JP2023012125A - 住宅 - Google Patents

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恵 渡邊
Megumi Watanabe
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Abstract

【課題】リビングとダイニングキッチン及び居室とを連続させつつも独立性を持たせ、且つバリアフリーに配慮した住宅を提供する。【解決手段】住宅は、一戸建ての住宅である。住宅は、ダイニングキッチン2と、ダイニングキッチン2に連続しており、ダイニングキッチン2よりも床面が低いリビング3と、リビング3に連続しており、リビング3よりも床面が高い居室4と、居室4とダイニングキッチン2とを接続する廊下15と、を備えた住宅。【選択図】図2

Description

特許法第30条第2項適用申請有り 令和3年1月9日に、積水ハウス株式会社成増展示場にて展示により公開。
本発明は、床面の高さが異なる複数の部屋を有する住宅に関する。
特許文献1の住宅は、ダイニングルームと、ダイニングルームに連続しており、ダイニングルームよりも低い床高に設定されたリビングルームと、リビングルームから離れて配置された和室と、を備える。
特開2002-317564号公報
特許文献1の住宅では、和室がリビングルームから離れて配置されているので、和室においては、リビングルームにいる家族の気配を感じ難い。一方、和室とリビングルームとを連続させれば、和室とリビングルームとの間の段差によって和室の独立性を保持しながらも、和室において、リビングルームにいる家族の気配を感じやすい。しかしながら、和室からリビングを経由してダイニングルームなどへ行く経路に段差が多くなるので、バリアフリーへの配慮に欠ける住宅になりやすい。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、リビングとダイニングキッチン及び居室とを連続させつつも独立性を持たせ、且つバリアフリーに配慮した住宅を提供することである。
(1) 本発明に係る住宅は、一戸建ての住宅である。上記住宅は、ダイニングキッチンと、上記ダイニングキッチンに連続しており、上記ダイニングキッチンよりも床面が低いリビングと、上記リビングに連続しており、上記リビングよりも床面が高い居室と、上記居室と上記ダイニングキッチンとを接続する廊下と、を備える。
リビングとダイニングキッチン及び居室とは、床面の段差を介して連続しているので、リビング、ダイニングキッチン、及び居室の独立性を保持しながらも空間として連続させて、リビングにおいて、ダイニングキッチン及び居室にいる家族の気配を感じることができる。居室とダイニングキッチンとを接続する廊下が設けられているので、居室の使用者は、リビングとダイニングキッチン及び居室との間の段差を超えなくても、廊下を通ってダイニングキッチンに行くことができる。
(2) 上記住宅は、上記ダイニングキッチンと連続しており、上記ダイニングキッチンよりも床面が高く、上方の空間が上記ダイニングキッチンおよび上記リビングと連続するステップアップフロアをさらに備えてもよい。
ダイニングキッチンとステップアップフロアとは、床面の段差を介して連続しているので、ステップアップフロアの独立性を保持しながらも、ステップアップフロアにおいて、ダイニングキッチンにいる家族の気配を感じやすい。ステップアップフロアは、ダイニングキッチンよりも床面が高く、上方の空間がダイニングキッチンおよびリビングと連続するので、ステップアップフロアにおいて、ダイニングキッチン及びリビングを見渡すことができる。
(3) 上記ステップアップフロアは、上記リビングを介して上記居室と対向していてもよい。
ステップアップフロアと居室とが離れていても、ステップアップフロアと居室との間で家族の気配を感じやすい。
(4) 上記ダイニングキッチンと連続しており、上記ダイニングキッチンよりも床面が低く、上方の空間が上記ダイニングキッチンと連続する書斎をさらに備えてもよい。
書斎は、ダイニングキッチンよりも床面が低くなっているので、書斎において、籠り感を感じることができる。一方、ダイニングキッチンに家族が集まっているときは、家族の気配を感じながら、書斎において作業をすることができる。
(5) 上記書斎は、上記ダイニングキッチンとのみ連続してもよい。
ダイニングキッチンに家族がいないときは、書斎にいて人の気配を感じにくくなるので、より籠り感が生じる。
(6) 上記居室と上記リビングとに連続するテラスをさらに備えてもよい。
居室とリビングとは、明るいテラスに連続するので、居室およびリビングにおいて、開放感を感じやすい。
(7) 上記廊下は、水回り設備と連続してもよい。
居室の使用者は、廊下を通って水回り設備に行くことができるので、段差のない独立した生活を送ることができる。
本発明によれば、リビングとダイニングキッチン及び居室との間で適度な距離感を持たせつつ、バリアフリーに配慮した住宅が提供される。
図1は、本実施形態に係る住宅の外観図である。 図2は、本実施形態に係る住宅の1階の平面間取り図である。 図3は、本実施形態に係る住宅の1階の床面の高さの違いを示す図である。 図4は、ダイニングキッチン2からリビング3の方向を視た図である。 図5は、居室4からテラス7の方向を視た図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る住宅1が説明される。なお、以下に説明される実施形態は、本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
以下では、住宅1の表から奥へ向かう方向を後方とし、住宅1の奥から表へ向かう方向を前方とし、前方と後方を合せて前後方向71とする。また、前後方向71に直交する方向を左右方向72とし、左右方向72の一方を右方とし、左右方向72の他方を左方とする。また、前後方向71と左右方向72に直交する方向を上下方向73とする。本発明の実施形態に係る住宅1は、一戸建ての住宅である。図1では、2階建ての住宅1が示されている。住宅1の階層数は特に限定されない。
図2に示されるように、住宅1の1階は、左右方向72の寸法が僅かに大きい平面視略矩形状の居住空間を有する。住宅1の1階は、ダイニングキッチン2、リビング3、居室4、ステップアップフロア5、書斎6、及びテラス7を有する。
ダイニングキッチン2は、左右方向72の中央位置であって後方の外壁8に面する位置に配置されている。図3に示されるように、ダイニングキッチン2の床面の高さは地面の高さに等しい。なお、ダイニングキッチン2の床面の高さは、地面の高さを基準に設定されなくてもよい。
図2に示されるように、ダイニングキッチン2には、台所21と台所21の右方に隣接してダイニングテーブル22とが配置されている。台所21とダイニングテーブル22は、後方の外壁8から前方に離れた位置に配置されている。台所21の左方にはパントリ23が隣接して配置されている。パントリ23の出入口は、後方に向かって開口している。ダイニングキッチン2の後方の外壁8に面する位置には冷蔵庫24、コンロ25、及び電子レンジ26が配置されている。冷蔵庫24、コンロ25、及び電子レンジ26は、それぞれパントリ23、台所21、ダイニングテーブル22と前後方向71に対向している。冷蔵庫24及びコンロ25と台所21及びパントリ23との間の空間は作業スペース27となっている。
リビング3は、ダイニングキッチン2の前方であって、前方の外壁9に面する位置に配置されている。リビング3は、後方に向かってダイニングキッチン2に連続している。リビング3の左方の端には、リビング3を区画する第1間仕切り壁10が形成されている。第1間仕切り壁10は、前方の外壁9からダイニングキッチン2の台所21の位置まで前後方向71に延びている。第1間仕切り壁10の前方部分は、リビング3の床面から天井に亘って左右方向72に開口する第1出入口10aを有する。第1出入口10aは、左右方向72に視て略矩形状に形成されている。第1間仕切り壁10の後方部分は、パントリ23を区画している。図4に示されるように、第1間仕切り壁10の右面には、テレビ31が設置されている。リビング3の前方の外壁9には開口が形成されており、この開口には開閉可能な第1窓32が嵌め込まれている。これにより、リビング3の使用者は、第1窓32を開けてテラス7に行くことができる。
図3に示されるように、リビング3の床面の高さは、ダイニングキッチン2の床面の高さよりも360mm低い。これにより、居住者がリビング3に座ったときの目線が地面に近くなるようにしている。このため、リビング3に座った状態で庭の植栽11が見えやすい。なお、リビング3とダイニングキッチン2の床面の高さの差は、リビング3の床面の高さがダイニングキッチン2の床面の高さよりも低ければ、特に限定されることはない。
図2に示されるように、リビング3の床面とダイニングキッチン2との間の段差の位置には第1階段33と第1腰壁36とが設けられている。第1階段33は、リビング3の後方の左方の角に配置されている。第1腰壁36は、第1階段33の右方に隣接する位置からリビング3の右方の角まで右方に延びている。第1腰壁36の高さは、ダイニングキッチン2に立つ居住者の腰の高さに設定される。なお、第1腰壁36は省略されてもよい。リビング3の後方及び右方の段差に沿って平面視L字状のソファー34が置かれている。リビング3の中央には、テーブル35が置かれている。
居室4は、左方の前方の角に配置されている。居室4の前方部分は、リビング3よりも前方に位置している。居室4は、リビング3の前方の外壁9の左端から前方に延びる外壁12と、外壁12の前端から左方に延びる外壁13と、外壁13の左端から後方へ延びる左方の外壁14と、によって区画されている。居室4は、第1出入口10aを通じてリビング3に連続している。図2、図5に示されるように、外壁12には開口が形成されており、この開口には、開閉可能な第2窓41が嵌め込まれている。これにより、居室4の使用者は、第2窓41を開けてテラス7に行くことができる。
図3に示されるように、居室4の床面の高さは、ダイニングキッチン2の床面の高さと等しい。すなわち、居室4の床面の高さは、リビング3の床面の高さよりも360mm高い。なお、居室4の床面の高さは、リビング3の床面の高さよりも高ければ、ダイニングキッチン2の床面の高さと等しくなくてもよい。
図2、図4に示されるように、第1出入口10aにおいて、居室4の床面とリビング3の床面との間の段差の位置には第2階段42が設けられている。第2階段42は、居室4の後方の右方の角に位置している。図2、図5に示されるように、居室4の中央には、床面から下方に凹む凹部43が形成されている。凹部43は、平面視矩形状に形成されている。凹部43の上方には、机44が形成されている。机44は、凹部43の底面と上下方向73に対向する水平な第1天板45と、第1天板45の下面から下方に延びる4本の支持部46と、を有する。第1天板45の大きさ及び形状は、凹部43の底面と略等しい。各支持部46の下端部は、凹部43の上端の角に固定されている。これにより、居室4の使用者は、掘りごたつのように座って机44を使用することができる。
居室4に向かって開口する押入47が配置されている。押入47は、居室4の後方の右方の角に隣接している。居室4の後方部分には、居室4と後述の廊下15とを連通する第2出入口が形成されている。居室4の後方部分には、第2出入口を開閉する引き戸48が設けられている。
図2に示されるように、居室4とダイニングキッチン2とを接続する廊下15が設けられている。廊下15は、左方の外壁14と後方の外壁8と第1間仕切り壁10とによって区画されている。廊下15は、居室4の第2出入口から後方に延び、後方の左方の角の近傍で右方に屈曲してダイニングキッチン2の作業スペース27に至っている。廊下15の床面の高さは、居室4及びダイニングキッチン2の床面の高さと等しい。
廊下15には、水回り設備16が隣接して設置されている。水回り設備16は、廊下15と第1間仕切り壁10との間に配置されており、廊下15に連続している。水回り設備16としては、例えば、トイレ16a、浴室16b、洗面所16cが挙げられる。トイレ16aは、居室4の後方であって、押入47の左方に隣接している。浴室16bは、トイレ16aの後方に隣接している。洗面所16cは、浴室16bの後方であってパントリ23の左方に隣接している。なお、トイレ16a、浴室16b、及び洗面所16cの配置箇所は、廊下15に連続していれば、特に限定されることはない。左方の後方の角には洗濯機17が配置されている。
図2、図4に示されるように、ステップアップフロア5は、リビング3の右方に隣接して配置されている。ステップアップフロア5は、前方の外壁9に面している。ステップアップフロア5は、リビング3を介して左右方向72に居室4と対向している。ステップアップフロア5は、前方の外壁9と前方の外壁9から後方に延びる第2間仕切り壁18によって区画されている。第2間仕切り壁18は、リビング3から右方に離れた位置に配置されている。第2間仕切り壁18は、ステップアップフロア5と後述の玄関19とを仕切っている。ステップアップフロア5は、後方に向かってダイニングキッチン2に連続している。
ステップアップフロア5の前後方向71の寸法は、リビング3の前後方向71の寸法の約半分である。ステップアップフロア5の左右方向72の寸法は、リビング3の左右方向72の寸法の約4分の1である。図3に示されるように、ステップアップフロア5の床面の高さは、ダイニングキッチン2の床面の高さよりも395mm高い。なお、ステップアップフロア5の床面の高さとダイニングキッチン2の床面の高さとの差は、ステップアップフロア5の床面の高さがダイニングキッチン2の床面の高さよりも高ければ特に限定されない。ステップアップフロア5の床面とダイニングキッチン2の床面との間の段差には、第3階段51が設けられている。
図2、図4に示されるように、ステップアップフロア5とリビング3との間には、前後方向71に延びる第1仕切壁52が形成されている。第1仕切壁52は、前方の外壁9に近接する位置からリビング3の後方の端まで至っている。第1仕切壁52の高さは、ステップアップフロア5に座ったときの居住者の腰の高さに設定されている。第1仕切壁52の上端部には、右方に延びる水平な第2天板53が形成されている。第2天板53は、第1仕切壁52の前端から後端まで延びている。第2天板53の下方の部分の床面の高さは、ダイニングキッチン2の床面の高さと等しい。これにより、ステップアップフロア5の使用者は、椅子に座ったような感覚で第2天板53を使用することができる。ステップアップフロア5の前方の外壁9の内面には、本棚54が形成されている。なお、ステップアップフロア5は、省略されてもよい。
ステップアップフロア5の右方には玄関19が隣接している。玄関19は、前方の右方の角に位置している。玄関19の後方部分には土間収納20が設けられている。土間収納20は、後述の書斎6の前方に隣接している。土間収納20の左方には、2階に通じる階段28が隣接して設けられている。階段28は、土間収納20の上方および書斎6の上方を通って2階に至っている。なお、本発明においては、2階部分の間取りは発明の要旨ではないため、その説明を省略する。
書斎6は、後方の外壁8と右方の外壁とが連結される角に配置されている。書斎6は、後方の外壁8と右方の外壁29と右方の外壁29から左方に延びる第2仕切壁61とによって区画されている。第2仕切壁61は、後方の外壁8から前方に間隔を空けて後方の外壁8と平行に配置されている。第2仕切壁61は、書斎6と土間収納20とを仕切っている。
書斎6は、左方に向かってダイニングキッチン2に連続している。図3に示されるように、書斎6の床面の高さは、ダイニングキッチン2の床面の高さよりも360mm低い。なお、書斎6の床面の高さとダイニングキッチン2の床面の高さの差は、書斎6の床面の高さがダイニングキッチン2の床面の高さよりも低ければ、特に限定されることはない。書斎6の上方の空間は、ダイニングキッチン2に連続している。
図2に示されるように、書斎6の床面とダイニングキッチン2の床面との間の段差には、第4階段62が設けられている。第4階段62は、書斎6の後方の左方の角に配置されている。第4階段62と第2仕切壁61との間には、書斎6とダイニングキッチン2とを仕切る第2腰壁63が設けられている。第2腰壁63の高さは、ダイニングキッチン2に立つ居住者の腰の高さに設定される。書斎6の右方の外壁29の内面に面する位置には机64が設けられている。書斎6の右方の外壁29には開口が形成されており、この開口にはスリット窓65が嵌め込まれている。これにより、スリット窓65を通して入り込んだ外光によって書斎6が明るくなるようにしている。なお、書斎6は、省略されてもよい。
図2、図4、図5に示されるように、テラス7は、リビング3の前方及び居室4の右方に隣接して配置されている。テラス7は、第1窓32が嵌め込まれた開口を通してリビング3に連続している。テラス7は、第2窓41が嵌め込まれた開口を通して居室4に連続している。図3に示されるように、テラス7の床面の高さは、居室4の床面の高さと等しい。なお、テラス7の床面の高さは、居室4の床面の高さと等しくなくてもよい。また、テラス7は、省略されてもよい。
本実施形態に係る住宅1によれば、リビング3とダイニングキッチン2及び居室4とは、床面の段差を介して連続しているので、リビング3、ダイニングキッチン2、及び居室4の独立性を保持しながらも空間として連続させて、リビング3において、ダイニングキッチン2及び居室4にいる家族の気配を感じることができる。例えば、お父さん、お母さん、お祖母ちゃん、子供の4人家族を想定した場合、リビング3のソファー34に座りながらテレビ31を見ているお父さんは、ダイニングキッチン2で調理しているお母さんの気配や、居室4にいるお祖母ちゃんの気配を感じることができる。
さらに、居室4とダイニングキッチン2とを接続する廊下15が設けられている。このため、例えば、お祖母ちゃんは、帰宅したときに、玄関19からダイニングキッチン2と廊下15を経由して居室4に行くことができる。また、食事の時間には、居室4から廊下15を経由してダイニングキッチン2に行くことができる。また、お祖母ちゃんは、ダイニングキッチン2から廊下15を通ってご飯を居室4に運び、居室4で食事をすることもできる。このように、お祖母ちゃんは、リビング3とダイニングキッチン2及び居室4との間の段差を超えなくても、居室4とダイニングキッチン2との間を往来することができるので、住宅1は、バリアフリーに配慮した設計となっている。
本実施形態に係る住宅1によれば、ダイニングキッチン2とステップアップフロア5とは、床面の段差を介して連続しているので、ステップアップフロア5の独立性を保持しながらも、ステップアップフロア5において、ダイニングキッチン2にいる家族の気配を感じやすい。例えば、ステップアップフロア5で遊んでいる子供は、ダイニングキッチン2で調理しているお母さんの気配を感じることができる。反対に、ダイニングキッチン2で調理しているお母さんは、ステップアップフロア5で遊んでいる子供の気配を感じることができる。
さらに、ステップアップフロア5は、ダイニングキッチン2よりも床面が高く、上方の空間がダイニングキッチン2およびリビング3と連続するので、ステップアップフロア5において、ダイニングキッチン2及びリビング3を見渡すことができる。また、ステップアップフロア5とリビング3とを仕切る第1仕切壁52は、居住者が座ったときの腰の高さに設定されているので、ステップアップフロア5の使用者が子供であっても、リビング3越しにテレビ31を見たり、ダイニングキッチン2で調理しているお母さんの姿を見ることができる。
本実施形態に係る住宅1によれば、ステップアップフロア5は、リビング3を介して居室4に対向しているので、ステップアップフロア5と居室4とが離れていても、ステップアップフロア5と居室4との間で家族の気配を感じやすい。例えば、居室4にいるお祖母ちゃんは、ステップアップフロア5で遊んでいる子供の気配を感じることができる。反対に、ステップアップフロア5で遊んでいる子供は、居室4にいるお祖母ちゃんの気配を感じることができる。
本実施形態に係る住宅1によれば、ダイニングキッチン2に連続する書斎6は、ダイニングキッチン2よりも床面が低くなっているので、書斎6において、籠り感を感じることができる。一方、書斎6は、上方の空間がダイニングキッチン2に連続しているので、ダイニングキッチン2に家族が集まっているときは、家族の気配を感じながら、書斎6において作業をすることができる。例えば、書斎6で作業をしているお父さんは、ダイニングキッチン2でお祖母ちゃん、お母さん、子供の3人が食事をしている気配を感じながら、作業をすることができる。
本実施形態に係る住宅1によれば、書斎6は、ダイニングキッチン2とのみ連続している。このため、ダイニングキッチン2に家族がいないときは、書斎6にいて人の気配を感じにくいので、より籠り感が生じる。一方、書斎6からはリビング3やステップアップフロア5が見えにくいが、書斎6の上方の空間がダイニングキッチン2を通してリビング3とステップアップフロア5に通じているので、例えば、書斎6で作業をしているお父さんは、リビング3にいるお母さんやステップアップフロア5で遊んでいる子供の気配を感じることができる。このため、書斎6で作業をしているお父さんは、適度な籠り感を感じることができる。
本実施形態に係る住宅1によれば、居室4とリビング3とは、明るいテラス7に連続するので、居室4およびリビング3において、開放感を感じやすい。また、テラス7は、リビング3の前方であって居室4の右方に隣接しているので、居室4、リビング3、及びリビング3の右方に隣接するステップアップフロア5から第1窓32及び第2窓41を通してテラス7を見ることができる。例えば、居室4にいるお祖母ちゃん、リビング3にいるお母さん、及びステップアップフロア5で遊んでいる子供は、第1窓32及び第2窓41を通してテラス7で読書をしているお父さんの姿を見ることができる。
本実施形態に係る住宅1によれば、居室4の使用者は、廊下15を通って水回り設備16に行くことができるので、段差のない独立した生活を送ることができる。例えば、居室4にいるお祖母ちゃんは、居室4から廊下15を通ってトイレ16aに行ったり、入浴を終えた後、廊下15を通って居室4に行ったりすることができる。また、廊下15は、第1間仕切り壁10によってリビング3から見えないので、居室4と水回り設備16との間を往来するお祖母ちゃんにとっては、独立感が増しやすい。
[変形例]
本実施形態に係る住宅1については、各種の変形例を構成できる。以下、上記実施形態に係る住宅1との相違点を説明する。
上記実施形態では、居室4の床面の高さは、ダイニングキッチン2の床面の高さと等しいが、ダイニングキッチン2の床面の高さと等しくなくてもよい。この場合、居室4とダイニングキッチン2のうちの一方と廊下15との間に段差が形成されてもよい。この場合であっても、居室4とダイニングキッチン2との間で往来するときに、段差を一つ超えるだけで済むので、リビング3を経由する場合に比べて、段差を超える数が少ない。また、廊下15の一部分が上下方向73に傾斜することによって段差が形成されないようにしてもよい。このようにすると、バリアフリーにより配慮した設計となる。
1・・・住宅
2・・・ダイニングキッチン
3・・・リビング
4・・・居室
5・・・ステップアップフロア
6・・・書斎
7・・・テラス
15・・・廊下
16・・・水回り設備

Claims (7)

  1. 一戸建ての住宅であって、
    ダイニングキッチンと、
    上記ダイニングキッチンに連続しており、上記ダイニングキッチンよりも床面が低いリビングと、
    上記リビングに連続しており、上記リビングよりも床面が高い居室と、
    上記居室と上記ダイニングキッチンとを接続する廊下と、を備えた住宅。
  2. 上記ダイニングキッチンと連続しており、上記ダイニングキッチンよりも床面が高く、上方の空間が上記ダイニングキッチンおよび上記リビングと連続するステップアップフロアをさらに備えた請求項1に記載の住宅。
  3. 上記ステップアップフロアは、上記リビングを介して上記居室と対向している請求項2に記載の住宅。
  4. 上記ダイニングキッチンと連続しており、上記ダイニングキッチンよりも床面が低く、上方の空間が上記ダイニングキッチンと連続する書斎をさらに備えた請求項1から3のいずれかに記載の住宅。
  5. 上記書斎は、上記ダイニングキッチンとのみ連続する請求項4に記載の住宅。
  6. 上記居室と上記リビングとに連続するテラスをさらに備えた請求項1から5のいずれかに記載の住宅。
  7. 上記廊下は、水回り設備と連続する請求項1から6のいずれかに記載の住宅。























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