JP6444624B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に関する。
従来の住宅として、例えば特許文献1に記載されたものがある。特許文献1に記載の建物では、通常の(一般的な)階高となるように形成された上階床部よりも低く下階床部よりも高い位置に中間床部が形成されている。この建物では、上から見た場合に、吹抜け部を挟んで対向するように、上階床部と中間床部とが配置されている。
特開2012−167506号公報
上記のように中間床部に隣接して吹抜け部が形成されている建物において、中間床部と吹抜け部との間に、間仕切り壁などを設けずに、例えば縦桟状で空気の通過が可能な柵を設けた場合、冬期に、吹抜け部を通じて下階の冷たい空気が中間床部上に流れ込み、中間床部上の人が不快に感じるおそれがある。
本発明は、中間床部における開放的な空間を実現することができ、下階から中間床部上に流れ込む空気の流れを抑制することが可能な建物を提供することを目的とする。
本発明は、仕切層によって、下階居室と上階居室とに区画された一般部と、仕切層よりも低位に位置するスキップ仕切層によって、低天井下階居室と低床上階居室とに区画されたスキップ部と、上から見た場合に一般部とスキップ部との間に介在する吹抜け部と、を備えた建物であって、低天井下階居室の天井面は、下階居室の天井面よりも低く、低床上階居室の床面は、上階居室の床面よりも低く、低床上階居室の吹抜け部側の縁部には、隙間を有し当該低床上階居室の床面より上方に配置された柵が設けられ、柵の下端側には、隙間における空気の通過を制限する遮蔽材が設けられ、柵の下端側には、隙間における空気の通過を制限する遮蔽材が設けられており、遮蔽材は、可動式であって、剛性を有し、低床上階居室の床に対して支持されており、上下方向において、低床上階居室の床面レベルから少なくとも下階居室の天井面レベルまでの隙間を覆う。
この建物では、低床上階居室の吹抜け側の縁部には、隙間を有する柵が設けられている。この柵の下端側には、隙間における空気の通過を制限する遮蔽材が設けられているので、下階の冷気が柵の隙間を通り低床上階居室の床面上に流れ込むことが抑制される。また、柵には隙間が形成されているので、低床上階居室と吹抜け部との間での視線を確保することができる。
また、遮蔽材は、上下方向において、低床上階居室の床面レベルから下階居室の天井面レベルまでの隙間を覆っていてもよい。これにより、下階から流入する冷気を効果的に抑制することができる。
また、遮蔽材は可動式であり、当該遮蔽材によって覆われる隙間の大きさを変更可能な構成としてもよい。これにより、空気の流れ込みを抑制したい場合には、遮蔽材によって覆う隙間の面積を大きくすることができ、空気の流れを許容可能な場合には、遮蔽材によって覆う隙間の面積を小さくすることができる。
また、遮蔽材は、剛性を有し、低床上階居室の床に対して支持されている構成でもよい。これにより、低床上階居室の床面に配置された物が吹抜け部に落下することを防止できる。
柵は、一定の間隔で配列され上下方向に延在する複数の桟材を備えた手摺である構成でもよい。複数の桟材を備えた手摺が設けられていると、遮蔽材による隙間の遮蔽を解除した場合に、桟材間の隙間を通じて室内の空気を好適に流通させて、室内の空気の流れを促進することができる。また、一定の間隔で配列された複数の桟材を備える構成では、隣り合う桟材間の隙間を通じて、視線を確保することができる。
また、遮蔽材は、複数の桟材に対して支持されている構成でもよい。これにより、遮蔽材を支持する位置を複数確保することができるので、遮蔽材を安定して支持することができる。遮蔽材は吹抜け部側から柵を覆ってもよい。遮蔽材は柵の長手方向に連続し、柵の複数の隙間を覆うように配置される構成でもよい。
また、低床上階居室は、居間として利用してもよい。人が長時間過ごす居間として低床上階居室を利用することができる。上階居室の吹抜け部側の縁部には、隙間を有する柵が設けられていてもよい。
本発明によれば、低床上階居室において開放的な空間を実現することができ、下階から低床上階居室に流れ込む空気の流れを抑制することができる。
一実施形態に係る住宅の1階平面図である。 一実施形態に係る住宅の2階平面図である。 図1におけるIII−III線に沿った断面図である。 図1におけるIV−IV線に沿った断面図である。 一実施形態に係る住宅の階層を示す断面図である。 スキップ仕切層の吹抜け部側の縁部に設けられた手摺及び遮蔽材を示す正面図である。 図6におけるVII−VII線に沿った断面図である。 建物内の気流を説明するための図であり、図8(a)は手摺の隙間が覆われていない状態の気流を示す図であり、図8(b)は遮蔽材によって手摺の一部の隙間が覆われている状態の気流を示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明に係る建物の実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当要素には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、一実施形態に係る住宅の1階平面図である。図2は、一実施形態に係る住宅の2階平面図である。図3は、図1におけるIII−III線に沿った断面図である。図4は、図1におけるIV−IV線に沿った断面図である。本実施形態では、部屋の配置説明を容易にするため、図1及び図2中の上方向を北側として説明する。
住宅(建物)1は、南側が例えば道路に接し、他の3方向は隣地に接した敷地Sに建造されている。敷地Sの南西の角部分には、玄関ポーチPが設けられたアプローチAが配置されている。敷地Sの北東側の領域には、ウッドデッキWが設置されている。また、敷地Sの南側には、道路に接したカーポートCが配置されている。
住宅1は、外周壁2に囲まれた略矩形状の陸屋根形式の2階建て建物である。住宅1は、標準的な家族構成である、夫婦と2人の子供とからなる4人家族の居住を想定した間取りになっている。
続いて、住宅1の構造について詳細に説明する。住宅1は、1階床FFを有する1階と、2階床SFと有する2階と、中間床MFを有する中間階と、を有している。中間床MFは、1階床FFと2階床SFとの中間的高さに位置している。
図5は、住宅の階層を示す断面図である。住宅1、仕切層51によって上下に区切られた下階居室52及び上階居室53を有する一般部54と、仕切層51よりも低位に位置するスキップ仕切層55によって上下に区切られた低天井下階居室56及び低床上階居室57を有するスキップ部58と、上から見た場合に一般部54とスキップ部58との間に介在する吹抜け部25とを備えている。
仕切層51は、図示しない鉄骨梁を有し下階居室52と上階居室53とを区切っている。住宅1では、下階居室52は子供部屋9であり、上階居室53はダイニングキッチン30である。スキップ仕切層55は、仕切層51よりも低位に位置する鉄骨梁を有し低天井下階居室56と低床上階居室57とを区切っている。住宅1では、低天井下階居室56は書斎11であり、低床上階居室57はリビングルーム(居間)である。
また、低天井下階居室56の天井面56a(スキップ仕切層55の底面)は、下階居室52の天井面52aよりも低くなっている。また、低床上階居室57の床面57a(スキップ仕切層55の天面)は、上階居室53の床面53aよりも低く、下階居室52の天井面52aよりも低くなっている。
[1階の構成]
最初に、住宅1の1階について図1を参照しながら説明する。図1に示すように、住宅1の1階には、玄関3、シューズクローゼット4、玄関ホール5、廊下6、主寝室7、ウォークインクローゼット8、子供部屋9、書斎11、多目的室13、トイレ15、及び収納スペース17が形成されている。1階の天井高は、床が低く設定された領域(玄関3、書斎11及び多目的室13)を除き、例えば2400mm程度である。
玄関3は、南西の角部に配置されている。玄関3は、外周壁2により屋外(外部)に設けられた玄関ポーチPと区画されている。外周壁2には、玄関ドア3aが設けられている。玄関3は、玄関ドア3aにより、玄関ポーチPと出入り可能とされている。玄関3の床3fは、玄関ポーチPの床と段差なく連続しており、タイル等の土足歩行可能な床材で仕上げられている。また、玄関3の床3fレベルは1階床FFよりも200mm弱低く設定されている。
シューズクローゼット4は、玄関3に隣接して配置されており、玄関3の土間を形成する床3fから段差なく連続する床4fを有する。玄関3とシューズクローゼット4との間の間仕切り壁には、ドア4aが設けられている。
玄関ホール5は、玄関3に隣接して配置されている。玄関ホール5と玄関3との間には、間仕切り壁等の仕切りはなく、玄関ホール5と玄関3とは連続した一体の空間を構成する。玄関ホール5の床5fにおける、玄関3の床3fとの境界部(段差部)には上がり框が設けられている。
廊下6は、玄関ホール5に対し連続的に配置されている。玄関ホール5と廊下6との間の間仕切り壁には、ドア5aが設けられている。このドア5aは玄関3及び玄関ホール5と他の空間とを遮断し空調効果を高めるものである。廊下6は、玄関ホール5から北側に南北方向に沿って延びると共に、北側の端部から略90°屈曲して東側に向かって東西方向に沿って延びており、平面視において略L字形状を呈している。廊下6により、玄関ホール5、主寝室7、子供部屋9、多目的室13、トイレ15及び収納スペース17が互いに連絡可能とされている。
主寝室7は、北西の角部に配置されている。主寝室7は、夫婦の寝室として使用され、ベッド、鏡台等が設置される。主寝室7の北側の外周壁2には窓7aが、東側の外周壁2には窓7bが夫々設けられている。主寝室7と廊下6との間の間仕切り壁には、ドア7cが設けられている。
ウォークインクローゼット8は、主寝室7の南側に隣接して配置されており、内部の壁面に沿ってハンガーパイプや棚板が設置されている。主寝室7とウォークインクローゼット8との間の間仕切り壁には、ドア8aが設けられている。
子供部屋9は、北東の角部に配置されている。子供部屋9は、2人の子供の学習や就寝の場として使用される。子供部屋9の中央部には、例えば、可動式の収納家具CLが配置されている。収納家具CLにより、子供部屋9は2つの空間に区画されており、夫々の空間にベッドと勉強机が設置される。なお、子供部屋9は将来的に可動式の収納家具を壁際に移動して一つの空間として使用することも可能である。
子供部屋9の北側の外周壁2には、窓9a,9bが設けられている。窓9a,9bは、東西方向において所定の間隔をあけて配置されており、子供部屋9とウッドデッキWとを出入り可能に連絡している。子供部屋9の南側において廊下6に面する部分には、天地丈の4枚引きのドア(建具)9cが設けられている。ドア9cを構成する4枚の障子は夫々独立した溝に沿って東西方向にスライド可能であり、全ての障子が一端に寄せられることにより、3枚分を開放することができる。子供部屋9における2つの空間は夫々1枚以上の障子に面しており、夫々の空間には他方の空間を経由することなく出入りすることができる。ドア9cの面材は、透光性及びある程度(人の気配は感じ取れる程度)の透視性を有する部材からなり、本実施形態では半透明のアクリルパネルである。
書斎11は、南東の角部に配置されている。書斎11は、後述する中間床MFの下方に位置している。書斎11は、1階床FFよりも所定寸法(例えば、400mm程度)低い床11fを有している。書斎11の南側の外周壁2には、東西方向において所定の間隔をあけて同一仕様の2つの窓11a,11bが設けられている。書斎11と多目的室13との間の間仕切り壁には、天地丈の3枚引きのドア11cが設けられている。ドア11cを構成する各障子の構成は、高さ寸法を除きドア9cを構成する障子と略同一である。また、書斎11と玄関ホール5との間の間仕切り壁には、ドア11dが設けられている。書斎11の南側には、外周壁2の内面に沿って、東西方向に延在するカウンター11eが設けられている。カウンター11eは、床座の際の座卓、椅子座の際の腰かけ或いは飾り棚等として利用が可能な高さに設定されている。書斎11の北西側には、収納スペース11gが配置されている。
多目的室13は、東側で且つ子供部屋9と書斎11との間に配置されている。多目的室13の床13fは、書斎11の床11fと同じ高さであり、書斎11の床11fと面一で連続している。多目的室13の東側の外周壁2には、窓13aが設けられている。窓13aは、床13fに居住者が座ったときに、目線の高さ位置となるところに配置されている。また、多目的室13の東側の外周壁2の内面に沿って、南北方向に延在するカウンター13bが設けられている。カウンター13bは、床座の際の座卓、椅子座の際の腰かけ或いは飾り棚等として利用が可能な高さ、且つ、窓13aの下端部の高さ位置と略同等となるように設定されている。多目的室13の上方は、南側の領域は後述する吹抜け部25となっている。
子供部屋9のドア9cと書斎11のドア11cとを開放すると、子供部屋9、多目的室13及び書斎11は、連続した一体的な空間となる。これにより、書斎11から子供部屋9(或いは子供部屋9から書斎11)を見渡すことができる。
トイレ15は、1階の中央部であり、後述する上階段29の下の空間に配置されている。収納スペース17は、廊下6を挟んでトイレ15の向かい側、且つウォークインクローゼット8に隣接して配置されており、廊下6側に折れ戸形式の扉が設置されている。
[中間階の構成]
続いて、住宅1の中間階について図2を参照しながら説明する。図2に示すように、中間階は、中間床MF(低床上階居室57の床面57a)の上の空間に形成されている。中間床MFは、住宅1の南東の角部において、2階床SF(上階居室53の床面53a)が設けられていない矩形状の領域Rの一部に矩形状に形成されており、図3に示すように、2階床SFよりも所定寸法(例えば、800mm程度)低い位置に形成されている。2階床SFが設けられていない領域Rは、平面視において略矩形状を呈している。図2に示すように、住宅1の中間階には、リビングルーム20(低床上階居室57)が形成されている。
リビングルーム20は、書斎11(低天井下階居室56)の上方に位置している。図3に示すように、リビングルーム20の天井面20aは、2階のダイニングキッチン30(後述)の天井面30aと同じ高さとされている。リビングルーム20の天井高(中間床MFから天井面20aまでの高さ寸法)は、例えば3200mm程度である。
図2に示すように、リビングルーム20には、例えば、ソファF及びテレビボードVB等が配置されている。東側の外周壁2から西側の下階段27(後述)にかけて、リビングルーム20の北側の縁部に沿って手摺(柵)20bが設けられている。手摺20bの高さは、居住者(例えば、夫婦)の腰の高さ位置程度(例えば中間床MFから900mm程度)とされている。手摺20bは、所定の間隔で配列された複数の桟材を備えている。また、手摺20bの下端側には、後述する遮蔽材60が設けられている。
リビングルーム20の南側の外周壁2には、開閉自在な窓21が設けられている。窓21は、リビングルーム20(住宅1)内への採光及び通風が可能な採光通風窓である。窓21は、2階床SFの高さ位置近傍からリビングルーム20の天井面20a近傍までの高さを有する。詳細には、窓21の下端部は、2階床SFよりも180mm程度高い位置(中間床MFから980mm程度高い位置)に設定され、窓21の上端部は、天井面20aよりも70mm程度低い位置(中間床MFから2130mm程度高い位置)に設定されている。窓21の幅は、2800mm程度であり、リビングルーム20の南側の外周壁2の略全体にわたって設けられている。この窓21は、2階の居室部分に一般的に用いられるものである。
窓21は、略全開放型の折り畳み窓である。窓21は、ガラスと枠体とを有する複数(本実施形態では4枚)の障子21a,21b,21c,21dと窓枠とにより構成されている。4枚の障子21a〜21dのうち、2枚の障子21a,21b及び21c,21d(窓21の幅方向の端部に位置する障子21a及び21dとその内側に位置する障子21b及び21c)は、ヒンジ(蝶番)で連結されており、障子体(窓部)21A,21Bをそれぞれ構成している。つまり、窓21は、2組の障子体21A,21Bと窓枠とにより構成されている。
障子21a〜21dは、東西方向に沿ってスライド可能に設けられている。障子体21A,21Bは、図2に示すように、それぞれを両端部側にスライドさせると障子21a〜21dが外側に突出して折り畳まれ、それぞれ一端部に寄せられる。具体的には、障子体21A,21Bにおいては、各障子21a〜21dの上枠及び下枠の端部(ヒンジで連結されていない側)寄りの位置からは軸部材が上方向及び下方向に突設しており(合計4本の軸部材)、軸部材が窓枠の上下のレール部に回転及び摺動自在に噛み合うことで、障子体21A,21Bのスライド及び外側に突出させて折り畳むことが可能となっている。2組の障子21a,21b及び21c,21dは一端に寄せることも、両端に振り分けることも可能とされている。
リビングルーム20の南側の外周壁2の外側には、庇22が配置されている。庇22は、窓21の上端近傍に配置されており、外周壁2から外側に突出している。庇22の外周壁2からの突出寸法は、窓21が開けられたとき、すなわち障子21a〜21dが外側に突出したときの障子21a〜21dの外周壁2からの突出寸法と略同等とされている。つまり、庇22の先端22aは、障子21a〜21dが外側に突出したときの先端の位置に略一致している。また、庇22の幅寸法は、窓21の幅寸法と略同等とされている。
図2及図4に示すように、リビングルーム20とベランダ36とを区画する外周壁2には、窓23が設けられている。窓23は、透明なガラスを有する横すべり出し窓である。窓23の下端部は、中間床MFから1200mm程度高い位置(2階床SFよりも400mm程度高い位置)に設定され、窓23の上端部は、中間床MFから2000mm程度高い位置(2階床SFから1200mm程度高い位置、天井面20aから1200mm程度低い位置)に設定されている。つまり、窓23は、外周壁2において、ベランダ36から見て下端側に配置されている。また、窓23の上端部は、後述するベランダ36に設けられた物干し金物37a,37bの取り付け位置よりも下方に設定されており、窓23の南側(ベランダ36から窓23を見た場合の右側)の端部は、図2(図5も参照)に示すように、後述するベランダ36に設けられた物干し金物37a,37bの先端部よりも北(外観視で左)に位置している。
リビングルーム20の北側には、吹抜け部25が形成されている。吹抜け部25は、2階床SFが設けられていない領域Rにおいて、中間床MFが形成されていない領域に設けられている。詳細には、吹抜け部25は、上から見た場合に、リビングルーム20と子供部屋9との間に位置し、東側の領域は1階の多目的室13の上方に位置している。図3に示すように、吹抜け部25の天井面25aは、リビングルーム20の天井面20aと同じ高さとされている。すなわち、リビングルーム20の天井面20a、吹抜け部25の天井面25a及びダイニングキッチン30の天井面30aは、全て同じ高さとされており、略面一となっている。
リビングルーム20から北側を見下ろすと、吹抜け部25を介して、子供部屋9のドア9cを視認することができ、ドア9cが開放されている場合に子供部屋9内部の様子が伺えるのはもちろん、ドア9cが閉鎖されている場合も、面材が半透明のアクリルパネルからなるので、子供部屋9内部の様子をぼんやりと視認することができる。
吹抜け部25内の西側には、1階床FFと中間床MFとを連絡する下階段27と、中間床MFと2階床SFとを連絡する上階段29と、が形成されている(吹抜け部25は下階段27及び上階段29が形成された領域も含む概念である)。下階段27は、直線状の階段であり、1階の廊下6と中間階(リビングルーム20)とを連絡する。
上階段29は、下階段27の西側に下階段27と桁側面(長辺)同士が隣接するように配置されており、中間階(リビングルーム20)と2階(ダイニングキッチン30)とを連絡する。上階段29は、2階床SFに連続し且つ2階床SFと面一に延在する平坦部分29aと、平坦部分29aの南側の端部と中間床MFとを直線的に連結する傾斜部分29bと、を有する。平坦部分29aは、踊り場として機能する。
[2階の構成]
続いて、住宅1の2階について図2を参照しながら説明する。図2に示すように、住宅1の2階には、ダイニングキッチン30と、ユーティリティ室32と、浴室34と、ベランダ36と、ベランダ40と、トイレ42と、が形成されている。
ダイニングキッチン30は、2階の北側に配置されている。ダイニングキッチン30は、2階床SF上の空間に形成された居室である。ダイニングキッチン30は、1階の主寝室7及び子供部屋9の上方に位置している。図3に示すように、ダイニングキッチン30の天井面30aの高さ寸法は、2階床SFから2400mm程度とされている。ダイニングキッチン30の天井面30aは、リビングルーム20の天井面20a及び吹抜け部25の天井面25aと同じ高さとされている。これにより、リビングルーム20、吹抜け部25及びダイニングキッチン30は、一体的な空間となっている。ダイニングキッチン30から南側を見ると、吹抜け部25を介して、リビングルーム20は見下ろす位置に配置されている。
ダイニングキッチン30に北東側の外周壁2には、東西方向に沿って所定の間隔をあけて同一の構成の3つの窓30b,30c,30dが並設されている。ダイニングキッチン30の東側の外周壁2には、南北方向に沿って所定の間隔をあけて同一の構成の2つの窓30e,30fが並設されている。
ダイニングキッチン30は、東西方向に延在しており、東側に食堂スペース30gが設けられている。食堂スペース30gには、例えばダイニングセットDが配置されている。ダイニングキッチン30の西側には、台所スペース30hが設けられている。台所スペース30hには、キッチンセット(厨房設備)31が配置されている。キッチンセット31は、アイランド型であり、南側を向いて作業するようにシンクや加熱調理機器(IHクッキングヒーター、ガスコンロ等)が配置されている。
ダイニングキッチン30の北側(キッチンセット31の北側)には、冷蔵庫置き場(冷蔵庫)30i、家電品置場を兼ねた食器棚30jが配置されている。冷蔵庫置き場30iは、キッチンセット31の加熱調理機器の北側に配置されている。食器棚30jは、ダイニングキッチン30の北側の外周壁2の内面に沿って、東西方向に延在している。ダイニングキッチン30の南西側には、食品や飲料等を収納するパントリー30kが配置されている。パントリー30kの東側には、パントリー30kに隣接して収納棚30nが配置されている。ダイニングキッチン30の西側及び北側には、アイロンがけ等の家事や子供の学習などに使用できる作業スペース30lが配置されている。作業スペース30lには、カウンター30mが設けられている。ダイニングキッチン30の南側において吹抜け部25に面する縁部には、透視性を有する手摺30qが設けられている。手摺30qとしては、透明のアクリルパネルやガラスパネルからなるもの、或いは、所定の間隔で配列された複数の桟材からなるものを用いることができる
ユーティリティ室32は、2階の南西側に配置されている。詳細には、ユーティリティ室32は、ダイニングキッチン30の南側で、且つ、リビングルーム20の西側に配置されている。ユーティリティ室32は、平面視において略L字形状を呈している。詳細には、ユーティリティ室32は、ダイニングキッチン30から南側に向かって南北方向に延在する第1スペース32Aと、第1スペース32Aの南側の端部から西側に向かって東西方向に延在する第2スペース32Bとを有している。
ユーティリティ室32とダイニングキッチン30との間の間仕切り壁には、ドア32aが設けられている。ドア32a(ユーティリティ室32の入口)を開放した状態で、居住者がキッチンセット31の加熱調理機器の前に立つと、ユーティリティ室32内及び後述するベランダ36を見渡すことができる。ユーティリティ室32には、洗濯機置き場32bと、洗面化粧台32cと、収納スペース32dと、が配置されている。
洗濯機置き場32bは、洗濯機を配置するスペースであって、給排水設備を備え、第2スペース32Bの西側の突き当りに配置されている。洗面化粧台32cは、第1スペース32Aの南側に位置し、洗濯機置き場32bに対向する位置に配置されている。収納スペース32dは、第1スペース32Aの北側で洗面化粧台32cに隣接して配置されている。
浴室34は、ダイニングキッチン30とユーティリティ室32の第2スペース32Bとの間に配置されている。浴室34には、南側にドア34aが設けられている。ドア34aは、浴室34とユーティリティ室32の第2スペース32Bとを出入り可能に連絡している。浴室34には、西側にバスタブ34bが配置されている。浴室34の西側の外周壁2には、窓34cが設けられている。
ベランダ(外部室)36は、南西の角部に配置されている。ベランダ36は、ユーティリティ室32及びリビングルーム20に隣接している。ベランダ36とユーティリティ室32との間の外周壁2には、掃出しタイプの窓36aが設けられている。窓36aにより、ユーティリティ室32とベランダ36とが出入り可能に連絡されている。図4に示すように、ベランダ36の上方は陸屋根38で覆われ、当該陸屋根38の下面には軒天井38aが設けられている。軒天井38aにおけるリビングルーム20の外周壁2側の部分は、陸屋根38及び軒天井38aが矩形状に取り除かれて陸屋根38を貫通する開口部39が形成されている。ベランダ36の西側の縁部には、手摺36bが設けられている。
図2に示すように、ベランダ36には、物干し設備として物干し金物37a,37bが設けられている。物干し金物37a,37bは、物干し竿を挿通したりハンガー等を引っ掛けたりするための複数の孔を有し、外部壁2aの内側面において東西方向で所定の間隔をあけて北側に向かって突出するように設けられている。物干し金物37a,37bの床36fからの高さ寸法は、例えば1800mm程度である。つまり、物干し金物37a,37bは、窓23の上端部よりも上方に位置している。この構成により、洗濯物が物干し金物37a,37bに支持された物干し竿に掛けられたときに、例えば、シャツ等の比較的丈の短い洗濯物が窓23の上端部よりも上方に位置する。また、物干し金物37a,37bの先端部の位置は、窓23の南側(外部壁2a側)の端部よりも北に位置している。
図2に示すように、ベランダ40は、北西の角部に配置されている。ベランダ40とダイニングキッチン30との間の外周壁2には、掃出しタイプの窓40aが設けられている。窓40aは、ダイニングキッチン30とベランダ40とを出入り可能に連絡している。ベランダ40の西側の縁部には、手摺40bが設けられている。
図2に示すように、トイレ42は、北側においてダイニングキッチン30に隣接して配置されている。
住宅1の外周壁2の南西の角部には、庇46が設けられている。庇46は平面視でL字状であり、玄関ポーチPを覆うように配置されている。外周壁2における子供部屋の窓9a,9bの上方の位置には、庇48が設けられている。庇48は、ウッドデッキWを覆うように配置されている。外周壁2における主寝室7の窓7a上方の位置には、庇50が設けられている。
[遮蔽材の構成]
続いて、手摺20bの下端側に設けられた遮蔽材60について説明する。図6は、スキップ仕切層55の吹抜け部25側の縁部に設けられた手摺20b及び遮蔽材60を示す正面図であり、図7は、図6におけるVII−VII線に沿った断面図である。図6(a)及び図7(a)では、遮蔽材60によって手摺20bの下端側の隙間61が覆われている状態を示し、図6(b)及び図7(b)では、隙間61が覆われていない状態を示している。
スキップ仕切層55の吹抜け部25側の縁部に設けられた手摺20bは、上下方向に延在する複数の桟材20cを備え、複数の桟材20cは手摺20bの長手方向に一定の間隔で配置されている。手摺20bの上端部20d及び下端部20eは、手摺20bの長手方向に延在する板状の部材で形成されている。上端部20dは、複数の桟材20cの上端同士を連結し、下端部20eは、複数の桟材20cの下端同士を連結している。隣り合う2本の桟材20cの間には隙間61が形成され、この隙間61を通じて空気の流通が可能である。なお、複数の桟材20cの間隔は、等間隔でなくてもよい。
また、手摺20bの下端側には、隙間61における空気の通過を制限する遮蔽材60が設けられている。遮蔽材60は、例えばプラスチック、木材などからなる板状の部材によって形成され、遮蔽材60の長手方向は、手摺20bの長手方向に沿って配置されている。遮蔽材60は、東側の外周壁2から下階段27の腰壁手摺27aまで配置されている。
遮蔽材60は、隙間61を覆っている状態において、低床上階居室57の床面57aのレベルから下階居室52の天井面52aのレベルまでを覆うように形成されている(図5参照)。
遮蔽材60は可動式であり、遮蔽材60のスキップ仕切層55側の端部は、ヒンジ(蝶番)によってスキップ仕切層55に連結されて揺動可能となっている。遮蔽材60は、手摺20bの下端側の隙間61を覆っている状態では、手摺20bの吹抜け部25側で、床面57aから上方に延びるように配置され、隙間61を覆っていない状態では、スキップ仕切層55の吹抜け部25側の端面55aに対向するように、床面57aのレベルから垂れ下がるように配置されている。
また、遮蔽材60には、遮蔽材60を桟材20cに対して固定するためのフック(不図示)が設けられている。遮蔽材60が隙間61を覆っている状態において、フックを桟材20cに引っ掛けることで、遮蔽材60を固定することができる。また、遮蔽材60は、所定の剛性を有し、低床上階居室57の床面57a上の物が桟材20c間の隙間61を通じて、吹抜け部25から下方に落下すること防止することができる。
[建物内の気流について]
続いて、住宅1内の気流について説明する。冬期において暖房使用時の住宅1内の気流について説明する。具体的には、1階(下階居室52、低天井下階居室56)では暖房を使用せず、低床上階居室57において暖房を使用している場合について説明する。低床上階居室57における暖房設備としては、床暖房、床置式機器(ファンヒーター、ストーブ)等の床面近傍を暖めるものが挙げられる。まず、図8(a)を参照して、隙間61が覆われていない状態の気流について説明し、次に、図8(b)を参照して、隙間61が遮蔽材60によって覆われている状態の気流について説明する。
図8(a)は、隙間61が覆われていない状態の気流を示している。低床上階居室57において、床面近傍の空気が暖められて、上昇気流が生じる。上昇気流は、低床上階居室57の天井面20a近傍で流れの向きが変わり、天井面20a,25aに沿って上階居室53に向かって流れる。天井面20a,25a,30aに沿って流れた空気が、暖まっていない天井面や壁面に触れ温度が下がることで、下降気流が発生する。下降気流が床面53a近傍まで下降すると、流れの向きが変わり、床面53aに沿って流れる。
上階居室53の床面53aに沿って流れた空気は、吹抜け部25側の縁部で手摺30qの隙間を通過して、吹抜け部25内に流れ、やや下向きに流れて低床上階居室57の床面57a上に流れ込む。このとき、吹抜け部25を通過する気流は、吹抜け部25を通過する際に、より下方の空気を巻き込んで低床上階居室57に流れ込む。下階居室52の天井面52aのレベルより下の空気は、1階の冷えた空気であり、この冷たい空気が低床上階居室57に流れ込むことで、低床上階居室57にいる人は冷気を不快に感じることがある。
次に、遮蔽材60によって隙間61が覆われている場合について説明する。図8(b)は、隙間61が遮蔽材60によって覆われている状態の気流を示している。図8(b)に示される場合においても、低床上階居室57の床面近傍の空気が暖められ、上昇気流が生じ、この上昇気流は、天井面20aに当たって流れの向きが変えられて、上階居室53に向かって流れる。天井面20a,25a,30aに沿って上階居室53に流れ込んだ空気が、暖まっていない天井面や壁面に触れ温度が下がることで下降気流が発生する。下降気流は、床面53a近傍まで下降すると、流れの向きが変えられ、床面53aに沿って流れる。
上階居室53の床面53aに沿って流れた空気は、吹抜け部25側の縁部で手摺30qの隙間を通過して、吹抜け部25内に流れ込むが、隙間61が遮蔽材60によって覆われているので、隙間61を通過することができない。そのため、吹抜け部25を通過した空気は、遮蔽材60より上方の隙間の部分を通り抜けて、低床上階居室57の床面57a上に流れ込む。このように、吹抜け部25側から低床上階居室57に流れ込む空気の位置を上方へずらすことができ、下階居室52の天井面52aより下方の1階の冷たい空気を巻き込むおそれを減らすことができる。その結果、1階の冷気が低床上階居室57の床面57a上への流れ込むことが抑制されるので、低床上階居室57にいる人が不快に感じることが防止される。
以上説明したように、本実施形態に係る住宅1では、手摺20bの下端側には遮蔽材60が設けられ、遮蔽材60によって手摺20bの下端側の隙間61を覆うことができるので、空気の通過を制限することができる。これにより、吹抜け部25から低床上階居室57の床面57aに流れ込む空気の位置を上方にずらすことができ、1階の冷たい空気の低床上階居室57への流れ込みを抑制することができる。その結果、低床上階居室57にいる人が冷気によって不快に感じることが抑制される。
また、遮蔽材60が可動式であり、手摺20bの下端側の隙間61を覆う必要がない場合には、遮蔽材60を揺動させてスキップ仕切層55の吹抜け部25側の端面55aに対向する位置に待避させることができる。これにより、例えば夏期などにおいて、通気性を確保した場合には、遮蔽材60を待避させて、手摺20bの隙間61を通じて流れる空気の流量を増やすことができる。
また、低床上階居室57の吹抜け部25側の縁部には、複数の桟材20cを備えた手摺20bが設けられているので、低床上階居室57のリビングルーム20から下階居室52の子供部屋9を確認することができる。また、リビングルーム20から手摺20bの隙間を通じて吹抜け部25及びダイニングキッチン30を見ることができるため、開放的で一体的な空間を形成することができる。
上記実施形態において示した寸法は、一形態を例示するものであり、変更が可能である。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で下記のような種々の変形が可能である。
例えば、手摺20bの下端部20eは、低床上階居室57の床面57a上に載置されているものに限定されず、床面57aから上方に離間した位置に配置されているものでもよい。このような構成において、遮蔽材60は、手摺20bの下端部20eと床面57aとの間の隙間を覆うように配置されているものでもよい。遮蔽材60は、柵の下端側の隙間を通過する空気の流れを抑制するものであればよく、柵の下端側の隙間とは、柵の下端部近傍の隙間を含み、柵の下端部よりも下方の隙間を含む。
上記実施形態では、遮蔽材60がスキップ仕切層55に支持されて揺動可能な構成である場合について説明しているが、遮蔽材60はスキップ仕切層55以外に支持されるものでもよく、例えば、手摺20bに支持されるものでもよく、外周壁2に固定されるものでもよく、階段の腰壁手摺27aなどその他の部位に支持されるものでもよい。
また、遮蔽材60は、スライド移動可能なものでもよく、例えば、外周壁2及び腰壁手摺27aに設けられたガイドレールに沿って、上下方向にスライド移動可能なものでもよく、遮蔽材60の長手方向(水平方向)にスライド移動可能なものとしてもよい。また、手摺20bの長手方向に延在する軸周りに回動可能な遮蔽材60として、遮蔽材60の回動角度を変えて、隙間61を通過する空気の流量を制限しうるようにしてもよい。
また、遮蔽材60を、着脱式として、手摺20b等に取り付けて空気の流れを制限し、空気の流れを促進したい場合には取り外すようにしてもよい。
また、遮蔽材60は、布状あるいはシート状の部材によって形成されたものでもよい。この場合、カーテンのように遮蔽材60をガイドレールに沿って移動させて開閉するようにしてもよく、ロールスクリーンのように、遮蔽材60を巻き取ったり引き出したりするようにしてもよい。この際、遮蔽材60の巻き取り(引き)方向は、上下方向でもよく、水平方向でもよい。
また、遮蔽材60は、複数の桟材20cに対して支持されている構成でもよい。この構成によれば、遮蔽材60を支持する位置を複数確保することができるので、遮蔽材60を安定して支持することができる。
また、遮蔽材60は、通気を完全に遮断するものでなく、開口(空隙)を有し空気の通過がある程度可能なものでもよい。この際、遮蔽材60の開口率は、例えば0〜35%でもよい。遮蔽材60の開口率とは、遮蔽材60の厚さ方向と直交する表面積に対する開口の面積の割合である。また、遮蔽材60の通気度は、例えば0〜650cc/cm・secでもよい。また、遮蔽材60は、手摺20bにおける吹抜け部25に面する側ではなく、低床上階居室57に面する側に設けてもよい。また、下階段27の接続部分(下階段27を昇りきった位置)に遮蔽材60を設けてもよく、この場合、外周壁2と腰壁手摺27aとの間に設けられる遮蔽材60と連続したものでも、独立したものでもよく、独立して設ける場合は両者が全く別の形態であってもよい。
また、上記実施形態では、遮蔽材60は上下方向において、低床上階居室57の床面レベルから下階居室52の天井面52aまでを覆うように配置されているが、遮蔽材は、上下方向において、低床上階居室57の床面レベルから下階居室52の天井面52aまでの一部を覆うものでもよい。また、遮蔽材60上端の位置が下階居室52の天井面52aを超えるものであってもよい。また、遮蔽材は手摺20bの長手方向において、東側の外周壁2から腰壁手摺27aまでの全長を覆うものでもよく、部分的に手摺20bの隙間61を覆うものでもよい。
また、上記実施形態では、手摺20bは複数の桟材20cで構成され、隣り合う2本の桟材20cの間には隙間61が形成されたものであるが、例えば、パネル状あるいは腰壁状の手摺(柵)に対して、スリット状あるいは小窓状の隙間(開口部)を設けたものであってもよい。
また、上記実施形態では、手摺20bの上端部20dの高さを低床上階居室57の床面57aから例えば900mmとしているが、柵の上端部は、床面57aから900mmを超える高さに配置されているものでもよく、床面57aから900mm未満の高さに配置されているものでもよい。
また、手摺20bの桟材20cは板状のものに限定されず、円柱状など、その他の棒状のものでもよい。また、桟材が延在する方向は、上下方向に限定されず、水平方向でもよく、斜めに配置されているものでもよい。また、手摺20bの上端部20d及び下端部20eは、板状のものに限定されず、円柱状など、その他の棒状のものでもよい。
また、上記実施形態では、下階居室52を子供部屋9とし、上階居室53をダイニングキッチン30とし、低天井下階居室56を書斎11とし、低床上階居室57をリビングルーム20としているが、下階居室52、上階居室53、低天井下階居室56及び低床上階居室57は、その他の用途に使用される部屋でもよい。例えば、低床上階居室57を、子供部屋として利用してもよく、書斎として利用してもよい。
また、上記実施形態では、下階を1階、上階を2階としているが、例えば、下階を2階とし、上階を3階としてもよい。例えば、下階を、地下に設けてもよい。
また、上記実施形態では、建物を住宅として説明しているが、建物は住宅に限定されず、例えば、病院、福祉施設、オフィス、宿泊施設、集合住宅など、その他の建物でもよい。
1…住宅(建物)、9…子供部屋(下階居室)、11…書斎(低天井下階居室)、20…リビングルーム(低床上階居室)、20b…手摺(柵)、20c…桟材、25…吹抜け部、30…ダイニングキッチン(上階居室)、51…仕切層、52…下階居室、53…上階居室、54…一般部、55…スキップ仕切層、56…低天井下階居室、56a…低天井下階居室の天井面、57…低床上階居室、58…スキップ部、60…遮蔽材、61…隙間。

Claims (4)

  1. 仕切層によって、下階居室と上階居室とに区画された一般部と、
    前記仕切層よりも低位に位置するスキップ仕切層によって、低天井下階居室と低床上階居室とに区画されたスキップ部と、
    上から見た場合に前記一般部と前記スキップ部との間に介在する吹抜け部と、を備えた建物であって、
    前記低天井下階居室の天井面は、前記下階居室の天井面よりも低く、
    前記低床上階居室の床面は、前記上階居室の床面よりも低く、
    前記低床上階居室の前記吹抜け部側の縁部には、隙間を有し当該低床上階居室の床面より上方に配置された柵が設けられ、
    前記柵の下端側には、前記隙間における空気の通過を制限する遮蔽材が設けられており、
    前記遮蔽材は、可動式であって、剛性を有し、前記低床上階居室の床に対して支持されており、上下方向において、前記低床上階居室の床面レベルから少なくとも前記下階居室の天井面レベルまでの前記隙間を覆うことを特徴とする建物。
  2. 前記遮蔽材は前記吹抜け部側から前記柵を覆う請求項に記載の建物。
  3. 前記遮蔽材は前記柵の長手方向に連続し、前記柵の複数の隙間を覆うように配置される請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記低床上階居室は、居間であり、
    前記上階居室の前記吹抜け部側の縁部には、隙間を有する柵が設けられている請求項1〜の何れか一項に記載の建物。
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