JP2015083754A - 建物 - Google Patents

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哲央 大石
Tetsuhisa Oishi
哲央 大石
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Abstract

【課題】下階と上階との間で互いに様子をうかがい易く、下階を利用する人と上階を利用する人との交流を図り易くすることが可能な建物を提供する。【解決手段】1階床2、中間床5及び2階床3が断面視において雛壇状に配置された建物とする。これにより、1階床2上の食堂14にいる人は斜め上方を見るだけで、中間床5上の居間7を介して子供室19の様子をうかがうことができ、上階にいる人と下階にいる人との交流を図り易くすることができる。また、中間床5上に室内空間を形成する居間7と、2階床3上に室内空間を形成する子供室19の天井とを同じ高さとし、連続した開放感のある空間を形成する。【選択図】図4

Description

本発明は、上階床と下階床との間の高さ位置に中間床を備えた建物に関する。
従来の建物として、親世帯及び子世帯の両方が共用する玄関と、中間床部に隣接する1階部分に両世帯が交流できる交流スペースとを有する建物がある(例えば特許文献1参照)。この特許文献1に記載の建物では、透かし樹脂ボードを有する目隠し部材が中間床部の交流スペース側の側面に配置されている。
また、二世帯が居住可能な住宅において、祖父母(親世帯)による孫に対する育児協力を促進するために、親世帯の居住部から子世帯の子供部屋(孫部屋)に他の領域を通らずに直接アクセスできるようにしたものがある(例えば特許文献2参照)。
特開2008−266932号公報 特開2011−236726号公報
上記の特許文献1に記載の建物では、1階部分に交流スペースがあるので2階を利用する人は1階まで降りて1階の人と交流する必要があり、自然な交流を図ることが難しかった。また、建物1では、1階から2階に連絡する階段が1回の折り返しを経て接続され、階段の折り返し部分に位置する踊場が延長されて中間床部が形成されているので、1階にいる人は、2階部分をうかがうことができず、1階の人と2階の人との交流の妨げになっていた。また、平面視において、中間床部と1階の交流スペースとが隣接して配置されているが、中間床部の交流スペース側の側面には目隠し部材が配置されており、この目隠し部材が視線の邪魔になり、1階にいる人と中間床部にいる人においても互いに様子をうかがうことが難しかった。
また、上記の特許文献2に記載の建物では、下階の親世帯の住居部と上階の子世帯の住居部とが完全に分離遮蔽されており、さらに子世帯の住居部内においても子供部屋(孫部屋)と他の領域とが分離遮蔽されていた。そのため、親夫婦が孫の面倒を見る場合は、孫部屋に籠らざるをえず、子夫婦は孫部屋をうかがうことができなかった。また、孫が単独で孫部屋に籠った状態では、親夫婦及び子夫婦ともに孫部屋の内部をうかがうことができなかった。そのため下階の人と上階の人との交流を図り易くすることが求められている。
そこで、下階と上階との間で互いに様子をうかがい易くすることができ、下階を利用する人と上階を利用する人との交流を図り易くすることができる建物を提供することを目的とする。
本発明の建物は、下階床上に室内空間を形成する下階室と、上階床上に室内空間を形成する上階室と、上下方向において下階床と上階床との間に位置する中間床上に室内空間を形成する中間室とを備え、中間室の天井と上階室の天井とは同じ高さであり、下階床、中間床及び上階床は、断面視において雛壇状に配置されていることを特徴としている。
この建物では、下階床、中間床及び上階床が断面視において雛壇状に配置されているので、下階室にいる人は斜め上方を見るだけで中間室を介して上階室の様子や気配を容易にうかがうことができる。同様に、上階室にいる人は斜め下方を見るだけで中間室を介して下階室の様子や気配を容易にうかがうことができる。そのため、下階室と上階室との間で互いの様子を容易にうかがうことができ、下階室にいる人と上階室にいる人との交流を図り易くすることができる。また、中間室の天井と上階室の天井とが同じ高さであるので、中間室及び上階室の天井を連続して形成することができ、開放感のある空間を形成することができる。なお、室内空間とは、建物内の空間であり、四方全てを壁によって囲まれていない空間を含むものとする。また、「中間室の天井と上階室の天井とは同じ高さであり」とは、中間室の天井と上階室の天井とが略等しい高さである場合を含み、施工誤差などにより高さにずれが生じている場合も含む。
また、平面視において中間床と上階床との間の下階床上には、吹抜け部が形成されていることが好適である。この構成の建物では、平面視において中間床に隣接するように吹抜け部が形成されているので、下階室と上階室との間の狭窄部分に広がりを持たせることができ、空間に連続性を持たせて開放感のある一体空間を形成することができる。
また、平面視において中間室は上階の外部床に面しており、中間室と外部床とを区画する外周壁には、窓が設けられていることが好ましい。この構成の建物では、中間室と外部床との間の外周壁に窓が設けられているので、窓を透過した太陽光は中間室及び下階室に到達し、中間室及び下階室を明るくし開放感のある空間とすることができる。
また、窓は、上階床近傍から天井近傍まで達する大きさを有し開閉自在であることが好適である。この構成の建物では、中間室と外部床とを区画する外周壁に窓が設けられ、この窓は上階床近傍から天井近傍まで達する大きさであるので、比較的大きな開口部を形成することができ、中間室を介して建物内部の通風換気を効果的に行うことができる。なお、「近傍」とは、上階床あるいは天井との差が0〜200mm程度の範囲をいう。
また、上階室は子供室であり、平面視において子供室と中間室との間には、開放型の上階廊下が設けられ、子供室への出入口は上階廊下に面しており、出入口に配置された建具は半透明のスライド式の建具であることが好ましい。この構成の建物では、上階に設けられた子供室と中間室との間には開放型の上階廊下が設けられ、この上階廊下に面するように子供室の出入口が設けられているので、子供室に出入りする人の様子を中間室や下階室から確認することができる。また、子供室の出入口に配置された建具は半透明のスライド式の建具であるので、建具の開放時はもちろんのこと閉鎖時であってもシルエットを確認して子供室の内部の様子をうかがうことが可能となる。そのため、子供室の様子や気配が中間室及び下階室から詳細にうかがうことができる。開放型の上階廊下とは、上階に設けられた廊下であって、廊下の側方の一部又は全部が壁に覆われていない廊下をいう。
また、上階に配置された寝室は、下階室上の領域に配置されていることが好適である。この構成の建物では、下階室の上に寝室が配置されているので、上階床によって下階室からの寝室への視線が遮られることになり、寝室のプライバシーを確保することができる。
また、平面視において上階室に隣接する開放型の上階廊下には、中間室を臨む位置に学習スペースが形成されていることが好ましい。このように、開放型の上階廊下において中間室を臨む位置に学習スペースが設けられているので、子供に対して学習スペースの利用を促しやすく、中間室に隣接し開放的な空間において子供を勉強させることができる。そのため、子供が室内にこもってしまうこと抑制して、子供の引きこもりを防止しやすくなる。
本発明によれば、下階と上階との間で互いに様子をうかがい易くすることができ、下階を利用する人と上階を利用する人との交流を図り易くすることができる建物を提供することができる。
本発明の一実施形態の建物の1階部分を示す平面図である。 本発明の一実施形態の建物の2階部分を示す平面図である。 図1のIII−III線に沿う断面図である。 図1のIV−IV線に沿う断面図である。 図1のV−V線に沿う断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る建物の実施形態について詳細に説明する。図1及び図2では、建物1の北側の領域が上側になるように図示している。
(躯体基本構成)
建物1は、例えば305mmの平面モジュール(いわゆる「尺モジュール」)を有する梁勝ち工法が採用された鉄骨造2階建て、陸屋根形式の工業化住宅である。建物1の基礎は、格子状に構築された鉄筋コンクリート造の布基礎であり、H型鋼からなる基礎梁が適宜架け渡されている。建物1の軸組架構は、規格化された複数の梁及び柱が剛接合されて構成され、1階及び2階の柱の長さは等しくなっている。規格化された柱の長さは1階及び2階とも単一種類であり建物1の高さは固定され、基本的には、2階床3は階高を2等分する高さに配置されている。
各階の床は各階の梁で支持された複数のALC(軽量気泡コンクリート)パネルからなり、1階床2は基礎梁に支持され、2階床3は2階の梁に支持されている。建物1の外周壁4は各階の梁で支持された複数のALCパネルからなり、ALCパネルの上端及び下端はそれぞれ、上下方向に対向する梁に支持されている。1階部分の外周壁4は基礎梁及び2階の梁に支持され、2階部分の外周壁4は2階の梁及び屋上階の梁に支持されている。
建物1は、1階及び2階で上下に連続して配置された四隅の柱の内側の領域である平面視矩形状の複数のグリッドを備え、複数のグリッドのうちの一つのグリッドにおいて、2階床3(及び小梁)が取り除かれ、この取り除かれた領域内に中間床5が設置されている。「2階床が取り除かれ」とは、2階床3が設置されていないことをいう。同様に、「小梁が取り除かれ」とは、小梁が設置されていないことをいう。また、中間床5が設置されるグリッド(領域)を中間階グリッド6という。
建物1の軸組架構は、中間床5を支持する中間梁及び中間柱を有し、2階床3の床面よりも約800mm低い高さに中間床5(及び中間梁)を設けることができるように、規格化されている。中間床5は、1階床2及び2階床3と同様にALCからなり、中間梁によって支持されている。
建物1では、図1及び図2に示されるように、平面視において南北方向の長さは東西方向の長さより長くなっている。中間階グリッド6は、平面視において矩形状を成し、建物1の南北方向の中間且つ東寄りの領域に形成され、中間階グリッド6は東側の外周壁4aに面している。
建物1では、中間階グリッド6内の北寄りの領域に中間床5が配置され、当該中間床5上の空間が第1の居間(高天井居室、中間室)7となる。中間階グリッド6内の南寄りの領域には中間床5が設けられておらず、吹抜け部8となっている。
(建物の全体構成)
建物1の1階部分には、図1に示されるように、玄関ポーチ9、玄関10、ホール11、第2の居間12、台所13、食堂14、客間(和室)15及びトイレ16が配置され、建物1の2階部分には、図2に示されるように、寝室17、WIC(walk-in closet)18、子供室19、2階廊下(学習コーナー)20、浴室21、トイレ洗面室22、洗濯コーナー23及びベランダ24が配置されている。
玄関ポーチ9は建物1の北西の角部に配置され、玄関ポーチ9の南側に玄関10が配置されている。玄関10の南側にホール11が配置され、ホール11は玄関よりも東側に張り出し、ホール11の東寄りの領域の北側に隣接してトイレ16が配置されている。
ホール11及びトイレ16の東側であり、建物1の北東の角部には、客間15が配置されている。客間15には畳が敷かれ和室として構成されている。客間15の東側であり、トイレ16の北側の領域には収納スペースが設けられている。ホール11と客間15との間の間仕切り壁には、片引き形式の建具15aが設けられている。
また、ホール11及び客間15の南側には、1階廊下25及第2の居間12が配置されている。廊下25は、南北方向に延び台所13及び食堂14に達している。廊下25の西側の外周壁4bに沿ってベンチ25aが設けられている。ホール11と廊下25との間の間仕切り壁には、片引き形式の建具11aが設けられている。また、客間15と第2の居間12の間には、廊下25から東西方向に延びる通路27が形成され、通路27は、客間15の南側に面し東側の外周壁4まで達している。
(第2の居間)
第2の居間12は、中間床5(第1の居間7)の下に配置されている。平面視において、第2の居間12は、客間15(通路27)の南側に配置されている。第2の居間12の床レベルは1階床2の一般部の床レベルよりも400mmほど低く設定されており、具体的には、ホール11、客間15、廊下25、通路27、台所13及び食堂14の床レベルよりも低くなっている。図5に示されるように、第2の居間12の床面と天井(中間床5の底面)との間の高さは、2100mm程度であり、第2の居間12において、法的な居室としての天井高が確保されている。1階床2における第2の居間12の周辺部分(廊下25の東側の縁、通路27の南側の縁、及び食堂14の北側の縁)は、第2の居間12の床が低く設定されているので、この第2の居間12の床との高低差により腰かけとして利用可能である。
第2の居間12と南側の台所13及び食堂14との間には間仕切り建具などはなく、第2の居間12と台所13及び食堂14とは一体の空間となっている。第2の居間12と北側の客間15との間の間仕切り壁には3枚引き違い形式の建具26が設けられ、この建具26によって第2の居間12と客間15とが仕切られている。また、第2の居間12と西側の廊下25との間には間仕切り建具などはなく、第2の居間12と1階廊下25とは一体的な空間を形成している。すなわち、第2の居間12、1階廊下25、通路27、台所13及び食堂14は、一体的な空間を形成している。
(台所及び食堂)
台所13及び食堂14は、廊下25及び第2の居間12の南側であり、1階床2上の室内空間のうち南寄りの位置に配置されている。台所13は建物1の南西の角部に配置され、食堂14は建物1の南東の角部に配置されている。台所13には東側の食堂14を臨むように配置された対面式キッチンセット(厨房設備)13aが設けられ、食堂14には食卓セット14aが置かれたダイニングスペースが形成されている。なお、図3及び図4では、食卓セット14aの図示が省略されている。キッチンセット13aは、シンクやガス台等を備え、食卓セット14aは、テーブル及び椅子を備えている。また、食堂14の北側の端には、東側の外周壁4aに沿って北向きに斜め上方に延び、中間床5に達する下階段30が設けられている。
(第1の居間)
建物1は、中間床5上に室内空間を形成する第1の居間7を有する。第1の居間7は、平面視において、食堂14の北側であり、客間15の南側に配置されている。第1の居間7の天井面7aの高さは2階の居室(2階室)の天井面3aと等しくなっている。2階の居室の天井面3aとは、建物1の2階の室内空間を形成する子供室19の天井面などである。平面視において第1の居間7の西側には、ベランダ24が配置されている。第1の居間7と西側のベランダ24との間の外周壁4cには2枚構成の折り畳み式障子4組からなる全開可能な全開窓28が設けられている。
全開窓28の障子はそれぞれベランダ24側(建物1の外部側)に張り出しながら折り畳まれ、全開窓28の幅方向の両側へ振り分けられるようにスライドして全開状態となる。全開窓28の下端の高さ位置は、2階床3の床面より約180mm高く、中間床5の床面より約980mm高く設定されている。また、全開窓28の上端の高さ位置は、天井面7aより約70mm低い位置に配置されている。
第1の居間7の東側の外周壁4aには東側窓29が設けられている。この東側窓29の下端の高さ位置及び上端の高さ位置は、全開窓28と同一である。これにより、一般的な大きさのソファやテレビ等を外周壁4c,4aに沿って配置しても、全開窓28や東側窓29からの採光や通風が遮られることがない。
また、中間床5の南側の端には、ベランダ24側の外周壁4cに沿って南向きに斜め上方に延び、2階床3に達する第1の上階段31が設けられ、中間床5の北側の端には、ベランダ24側の外周壁4cに沿って北向きに斜め上方に延び、2階床3に達する第2の上階段32が設けられている。
中間床5の南側の縁部には、吹抜け部8に沿う腰壁形式の手摺33が設けられている。腰壁形式の手摺33は、中間床5の床面から900mm程度の高さを有する。
(吹抜け部)
吹抜け部8は1階床2の床面上に形成されている。吹抜け部8には中間床5及び2階床3が設けられておらず、吹抜け部8は1階床2の床面から天井面8aまで連続する領域を形成している。吹抜け部8の天井面8aの高さは2階の天井面3a(及び第1の居間7の天井面7a)と等しくなっている。吹抜け部8には、上記の下階段30及び第1の上階段31が設置されている。下階段30は平面視及び立面視共に一直線状に配置され、第1の上階段31は平面視において一直線状、立面視において「ヘ」字状を成している。第1の上階段31の上端部には2階床3と同一レベルとなる踊場34が形成されている。下階段30は吹抜け部8の東側の辺に接し北から南に向かって中間床5から降りるように配置され、第1の上階段31は吹抜け部8の西側の辺に接し北から南に向かって中間床5から昇るように配置されている。
(子供室)
建物1では2階の北東の角部に子供室19が配置されている。子供室19は2階床3上の空間のうち北寄りの位置に配置されている。子供室19の中央には間仕切りを兼ねた可動式収納家具35が配置され、その両側のスペースにはベッド36がそれぞれ置かれている。子供室19の南側の間仕切り壁には、2階床3の床面から天井まで達する天地丈4枚引き違い形式の建具37が設置されている。建具37の面材は半透明のアクリル樹脂からなり、建具37を閉めた状態であっても吹抜け部8からの採光が確保され、第1の居間7、台所13及び食堂14などから子供室19内の気配が感じ取れるようになっている。なお、建具37の面材としてはアクリル樹脂以外の樹脂を用いることができ、半透明のガラスなどを用いてもよい。
(2階廊下)
2階廊下20は2階床3の一部に形成され、第1の居間7の北側に隣接すると共に子供室19の南側に隣接して配置されている。2階廊下20は東西方向に延在する開放型の廊下であり、この2階廊下20において、第1の居間7との境界を成す辺には腰壁形式の手摺38が設けられる。また、2階廊下20において、手摺38に沿って第1の居間7を臨むように学習コーナー(ネスト空間)が形成されている。学習コーナーには、学習机として利用できるカウンター39が設けられ、カウンター39に対して2つの椅子40が配置されている。また、上記の第2の上階段32は、2階廊下20と中間床5とを接続している。開放型の廊下とは、側方の一部又は全部に壁が設けられておらず、側方から廊下上の人物などを視認することが可能な廊下をいう。
(水回り)
建物1では2階の北西の角部に水回り41が配置されている。水回り41は2階床3上の空間で子供室19に沿って南北方向に連なるように設けられている。水回り41は、北から順に浴室21、トイレ洗面室22、洗濯コーナー23などを有し、トイレ洗面室22には洗面化粧台22aと便器22bとが配置されている。洗濯コーナー23は、東側に隣接する2階廊下20に連通している。また、洗濯コーナー23の南側にはベランダ24が隣接して配置され、ベランダ24との境界に配置された外周壁4dには、ベランダ24に通じるドアが設けられている。
(ベランダ)
ベランダ24は平面視において第1の居間7の西側であり水回り41の南側に配置されている。ベランダ24は2階部分の外周壁4d,4c,4eによって北側、東側及び南側の3方向が囲まれており、西側には腰壁43が設けられ、腰壁43より上方が外部に対して開放されている。また、ベランダ24の全面を覆うように屋根が架けられ、軒天井には物干し竿を架け渡すための一対の物干し金物が取り付けられている。ベランダ24には、北側の洗濯コーナー23及び南側の寝室17から出入りが可能である。また、ベランダ24の床面は2階床3と同一の高さになっている。
(寝室)
寝室17は2階床3上の空間のうち南寄りの位置に配置されている。寝室17の南西の角部にはWIC18が配置され、寝室17の北西の角部には書斎コーナー42が配置されている。書斎コーナー42はベランダ24の南側に隣接し、ベランダ24と書斎コーナー42との間の外周壁4eには掃出し窓が設けられており、寝室17からベランダへの出入りが可能となっている。また、寝室17と第1の居間7とは第1の上階段31によって接続されて人の出入りが可能となっている。寝室17の内部には、2台のベッド17aが配置されている。
(雛壇状)
ここで、建物1では、図4に示されるように、南北方向に沿う断面において、食堂14、第1の居間7及び子供室19が雛壇状に配置されている。断面視において、食堂14の床面よりも第1の居間7の床面が高い位置に配置され、第1の居間7の床面よりも子供室19の床面が高い位置に配置されることで、食堂14の床面、第1の居間7の床面及び子供室19の床面が雛壇状に配置されている。
次に建物1の作用について説明する。
この建物1では、食堂14の床面、中間床5である第1の居間7の床面及び子供室19の床面が断面視において雛壇状に配置されているので、食堂14にいる人物は斜め上方を見るだけで第1の居間7を介して子供室19の様子や気配を容易にうかがうことができる。同様に子供室19にいる人物は斜め下方を見るだけで第1の居間7を介して食堂14の様子や気配を容易にうかがうことができる。そのため、食堂14、第1の居間7及び子供室19の間で互いの様子を容易にうかがうことができ、第1の居間7を挟んで上階と下階にいる人同士の交流を図り易くすることができる。
また、建物1では平面視において第1の居間7と食堂14との間に吹抜け部8が形成されているので、下階と上階との間の狭窄部分K(図4参照)に広がりを持たせることができ、食堂14、吹抜け部8、第1の居間7、2階廊下20及び子供室19の空間に連続性を持たせ開放感のある一体空間を形成することができる。狭窄部分Kとは、図4に示されるように中間床5の吹抜け部8側の縁と、吹抜け部8を挟んで対向する1階(食堂14)の天井の縁との距離である。
また、建物1では、吹抜け部8、第1の居間7、2階廊下20及び子供室19の天井の高さが同一であるので、連続性があり開放感のある空間を形成することができる。なお、これらの天井同士の高さは、略等しい高さであるものを含み、施工誤差などにより高さがずれているものを含む。
また、平面視において第1の居間7は2階のベランダ24に面しており、第1の居間7とベランダ24とを区画する外周壁4cには、全開窓28が設けられているので、全開窓28を透過した太陽光は第1の居間7、第2の居間12及び食堂14に到達し、第1の居間7、第2の居間12及び食堂14を明るくし開放感のある空間とすることができる。
また、全開窓28は、2階床3の床面レベルから天井近傍まで達する大きさを有し開閉自在であるので、比較的大きな開口部を形成することができ、第1の居間7を介して建物1内部の通風換気を効果的に行うことができる。
また、建物1では、平面視において子供室19と第1の居間7との間には、開放型の2階廊下20が設けられ、子供室19への出入口は2階廊下20に面しており、出入口に配置された建具37は半透明のスライド式の建具であるので、子供室19に出入りする人の様子を第1の居間7や1階の食堂14から確認することができる。また、子供室19の出入口に配置された建具37は半透明のスライド式の建具であるので、建具の開放時はもちろんのこと閉鎖時であってもシルエットを確認して子供室の内部の様子をうかがうことが可能となる。そのため、子供室19の様子や気配が第1の居間7及び1階の食堂14から詳細にうかがうことができる。
また、2階に配置された寝室17は、食堂14上の領域に配置されているので、2階床3によって食堂14からの寝室17への視線が遮られることになり、寝室17のプライバシーを確保することができる。
また、平面視において子供室19に隣接する開放型の2階廊下20には、第1の居間7を臨む位置に学習スペースが形成されているので、子供に対して学習スペースの利用を促しやすく、第1の居間7に隣接し開放的な空間において子供を勉強させることができる。そのため、子供が室内にこもってしまうこと抑制して、子供の引きこもりを防止しやすくなる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
上記実施形態の建物1では、食堂14の床面、第1の居間7の床面及び子供室19の床面が、南北方向に沿う断面において、雛壇状に配置されているが、雛壇状に配置される床面が隣接する方向は南北方向に限定されず、南北方向から45度程度ずれた方向でもよく、東西方向でもよい。
上記実施形態では、食堂14、第1の居間7及び子供室19が雛壇状に配置されているが、雛壇状に配置される下階室、中間室及び上階室の組み合わせは、食堂14、第1の居間7及び子供室19に限定されない。下階室、中間室及び上階室の組み合わせは、例えば、ホール、廊下、台所、食堂、客間、居間、子供室、洋室などの何れかを組み合わせたものでもよい。上階室は子供室に限定されず、例えば、食堂、寝室、居間、廊下など、上階床上に室内空間を形成するその他の上階室でもよい。
また、上記実施形態では、平面視において、第1の居間7と寝室17との間に、吹抜け部8が形成されているが、第1の居間7と子供室19との間に吹抜け部が形成されていてもよい。また、吹抜け部が形成されていない建物でもよい。
また、上記実施形態では、中間室に隣接してベランダ24が配置されているが、ベランダ24に代えて、その他の部屋などが配置されている建物でもよい。
また、上記実施形態では、中間床5は、上階床から800mm低い高さに配置されているが、その他の高さに中間床が配置されていてもよい。例えば上階床から700mm〜900mm低い高さに配置されている中間床5としてもよい。
また、上記実施形態では、下階床を1階の床とし、上階床を2階の床としているが、下階床を2階の床とし、上階床を3階の床としてもよい。また、下階床を地面より低いと高さに配置してもよい。
また上記実施形態では、中間室と外部床とを区画する外周壁に、折り畳み式障子を有する全開可能な窓を備える構成としているが、窓は、引き違い形式の窓、片引き窓、両袖片引き窓、出窓、上げ下げ窓、外開き窓、内倒し窓、滑り出し窓、折りたたみ窓などその他の窓でもよい。また、窓の大きさ、形状も限定されない。
また、子供室19の出入口の設けられる建具は、半透明のスライド式の建具に限定されず、例えばドア式の建具などその他の建具が設けられていてもよい。
また、上記の実施形態では、建物を住宅として説明しているが、建物は住宅に限定されず、例えば病院、店舗、事務所などその他の用途に使用される建物でもよい。
1…建物、2…1階床(下階床)、3…2階床(上階床)、3a…2階の天井面、4…外周壁、5…中間床、7…第1の居間(中間室)、7a…第1の居間の天井面、8…吹抜け部、19…子供室、20…2階廊下(開放型の上階廊下)、28…全開窓、37…スライド式の建具。

Claims (7)

  1. 下階床上に室内空間を形成する下階室と、
    上階床上に室内空間を形成する上階室と、
    上下方向において前記下階床と前記上階床との間に位置する中間床上に室内空間を形成する中間室とを備え、
    前記中間室の天井と前記上階室の天井とは同じ高さであり、
    前記下階床、前記中間床及び前記上階床は、断面視において雛壇状に配置されていることを特徴とする建物。
  2. 平面視において前記中間床と前記上階床との間の前記下階床上には、吹抜け部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 平面視において前記中間室は上階の外部床に面しており、
    前記中間室と前記外部床とを区画する外周壁には、窓が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記窓は、前記上階床近傍から前記天井近傍まで達する大きさを有し開閉自在であることを特徴とする請求項3に記載の建物。
  5. 子供室である前記上階室を備え、
    平面視において前記子供室と前記中間室との間には、開放型の上階廊下が設けられ、
    前記子供室への出入口は前記上階廊下に面しており、
    前記出入口に配置された建具は半透明のスライド式の建具であることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載の建物。
  6. 上階に配置された寝室は、前記下階室上の領域に配置されていることを特徴とする請求項1〜5の何れか1項に記載の建物。
  7. 平面視において前記上階室に隣接する開放型の上階廊下には、前記中間室を臨む位置に学習スペースが形成されていることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載の建物。
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