JP2023108134A - 多世帯住宅 - Google Patents

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JP2023108134A JP2022009101A JP2022009101A JP2023108134A JP 2023108134 A JP2023108134 A JP 2023108134A JP 2022009101 A JP2022009101 A JP 2022009101A JP 2022009101 A JP2022009101 A JP 2022009101A JP 2023108134 A JP2023108134 A JP 2023108134A
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千穂 平岡
Chiho HIRAOKA
寿美江 秋山
Sumie Akiyama
雅之 近藤
Masayuki Kondo
聡 太田
Satoshi Ota
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Abstract

Figure 2023108134000001
【課題】多世帯が共用キッチンを中心に快適に暮らすことができる住宅を提供する。
【解決手段】住宅10は、親世帯が居住する親世帯用領域15と、子世帯が居住する子世帯用領域16と、親世帯および子世帯が共用する共用領域14とを有する。親世帯用領域15は、第1玄関26と、第1寝室27とを有しており、子世帯用領域16は、第2玄関32と、第2寝室33とを有しており、共用領域14は、LDK41を有している。LDK41は、シンク55が設置されたLDK41と、これとつながるパントリー42とを有しており、LDK41は、第1開口58を通じて、第1玄関26とつながる第1玄関ホール59につながっており、パントリー42は、第2開口72を通じて、第1玄関ホール59につながっており、第3開口73を通じて、第2玄関32につながる第2玄関ホール74とつながっている。
【選択図】図2

Description

本発明は、複数の世帯が居住する多世帯住宅に関する。
住宅には多世帯が共に快適に暮らせるように設計された多世帯住宅がある。
例えば多世帯が暮らす住宅の例として特許文献1が開示されている。特許文献1に開示されている3階建ての住宅では、1階において、親世帯住居部Xとして親世帯玄関10、親世帯LDK30、親世帯寝室40、および 親世帯水周り空間50と、子世帯玄関20が配置されている。また、3階においては、子世帯住居部Yとして子世帯LDK120、子世帯寝室130、および、子世帯水周り空間140が配置されている。
特開2014-31636号公報
特許文献1にかかる住宅に居住する子世帯は、1階の子世帯玄関20から階段27、階段28を上った3階で居住する。一方、親世帯は、子世帯玄関20と建具15cで区画される1階の親世帯住居部Xで居住する。つまり、親世帯領域と子世帯領域とは完全に分かれており、普段から親世帯および子世帯が互いに他方の世帯領域に入ることが想定されていない。
例えば、既に退職している親世帯と、就業している子世帯とは、平日の食事や就寝などの生活の時間帯が異なることが多いので、住宅においてそれぞれが専有する領域や玄関が独立していることが望ましい。他方、子世帯に幼児や児童のような子供がいる場合に親世帯も子世帯の子供の世話をすることが想定され、子供が親世帯領域と子世帯領域とに容易に行き来できることが望ましい。また、親世帯と子世帯とが生活の中心となる食によって時間を共有してコミュニケーションを取れる生活空間であることが望ましい。
本発明は、前述された事情に鑑みてなされたものであり、多世帯が共用のキッチンを中心に快適に暮らすことができる住宅を提供することを目的とする。
(1) 本発明に係る多世帯住宅は、第1世帯が居住する第1世帯用領域と、第2世帯が居住する第2世帯用領域と、第1世帯および第2世帯が共用する共用領域と、を有する。上記第1世帯用領域は、第1玄関と、第1寝室と、を有しており、上記第2世帯用領域は、第2玄関と、第2寝室と、を有しており、上記共用領域は、キッチンを有しており、上記キッチンは、流し台が設置された第1区画と、当該第1区画とつながる第2区画と、を有しており、上記第1区画は、第1開口を通じて、上記第1玄関につながる第1通路につながっており、上記第2区画は、第2開口を通じて、上記第1通路につながっており、第3開口を通じて、上記第2玄関につながる第2通路とつながっている。
上記構成によれば、第1世帯の第1玄関は、第2世帯の第2玄関と分かれており、第1寝室も同様に第2寝室と分かれている。このため、第1世帯と第2世帯のプライバシーが守られる。一方で、キッチンを共用領域とすることで、食を中心に第1世帯と第2世帯とがコミュニケーションをとることができる住環境を実現することができる。また、第1世帯は第1玄関からキッチンに第1通路を通じて短い動線で移動することができる。さらに、第1区画、第1区画につながっている第2区画、および第1通路によって回遊動線が形成されるため第1世帯と第2世帯の動線が重ならないようにすることが可能であり、キッチンを中心として快適な住環境を実現することができる。
(2) 好ましくは、上記共用領域は、浴室と、当該浴室につながる第3通路と、をさらに有しており、上記第1寝室は、上記第1区画につながる第4開口と、上記第3通路につながる第5開口と、を有しており、上記第2通路は、上記第3通路につながっている。
上記構成によれば、第2世帯の子供が第2世帯用領域または共用領域と第1世帯用領域とを行き来しやすい。
(3) 好ましくは、上記第1世帯用領域および上記共用領域は、当該多世帯住宅の1階にあり、上記第2世帯用領域の一部は、当該多世帯住宅の2階にあり、上記第1玄関および上記第2玄関は、上記1階にある。
上記構成によれば、第1世帯と第2世帯の居住スペースが階で分けられているため、第1世帯と第2世帯のプライバシーが守られる。
(4) 好ましくは、上記第1寝室と上記第2区画とは、上記第1区画を挟んだ位置にある。
上記構成によれば、第1寝室と第2区画が第1区画を挟んでいるため、第1世帯は、第2世帯と共用する第1区画から第2世帯の目の届かない第1寝室に移動することができ、第1世帯のプライバシーが守られる。また、第1寝室および第2区画が第1区画に隣接することになるため、第1区画から第1寝室または第1区画から第2区画への移動も容易である。
(5) 好ましくは、上記第2区画は、パントリーである。
上記構成によれば、第1玄関と第2玄関との間に食品や食器などを保管するパントリーが位置するため、第1玄関を使う第1世帯と、第2玄関を使う第2世帯は、運び込む荷物を容易にパントリーに運ぶことができる。また、パントリーがキッチンに隣接するため、食材の準備などに時間をかけずに素早く移動でき効率良く炊事作業などを行うことができる。
(6) 好ましくは、上記第1玄関の第1玄関口が開口する第1向きと、上記第2玄関の第2玄関口が開口する第2向きと、が異なる。
上記構成によれば、第1玄関口と第2玄関口とが異なる方向に開口しているため、第1世帯と第2世帯は互いに様子が見えにくい。これにより、行動時間が異なる世帯間においてお互いに気にすることなく外出および帰宅することができプライバシーが守られる。
(7) 好ましくは、上記第1玄関は、第1玄関アプローチを通じて敷地と接する道路とつながっており、上記第2玄関は、第2玄関アプローチを通じて上記道路とつながっている。
上記構成によれば、第1および第2玄関アプローチが別であるためそれぞれの世帯が互いに気にすることなく外出および帰宅することができプライバシーが守られる。
本発明によれば、多世帯が共用キッチンを中心に快適に暮らすことができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る住宅10の共用領域14、親世帯用領域15、および子世帯用領域16の配置について示す概略図である。 図2は、1階11の平面間取り図である。 図3は、図2の共用領域14を示す図である。 図4は、図2の親世帯領域15および子世帯領域16の一部を示す図である。 図5は、2階12の平面間取り図である。 図6は、図2のキッチン空間43および第1寝室27の周辺を拡大して示す図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る住宅10が説明される。なお、本実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で適宜変更できることは言うまでもない。
以下では、住宅10の奥から表へ向かう向きを前向き1(第2向きの一例)とし、その逆向きを後向き2とし、前向き1と後向き2とを合せた方向を前後方向1,2とする。住宅10の表は、住宅10が建てられている土地が接道している側である。また、第1玄関26から第2玄関32に向かう向きを左向き3とし、その逆の向きを右向き4(第1向きの一例)とし、前後方向1,2に直交する方向であって左向き3と右向き4とを合わせた方向を左右方向3,4とする。また、前後方向1,2と左右方向3,4に直交する方向を上下方向5,6とする。本発明の実施形態に係る住宅10は、一戸建ての二世帯住宅である。住宅10の階層数は特に限定されない。
図1に示されるように、住宅(多世帯住宅の一例)10は、1階11と2階12とで構成されている。住宅10は、親世帯(第1世帯の一例)および子世帯(第2世帯の一例)が共用する領域である共用領域14と、親世帯が居住および使用する親世帯用領域15と、子世帯が居住および使用する子世帯用領域16とを有している。図2は、住宅10の1階11の間取りを示しており、住宅10の1階11には、共用領域14、親世帯用領域15、および子世帯用領域16の一部が位置する(図4参照)。住宅10の2階12には、子世帯用領域16が位置する(図5参照)。本実施形態においては、子世帯の夫婦に子供がいる場合、すなわち、親世帯の夫婦に孫がいる場合を想定している。なお、図2から図6においては便宜上家具が設置された状態で示されている。
[共用領域14]
図3に示されるように、共用領域14は、1階11の前後方向1,2における中央の左側から後方に延びる領域、前後方向における中央の右側から左方および後方に延びる領域である。共用領域14は、リビングダイニングキッチン(以下、「LDK」とも称する。)41と、浴室23と、第1洗面所22と、第3通路20と、第1トイレ21と、を有している。
図3に示されるように、LDK41は、平面視略L字状の空間である。LDK41は、キッチン空間43(第1区画の一例)と、ダイニング空間44と、リビング空間45と、パントリー42(第2区画の一例)と、を有する。LDK41は、住宅10の1階11の中央から右側に亘って位置している。上述のように本実施形態では、住宅10にリビングダイニングキッチン41がある場合を例にあげて説明しているが、より具体的には、上述のLDK41の共用領域14が、キッチン空間43と、ダイニング空間44と、リビング空間45と、パントリーである。
キッチン空間43は、1階11の前後方向1,2および左右方向3,4の中央に位置する。キッチン空間43には、コンロ台46と、流し台47とが配置されている。
コンロ台46は、平面視において前後方向1,2に長い矩形状である。コンロ台46は、キッチン空間43の左方において、前後方向1,2および上下方向5,6に拡がる第1壁50に沿って配置されている。コンロ台46には、コンロ51が設けられている。コンロ台46の一端(後端)は、キッチン空間43の後側に位置して第1壁50の後方から右方に向かって延びるとともに上下方向5,6に拡がる第2壁52に接している。コンロ台46の前方には、冷蔵庫53が配置されている。
流し台47は、コンロ台46の右方においてコンロ台46から人が通れる程度に離間して配置されている。流し台47は、平面視において前後方向1,2に長い矩形状であり、コンロ台46に対して平行に配置されている。流し台47は、シンク55や蛇口などを有する。流し台47の一端(前端)は、キッチン空間43の前方に位置して左右方向3,4および上下方向5,6に拡がる第3壁54に接している。流し台47と第2壁52との間は人が通れる程度に離間している。
コンロ台46と流し台47との間、流し台47と第2壁52との間は、人が通るためのキッチン通路56である。キッチン通路56は、居住者の動線となり、また、調理作業を行うスペースとなる。キッチン通路56は、コンロ台46と流し台47との間において前後方向1,2に沿って延びており、流し台47と第2壁52との間において左右方向3,4に沿って延びるL字形状である。キッチン通路56の右端はダイニング空間44と連続している。キッチン通路56の前端は開口60と繋がっている。したがって、キッチン通路56を通じて、ダイニング空間44とパントリー42との間を人が行き来できる。
図2および図3に示されるように、パントリー42は、キッチン空間43、第1玄関26、および第2玄関32に隣接しており、外光が入らない壁と建具で囲まれた空間である。パントリー42の前側には、食材や調理器具などを収納できる収納棚が設けられている。パントリー42の後側は、人が通るスペースである。パントリー42は、キッチン空間43の前方に隣接して位置する。パントリー42とキッチン空間43とは開口60を通じて人が行き来できる。パントリー42は、右側において第2開口72が形成されており、左側において第3開口73が形成されている。第2開口72および第3開口73は、ドアなどの建具76,77によってそれぞれ開閉可能である。第2開口72を通じて、パントリー42と第1玄関26とを人が行き来できる。パントリー42は、第2玄関32と第2玄関ホール(第2通路の一例)74でつながっている。第3開口73を通じて、パントリー42と第2玄関32とを人が行き来できる。したがって、パントリー42は、キッチン空間43、第1玄関26、および第2玄関32をつなぐ通路でもある。
ダイニング空間44は、LDK41の右側、すなわち、キッチン空間43の右方に位置している。ダイニング空間44は、キッチン空間43と床面の高さが同じである。ダイニング空間44には、平面視矩形状のテーブル61がリビング空間45に向かって延びるように配置されている。ダイニング空間44には、テーブル61を囲むように複数の椅子62が配置されている。ダイニング空間44の前側には第1開口58が形成されている。ダイニング空間44は、第1開口58を通じて第1玄関26とつながっている。第1玄関ホール(第1通路の一例)59は、第1玄関26と第1開口58とをつなぐ。親世帯は、第1玄関ホール59を通ってダイニング空間44またはパントリー42と第1玄関26とを短い動線で往来することができる。
ダイニング空間44の右方にはテラス66が設けられている。テラス66は、敷地内の後側かつ右側にダイニング空間44に隣接して配置されている。ダイニング空間44にはテラス66との往来が可能なサッシ67が設けられている。テラス66には、テーブル68と、複数の椅子69とが配置されている。
リビング空間45は、LDK41の右側かつ後側、すなわち、ダイニング空間44の後方に位置している。リビング空間45は、キッチン空間43およびダイニング空間44よりも床面の高さが高い座敷63を有している。リビング空間45には、ダイニング空間44から延びるテーブル61が配置されている。リビング空間45には、テーブル61を囲むように複数の座椅子64が配置されている。
浴室23は、バスユニット23aが設置された空間である。浴室23は、第1洗面所22の後方に位置する。浴室23の開口には、建具86が取り付けられている。浴室23は、第3通路20から第1洗面所22を通って入ることができる。
第1洗面所22は、入浴する際に脱衣所として使用される空間であり、また、手洗いなどのための洗面台82が設置されており、また、洗濯機83が設置されている。第1洗面所22は浴室23と連続する開口を有する。また、第1洗面所22には、屋外のデッキ84へ出入りできる勝手口85が設けられている。
第1トイレ21は、1階11において便器21aが設置された空間である。第1トイレ21は、1階11の左側であって、第2玄関32の後方に配置されている。第1トイレ21は、第3通路20に対して左方に位置する。第1トイレ21は、第3通路20につながっている。
第3通路20は、浴室23、第1洗面所22、第1トイレ21、第1寝室27、および第2玄関ホール74に接する直線状の廊下である。
[親世帯用領域15]
図4に示されるように、親世帯用領域15は、住宅10の前側と後側に配置されている。より具体的には、親世帯用領域15は、住宅10の前側かつ右側に位置する領域と、住宅10の後側において左右方向3,4における中央から右方に延びる領域とで構成される。親世帯用領域15は、第1玄関26と、第1玄関ホール59と、第1寝室27と、ワークスペース28と、第1収納29とを有している。
図2および図4に示されるように、第1玄関26は、1階11の前側かつ右側に配置されている。第1玄関26は、2階12へ上がるための階段107から離間している。第1玄関26は、LDK41の前方であってパントリー42の右方に隣接して位置する。第1玄関26は、シューズクローク90と、第1玄関口91とを有している。シューズクローク90は、親世帯の履物を収納するための空間である。
第1玄関口91は、住宅10の内と外とを隔てている。第1玄関口91は、第1玄関26の右側に配置されている。第1玄関口91は、右向き4に開口している。第1玄関口91は、玄関ドアによって開閉される。第1玄関口91の外には、住宅10の敷地と接する道路92につながる第1玄関アプローチ93が設けられている。
第1玄関アプローチ93は、住宅10が建つ敷地内であって、第1玄関26の右方に配置されている。第1玄関アプローチ93は、第1玄関口91から右方に延びて、敷地内において前方に折れ曲がって道路92とつながっている。第1玄関アプローチ93のさらに右方には親世帯の車を駐車する第1駐車スペース94が配置されている。親世帯は、第1玄関アプローチ93を通じて、車と第1玄関口91とを行き来できる。また、第1玄関アプローチ93は、第1駐車スペース94に沿って配置されている。このため、車から第1玄関26までの動線が短くなり、親世帯は車から第1玄関26に容易に荷物を運ぶことができる。
第1寝室27は、親世帯夫婦の2つのベッド27aが収容可能な空間である。ワークスペース28は、第1寝室27に開口を介して隣接しデスク28aを収容可能な空間である。第1収納29は、開口を介して第1寝室27およびワークスペース28につながる夫婦の衣類が収納可能な程度の空間である。
図2および図4に示されるように、第1寝室27は、住宅10の後側かつ左右方向3,4における中央に配置されている。第1寝室27は、LDK41の後方に位置しており、かつ浴室23の右方に位置している。第1寝室27は、パントリー42との間においてキッチン空間43を挟むように配置されている。
ワークスペース28は、親世帯が子世帯と接触することなくデスクワークができる空間である。ワークスペース28は、第1寝室27の右方に配置されている。
第1収納29は、ワークスペース28の右方に隣接して配置されている。第1収納29は、親世帯の夫婦の衣類などを収納するために使用される。第1収納29は、ワークスペース28と行き来できる開口を有している。ワークスペース28を通じて、第1寝室27と第1収納29とを人が行き来できる。
第1寝室27は、第4開口97と、第5開口98とを有している。第4開口97および第5開口98は、それぞれ建具により開閉できる。
第4開口97は、第1寝室27の前側の壁、すなわち、第2壁52に形成されている。第4開口97は、第2壁52の右側に位置している。第4開口97は、第2壁52における流し台47に対向する位置に形成されている。第4開口97を通じて、第1寝室27とLDK41との間を人が行き来できる。
第5開口98は、第2壁52の左側に形成されている。第5開口98は、第1寝室27と第3通路20とをつないでいる。第1寝室27の前側の空間は、第4開口97と第5開口98とをつなぐ寝室通路99でもある。例えば、子世帯の幼い子供(孫)を親世帯が世話するときに、親世帯が孫を第1寝室27で寝かしつけつつ、寝室通路99を通じて、LDK41や第3通路20に出入りしやすい。また、孫が、寝室通路99を通じて、LDK41と子世帯用領域16との間を移動しやすい。
[子世帯用領域16]
図4に示されるように、1階11の子世帯用領域16は、住宅10の前側かつ左側に配置されている。1階11の子世帯用領域16には、第2玄関32と、階段107とが位置する。住宅10の子世帯用領域16は、2階12の全体に1階11の階段107および第2玄関32を加えた領域である。図5に示されるように、2階12は子世帯用領域16が占めている。2階12の子世帯用領域16には、第2寝室33と、バルコニー34と、第2トイレ35と、リビング36と第2洗面所37と、子供部屋38とが位置する。
図4に示されるように、第2玄関32は、1階11の前側かつ左側に配置されている。すなわち、第2玄関32は、パントリー42の左方であって第1トイレ21の前方に隣接して配置されている。第2玄関32は、パントリー42を挟んで第1玄関26の反対側に位置する。第2玄関32は、シューズクローク103と、第2玄関口104と、を有している。
シューズクローク103は、子世帯の履物を収納するための空間である。シューズクローク103は、パントリー42の前方に配置されている。
第2玄関口104は、住宅10の内と外とを隔てている。第2玄関口104は、第2玄関32の前側に配置されている。第2玄関口104は、前向き1に開口する。第2玄関口104は玄関ドアによって開閉できる。第2玄関口104は、第1玄関口91と開口する向きが異なる。第2玄関口104の外には、住宅10の敷地と接する道路92につながる第2玄関アプローチ105が設けられている。
第2玄関アプローチ105は、住宅10が建つ敷地内であって、第2玄関32の前方に配置されている。第2玄関アプローチ105は、第2玄関口104から前方に延びて、敷地内において左方に折れ曲がり、さらに敷地内において前方に折れ曲がって敷地と接する道路92とつながっている。第2玄関アプローチ105は、第1玄関アプローチ93の左方に子世帯の車を駐車する第2駐車スペース106を挟んで配置されている。第2駐車スペース106は、第2玄関口104の右方に配置されており、車から第2玄関32までの動線が短い。このため、子世帯は、車から第2玄関に容易に荷物を運ぶことができる。
第2玄関32の左方には2階につながる階段107が配置されている。第2玄関ホール74を通じて第2玄関口104と階段107との間を人が行き来できる。このため、子世帯は、親世帯に顔を合わせることなく第2玄関32から2階に移動することができる。また、第2玄関32の後方には浴室23につながる第3通路20が隣接しているため、子世帯は、第1寝室27やLDK41に居る親世帯に顔を合わせることなく2階12から浴室23に移動することができる。
図5に示されるように、2階12の前側かつ左側に階段107が配置されている。階段107の後方には、2階廊下108がつながっている。
第2寝室33は、2階12の前側に配置されている。第2寝室33は、階段107から延びる2階廊下108と建具110を隔ててつながっている。第2寝室33は、子世帯夫婦の2つのベッド33aが収容可能な空間である。第2寝室33は、バルコニー34に隣接している。第2寝室33には、子世帯が往来可能なサッシ111が設けられている。第2寝室33は、第2収納112を有している。第2収納112は、子世帯の夫婦の衣類などを収納するのに使用される。第2収納112は、第2寝室33と往来可能な開口112aを有している。第2収納112は、第2寝室33と空間がつながっている。
バルコニー34は、2階12の右側において前方から後方に亘って位置する。バルコニー34は、2階12の外に設けられた空間であり、2階12の外壁、サッシ113,122、および手すり124で囲まれる空間である。
第2トイレ35は、2階12の左側に配置されている。第2トイレ35は、階段107の後方に隣接して配置されている。第2トイレ35は、2階廊下108につながっている。第2トイレ35は、2階廊下108とつながり便器35aが設置された空間である。
リビング36は、2階12の中央付近に配置されている。リビング36は、第2寝室33の後方に隣接して配置されている。リビング36は、2階廊下108につながっている。リビング36は、バルコニー34に隣接している。リビング36にはバルコニー34との間を往来可能なサッシ113が設けられている。リビング36には、テーブル114および椅子115などの家具が配置されている。リビング36は、子世帯が寛ぐ空間である。
第2洗面所37は、リビング36の左方に建具116を隔てて配置されている。第2洗面所37は、第2トイレ35の後方に隣接して配置されている。第2洗面所37は、洗面台37aが設けられた空間である。第2洗面所37は、シャワースペース117を有している。第2洗面所37には、洗濯機118が配置されている。
子供部屋120,121は、リビング36の後方に建具119を隔ててそれぞれ配置されている。子供部屋120,121は、各部屋にそれぞれ開口する2つの収納123,123によって区画されている。収納123,123はクローゼットであり、一方の収納123が子供部屋120に向けて開口し、他方の収納123が子供部屋121に向けて開口している。子供部屋120は、バルコニー34の左方に隣接している。子供部屋120には、バルコニー34と往来可能なサッシ122が設けられている。
[回遊動線]
図6に示されるように、LDK41およびパントリー42においては、流し台47の周りにキッチン通路56を含む第1回遊動線80が形成される。第1回遊動線80は、キッチン通路56、ダイニング空間44、第1玄関ホール59、パントリー42によって形成される。親世帯および子世帯はそれぞれ、第1回遊動線80の一部に沿って互いの動きを遮らないように移動することができる。例えば、親世帯は、帰宅後に第1玄関26からパントリー42に移動して荷物を片付けた後に、第1玄関ホール59を通ってダイニング空間44に移動できる。また、キッチン空間43が使用されていなければ、キッチン通路56を通じて、ダイニング空間44または第1寝室27へ移動できる。子世帯は、帰宅後に第2玄関32からパントリー42に移動して荷物を片付けた後に、キッチン通路56を通ってキッチン空間43およびダイニング空間44に移動することができる。
第1寝室27、LDK41、およびパントリー42においては、寝室通路99を含む第2回遊動線100が形成される。第2回遊動線100の一部は、キッチン通路56を除く第1回遊動線80と重なっている。親世帯および子世帯はそれぞれ、第2回遊動線100の一部に沿って互いに移動を遮らないように移動することができる。例えば、子世帯がダイニング空間44において食事をしているとき、親世帯は子世帯に顔を合わせることなく第2回遊動線100の一部である寝室通路99および第3通路20を通って第1トイレ21や浴室23に移動することができる。このため、親世帯と子世帯の互いのプライバシーが守られる。
[本実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、住宅10は、親世帯が使用する第1玄関26と、子世帯が使用する第2玄関32とに分かれており、親世帯の第1寝室27と子世帯の第2寝室33とが分かれている。このため、親世帯と子世帯のプライバシーが互いに守られる。一方、LDK41のキッチン空間43およびダイニング空間44が共用領域14であることで、食を中心に親世帯と子世帯とがコミュニケーションをとることができる住環境を実現することができる。また、親世帯は第1玄関26とキッチン空間43との間を第1回遊動線80を通じて短い動線で移動することができる。さらに、第1回遊動線80が流し台47の周りに形成されるので、親世帯と子世帯の動線が重ならないようにキッチン空間43を使用することが可能であり、キッチン空間43を中心として快適な住環境を実現することができる。
また、本実施形態によれば、子世帯の子供、すなわち親世帯の孫が、第2回遊動線81を通じて子世帯用領域16と親世帯用領域15とを行き来しやすい。
また、本実施形態によれば、親世帯と子世帯の居住スペースが1階11と2階12とで分けられている。このため、親世帯と子世帯は、共用領域14以外で顔を合わせることなく生活することができるため互いのプライバシーが守られる。
また、本実施形態によれば、第1寝室27とパントリー42がLDK41を挟んでいる。すなわち、LDK41と第1寝室27とは隣接している。このため、親世帯は、子世帯と共用するLDK41から子世帯の目の届かない第1寝室27に移動することができ、親世帯のプライバシーが守られる。また、LDK41から第1寝室27またはパントリー42へ容易に移動することができる。
また、本実施形態によれば、第1玄関26と第2玄関32との間にパントリー42が位置するため、親世帯と子世帯とが、帰宅後に荷物を容易にパントリー42に運ぶことができる。また、パントリー42がキッチン空間43と連続するため、キッチン空間43を使う者が食材の準備などに時間をかけずに素早く移動でき効率良く炊事作業を行うことができ、また、食事の最中においても必要に応じて素早く必要な食材などをパントリー42に取りに行くことができる。
また、本実施形態によれば、第1玄関26の第1玄関口91と第2玄関32の第2玄関口104とが異なる方向に開口している。このため、第1玄関口91から出入りする親世帯と第2玄関口104から出入りする子世帯は、仮に同じタイミングで外出または帰宅しても互いの様子が見えにくい。これにより、行動時間が異なりがちになる親世帯と子世帯の世帯間において、お互いに気にすることなく外出および帰宅することができプライバシーが守られる。
また、本実施形態によれば、第1玄関26の第1玄関アプローチ93および第2玄関の第2玄関アプローチ105が別であるため親世帯と子世帯のそれぞれの世帯が互いに気にすることなく外出および帰宅することができプライバシーが守られる。
[変形例]
なお、本実施形態における住宅10に居住する親世帯は、夫婦2人である場合を例にあげて説明したが、必ずしもこれに限らない。親世帯は、夫婦のいずれか一方であってもよいし、親世帯に属する子供がいてもよい。
また、本実施形態における住宅10は、親世帯と子世帯の二世帯住宅である場合を例にあげて説明したが、これに限定されない。住宅10は、三世帯以上の多世帯住宅であってもよい。
また、本実施形態における住宅10は、キッチン空間43と、ダイニング空間44と、リビング空間45と、パントリー42と、を有する場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。例えば、住宅10は、ダイニングキッチンを有するものであってもよく、リビング空間45がないものであってもよい。
また、本実施形態における住宅10には、キッチン空間43、ダイニング空間44、リビング空間45、パントリー42が空間でつながる場合を例にあげて説明したが、この構成に限らない。例えば、LDK41のリビング空間45が、キッチン空間43、ダイニング空間44、パントリー42の空間とは壁や建具によって区画されるものであってもよい。つまり、親世帯は、第1寝室27から直接リビング空間45に行き来することができるものであってもよく、第1寝室27からキッチン空間43などを経由してリビング空間45に移動できるものであってもよい。
また、本実施形態における住宅10は、キッチン空間43とパントリー42とをつなぐ開口60に建具が設けられていないが、開口60には、引き戸や扉などの建具が設けられていてもよい。また、コンロ台46および流し台47は、別の構成のシステムキッチンや食器棚などであってもよい。
また、本実施形態における住宅10では、第1玄関ホール59が第1玄関26と第1開口58とをつないでいる場合を例にあげて説明したが、第1玄関ホール59は、第1玄関26と第1開口58とをつなぐ廊下であってもよい。
また、本実施形態における住宅10では、第2玄関ホール74がパントリー42と第2玄関32とをつないでいる場合を例にあげて説明したが、第2玄関ホール74は、パントリー42と第2玄関32とつなぐ廊下であってもよい。
また、本実施形態における住宅10は、各サッシ67,111,113,122が必ずしも人が出入りできる程度の大きさに限らない。例えば、各サッシ67,111,113,122は、採光できる程度の大きさの窓であってもよい。
10・・・住宅(多世帯住宅)
11・・・1階
12・・・2階
14・・・共用領域
15・・・親世帯用領域
16・・・子世帯用領域
26・・・第1玄関
27・・・第1寝室
32・・・第2玄関
33・・・第2寝室
41・・・LDK(キッチン)
43・・・キッチン空間(第1区画)
42・・・パントリー(第2区画)
55・・・シンク(流し台)
58・・・第1開口
59・・・第1玄関ホール(第1通路)
72・・・第2開口
73・・・第3開口
74・・・第2玄関ホール(第2通路)
91・・・第1玄関口
92・・・道路
93・・・第1玄関アプローチ
104・・・第2玄関口
105・・・第2玄関アプローチ

Claims (7)

  1. 第1世帯が居住する第1世帯用領域と、第2世帯が居住する第2世帯用領域と、第1世帯および第2世帯が共用する共用領域と、を有する多世帯住宅であって、
    上記第1世帯用領域は、第1玄関と、第1寝室と、を有しており、
    上記第2世帯用領域は、第2玄関と、第2寝室と、を有しており、
    上記共用領域は、キッチンを有しており、
    上記キッチンは、流し台が設置された第1区画と、当該第1区画とつながる第2区画と、を有しており、
    上記第1区画は、第1開口を通じて、上記第1玄関につながる第1通路につながっており、
    上記第2区画は、第2開口を通じて、上記第1通路につながっており、第3開口を通じて、上記第2玄関につながる第2通路とつながっている多世帯住宅。
  2. 上記共用領域は、浴室と、当該浴室につながる第3通路と、をさらに有しており、
    上記第1寝室は、上記第1区画につながる第4開口と、上記第3通路につながる第5開口と、を有しており、
    上記第2通路は、上記第3通路につながっている請求項1に記載の多世帯住宅。
  3. 上記第1世帯用領域および上記共用領域は、当該多世帯住宅の1階にあり、
    上記第2世帯用領域の一部は、当該多世帯住宅の2階にあり、
    上記第1玄関および上記第2玄関は、上記1階にある請求項1または2に記載の多世帯住宅。
  4. 上記第1寝室と上記第2区画とは、上記第1区画を挟んだ位置にある請求項1から3のいずれかに記載の多世帯住宅。
  5. 上記第2区画は、パントリーである請求項1から4のいずれかに記載の多世帯住宅。
  6. 上記第1玄関の第1玄関口が開口する第1向きと、上記第2玄関の第2玄関口が開口する第2向きと、が異なる請求項1から5のいずれかに記載の多世帯住宅。
  7. 上記第1玄関は、第1玄関アプローチを通じて敷地と接する道路とつながっており、
    上記第2玄関は、第2玄関アプローチを通じて上記道路とつながっている請求項1から6のいずれかに記載の多世帯住宅。
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