JP5348831B2 - 軒桁上収納庫付き建物 - Google Patents

軒桁上収納庫付き建物 Download PDF

Info

Publication number
JP5348831B2
JP5348831B2 JP2006236686A JP2006236686A JP5348831B2 JP 5348831 B2 JP5348831 B2 JP 5348831B2 JP 2006236686 A JP2006236686 A JP 2006236686A JP 2006236686 A JP2006236686 A JP 2006236686A JP 5348831 B2 JP5348831 B2 JP 5348831B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
floor
storage
height
eaves
building
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2006236686A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2008057252A (ja
Inventor
広行 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP2006236686A priority Critical patent/JP5348831B2/ja
Publication of JP2008057252A publication Critical patent/JP2008057252A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5348831B2 publication Critical patent/JP5348831B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Residential Or Office Buildings (AREA)

Description

本発明は、軒桁上収納庫付き建物に関し、特に、軒桁の高さ位置から下方に上階の床部を横切って設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部を有すると共に、吹抜部の上方に軒桁上収納庫を備える軒桁上収納庫付き建物に関する。
屋根裏部分に収納庫を備える建物として、例えば天井高に差を設けた室を下階に配置し、これらの天井高の差に応じて室間の床面に高低差を設けた高床面室及び低床面室を、屋根裏面を天井面とする上階に配置し、高床面室の床面から屋根裏面までの空間を蔵型収納空間として、デッドスペースであった吹抜けの上部空間を有効利用するようにした蔵型収納付き建物が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載の屋根裏部分に収納庫を備える建物では、蔵型収納空間の床面である高床面室の床面を、軒桁よりも下方に配置して、低床面室の床面からの高低差を0.5層分程度の高さに留めることにより、上階の床面である当該低床面室の床面から好ましくは階段等を介して、高床面室による屋根裏部分の収納庫へ収納物を容易に出し入れできるようにする工夫がなされている。
特開平6−323010号公報
一方、軒桁の高さ位置に上階の天井部が設けられる一般の建物では、軒桁よりも上方の屋根裏部分の一部に収納庫を設けると共に、この軒桁上の収納庫の直下部分に吹抜部を設けることにより、吹抜部の上部空間を有効利用しつつ、適度な広がりと開放感を有する建物を構成することが可能になるが、このような建物では、収納部の床面や上階の床面から軒桁上の収納庫に収納物を出し入れする作業は、これらの間に相当の高低差があるため困難である。
本発明は、このような従来の課題に着目してなされたものであり、軒桁の高さ位置から下方に設けた吹抜部の上方の軒桁上収納庫に、収納物の出し入れを容易に行うことができると共に、屋内に適度な広がりと開放感を有する領域を得ることのできる軒桁上収納庫付き建物を提供することを目的とする。
本発明は、下階の床部から1層分の高さ位置に、上階の床部でもある下階の天井部が設けられると共に、上階の床部から1層分の高さ位置に配置される軒桁の高さ位置に、上階の天井部が設けられた基本構造を備える建物において、前記基本構造の一部に組み込むようにして、前記軒桁の高さ位置から下方に前記上階の床部を横切って設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部と、該吹抜部の直上部分の上部空間に設けられた軒桁上収納庫とからなる部分を備えており、前記吹抜部を囲む4方の側壁面の一面に隣接して、前記上階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫が設けられており、且つ該上階収納庫の直上部分には、前記上階の床部から階段を介して出入り可能な1層分の高さの上段居住部が、上半部分を前記軒桁の上方に延在させて設けられており、該上段居住部の上半部分から前記軒桁上収納庫に収納物を出し入れ可能となっている軒桁上収納庫付き建物を提供することにより、上記目的を達成したものである。
ここで、上記記載における1.5層分の高さは、一般に230〜400cm程度の高さを有する建物の1層分の高さに、これの略半分程度の高さを加えて、1層分の高さと2層分の高さの中間部分に位置する高さを略称するものであり、1層分の高さの1.5倍の高さの他、1層分の高さの1.40〜1.75倍程度の高さを含むものである。また、0.5層分の高さは、一般に230〜400cm程度の高さを有する1層分の高さの中間部分に位置する高さを略称するものであり、1層分の高さの1/2の高さの他、1層分の高さの40〜75%程度の高さを含むものである。
そして、本発明の軒桁上収納庫付き建物は、前記吹抜部には、下階の床部から0.5層分の高さに配置して上階と下階との間の踊場部が設けられており、該踊場部の直下部分には、下階から出入り可能な踊場下収納庫又は踊場下居住部が設けられていることが好ましい。
また、本発明の軒桁上収納庫付き建物は、前記上階収納庫の前記吹抜部に面した壁面が、前記吹抜部から透視可能な開口部又は透明部を備えており、前記上階収納庫の前記吹抜部に沿った部分は、前記吹抜部から観賞可能な展示スペースを形成していることが好ましい。
さらに、本発明の軒桁上収納庫付き建物は、前記上段居住部の前記吹抜部に面した壁面には連通口が設けられており、前記上段居住部又は前記軒桁上収納庫の直上部分の屋根面には、開閉可能なトップライトが設けられていることが好ましい。
本発明の軒桁上収納庫付き建物では、軒桁の高さ位置から下方に上階の床部を横切って設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部を有すると共に、吹抜部の直上部分に軒桁上収納庫を備えているので、軒桁の高さ位置に上階の天井部が設けられている建物において、吹抜部の上部空間を有効利用しつつ、吹抜部によって適度な広がりと開放感を有する領域を屋内に形成することが可能になる。また吹抜部を囲む側壁面の一面に隣接して、上階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫が設けられ、且つ上階収納庫の直上部分に1層分の高さの上段居住部が上半部分を軒桁の上方に延在して設けられているので、軒桁上収納庫の床部と上段居住部の床部との間の高低差が、例えば110〜160cm程度の0.5層分の高低差になると共に、上階収納庫と上段居住部との間の出入口を、例えば90〜140cm程度の0.5層分の高さの間口で形成可能となり、これらによって、上段居住部の床部を安定した作業床として、上段居住部の床部から必要に応じて適宜階段や梯子等を用いつつ、上階収納庫への収納物の出し入れを容易に行うことが可能になる。さらに、上段居住部の下方に設けられた上階収納庫は、上階の床部から出し入れが容易な利便性に富んだ収納庫を形成することが可能になる。
また、本発明の軒桁上収納庫付き建物では、吹抜部に、下階の床部から0.5層分の高さに配置して上階と下階との間に踊場部を設け、踊場部の直下部分には、下階の床部から出入り可能な踊場下収納庫や踊場下居住部を設けるようにすれば、吹抜部をさらに有効利用することが可能になると共に、下階の床部から出し入れや出入りが容易な使い勝手の良い収納スペースや居住スペースを形成することが可能になる。
さらに、本発明の軒桁上収納庫付き建物では、上階収納庫の吹抜部に面した壁面に、吹抜部から透視可能な開口部又は透明部を設け、収納庫の吹抜部に沿った部分を吹抜部から観賞可能な展示スペースとすれば、吹抜部の側壁面の中間部分に配置されて見易い高さに露出する展示スペース内の展示物を、開放感のある吹抜部から、博物館や展示館のような趣きで観賞することが可能になると共に、三次元的な立体感を備える展示物に適した展示スペースを形成することが可能になる。また展示物や収納物の展示スペースへの出し入れは、収納庫における展示スペースの裏側部分や上階の床部から容易に行うことが可能になる。
さらにまた、本発明の軒桁上収納庫付き建物では、上段居住部の吹抜部に面した壁面に連通口を設けておき、上段居住部や軒桁上収納庫の直上部分の屋根面に開閉可能なトップライトを設けておけば、連通口及びトップライトを開放状態とすることにより、下階から吹抜部を介して上方に向かい、連通口を通過した後に、上段居住部や軒桁上収納庫を経てトップライトから外気に流出する空気の流れが容易に形成されるので、この空気の流れによって屋内の換気を効果的に行うことが可能になると共に、特に夏場において涼しい屋内環境を得ることが可能になる。
本発明の軒桁上収納庫付き建物によれば、下階の床部から1層分の高さ位置に上階の床部でもある下階の天井部が設けられると共に、上階の床部から1層分の高さ位置に配置される軒桁の高さ位置に、上階の天井部が設けられた基本構造を備える建物において、軒桁の高さ位置から下方に設けた吹抜部の直上部分の軒桁上収納庫に、収納物の出し入れを容易に行うことができると共に、屋内に適度な広がりと開放感を有する領域を得ることができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物10は、例えば北側立面図として図1に、東側立面図として図2に示すように、寄棟屋根11を有する2階建の住宅建築物であって、その基本的な内部構造として、南側から見た断面図である図3に示すように、1階の床部12から1層分の高さ位置に、2階の床部13でもある1階の天井部が設けられると共に、2階の床部13から1層分の高さ位置に配置される軒桁14の高さ位置に、2階の天井部16が設けられた構造を備えている。本実施形態の軒桁上収納庫付き建物10は、このような軒桁14の高さ位置に2階の天井部16を配置した建物10の基本構造の一部に組み込むようにして、2階の床部13を上下に横切る吹抜部15を設けることにより、屋内に適度な広がりと開放感を与えると共に、吹抜部15の直上の屋根裏部分に収納庫17を設けて吹抜部15の上方空間を有効利用し、且つ吹抜部15の直上の収納庫17への収納物の出し入れを容易にして、その利便性を高めることを目的として採用されたものである。
そして、本実施形態の軒桁上収納庫付き建物10は、図3〜図6に示すように、軒桁14の高さ位置から下方に2階(上階)の床部13を横切って設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部15と、この吹抜部15の直上部分の上部空間に設けられた軒桁上収納庫17とからなる部分を備えており、吹抜部15を囲む4方の側壁面の一面(西側の側壁面)18aに隣接して、2階(上階)の床部13から0.5層分の高さの上階収納庫19が設けられており、且つ上階収納庫19の直上部分には、2階(上階)の床部13から階段21(図5参照)を介して出入り可能な1層分の高さの上段居住部20が、上半部分20aを軒桁14の上方に延在させて設けられており、上段居住部20の上半部分20aから軒桁上収納庫19に収納物を出し入れ可能となっている。
また、本実施形態の軒桁上収納庫付き建物10では、吹抜部15には、1階(下階)の床部12から0.5層分の高さに配置して1階と2階との間の踊場部22が設けられており、この踊場部22の直下部分には、1階(下階)の床部12から出入り可能な踊場下居住部23が設けられている。
本実施形態によれば、建物10の1階部分の間取りとしては、図4に示すように、南側に面した中央よりもやや西側に片寄った位置に、玄関24が設けられ、玄関24の北側には、1階ホール25が設けられている。1階ホール25の西側には、和室26が設けられ、和室26の北側には、建物10の北西の角部に配置されて、洋室27が設けられている。
1階ホール25の東側に隣接する矩形平面形状の部分は、2階の床部13を貫通して天井部16が軒桁14(図3参照)の高さ位置に至る吹抜部15となっている。この吹抜部15は、南側略半分の領域を占める、1階の床部12から軒桁14(2階の天井部16)の高さ位置に至る2層分の高さの主吹抜部28と、北側略半分の領域を占める踊場部22とからなる(図5参照)。踊場部22は、上述のように、1階(下階)の床部12から0.5層分の高さに配置されることにより、その上方が1.5層分の高さで軒桁14(2階の天井部16)の高さ位置に至る吹抜空間となっている(図3参照)。また、本実施形態では、踊場部22の下方の空間は、その床部23aを1階の床部12から一段下げて形成することにより、居住者が立って歩ける程度の天井高さを確保し、踊場下居住部23として用いることができるようになっている。なお、踊場部22の下方の空間は、その床部が1階の床部12と同じ高さに配置されて居住者が立てる程度の天井高さを確保できない場合でも、踊場下収納庫等として有効に利用することが可能である。
また、本実施形態では、1階ホール25及び玄関24の東側に隣接する部分は、吹抜部15の主吹抜部28を含んで建物10の南東部分を占めるように設けられた、リビングダイニング29となっている。下方が踊場下居住部23となった吹抜部15の踊場部22の東側には、リビングダイニング29の北側に隣接して、当該リビングダイニング29から出入り可能なキッチン30が設けられている。キッチン30の北側には、建物10の北東角部に配置されて、勝手口部屋31が設けられている。
さらに、本実施形態では、吹抜部15の踊場部22の北側には、勝手口部屋31と洋室27との間で東西方向に延設する1階中廊下32が、1階ホール25からL字形状に折れ曲がって設けられている。この1階中廊下32の北側には、勝手口部屋31の西側に順次隣接して、洗面脱衣室33、浴室34、及び1階トイレ35が設けられている。
1階ホール25から下部階段36を介して踊場部22に至り、さらに踊場部22から上部階段37を介して昇降可能な建物10の2階部分の間取りとしては、図5に示すように、吹抜部15の北側の側壁面(手摺面)18bに沿って、上部階段37の昇降口が臨む北側2階ホール38が、東西方向に延設して設けられている。北側2階ホール38には、2階トイレ47や書斎コーナー48が設けられると共に、東側端部に隣接して、当該北側2階ホール38から出入り可能なファミリースペース39が、建物10の北東部分に設けられている。ファミリースペース39の南側には、建物10の南東部分に配置されて、洋室40が設けられており、これらのファミリースペース39及び洋室40は、吹抜部15の東側の側壁面18cに沿って配設される。また、吹抜部15の南側の側壁面(手摺り面)18dに沿って、南側2階ホール41が、東西方向に延設して設けられている。
そして、本実施形態によれば、吹抜部15の西側の側壁面18aに沿うように隣接して、2階(上階)の床部13から0.5層分の高さの上階収納庫19(図3参照)が、北側2階ホール38と南側2階ホール41との間に挟まれるように配置されて設けられている。上階収納庫19の西側には、仕切壁42を挟んで隣接する主寝室43が設けられており、この主寝室43には、北側2階ホール38及び南側2階ホール41の西側端部から、各々出入りできるようになっている。主寝室43の北側には、建物10の北西角部に配置されて、主寝室43から出入り可能なウォークインクロゼット44が設けられていると共に、主寝室43の南側には、建物10の南西角部に配置されて、主寝室43から出入り可能なバルコニー45が設けられている。
また、本実施形態では、主寝室43には、上階収納庫19との間の仕切壁42の北側部分を切り欠いて、室内階段21が設けられており、この室内階段21を介して、上階収納庫19の上方の上段居住部20に出入り可能となっている(図6参照)。
室内階段21を介して出入り可能な上段居住部20は、図6及び図3に示すように、例えばタタミコーナーを形成していると共に、その上半部分20aを軒桁14(2階の天井部16)の上方に延在していることにより、1層分の高さを備えている。上段居住部20の西側には、吹抜部15の上方に設けられた軒桁上収納庫17が隣接して配置される。これによって、軒桁上収納庫17の床部17aと上段居住部20の床部20bとの間の高低差は0.5層分の高低差になると共に、軒桁上収納庫17と上段居住部20との間の出入口46を、軒桁14よりも上方の屋根裏部分において、0.5層分の高さの大きな間口で形成することが可能になる。
なお、本実施形態では、寄棟屋根11の屋根裏部分において、棟木の延設方向である東西方向に隣接して、軒桁上収納庫17と上段居住部20とが並んで設けられており、これによって、これらの間の出入口46は、棟木の延設方向に向けて開口することになるので、寄棟屋根11の屋根裏部分の断面形状を効率良く利用して、相当の高さと幅の間口を有するように、出入口46の開口を容易に設計することが可能になる。また、軒桁上収納庫17と上段居住部20との間の出入口46には、開閉戸を適宜設けることができると共に、仕切り壁を適宜設けて仕切り部分の一部のみを開口させるようにしても良い。
さらに、本実施形態では、上段居住部20の上階収納庫19と軒桁上収納庫17との間の吹抜部15に面した壁面には、開閉可能な連通口49(図3参照)が設けられており(連通口49は常時開放のものや、面格子付きのもの等であっても良い。)、上段居住部20や軒桁上収納庫17の直上部分の屋根面には、開閉可能なトップライト50(図1,図2参照)が設けられている。
ここで、本実施形態では、上階収納庫19の吹抜部15に面した壁面(吹抜部15の西側の側壁面18aの一部)に、図3及び図5に示すように、好ましくは略全体に亘って例えば透明ガラス等を嵌め込むことにより、吹抜部15から透視可能な透明部51を設けて、上階収納庫19の吹抜部15に沿った部分に、吹抜部15から観賞可能な展示スペース52を形成することができる。
このような展示スペース52を設けることにより、吹抜部15の西側の側壁面18aの中間部分に配置されて、見易い高さに露出する当該展示スペース52内の展示物を、開放感のある吹抜部15から、博物館や展示館のような趣きで観賞することが可能になると共に、三次元的な立体感を備える展示物に適した展示スペース52を、容易に形成することが可能になる。なお、展示物や収納物の展示スペース52への出し入れは、好ましくは上階収納庫19における展示スペース52の裏側部分や、北側2階ホール38や南側2階ホール41による2階の床部12から、容易に行うことが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の軒桁上収納庫付き建物10によれば、軒桁14の高さ位置から下方に設けた吹抜部15の直上部分の軒桁上収納庫17に、収納物の出し入れを容易に行うことができると共に、屋内に適度な広がりと開放感を有する領域を得ることが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、軒桁上収納庫付き建物10は、軒桁14の高さ位置から下方に上階の床部13を横切って設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部15を有すると共に、吹抜部15の直上部分に軒桁上収納庫17を備えているので、軒桁14の高さ位置に2階の天井部16が設けられている建物10において、吹抜部15の上部空間を有効利用しつつ、吹抜部15によって適度な広がりと開放感を有する領域を屋内に形成することが可能になる。
また、吹抜部15を囲む側壁面の一面18aに隣接して、上階の床部13から0.5層分の高さの上階収納庫19が設けられ、且つ上階収納庫19の直上部分に1層分の高さの上段居住部20が上半部分20aを軒桁14の上方に延在して設けられているので、軒桁上収納庫17の床部17aと上段居住部20の床部20bとの間の高低差が0.5層分の高低差になると共に、上階収納庫19と上段居住部20との間の出入口46を0.5層分の高さの間口で形成可能となり、これらによって、上段居住部20の床部20bを安定した作業床として、上段居住部20の床部20bから必要に応じて適宜階段や梯子等を用いつつ、上階収納庫19への収納物の出し入れを容易に行うことが可能になる。さらに、上段居住部20の直下部分に設けられた上階収納庫19は、上階の床部13から出し入れが容易な利便性に富んだ収納庫を形成することが可能になる。
さらにまた、吹抜部15に、下階の床部12から0.5層分の高さに配置して上階と下階との間に踊場部22を設け、踊場部22の直下部分には、下階の床部12から出入り可能な踊場下居住部23が設けられているので、吹抜部15をさらに有効利用することが可能になると共に、下階の床部12から出入りが容易な使い勝手の良い収納スペースや居住スペースを形成することが可能になる。
また、上段居住部20の吹抜部15に面した壁面に連通口49が設けられ、上段居住部20や軒桁上収納庫17の直上部分の屋根面に開閉可能なトップライト50が設けられているので、連通口49及びトップライト50を開放状態とすることにより、1階から吹抜部15を介して上方に向かい、連通口49を通過した後に、上段居住部20や軒桁上収納庫17を経てトップライト50から外気に流出する空気の流れが容易に形成されるので、この空気の流れによって屋内の換気を効果的に行うことが可能になると共に、特に夏場において涼しい屋内環境を得ることが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、本発明の軒桁上収納庫付き建物は、2階建の住宅建築物である必要は必ずしもなく、2階等を下階、3階等を上階として、3階建て以上の建物に適用することもできる。また、軒桁上収納庫と上段居住部との間の出入口は、棟木の延設方向に向けて開口させる必要は必ずしもない。さらに、下階部分及び上階部分の間取りは、上述のものに限定されること無く、その他の種々の間取りとすることもできる。さらにまた、展示スペースの吹抜部に面した壁面に開口部を設けて、吹抜部から展示スペース内の展示物を観賞可能にすることもできる。
本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物の北側立面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物の東側立面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物を南側から見た、図4及び図5のA−Aに沿った断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物の構成を説明する1階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物の構成を説明する2階部分の間取り図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る軒桁上収納庫付き建物の構成を説明する屋根裏部分の間取り図である。
符号の説明
10 軒桁上収納庫付き建物
11 寄棟屋根
12 1階(下階)の床部
13 2階(上階)の床部
14 軒桁
15 吹抜部
16 2階(上階)の天井部
17 軒桁上収納庫
17a 軒桁上収納庫の床部
18a 西側の側壁面(吹抜部を囲む4方の側壁面の一面)
19 上階収納庫
20 上段居住部
20a 上段居住部の上半部分
20b 上段居住部の床部
21 室内階段
22 踊場部(吹抜部)
23 踊場下居住部
28 主吹抜部(吹抜部)
36 下部階段
37 上部階段
46 軒桁上収納庫と上段居住部との間の出入口
49 連通口
50 トップライト
51 透明部
52 展示スペース

Claims (4)

  1. 下階の床部から1層分の高さ位置に、上階の床部でもある下階の天井部が設けられると共に、上階の床部から1層分の高さ位置に配置される軒桁の高さ位置に、上階の天井部が設けられた基本構造を備える建物において、
    前記基本構造の一部に組み込むようにして、前記軒桁の高さ位置から下方に前記上階の床部を横切って設けた少なくとも1.5層分の高さの吹抜部と、該吹抜部の直上部分の上部空間に設けられた軒桁上収納庫とからなる部分を備えており、
    前記吹抜部を囲む4方の側壁面の一面に隣接して、前記上階の床部から0.5層分の高さの上階収納庫が設けられており、
    且つ該上階収納庫の直上部分には、前記上階の床部から階段を介して出入り可能な1層分の高さの上段居住部が、上半部分を前記軒桁の上方に延在させて設けられており、該上段居住部の上半部分から前記軒桁上収納庫に収納物を出し入れ可能となっている軒桁上収納庫付き建物。
  2. 前記吹抜部には、下階の床部から0.5層分の高さに配置して上階と下階との間の踊場部が設けられており、該踊場部の直下部分には、下階の床部から出入り可能な踊場下収納庫又は踊場下居住部が設けられている請求項1に記載の軒桁上収納庫付き建物。
  3. 前記上階収納庫の前記吹抜部に面した壁面は、前記吹抜部から透視可能な開口部又は透明部を備えており、前記上階収納庫の前記吹抜部に沿った部分は、前記吹抜部から観賞可能な展示スペースを形成している請求項1又は2に記載の軒桁上収納庫付き建物。
  4. 前記上段居住部の前記吹抜部に面した壁面には連通口が設けられており、前記上段居住部又は前記軒桁上収納庫の直上部分の屋根面には、開閉可能なトップライトが設けられている請求項1〜3のいずれかに記載の軒桁上収納庫付き建物。
JP2006236686A 2006-08-31 2006-08-31 軒桁上収納庫付き建物 Active JP5348831B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236686A JP5348831B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 軒桁上収納庫付き建物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2006236686A JP5348831B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 軒桁上収納庫付き建物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2008057252A JP2008057252A (ja) 2008-03-13
JP5348831B2 true JP5348831B2 (ja) 2013-11-20

Family

ID=39240332

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2006236686A Active JP5348831B2 (ja) 2006-08-31 2006-08-31 軒桁上収納庫付き建物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5348831B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5684465B2 (ja) * 2009-09-18 2015-03-11 ミサワホーム株式会社 建物の換気構造
JP5684696B2 (ja) * 2011-12-14 2015-03-18 ミサワホーム株式会社 建物
JP6990510B2 (ja) * 2016-12-22 2022-01-12 大和ハウス工業株式会社 建物

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003049550A (ja) * 2001-08-07 2003-02-21 Mitsui Home Co Ltd 住 宅
JP3987392B2 (ja) * 2002-07-24 2007-10-10 ミサワホーム株式会社 建物
JP4192164B2 (ja) * 2004-06-24 2008-12-03 ミサワホーム株式会社 建物
JP4192165B2 (ja) * 2004-06-25 2008-12-03 ミサワホーム株式会社 建物
JP4170281B2 (ja) * 2004-10-21 2008-10-22 ミサワホーム株式会社 建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2008057252A (ja) 2008-03-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6436130B2 (ja) 住宅
JP2005350880A (ja) 建物
JP5348831B2 (ja) 軒桁上収納庫付き建物
JP2014101690A (ja) 住宅
JP2008063886A (ja) 展示収納部付き建物
JP4162156B2 (ja) 収納室を持つ建物
JP4861757B2 (ja) 採光収納構造部分を備える建物
JP7003564B2 (ja) 建物
JP4236211B2 (ja) 収納室を持つ建物
JP2009041224A (ja) 集合住宅
JP4927472B2 (ja) 採光構造部分を備える建物
JP2008133649A (ja) 採光収納構造部分を備える建物
JP3151454U (ja) 南側(東側・西側)に面するアプローチテラスと住戸玄関を備えた集合住宅
WO2014204334A1 (ru) Многоквартирное здание
JP2018150802A (ja) 住宅
JP7369108B2 (ja) 建物
JP2019199786A (ja) 建物
JP6689021B2 (ja) 建物
JPH10292646A (ja) 土間空間付住宅
JP2008014086A (ja) 採光構造部分を備える建物
JP2007092429A (ja) 吹抜け付き建物
JP3494372B2 (ja) 建 物
JP6804856B2 (ja) 建物
JP4246078B2 (ja) 集合住宅
JP2004308283A (ja) 建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20081031

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20110705

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20110901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20120228

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20120528

A911 Transfer to examiner for re-examination before appeal (zenchi)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A911

Effective date: 20120604

A912 Re-examination (zenchi) completed and case transferred to appeal board

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A912

Effective date: 20120622

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20130820

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5348831

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250