JP7160760B2 - 建物 - Google Patents
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Description
前記複数の領域11~15,35には、主寝室11と、キッチンルーム12と、前記主寝室11と前記キッチンルーム12との間に位置する第一収納室13と、ガレージ14と、前記ガレージ14に隣接する第二収納室15と、前記玄関(玄関ドア34)と前記ガレージ14とを繋ぐ屋外空間(玄関ポーチ35を含む屋外空間)と、が含まれ、
前記主寝室11、前記キッチンルーム12、前記第一収納室13は、前記廊下10の長さ方向に沿う一側縁に沿って並べられて配置され、
前記ガレージ14、前記第二収納室15は、前記廊下10の長さ方向に沿う他側縁に沿って並べられて配置され、
前記キッチンルーム12には、建物1内の壁から離間するアイランド型のキッチン台12cが配置されており、
複数の回遊動線TL1~TL4が、前記廊下10を通じて重複し合い、かつ、前記廊下10から前記複数の領域11~15,35のいずれかを通過して前記廊下10に戻る状態で形成され、
前記複数の回遊動線TL1~TL4には、
前記廊下10と、前記主寝室11と、前記第一収納室13とを周回可能な第一回遊動線TL1と、
前記廊下10と、前記キッチンルーム12と、前記第一収納室13とを周回可能な第二回遊動線TL2と、
前記廊下10と、前記ガレージ14と、前記第二収納室15と、前記屋外空間とを周回可能な第三回遊動線TL3と、
前記廊下10と、前記キッチンルーム12における前記キッチン台12cの周囲とを周回可能な補助回遊動線TL4と、が含まれ、
前記建物1中央の位置には、天井から下方に伸びる垂れ壁12dが設けられ、
前記垂れ壁12dを挟んで一方側に、前記廊下10及び前記複数の領域11~15,35が位置し、他方側に、前記廊下10及び前記複数の領域11~15,35とは異なる他の領域(ダイニングルーム16、リビングルーム17、メディアルーム18)が位置しており、
前記複数の回遊動線TL1~TL4のうち前記補助回遊動線TL4のみが、前記垂れ壁12dを挟んだ一方側と他方側に跨って形成されていることを特徴とする。
さらに、主寝室11、キッチンルーム12、第一収納室13は、廊下10の長さ方向に沿う一側縁に沿って並べられて配置され、ガレージ14、第二収納室15は、廊下10の長さ方向に沿う他側縁に沿って並べられて配置されているので、玄関から建物1中央まで伸びる長尺な廊下10を中心にした汎用性の高い間取りを実現できる。
さらに、複数の回遊動線TL1~TL4には、廊下10と、キッチンルーム12におけるアイランド型のキッチン台12cの周囲とを周回可能な補助回遊動線TL4が含まれているので、補助回遊動線TL4の分、周回移動できる範囲を広くすることができる。
前記第一回遊動線TL1と前記第二回遊動線TL2は、前記廊下10の長さ方向と直交する方向で更に重複し合っていることを特徴とする。
前記補助回遊動線と前記第二回遊動線は、前記廊下の長さ方向と直交する方向で更に重複し合っていることを特徴とする。
前記主寝室11は、就寝スペース11aと、水廻りスペース11bと、ウォークインクローゼット11cと、を有しており、
前記第一回遊動線TL1は、前記廊下10から前記就寝スペース11a、前記水廻りスペース11b、前記ウォークインクローゼット11c、前記第一収納室13を通過し、前記廊下10に戻る状態で形成されていることを特徴とする。
北側の正面外壁3は、前後方向(正背方向)にずれて配置された第一正面外壁31、第二正面外壁32、第三正面外壁33を有する。
また、この第二正面外壁32は、正面視において、第一正面外壁31における2つの縦長面間の中央付近から、右側の縦長面の位置までの幅に設定されている。さらに、この第二正面外壁32における中央側には、窓サッシ付きの開口部32aが設けられている。
ガレージシャッター41は、本実施形態においては、車2台分の幅に設定されている。また、図示はしないが、ガレージシャッター41には、当該ガレージシャッター41が閉められた状態で人の出入りを可能とする潜り戸が設けられてもよい。
そして、第一廊下10の北側には、建物1内の複数の領域として、主寝室11と、キッチンルーム12と、主寝室11とキッチンルーム12との間に位置する第一収納室13と、が東西方向に並べられて設けられている。また、第一廊下10の南側には、建物1内の複数の領域として、ガレージ14と、ガレージ14に隣接する第二収納室15と、が東西方向に並べられて設けられている。さらに、玄関ドア34とガレージ14は、玄関ポーチ35を含む屋外空間によって繋がっている。
また、ガレージ14は、第一廊下10に対して壁10dを間に挟んだ状態で隣接し、第二収納室15は、第一廊下10に対して壁10eを間に挟んだ状態で隣接し、玄関ポーチ35は、第一廊下10に対して壁10fを間に挟んだ状態で隣接している。なお、壁10fに対して玄関出入口が形成され、当該玄関出入口に玄関ドア34が設けられている。
水廻りスペース11bは、平面視において略L字状に形成されており、就寝スペース11aのすぐ西側に位置する洗面脱衣所11b1及びトイレ11b2と、洗面脱衣所11b1の西側に位置するシャワー室11b3と、を備える。
ウォークインクローゼット11cは、ウォークインローブとも呼ばれ、人が歩いて入ることができる衣類の収納スペースとなっている。そして、水廻りスペース11bにおける洗面脱衣所11b1及びシャワー室11b3の南側であって、かつトイレ11b2の西側に位置している。
主寝室11においては、就寝スペース11aにベッド100とサイドテーブル101が設けられ、洗面脱衣所11b1に洗面台102が設けられ、トイレ11b2に便器103が設けられている。さらに、ウォークインクローゼット11cには、ハンガーが掛けられる複数のハンガーパイプ104,105,106が設けられている。
第一収納室13は、上記のように、主寝室11とキッチンルーム12との間に位置しており、主寝室11で使用する物品と、キッチンルーム12で使用する物品とが主に収納されている。より具体的には、タオルやシーツ等のリネン類、食料品や調理器具、調理家電等が収納されている。第一収納室13とウォークインクローゼット11cとの間のドアD3を開けた位置にはリネン類が収納される。また、第一収納室13の北側スペースには、食料品などが収納される。
そして、食料品などが収納される北側スペースの西側には、キッチンルーム12との間を行き来できる出入口13aが形成されている。なお、この出入口13aは、キッチンルーム12との間を仕切る仕切壁13bに形成されている。
さらに、この第一収納室13と第一廊下10との間には出入口が形成され、かつ当該出入口にはドアD4が設けられている。
第一収納室13においては、キッチンルーム12との間に設けられた仕切壁13bを利用し、リネン類が収納される収納棚107が設けられている。
また、第一収納室13との間に設けられた仕切壁13bの壁際には、コンロ付きキッチン台12bが設置されている。さらに、コンロ付きキッチン台12bと並行し、シンクが設けられたアイランド型のキッチン台12cが設置されている。
アイランド型のキッチン台12cは、コンロ付きキッチン台12bや建物1内の壁から離間して配置されている。
キッチンルーム12においては、コンロ付きキッチン台12bの北側に離間して冷蔵庫108が設けられ、アイランド型のキッチン台12cの北側に離間してキッチンボード(収納棚)109が設けられている。
また、ガレージ14内には、車を駐車した上で人の通行を可能とするスペースが確保されており、ガレージ14内を動線として利用できるようになっている。
ガレージ14においては、例えば、ガレージ14内での作業を行うための各種道具などが収納できる収納棚110が、第二収納室15側の壁を利用して設けられている。
そして、第二収納室15の北側には、第一廊下10との間を行き来できる出入口15aが形成されている。なお、この出入口15aは、第一廊下10との間に設けられた壁10eに形成されている。
また、この第二収納室15とガレージ14との間には出入口が形成され、かつ当該出入口にはドアD5が設けられている。なお、ガレージ14には、西側を向く外壁に、ガレージ14と屋外とを接続する開口部が形成され、当該開口部にもドアが設けられているが、符号の付与は省略する。
また、第一廊下10の建物中央側端部及びダイニングルーム16の南側には、映画やテレビを楽しむためのメディアルーム18(シアタールームともいう)が設けられている。
ダイニングルーム16においては、ダイニングテーブルセット(テーブル115及び複数の椅子)が設けられている。
リビングルーム17においては、テレビ116及びテレビ台117と、リビングテーブル118,119と、ソファ120が設けられている。
また、リビングルーム17の西側における屋外側には、パティオ7が設けられており、北側の背面外壁5に形成された開口部121(掃き出し窓)を通じてパティオ7と行き来できるようになっている。
メディアルーム18においては、テレビ122及びテレビ台123と、リビングテーブル124と、ソファ125が設けられている。
そして、この垂れ壁12dによって、第一廊下10及びキッチンルーム12は、ダイニングルーム16、リビングルーム17、メディアルーム18に対して区切られているものとする。なお、このように垂れ壁12dが設けられていることによって、キッチンルーム12からの熱気や煙が、ダイニングルーム16側やメディアルーム18側に流入しにくくなるので好ましい。
第二廊下19は、その長さ方向一端(東端)に設けられた納戸19aと、他端(西端)に設けられたトイレ19bと、を有している。なお、トイレ19bは、南側の背面外壁6の内側に設けられており、便器126が設けられている。
部屋20,22,23には、衣類などが収納される造り付けの収納部127,128,129が設けられている。
浴室21には、バスタブ130と、洗面台131が設けられている。また、浴室21には、タオルなどのリネン類が収納される造り付けの収納部132が設けられている。さらに、浴室21は、リネン類が収納される収納部132の北側にシャワー室133を備える。
なお、回遊動線とは、建物内を回遊(周回)することを可能とする動線であり、より詳細には、建物内の、ある場所(スタート地点)から他の場所を通過し、最終的にスタート地点の場所まで戻ることが可能な動線を指す。すなわち、建物内の“行き止まり”の箇所を極力少なくするために、建物内をぐるりと回ることができるようにした通行可能なスペースである。
複数の回遊動線TL1~TL4には、第一回遊動線TL1と、第二回遊動線TL2と、第三回遊動線TL3と、補助回遊動線TL4と、が含まれている。
第一回遊動線TL1上には、第一廊下10と就寝スペース11aとの間のドアD1、水廻りスペース11bとウォークインクローゼット11cとの間のドアD2、ウォークインクローゼット11cと第一収納室13との間のドアD3、第一収納室13と第一廊下10との間のドアD4が配置されている。
第二回遊動線TL2上には、第一収納室13と第一廊下10との間のドアD4が配置されるとともに、キッチンルーム12と第一収納室13との間の出入口13a、キッチンルーム12と第一廊下10との間の出入口12aが形成されている。
また、第三回遊動線TL3を構成する屋外空間は、ガレージ14と玄関ドア34との間を、平面視において略コ字状(略C字状又は略U字状)にルート取りができる屋外空間を指しており、この屋外空間には、ガレージ14から屋外空間に出てすぐの箇所と、そこから玄関ポーチ35に至るまでの箇所と、玄関ポーチ35とが含まれているものとする。なお、ガレージシャッター41に潜り戸を設ける場合は、ガレージシャッター41のうち玄関ポーチ35側に寄った位置が好ましい。
第三回遊動線TL3上には、ガレージ14と第二収納室15との間のドアD5、ガレージ14と屋外空間との間のガレージシャッター41、玄関ポーチ35と第一廊下10との間の玄関ドア34が配置されるととともに、第一廊下10と第二収納室15との間の出入口15aが形成されている。
補助回遊動線TL4上には、第一廊下10とキッチンルーム12との間の出入口12aが形成されている。
例えば、人は、就寝スペース11aで起床し、シャワー室11b3でシャワーを浴び、洗面脱衣所11b1やウォークインクローゼット11cで着替えを行い、キッチンルーム12で料理を作り、ダイニングルーム16で食事し、ガレージ14で車に乗って外出する、といった流れで生活動作を行うことができる。つまり、このような例では、朝起きてから仕事に出かけるまでに“行き止まり”の箇所に当たる場面が少なく、スムーズに外出する流れが形成されていることになる。要するに、複数の回遊動線TL1~TL4は、第一廊下10を通じて重複し合っているので、建物1内での生活動作が“行き止まり”の箇所で滞る場面が少なくなり、よりスムーズな生活動作を行うことができるようになっている。
しかも、第一回遊動線TL1と第二回遊動線TL2は、第一廊下10の長さ方向と直交する方向で更に重複し合っている。より具体的には、第一収納室13内で第一回遊動線TL1と第二回遊動線TL2とが重複し合っている。そのため、これらの回遊動線TL1,TL2は、第一廊下10だけでなく、第一廊下10から直交する方向においても連続することになり、これらの回遊動線TL1,TL2を利用して行われる生活動作を連携させやすい。
さらに、補助回遊動線TL4と第二回遊動線TL2は、第一廊下10の長さ方向と直交する方向で更に重複し合っている。より具体的には、キッチンルーム12におけるコンロ付きキッチン台12bとアイランド型キッチン台12cとの間で補助回遊動線TL4と第二回遊動線TL2とが重複し合っている。そのため、これらの回遊動線TL4,TL2は、第一廊下10だけでなく、第一廊下10から直交する方向においても連続することになり、これらの回遊動線TL4,TL2を利用して行われる生活動作を連携させやすい。
また、第一廊下10に対して壁10a~10fを間に挟んだ状態で隣接する複数の領域として、主寝室11、キッチンルーム12、第一収納室13、ガレージ14、第二収納室15、玄関ポーチ35を含む屋内空間を挙げたが、これに限られるものではなく、他の機能を有する部屋であってもよい。例えば、ガレージ14の代わりに、客間などが採用されてもよい。この場合、第三回遊動線TL3は、屋外空間を含まない形態としてもよい。
さらに、主寝室11、キッチンルーム12、第一収納室13は、第一廊下10の長さ方向に沿う一側縁に沿って並べられて配置され、ガレージ14、第二収納室15は、第一廊下10の長さ方向に沿う他側縁に沿って並べられて配置されているので、玄関から建物1中央まで伸びる長尺な第一廊下10を中心にした汎用性の高い間取りを実現できる。
3 北側に位置する正面外壁
34 玄関ドア
35 玄関ポーチ
4 南側に位置する正面外壁
41 ガレージシャッター
10 第一廊下
10a 壁
10b 壁
10c 壁
10d 壁
10e 壁
10f 壁
11 主寝室
11a 就寝スペース
11b 水廻りスペース
11b1 洗面脱衣所
11b2 トイレ
11b3 シャワー室
11c ウォークインクローゼット
12 キッチンルーム
12a 出入口
12b コンロ付きキッチン台
12c アイランド型キッチン台
12d 垂れ壁
13 第一収納室
13a 出入口
13b 仕切壁
14 ガレージ
15 第二収納室
15a 出入口
D1 ドア
D2 ドア
D3 ドア
D4 ドア
D5 ドア
TL1 第一回遊動線
TL2 第二回遊動線
TL3 第三回遊動線
TL4 補助回遊動線
Claims (4)
- 玄関から建物中央まで伸びる廊下と、前記廊下に対して壁を間に挟んだ状態で隣接する複数の領域と、を備えており、
前記複数の領域には、主寝室と、キッチンルームと、前記主寝室と前記キッチンルームとの間に位置する第一収納室と、ガレージと、前記ガレージに隣接する第二収納室と、前記玄関と前記ガレージとを繋ぐ屋外空間と、が含まれ、
前記主寝室、前記キッチンルーム、前記第一収納室は、前記廊下の長さ方向に沿う一側縁に沿って並べられて配置され、
前記ガレージ、前記第二収納室は、前記廊下の長さ方向に沿う他側縁に沿って並べられて配置され、
前記キッチンルームには、建物内の壁から離間するアイランド型のキッチン台が配置されており、
複数の回遊動線が、前記廊下を通じて重複し合い、かつ、前記廊下から前記複数の領域のいずれかを通過して前記廊下に戻る状態で形成され、
前記複数の回遊動線には、
前記廊下と、前記主寝室と、前記第一収納室とを周回可能な第一回遊動線と、
前記廊下と、前記キッチンルームと、前記第一収納室とを周回可能な第二回遊動線と、
前記廊下と、前記ガレージと、前記第二収納室と、前記屋外空間とを周回可能な第三回遊動線と、
前記廊下と、前記キッチンルームにおける前記キッチン台の周囲とを周回可能な補助回遊動線と、が含まれ、
前記建物中央の位置には、天井から下方に伸びる垂れ壁が設けられ、
前記垂れ壁を挟んで一方側に、前記廊下及び前記複数の領域が位置し、他方側に、前記廊下及び前記複数の領域とは異なる他の領域が位置しており、
前記複数の回遊動線のうち前記補助回遊動線のみが、前記垂れ壁を挟んだ一方側と他方側に跨って形成されていることを特徴とする建物。 - 請求項1に記載の建物において、
前記第一回遊動線と前記第二回遊動線は、前記廊下の長さ方向と直交する方向で更に重複し合っていることを特徴とする建物。 - 請求項1又は2に記載の建物において、
前記補助回遊動線と前記第二回遊動線は、前記廊下の長さ方向と直交する方向で更に重複し合っていることを特徴とする建物。 - 請求項1~3のいずれか一項に記載の建物において、
前記主寝室は、就寝スペースと、水廻りスペースと、ウォークインクローゼットと、を有しており、
前記第一回遊動線は、前記廊下から前記就寝スペース、前記水廻りスペース、前記ウォークインクローゼット、前記第一収納室を通過し、前記廊下に戻る状態で形成されていることを特徴とする建物。
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