JP2008144391A - ユニット式建物 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】屋根パネル5Bの軒先側の外壁に面した建物ユニット10,20の骨組みに接合され、先端上部に屋根パネル5Bの軒先を支持する上階の袖壁パネル40Bと、この上階の袖壁パネル40Bに接続される下階の袖壁パネル40Aと、この下階の袖壁パネル40Aの下部を支持する基礎2とを備える。従って、屋根パネル5Bの荷重が袖壁パネル40A,40Bを介して基礎2に伝達されるから、屋根4の軒先を長くしても、それを十分に支持することができ、また、屋根パネル5Bの軒先および袖壁パネル40A,40Bによって日差しを効果的に避けることができる。
【選択図】図1
Description
すなわち、図面も参照して説明すると、本発明のユニット式建物1は、それぞれ骨組みを有する複数の建物ユニット10,20を組み合わせて建物本体3が施工され、この建物本体3の上に屋根パネル5からなる屋根4が施工されるユニット式建物1であって、外部に面した前記建物ユニット10,20の骨組みに接合され先端上部に前記屋根4の軒先を支持する袖壁パネル40と、この袖壁パネル40の下部を支持する基礎2とを備えたことを特徴とする。
また、袖壁パネルを設けることによって屋根の軒先を先端方向に延長させることができるので、屋根の軒先のうち軒先を延長させる範囲を選択して、延長させた軒先と、延長させない軒先とを合わせもつユニット式建物を形成することもできる。このように屋根の軒先を部分的に延長させることができるので、敷地に対する建物のレイアウトの自由度を大きくすることができる。
この発明によれば、屋根の軒先が袖壁パネルの上梁に支持されているので、屋根の荷重が上梁を介して建物ユニットの骨組みにも伝達される。また、上下の梁の先端部分が柱で連結されているので、屋根の荷重が柱および下梁を介しても建物ユニットの骨組みに伝達される。このように、屋根の荷重が基礎にだけでなく建物ユニットの骨組みにも伝達され、屋根の荷重を分散支持することができる。
この発明によれば、上下の梁の先端部分を連結する柱の上端部に支持金具が取り付けられ、この支持金具によって屋根の軒先を支持できるので、この支持金具を介して屋根パネルを確実に固定することができる。
この発明によれば、屋根の軒先の端縁に沿った方向に並んで配置された建物ユニット毎に袖壁パネルが設けられているので、屋根の軒先を複数の袖壁パネルで確実に支持することができる。さらに、連結梁によって袖壁パネル同士が連結されるので、個々の袖壁パネルの強度を増すことができ、建物全体の耐震性を高めることができる。
この発明によれば、連結梁は、屋根の軒先の端縁に沿った方向に並んで配置された建物ユニット毎に設けられた袖壁パネル同士を連結するように設けられているので、この連結梁に取り付けられた支持金物によって、連結梁の任意の位置で屋根パネルを支持することができる。例えば、隣り合う袖壁パネルの間隔が所定寸法より大きい場合に、これらの袖壁パネルを連結する連結梁に取り付けた支持金物によって屋根の軒先を支持すれば、軒先の支持位置の間隔が部分的に大きくならずに済み、屋根パネルを確実に支持することができる。
この発明によれば、床部が隣り合う袖壁パネル同士に連結されているので、別途床部を支持するための梁などを設ける必要がなく、この床部をバルコニー床として隣り合う袖壁パネルの間にバルコニーを簡単に施工することができる。
図1および図2は、本実施形態に係るユニット式建物1を示す斜視図および断面図である。図3および図4は、ユニット式建物1における標準下階建物ユニット10Aおよび台形状上階建物ユニット20Dを示す斜視図である。図5は、ユニット式建物1における袖壁パネル40の骨組みを示す斜視図であり、図6は、袖壁パネル40の接続部分の一部を省略して示す斜視図である。
一方、上階建物ユニット20は、略直方体状に形成された上階建物ユニット20A,20B,20Cと、台形状に形成された上階建物ユニット20D,20Eとを備えている。具体的には、上階建物ユニット20は、2つの標準下階建物ユニット10Aの上に互いに隣接して載置されて内部に中間床24を有する第1,第2中間床付き上階建物ユニット20A,20Bと、これらの第1,第2中間床付き上階建物ユニット20A,20Bの長辺方向に隣接して配置される2つの長尺状の上階建物ユニット20Cと、第2中間床付き上階建物ユニット20Bの短辺方向に隣接して配置される台形状上階建物ユニット20Dと、この台形状上階建物ユニット20Dの長辺方向に隣接して配置される長尺状の台形状上階建物ユニット20Eとを備えている。また、第2中間床付き上階建物ユニット20Bには、中間床24の端縁に当接するように仕切り用の内壁25が設けられている。
また、標準下階建物ユニット10Aで構成される1階の内部空間には、リビングルーム等の下階居室空間S1が設けられている。第1,第2中間床付き上階建物ユニット20A,20Bにおけるそれぞれの中間床24の上側には、内壁25で仕切られた寝室等の上階居室空間S2が形成され、また、それぞれの中間床24の下側には収納空間S3が形成されている。第2中間床付き上階建物ユニット20Bには、上階居室空間S2および収納空間S3に対して内壁25で仕切られた廊下S4が形成されている。台形状上階建物ユニット20Dで形成される2階の内部空間には、書斎等の上階居室空間S5が形成されている。
標準下階建物ユニット10Aは、図3に示すように、それぞれ四隅に立設された4本の柱11と、これらの柱11の上端同士を結合する4本の上梁12と、柱11の下端同士を結合する4本の下梁13とから形成された骨組みを有して構成されている。なお、上梁12は、各一対の長辺上梁12Aおよび短辺上梁12Bとを備えて構成されている。
第1,第2中間床付き上階建物ユニット20A,20Bは、図3に示す標準下階建物ユニット10Aにおける一対の長辺上梁12Aのうち、1本の長辺上梁12Aを省略して構成され、長辺上梁12Aが省略された側面同士が貼り合わされるように配置されている。
すなわち、3つ並んで配置された標準下階建物ユニット10Aのうち建物本体3の長手方向の外壁に面するように配置された標準下階建物ユニット10Aには、外壁側の2本の柱(不図示)に沿って下階の袖壁パネル40Aがそれぞれ設けられている。また、第1中間床付き上階建物ユニット20Aには、標準下階建物ユニット10Aに設けられた下階の袖壁パネル40Aの上側に連続するように、上階の袖壁パネル40Bが設けられている。
図1に示すように、袖壁パネル40が設けられる位置の下方には、基礎2が延設されており、下階の袖壁パネル40Aの下端部は、この基礎2に支持されている。また、上階の袖壁パネル40Bの上端部には、屋根パネル5Bの軒先を支持する支持金具51が取り付けられている。また、建物本体3の上端部には、屋根パネル5A,5Bの棟部(屋根4の頂部)を支持する複数の束30と、屋根パネル5Aの傾斜方向の中間位置を支持する複数の支持金具52が取り付けられている。
図5に示すように、下階の袖壁パネル40Aは、上梁41と、下梁42と、これらの梁41,42の先端部分を連結する柱43と、梁41,42の基端側寄り部分を連結する支柱44とからなる骨組みを有して構成され、この骨組みを下地部材としてその両面には、図示しない面材が設けられている。上下の梁41,42の基端部分は、それぞれ下階建物ユニット10の骨組みを形成する柱11の上下端部に接続されている。面材として、セメントや金属製などの乾式外壁板(サイディング材)が取り付けられている。
上階の袖壁パネル40Bは、下階の袖壁パネル40Aと同様に、上下の梁41,42と、柱43と、支柱44と、面材とを有して構成されている。上下の梁41,42の基端部分は、それぞれ上階建物ユニット20の骨組みを形成する柱21の上下端部に接続されている。そして、下階の袖壁パネル40Aと上階の袖壁パネル40Bとは、図示しないボルト・ナットによって接続されている。なお、前述の屋根パネル5Bを支持する支持金具51は、上階の袖壁パネル40Bの上梁41における先端部分の上面に取り付けられている。
以上のような、袖壁パネル40の接続部分において、接続金具45は、予め工場で建物ユニット10,20の所定位置に接合された状態で建物の施工現場に搬入され、別途、工場で組み立てられた袖壁パネル40の骨組みが施工現場において取り付けられるようになっている。従って、袖壁パネル40の施工現場での取付作業が容易にできるようになっている。
すなわち、連結梁53は、建物本体3の長手方向の一端部(図1中の右側端部)および長手方向の中間位置にそれぞれ設けられた上階袖壁パネル40B同士を連結させる連結梁53Aと、建物本体3の長手方向の中間位置および長手方向の他端部(図1中の左側端部)にそれぞれ設けられた上階袖壁パネル40B同士を連結させる長尺状の連結梁53Bとを備えている。これらの連結梁53は、上階の袖壁パネル40Bにおける上梁41の先端部分に接続されている。そして、長尺状の連結梁53Bは、この長手方向の略中間位置において、中間梁54の先端部によって支持されている。この中間梁54の基端部は、長尺状の上階建物ユニット20Cの外壁に沿った上梁(不図示)に固定されている。長手状の連結梁53Bにおいて中間梁54に支持された部分には、屋根パネル5Bの軒先を支持する支持金物55が取り付けられている。
バルコニー60は、床部としてのバルコニー床61と、このバルコニー床61の外側端縁に沿って立ち上げられている手摺62と、長手状の上階建物ユニット20Cに設けられた2つの袖壁パネル40Bとを備えて構成されている。バルコニー床61は、これら2つの袖壁パネル40B、すなわち、建物本体3の長手方向の中間位置および長手方向の他端部(図1中の左側端部)にそれぞれ設けられた袖壁パネル40B同士を連結させるように設けられている。従って、別途バルコニー床61を支持するための梁などを設けるような手間が生じることがないようになっており、隣り合う袖壁パネル40Bに支持されたバルコニー床61を用いてバルコニー60を簡単に施工することができるようになっている。
(1)屋根パネル5Bの軒先が上階の袖壁パネル40Bによって支持され、上階の袖壁パネル40Bに接続される下階の袖壁パネル40Aが基礎2によって支持されているので、屋根パネル5Bの荷重が袖壁パネル40を介して基礎2に伝達されるから、屋根4の軒先を長くしても、それを十分に支持することができる。
例えば、前記実施形態では、隣り合う袖壁パネル40間に連結梁53Bが設けられて、当該連結梁53Bの略中間位置に取り付けられた支持金物55を介して屋根パネル5Bが支持されているが、本発明では、連結梁53Bが設けられていなくてもよい。そして、この連結梁53Bの略中間位置を指示するために設けられた中間梁54の代わりに、図7に示すような片持ち梁71が設けられて、この片持ち梁71によって屋根パネル5Bが支持されていてもよい。
このような構成によれば、袖壁パネルによる屋根パネルの支持構造と、片持ち梁による屋根パネルの支持構造とを容易に組み合わせることができる。例えば、意匠上の制約などで袖壁パネルを設置することが困難な箇所に、片持ち梁を設置することができ、袖壁パネルと片持ち梁とを組み合わせて屋根パネルを支持することができる。
また、前記実施形態では、屋根4は切妻屋根として構成したが、これに限らず、寄棟屋根としてもよく、少なくとも傾斜する屋根面を有する屋根であればよい。
また、前記実施形態では、2階建てのユニット式建物1としたが、ユニット式建物としては、1階建てであっても2階建てであってもよく、階数に制限されない。
2…基礎
3…建物本体
4…屋根
5…屋根パネル
10…下階建物ユニット
20…上階建物ユニット
40…袖壁パネル
41…上梁
42…下梁
43…柱
51…支持金具
53…連結梁
55…支持金物
60…バルコニー
61…バルコニー床(床部)。
Claims (6)
- それぞれ骨組みを有する複数の建物ユニットを組み合わせて建物本体が施工され、この建物本体の上に屋根パネルからなる屋根が施工されるユニット式建物であって、
外部に面した前記建物ユニットの骨組みに接合され先端上部に前記屋根の軒先を支持する袖壁パネルと、この袖壁パネルの下部を支持する基礎とを備えたことを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1に記載されたユニット式建物において、
前記袖壁パネルは上下の梁と、これらの梁の先端部分を連結する柱とを備え、前記上梁は前記建物ユニットの骨組みの上端部に連結され、前記下梁は前記建物ユニットの骨組みの下端部に連結されることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項2に記載されたユニット式建物において、
前記柱の上端部には前記屋根パネルを支持する支持金具が取り付けられることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記建物ユニットは水平方向に複数並んで配置され、これらの建物ユニット毎に前記袖壁パネルが設けられ、これらの袖壁パネル同士を連結梁で連結したことを特徴とするユニット式建物。 - 請求項4に記載されたユニット式建物において、
前記連結梁には前記屋根パネルを支持する支持金物が取り付けられていることを特徴とするユニット式建物。 - 請求項1ないし請求項5のいずれかに記載されたユニット式建物において、
前記袖壁パネルは複数が並んで配置され、これらの袖壁パネル同士を床部で連結し、この床部を含んでバルコニーが形成されることを特徴とするユニット式建物。
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