JP6491421B2 - 建物 - Google Patents

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Description

本発明は、建物に関する。
二階建てからなる住宅等の建物においては、一階部分又は二階部分の天井部に下がり天井が設けられる場合がある(例えば特許文献1参照)。下がり天井の天井裏は、通常高さに設けられた天井の天井裏と比べて上下に拡張されているため、その天井裏のスペースを空調設備等を設置する設置スペース等に利用することが可能となる。
特開2007−263536号公報
しかしながら、天井部に下がり天井(換言すると低天井部)が設けられる上述の構成では、天井高さが低くなることにより圧迫感を感じ易くなる等、居住性の低下の問題が懸念される。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、天井の一部に低天井部が設けられる構成にあって、居住性の低下を抑制することができる建物を提供することを主たる目的とするものである。
上記課題を解決すべく、第1の発明の建物は、上下に隣接する下階部及び上階部を有してなる多層階建ての建物であって、前記下階部と前記上階部とに跨がって形成された吹き抜け空間を備え、前記上階部の天井のうち少なくとも前記吹き抜け空間の天井は他の部分よりも天井高さの低い低天井部となっていることを特徴とする。
本発明によれば、上階部の天井のうち、少なくとも上下階部に跨がって形成された吹き抜け空間の天井が低天井部となっている。吹き抜け空間は上下階に跨がる縦長空間となっているため、その天井が低天井部となっていても、それによって受ける圧迫感が少ない。そのため、低天井部が設けられた構成にあって、居住性の低下を抑制することができる。
なお、吹き抜け空間には、例えば下階部と上階部とを連絡する階段が設けられる。この場合、吹き抜け空間を階段空間ということができる。
第2の発明の建物は、第1の発明において、天井が前記上階部に設けられた建物内空間のうち、天井が前記低天井部からなる空間は低天井空間であり、天井が前記低天井部よりも高い位置にある空間は高天井空間であり、前記低天井空間と前記高天井空間との間には、それら両空間を仕切る仕切部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、低天井空間と高天井空間との間に仕切部が設けられているため、それら両空間の天井同士の間に生じる段差を目立ちにくくすることができる。これにより、上階部の天井の一部を低天井部としながらも、天井部の見栄えが損なわれるのを抑制することができる。
第3の発明の建物は、第1又は第2の発明において、前記上階部には、居室空間が設けられており、前記上階部の天井のうち前記吹き抜け空間の天井を含む平面視矩形の所定の天井領域には前記居室空間の天井の一部が含まれており、前記所定の天井領域のうち前記居室空間の天井を除く領域は、その平面視形状が当該所定の天井領域の一部を切り欠いた形状とされているとともに、前記低天井部からなる低天井領域となっており、前記所定の天井領域のうち前記居室空間の天井は、前記低天井部よりも天井高さの高い高天井部となっていることを特徴とする。
上階部の天井のうち吹き抜け空間の天井を含む平面視矩形の天井領域(所定の天井領域)を想定した場合、例えばその所定の天井領域全体を低天井部とすることが考えられる。しかしながら、その場合、所定の天井領域に居室空間の天井の一部が含まれていると、その居室空間の天井についても低天井部とされるため、居室空間における居住性の低下が懸念される。これに対して本発明では、所定の天井領域のうち、居室空間の天井を除く領域(すなわち吹き抜け空間の天井を含む領域)が低天井部(低天井領域)とされ、居室空間の天井が高天井部とされているため、上記第1の発明の効果を得ながら、居室空間における居住性の低下を抑制することができる。
第4の発明の建物は、第3の発明において、前記吹き抜け空間は、その平面視の形状が矩形形状をなしており、前記上階部には、前記吹き抜け空間の周縁部に沿って延びるとともに前記居室空間へ通じる廊下が設けられており、前記廊下の天井は、前記吹き抜け空間の天井とともに前記低天井領域を構成しており、前記居室空間において前記所定の天井領域の下方に位置する空間部は前記廊下の突き当たり部分に隣接して設けられており、前記突き当たり部分には、前記廊下から前記居室空間へ出入りするための出入口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上階部に吹き抜け空間の周縁部に沿って居室空間へ延びる廊下が設けられており、その廊下が吹き抜け空間とともに低天井領域を構成している。廊下は、居室空間への移動の際に用いられる非居室空間であるため、その天井を低天井部としても、居室空間の天井を低天井部にする場合と比べて、居住性の低下を抑制することができる。
また、居室空間において天井が所定の天井領域の下方に位置する空間部が廊下の突き当たり部分に隣接して設けられ、その突き当たり部分に廊下から居室空間への出入口が設けられているため、出入口を通じて居室空間から廊下へ出入りする際には当該空間部を経由して出入りすることになる。そのため、当該空間部の天井が低天井部とされていると、出入りの際に圧迫感を感じ易い。この点本発明によれば、当該空間部の天井が高天井部となっているため、居室空間から廊下へ出入りする際に圧迫感を感じるのを低減させることができる。
第5の発明の建物は、第4の発明において、前記居室空間は、家事を行うために設けられた家事室となっており、前記上階部には、前記家事室へ通じる前記廊下として、前記吹き抜け空間の周縁部に沿って互いに直交する方向に延びる2つの廊下が設けられており、前記各廊下の天井は、前記吹き抜け空間とともに前記低天井領域を構成しており、前記家事室の一部である前記空間部は前記各廊下の突き当たり部分にそれぞれ隣接して設けられており、前記各廊下の前記突き当たり部分にはそれぞれ各々の廊下から前記家事室へ出入りするための前記出入口が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上階部に、上記居室空間として、家事を行うための家事室が設けられている。上階部には、家事室へ通じる廊下として、吹き抜け空間の周縁部に沿って互いに直交する方向に延びる2つの廊下が設けられ、それら各廊下の突き当たり部分にそれぞれ廊下から家事室へ出入りするための出入口が設けられている。この場合、互いに異なる方向に延びる2つの廊下より家事室への出入りができるため、家事を行う者(主婦等)にとって好都合な構成となっている。
また、家事室において天井が所定の天井領域の下方に位置する空間部が各廊下の突き当たり部分にそれぞれ隣接して設けられているため、当該空間部は各出入口のいずれの出入口を通じて家事室から廊下へ出入りする際にも経由する空間となっている。そのため、当該空間部の天井が低天井部とされていると各出入口のいずれを通じて出入りする際にも圧迫感を感じ易い。この点本発明によれば、当該空間部の天井が高天井部となっているため、家事室から各廊下のいずれへ出入りする際にも圧迫感を感じるのを低減させることができる。
第6の発明の建物は、第1乃至第5のいずれかの発明において、前記上階部には、前記吹き抜け空間の周縁部に沿って延びる廊下が設けられており、前記廊下を挟んで前記吹き抜け空間とは反対側には半屋外空間又は屋外空間が設けられており、前記廊下は、前記吹き抜け空間と連続して形成されている一方、前記半屋外空間又は前記屋外空間と仕切壁部により仕切られており、前記仕切壁部には、その天井付近に前記廊下への採光を可能とする採光窓が設けられており、前記廊下の天井は、前記吹き抜け空間の天井とともに前記低天井部となっていることを特徴とする。
本発明によれば、半屋外空間又は屋外空間と廊下とを仕切る仕切壁部の天井付近に採光窓が設けられており、その採光窓を通じて廊下へ外光(太陽光)を採り入れることが可能となっている。また、廊下は吹き抜け空間と連続する連続空間となっているため、廊下を介して吹き抜け空間にも外光の採り入れが可能となっている。そして、かかる構成にあって、低天井部が吹き抜け空間と廊下とに跨がって設けられているため、吹き抜け空間の天井と廊下の天井との間に段差が生じていない。そのため、かかる段差により吹き抜け空間への採光が妨げられることがなく、吹き抜け空間への採光を好適に行うことができる。
第7の発明の建物は、第1乃至第6のいずれかの発明において、前記上階部の天井のうち前記吹き抜け空間の天井を少なくとも含む一部の領域が前記低天井部からなる低天井領域となっており、前記上階部には、前記低天井領域よりも高い位置に天井が設けられた複数の高天井空間が当該低天井領域を囲むようにして設けられており、前記低天井領域上方の天井裏空間には、空調装置から供給される空調空気を流す空調ダクトが設けられており、前記天井裏空間の周囲には、当該天井裏空間を囲むようにして前記低天井領域と前記高天井空間の天井とを上下に繋ぐ段差壁部が設けられており、前記段差壁部には、前記天井裏空間の周囲に沿った複数の箇所に前記空調ダクト内の空調空気を前記高天井空間に吹き出す吹出部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、上階部に、吹き抜け空間の天井を含む低天井領域を囲むようにその低天井領域よりも天井高さの高い複数の高天井空間が設けられている。また、低天井領域上方の天井裏空間には空調空気を流す空調ダクトが設けられ、天井裏空間の周囲を囲む段差壁部には空調ダクト内の空調空気を高天井空間へと吹き出す吹出部が設けられている。この吹出部は、天井裏空間の周囲に沿った複数箇所に設けられているため、この場合、低天井領域の周囲に設けられた複数の高天井空間の空調を行うことが可能となる。つまり、この場合、低天井領域の天井と高天井空間の天井との間に生じる段差(段差壁部)を利用して空調空気を複数の高天井空間に向けて吹き出すことができため、複数の屋内空間の空調を行うにあたって好適な構成を実現することができる。
一階部分の間取りを示す平面図。 二階部分の間取りを示す平面図。 建物における吹き抜け空間周辺の構成を示す縦断面図。 家事室の内部構成を示す図であり、(a)が家事室内部を図5におけるa方向から見た図であり、(b)がb方向から見た図であり、(c)がc方向から見た図であり、(d)がd方向から見た図である。 二階部分の天井において低天井部とされた領域と高天井部とされた領域とを示す平面図。 二階部分における空調設備の設置構成を示す横断面図。
以下に、本発明を具体化した一実施の形態について図面を参照しつつ説明する。本実施形態では、建物として二階建てからなるユニット式建物について具体化している。ユニット式建物は、天井梁、床梁及び柱を有してなる複数の建物ユニットが互いに組み合わされることにより構成されている。図1は、建物の一階部分の間取りを示す平面図である。図2は、二階部分の間取りを示す平面図である。図3は、建物における吹き抜け空間周辺の構成を示す縦断面図である。なお、図3は、図1のA−A線断面図及び図2のB−B線断面図に相当する。
図3に示すように、住宅等の建物10は、下階部としての一階部分11と、上階部としての二階部分12とを有する二階建てとなっている。二階部分12の上方には、陸屋根(フラットルーフ)からなる屋根部13が設けられている。
図1に示すように、一階部分11は、横並びに設けられた複数の建物ユニット20により構成されている。図1では、建物ユニット20の四隅に配設された柱28のみ図示している(図2も同様)。一階部分11には、屋内空間として、玄関15と、玄関ホール16と、土間17と、廊下18と、寝室19と、収納室21と、居室22と、浴室23と、洗面室24と、トイレ25とが設けられている。また、一階部分11には、これら屋内空間の他に、テラス26やポーチ27が設けられている。
図2に示すように、二階部分12は、一階部分11と同様、横並びに設けられた複数の建物ユニット20により構成されている。二階部分12には、屋内空間として、リビング31と、ダイニング32と、キッチン33と、トイレ34と、家事室35と、機械室36とが設けられている。リビング31とダイニング32とキッチン33とは間仕切壁等によって仕切られてはおらず、互いに連続形成された一体空間となっている。また、二階部分12には、これら屋内空間の他に、バルコニー37やテラス38が設けられている。
図1〜図3に示すように、建物10には、一階部分11と二階部分12とに跨がって上下に延びる吹き抜け空間40が設けられている。吹き抜け空間40は、平面視において矩形形状(又は略矩形形状)をなしており、建物10の略中央部に配置されている。吹き抜け空間40は、上下に隣接する一対の建物ユニット20により形成されている。
吹き抜け空間40には、一階部分11と二階部分12とを連絡する階段41が設けられている。階段41は、概ね直階段により構成されており、その下部が回り階段となっている。階段41は、吹き抜け空間40における北側の略半分のスペースを利用して設置されており、その下り口41aが二階部分12のリビング31に通じている。なお、吹き抜け空間40における南側の半分のスペースは一階部分11の廊下スペースとなっている。また、吹き抜け空間40に階段41が設置されている点からすると、吹き抜け空間40を階段空間(階段室)ということもできる。
続いて、吹き抜け空間40を中心とした二階部分12の間取りについて説明する。
図2に示すように、吹き抜け空間40は二階部分12の略中央に配置されている。吹き抜け空間40の西側にはリビング31が隣接して設けられている。リビング31と吹き抜け空間40との境界部には階段41の下り口41aを除いた部位に間仕切壁42が設けられている。この間仕切壁42は中空状の壁体よりなり、その厚みが通常の間仕切壁よりも大きくなっている。
吹き抜け空間40の南側にはダイニング32が隣接して設けられている。吹き抜け空間40とダイニング32との間には間仕切壁が設けられておらず、それ故ダイニング32は吹き抜け空間40と連続する連続空間となっている。また、ダイニング32と吹き抜け空間40との境界部には手すり59が設けられている。
ダイニング32の東側にはキッチン33が隣接して設けられている。キッチン33は、二階部分12において南東の角部に位置している。
吹き抜け空間40の北東には家事室35(居室空間に相当)が隣接して設けられている。家事室35は、二階部分12において北東の角部に位置する角部屋となっている。家事室35は、居住者(例えば主婦)が家事を行うための居室となっており、具体的には家事を行うために設けられた家事専用の居室となっている。本実施形態では、この家事室35において居住者が洗濯やアイロンがけ等、料理以外の家事全般を行うことを想定している。以下、この家事室35の構成について図4を用いながら説明する。図4は家事室35の内部構成を示す図である。図4において(a)が家事室35内部を図5におけるa方向から見た図であり、(b)がb方向から見た図であり、(c)がc方向から見た図であり、(d)がd方向から見た図である。
図4(a)〜(d)に示すように、家事室35には、洗濯機45や、作業台46、収納棚47、物干し竿48等が設けられている。家事室35では、洗濯機45を用いて衣服等を洗濯することが可能となっているとともに、その洗濯した洗濯物を物干し竿48を用いて干すことが可能となっている。また、作業台46を用いてアイロンがけや裁縫等を行うことも可能となっている。
収納棚47には、洗剤や洗濯ばさみ、ハンガー等の洗濯用品が収納されている他、アイロンや裁縫道具等が収納されている。また、収納棚47には、キッチン33で用いられる食料品や調理器具、食器等も収納されている。したがって、家事室35は、パントリー(食品庫)としても利用されている。
図2に示すように、吹き抜け空間40の北側には廊下43が隣接して設けられている。廊下43は、吹き抜け空間40を挟んでダイニング32とは反対側に設けられている。廊下43は、吹き抜け空間40の周縁部(北側の周縁部)に沿って直線状に延びており、リビング31と家事室35とを繋いでいる。また、廊下43と吹き抜け空間40との間には間仕切壁51が設けられ、廊下43を挟んで吹き抜け空間40とは反対側(廊下43の北側)にはトイレ34や機械室36が設けられている。
廊下43は、家事室35と間仕切壁52によって仕切られている。間仕切壁52には、廊下43と家事室35とを連通する出入口53が設けられており、この出入口53を通じて廊下43と家事室35との間の出入りが可能となっている。また、出入口53には、当該出入口53を開閉するドア54が設けられている。ドア54は、例えば引き戸よりなる。
吹き抜け空間40の東側には廊下44が隣接して設けられている。廊下44は、吹き抜け空間40を挟んでリビング31とは反対側に設けられている。廊下44は、吹き抜け空間40の周縁部(東側の周縁部)に沿って直線状に延びており、キッチン33と家事室35とを繋いでいる。また、廊下44と吹き抜け空間40との間には間仕切壁が設けられておらず、それ故廊下44は吹き抜け空間40と連続する連続空間となっている。なお、廊下44と吹き抜け空間40との境界部には手すり59が設けられている。
廊下44は、家事室35と間仕切壁55によって仕切られている。間仕切壁55には、廊下44と家事室35とを連通する出入口56が設けられており、この出入口56を通じて廊下44と家事室35との間の出入りが可能となっている。また、出入口56には、当該出入口56を開閉するドア57が設けられている。ドア57は、例えば回動式のドアよりなる。
このように、家事室35へは、吹き抜け空間40の周縁部に沿って互いに直交して延びる2つの廊下43,44が通じている。この場合、これらの廊下43,44を通ってリビング31からもキッチン33からも家事室35への移動が可能となっている。そのため、家事室35で家事を行う居住者(主婦)にとって都合のよい間取りとなっている。
なお、間仕切壁55と間仕切壁52とは平面視にてL字状をなす(直角をなす)ように配置され、それらL字状をなす両間仕切壁52,55の角部に相当する位置には柱状の壁部78が設けられている。この壁部78は、四角筒状をなす壁体となっており、この壁部78から各間仕切壁52,55がそれぞれ互いに直交する方向へ延びている。
廊下44を挟んで吹き抜け空間40とは反対側(廊下44の東側)にはバルコニー37が設けられている。バルコニー37は、家事室35とキッチン33との間に位置している。バルコニー37は、仕切壁部61(外壁部)によって家事室35と仕切られており、仕切壁部62(外壁部)によってキッチン33と仕切られている。なお、仕切壁部61は間仕切壁55と横並びで連続している。
仕切壁部61には、家事室35とバルコニー37との間を出入りするための出入口64が設けられている。出入口64には、当該出入口64を開閉するドア65が設けられている。仕切壁部62には、キッチン33とバルコニー37との間を出入りするための出入口66が設けられている。出入口66には、当該出入口66を開閉するドア67が設けられている。したがって、バルコニー37へは、これら各出入口64,66を通じて家事室35からもキッチン33からも出入りが可能となっている。
バルコニー37は、例えば洗濯物を干すための物干しスペースとして利用される。この場合、バルコニー37が家事室35と隣接しているため、家事室35で洗濯した洗濯物を干すにあたって都合がよい。また、バルコニー37にごみ収集箱を設置し、バルコニー37をごみ捨てスペースとして利用してもよい。この場合、バルコニー37がキッチン33と隣接しているため、キッチン33で発生した生ゴミ等を捨てるにあたって都合がよい。
バルコニー37は廊下44と仕切壁部68(外壁部)によって仕切られている。仕切壁部68には、廊下44への採光を可能とする採光窓69が設けられている。採光窓69は、仕切壁部68の天井付近に設けられ、いわゆるハイサイドライト窓として構成されている。この採光窓69を通じて廊下44への外光(太陽光)の採り入れが可能となっているとともに、さらには廊下44を介して吹き抜け空間40への外光の採り入れが可能となっている。
続いて、二階部分12の天井部の構成について説明する。
図3に示すように、二階部分12の天井のうち一部の天井は他の部分よりも天井高さが低くされた低天井部71となっている。低天井部71は、下がり天井が設けられることにより形成されている。また、二階部分12の天井のうち低天井部71以外の天井は低天井部71よりも天井高さが高くされた高天井部72となっている。図5では、二階部分12の天井において低天井部71とされた領域と高天井部72とされた領域とがドットハッチの有無により区別して示されている。具体的には、図5では、低天井部71とされた領域がドットハッチを付して示されており、高天井部72とされた領域がドットハッチを付さない状態で示されている。
図3及び図5に示すように、二階部分12の天井のうち、吹き抜け空間40の天井と各廊下43,44の天井とはそれぞれ低天井部71となっている。具体的には、吹き抜け空間40の天井全域と各廊下43,44の天井全域とがそれぞれ低天井部71となっている。この場合、吹き抜け空間40の天井と各廊下43,44の天井とを含む一連の天井領域が低天井部71からなる低天井領域75となっている。この低天井領域75には、詳しくは、吹き抜け空間40の天井と各廊下43,44の天井とに加え、リビング31における吹き抜け空間40との境界部周辺の天井と、ダイニング32における吹き抜け空間40との境界部周辺の天井とが含まれている。なお、この場合、吹き抜け空間40と各廊下43,44とがそれぞれ低天井空間に相当する。
一方、二階部分12の天井のうち、リビング31、ダイニング32、キッチン33、トイレ34の各天井は高天井部72となっている。これら各屋内空間31〜34は低天井領域75を囲むように設けられており、それぞれが高天井空間に相当する。
家事室35の天井は、その一部が低天井部71とされ、残りが高天井部72とされている(図4も参照)。具体的には、家事室35の天井のうち北側の略半分(より詳しくは半分よりも小さい領域)が低天井部71とされ、南側の略半分(より詳しくは半分よりも大きい領域)が高天井部72とされている。この場合、家事室35において天井が低天井部71とされた北側の空間部が低天井空間35aとなっており、天井が高天井部72とされた南側の空間部が高天井空間35bとなっている。
高天井空間35bは、各廊下43,44とバルコニー37とにそれぞれ隣接して設けられている。この場合、高天井空間35bは、それら各空間37,43,44への出入口53,56,64と連続して設けられている。したがって、家事室35の一部に低天井部71が設けられた構成にあっても、各出入口53,56,64を通じて家事室35から各空間37,43,44へ出入りする際に圧迫感を感じにくくなっている。また、高天井空間35bは、天井が高天井部72とされた上述の各屋内空間31〜34(高天井空間)とともに低天井領域75を囲むように設けられている。
低天井領域75は、その平面視の形状が矩形形状の一部を切り欠いた形状とされており、詳しくは矩形形状の隅部(北東の隅部)を矩形(換言するとL字状)に切り欠いた形状とされている。より詳しくは、低天井領域75を含む平面視矩形の所定の天井領域(以下、矩形天井領域Kという)を想定した場合、その矩形天井領域Kには家事室35の天井の一部が含まれる。この家事室35の天井の一部は、矩形天井領域Kにおいて隅部に位置する。そして、矩形天井領域Kからこの家事室35の天井の一部を除いた領域が低天井領域75となっている。なお、図5では、矩形天井領域Kの外縁を一点鎖線の矩形枠で示している。また、この矩形天井領域Kが「所定の天井領域」に相当する。
矩形天井領域Kのうち低天井領域75では、上述したように、天井が低天井部71とされている。それに対して、矩形天井領域Kのうち低天井領域75を除いた領域、換言すると家事室35の天井において矩形天井領域Kに含まれる領域では、天井が高天井部72とされている。すなわち、家事室35において当該領域(換言すると矩形天井領域K)の下方に位置する空間部76はその全体が高天井空間35bに含まれている。当該空間部76は、平面視にて矩形形状をなしており、その二面が各間仕切壁52,55にそれぞれ隣接している。つまり、この空間部76は、各廊下43,44の突き当たり部分にそれぞれ隣接している。この場合、当該空間部76は、各間仕切壁52,55に形成された各出入口53,56とそれぞれ連続している。
ここで、本実施形態の建物10には、建物内の空調を行う空調設備80が設けられている。空調設備80は、一階部分11及び二階部分12にそれぞれ設けられており、以下では二階部分12の空調設備80について図6に基づいて説明する。図6は二階部分12における空調設備80の設置構成を示す横断面図である。なお、図6は、二階部分12を低天井部71と高天井部72との中間の高さ位置で水平方向に切断した断面図となっている。
図6に示すように、空調設備80は、空調空気(暖気及び冷気)を生成する空調装置81と、空調装置81に接続された空調ダクト82と、空調ダクト82に接続された複数(具体的には3つ)の吹出チャンバ83とを備える。空調装置81は、二階部分12の機械室36に設置されている。空調装置81は、廊下43から機械室36に流れ込む空気を還気として取り込み、その還気をもとに空調空気を生成する。そして、空調装置81は、その生成した空調空気を空調ダクト82へ供給する。
空調ダクト82は、機械室36において空調装置81から上方へ延びており、その上端部において低天井領域75上方の天井裏空間85に入り込んでいる。天井裏空間85は、低天井領域75(低天井部71)と屋根部13との間に形成され、空調ダクト82は、その天井裏空間85において空調対象となる各屋内空間31,32,35に向けて延びるように配設されている。具体的には、空調ダクト82は、その途中で複数(二手)に分岐しており、それら分岐した各ダクト部82a,82bのうち一方のダクト部82aが家事室35の吹出チャンバ83(83a)に接続され、他方のダクト部82bがリビング31の吹出チャンバ83(83b)とダイニング32の吹出チャンバ83(83c)とにそれぞれ接続されている。なお、これらの吹出チャンバ83a〜83cがそれぞれ吹出部に相当する。
吹出チャンバ83a〜83cは、天井裏空間85の周囲を囲む段差壁部86に設けられている。段差壁部86は、低天井領域75の周縁部に沿って設けられ、低天井領域75(低天井部71)と各屋内空間31〜36の高天井部72とを上下に繋いでいる。この場合、段差壁部86は、周囲の屋内空間31〜36に面して配置されている。
段差壁部86には、各吹出チャンバ83a〜83cの配設箇所に対応して開口部88が設けられている。具体的には、段差壁部86には、開口部88として、天井裏空間85を家事室35に開口させる開口部88aと、リビング31に開口させる開口部88bと、ダイニング32に開口させる開口部88cとが設けられている。そして、これら各開口部88a〜88cにそれぞれ吹出チャンバ83a〜83cが挿通され、その挿通状態でそれら吹出チャンバ83a〜83cが段差壁部86に配設されている。なお、家事室35の吹出チャンバ83aについては、段差壁部86におけるドア54(出入口53)の上方位置に配置されている(図4(d)参照)。
上述の構成によれば、空調装置81から空調ダクト82に空調空気が供給されると、その空調空気が空調ダクト82から各吹出チャンバ83a〜83cへと供給される。そして、吹出チャンバ83aより空調空気が家事室35に吹き出され、吹出チャンバ83bより空調空気がリビング31に吹き出され、吹出チャンバ83cより空調空気がダイニング32に吹き出される。これにより、リビング31、ダイニング32及び家事室35の空調が行われるようになっている。なお、各吹出チャンバ83a〜83cが段差壁部86に配設されていることで、空調空気が吹出チャンバ83a〜83cより横向きに吹き出されるようになっている。
また、段差壁部86には、当該壁部86に沿って水平に延びる長尺状の照明台91が設けられている(図3参照)。この照明台91には照明装置92が配設され、間接照明としての利用が可能となっている。
家事室35における低天井空間35a上方の天井裏空間94には換気装置95が設置されている。換気装置95には換気ダクト96が接続されており、その換気ダクト96を通じて屋内空間の換気を行うことが可能となっている。
以上、詳述した本実施形態の構成によれば、以下の優れた効果が得られる。
二階部分12の天井のうち吹き抜け空間40の天井を他の部分よりも天井高さの低い低天井部71とした。吹き抜け空間40は一階部分11と二階部分12とに跨がる縦長空間となっているため、その天井が低天井部71となっていても、それによって受ける圧迫感が少ない。そのため、低天井部71が設けられた構成にあって、居住性の低下を抑制することができる。
天井が低天井部71とされた低天井空間(吹き抜け空間40及び廊下43,44)と、天井が高天井部72とされた家事室35の高天井空間35bとの間に、それら両空間を仕切る仕切部を設けた。この場合、仕切部は、各間仕切壁52,55及び各ドア54,57を含んで構成されている。この仕切部が設けられていることで、低天井空間の天井と高天井空間35bの天井との間に生じる段差を目立ちにくくすることができるため、二階部分12の天井の一部を低天井部71としながらも、天井部の見栄えが損なわれるのを抑制することができる。
二階部分12の天井のうち吹き抜け空間40の天井を含む平面視矩形の天井領域Kを想定した場合、その矩形天井領域Kには家事室35の天井の一部が含まれている。このような構成では、例えば、矩形天井領域Kの全体を低天井部71とすることが考えられるが、そうすると家事室35の天井の一部についても低天井部71となってしまうため、家事室35における居住性の低下の問題が懸念される。その点、上記の実施形態では、矩形天井領域Kのうち家事室35の天井を除いた領域(換言すると吹き抜け空間40の天井を含む領域)を低天井部71からなる低天井領域75とし、矩形天井領域Kのうち家事室35の天井については高天井部72としたため、低天井部71が設けられた構成にあって居住性の低下を抑制するという上述の効果を得ながら、家事室35における居住性の低下を抑制することができる。
二階部分12に吹き抜け空間40の周縁部に沿って家事室35へと延びる2つの廊下43,44を設け、それら廊下43,44の天井を吹き抜け空間40の天井とともに低天井部71とした。廊下43,44は、家事室35への移動の際に用いられる非居室空間であるため、その天井を低天井部71としても、家事室35等の居室空間の天井を低天井部にする場合と比べて、居住性の低下を抑制することができる。
家事室35において矩形天井領域Kの下方に位置する空間部76を各廊下43,44の突き当たり部分(間仕切壁52,55)に隣接して設け、それら各廊下43,44の突き当たり部分に各々の廊下43,44から家事室35へ出入りするための出入口53,56を設けた。かかる構成では、各出入口53,56のいずれの出入口を通じて家事室35から廊下43,44へ出入りする際にも当該空間部76を経由することになる。そのため、当該空間部76の天井が低天井部71とされていると各出入口53,56のいずれを通じて出入りする際にも圧迫感を感じ易い。この点上記の実施形態では、当該空間部76の天井が高天井部72となっているため、家事室35から各廊下43,44のいずれへ出入りする際にも圧迫感を感じるのを低減させることができる。
二階部分12において廊下44を挟んで吹き抜け空間40とは反対側にバルコニー37を設け、そのバルコニー37を廊下44と仕切壁部61により仕切るようにした。仕切壁部61の天井付近には採光窓69を設けたため、その採光窓69を通じて廊下44への外光の採り入れが可能となっている。また、廊下44は、吹き抜け空間40と連続する連続空間となっているため、廊下44を介して吹き抜け空間40にも外光の採り入れが可能となっている。そして、かかる構成にあって、廊下44の天井が吹き抜け空間40の天井とともに低天井部71となっているため、吹き抜け空間40の天井と廊下44の天井との間には段差が生じていない。そのため、かかる段差により吹き抜け空間40への採光が妨げられることがなく、吹き抜け空間40への採光を好適に行うことができる。
二階部分12に、低天井領域75を囲むようにその低天井領域75よりも天井高さの高い複数の高天井空間(具体的には、屋内空間31〜34及び家事室35の高天井空間35b)を設け、低天井領域75上方の天井裏空間85には空調空気を流す空調ダクト82を設けた。そして、天井裏空間85の周囲を囲むように低天井領域75の天井と高天井空間の天井とを上下に繋ぐ段差壁部86を設け、その段差壁部86における天井裏空間85の周囲に沿った複数箇所に空調ダクト82内の空調空気を高天井空間へ吹き出す吹出チャンバ83を設けた。この場合、低天井領域75の天井と高天井空間の天井との間に生じる段差(段差壁部86)を利用して空調空気を複数の高天井空間に向けて吹き出すことができるため、複数の屋内空間の空調を行う上にあたって好適な構成を実現することができる。
本発明は上記実施形態に限らず、例えば次のように実施されてもよい。
(1)上記実施形態では、二階部分12の天井のうち、吹き抜け空間40の天井に加えて各廊下43,44の天井も低天井部71としたが、各廊下43,44の天井のうち少なくともいずれか一方を高天井部72としてもよい。この場合にも、吹き抜け空間40の天井については低天井部71とされるため、低天井部71が設けられた建物10において居住性の低下を抑制することができる。
また、各廊下43,44の天井を低天井部71とすることに代えて又は加えて、トイレ34の天井を低天井部71としてもよい。つまり、トイレ34の天井を低天井領域75に含めるようにしてもよい。その場合でも、トイレ34は非居室空間であるため、リビング31等の居室空間の天井を低天井部71とする場合と比べて、居住性の低下を抑制することができる。なお、リビング31等の居室空間の一部を低天井部71にするようにしてもよい。
(2)上記実施形態では、矩形天井領域Kのうち家事室35の天井については低天井領域75に含めないようにしたが、家事室35の天井についても低天井領域75に含めて矩形天井領域K全体を低天井領域としてもよい。但し、家事室35における居住性の低下を抑制する上では、家事室35の天井を低天井領域75に含めないのが望ましい。
(3)上記実施形態では、矩形天井領域Kに天井の一部が含まれる居室空間として家事室35を想定したが、かかる居室空間は必ずしも家事室35である必要はなく、リビングや和室、寝室等、その他の居室であってもよい。その場合でも、居室空間における居住性の低下を抑制することができる。
(4)上記実施形態では、家事室35へ通じる廊下として2つの廊下43,44を設けたが、これらの廊下43,44のうちいずれか一方のみを設ける構成としてもよい。この場合にも、当該廊下の突き当たり部分に隣接する家事室35の空間部76の天井を高天井部72とすることで、突き当たり部分に設けられた出入口を通じて家事室35から廊下へ出入りする際、圧迫感を感じるのを低減させることができる。
(5)上記実施形態では、天井が低天井部71とされた低天井空間(吹き抜け空間40及び廊下43,44)と、天井が高天井部72とされた家事室35の高天井空間35bとの間を仕切る仕切部が間仕切壁52,55とドア54,57とを含んで構成されていたが、低天井空間と高天井空間との間を仕切る間仕切壁に出入口が形成されていない構成では、当該間仕切壁が仕切部に相当する。
(6)上記実施形態では、低天井領域75の天井裏空間85を空調ダクト82の配設スペースとして利用したが、天井裏空間85に換気用のダクトを配設したり水配管を配設したりする等、他の部材を配設してもよい。
(7)上記実施形態では、廊下44を挟んで吹き抜け空間40とは反対側にバルコニー37(半屋外空間に相当)を設けたが、テラスやベランダ等、バルコニー以外の半屋外空間を設けてもよい。また、廊下44を挟んで吹き抜け空間40とは反対側が屋外空間であってもよい。これらの場合でも、廊下44を半屋外空間又は屋外空間と仕切る仕切壁部に採光窓を設ければ、採光窓を通じた廊下44への外光の採り入れが可能となり、さらには廊下44を介して吹き抜け空間40への外光の採り入れが可能となる。
(8)上記実施形態では、吹き抜け空間40に階段41が設置されていたが、階段が設置されていない吹き抜け空間40に本発明を適用してもよい。
(9)上記実施形態では、二階建ての建物10に形成された吹き抜け空間40に本発明を適用したが、三階以上からなる建物に形成された吹き抜け空間に本発明を適用してもよい。また、上記実施形態では、ユニット式建物への適用例を説明したが、鉄骨軸組工法により構築される建物等、他の構造の建物にも本発明を適用できる。
10…建物、11…下階部としての一階部分、12…上階部としての二階部分、35…居室空間としての家事室、37…半屋外空間としてのバルコニー、40…吹き抜け空間、43…廊下、44…廊下、53…出入口、56…出入口、68…仕切壁部、69…採光窓、71…低天井部、72…高天井部、75…低天井領域、76…空間部、82…空調ダクト、83…吹出部としての吹出チャンバ、85…天井裏空間、86…段差壁部、K…所定の天井領域としての矩形天井領域。

Claims (7)

  1. 上下に隣接する下階部及び上階部を有してなる多層階建ての建物であって、
    前記下階部と前記上階部とに跨がって形成され、前記下階部の床(ただし、スキップフロアの床を除く。)から前記上階部の天井まで延びる吹き抜け空間を備え、
    前記上階部の天井のうち少なくとも前記吹き抜け空間の天井は他の部分よりも天井高さの低い低天井部となっており、
    前記上階部には、前記吹き抜け空間の周縁部に沿って延びる廊下が設けられており、
    前記廊下を挟んで前記吹き抜け空間とは反対側には半屋外空間又は屋外空間が設けられており、
    前記廊下は、前記吹き抜け空間と連続して形成されている一方、前記半屋外空間又は前記屋外空間と仕切壁部により仕切られており、
    前記仕切壁部には、その天井付近に前記廊下への採光を可能とする採光窓が設けられており、
    前記廊下の天井は、前記吹き抜け空間の天井とともに前記低天井部となっていることを特徴とする建物。
  2. 天井が前記上階部に設けられた建物内空間のうち、天井が前記低天井部からなる空間は低天井空間であり、天井が前記低天井部よりも高い位置にある空間は高天井空間であり、
    前記低天井空間と前記高天井空間との間には、それら両空間を仕切る仕切部が設けられていることを特徴とする請求項1に記載の建物。
  3. 前記上階部には、居室空間が設けられており、
    前記上階部の天井のうち前記吹き抜け空間の天井を含む平面視矩形の所定の天井領域には前記居室空間の天井の一部が含まれており、
    前記所定の天井領域のうち前記居室空間の天井を除く領域は、その平面視形状が当該所定の天井領域の一部を切り欠いた形状とされているとともに、前記低天井部からなる低天井領域となっており、
    前記所定の天井領域のうち前記居室空間の天井は、前記低天井部よりも天井高さの高い高天井部となっていることを特徴とする請求項1又は2に記載の建物。
  4. 前記吹き抜け空間は、その平面視の形状が矩形形状をなしており、
    前記上階部には、前記吹き抜け空間の周縁部に沿って延びるとともに前記居室空間へ通じる廊下が設けられており、
    その居室空間へ通じる前記廊下の天井は、前記吹き抜け空間の天井とともに前記低天井領域を構成しており、
    前記居室空間において前記所定の天井領域の下方に位置する空間部は前記居室空間へ通じる前記廊下の突き当たり部分に隣接して設けられており、
    前記突き当たり部分には、前記居室空間へ通じる前記廊下から前記居室空間へ出入りするための出入口が設けられていることを特徴とする請求項3に記載の建物。
  5. 前記居室空間は、家事を行うために設けられた家事室となっており、
    前記上階部には、前記家事室へ通じる前記廊下として、前記吹き抜け空間の周縁部に沿って互いに直交する方向に延びる2つの廊下が設けられており、
    前記2つの廊下の天井は、前記吹き抜け空間とともに前記低天井領域を構成しており、
    前記家事室の一部である前記空間部は前記2つの廊下の突き当たり部分にそれぞれ隣接して設けられており、
    前記2つの廊下の前記突き当たり部分にはそれぞれ各々の廊下から前記家事室へ出入りするための前記出入口が設けられていることを特徴とする請求項4に記載の建物。
  6. 前記上階部の天井のうち前記吹き抜け空間の天井を少なくとも含む一部の領域が前記低天井部からなる低天井領域となっており、
    前記上階部には、前記低天井領域よりも高い位置に天井が設けられた複数の高天井空間が当該低天井領域を囲むようにして設けられており、
    前記低天井領域上方の天井裏空間には、空調装置から供給される空調空気を流す空調ダクトが設けられており、
    前記天井裏空間の周囲には、当該天井裏空間を囲むようにして前記低天井領域と前記高天井空間の天井とを上下に繋ぐ段差壁部が設けられており、
    前記段差壁部には、前記天井裏空間の周囲に沿った複数の箇所に前記空調ダクト内の空調空気を前記高天井空間に吹き出す吹出部が設けられていることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物。
  7. 前記吹き抜け空間は、前記下階部と前記上階部とを連絡する階段が設置された階段室であることを特徴とする請求項1乃至のいずれか一項に記載の建物。
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