壁2cの前方に、前記第二領域8bに対応する部分の幅方向両端部間および高さ方向両端部間にわたって、かつ窓3を覆うようにして設けられている。
<建物1の最下層の実施例3>
図8は、上述の建物1の最下層とは異なる実施例を示すものである。本実施例の建物1の建物本体6の前側部7の最下層は、該前側部7と建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、リビング13aが配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有する。
建物正面部8は、前記通路領域7aに隣接する第一領域8aと、前記部屋領域7bに隣接する第二領域8bと第三領域8cとを有する。
なお、本実施例においては、前記第一領域8aが建物外部とされ、前記第二領域8bと前記第三領域8cの二つの領域が建物内空間とされている。また、前記第一領域8aは建物1の入隅部とされたコーナー部1aに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされている。
玄関ポーチ10である前記第一領域8aに隣接する前記通路領域7aには、前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置されている。本実施例の通路7cは、東側のリビング13aと北側の他の部屋とに通じる玄関とされている。
なお、図8における玄関付近の升目状部分は土間床面である。すなわち、前記玄関は玄関土間部と、玄関ホール部とを備える。
また、建物内空間である前記第二領域8bおよび前記第三領域8cは、前記リビング13aの一部とされている。
つまり、本実施例の玄関は、前記玄関ポーチ10から前記前側部7内へのルートが1通りとされている。ただし、前記第二領域8bと前記第三領域8cとを前記リビング13aの一部とした分、前記リビング13aを広く形成できるので好ましい。
また、前記玄関の玄関開口部4を南面開口とすることができる。
また、本実施例の面格子50は、前記外壁2cの前方に、該外壁2cの幅方向の4分の3程度の長さおよび高さ方向両端部間にわたって、かつ窓3を覆うようにして設けられている。
<建物1の最下層の実施例4>
図9は、上述の建物1の最下層とは異なる実施例を示すものである。本実施例の建物1の建物本体6の前側部7の最下層は、該前側部7と建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、リビング13aが配置される建物内空間としての部屋領域7bとを有する。
建物正面部8は、前記通路領域7aに隣接する第一領域8aと、前記部屋領域7bに隣接する第二領域8bと第三領域8cとを有する。
なお、本実施例においては、前記第一領域8aが建物外部とされ、前記第二領域8bと前記第三領域8cの二つの領域が建物内空間とされている。また、前記第一領域8aは建物1の入隅部とされたコーナー部1aに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされている。
玄関ポーチ10である前記第一領域8aに隣接する前記通路領域7aには、前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置されている。本実施例の通路7cは、東側のリビング13aと北側の他の部屋とに通じる玄関とされている。
なお、図9における玄関付近の升目状部分は土間床面である。すなわち、前記玄関は玄関土間部と、玄関ホール部とを備える。
また、本実施例の玄関ホール部は、図8に示す玄関ホール部よりも東西方向に短く設定されている。その分、玄関土間部が広く形成されている。
また、建物内空間である前記第二領域8bおよび前記第三領域8cは、前記リビング13aに隣接する土間床面の室内テラス空間とされている。
つまり、本実施例の玄関は、前記玄関ポーチ10から前記前側部7内へのルートが1通りとされている。ただし、前記玄関の玄関土間部を広くし、前記室内テラス空間を設けた分、建物1の内部と外部との間の境界領域を広くすることができるので開放的な居住環境を形成できる。
以上のような前記建物1によれば、前記建物本体6の前記前側部7と前記建物正面部8とを連通する通路7cが配置される建物内空間としての通路領域7aと、部屋が配置される建物内空間としての部屋領域7bを有する範囲内で、前記建物本体6の前記前側部7の最下層のプラン変更を行うことができる。
また、前記第一領域8aの最下層を前記通路領域7aに隣接させ、前記第二領域8bおよび前記第三領域8cの最下層を前記部屋領域7bに隣接させ、前記第一領域8aと前記第二領域8bと前記第三領域8cのうち少なくとも二つの領域を建物内空間とする範囲内で、前記建物正面部8のプラン変更を行うことができる。
また、前記建物正面部8を、前記建物本体6の前記通路領域7aと前記部屋領域7bとを基準にしてプラン変更できるので、前記建物正面部8のプラン変更が前記建物本体6の前記前側部7の最下層のプランに影響を与えることを防ぐことができる。
これによって、前記建物本体6の前記前側部7の最下層と、前記建物正面部8とを、施工主のライフスタイルに合わせて適宜プラン変更できるので、近年におけるライフスタイルの多様化に対応することができ、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能となる。
また、前記一つの領域は建物のコーナー部1aの入隅部1bに配置されており、その最下層は玄関ポーチ10とされているので、前記建物正面部8または前記建物本体6の前記前側部7に玄関を配設でき、該建物正面部8の外面を、建物ファサードとして機能させることができる。
また、建物内空間とされた前記二つの領域の最上層はバルコニー11とされているので、施工主に対して、建物1の正面側にバルコニー11を配置する設計プランを提供することができる。
また、前記部屋34が、前記間仕切壁35が取り外された状態の一つの部屋として利用される場合には、前記第一開口部36aと前記第二開口部36bの双方を利用して前記バルコニー11と前記部屋34との間を行き来することができる。
さらに、前記部屋34が、前記間仕切壁35によって前記第一部屋34aと前記第二部屋34bとに分割されて二つの部屋として利用される場合には、前記第一開口部36aを利用して前記バルコニー11と前記第一部屋34aとの間を行き来でき、前記第二開口部36bを利用して前記バルコニー11と前記第二部屋34bとの間を行き来することができる。
これによって、施工主(居住者)のライフスタイルに合わせて、前記部屋34を前記間仕切壁35によって適宜プラン変更したとしても、前記バルコニー11との行き来には支障がないので、建物1の最上層においても、施工主の要望により一層合った設計プランを提供することが可能となる。
また、前記入隅庇部42によって、該入隅庇部42の下方の前記玄関ポーチ10の雨除け効果を得ることができる。さらに、前記長庇部44のうち前記入隅庇部42の外側に位置する部分によって、前記入隅庇部42を外側に延長して張り出せたような状態とすることができる。これによって、雨の日に例えば前記入隅部1bに設けられる窓や玄関ドアを開けても雨水が建物1内に入りにくくなったり、地面からの泥の跳ね返りに起因する外壁の汚れの範囲を狭くしたりすることができるので、前記入隅部1bにおける雨除け効果を向上させることができる。
また、前記長庇部44は、前記建物正面部8の正面部と一側面部とにわたって、かつ前記入隅部1bを取り囲むようにして設けられるので、該長庇部44は前記三つの領域8a,8b,8cにわたって設けられることになる。つまり、前記長庇部44によって前記三つの領域8a,8b,8cを有する前記建物正面部8の外観に統一感を持たせることができ、外観意匠を向上させることができる。
また、前記デッドスペース9によって、前記収納室21と前記建物正面部8の最下層と最上層とが隔絶されるので、例えば前記前側部7を二層構造にプラン変更する場合に、単に前記デッドスペース9を除外するだけで、前記建物正面部8のプランを大幅に変更することなく、前記建物本体6の前記前側部7のプラン変更に対応できる。
また、前記建物1の前記建物正面部8が前記建物1の北側に配置される場合は、南側に配置される場合に比して日射しや温暖な風が建物1内に入り込みにくい。
このため、北側に配置された前記建物正面部8と隣接する前記通路領域7aとしては、建物1の南側に配置されるリビング等の部屋に通じる通路や上階への階段等が配置される。また、前記部屋領域7bとしては、洗面所や浴室等の水回り室が配置される。すなわち、前記建物1が北向きのプランとされた場合であっても、これに対応できる。
<収納室21>
次に、前記収納室21について説明する。
図3に示すように、前記建物1の2階の床17の一部の上方に該床17より0.8〜1.4m高い中間床18が設けられ、これら床17と中間床18との間の空間が前記収納室21とされている。また、前記収納室21は前記部屋19に隣接している。
なお、図3および図4に示すように、前記床17の上方には前記収納室21の他に、前記部屋19,20、前記踊り場15b等が設けられ、前記中間床18の上方には前記部屋34と前記踊り場15dが設けられる。
前記収納室21は、前記部屋19に隣接配置される第一収納室21aと、前記部屋19との間に前記第一収納室21aが介在するようにして該第一収納室21aに隣接配置される第二収納室21bと、を備える。すなわち、前記第二収納室21bは、前記部屋19に対して、前記第一収納室21aよりも奥まった位置に配置されることになる。
本実施の形態においては、前記第二収納室21bは、前記第一収納室21aの西側に配置されている。
また、前記第一収納室21aと前記部屋19との間の壁22には第一出入口22aが形成されている。前記第二収納室21bと前記第一収納室21aとの間の壁23には第二出入口23aが形成されている。
そして、前記第二出入口23aには、該第二出入口23aが形成される壁23に沿ってスライドするスライド手段33を有することによって該第二出入口23aを開閉する扉としての機能を持つ可動収納家具26が設けられている。また、前記可動収納家具26は、前記第一収納室21a内に設置されている。
前記第二収納室21bの床面積は、前記第一収納室21aの床面積よりも小さく設定されている。本実施の形態においては、前記第一収納室21aの床面積は、前記第二収納室21bの2.5倍程度に設定されている。
より詳細には、前記第二収納室21bの幅(東西の長さ)は前記第一領域8aの幅と同等に設定されており、前記第一収納室21aの幅は、前記第二領域8bおよび前記第三領域8cの幅と同等に設定されている。さらに、前記第二収納室21bの南北の長さは、前記前側部7の南北の長さよりも前記室内階段15cがある分短く設定されており、前記第一収納室21aは前記前側部7と同等に設定されている。
なお、本実施の形態においては、前記第二収納室21bの床面積は以上のように設定されているが、これに限られるものではない。
また、前記第一収納室21a内には、前記第二出入口23aを閉塞した状態の前記可動収納家具26と隣接するとともに前記第二出入口23aが形成される壁23に固定される固定収納家具27が設置されている。つまり、前記可動収納家具26と前記固定収納家具27とを並べて設置できるので、前記固定収納家具27によって、前記可動収納家具26が可動式であるか固定式であるかを判断しにくくすることができる。
また、前記可動収納家具26と前記固定収納家具27を並べて設置するだけでなく、図3に示すように、その他の家具も効果的に配置することによって、前記可動収納家具26の存在をカムフラージュできるので好ましい。
さらに、上述のように前記部屋19の南側に前記第一収納室21aが配置され、該第一収納室21aの西側に前記第二収納室21bが配置されている。このため、前記第一出入口22aが形成される壁22と、前記第二出入口23aが形成される壁23とは直交する方向に配置されている。
そして、前記固定収納家具27は、前記可動収納家具26よりも前記第一出入口22a側に配置されている。
なお、本実施の形態においては、前記壁22と前記壁23とが直交する方向に配置されているものとしたが、これに限られるものではない。例えば前記壁22と前記壁23とが対向して配置され、さらに前記第一出入口22aと前記第二出入口23aとが対向されて配置されるようにしてもよい。
また、前記固定収納家具27は、前記可動収納家具26よりも前記第一出入口22a側に配置されているとしたが、これに限られるものではない。
また、前記第二収納室21bは、前記第二出入口23aが形成される壁23と、該壁23と平行または直交して配置される他の壁2e,24と、室内階段15cとによって囲まれている。なお、前記壁2eは上述のように外壁であり、前記壁24は前記デッドスペース9を形成する外壁ではない壁である。
すなわち、前記壁23は前記第二収納室21bの東側部分に位置し、前記外壁2eは西側部分に位置し、前記壁24は南側に位置し、前記室内階段15cは北側に位置する。
なお、前記可動収納家具26および前記固定収納家具27は、前記スライド手段33を有する点を除き略同様の構成とされている。
また、本実施の形態の可動収納家具26および固定収納家具27は、少なくとも側板、天板、底板、棚板を備えた収納棚である。また、前記スライド手段33は、例えばキャスター等が採用される。
以上のような前記収納室21によれば、前記第二収納室21bは前記部屋19との間に前記第一収納室21aが介在するようにして該第一収納室21aに隣接配置されるので、前記第二収納室21bは、前記部屋19に対して、前記第一収納室21aよりも奥まった位置に配置されることになる。さらに、前記可動収納家具26によって前記第二出入口23aを開閉できるので、前記第二収納室21bを人目につきにくくすることができる。つまり、前記可動収納家具26によって前記第二収納室21bの存在をカムフラージュすることができる。これによって、物品を人目につかないように前記第二収納室21bに収納することが可能となる。
しかも、前記可動収納家具26は、前記第一収納室21a内に配置されているので、前記第一収納室21aのさらに奥に配置された前記第二収納室21bの存在を、該可動収納家具26によってより効果的にカムフラージュすることができる。
<庇40>
次に、前記庇40について説明する。
本実施の形態の庇40の構造は、図1〜図5,図10〜図13に示すように、前記入隅部1bを含む外壁2に取り付けられるものである。また、前記建物1に対する前記庇40の高さ位置は、上述のように、前記建物正面部8の最下層とその直上層との境界部分とされている。すなわち、本実施の形態において前記庇40は、最下層である前記建物正面部8の玄関および玄関ポーチ10と、中間層である前記デッドスペース9との境界部分に設けられている。
また、前記庇40は、枠部41と、前記入隅庇部42と、前記支柱43と、前記長庇部44と、を備える。なお、この庇40の下面には、野縁40a(49b)を介して軒天井材40bが設けられている。
前記枠部41は、図11に示すように、一辺の長さが前記入隅部1bを構成する二つの外壁2a,2bのうち一方の外壁2a表面の幅寸法と略等しく、かつ他辺の長さが他方の外壁2b表面の幅寸法と略等しく設定された四角形状の枠体である。
そして、この枠部41は、前記二つの外壁2a,2bに固定される2本の壁側枠材41a,41aと、外側に位置する外側枠材41b,41bと、を有する。
前記壁側枠材41a,41aは、前記外壁2a,2bに対して、該外壁2a,2bの壁厚の半分程度まで埋まるようにして設けられている。
また、前記外側枠材41b,41b同士は、前記枠部41の外側角部41cに該当する部分でボルト固定されている。
また、前記枠部41は水平に配置されている。
なお、前記外側枠材41b,41bは互いに直交しており、前記二つの外壁2c,2dのそれぞれの延長線に沿って配置されている。
すなわち、前記外壁2cの延長線と前記外壁2dの延長線は、前記建物1の複数のコーナー部1a…のうち前記入隅部1bのある一つのコーナー部1aにおいて互いに交差するものである。前記外側枠材41b,41bは、このような外壁2c,2dの延長線に沿って配置されるため、互いに直交するように設けられている。そして、このような複数の枠材41b,41bの上面に前記入隅庇部42の外部側端部が設置される。
前記入隅庇部42は、図10〜図13に示すように、外周端部が前記枠部41の上面に設置されるとともに、上面が前記二つの外壁2a,2bから外部に向かって傾斜する下り勾配面とされている。なお、本実施の形態においては、稜線42dを境にして二つの下り勾配面が形成されている。
この入隅庇部42は、入隅パネル42aと、複数の勾配材42b…と、入隅カバー材42cと、を有する。
前記入隅パネル42aは、前記枠部41の上面に載置固定されるものであり、本実施の形態においては2枚、前記枠部41の上面に載置固定されている。なお、この入隅パネル42aは上述のパネルと同様の構成とされているものとする。また、前記入隅パネル42aは水平に配置されている。
また、前記入隅パネル42aの上面には、図示しない下地合板が敷設される。その上から前記入隅カバー材42cが設けられる。
前記複数の勾配材42b…は、図12に示すように、前記入隅パネル42aの上面に取り付けられるとともに、上面に、外部側に向かって傾斜する傾斜面が形成されたものである。本実施の形態の複数の勾配材42b…は、前記入隅部1bから前記外側角部41cに向かって配置された中央の勾配材42b1を境にして左右対称に複数の勾配材42b2,42b3,42b4,42b5が配置されている。つまり、本実施の形態の複数の勾配材42b…は、中央の勾配材42b1と、最も低い位置にL字状に配置される勾配材42b2,42b2と、前記中央の勾配材42b1と前記L字状に配置された最も低い勾配材42b2,42b2との間にわたって設けられる3種類の高さの途中用勾配材42b3,42b4,42b5とからなる。そして、図12に示すような組み方で前記入隅パネル42a上に設けられている。
なお、本実施の形態においては図12に示すような形状の前記各勾配材42b1〜42b5を使用し、図12に示すような組み方が採用されているが、これに限られるものではない。すなわち、図12に示すような形状に限られない複数の勾配材を、前記入隅部1bの最も深い箇所から外部に向かって徐々に低くなるように組めれば良く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
前記入隅カバー材42cは、図10に示すように、前記複数の勾配材42b…の上面に、該複数の勾配材42b…と前記入隅パネル42a上面とをカバーするようにして取り付けられるものである。
本実施の形態においては、4枚の入隅カバー材42cが用いられている。また、4枚のうち、前記入隅部1bの最も内側に位置する第一の前記入隅カバー材42c1は、平面視正方形状に形成されている。
前記外側角部41cの上方に位置する第二の前記入隅カバー材42c2は、前記第一の入隅カバー材42c1の先端部の形状に対応する形状となるように切欠形成されている。第三、第四の前記入隅カバー材42c3,42c4は、前記第一の入隅カバー材42c1よりも小さい平面視正方形状に形成されている。
なお、各入隅カバー材42c1,42c2,42c3,42c4は、板状の硬質発泡材70と、上面に設けられる塩ビ鋼板71とを主体として構成されている。
ただし、本実施の形態においては前記硬質発泡材70,70を採用したが、これに限られるものではなく、例えばパーティクルボード等でも良い。すなわち、前記硬質発泡材70,70やパーティクルボードのように、吸音性能および消音性能を有するものが好適である。
また、本実施の形態においては前記塩ビ鋼板71を採用したが、これに限られるものではなく、他の鋼板を採用してもよいものとする。
前記支柱43は、前記枠部41および前記入隅庇部42を支持するものである。本実施の形態においては、前記外壁2cの延長線と前記外壁2dの延長線との交点部分に配置され、前記玄関ポーチ10に立設されている。
また、この支柱43の上端部は、図11に示すように、前記枠部41の外側角部41cとともにボルト固定されている。
前記長庇部44は、図3に示すように平面視略L字状に形成され、前記入隅庇部42を取り囲むようにして設けられるものである。
この長庇部44は、長庇パネル45と、長庇カバー材46と、樋47と、を有する。
前記長庇パネル45は、図12,図13に示すように、前記枠部41と前記外壁2にボルト固定されている。前記長庇パネル45は水平に配置されている。
なお、本実施の形態においては、前記外壁2cに対しては該外壁2cの幅方向にわたって固定され、前記外壁2dに対しては端部のみが僅かに固定されている。また、この長庇パネル45は上述のパネルと同様の構成とされているものとする。
すなわち、前記入隅部1bがあるコーナー部1aに隣り合う二つのコーナー部1a,1aのうち前記外壁2c側のコーナー部1aは出隅部1cとされている。前記長庇部44のL字状の一辺は、前記入隅部1b側のコーナー部1aと前記出隅部1c側のコーナー部1aとの間に配置され、他辺は、前記入隅部1b側のコーナー部1aと前記外壁2dの入隅部1b側端部との間に配置されている。
なお、前記入隅部1bと同時に形成される出隅については、前記建物1のコーナー部1aに含まないものとする。つまり、前記入隅部1bと同時に形成される出隅とは、前記外壁2aと前記外壁2cとで形成される出隅と、前記外壁2bと前記外壁2dとで形成される出隅を指すものとする。
また、前記出隅部1cは、前記外壁2cと前記外壁2eとで形成されている。
前記長庇カバー材46は、図13に示すように、前記長庇パネル45の上面に、該長庇パネル45上面をカバーし、前記枠部41および前記外壁2から外部側に向かって傾斜するようにして設けられるものである。この長庇カバー材46を傾斜させるには勾配調整材46aが用いられている。
なお、前記長庇部44の末端(エンド部)に位置する長庇カバー材46やコーナー部に位置する長庇カバー材46は、稜線46bを介して二つの下り勾配面が形成されたものを用いる。
また、前記長庇カバー材46は、前記入隅カバー材42cと同様に、前記硬質発泡材70と、前記塩ビ鋼板71とを主体として構成されている。
前記樋47は、図3,図13等に示すように、前記長庇パネル45の外部側端面に沿って取り付けられものである。この樋47によって、前記入隅庇部42の入隅カバー材42cおよび前記長庇カバー材46の上面を流れる雨水を受けることができる。
また、この樋47は、前記長庇パネル45の外部側端面に固定された複数のブラケット47aを介して前記長庇パネル45の外部側端面に取り付けられている。
なお、前記樋47の上面には、この樋47の上面開口部を覆うとともに、多数の孔部が形成された落ち葉除けの樋カバー材47bが設けられている。
なお、本実施の形態の入隅部1bは、前記二つの外壁2a,2bと前記外側枠材41b,41bとによって、平面視において前記建物1のコーナー部1aを矩形状に切り欠いたような形状となっている。すなわち、平面視における前記入隅部1bの外縁は前記外側枠材41b,41bによって規定されており、前記入隅部1bの壁側縁は前記外壁2a,2bによって規定されている。
以上のような前記庇40によれば、前記支柱43によって前記枠部41と、該枠部41の上面に設置される前記入隅庇部42とを確実に支持できる。
また、前記入隅庇部42によって、該入隅庇部42の下方の雨除け効果を得ることができる。
また、前記入隅部1bを囲むようにして前記長庇部44が取り付けられ、さらにその一辺が前記入隅部1bから前記出隅部1cまで配置されているので、例えば該長庇部44の一辺を前記出隅部1cまで延ばさずに他の庇を設けるような場合に比して連続性があり、前記入隅部1bが見える位置における建物1の外観に統一感を持たせることができ、外観意匠を向上させることが可能となる。さらに、前記入隅庇部42を外側に延長して張り出せたような状態とすることができる。これによって、雨の日に例えば前記入隅部1bに設けられる窓や玄関ドアを開けても雨水が建物1内に入りにくくなったり、地面からの泥の跳ね返りに起因する前記外壁2の汚れの範囲を狭くしたりすることができるので、前記入隅部1bにおける雨除け効果を向上させることができる。
さらに、前記入隅庇部42と前記長庇部44とを個別に施工できるので、前記入隅部1bの広さが建物1のプランごとに変更されたとしても、前記入隅庇部42上面の前記下り勾配面を前記長庇部44に関係なく調整できる。さらに、建物1のプランごとに同じ仕様の前記長庇部44を採用できる。これによって、部品の共通化によるコストの低減や施工性の向上を図ることができる。
また、前記長庇部44を、前記入隅庇部42が設けられる前記二つの外壁2a,2bとは異なる他の外壁(例えば前記外壁2c)の窓の庇としても利用することができる。
<面格子50>
次に、前記面格子50について説明する。
前記面格子50は、上述のように、前記窓3が形成された前記外壁2cの前方に、前記窓3を覆うようにして設けられるものである。また、前記面格子50の幅寸法は前記窓3の幅寸法よりも広く、前記外壁2cに対して4分の3以上に設定されている。さらに、前記面格子50の高さ寸法は、前記外壁2cの高さ方向両端部間にわたる長さに設定されている。
そして、前記面格子50は、図1,図2,図14に示すように、複数の壁付ブラケット51…と、複数のパネルブラケット52…と、上下の水平フレーム53,53と、格子パネル54と、を備える。
前記複数の壁付ブラケット51…は、少なくとも当該面格子50の四隅に位置するようにして前記外壁2cに取り付けられるものである。
なお、前記複数の壁付ブラケット51…は、壁パネルである前記外壁2cの芯材、もしくは、隣り合う壁パネル同士を結合する結合材に対してビス止めされている。
前記複数のパネルブラケット52…は、前記複数の壁付ブラケット51…それぞれに取り付けられ、前記外壁2cの表面に取り付けられる外装材60よりも前方に突出するものである。なお、これら複数のパネルブラケット52…は、前記複数の壁付ブラケット51…に対してボルト固定されている。
前記水平フレーム53は、横(水平)方向に離間する前記パネルブラケット52,52間に架設されるものである。
なお、横方向に離間する前記パネルブラケット52,52間の間隔が大きい場合には、新しい前記水平フレーム53を継ぎ足すようにして対処できる。その場合、隣り合う水平フレーム53,53同士の当接部を支持するために、前記四隅以外の新しい壁付ブラケット51と前記パネルブラケット52とが用いられる。
前記格子パネル54は、上部側の前記水平フレーム53と下部側の前記水平フレーム53との間に架設されるものである。
また、前記格子パネル54は、横方向に間隔をあけて配置される複数の縦格子54a…と、前記複数の縦格子54a…の上端部間および下端部間を連結するとともに前記水平フレーム53,53に取り付けられる上下の枠部54b,54bと、を有する。
前記縦格子54aは、断面視において前記外壁2c側から前方に向かうにつれて徐々に先細りする台形状に形成されている。
また、図示はしないが、前記縦格子54aは、金属製の芯材と、前記芯材の表面を被覆するとともに、セルロース材を粉砕して得られた粉砕粉と樹脂とを混合し溶融させて押出成形してなる表皮材と、を有する。
以上のような前記面格子50によれば、前記格子パネル54を、前記複数の壁付ブラケット51…、前記複数のパネルブラケット52…および前記上下の水平フレーム53,53を介して、前記外壁2cの広い範囲に確実に取り付けることができる。これによって、前記面格子50によって前記窓3だけでなく該窓3が形成された前記外壁2cを比較的広く覆うことができるので、前記面格子50と前記外壁2cとの関連性を高めて前記外壁2c全体の統一感を生じさせることができ、前記面格子50を含む前記外壁2cの全体的な外観意匠の向上を図ることができる。
また、例えば窓3のみを覆う程度の大きさの面格子よりも比較的大きい前記面格子50を前記外壁2cに取り付けるにあたって、前記格子パネル54を、前記壁付ブラケット51…および前記パネルブラケット52…の双方のブラケットと、前記パネルブラケット52,52間に架設される前記水平フレーム53等の各パーツを介して前記外壁2cに取り付けることにより、前記面格子50を前記外壁2cの前方に確実かつ容易に設けることができる。すなわち、前記面格子50が比較的大きいために重量があったとしても、前記各パーツ51,52,53を順々に取り付けるだけで前記格子パネル54を前記外壁2cの前方に設けることができるので、前記面格子50の施工性の向上を図ることができる。
さらに、例えば窓3の上下方向の長さに対応するなどして、前記面格子50の上下方向の長さを変更する場合があったとしても、前記格子パネル54は上下方向の長さが変更されたものを用いる必要があるが、該格子パネル54以外の部材はサイズを変更する必要がない。つまり、部材の共通化を図ることができるので汎用性が高く、しかも前記面格子50の製造に係るコストの削減を図ることが可能となる。
1 建物
2(2a〜2f) 外壁
3 窓
6 建物本体
7 前側部
7a 通路領域
7b 部屋領域
8 建物正面部
8a 第一領域
8b 第二領域
8c 第三領域
17 床
18 中間床
19 部屋
21 収納室
21a 第一収納室
21b 第二収納室
22 壁
22a 第一出入口
23 壁
23b 第二出入口
26 可動収納家具
40 庇
41 枠部
42 入隅庇部
43 支柱
44 長庇部
50 面格子
51 壁付ブラケット
52 パネルブラケット
53 水平フレーム
54 格子パネル
54a 縦格子

Claims (5)

  1. 複数層の建物本体と、
    前記建物本体の前側部に一体的に設けられるとともに該建物本体の前側部と同層かつ略同幅に設定された建物正面部と、を備える建物において、
    前記建物本体の前記前側部の最下層は、該前側部と前記建物正面部とを連通する通路が配置される建物内空間としての通路領域と、部屋が配置される建物内空間としての部屋領域とを有しており、
    前記建物正面部は、該建物正面部を幅方向に仮想的に三つに区分けしてなる第一領域と第二領域と第三領域とを有しており、
    前記第一領域の最下層は前記通路領域に隣接しており、
    前記第二領域および前記第三領域の最下層は前記部屋領域に隣接しており、
    前記第一領域と前記第二領域と前記第三領域のうち少なくとも二つの領域は建物内空間とされていることを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記第一領域と前記第二領域と前記第三領域のうち二つの領域は建物内空間とされ、一つの領域は建物外部とされており、
    前記一つの領域は建物のコーナー部の入隅部に配置されており、その最下層は玄関ポーチとされていることを特徴とする建物。
  3. 請求項2に記載の建物において、
    建物内空間とされた前記二つの領域の最上層はバルコニーとされており、
    前記バルコニーは、前記建物本体の前記前側部内に設けられた部屋に隣接しており、
    前記部屋は、該部屋を前記前側部の幅方向に二分割する間仕切壁が取り外し可能に設けられることによって形成された第一部屋と第二部屋とを備えており、
    前記バルコニーと前記第一部屋との間には第一開口部が設けられ、前記バルコニーと前記第二部屋との間には第二開口部が設けられていることを特徴とする建物。
  4. 請求項2〜3のいずれか一項に記載の建物において、
    前記建物正面部の最下層とその直上層との境界部分には庇が設けられており、
    前記庇は、前記入隅部に設けられる入隅庇部と、
    前記建物正面部の正面部と一側面部とにわたって、かつ前記入隅部を取り囲むようにして設けられる平面視略L字状の長庇部と、を備えることを特徴とする建物。
  5. 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
    前記建物本体の前記前側部は三層構造とされており、
    前記前側部の中間層は、天井高が0.8〜1.4mに設定された収納室とされており、
    前記建物正面部の中間層は、前記収納室に対して隔絶されるとともに、前記建物正面部の最下層と最上層とを離間させるデッドスペースとされていることを特徴とする建物。
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