JP6993094B2 - 住宅 - Google Patents

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JP6993094B2
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本発明は、複数人の居住者向けのファミリータイプ住宅、特に共働き世帯向けの住宅に関する。
住宅は、寝室や居室のような居住者がくつろぐための居間スペースと、炊事や洗濯のような家事のための家事スペースを備えることが常套である。一例として、特開2000-80809号公報(特許文献1)に記載のごときものが知られている。特許文献1に記載の住宅は、三階建て住宅において、2階にリビング室およびユーズフルスペースを設けるというものである。特許文献1は、ユーズフルスペースで行われる行為として、着替え、化粧、身支度、洗濯物たたみ片付け、入浴準備片付け等の短時間行為を例示する。
特開2000-80809号公報
昨今、夫婦共に外で働く共働き世帯が多くなっている。日常生活において、ファミリーの構成員である居住者は日中に外出し、夕方以降に帰宅することが多い。共働き世帯は外出時間が長いにもかかわらず、居住者数に比例して多くなる家事をこなさなければならない。特に未成年者を含む世帯や幼児を含む世帯にあっては多くの家事を効率良くこなすことが切実な課題である。
また家事は、特定の居住者、例えば母親や妻、に偏りがちである。このため、他の居住者が家事を手伝ったり参加したりし易い、家事のシェアを促す間取りが望まれる。
そこで本発明者は、従来と比較して、リビング室と家事をこなす部屋との間に短くシンプルな家事動線を構成することによって、また家事をこなす部屋からリビング室までの視認性を高めることによって、共働き世帯の居住者に家事のシェアを促し、家事が特定の居住者に偏ることを是正し、もって家事を効率良くこなすことに着想するに至った。
つまり特許文献1に記載される従来の住宅の間取りにあっては、リビング室とユーズフルスペースが離隔して配置される間取りであるため、一居住者がユーズフルスペースで洗濯物たたみ片付け等の家事をこなしている間、リビング室(単にリビングともいう)に居る他の居住者から隔絶されてしまう。そうするとリビング室に居る居住者の視界には、家事が入らず、家族の中で家事のシェアが促されない。
本発明は、上述の実情に鑑み、ファミリーの構成員である居住者が家事に参加し易く、またリビング内に居る居住者とリビング外で家事をこなす居住者との間で会話可能な間取りを備え、居住者に家事のシェアを促す世帯向け住宅を提供することを目的とする。
この目的のため本発明の第1発明による住宅は、洗濯機が置かれるための洗濯機区画、前記洗濯機に給水するための給水設備、および前記洗濯機からの排水を受け取るための排水設備を有する洗濯室と、洗面台を有する洗面室とを含み、リビング領域およびダイニング領域の少なくとも一方領域に隣接する水回り領域と、上述した少なくとも一方領域と洗面室を接続する出入口と、物干し設備を有し水回り領域と隣接しリビング領域およびダイニング領域の少なくとも一方に隣接するとともに当該少なくとも一方領域と扉レスで連通可能に構成される乾燥室と、洗濯室と乾燥室を接続する第2出入口とを備える。
かかる第1発明によれば、乾燥室とリビング領域および/またはダイニング領域(以下、リビング領域等ともいう)とが扉レスで連通可能に構成されるので、乾燥室とリビング領域等との間で居住者が容易に移動することができる。また乾燥室の内部がリビング領域等に居る居住者の視界に入る。したがって家事スペースである乾燥室と、居間スペースであるリビング領域等を連絡する家事動線が構成され、リビング領域に居る居住者に家事へ参加することを促すことができる。したがって洗濯に関する家事が、特定の居住者(例えば母親や妻)に集中しないよう、居住者全員でシェアされて、洗濯に関する家事を短時間で効率良く完了することができる。特に共働き世帯にあっては1日24時間あると雖も家族全員が帰宅して同じ屋根の下で会話することができる機会は短いところ、家族の中で会話する時間を確保でき、乾燥室で家事を楽しくこなすことができる。また第1発明によれば、家事スペースである水回り領域の洗面室が居間スペースであるリビング領域等に連絡し、家事スペースである乾燥室が居間スペースであるリビング領域等に連絡することから、リビング領域等から洗面室と洗濯室と乾燥室を経てリビング領域等に戻る回遊式の家事動線が構成される。これにより、リビング領域等に居る居住者に家事へ参加することを一層促すことができる。なお扉レスとは、隣接する2室の境界に内扉を有しないことをいう。扉レスで連通可能とは居住者が行き来可能であることをいい、カーテン、のれん等で簡易に仕切られることを許容する。隣接する2室は、扉レスで連通可能とされることで互いに連続し、居住者が2室間を容易に行き来できる。
本発明のリビング領域およびダイニング領域は、内壁で区切られてリビング室およびダイニング室というように個々に室を構成してもよい。あるいはリビング領域およびダイニング領域は内扉で連通してもよい。あるいはリビング領域およびダイニング領域は、扉レスで連通してまとまった1つの室を構成してもよい。一実施形態としてリビング領域およびダイニング領域の少なくとも一方は、キッチン領域と扉レスで連通する。かかる実施形態によれば1つ大部屋であってDKとも称されるダイニングキッチン室と、乾燥室とを隣接させ、両室を連通させることができる。あるいは1つ大部屋であってLDKとも称されるリビングダイニングキッチン室と、乾燥室とを隣接させ、両室を連通させることができる。他の実施形態としてキッチン室は内壁および内扉でリビング領域およびダイニング領域と区切られる。
本発明による水回り領域は、1室または複数室から構成され、洗面台を含んでもよい。好ましい実施形態として本発明による水回り領域は、洗面台を有する洗面室と、洗濯機が置かれるための洗濯機区画、洗濯機に給水するための給水設備、および洗濯機からの排水を受け取る排水設備を有する洗濯室とを含む。かかる実施形態によれば、水回り領域を洗面室および洗濯室に区分することができる。
リビング領域と乾燥室の境界は、少なくとも一部が連通可能、あるいは少なくとも一部が常時連通すればよい。本発明の第2発明による住宅は、洗濯機が置かれるための洗濯機区画、前記洗濯機に給水するための給水設備、および前記洗濯機からの排水を受け取るための排水設備を有する水回り領域と、物干し設備を有しリビング領域およびダイニング領域の少なくとも一方に隣接するとともに当該少なくとも一方領域と扉レスで連通可能に構成される乾燥室と、乾燥室とリビング領域との境界および/または乾燥室とダイニング領域との境界に作業台とを備える。かかる第2発明によれば、リビング領域等と乾燥室の境界の一部を連通可能とし、当該境界の残り部分に設置される作業台の天板上でリビング領域等に居る居住者は家事に参加することができる。本発明の他の実施形態として住宅の間取りに関し、乾燥室とリビング領域等とが、両者の境界全体で連通する。かかる実施形態によれば、リビング領域等から乾燥室に向かって、あるいは逆方向に、視界が広く確保されて、リビング領域等に居る居住者に対して家事への参加を益々促すことができる。
水回り領域と乾燥室の位置関係は特に限定されないが、お互い近い程良い。好ましい実施形態として水回り領域と乾燥室は互いに隣接し、住宅は水回り領域と乾燥室を接続する第2出入口とをさらに備える。かかる実施形態によれば、水回り領域と乾燥室とリビング領域等を連絡する家事動線が構成され、さらに当該家事動線を短くすることができる。したがって家事を効率的にこなすことができる。
本発明の好ましい実施形態として住宅は、洗面室等の水回り領域とリビング領域を接続する第3出入口をさらに備える。かかる実施形態によれば、家事スペースである洗面室、洗濯室、乾燥室等の水回り領域と、乾燥室と、居間スペースであるリビング領域とを連絡し、水回り領域に戻る回遊式の家事動線が構成される。これにより、リビング領域等に居る居住者に家事へ参加することを一層促すことができる。他の実施形態として住宅は、水回り領域とダイニング領域を接続する第3出入口をさらに備える。
本発明の一実施形態として住宅は、バルコニーと乾燥室を接続する第4出入口をさらに備える。かかる実施形態によれば、洗濯室からバルコニーまで延びる家事動線が最短距離で構成される。したがって濡れた衣類を洗濯室からバルコニーへ運搬して屋外で干す家事と、乾いた衣類をバルコニーから乾燥室に取り込んで小さく折り畳む家事と、濡れた衣類をバルコニーから乾燥室へ取り込んで干す家事を、短い家事動線で効率良く行うことができる。
本発明の一実施形態として住宅は、間隔を空けて配置される2枚の戸境壁の間口、ある
いは間隔を空けて配置される1枚の戸境壁と建物外壁の間口を占める集合住宅であり、リ
ビング領域等および乾燥室が間口全体を占める。かかる実施形態によれば、小型の住宅に
おいて楽しく家事をこなすことができる。他の実施形態としてリビング領域等および乾燥
室が間口の一部を占め、間口の残部を他の部屋が占めてもよい。他の実施形態として本発
明の住宅は、戸建である。他の実施形態として水回り領域から第2出入口を経て乾燥室まで延びる動線は直線状動線であり、水回り領域および乾燥室には天井に沿って収納棚が設置され、水回り領域の収納棚および乾燥室の収納棚は上述した直線状動線と平行に延びるよう1列に配列される。
このように本発明によれば、居住者はリビング領域等の近くで楽しく家事をこなすことができ、ファミリーの中で家事のシェアを促すことができる。したがって共働きファミリーにおいて頗る有利である。
本発明の第1実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。 同実施形態の乾燥室を取り出して示す平面図である。 同実施形態の住宅を建物縦方向に直交する平面で切断し、切断面を表す断面図である。 同実施形態の住宅を建物横方向に直交する平面で切断し、切断面の一部を表す断面図である。 同実施形態の住宅を建物横方向に直交する平面で切断し、切断面の一部を表す断面図である。 同実施形態を具備する建物の住戸レイアウトを示す平面図である。 本発明の第2実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。 本発明の第3実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。 本発明の第4実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。 本発明の第5実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。 参考例1になる住宅の間取りを示す平面図である。 参考例2になる住宅の間取りを示す平面図である。 参考例3になる住宅の間取りを示す平面図である。 参考例4になる住宅の間取りを示す平面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき詳細に説明する。図1Aおよび図1Bは、本発明の第1実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。図5は、本実施形態の住宅を複数具備する建物の住戸レイアウトを示す平面図である。図5に示すように本実施形態の住宅10,20,60はいずれも集合住宅であり、これら複数の住宅が一棟の建物を構成する。この建物の階数は特に限定されない。
この建物は、概ね直方体であって、例えば南北方向(以下、建物縦方向という)に相対的に短く延びる2枚の外壁80,80と、例えば東西方向(以下、建物横方向という)に相対的に長く延びる2枚の外壁81,82を具備する。外壁80,81,82には窓を設けてもよい。また外壁81には玄関扉21dが設けられる。発明の理解を容易にするため本明細書では東西南北を例示するが、建物の方位は本実施形態に限定されない。
各住宅10,20,60は、1フロア上で建物横方向に1列に整列しており、外壁81,82および戸境壁70で区画される。また両端の住宅10,60は、外壁80,81,82および戸境壁70で区画される。建物両側の外壁80,80と複数の戸境壁70は、建物横方向に所定の間隔を空けて配置される。また建物横方向両側の外壁80,80と複数の戸境壁70は、平行に配置される。隣り合う戸境壁70,70の間隔や、隣り合う戸境壁70と外壁80の間隔は適宜選定される。これにより、各住宅10,20,60の住戸面積が個別に設定される。建物は屋外に共用廊下90およびバルコニー28をさらに具備する。共用廊下90は、建物縦方向一方(以下、北側ともいう)の外壁81に沿って建物横方向に延び、各住宅10,20,60の玄関扉21dと接続する。バルコニー28は建物縦方向他方(以下、南側ともいう)の外壁82に附設される。住宅10,20,60は概ね共通する間取りを備える。そこで以下の説明では、住宅10,20,60のうち住宅20を代表して説明する。
図1Aに示す間取り(平面図)を参照して、住宅20は、1フロアの床上に、玄関区画21、廊下22、トイレ室23、浴室24、洗面室25、洗濯室26、乾燥室27、バルコニー28、リビングダイニング領域29、キッチン領域30、寝室40、および図示しない天井を備え、ここに述べる順序でこれらの部屋は時計回りに配置される。これらの部屋は原則として、戸境壁70と、住宅20内に設置される内壁と、後述する開閉可能な出入口31~38で区画される。ただしリビングダイニング領域29およびキッチン領域30の境界41と、乾燥室27およびリビングダイニング領域29の境界42は、内壁によって仕切られていない。具体的にはリビングダイニング領域29およびキッチン領域30が、扉レスで連続し、1つの大部屋としていわゆるリビングダイニングキッチン室(LDKともいう)を構成する。
より具体的には、リビングダイニング領域29がキッチン領域30よりも数倍の面積を擁する。そしてリビングダイニング領域29は食事以外のためのリビング領域および食事のためのダイニング領域を含む。なお図示はしなかったが、リビングダイニング領域29とキッチン領域30の境界41には、天井から所定寸法で垂下する垂れ壁を設けてもよい。境界42については後で詳細に説明する。
詳しくは後述するが、洗面室25と洗濯室26と乾燥室27は連続して配置される。これにより衣類の洗濯に関する家事と、衣類の屋内乾燥に関する家事と、衣類を畳んで小さくする家事を、短い家事動線で効率良くこなすことができる。さらにバルコニー28が乾燥室27に隣接して配置されることにより、濡れた衣類を洗濯室26からバルコニー28へ運搬して屋外で干す家事を、短い家事動線で効率良く行うことができる。
隣り合う戸境壁70,70の距離、つまり住宅20の間口、は例えば5[m]である。各戸境壁70は建物縦方向(南北方向)に延び、その長さは例えば10[m]である。つまり本実施形態の住宅20は例えば50平米の屋内面積を有する集合住宅である。
建物縦方向に関し、玄関区画21および寝室40は住宅20の建物縦方向一方(北側)に配置される。乾燥室27、バルコニー28、およびリビングダイニング領域29は住宅20の建物縦方向他方(南側)に配置される。残りの部屋は住宅20の中央部に配置される。
建物横方向に関し、玄関区画21、トイレ室23、浴室24、洗面室25、洗濯室26、および乾燥室27は住宅20の建物横方向一方(以下、東側ともいう)に配置される。リビングダイニング領域29、キッチン領域30、および寝室40は住宅20の建物横方向他方(以下、西側ともいう)に配置される。浴室24、洗面室25、洗濯室26は水回り領域に含まれる。本実施形態では、浴室24、洗面室25、洗濯室26といった水回り領域がまとめて配置される。
キッチン領域30はリビングダイニング領域29の北側に隣接して配置される。このキッチン領域30は、調理装置および流し台および上下水道に接続される炊事作業台30dと、収納棚30tと、冷蔵庫区画Rを含む。炊事作業台30dと収納棚30tは建物縦方向に間隔を空けて配置され、居住者は炊事作業台30dと収納棚30tとの間に立ったりしゃがんだりして台所に関する家事をこなすことができる。本実施形態の炊事作業台30dは、キッチン領域30の南側に配置されて、リビングダイニング領域29に隣接する。これにより本実施形態はいわゆる対面式キッチンを構成するので、炊事作業台30dの上方で、キッチン領域30からリビングダイニング領域29に向かって、あるいは逆方向に、視界が確保される。
バルコニー28は、屋外にあって住宅20の間口と同じ長さで建物横方向に延びる。リビングダイニング領域29および乾燥室27は屋内にあってバルコニー28の北側に隣接して配置される。またリビングダイニング領域29および乾燥室27は建物横方向に互いに隣接する。屋内のリビングダイニング領域29と屋外のバルコニー28との境界には開閉可能なガラス戸45が設けられる。ガラス戸45を開放することによりリビングダイニング領域29とバルコニー28は連通し、居住者の行き来が可能になる。バルコニー28には、物干し設置具28cが設けられる。物干し設置具28cは長尺な物干し竿I、ハンガー、えもんがけ等を支持可能である。バルコニー28の建物横方向一方領域が乾燥室27に隣接することに対応して、物干し設置具28cはバルコニー28の建物横方向一方領域に取付固定される。これにより洗濯室26から物干し設置具28cまでの家事動線Nが短くされる。家事動線Nは洗濯室26から乾燥室27を経由してバルコニー28まで最短距離で延びることが理解される。
居住者は晴れの日に、濡れた衣類を洗濯室26から乾燥室27を経由してバルコニー28へ運搬し、物干し設置具28cに吊るして乾かすとよい。あるいは天候が悪くなると、衣類をバルコニー28から乾燥室27に取り込み、乾燥室27で屋内乾燥させるとよい。
図3は住宅20を建物横方向に直交する平面で切断し、切断面を建物横方向一方(東側)からみた状態を表す断面図である。家事動線Nは洗面室25まで延長可能である。また図1Aを参照して、家事動線Nは浴室24まで延長可能である。
乾燥室27はリビングダイニング領域29よりも小さな面積の空間であり、例えば正方形といった矩形の間取りに形成される。建物縦方向に長く延びるリビングダイニング領域29に対し、乾燥室27は建物縦方向に短い寸法にされてリビングダイニング領域29の隅部と接続する。乾燥室27およびリビングダイニング領域29は扉レスで連続し、乾燥室27とリビングダイニング領域29の境界には、内壁も開閉可能な出入口も設けられていない。つまり乾燥室27は、リビングダイニング領域29と常時連通する。そして居住者は、乾燥室27とリビングダイニング領域29の間を容易に行き来することができる。なお図示はしなかったが、リビングダイニング領域29と乾燥室27の境界42には、天井から所定寸法で垂下する垂れ壁を設けてもよい。あるいは図示しない変形例として境界42に、カーテンレール、あるいはライトスルースクリーン等を設けて、乾燥室27とリビングダイニング領域29を簡易に仕切ってもよい。いずれにせよリビングダイニング領域29と乾燥室27は、互いに隣接し、居住者が通り抜けできるよう連通可能に構成される。
乾燥室27は、建物横方向他方でリビングダイニング領域29と接続し、建物縦方向一方で後述する洗濯室26と接続し、これら2つの接続箇所を通る家事動線Mを構成する。本明細書中、家事動線Mにおける床は面一であることが好ましい。
図2は、住宅20を建物縦方向に直交する平面で切断し、切断面を建物縦方向他方(南側)からみた状態を表す断面図である。居住者は家事動線Mに沿って乾燥室27およびリビングダイニング領域29間を自由に往来可能である。
乾燥室27は、寝室40よりも小さく、寝間としての利用は想定されない。バルコニー28の長さが5[m]である本実施形態において、建物横方向に計測される乾燥室27の寸法は2[m]未満である。
乾燥室27は物干し設備27c、卓状の作業台27d、および図示しない乾燥設備が設けられる。本実施形態の作業台27dはリビングダイニング領域29に隣接配置される。なお作業台27dは、住宅20に固定されていてもよいし、あるいは移動可能なテーブルであってもよい。いずれにせよ図2に示すように作業台27dの上方で、リビングダイニング領域29から乾燥室27に向かって、あるいは逆方向に、視界が確保される。なお図示はしないが作業台27dの天板を可動式とし、この天板をリビングダイニング領域29と乾燥室27の境界42で立ち上げて上述した視界の一部を遮蔽する衝立として兼用できる構成であってもよい。図1Aに示すように作業台27dは外壁82から離隔して設置され、両者間には家事動線Mとしての通路が確保される。
物干し設備27cは乾燥室27に1または複数箇所設けられる。本実施形態では、1の物干し設備27cが戸境壁70と隣り合って配置され、他の物干し設備27cが図1Bに示すように作業台27dの直上で境界42と隣り合って配置される。物干し設備27c、27c間には、家事動線Mとしての通路が確保される。各物干し設備27cは、長尺な物干し竿Iや、ハンガーや、えもんがけ等を支持可能である。物干し設備27cの構造は特に限定されず、内壁あるいは天井に固定される固定式であってもよいし、内壁に着脱可能に取り付けられる着脱式であってもよいし、可動式であってもよい。あるいは物干し設備27cは、乾燥室27の天井から吊り下げられる昇降式であって、不使用時には乾燥室27の天井に収納されてもよい。
物干し設備27cおよび作業台27d間は家事動線Mとしての通路を構成する。乾燥室27に居る居住者は家事動線Mに立ったりしゃがんだりして衣類を物干し設備27cに吊るしたり作業台27d上で畳んで小さくしたり等、衣類に関する家事をこなすことができる。またリビングダイニング領域29に居る居住者も作業台27d上で家事に協力することができる。
乾燥室27の乾燥設備は、特に限定されないが例えば、天井、壁、あるいは床に据え付けられた除湿機や、エアコンや、換気扇や、送風機等である。具体的には換気扇あるいは送風機は、外壁82を貫通するように設けられる。乾燥設備は、乾燥室27内の湿気を屋外へ排出する。これにより雨の日であっても濡れた衣類を物干し設備27cに吊るして乾燥室27で乾かすことができる。
洗濯室26は乾燥室27の北側に隣接して配置される。洗濯室26は乾燥室27よりも小さな面積の空間であり、例えば建物横方向に長く建物縦方向に短い長方形といった矩形の間取りに形成される。洗濯室26のうち建物横方向一方には防水パンSおよび上水道栓(図示せず)が設けられる。防水パンSは洗濯室26の床に取付固定される盆形状の台座であり、図示しない洗濯機を下方から支持する洗濯機区画である。また防水パンSは、洗濯機の排水を受け入れる排水設備である。上水道栓は洗濯機に浄水を給水する給水設備である。洗濯室26のうち建物横方向他方には物干し設備兼クローゼット26cが設けられる。物干し設備兼クローゼット26cは多数のハンガーやえもんがけ等を吊るすことができる。
本実施形態によれば、物干し設備27cおよび物干し設備兼クローゼット26cを有することから、小型の集合住宅でありながら大容量の屋内乾燥スペースを確保することができる。
洗濯室26は、建物縦方向一方で後述する洗面室25と接続し、建物縦方向他方で乾燥室27と接続し、これら2つの接続箇所を通過する家事動線Mを構成する。なお洗濯室26とリビングダイニング領域29との境界には内壁が設置される、このため両室は接続しない。
防水パンSと物干し設備兼クローゼット26cは間隔を空けて配置され、防水パンSおよび物干し設備兼クローゼット26c間は家事動線Mとしての通路が確保される。居住者は防水パンSと物干し設備兼クローゼット26cとの間に立ったりしゃがんだりして洗濯に関する家事をこなすことができる。なお図示しない変形例として、防水パンSと物干し設備兼クローゼット26cの位置を交換してもよい。
洗面室25は洗濯室26の北側に隣接して配置され、脱衣室を兼用する。洗面室25は洗濯室26よりも大きな面積の空間であり、例えば建物横方向に長く建物縦方向に短い長方形といった矩形の間取りに形成される。洗面室25のうち建物横方向一方には洗面台25sが設けられる。洗面台25sは上水道栓(図示せず)を有し、下水道(図示せず)と接続する。
洗面室25は、建物横方向他方でリビングダイニング領域29と接続し、建物縦方向他方で洗濯室26と接続し、これら2つの接続箇所を通過する家事動線Mを構成する。
浴室24は洗面室25の北側に隣接して配置される。また浴室24と、洗面室25と、洗濯室26と、乾燥室27は、この順序で建物縦方向に整列して配置され、建物縦方向一方の戸境壁70に隣接する。浴室24は洗面室25と略同じか、あるいは洗面室25よりも大きな面積の空間であり、例えば矩形の間取りに形成される。浴室24は建物縦方向他方で洗面室25と接続する。
ここで附言すると、図1Aに長さLで示すようにリビングダイニング領域29は建物縦方向に延びる縦長の間取りとされ、洗面室25と、洗濯室26と、乾燥室27に隣接する。長さLは連続する洗面室25と、洗濯室26と、乾燥室27の合計長さ寸法以上である。そしてリビングダイニング領域29は、洗面室25と、乾燥室27に接続する。これにより洗面室25と、洗濯室26と、乾燥室27と、リビングダイニング領域29とを連絡し、洗面室25に戻る回遊式の家事動線Mを構成する。洗面室25と、洗濯室26と、乾燥室27のうち少なくとも1つには、収納棚が設けられるとよい。洗面室25の建物横方向他方には収納棚25tが設けられる。収納棚25tと洗面台25s間には家事動線Mが確保される。
図4は、住宅20を建物横方向に直交する平面で切断し、切断面の一部を建物横方向他方(西側)からみた状態を表す断面図である。家事動線Mは洗面室25と乾燥室27を最短距離で連絡する。洗濯室26の収納棚26tは、防水パンSの直上に設置される。乾燥室27の収納棚27tは、物干し設備27cの直上および/または直下に設置される。図4に示すように、洗面室25と、洗濯室26と、乾燥室27における床43から天井44までの高さHは、成人の身長の1.5倍(2.2≦H≦2.7[m])とされる。これにより小型の住宅であっても十分な収納を確保できる。
さらに乾燥室27の収納棚27tは、図3に示すように作業台27dの天板直下に設置されてもよい。
説明を図1Aに戻すと、廊下22およびトイレ室23は浴室24の北側に隣接して配置される。トイレ室23は戸境壁70に隣接配置される。廊下22はトイレ室23と寝室40との間で建物縦方向に延び、建物縦方向一方(北側)で玄関区画21と接続し、建物縦方向一方(南側)でリビングダイニング領域29あるいはキッチン領域30と接続する。玄関区画21は住宅20の建物縦方向一方縁(北側)に配置される。玄関区画21と共用廊下90の境界には玄関扉21dが設けられる。
なお図示しない変形例として、廊下22がキッチン領域30と浴室24との間で建物縦方向他方(南側)へさらに延びて、洗面室25と接続してもよい。
寝室40はキッチン領域30や乾燥室27よりも大きいが、リビングダイニング領域29よりも小さい。寝室40とキッチン領域30とリビングダイニング領域29は、この順序で建物縦方向に整列して配置され、建物縦方向他方の戸境壁70に隣接する。
洗面室25と洗濯室26との境界には、開閉可能な第1出入口31が設けられる。洗濯室26と乾燥室27の境界には、開閉可能な第2出入口32が設けられる。第1出入口31および第2出入口32は例えば引き戸である。
洗面室25とリビングダイニング領域29との境界には、開閉可能な第3出入口33が設けられる。第3出入口33は例えば片開き戸である。回遊式の家事動線Mは第3出入口33と、第1出入口31と、第2出入口32と、境界42を通過して、第3出入口33に戻る。
乾燥室27とバルコニー28の境界には、開閉可能な第4出入口34が設けられる。第4出入口34は、例えば引き戸であり、屋内外を接続する。
この他、廊下22と、トイレ室23と、浴室24と、寝室40には、開閉可能な出入口35,36,37,38が設けられる。第1出入口31~第3出入口33、出入口35,36,37,38は内壁を貫通するように設けられる内扉である。
ところで本実施形態の住宅20は、図1Aに示すように洗面台25sを有する洗面室25と、洗濯機が置かれるための洗濯機区画になる防水パンS、洗濯機に給水するための給水設備、および洗濯機からの排水を受け取る排水設備を有する洗濯室26と、リビングダイニング領域29に隣接して当該リビングダイニング領域29と常時連通し、物干し設備27cを有する乾燥室27と、洗面室25と洗濯室26を接続する第1出入口31と、洗濯室26と乾燥室27を接続する第2出入口32とを備える。
かかる実施形態によれば、家事スペースである洗面室25、洗濯室26、および乾燥室27と、居間スペースであるリビングダイニング領域29を連絡する家事動線Mが構成される。また乾燥室27の内部がリビングダイニング領域29に居る居住者の視界に入る。これにより、リビングダイニング領域29に居る居住者に家事へ参加することを促すことができる。
したがって洗濯に関する家事が、特定の居住者(例えば母親や妻)に集中しないよう、居住者全員でシェアされて、洗濯に関する家事を短時間で効率良く完了することができる。
特に共働き世帯にあっては1日24時間あると雖も家族全員が帰宅して同じ屋根の下で会話することができる機会は短いところ、家族の中で会話する時間を確保でき、乾燥室で家事を楽しくこなすことができる。
また本実施形態の住宅20によれば、乾燥室27とリビングダイニング領域29との境界42に作業台27dが設置されることから、リビングダイニング領域29に居る居住者は作業台27dの天板上で家事に参加することができる。
あるいは図示しない変形例として、図1Aに示す間取りに関し、作業台27dを設置することなく、乾燥室27とリビングダイニング領域29が両者の境界42全体で常時連通されてもよい。これによりリビングダイニング領域29から乾燥室27に向かって、あるいは逆方向に、視界が広く確保されて、リビングダイニング領域29に居る居住者に対して家事への参加を益々促すことができる。
また本実施形態の住宅20は洗面室25とリビングダイニング領域29を接続する第3出入口33をさらに備えることから、家事スペースである洗面室25、洗濯室26、および乾燥室27と、居間スペースであるリビングダイニング領域29を連絡し、洗面室25に戻る回遊式の家事動線Mが構成される。これにより、リビングダイニング領域29に居る居住者に家事へ参加することを一層促すことができる。
また本実施形態の住宅20は、屋外のバルコニー28と屋内の乾燥室27を接続する第4出入口34をさらに備えることから、洗濯室26からバルコニー28まで延びる家事動線Nが構成される。家事動線Nは小区画である乾燥室27を経由することから最短距離にされる。したがって濡れた衣類を洗濯室26からバルコニー28へ運搬して屋外で干す家事と、乾いた衣類をバルコニー28から乾燥室27へ取り込んで小さく折り畳む家事と、濡れた衣類をバルコニー28から乾燥室27へ取り込んで干す家事を、短い家事動線で効率良く行うことができる。
また本実施形態の住宅20は、建物横方向に間隔を空けて配置される2枚の戸境壁70,70の間口の間口を占める集合住宅であり、リビングダイニング領域29および乾燥室27が住宅20の間口全体を占める。これにより小型の住宅において楽しく家事をこなすことができる。なお図示しない変形例として、2枚の戸境壁70のいずれか一方が外壁80であってもよい。
次に本発明の第2実施形態につき説明する。図6は、本発明の第2実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。図6には、家事動線M2,N2を矢印で示し、住宅72の内壁および外壁を二重線で示し、内壁に設けられる内扉を図略する。第2実施形態につき、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図6に示す実施形態では、寝室1,2、トイレW、玄関区域(玄関)、キッチン領域(炊事作業台に符号Kを付す)、ダイニング領域D、リビング領域L、廊下C、バルコニーBAL、水回り領域B、乾燥室Uを備える。ダイニング領域Dとリビング領域Lは別々の室にされる。ただしダイニング領域Dの隅部とリビング領域Lの隅部は隣接し、居住者は両室の間を行き来可能である。ダイニング領域Dおよびキッチン領域Kは1つの大部屋を構成する。廊下Cはダイニング領域Dと扉レスで連通可能にされる。
水回り領域Bは、浴室、洗面台、洗濯機区画、給水設備、および排水設備を有する。乾燥室Uはダイニング領域Dに隣接する。そしてダイニング領域Dと水回り領域Bが扉レスで連通可能に構成される。
図6に示す実施形態によれば、ダイニング領域Dと家事スペースである乾燥室Uが隣接し、扉レスで連通可能とされる。これにより乾燥室Uとダイニング領域Dを連絡する家事動線M2が構成され、乾燥室Uの内部がダイニング領域Dに居る居住者の視界に入ることから、ダイニング領域Dに居る居住者に家事へ参加することを促すことができる。
また図6に示す実施形態によれば、家事スペースである乾燥室Uと、リビング領域Lと、バルコニーBALを連絡する家事動線M2が構成される。
次に本発明の第3実施形態につき説明する。図7は、本発明の第3実施形態になる住宅73の間取りを示す平面図である。図7には、家事動線M3,N3を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図7に示す実施形態では、ダイニング領域Dとリビング領域Lは別々の室にされ、これら両室の間には廊下Cが配置される。居住者は廊下Cを介してダイニング領域Dからリビング領域Lへ、あるいは逆方向に移動する。ダイニング領域Dおよびキッチン領域Kは1つの大部屋を構成する。廊下Cはリビング領域Lと扉レスで連通可能にされる。
乾燥室Uとリビング領域Lは、互いに隣接し、扉レスで連通可能にされる。水回り領域Bは、廊下Cを介して乾燥室Uと接続する。また水回り領域Bは、廊下Cを介してバルコニーBALと接続する。また水回り領域Bは、廊下Cを介してキッチン領域Kおよびダイニング領域Dと接続する。キッチン領域Kおよびダイニング領域Dは廊下Cを介してバルコニーBALと接続する。
図7に示す実施形態によれば、リビング領域Lと家事スペースである乾燥室Uが隣接し、扉レスで連通可能とされる。これにより乾燥室Uとリビング領域Lを連絡する家事動線M3が構成され、乾燥室Uの内部がリビング領域Lに居る居住者の視界に入ることから、リビング領域Lに居る居住者に家事へ参加することを促すことができる。
また図7に示す実施形態によれば、家事スペースである乾燥室Uと、ダイニング領域Dと、バルコニーBALを連絡する家事動線N3が構成される。
次に本発明の第4実施形態につき説明する。図8は、本発明の第4実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。図8には、家事動線M4,N4を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図8に示す実施形態は、図7に示す実施形態の寝室2およびダイニング領域Dの配置を入れ替えたにすぎず、略同一である。水回り領域Bは、廊下Cを介してバルコニーBALと接続する。キッチン領域Kおよびダイニング領域DはバルコニーBALと隣接し、互いに接続する。家事動線M4は前述した家事動線M3と同一である。
図8に示す実施形態によれば、家事スペースである乾燥室Uと、ダイニング領域Dと、バルコニーBALを連絡する家事動線N4が構成される。
次に本発明の第5実施形態につき説明する。図9は、本発明の第5実施形態になる住宅の間取りを示す平面図である。図9には、家事動線M5,N5を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図9に示す第5実施形態の住宅75は、前述した住宅72(図6)と略同一である。ただし図9に示す実施形態では、前述した住宅72で別室にされたリビング領域Lを廃止し、キッチン領域Kとダイニング領域Dが扉レスで連通し、ダイニング領域Dとリビング領域Lが扉レスで連通し、これら3領域が大部屋のリビングダイニングキッチン室を構成する。
さらにリビング領域Lと乾燥室Uが扉レスで連通する。またリビング領域LとバルコニーBALが隣接し、接続される。寝室1は、リビング領域Lの隅部と隣接して接続され、バルコニーBALと隣接して接続される。
図9に示す実施形態によれば、キッチン領域Kとダイニング領域Dとリビング領域Lと乾燥室Uを連絡する家事動線M5が構成される。また家事スペースである乾燥室Uと、リビング領域Lと、寝室1と、バルコニーBALを連絡する家事動線N5が構成される。
次に参考例1につき説明する。図10は、参考例1になる住宅の間取りを示す平面図である。図10には、家事動線M6,N6を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図10に示す参考例1の住宅76では、乾燥室Uが廊下Cを介してダイニング領域Dと接続する。ダイニング領域Dは扉レスでキッチン領域Kと連通する。またダイニング領域Dは扉レスでリビング領域Lと連通する。リビング領域LはバルコニーBALと隣接して接続する。
図10に示す参考例1によれば、家事スペースである乾燥室Uと、廊下Cと、ダイニング領域Dを連絡する家事動線M6が構成される。また乾燥室Uと、廊下Cと、ダイニング領域Dと、バルコニーBALを連絡する家事動線N6が構成される。
次に本発明の参考例2につき説明する。図11は、参考例2になる住宅の間取りを示す平面図である。図11には、家事動線M7,N7を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図11に示す参考例2の住宅77では、乾燥室Uが廊下Cを介してダイニング領域Dと接続する。また廊下Cが扉レスでリビング領域Lと連通する。リビング領域Lとダイニング領域Dは廊下Cで隔てられる。ダイニング領域Dはキッチン領域Kと隣接するが内壁および内扉で仕切られる。リビング領域LはバルコニーBALと隣接して接続する。ダイニング領域DもバルコニーBALと隣接して接続する。
図11に示す参考例2によれば、家事スペースである乾燥室Uと、廊下Cと、ダイニング領域Dを連絡する家事動線M7が構成される。また乾燥室Uと、廊下Cと、リビング領域Lを連絡する家事動線が構成される。また家事スペースである乾燥室Uと、廊下Cと、ダイニング領域Dと、バルコニーBALを連絡する家事動線N7が構成される。
次に参考例3につき説明する。図12は、参考例3になる住宅の間取りを示す平面図である。図12には、家事動線M8,N8を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図12に示す参考例3の住宅78では、乾燥室Uが廊下Cを介してキッチン領域Kと接続する。また乾燥室Uが廊下Cを介してリビング領域Lと連通する。乾燥室Uは内壁でキッチン領域Kおよびリビング領域Lと隔てられる。ダイニング領域Dはキッチン領域Kと扉レスで連通する。またリビング領域Lキッチン領域Kと扉レスで連通する。ダイニング領域DはバルコニーBALと隣接して接続する。
図12に示す参考例3によれば、家事スペースである乾燥室Uと、廊下Cと、リビング領域Lと、キッチン領域Kを連絡する家事動線M8が構成される。また乾燥室Uと、廊下Cと、リビング領域Lと、ダイニング領域Dと、バルコニーBALを連絡する家事動線N8が構成される。
次に参考例4につき説明する。図13は、参考例4になる住宅の間取りを示す平面図である。図13には、家事動線M9,N9を矢印で示し、上述した実施形態と重複する内容については説明を省略する。図13に示す参考例4の住宅79では、乾燥室Uが廊下Cを介してキッチン領域Kと接続する。つまり乾燥室Uは廊下Cでキッチン領域Kおよびリビング領域Lと隔てられる。リビング領域Lはキッチン領域Kと扉レスで連通する。ダイニング領域Dはキッチン領域Kと内壁および内扉で仕切られる。またダイニング領域Dはリビング領域Lと内壁および内扉で仕切られる。リビング領域LはバルコニーBALと隣接して接続する。
図13に示す参考例4によれば、家事スペースである乾燥室Uと、廊下Cと、キッチン領域Kと、リビング領域Lを連絡する家事動線M9が構成される。また乾燥室Uと、廊下Cと、キッチン領域Kと、リビング領域Lと、バルコニーBALを連絡する家事動線N9が構成される。
以上、図面を参照してこの発明の実施の形態を説明したが、この発明は、図示した実施の形態のものに限定されない。図示した実施の形態に対して、この発明と同一の範囲内において、あるいは均等の範囲内において、種々の修正や変形を加えることが可能である。
この発明になる住宅は、建築において有利に利用される。
10,20 住宅、 21 玄関区画、 21d 玄関扉
22 廊下、 23 トイレ室、 24 浴室、
25 洗面室、 25s 洗面台、 26 洗濯室、
26c 物干し設備兼クローゼット、 27 乾燥室、
27c 物干し設備、 27d 作業台、 28 バルコニー、
28c 物干し設置具、 29 リビング領域30 キッチン室、
30d 炊事作業台、 31 第1出入口、 32 第2出入口、
33 第3出入口、 34 第4出入口、 40 寝室、
41,42 境界、 43 床、 44 天井、 70 戸境壁、
80,81,82 外壁、 90 共用廊下、 I 物干し竿、
M,N 家事動線、 R 冷蔵庫区画、 S 防水パン。

Claims (10)

  1. 洗濯機が置かれるための洗濯機区画、前記洗濯機に給水するための給水設備、前記洗濯機からの排水を受け取るための排水設備を有する洗濯室と、洗面台を有する洗面室とを含み、リビング領域およびダイニング領域の少なくとも一方領域に隣接する水回り領域と、
    前記少なくとも一方領域と前記洗面室を接続する出入口と、
    物干し設備を有し、前記水回り領域と隣接し、前記リビング領域および前記ダイニング領域の少なくとも一方に隣接するとともに当該少なくとも一方領域と扉レスで連通可能に構成される乾燥室と、
    前記洗濯室と前記乾燥室を接続する第2出入口とを備える、住宅。
  2. 洗濯機が置かれるための洗濯機区画、前記洗濯機に給水するための給水設備、および前
    記洗濯機からの排水を受け取るための排水設備を有する水回り領域と、
    物干し設備を有し、リビング領域およびダイニング領域の少なくとも一方に隣接すると
    ともに当該少なくとも一方領域と扉レスで連通可能に構成される乾燥室と、
    前記乾燥室と前記リビング領域との境界、および/または前記乾燥室と前記ダイニング
    領域との境界に設置される作業台とを備える、住宅。
  3. 前記リビング領域および前記ダイニング領域の少なくとも一方は、キッチン領域と扉レ
    スで連通可能に構成される、請求項1または2に記載の住宅。
  4. 前記水回り領域は、
    洗面台を有する洗面室と、
    前記洗濯機区画、前記給水設備、および前記排水設備を有する洗濯室と、
    前記洗面室と前記洗濯室を接続する第1出入口とを含む、請求項2または3に記載の住宅。
  5. 前記住宅の間取りに関し、前記乾燥室と前記リビング領域、および/または前記乾燥室と前記ダイニング領域が、両者の境界全体で連通する、請求項に記載の住宅。
  6. 前記水回り領域と前記乾燥室は互いに隣接し、
    前記水回り領域と前記乾燥室を接続する第2出入口とをさらに備える、請求項に記載の住宅。
  7. 前記水回り領域と前記リビング領域を接続する、および/または前記水回り領域と前記ダイニング領域を接続する第3出入口をさらに備える、請求項6に記載の住宅。
  8. 屋外バルコニーと前記乾燥室を接続する第4出入口をさらに備える、請求項1~7のいずれかに記載の住宅。
  9. 前記住宅は、間隔を空けて配置される2枚の戸境壁の間口、あるいは間隔を空けて配置
    される1枚の戸境壁と建物外壁の間口を占める集合住宅であり、
    前記リビング領域および前記乾燥室、あるいは前記ダイニング領域および前記乾燥室が
    、前記間口全体を占める、請求項1~のいずれかに記載の住宅。
  10. 前記水回り領域から前記第2出入口を経て前記乾燥室まで延びる動線が、直線状動線であり、
    前記水回り領域および前記乾燥室には、天井に沿って収納棚が設置され、
    前記水回り領域の前記収納棚と、前記乾燥室の前記収納棚は、前記直線状動線と平行に延びるよう1列に配列される、請求項1、6、7のいずれかに記載の住宅。
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