JP4898314B2 - ユニット式建物 - Google Patents
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Description
このユニット式建物では、バルコニユニットに上下2段の床部が設けられており、これらの床部の間に収納空間が形成され、上の床部の上側空間がバルコニとして利用できるようになっている。
すなわち、本発明のユニット式建物は、柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成される建物本体と、この建物本体に隣接配置される少なくとも1つのバルコニユニットから構成されるバルコニとを備えたユニット式建物であって、前記バルコニユニットには、下部床部および中間床部と、これらの下部床部と中間床部との間に形成されて前記建物本体内部から物の出し入れが可能な収納空間と、前記中間床部の上側に形成されたバルコニ空間とが設けられ、前記バルコニユニットは、前記建物ユニットに隣接して基礎上に設置されるとともに、隣接する建物ユニットにおける一対の柱の各々に沿って延び、かつ当該柱と上端位置が揃えられ平面矩形状に配置された四隅のバルコニユニット柱と、当該バルコニユニット柱の柱頭同士を結合する上梁と、当該バルコニユニット柱の柱脚同士を結合する下梁と、からなる略直方体状の骨組みを有し、この骨組みが前記建物ユニットの骨組みと同様であり、前記バルコニユニット柱の上端と前記建物ユニットの柱の上端とが互いに連結されていることを特徴とする。
また、バルコニユニットを構成する一対のバルコニユニット柱を隣接する建物ユニットにおける一対の柱の各々に沿わせて配置する、すなわち一対の柱間の距離(建物ユニットおよびバルコニユニットの水平長さ寸法L)を合致させることができるとともに、バルコニユニット柱の上端位置を建物ユニットの柱の上端位置に揃える、すなわち両ユニットを同一高さの基礎上に載置する場合には、両ユニットの柱の長さ寸法(ユニットの高さ寸法H)を合致させることができる。従って、建物ユニットとバルコニユニットとで柱や梁等の部材を共通化したり、組立装置や組立工程を共通化することができ、この点でも製造コストの低減を図ることができる。
さらに、バルコニユニットが基礎上に設置されていることで、バルコニユニットの大型化を図ることができ、広々とした収納空間およびバルコニ空間が実現できる。また、バルコニユニット柱と建物ユニットの柱とが連結されていることで、建物本体とバルコニとを一体化できるとともに、バルコニユニット柱によって建物本体を構造的に補強することができる。
そして、建物ユニットとバルコニユニットとにおいて、前述のように互いの水平長さ寸法Lおよび高さ寸法Hを合致させることで、互いの基礎構造が共通化できるとともに、建設現場における両ユニット設置および連結の際の作業性を向上させることができ、工期の短縮や施工コストの低減を図ることができる。
また、バルコニユニットの隣接方向に沿った幅寸法(水平長さ寸法Lと直交する方向の寸法であって、幅寸法W2 )を、建物ユニットの幅寸法(幅寸法W1 )と同一にすれば、両ユニットの共通化をさらに図ることができる。一方、バルコニユニットの幅寸法が建物ユニットの幅寸法と同一ではなく、モジュールの整数倍の寸法を加減した寸法に設定されていれば、少なくとも外装材や内装材等の共通化が可能になり、この場合でも製造および施工コストの低減を図ることができる。
この構成によれば、建物ユニットの柱頭部とバルコニユニット柱の柱頭部とをシアープレートで連結することで、建物ユニットの柱頭部同士を連結する一般的な連結構造によりバルコニユニットと建物ユニットとを連結することができ、この点でも部材や連結作業の共通化を図ることができる。さらに、一般的な連結構造であるシアープレートで連結することで、このシアープレートが邪魔になることがなく、バルコニユニットと隣接する建物ユニット上に上階の建物ユニットを配置することができる。
この構成によれば、バルコニユニットに階段を設けることで、建物ユニット側に階段を設ける必要がなくなり、建物本体を構成する複数の建物ユニット同士の構造を共通化することができる。
この構成によれば、収納空間に設けた仕切りを建物本体の側から棚として利用することができ、利便性を向上させることができる。
この構成によれば、バルコニユニットを1階に設置した場合であっても、隣地や道路等の外部空間とバルコニ空間とを壁面で仕切ることができ、プライバシーを守ることができるとともに、バルコニを介して建物内部への侵入を防止して防犯性を確保することができる。すなわち、バルコニユニットを1階に設置した場合には、バルコニ空間の床面である中間床部の上面が地面から比較的低い位置になり、外部から見えやすくなってしまうため、バルコニよりも外側に塀や生け垣等を設置する必要があったが、バルコニユニットに壁面を形成したことで、このバルコニを道路等に面して設置することもできるようになり、建物の計画自由度を向上させることができる。
図1は、本実施形態に係るユニット式建物1を示す一部を省略した斜視図である。図2は、ユニット式建物1を示す断面図である。図3および図4は、ユニット式建物1の1階部分を示す平面図であり、図3は、図2の矢視III 線で示す高さ位置の平面図であり、図4は、図2の矢視IV線で示す高さ位置の平面図である。
図1〜図4において、ユニット式建物1は、基礎2の上に設けられた複数(6個)の下階建物ユニット10と、これらの下階建物ユニット10の上に設けられた複数(6個)の上階建物ユニット20とを有した建物本体3、この建物本体3の上に設けられた屋根4、および建物本体3の1階部分に隣接配置されたバルコニユニット30から構成されるバルコニ5を備えて構成されている。
図5および図6は、それぞれバルコニユニット30の骨組みおよび内部構造を示す斜視図である。
バルコニユニット30は、図5に示すように、標準建物ユニットの骨組み14,24と同様の骨組み34を有して構成されている。すなわち、バルコニユニット30の骨組み34は、四隅に立設された4本の柱(バルコニユニット柱)31と、これらの柱31の上端間同士を結合する4本の上梁32と、柱31の下端間同士を結合する4本の下梁33と、から略直方体状に形成されている。そして、バルコニユニット30の骨組み34には、長辺方向の上梁32と下梁33との間に架設された一対の間柱35と、これらの間柱35同士および柱31と間柱35とを結合する中間梁36とが設けられている。また、バルコニユニット30の下部には、長辺方向の下梁33間の根太に支持された床面材(下部床部)37が設けられ、バルコニユニット30の中間部には、中間梁36に支持された床面材(中間床部)38が設けられている。この床面材38の上面には適宜な防水構造が設けられている。
また、バルコニユニット30の各辺の寸法としては、長辺方向(建物本体3に沿った方向)の長さ寸法Lおよび高さ寸法Hが、それぞれ下階建物ユニット10および上階建物ユニット20と同一とされ、短辺方向(建物本体3との隣接方向)の幅寸法W2 が下階建物ユニット10および上階建物ユニット20の幅寸法W1a,W1b,W1cと同一か、または幅寸法W1a,W1b,W1cにモジュールの整数倍を加減した寸法に設定されている。すなわち、同一の高さ位置に形成された基礎2上に下階建物ユニット10とバルコニユニット30とを隣接して設置することで、互いの一対の柱11,31同士が隣接し、かつ柱11,31の上端位置が揃うように、バルコニユニット30の各辺の寸法が設定されている。
(1)バルコニユニット30が基礎2上に設置されているので、下階建物ユニット10や上階建物ユニット20にバルコニユニット30を片持ち状に支持させる必要がなく、建物ユニット10,20の柱11,21を補強したり、柱11,21の中間部分に接合部材を固定したり等の特別な加工が不要になり、通常の建物ユニットが利用できて製造コストの増加を抑制することができる。また、バルコニユニット30が基礎2上に設置されていることで、バルコニユニット30の大型化を図ることができ、広々とした収納空間39およびバルコニ空間40が実現できる。
例えば、前記実施形態では、バルコニユニット30の構成として、四隅に立設された4本の柱31と、これらの柱31の上端間同士を結合する4本の上梁32と、柱31の下端間同士を結合する4本の下梁33と、から略直方体状に形成された骨組み34を有したものとしたが、このような構成に限定されない。すなわち、バルコニユニットとしては、隣接する建物ユニットの柱に沿ったバルコニユニット柱を有して形成され、かつ基礎上に載置されたものであればよく、例えば、建物ユニットと反対側の2本の柱がバルコニユニットの高さ寸法Hよりも短く形成されていてもよく、またバルコニユニットの高さ寸法Hよりも長く形成されていてもよい。さらに、バルコニユニットの上梁が省略されていてもよい。
さらに、バルコニユニット30の高さ寸法としては、隣接する建物ユニットの高さ寸法Hと同一でなくてもよい。すなわち、バルコニユニット柱の上端が隣接する建物ユニットの柱上端と揃えられていればよく、バルコニユニットを建物ユニットよりも高い(あるいは低い)高さ寸法で形成した場合には、バルコニユニットを支持する基礎の上面が建物ユニットを支持する基礎の上面よりも低く(あるいは高く)なるように設定すればよい。
また、前記実施形態では、バルコニユニット30の内部に階段42を設けたが、このような階段を建物ユニットに設置してもよく、また建物本体3の1階から2階にかけて設けられた階段の踊り場からバルコニ空間に出入りできるように構成してもよい。
2 基礎
3 建物本体
5 バルコニ
10 下階建物ユニット
20 上階建物ユニット
11,21 柱
12,22 上梁
13,23 下梁
14 骨組み
30 バルコニユニット
31 柱(バルコニユニット柱)
32 上梁
33 下梁
34 骨組み
37 床面材(下部床部)
38 床面材(中間床部)
39 収納空間
40 バルコニ空間
41 仕切り
42 階段
44 外壁(壁面)
50 シアープレート。
Claims (6)
- 柱、上梁および下梁から略直方体状に形成された骨組みを有する建物ユニットを複数配置して構成される建物本体と、この建物本体に隣接配置される少なくとも1つのバルコニユニットから構成されるバルコニとを備えたユニット式建物であって、
前記バルコニユニットには、下部床部および中間床部と、これらの下部床部と中間床部との間に形成されて前記建物本体内部から物の出し入れが可能な収納空間と、前記中間床部の上側に形成されたバルコニ空間とが設けられ、
前記バルコニユニットは、前記建物ユニットに隣接して基礎上に設置されるとともに、隣接する建物ユニットにおける一対の柱の各々に沿って延び、かつ当該柱と上端位置が揃えられ平面矩形状に配置された四隅のバルコニユニット柱と、当該バルコニユニット柱の柱頭同士を結合する上梁と、当該バルコニユニット柱の柱脚同士を結合する下梁と、からなる略直方体状を有し、この骨組みが前記建物ユニットの骨組みと同様であり、前記バルコニユニット柱の上端と前記建物ユニットの柱の上端とが互いに連結されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載されたユニット式建物において、
互いに隣接する前記建物ユニットおよび前記バルコニユニットにおいて、当該バルコニユニットの隣接方向に沿った幅寸法は、当該建物ユニットの幅寸法と同一か、または当該建物ユニットの幅寸法にモジュールの整数倍を加減した寸法に設定されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1または請求項2に記載されたユニット式建物において、
前記建物ユニットの一対の柱と前記バルコニユニットの一対のバルコニユニット柱とは、互いの柱頭部同士がシアープレートで連結されていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1から請求項3のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記バルコニユニットには、前記下部床部と前記中間床部との間を行き来する階段が設けられていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1から請求項4のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記バルコニユニットには、前記収納空間の内部を上下に仕切る仕切りが設けられていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1から請求項5のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記バルコニユニットにおける前記建物本体と反対側の少なくとも一側面には、前記収納空間および前記バルコニ空間の側方を覆って上下に連続する壁面が形成されていることを特徴とするユニット式建物。
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