JP5845164B2 - ユニット式建物の屋根構造 - Google Patents

ユニット式建物の屋根構造 Download PDF

Info

Publication number
JP5845164B2
JP5845164B2 JP2012248930A JP2012248930A JP5845164B2 JP 5845164 B2 JP5845164 B2 JP 5845164B2 JP 2012248930 A JP2012248930 A JP 2012248930A JP 2012248930 A JP2012248930 A JP 2012248930A JP 5845164 B2 JP5845164 B2 JP 5845164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
building
balcony
panel
auxiliary panel
unit
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2012248930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014098232A (ja
Inventor
浩司 近藤
浩司 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Misawa Homes Co Ltd filed Critical Misawa Homes Co Ltd
Priority to JP2012248930A priority Critical patent/JP5845164B2/ja
Publication of JP2014098232A publication Critical patent/JP2014098232A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5845164B2 publication Critical patent/JP5845164B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ユニット式建物の屋根構造に関する。
従来から、住宅構造の一つとして、工場で製造された箱状の建物ユニットが建築現場で複数組み合わせられることで構築されるユニット式建物が知られている。建物ユニットは、四隅に立設される4本の柱と、これらの柱の上端間同士及び下端間同士をそれぞれ連結する天井梁及び床梁とから構成される。
このように構成されるユニット式建物の最上階部分にバルコニーを設け、バルコニーの上方に軒を設けようとする場合、屋根の端部がバルコニーの上方を覆うように屋根パネルを延出して設ける方法が考えられる(例えば、特許文献1参照)。
特開2011−236700号公報
しかしながら、屋根パネルを延出してバルコニーの上方に軒を形成すると、都市型住宅地等のように隣地との間隔が狭い場合に、バルコニー側とそれ以外の屋根パネルの軒が隣地に侵入してしまう場合があり、好ましくない。
これに対しては、例えば図7に示すような屋根構造が考えられる。図7に示す屋根構造250は、バルコニー233の上方の屋根パネル254aのみが延出されて軒234が形成され、それ以外の部分の屋根パネル254bは、隣地に侵入しないように軒出を抑えて形成され、その端部に幕板等(図示略)が設けられて構成されている。屋根構造をこのように構成することにより、バルコニー233の上方に軒を設けつつ、軒先が隣地に侵入することを防止できるものであるが、バルコニー233側の軒先とそれ以外の軒先とでデザインが異なってしまい、美観が損なわれるという問題が生じる。また、バルコニー233側の軒234は束に支持されていないため安定性に欠けるという問題もある。
そこで、本発明は、屋根全体の美観を保ちつつ、軒を隣地に侵入させることなく、バルコニーの上方に軒を設けることのできるユニット式建物の屋根構造を提供することを目的としている。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、例えば図1、図4に示すように、四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ天井梁及び床梁で連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニット3を上下に複数組み合わせて建築され、最上階部分(例えば上階部分2)にバルコニー33を有するユニット式建物100の屋根構造50であって、
前記バルコニー33に面する建物ユニット3に設けられ、前記バルコニー33の上方を覆う補助パネル52と、
前記最上階部分の建物ユニット3及び前記補助パネル52の上に立設される複数の束53と、
前記複数の束53に支持される屋根パネル54と、を備えてなり、
前記バルコニー33に面する建物ユニット3に対して固定されるブラケット55を更に備え、
前記補助パネル52は、前記ブラケット55を介して前記バルコニー33に面する建物ユニット3に対して取り付けられていることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、最上階部分(例えば上階部分2)にバルコニー33を有するユニット式建物100の屋根構造50が、バルコニー33に面する建物ユニット3に設けられバルコニー33の上方を覆う補助パネル52と、最上階部分の建物ユニット3及び補助パネル52の上に立設される複数の束53と、複数の束53に支持される屋根パネル54とを備えて構成されているので、バルコニー33側の軒先とそれ以外の軒先とのデザインを統一させて屋根全体の美観を保ちつつ、隣地に軒を侵入させることなく、バルコニー33の上に軒34を設けることができる。また、建物ユニット3に対して取り付けられた補助パネル52の上に束53が立設されて、当該束53に屋根パネル54が支持されるので、軒34を構成する屋根パネル54が補助パネル52及び束53に支持されて安定性の高い軒34を設けることができる。
また、ブラケット55がバルコニー33に面する建物ユニット3に対して固定され、補助パネル52が当該ブラケット55を介してバルコニー33に面する建物ユニット3に対して取り付けられているので、補助パネル52が建物ユニット3に対して強固に取り付けられて安定し、これによりバルコニー33の上方に設けられる軒34の安定性が向上する。
請求項2に記載の発明は、例えば図1及び図4〜6に示すように、請求項1に記載のユニット式建物100の屋根構造を50において、
前記最上階部分(例えば上階部分2)の建物ユニット3は、四隅に立設された柱及び天井梁の上に、一辺が当該建物ユニット3の隣接する柱間の長さである小屋パネル51を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明によれば、最上階部分(例えば上階部分2)の建物ユニット3が、四隅に立設された柱及び天井梁の上に、一辺が当該建物ユニット3の隣接する柱間の長さである小屋パネル51を有しているので、屋根パネル54の荷重を複数の束53から小屋パネル51を介して建物ユニット3に伝達させることができ、建物ユニット3の耐久性を向上させることができる。
請求項に記載の発明は、例えば図4に示すように、請求項1または2に記載のユニット式建物100の屋根構造50において、
前記補助パネル52は、前記バルコニー33に面する建物ユニット3のうち、少なくとも2以上の互いに隣接する建物ユニット3に対してそれぞれ設けられていることを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、補助パネル52が、バルコニー33に面する建物ユニット3のうち、少なくとも2以上の互いに隣接する建物ユニット3に対してそれぞれ設けられているので、各補助パネル52a,52bの大きさが小さく、搬送性に優れる。
請求項に記載の発明は、例えば図5に示すように、請求項1または2に記載のユニット式建物100の屋根構造50において、
前記補助パネル62は、前記バルコニー33に面する建物ユニット3のうち、少なくとも2以上の互いに隣接する建物ユニット3に対して一体として設けられ、
前記補助パネル62は、前記バルコニー33に面する建物ユニット3に取り付けられる基端部621側から前記バルコニー33を覆う先端部622側にかけて配置される控え梁623を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、バルコニー33に面する2つの隣接する建物ユニット3に対して一体として補助パネル62が設けられているので、補助パネル62の取り付け作業が容易となる。また、補助パネル62は、基端部621側から先端部622側にかけて配置される控え梁623を有するので、複数の建物ユニット3を跨いで長尺に設けられる補助パネル62を補強することができる。
請求項に記載の発明は、例えば図6に示すように、請求項1または2に記載のユニット式建物100の屋根構造50において、
前記バルコニー33に面する建物ユニット3のうち、互いに隣接する2つの建物ユニット3同士が所定の間隔寸法で離し置きされて当該2つの建物ユニット3同士の間に離し置き部4が形成され、
前記補助パネル72は、当該2つの建物ユニット3に対して前記離し置き部4を跨いで一体として設けられ、
前記補助パネル72は、当該2つの建物ユニット3と前記離し置き部4との境界部分と同一線上に配置される控え梁723,724を有することを特徴とする。
請求項に記載の発明によれば、バルコニー33に面する2つの隣接する建物ユニット3同士の間に離し置き部4が形成されていても、補助パネル72をバルコニー33に面する建物ユニット3に対して当該離し置き部4を跨いで一体として設けることができ、本発明は離し置き部4を有するユニット式建物100に対しても適用可能である。また、補助パネル72は、バルコニー33に面する建物ユニット3に対して離し置き部4を跨いで一体として設けられているので、ユニット式建物100に離し置き部4が形成されている場合であっても、補助パネル72を容易に取り付けることができる。また、補助パネル72は、建物ユニット3と離し置き部4との境界部分と同一線上に配置される控え梁723,724を有するので、複数の建物ユニット3及び離し置き部4を跨いで長尺に設けられる補助パネル72を補強することができる。
本発明によれば、屋根全体の美観を保ちつつ、軒を隣地に侵入させることなく、バルコニーの上方に軒を設けることができる。
本発明に係る屋根構造を備えるユニット式建物を示す概略構成図である。 図1に示すユニット式建物の下階を示す間取り図である。 図1に示すユニット式建物の上階を示す間取り図である。 図1におけるIV−IV線に沿った面の矢視断面図である。 ユニット式建物の屋根構造の変形例1を示す図である。 ユニット式建物の屋根構造の変形例2を示す図である。 従来の屋根構造を示す概略構成図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。ただし、以下に述べる実施の形態には、本発明を実施するために技術的に好ましい種々の限定が付されているが、発明の範囲を以下の実施形態及び図示例に限定するものではない。
図1は、本発明に係る屋根構造50を備えるユニット式建物100を示す概略図である。
ユニット式建物100は、四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ天井梁及び床梁で連結した略直方体のフレームを有する建物ユニット3が上下に複数組み合わされて建築された建物である。本実施形態においては、建物ユニット3が、四隅に立設された柱及び天井梁の上に、一辺が当該建物ユニット3の隣接する柱間の長さである小屋パネル51を有している。ユニット式建物100は、上階部分(最上階部分)2にバルコニー33を有する。このユニット式建物100の間取りについては、図2及び図3を参照して、以下に説明する。
まずは、本実施形態のユニット式建物100における下階部分1の間取りについて、図2を参照して説明する。
図2に示すように、ユニット式建物100の下階部分1の東側には、ユニット式建物100の東側に向けて開口した玄関10が設けられている。玄関10は、玄関ポーチ11と、玄関ポーチ11から連続する土間床12と、玄関ポーチ11と土間床12との間を仕切る玄関扉13と、玄関ホール14とからなる。玄関ホール14内の南側部分には、収納部14aが設けられている。
玄関10の北側には、マルチルーム15が設けられている。このマルチルーム15は、図示したような畳空間であっても良いし、ここでは図示しない玄関10の土間床12から連通する土間収納であっても良く、所望する仕様に任意に変更可能なマルチな態様として用いられる。また、マルチルーム15の東側及び南側の壁面にはそれぞれ窓15a,15bが設けられており、当該窓15a,15bから採光可能となっている。また、マルチルーム15の南側であって土間床12の北側には、収納部15cが設けられ、マルチルーム15側に開口する。
マルチルーム15の北側には、浴室17及び洗面所18が設けられている。これら浴室17及び洗面所18の間(即ち、浴室17の西側)には、浴室17の出入口17aが設けられている。洗面所18の東側(浴室17の出入口17a側)の空間は、入浴時の脱衣所としても機能する。また、洗面所18の出入口18aは西側に設けられ、後述する階段室22側から出入り可能となっている。これら浴室17及び洗面所18の北側の壁面には、それぞれ窓17b,18bが設けられ、採光可能となっている。
マルチルーム15の西側には、引き戸15dを介してダイニング・キッチン16が設けられている。ダイニング・キッチン16の南側部分は、大空間のリビング19が当該ダイニング・キッチン16と連通して設けられている。つまり、ダイニング・キッチン16の南側部分はリビング19と一体化している。リビング19の東側には、玄関10に面した出入口19aが設けられている。
リビング19の南側には、屋外へ通じる開口部20が設けられ、この開口部20には窓20aが設けられている。このため、窓20aから入射した光を、リビング19を介してダイニング・キッチン16まで届かせることができ、ダイニング・キッチン16の採光を良好にすることができる。また、開口部20の南側には、窓20aを介してユニット式建物100の外方に面したデッキ空間21が設けられている。デッキ空間21の高さは、リビング19及びダイニング・キッチン16の床高さ、即ち下階部分1の床の高さに等しく、屋内外の空間を一体に見せることができる。
ダイニング・キッチン16の北側には、階段室22が設けられている。この階段室22は、下階部分1から上階部分2に至る階段22aを備えている。この階段22aは、折り返し階段とされている。
また、下階部分1において、階段室22の階段22aの南側は、上階部分2へ向けた階段22aの下方に形成される階段下空間となっており、当該階段下空間にトイレ23が設けられている。
更に、下階部分1の階段室22の北側の壁面には、窓22bが設けられ、採光及び通気が可能となっている。
次に、本実施形態のユニット式建物100における上階部分2の間取りについて、図3を参照して説明する。
図3に示すように、上階部分2の北西角部には、下階部分1に連通する階段室22が設けられている。上階部分2における階段室22の北側の壁面には当該壁面に沿って収納部22cが設けられている。
上階部分2の階段室22の東側には、第一部屋28及び第二部屋29が設けられている。第一部屋28の北側及び東側にはそれぞれ窓28a,28bが設けられ、採光可能となっている。第二部屋29の南側及び東側にはそれぞれ窓29a,29bが設けられ、採光可能となっている。第一部屋28及び第二部屋29にはそれぞれ、収納部28c,29cが設けられている。これら第一部屋28と第二部屋29とは引き戸等で仕切られ、当該引き戸を開放することによって一つの部屋として広い空間を確保することが可能である。
上階部分2の階段室22の南側であって、下階部分1のダイニング・キッチン16及びリビング19の上方には主寝室25が設けられている。主寝室25の西側の壁面には窓25aが設けられている。この窓25aによって、主寝室25の採光を良好にすることができる。また、階段室22の南側であって主寝室25の北側には、トイレ27が設けられ、トイレ27の東側が主寝室25の出入口となっている。また、主寝室25の西側の壁面には、主寝室25の出入口に隣接してウォークスルークローゼット26が設けられている。ウォークスルークローゼット26がこのように設けられていることで、衣類等を収納する際に短い動線で移動が可能であり、直接内部まで入り込んで収納作業を行うことができる。
主寝室25の東側には多目的スペース31が設けられている。多目的スペース31は、居住者の所望する目的に応じて仕様を変更することが可能となっている。この多目的スペース31の東側の壁面には窓31aが設けられ、採光可能となっている。また、窓31aの更に東側には、玄関10の上方において下階部分1の天井と略同じ高さに位置する庇Qが設けられている。
また、主寝室25の南側には屋外へ通じる開口部32が設けられ、この開口部32には窓32aが設けられている。開口部32の南側には、窓32aを介してバルコニー33が設けられている。したがって、窓32aはバルコニー33の出入口として機能する。バルコニー33の高さは、多目的スペース31、主寝室25、第一部屋28及び第二部屋29の床高さに等しく、屋内外の空間を一体に見せることができる。また、バルコニー33の外周部には、ユニット式建物100の外壁と一体として形成された手摺壁Tが設けられている。このように、上階部分2にバルコニー33が設けられていることで開放感が得られて、しかも、採光及び通気が容易で快適な室内環境とすることができる。
ここで、上記した通りユニット式建物100は屋根構造50を備えており、これにより、バルコニー33の上方に軒34が形成されている。図4を参照して、本発明に係る屋根構造50について説明する。図4は、図1におけるIV-IV線に沿った面の矢視断面図であって、屋根構造50の一部を示している。
屋根構造50は、バルコニー33に面する建物ユニット3の当該バルコニー33に面する一辺部に取り付けられて、バルコニー33の上方を覆う補助パネル52、上階部分2の建物ユニット3及び補助パネル52の上に立設されている複数の束53、当該複数の束53に支持されている屋根パネル54等を備えて構成されている。
本実施形態においては、上階部分2を構成する各建物ユニット3はそれぞれ、四隅に立設された柱及び天井梁の上に、小屋パネル51を備えている。小屋パネル51は、一辺が建物ユニット3の隣接する柱間の長さを有するように形成された板状部材である。小屋パネル51の形状は、具体的には、短辺が、建物ユニット3の短辺方向において隣接する柱同士の間の長さに形成され、長辺が、建物ユニット3の長辺方向において隣接する柱同士の間の長さに形成されている。つまり、これらの小屋パネル51は、その真下に位置する各建物ユニット3の平面形状に対応した矩形状に形成されている。
例えば図4では、バルコニー33に面して隣接する2つの建物ユニット3はそれぞれ、小屋パネル51a,51bを有している。
補助パネル52は、小屋パネル51よりも小さい板状部材であり、バルコニー33に面する建物ユニット3の小屋パネル51に対して取り付けられている。具体的には、小屋パネル51のバルコニー33に面する一辺部511に亘って一端固定で取り付けられ、バルコニー33の上方を覆っている。つまり、補助パネル52の長辺は、小屋パネル51の一辺部511と略同一の長さに形成され、短辺は、小屋パネル51の一辺部511に直交する一辺部512よりも小さく形成されている。このように、補助パネル52は、小屋パネル51よりも小さい部材であるため、搬送が容易であり施工性が良好である。
例えば図4では、小屋パネル51a,51bのバルコニー33に面する一辺部511a,511bに亘ってそれぞれ補助パネル52a,52bが取り付けられている。
なお、図1及び図4に示す例では、補助パネル52の面方向と、小屋パネル51の面方向とが平行になるように互いに設けられているが、バルコニー33の上方を覆うことができれば両部材は平行に設けられていなくても良い。
このような補助パネル52は、ブラケット55を介して建物ユニット3の小屋パネル51に取り付けられていることが好ましい。ブラケット55の基端部は、小屋パネル51の一辺部511に対して固定されており、ブラケット55の先端部はボルト等によって補助パネル52に取り付けられている。補助パネル52がブラケット55を介して小屋パネル51に取り付けられることで、補助パネル52が安定し、バルコニー33の上方に形成される軒34の安定性が向上する。
複数の束53は、上階部分2を構成する各建物ユニット3の小屋パネル51、及び補助パネル52の上に立設されている。束53は、その下端部が小屋パネル51又は補助パネル52に接合され、その上端部に屋根パネル54を支持する金具が取り付けられている。また、束53は、補助パネル52や屋根パネル54の形状に応じて、小屋パネル51及び補助パネル52上の任意の位置に配置されている。
例えば図4では、束531は、小屋パネル51a,51bと、当該小屋パネル51a,51bにそれぞれ取り付けられている補助パネル52aと52bとの境界部分に立設され、小屋パネル51a,51b及び補助パネル52a,52bに支持されている。また、束532は、補助パネル52a,52bの先端部において、補助パネル52aと52bとの境界部分に立設され、補助パネル52a,52bに支持されている。
屋根パネル54は、複数の束53に支持されて小屋パネル51の上方及び補助パネル52の上方に複数設けられ、ユニット式建物100の屋根を構成している(図1参照)。小屋パネル51のバルコニーに面する一辺部511に補助パネル52が取り付けられていることで、束53が当該補助パネル52の上に立設され、屋根パネル54を補助パネル52の上方(バルコニー33の上方)及び小屋パネル51の上方に設けることができる。これにより、バルコニー33の上方を覆う軒34が形成され、バルコニー33の上方以外には軒が必要以上に延出されない。よって、ユニット式建物100が建てられている敷地と隣地との間隔が狭い場合であっても軒を隣地に侵入させることがなく、且つバルコニー33側の軒先とそれ以外の軒先とのデザインを大きく異ならせることがないため、屋根の美観を損なわない。
また、図1及び図4等に示す例においては、平面視でバルコニー33の半分程度が覆われるように軒34が形成されているものであり、これにより、バルコニー33及び主寝室25の採光を良好にすることが可能となっている。なお、平面視でバルコニー33の全体が覆われるように軒34が形成されているものとしても良く、このように形成することで、バルコニー33への雨の侵入を抑制することができる。
以上、本実施形態によれば、上階部分2にバルコニー33を有するユニット式建物100の屋根構造50が、バルコニー33に面する建物ユニット3に設けられバルコニー33の上方を覆う補助パネル52と、上階部分2の建物ユニット3及び補助パネル52の上に立設される複数の束53と、複数の束53に支持される屋根パネル54とを備えて構成されているので、バルコニー33側の軒先とそれ以外の軒先とのデザインを統一させて屋根全体の美観を保ちつつ、隣地に軒を侵入させることなく、バルコニー33の上方に軒34を設けることができる。また、建物ユニット3に対して取り付けられた補助パネル52の上に束53が立設されて、当該束53に屋根パネル54が支持されるので、軒34を構成する屋根パネル54が補助パネル52及び束53に支持されて安定性の高い軒34を設けることができる。
また、上階部分2の建物ユニット3が、四隅に立設された柱及び天井梁の上に、一辺が当該建物ユニット3の隣接する柱間の長さである小屋パネル51を有しているので、屋根パネル54の荷重を複数の束53から小屋パネル51を介して建物ユニット3に伝達させることができ、建物ユニット3の耐久性を向上させることができる。
また、ブラケット55がバルコニー33に面する建物ユニット3に固定され、補助パネル52が当該ブラケット55を介してバルコニー33に面する当該建物ユニット3に対して取り付けられているので、補助パネル52が建物ユニット3に対して強固に取り付けられて安定し、これによりバルコニー33上方の軒34の安定性が向上する。
また、補助パネル52は、バルコニー33に面する建物ユニット3のうち、少なくとも2以上の互いに隣接する建物ユニット3の小屋パネル51a,51bに対してそれぞれ設けられているので、各補助パネル52a,52bの大きさが小さく、搬送性に優れる。
《変形例1》
以下に、屋根構造50の変形例1について図5を参照して説明する。図5は、図4に対応する図であって、変形例1に係る屋根構造60の一部を示している。なお、以下に説明する以外の構成は、上記実施形態の屋根構造50と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
上記実施形態では、図4に示すように、小屋パネル51a,51bの一辺部511a,511bのそれぞれに補助パネル52a,52bが設けられていたのに対し、変形例1では、図5に示すように、小屋パネル51a,51bの一辺部511a,511bに対し、一体として形成された補助パネル62が設けられている。
補助パネル62は、ブラケット55を介して小屋パネル51a,51bの一辺部511a,511bに取り付けられている。この補助パネル62は、小屋パネル51a,51bに取り付けられる基端部621側からバルコニー33を覆う先端部622側にかけて配置された控え梁623を有しており、これにより補助パネル62が補強されている。図5に示す例では、控え梁623は、隣接する2つの建物ユニット3同士の境界部分(即ち、小屋パネル51aと51bとの境界部分)と同一線上に、当該境界部分と平行に配置されている。
なお、補助パネル62に設けられる控え梁623は、複数本であっても良い。また、当該控え梁の設置位置は、基端部621側から先端部622側にかけて配置されていれば良く、建物ユニット3同士の境界部分と同一線上でなくとも良い。
束63は、上記実施形態と同様、建物ユニット3の小屋パネル51及び補助パネル62の上の任意の位置に配置されている。例えば図5では、束631は、小屋パネル51aと51bとの境界部分であって、当該小屋パネル51a,51bと補助パネル62との境界部分に立設されている。補助パネル62の、小屋パネル51aと51bとの境界部分と同一線上には、控え梁623が設けられているため、束631は、小屋パネル51a,51b及び補助パネル62の控え梁623に支持されている。また、束632は、補助パネル62の先端部622において控え梁623の上に立設され、当該控え梁623に支持されている。
なお、束63の配置はこれに限られるものではなく、補助パネル62や屋根パネル54の形状、控え梁623の数や設置位置に応じて適宜変更可能である。
以上、変形例1によれば、バルコニー33に面する2つの隣接する建物ユニット3の小屋パネル51a,51bに対して一体として補助パネル62が設けられているので、補助パネル62の取り付け作業が容易となる。また、補助パネル62は、基端部621側から先端部622側にかけて配置される控え梁623を有するので、複数の建物ユニット3を跨いで長尺に設けられる補助パネル62を補強することができる。
《変形例2》
以下に、屋根構造50の変形例2について図6を参照して説明する。図6は、図4に対応する図であって、変形例2に係る屋根構造70の一部を示している。なお、以下に説明する以外の構成は、上記実施形態の屋根構造50と略同様であり、その詳細な説明は省略する。
上記実施形態では、図4に示すように、上階部分2においてバルコニー33に面する2つの建物ユニット3同士がほぼ隙間ない状態で隣接して配置されていたが、変形例2では、図6に示すように、バルコニー33に面する2つの建物ユニット3が所定の間隔寸法で離し置きして配置されており、これら2つの建物ユニット3同士の間に離し置き部(スリットジョイント)4が形成されている。当該離し置き部4の上には小屋パネル51は設けられていない。離し置き部4を介して隣接する建物ユニット3同士の間には、当該建物ユニット3同士を連結するつなぎ梁5が設けられ、2つの建物ユニット3のねじれ等を防止している。
また、上記実施形態では、図4に示すように、小屋パネル51a,51bの一辺部511a,511bのそれぞれに補助パネル52a,52bが設けられていたのに対し、変形例2では、図6に示すように、小屋パネル51a,51bの一辺部511a,511bに対して離し置き部4を跨いで一体として形成された補助パネル72が設けられている。
補助パネル72は、ブラケット55を介して小屋パネル51a,51bの一辺部511a,511bに取り付けられている。この補助パネル72は、隣接する2つの建物ユニット3と離し置き部4との境界部分(即ち、小屋パネル51aと離し置き部4との境界部分、小屋パネル51bと離し置き部4との境界部分)と同一線上に、当該境界部分と平行に配置された控え梁723,724を有している。これにより、離し置き部4を跨いで設けられる補助パネル72の、当該離し置き部4に近接する部分が補強されている。
なお、補助パネル72に設けられる控え梁は、1本又は3本以上であっても良い。また、当該控え梁の設置位置は、基端部721から先端部722にかけて配置されていれば良く、建物ユニット3と離し置き部4との境界部分と同一線上でなくとも良い。
束73は、上記実施形態と同様、建物ユニット3の小屋パネル51及び補助パネル52の上の任意の位置に配置されている。例えば図6では、束731は、小屋パネル51aと離し置き部4との境界部分であって、当該小屋パネル51aと補助パネル72との境界部分に立設されている。補助パネル72の、小屋パネル51aと離し置き部4との境界部分と同一線上には、控え梁723が設けられているため、束731は、小屋パネル51a及び補助パネル72の控え梁723に支持されている。束732は、小屋パネル51bと離し置き部4との境界部分であって、当該小屋パネル51bと補助パネル72との境界部分に立設されている。補助パネル72の、小屋パネル51bと離し置き部4との境界部分と同一線上には、控え梁724が設けられているため、束732は、小屋パネル51b及び補助パネル72の控え梁724に支持されている。束733は、補助パネル72の先端部722において控え梁723の上に立設されて当該控え梁723に支持され、束734は、補助パネル72の先端部722において控え梁724の上に立設されて当該控え梁724に支持されている。
なお、束73の配置はこれに限られるものではなく、補助パネル72や屋根パネル54の形状、控え梁723,724の数や設置位置に応じて適宜変更可能である。
以上、変形例2によれば、バルコニー33に面する2つの隣接する建物ユニット3同士の間に離し置き部4が形成されていても、補助パネル72をバルコニー33に面する建物ユニット3に対して当該離し置き部4を跨いで一体として設けることができ、本発明は離し置き部4を有するユニット式建物100に対しても適用可能である。また、補助パネル72は、バルコニー33に面する建物ユニット3に対して離し置き部4を跨いで一体として設けられているので、ユニット式建物100に離し置き部4が形成されている場合であっても、補助パネル72を容易に取り付けることができる。また、補助パネル72は、建物ユニット3と離し置き部4との境界部分と同一線上に配置される控え梁723,724を有するので、複数の建物ユニット3及び離し置き部4を跨いで長尺に設けられる補助パネル72を補強することができる。
なお、変形例2においては、補助パネル72が2つの建物ユニット3及び離し置き部4を跨いで一体として設けられているが、図4に示した実施形態と同じように、各小屋パネル51a,51bに対してそれぞれ別個に2つの補助パネルが設けられていても良く、その場合には、当該2つの補助パネルがつなぎ梁で連結されていることが好ましい。
なお、上記した実施形態及び変形例では、補助パネル52,62,72が小屋パネル51の一辺部511に対して取り付けられているものとしたが、バルコニー33に面する建物ユニット3の当該バルコニー33に面する天井梁に取り付けられているものとしても良い。
また、上記した変形例では、補助パネル62,72が控え梁623,723,724を有するものとしたが、控え梁623,723,724を有していなくても良い。
1 下階部分
2 上階部分(最上階部分)
3 建物ユニット
4 離し置き部
5 つなぎ梁
10 玄関
11 玄関ポーチ
12 土間床
13 玄関扉
14 玄関ホール
15 マルチルーム
16 ダイニング・キッチン
17 浴室
18 洗面所
19 リビング
20 開口部
21 デッキ空間
22 階段室
23 トイレ
25 主寝室
26 ウォークスルークローゼット
27 トイレ
28 第一部屋
29 第二部屋
29c 収納部
31 多目的スペース
32 開口部
33 バルコニー
34 軒
50 屋根構造
51,51a,51b 小屋パネル
52,52a,52b 補助パネル
53 束
54 屋根パネル
55 ブラケット
60 屋根構造
62 補助パネル
63 束
70 屋根構造
72,72a,72b 補助パネル
73 束
100 ユニット式建物
511,511a,511b 一辺部
512 一辺部
531,532 束
621 基端部
622 先端部
623 控え梁
631,632 束
721 基端部
722 先端部
723,724 控え梁
731,732,733,734 束
Q 庇
T 手摺壁

Claims (5)

  1. 四隅に立設された柱の上端間及び下端間をそれぞれ天井梁及び床梁で連結した略直方体状のフレームを有する建物ユニットを上下に複数組み合わせて建築され、最上階部分にバルコニーを有するユニット式建物の屋根構造であって、
    前記バルコニーに面する建物ユニットに設けられ、前記バルコニーの上方を覆う補助パネルと、
    前記最上階部分の建物ユニット及び前記補助パネルの上に立設される複数の束と、
    前記複数の束に支持される屋根パネルと、を備えてなり、
    前記バルコニーに面する建物ユニットに対して固定されるブラケットを更に備え、
    前記補助パネルは、前記ブラケットを介して前記バルコニーに面する建物ユニットに対して取り付けられていることを特徴とするユニット式建物の屋根構造。
  2. 前記最上階部分の建物ユニットは、四隅に立設された柱及び天井梁の上に、一辺が当該建物ユニットの隣接する柱間の長さである小屋パネルを有することを特徴とする請求項1に記載のユニット式建物の屋根構造。
  3. 前記補助パネルは、前記バルコニーに面する建物ユニットのうち、少なくとも2以上の互いに隣接する建物ユニットに対してそれぞれ設けられていることを特徴とする請求項1または2に記載のユニット式建物の屋根構造。
  4. 前記補助パネルは、前記バルコニーに面する建物ユニットのうち、少なくとも2以上の互いに隣接する建物ユニットに対して一体として設けられ、
    前記補助パネルは、前記バルコニーに面する建物ユニットに取り付けられる基端部側から前記バルコニーを覆う先端部側にかけて配置される控え梁を有することを特徴とする請求項1または2に記載のユニット式建物の屋根構造。
  5. 前記バルコニーに面する建物ユニットのうち、互いに隣接する2つの建物ユニット同士が所定の間隔寸法で離し置きされて当該2つの建物ユニット同士の間に離し置き部が形成され、
    前記補助パネルは、当該2つの建物ユニットに対して前記離し置き部を跨いで一体として設けられ、
    前記補助パネルは、当該2つの建物ユニットと前記離し置き部との境界部分と同一線上に配置される控え梁を有することを特徴とする請求項1または2に記載のユニット式建物の屋根構造。
JP2012248930A 2012-11-13 2012-11-13 ユニット式建物の屋根構造 Expired - Fee Related JP5845164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248930A JP5845164B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 ユニット式建物の屋根構造

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2012248930A JP5845164B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 ユニット式建物の屋根構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014098232A JP2014098232A (ja) 2014-05-29
JP5845164B2 true JP5845164B2 (ja) 2016-01-20

Family

ID=50940453

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012248930A Expired - Fee Related JP5845164B2 (ja) 2012-11-13 2012-11-13 ユニット式建物の屋根構造

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5845164B2 (ja)

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5629147B2 (ja) * 2010-07-02 2014-11-19 ミサワホーム株式会社 ユニット式建物

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014098232A (ja) 2014-05-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2008144391A (ja) ユニット式建物
JP2006257778A (ja) ユニット式建物及び建物ユニット
JP2018127780A (ja) 住宅
JP6933904B2 (ja) 住宅
JP6467262B2 (ja) ユニット式建物
JP5845164B2 (ja) ユニット式建物の屋根構造
JP6233395B2 (ja) 建物架構
JP2010013875A (ja) 住宅の庇構造
JP5886778B2 (ja) ユニット式建物
JP6444721B2 (ja) 外壁パネルの取付構造
JP4927472B2 (ja) 採光構造部分を備える建物
JP4189817B2 (ja) ユニット式建物
JP6075341B2 (ja) 木造軸組建物
JP6233394B2 (ja) 住宅
JP5934124B2 (ja) ユニット式建物およびその構築方法
JP4989280B2 (ja) ユニット式建物
JP6391983B2 (ja) ユニット式建物の屋根構造
JP5066354B2 (ja) 建物ユニットおよびユニット式建物
JP2017145664A (ja) 建物
JP6444689B2 (ja) 建物ユニット
JP3924050B2 (ja) ユニット式建物
JP6499024B2 (ja) 複合型集合住宅
JP6371212B2 (ja) 外壁材保持ブラケット及びユニット式建物
JP6700670B2 (ja) 二世帯住宅
JP4898314B2 (ja) ユニット式建物

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20140822

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150603

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150609

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20150717

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20151117

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20151120

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5845164

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees