JP2010121334A - 建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】建物本体1の中央にタワー部5が設けられており、各階2,3,4の一方の床2a,3a,4aは、他方の床2b,3b,4bよりも高い位置に設けられており、タワー部5は、居住領域10,11,12,13,14,15のうちの任意の居住領域に向かって開口する複数のユーティリティー部6,6…と、建物本体1内の各床2a,2b,3a,3b,4a,4bをそれぞれ連絡する階段7a,7b,7c,7d,7eを有する階段室7とを備えていることを特徴とする建物。これにより、複数のユーティリティー部を、例えば収納空間等として利用できるとともに、タワー部の両側の各階の床上に収納スペース等を設ける必要がない。
【選択図】図1
Description
しかしながら、小屋裏収納室を始めとする収納スペースを建物内から無くしてしまうとなると、物品を収納するために収納家具を部屋内に配置しなければならなかったり、近年では、近隣のレンタル収納スペースを利用する場合もある。ところが、このように部屋内に収納家具を配置すれば部屋の有効利用面積は狭くなるし、レンタル収納スペースを利用すれば使用料がかかるので、好ましくない。
そこで、収納スペースを確保しながら、比較的多くの数の部屋も確保できる建物が望まれている。また、収納スペースだけに限られず、例えば趣味や家事のためのスペース、勉強部屋としても利用できるようなスペース(以下、ユーティリティー部)を確保したいという要望もある。
前記タワー部5の両側に配設された各階2,3,4の双方の床2a,2b,3a,3b,4a,4bのうち、一方の床2a,3a,4aは、他方の床2b,3b,4bよりも高い位置に設けられており、
前記タワー部5は、このタワー部5の上下方向に沿って積層するとともに、前記建物本体1の各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4b上にそれぞれ設けられる居住領域10,11,12,13,14,15のうちの任意の居住領域に向かって開口する複数のユーティリティー部6,6…と、
これら複数のユーティリティー部6,6…に隣接するとともに、前記建物本体1内の各床2a,2b,3a,3b,4a,4bをそれぞれ連絡する階段7a,7b,7c,7d,7eを有する階段室7とを備えていることを特徴とする。
さらに、これら複数のユーティリティー部6,6…を収納スペースや勉強部屋等として利用できるので、前記タワー部5を挟んで、該タワー部5の両側に配設される各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4b上に収納スペース等を設ける必要がない。これによって、前記各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4b上に、前記居住領域10,11,12,13,14,15を確実に設けることができるので、従来に比して、比較的多くの数の部屋を確保することができる。
また、前記タワー部5が、前記複数のユーティリティー部6,6…に隣接するとともに、前記建物本体1内の各床2a,2b,3a,3b,4a,4bをそれぞれ連絡する階段7a,7b,7c,7d,7eを有する階段室7を備えているので、前記建物本体1内の高さの異なる床2a,2b,3a,3b,4a,4b間を連絡する動線を確保することができる。これによって、前記建物本体1内の各床2a,2b,3a,3b,4a,4b間を容易に行き来することができるので、前記複数のユーティリティー部6,6…を利用しやすくなる。
前記複数のユーティリティー部6,6…のうち、少なくとも一つは、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間とされていることを特徴とする。
また、この収納空間の天井高を0.9m〜1.4mとすることによって、この収納空間に人が入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保できるとともに、建物本体1の高さを、隣接する建物に日照等の影響を及ぼさない程度に抑えることができる。
さらに、収納空間の天井高が0.9m〜1.4mであれば、通常の部屋の半分程度に抑えられることになるので、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間とされたユーティリティー部6を、前記タワー部5の両側に配設された各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4b上に設けられる全ての居住領域10,11,12,13,14,15に割り当てることができる。
前記複数のユーティリティー部6,6…は、前記各階2,3,4の双方の床2a,2b,3a,3b,4a,4bと連続する高さに一体的に設けられる仕切り床6aによって上下に仕切られていることを特徴とする。
また、前記仕切り床6a上と、この仕切り床6aと連続する床2a,2b,3a,3b,4a,4b上との間を確実に行き来することができる。
前記建物本体1の上部には屋根1aが設けられており、
この屋根1aには、前記建物本体1の上層に位置する居住領域15に面する天窓8が開閉可能に設けられていることを特徴とする。
前記タワー部5の両側に配設された建物本体1の1階の双方の床2a,2bのうち、一方の床2aの上に設けられる居住領域10は、床面の高さが、地上面と略等しい高さに設定された土間床部10aと、この土間床部10aよりも若干高い位置に設定された玄関部10bとを有しており、
前記土間床部10aはカーポートとして利用されていることを特徴とする。
さらに、これら複数のユーティリティー部を収納スペースや勉強部屋等として利用できるので、タワー部を挟んで、該タワー部の両側に配設される各階の床上に収納スペース等を設ける必要がない。これによって、各階の床上に、居住領域を確実に設けることができるので、従来に比して、比較的多くの数の部屋を確保することができる。
また、タワー部が、複数のユーティリティー部に隣接するとともに、建物本体内の各床をそれぞれ連絡する階段を有する階段室を備えているので、建物本体内の高さの異なる床間を連絡する動線を確保することができる。これによって、建物本体内の各床間を容易に行き来できるので、複数のユーティリティー部を利用しやすくなる。
また、前記タワー部5の両側に配設された各階2,3,4の双方の床2a,2b,3a,3b,4a,4bのうち、一方の床2a,3a,4aは、他方の床2b,3b,4bよりも高い位置に設けられている。
また、前記タワー部5は、このタワー部5の上下方向に沿って積層するとともに、前記建物本体1の各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4b上にそれぞれ設けられる居住領域10,11,12,13,14,15のうちの任意の居住領域に向かって開口する複数のユーティリティー部6,6…と、これら複数のユーティリティー部6,6…に隣接するとともに、前記建物本体1内の各床2a,2b,3a,3b,4a,4bをそれぞれ連絡する階段7a,7b,7c,7d,7eを有する階段室7とを備えている。
すなわち、本実施の形態の建物本体1は、各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4bが半階ずつずれて配置されるスキップフロアの様式を採っている。
これによって、都市部等の狭小敷地であっても、前記建物本体1内に、収納スペース等として利用できる複数のユーティリティー部6,6…および比較的多くの部屋を確保しつつ、カーポートも確保することができる。
なお、前記1階2の他方の床2bは、地上面と略等しい高さの一方の床2aよりも低い位置に設けられるので、この居住領域11は、半地下の状態となっている。
なお、この居住領域12は、前記階段室7との間にドア等が設けられておらず、該階段室7に向かって開放された状態となっている。
なお、この居住領域15は、前記階段室7との間にドア等が設けられておらず、該階段室7に向かって開放された状態となっている。
なお、暖かい空気は上昇する性質を備えている。したがって、このように屋根1aに天窓8が設けられることによって、前記階段室7を通じて建物本体1内の暖かい空気を前記天窓8から排気することができ、温暖な時季において効率良く自然換気できるようになっている。
さらに、前記開口部12bから取り込んだ外気を、前記居住領域15の開口部15cへと通過させることもできる。
本実施の形態の複数のユーティリティー部6,6…は、図1〜図5に示すように、前記居住領域10,11,12,13,14,15の分設けられており、各ユーティリティー部6,6が前記居住領域10,11,12,13,14,15に向かって開口している。
また、前記仕切り床6a上と、この仕切り床6aと連続する床2a,2b,3a,3b,4a,4b上との間を確実に行き来することができる。
これによって、建物本体1内に複数の収納空間が設けられることになるので、、前記各階2,3,4の床2a,2b,3a,3b,4a,4b上に収納スペース等を設ける必要がない。
また、この収納空間の天井高を0.9m〜1.4mとすることによって、この収納空間に人が入って、何とか作業ができる最低限の高さを確保できるとともに、建物本体1の高さを、隣接する建物に日照等の影響を及ぼさない程度に抑えることができる。
さらに、収納空間の天井高が0.9m〜1.4mであれば、通常の部屋の半分程度に抑えられることになるので、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間とされたユーティリティー部6を、前記居住領域10,12,13,15に確実に割り当てることができる。
なお、この勉強部屋としてのユーティリティー部6は、前記居住領域14だけでなく、前記居住領域15と、前記階段室7に向かって開口している。これによって、ダイニング15aやキッチン15bで作業をしながら、子どもの様子を見ることができたり、行き来が容易でコミュニケーションを取りやすいという利点がある。
また、この勉強部屋としてのユーティリティー部6の天井高は、本実施の形態の他のユーティリティー部6,6…の天井高よりも高く設定されており、前記居住領域14の天井高と略等しい。
前記階段7aは、前記1階2の他方の床2bと、前記1階2の一方の床2aとの間に架設されており、前記階段7bは、前記1階2の一方の床2aと、前記2階3の他方の床3bとの間に架設されており、前記階段7cは、前記2階3の他方の床3bと、前記2階3の一方の床3aとの間に架設されており、前記階段7dは、前記2階3の一方の床3aと、前記3階4の他方の床4bとの間に架設されており、前記階段7eは、前記3階4の他方の床4bと、前記3階4の一方の床4aとの間に架設されている。
また、前記階段7eを除く階段7a,7b,7c,7dは、前記収納空間としてのユーティリティー部6,6…との間に壁が立設されて隔絶されている。
2 1階
3 2階
4 3階
5 タワー部
6 ユーティリティー部
7 階段室
Claims (5)
- 複数階建てに構築される建物本体の中央に、この建物本体の上下方向に沿ってタワー部が設けられており、この建物本体の各階の床は、前記タワー部を挟んで、該タワー部の両側に配設されており、
前記タワー部の両側に配設された各階の双方の床のうち、一方の床は、他方の床よりも高い位置に設けられており、
前記タワー部は、このタワー部の上下方向に沿って積層するとともに、前記建物本体の各階の床上にそれぞれ設けられる居住領域のうちの任意の居住領域に向かって開口する複数のユーティリティー部と、
これら複数のユーティリティー部に隣接するとともに、前記建物本体内の各床をそれぞれ連絡する階段を有する階段室とを備えていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記複数のユーティリティー部のうち、少なくとも一つは、天井高が0.9m〜1.4mの収納空間とされていることを特徴とする建物。 - 請求項1または2に記載の建物において、
前記複数のユーティリティー部は、前記各階の双方の床と連続する高さに一体的に設けられる仕切り床によって上下に仕切られていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載の建物において、
前記建物本体の上部には屋根が設けられており、
この屋根には、前記建物本体の上層に位置する居住領域に面する天窓が開閉可能に設けられていることを特徴とする建物。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の建物において、
前記タワー部の両側に配設された建物本体の1階の双方の床のうち、一方の床の上に設けられる居住領域は、床面の高さが、地上面と略等しい高さに設定された土間床部と、この土間床部よりも若干高い位置に設定された玄関部とを有しており、
前記土間床部はカーポートとして利用されていることを特徴とする建物。
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