JP2017145664A - 建物 - Google Patents

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JP2017145664A
JP2017145664A JP2016030284A JP2016030284A JP2017145664A JP 2017145664 A JP2017145664 A JP 2017145664A JP 2016030284 A JP2016030284 A JP 2016030284A JP 2016030284 A JP2016030284 A JP 2016030284A JP 2017145664 A JP2017145664 A JP 2017145664A
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晃一 坂田
Koichi Sakata
晃一 坂田
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Abstract

【課題】下階居室と上階居室の双方から中間階にいる家族を視認することができる建物を提供する。【解決手段】建物10は、下階12に形成された第1居室26と上階16に形成された第2居室28とを備えた居室部30と、居室部30に隣接して配置され、かつ、下階12及び上階16を連通する吹き抜け34と中間床22A及び2階床18Aを接続する上階段との少なくとも一方を備えた連通部38と、中間床22A上に設けられ、かつ、連通部38を挟んで居室部30と対向して配置され、第1居室26と第2居室28の双方から視認可能な中間階20と、を備えている。【選択図】図3

Description

本発明は、建物に関する。
従来、下階居室から視認可能な高床部を設け、家事をしながら、当該高床部で遊ぶ子供の様子を見守る建物が開示されている。
例えば、下記特許文献1には、下階側の下部階段と上階側の上部階段との間に踊り場が形成された折り返し階段を備え、下階に形成されたリビング、ダイニング及び玄関と踊り場とが、互いに視認可能な位置となるように配置された住宅が開示されている。下階に形成された居室及び玄関と踊り場との間には内壁等の視界を遮るものがなく、視認性が確保されているため、下階で家事や団欒をしながら、また外出時や帰宅時に、踊り場にいる家族の存在を確認し、見守ることができる。
特開2013−64234号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載の建物では、上部階段の上端部が廊下に接続されると共に、入口扉及び内壁を隔てて廊下と上階居室とが連接されているため、上階居室から踊り場への視認性を確保できない。その結果、上階居室にいながら踊り場にいる家族の存在を確認し、見守ることができない。
本発明は上記事実を考慮し、下階居室と上階居室の双方から中間階にいる家族を視認することができる建物を得ることが目的である。
上記目的を達成するために、第1の態様に係る建物は、下階に形成された第1居室と上階に形成された第2居室とを備えた居室部と、前記居室部に隣接して配置され、かつ、前記下階及び前記上階を連通する吹き抜けと、前記下階の一部を構成する下階床より高く前記上階の一部を構成する上階床より低い位置に配置された中間床と前上階床とを接続する階段と、の少なくとも一方を備えた連通部と、前記中間床上に設けられ、かつ、前記連通部を挟んで前記居室部と対向して配置され、前記第1居室と前記第2居室の双方から視認可能な中間階と、を備えている。
第2の態様に係る建物は、第1の態様に係る建物において、前記連通部が、前記吹き抜けと前記階段の双方を備えている。
第3の態様に係る建物は、第1又は第2の態様に係る建物において、前記上階には、側壁が前記中間階の側壁上方に配置され、前記中間階を視認可能な居住空間が設けられている。
第4の態様に係る建物は、第1〜第3の態様のいずれか1態様に係る建物において、前記第1居室及び前記第2居室の少なくとも一部が、上下に配管可能な水廻り部とされている。
第5の態様に係る建物は、第1〜第4の態様のいずれか1態様に係る建物において、前記階段が、前記下階床、前記中間床及び前記上階床を接続する折り返し階段であり、折り返し部分に形成された踊り場と前記中間床とが連接されている。
第6の態様に係る建物は、第1〜第5の態様のいずれか1態様に係る建物において、前記中間階が、インナガレージ上に形成されている。
第7の態様に係る建物は、下階に形成された第1居室と上階に形成された第2居室とを備えた第1居室部と、前記第1居室部に隣接して配置され、かつ、前記下階及び前記上階を連通する吹き抜けと、前記下階の一部を構成する下階床より高く前記上階の一部を構成する上階床より低い位置に配置された中間床と前記上階床とを接続する階段と、の少なくとも一方を備えた第1連通部と、前記中間床上に設けられ、かつ、前記第1連通部を挟んで前記第1居室部と対向して配置され、前記第1居室と前記第2居室の双方から視認可能な中間階と、前記中間階に隣接し前記第1連通部と重ならない側に配置され、かつ、前記下階及び前記上階を連通する吹き抜けを備えた第2連通部と、前記第2連通部を挟んで前記中間階と対向して配置され、かつ、前記下階に形成された第3居室と前記上階に形成された第4居室とを備え、前記第3居室と前記第4居室の少なくとも一方から前記中間階を視認可能な第2居室部と、を備えている。
第1の態様に係る建物によれば、下階及び上階を連通する吹き抜けと、中間床及び上階床を接続する階段との少なくとも一方を介して、第1居室及び第2居室を備えた居室部と中間階とが連通されている。このため、第1居室と第2居室の双方から中間階を視認することができる。
第2の態様に係る建物によれば、下階及び上階を連通する吹き抜けと、中間床と上階床とを接続する階段との双方を介して、第1居室及び第2居室を備えた居室部と中間階とが連通されている。このため、視通障害のない距離が長く、中間階の広い範囲を視認位置に立つ家族の通常視野内に収めることができる。
第3の態様に係る建物によれば、上階には、側壁が中間階の側壁上方に配置され、中間階を視認可能な居住空間が形成されている。このため、吹き抜け又は階段が介在させずに、中間階を視認することができる。
第4の態様に係る建物によれば、第1居室及び第2居室の少なくとも一部が水廻り部とされており、上下に配管することができる。
第5の態様に係る建物によれば、下階床、中間床及び上階床が折り返し階段により接続されており、折り返し部分に形成された踊り場と中間床とが連接されている。このため、第1居室にいる家族の視界が、中間床及び上階床を接続する階段により遮られることがなく、第1居室と中間階との視認性がより確保されやすい。
第6の態様に係る建物によれば、中間階下のスペースにインナガレージが形成されている。このため、中間階下のスペースを有効利用することができる。
第7の態様に係る建物によれば、中間階を視認可能な第1居室及び第2居室を備えた第1居室部と、吹き抜けと階段との少なくとも一方を備えた第1連通部と、中間階と、吹き抜けを備えた第2連通部と、中間階を視認可能な第3居室及び第4居室の少なくとも一方を備えた第2居室部と、が連設されている。このため、異なる居室部に形成された複数の居室から中間階を視認することができる。
以上説明したように、第1の態様に係る建物は、下階居室(第1居室)と上階居室(第2居室)の双方から中間階にいる家族を視認することができるという優れた効果を有する。
第2の態様に係る建物は、居室部と中間階との間に吹き抜け及び階段を介在させ、視通障害のない距離を長く設定することにより、中間階の広い範囲を第1居室にいる家族の通常視野内に収めることができる。また、一般に視認性を確保しにくい居室部の中間階反対側の端部と中間階との視認性を確保でき、当該端部から、中間階にいる家族を視認することができるという優れた効果を有する。
第3の態様に係る建物は、視通障害のない距離が短い位置からでも視認性を確保でき、吹き抜けや階段を介在させずに、中間階にいる家族を視認することができるという優れた効果を有する。
第4の態様に係る建物は、第1居室及び第2居室の上下に配管される結果、配管の設計及び施工が容易になるという優れた効果を有する。
第5の態様に係る建物は、折り返し階段の折り返し部分に形成された踊り場と中間床とが連接されている結果、第1居室にいる家族の視界が、中間床及び上階床を接続する階段に遮られることがない。第1居室と中間階との視認性が、階段形状の影響を受けることなく確保され、中間階にいる家族を視認することができるという優れた効果を有する。
第6の態様に係る建物は、中間階下にインナガレージが形成されている結果、中間階下のスペースを有効利用することができるという優れた効果を有する。
第7の態様に係る建物は、第1居室部を構成する第1居室及び第2居室、並びに、第2居室部を構成する第3居室と第4居室の少なくとも一方から中間階を視認することができ、異なる居室部に形成された下階居室及び上階居室から中間階にいる家族を視認することができるという優れた効果を有する。
第1実施形態に係る建物の1階平面図である。 図1に示される建物の2階平面図である。 図1に示される建物の居室部からの視界を模式的に表す縦断面図である。 第2実施形態に係る建物の居室部からの視界を模式的に表す縦断面図である。
<第1実施形態>
以下、図1〜図3を用いて、本発明に係る建物の第1実施形態について説明する。
(建物10の全体構成)
まず、図1及び図2を用いて、建物10の全体構成について説明する。
図1及び図2に示されるように、建物10は、鉄骨軸組工法により構築された2階建て住宅とされている。なお、説明の便宜上、図1及び図2の平面図には建物と方位の関係の一例を示す方位記号を付記しており、適宜、方位を用いて説明することにする。
建物10は、下階12を構成する1階部分14と、上階16を構成する2階部分18と、下階12と上階16との略中間高さに設けられて中間階20を構成する中間階部分22とを備えている。2階部分18の上端部には、一例として陸屋根24が設置されている。また、建物10の南側の桁面の中央部には、平面視で半円状に形成された凸部10Aが建築デザイン上の観点等から設けられている。
1階部分14及び2階部分18は、一本の梁(図示省略)の下面及び上面に、複数の1階柱(図示省略)の上面及び複数の2階柱(図示省略)の下面がそれぞれ接合された梁勝ちシステムが採用されており、2階部分18の一部は柱及び床のない空間(吹き抜け空間や階段室上方の空間)とされている。
1階部分14は、1階床14Aを含んで構成されており、1階床14Aは、1階梁(図示省略)の上面にALC(軽量気泡コンクリート)パネルを敷設することにより形成されている。2階部分18の床を構成する2階床18A、及び中間階部分22の床を構成する中間床22Aも同様に、各階を構成する梁上にALCパネルを載置することにより形成されている。
建物10の一方の妻側端部(西側端部)には、1階部分14に形成された第1居室26と、2階部分18に形成された第2居室28とを備えた居室部30が、当該一方の妻側端部に立設された内壁32に沿って配設されている。
建物10の桁方向中間部(居室部30の東側端部)には、1階部分14及び2階部分18を建物高さ方向に連通する吹き抜け34(図3参照)が設けられている。さらに、吹き抜け34の側方には、1階床14A、中間床22A、及び2階床18Aを接続する折り返し階段36が配設されている。
上述した吹き抜け34及び折り返し階段(階段室)36は連通部38を構成しており、吹き抜け34及び折り返し階段36の上方に形成された空間は、居室部30と中間階20とを水平方向に連通し、視通障害となるものがない。その結果、居室部30から中間階20への視認性が確保され、当該空間を介して居室部30を構成する第1居室26と第2居室28の双方から中間階20が視認可能とされている。
建物10の他方の妻側端部には、当該妻側端部に立設された内壁40に沿って、中間階20が配設されている。居室部30及び中間階20が、建物10の桁方向(東西方向)両端部に立設された内壁32、40に沿って配設されているため、居室部30及び中間階20間の目視可能な距離を長くとることができ、居室部30にいる家族の通常視野内に中間階22の広範囲を収めることが可能である。
また、一般に視通障害が入り込みやすい居室部30の中間階20と反対側の端部(内壁32近傍)と中間階20との視認性を確保でき、当該端部を含めた1階部分14のほぼ全ての場所から、中間階20を視認可能とされている。
(1階部分14の詳細構成)
次に、図1を用いて、1階部分14の詳細構成について説明する。
図1に示されるように、建物10の1階部分14には、台所42、食堂44、及び居間46を含む第1居室26が配設されている。第1居室26は遮る間仕切り壁のない連続した空間とされている。
補足すると、第1居室26の一角(北西側端部)には、キッチンセット48を備えた台所42が配設されている。キッチンセット48は、その前面が、折り返し階段36(図3参照)を挟んで、中間階20と対向するように配置されており、台所42で家事をしながら、折り返し階段36上方に形成された空間を介して、家事を行う家族の通常視野内において中間階20を視認できるように構成されている。
台所42に隣接して、テーブルセット52を備えた食堂44が配設されている。テーブルセット52の片側は、折り返し階段36を挟んで、中間階20と対向するように配置されている。このため、食堂44で食事をしながら、折り返し階段36上方に形成された空間を介して、食事を行う家族の通常視野内において中間階20を視認できるように構成されている。
居間46は、台所42及び食堂44と折り返し階段36との間に配置されており、折り返し階段36を挟んで、中間階20と対向するように配設されている。その結果、居間46で団欒しながら、折り返し階段36の上方に形成された空間を介して、団欒する家族の通常視野内において中間階20を視認できるように構成されている。
折り返し階段36は、1階床14A及び中間床22Aを接続する下階段50と、中間床22A及び2階床18Aを接続する上階段54とを含んで構成されており、下階段50は、直階段部56及び廻り階段部58を含んで構成されている。
また、上階段54の下方にはトイレ66が配設されており、更にその略南側には洗面台68が配設されている。このため、第1居室26にいる家族が、トイレ66又は洗面台68に移動する過程で、下階段50及び中間階20を視認可能とされている。
トイレ66及び洗面台68は第1水廻り部70を構成しており、更に第1水廻り部70と壁72を隔ててインナガレージ74が配設されている。インナガレージ74は、中間階20下方に配設され、中間床22Aは、1階床14A及び2階床18Aの略中間高さ(1階床14Aからおよそ1500mmの高さ)の位置に設置されているため、普通乗用車76が収容可能とされている。
その他、1階部分14の桁方向中央部(南側)には、玄関部78が配設されている。玄関部78は、インナガレージ74に通じる第1玄関扉80、敷地又は路上82に通じる第2玄関扉84、第1玄関扉80及び第2玄関扉84に接続された玄関土間86を含んで構成されている。
玄関部78と居間46の間には、第1居室26への入退室を行うための引き違い戸92が設置されている。引き違い戸92から入室した屋内右側(北東側)には、下階段50及び中間階20が配設されているため、インナガレージ74、敷地又は路上82(外出先)から第1居室26へ入室する際に、進行方向斜め上方の通常視野内において中間階20を視認可能とされている。
玄関部78の側方(インナガレージ74と反対側)には、矩形状のテラス94が設けられている。テラス94は、食堂44の南側端部に位置し、テラス94と食堂44の間には、引き違い戸96が設置されている。引き違い戸96は、内壁32近傍から、第1居室26の略中央部に亘って形成されており、テラス94から第1居室26へ入室する際、中間階20を視認可能に構成されている。
(中間階部分22の詳細構成)
次に、図2を用いて、中間階部分22の詳細構成について説明する。
図2に示されるように、中間床22A上に設けられた中間階20には、平面視にて略矩形状の見守りスペース98が形成されている。見守りスペース98の西側には、1階部分14の台所42に配設されたキッチンセット48と対向する位置に机100及び椅子102が配置されており、台所42から、家事をしながら中間階20を視認でき、見守りスペース98にて学習する家族の様子をうかがうことができる構成とされている。
見守りスペース98の西側端部には、上階段54が配設されている。上階段54は、直階段部104及び廻り階段部106を含んで構成されている。
廻り階段部106は、1階床14Aから所定の高さに固定された支持部に、略二等辺三角形状の2枚の踏板110A、110Bを載置することにより形成されている。踏板110A、110Bの長辺を蹴込板(図示省略)を介して並設させることにより、直階段部104の直進方向を略直角に方向転換させることが可能となる。
複数の踏板110のうち、最上段に載置された踏板110Bは、端部が中間床22Aと連接され、中間床22Aと同一平面上に形成されている。
複数の踏板110のうち、最下段に載置された踏板110Aは、下階段50を構成する廻り階段部58と接続されており、下階段50の廻り階段部58及び上階段54の廻り階段部106は、踊り場114を構成している。踊り場114と中間床22Aとが連接されているため、第1居室26にいる家族の視界が上階段54により遮られることがなく、第1居室26と中間階20との視認性をより確保しやすくなっている。
(2階部分18の詳細構成)
次に、図2を用いて、2階部分18の詳細構成について説明する。
図2に示されるように、建物10の2階部分18には、一方の妻側端部(西側端部)に立設された内壁32に沿って、第2居室28が配設されている。第2居室28の角部には、ウォークインクローゼット型の収納部116が配設されており、更に収納部116に隣接して化粧台118が北側の桁面に沿って設置されている。
化粧台118の端には間仕切り壁120が配設されている。この間仕切り壁120には、第2居室28のほぼ全幅に亘って、ガラスが埋め込まれた引き違い窓122が形成されており、化粧台118にて身支度を整えながら吹き抜け34及び折り返し階段36を介して、中間階20が視認可能とされている。また、化粧台118及び1階部分14に配設された台所42は第2水廻り部124を構成しており、上下に配管可能とされている。
また、第2居室28の妻方向中間部には寝室126が配設されており、更に寝室126の南側には、バルコニー128が配設されている。バルコニー128の東側端部は、前述した半円状に形成された凸部10Aに接続されており、二階部分18の凸部10A内には、子供部屋130、132が設けられている。
2階部分18の他方の妻側端部の南側(子供部屋132の東側端部)には、バルコニー134と、浴室136及び洗面室138を備えた第3水廻り部140とが配設されている。
第3水廻り部140の北側端部には、間仕切り壁142が配置されている。この間仕切り壁142は前述した中間階20の間仕切り壁144の上方に配置されており、ガラスが埋め込まれた引き違い窓146が設けられている。このため、吹き抜け34や折り返し階段36を介在させずに、洗面室138で身支度を整えながら、引き違い窓146から中間階20を見下ろし、中間階20を視認可能とされている。また、第3水廻り部140と1階部分14に配設された第1水廻り部70とは、上下に配管可能とされている。
第3水廻り部140の西側端部には、2階部分18の略中央において、桁方向(東西方向)に延在する廊下148が設けられている。廊下148は吹き抜け34及び折り返し階段36に面しており、第3水廻り部140、折り返し階段36(上階段54)、第2居室28、及び子供部屋130、132からアクセス可能とされている。このため、廊下148を移動しながら、吹き抜け34及び折り返し階段36の上方の空間を介して、中間階20を視認できる構成とされている。
このように、建物10は、桁方向においては、連通部38を挟んで中間階20と居室部30とを対向して配設することで視通障害を極力なくし、妻方向においては、中間階20を直接見下ろす位置に、生活動線を設定することで中間階20への視認性を確保し、下階居室の内壁32近傍などを含めた建物10のほぼ全ての位置から、家事や団欒しながら、中間階20を視認できる構成とされている。
(作用及び効果)
次に、図3を用いて、本実施形態の作用及び効果について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係る建物10は、下階12に形成された第1居室26と上階16に形成された第2居室28とを備えた居室部30と、居室部30に隣接して配置され、かつ、下階12及び上階16を連通する吹き抜け34と、中間床22Aと上階床18Aとを接続する階段と、の少なくとも一方を備えた連通部38と、中間床22A上に設けられ、かつ、連通部38を挟んで居室部30と対向して配置され、第1居室26と第2居室28の双方から視認可能な中間階20と、を備えている。このため、吹き抜け34及び折り返し階段36を介して、第1居室26及び第2居室28を備えた居室部30と中間階20とが連通されることになり、下階居室(第1居室26)、上階居室(第2居室28)の双方から中間階20にいる家族を視認することができる。
また、連通部38が、吹き抜け34と折り返し階段36の双方を備えている場合、第1居室26又は第2居室28にいる家族の位置から、視認対象である中間階20にいる家族の位置までの視通障害のない距離を長くとることができる。このため、中間階20の広い範囲を視認位置に立つ家族の通常視野内に収めることが可能となる。
特に、一般に視認性を確保しにくい居室部30の中間階20の反対側の端部(内壁32近傍)と中間階20との視認性を確保でき、当該端部を含めた居室部30のほぼ全ての位置から、中間階20にいる家族を視認することができる。
さらに、本実施形態では、上階16に、側壁140が中間階20の間仕切り壁142の上方に配置され、中間階20を視認可能な第2水廻り部140が形成されている。このため、2階部分18において、第2居室28と異なる位置から中間階20への視認性を確保でき、吹き抜け34や折り返し階段36を介在させずに、中間階20にいる家族を視認することができる。
また、本実施形態では、第1居室26及び第2居室28が、上下に配管可能な第2水廻り部124とされている。その結果、配管の設計及び施工が容易になる。
さらに、本実施形態では、折り返し階段36の折り返し部分に形成された踊り場114と中間床22Aとが連接されている。その結果、第1居室26にいる家族の視界が、中間階20と上階16とを接続する上階段54により遮られることがなく、第1居室26と中間階20との視認性が、階段形状の影響を受けることなく確保され、中間階20にいる家族を視認することができる。
また、本実施形態では、中間階20がインナガレージ74上に形成されているため、中間階20下方スペースを有効利用することができる。
<第2実施形態>
次に、図4を用いて、本発明に係る建物の第2実施形態について説明する。なお、前述した第1実施形態と同一構成部分については、同一の番号を付しその説明を省略する。
(構成)
図4に示されるように、本実施形態に係る建物148は、居室部及び連通部が複数設けられている点に特徴がある。具体的には、建物148は、第1居室部150、第1連通部152、中間階20に加え、第2連通部154及び第2居室部156を含んで構成されている。第1居室部150及び第1連通部152は、第1実施形態における居室部30及び連通部38と同一の構成を有し、建物148内の同一位置に配設されている。
建物148の桁方向中間部(第1居室部150及び第1連通部152の東側端部)には、中間階20が配設されている。中間階20は、中間床22A上に設けられ、第1連通部152を挟んで第1居室部150と対向して配置されているため、第1居室部150を構成する第1居室26と第2居室28の双方から中間階20を視認可能とされている。
中間階20の東側端部には、第2連通部154が配設されている。第2連通部154は吹き抜け158を備えており、下階12及び上階16を垂直方向に連通すると共に、中間階20及び第2居室部156を水平方向に連通している。
第2連通部154の側方には、第2居室部156が隣接して配設されており、第2居室部156は、下階12に形成された第3居室160と上階に形成された第4居室162とを備えている。第2居室部156は、第2連通部154を挟んで、中間階20と対向して配置されているため、第3居室160と第4居室162の少なくとも一方から中間階20を視認可能に構成されている。このように、建物148は、中間階20を中心として桁方向に略対称構造とされている。
なお、本実施形態では、第4居室162から中間階20を視認可能に構成されているが、中間階20及び第2居室部156間における視認するための距離や、中間床22Aの設置高さを調整することにより、第3居室160と第4居室162の双方から中間階20を視認できるように構成してもよい。
例えば、本実施形態では、第1居室部150、第1連通部152、中間階20、第2連通部154、及び第2居室部156が桁方向に略直線状に連設されているが、第1居室部150及び第1連通部152を、中間階20を挟んで、第2連通部154及び第2居室部156に対し直交して配置する略L字状に構成したり、第2連通部154に吹き抜け158と階段の双方を設けるなどして、中間階20及び第2居室部156間の視通障害のない距離を長く設定することが可能である。その結果、第3居室160から中間階20への視認性を確保することができる。
また、本実施形態では、1階床14Aに対する2階床18Aの高さを略等分した位置に中間床22Aを配設しているが、これよりも低い位置に配設することにより、第3居室160から中間階20への視認性を確保することができる。
(作用及び効果)
本実施形態に係る建物10は、中間階20を視認可能な第1居室26及び第2居室28を備えた第1居室部150と、吹き抜け34及び折り返し階段36の双方を備えた第1連通部152と、中間階20と、吹き抜け158を備えた第2連通部154と、中間階20を視認可能な第3居室160(及び第4居室162)を備えた第2居室部156と、が連設されている。
このため、第1居室部150及び第2居室部156は、第1連通部152及び第2連通部154を挟んで、中間階20とそれぞれ対向して配置されることになる。その結果、第1居室部150及び第2居室部156に形成された各居室から中間階20を視認することができ、異なる居室部(第1居室部150、第2居室部156)に形成された下階居室(第1居室26、第3居室160)及び上階居室(第2居室28、第4居室162)から中間階20にいる家族を視認することができる。
<本実施形態の補足説明>
なお、本実施形態では、梁勝ち架構を有する鉄骨軸組工法により建築された建物10、148に対して本発明を適用しているが、これに限らず、ユニット工法により建築された建物に対して本発明を適用しても良い。
また、本実施形態では、連通部58を介さずに上階16から中間階20を視認可能な居住空間として、浴室138及び洗面室142から構成される第3水廻り部142を適用しているが、これに限定されるものではない。居住空間には、浴室、洗面室、廊下などの非居室の他、居間、食堂、寝室などの居室も含まれる。
さらに、本実施形態では、連通部58及び第1連通部152を構成する階段として、折り返し階段36を適用しているが、これに限らず、他の階段の種類、構造を採用してもよい。
また、本実施形態では、1階床14Aに対する2階床18Aの高さを略等分した位置に中間床22Aを配設しているが、これに限らず、下階床より高く、かつ上階床より低い高さに配設すればよい。例えば、二世帯住宅において、1階部分14に親世代が居住する場合に、中間床を中間高さよりも低い位置に設置し、下階段50の傾斜角度を緩やかにしてもよい。
10、148 建物
12 下階
14A 1階床(下階床)
16 上階
18A 2階床(上階床)
20 中間階
22A 中間床
26 第1居室
28 第2居室
30 居室部
34 吹き抜け
36 折り返し階段
38 連通部
74 インナガレージ
114 踊り場
124 第2水廻り部(水廻り部)
140 第3水廻り部(居住空間)
142、144 間仕切り壁(側壁)
150 第1居室部
152 第1連通部
154 第2連通部
156 第2居室部
158 吹き抜け
160 第3居室
162 第4居室

Claims (7)

  1. 下階に形成された第1居室と上階に形成された第2居室とを備えた居室部と、
    前記居室部に隣接して配置され、かつ、前記下階及び前記上階を連通する吹き抜けと、前記下階の一部を構成する下階床より高く前記上階の一部を構成する上階床より低い位置に配置された中間床と前記上階床とを接続する階段と、の少なくとも一方を備えた連通部と、
    前記中間床上に設けられ、かつ、前記連通部を挟んで前記居室部と対向して配置され、前記第1居室と前記第2居室の双方から視認可能な中間階と、
    を備えた建物。
  2. 前記連通部は、前記吹き抜けと前記階段の双方を備えた請求項1に記載の建物。
  3. 前記上階には、側壁が前記中間階の側壁上方に配置され、前記中間階を視認可能な居住空間が設けられている請求項1又は請求項2に記載の建物。
  4. 前記第1居室及び前記第2居室は、少なくともその一部が上下に配管可能な水廻り部とされている請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の建物。
  5. 前記階段は、前記下階床、前記中間床及び前記上階床を接続する折り返し階段であり、折り返し部分に形成された踊り場と前記中間床とが連接されている請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の建物。
  6. 前記中間階は、インナガレージ上に形成されている請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の建物。
  7. 下階に形成された第1居室と上階に形成された第2居室とを備えた第1居室部と、
    前記第1居室部に隣接して配置され、かつ、前記下階及び前記上階を連通する吹き抜けと、前記下階の一部を構成する下階床より高く前記上階の一部を構成する上階床より低い位置に配置された中間床と前記上階床とを接続する階段と、の少なくとも一方を備えた第1連通部と、
    前記中間床上に設けられ、かつ、前記第1連通部を挟んで前記第1居室部と対向して配置され、前記第1居室と前記第2居室の双方から視認可能な中間階と、
    前記中間階に隣接し前記第1連通部と重ならない側に配置され、かつ、前記下階及び前記上階を連通する吹き抜けを備えた第2連通部と、
    前記第2連通部を挟んで前記中間階と対向して配置され、かつ、前記下階に形成された第3居室と前記上階に形成された第4居室とを備え、前記第3居室と前記第4居室の少なくとも一方から前記中間階を視認可能な第2居室部と、
    を備えた建物。
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