JP2023051007A - 住宅構造 - Google Patents

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さや華 大石
Sayaka Oishi
文子 上田
Fumiko Ueda
敦子 金子
Atsuko Kaneko
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Abstract

【課題】住宅に必要な居住スペースの面積を確保した上で、継続的にテレワークスペースとして使用することのできる「ワークスペース」を備えた住宅構造を提供する。【解決手段】住宅構造は、リビングおよび/またはダイニングとしての第1の居室(10)と、間仕切り壁(51)を介して第1の居室に隣接する個室であって、屋外に通じる窓に面する居住スペース(21)と、少なくともデスク(61)が設けられ、居住スペースよりも面積が小さいワークスペース(22)とを含む第2の居室(20)とを備えており、間仕切り壁(51)のうち居住スペースに隣接する第1部分(51a)に、第1の居室から第2の居室に出入りするための出入口(20a)が設けられ、間仕切り壁のうちワークスペースに隣接する第2部分(51b)に、第1の居室に連通する開口部(70)が設けられている。【選択図】図1

Description

本発明は、住宅構造であって、特に、集合住宅における住宅構造に関する。
特開2003-161046号公報(特許文献1)には、ダイニングから出入り可能な仕事室を設け、仕事室の仕切壁を腰壁とした家庭内仕事室付き住宅が開示されている。この仕事室の内部には、腰壁の上端部分に沿って仕事台が配置されている。
実用新案登録第3231592号公報(特許文献2)には、家屋の部屋の内部に仕切り板部を設けることにより、部屋内部の空間を、主空間と、テレワークスペースとなる副空間とに区画した構成が開示されている。また、仕切り板部の高さを、副空間において着座した状態では視線を遮ることができ、起立した状態で主空間を見渡すことができる高さとすることが開示されている。
特開2003-161046号公報 実用新案登録第3231592号公報
今般、世界的な感染症の流行(パンデミック)により、多くの企業がテレワークの導入を開始し、社会や生活が大きく変化している。また、パンデミックに限らず、台風・大雨・地震などの天災に見舞われた際の「事業継続」のためにも、今後もテレワークは拡大すると考えられる。そのため、自宅でテレワークを行える環境を整えておくことが望ましい。
特許文献1のような戸建て住宅においては、居住者自身の生活スタイルに合わせて所望の位置に仕事室を設けることが可能である。しかし、集合住宅では、限られた居住面積のなかで専用の書斎(仕事室)を設けることは難しい上、賃貸の集合住宅の場合には、リビングや個室などの居室の面積を減らして仕事室を作ると、入居対象者がテレワークを行う者に限られてしまうため、空き物件が出てしまう可能性があり、望ましくない。
また、特許文献2のように、リビングなどの居室内に仕切り板部を設けて居室の一部をテレワークススペースにする場合、簡易的にテレワークスペースを形成することができるものの、居室本来の「居住スペース」の面積が減ることになり、継続的な使用には向かない。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、その目的は、住宅に必要な居住スペースの面積を確保した上で、継続的にテレワークスペースとして使用することのできる「ワークスペース」を備えた住宅構造を提供することである。
この発明のある局面に従う住宅構造は、リビングおよび/またはダイニングとしての第1の居室と、間仕切り壁を介して第1の居室に隣接する個室であって、屋外に通じる窓に面する居住スペースと、少なくともデスクが設けられ、居住スペースよりも面積が小さいワークスペースとを含む第2の居室とを備えており、間仕切り壁のうち居住スペースに隣接する第1部分に、第1の居室から第2の居室に出入りするための出入口が設けられ、間仕切り壁のうちワークスペースに隣接する第2部分に、第1の居室に連通する開口部が設けられている。
好ましくは、ワークスペースは、間仕切り壁を含む側壁によって三方が囲まれており、ワークスペースの側壁に、少なくとも一つのコンセントが設けられ、ワークスペースの天井には、調光可能な照明具が設けられている。
好ましくは、居住スペースとワークスペースとは、間仕切り壁に沿って仕切りなく設けられており、ワークスペースの間口幅が、居住スペース全体の幅よりも小さい。
好ましくは、デスクは、間仕切り壁の第2部分に面して配置されており、開口部は、デスクよりも高い位置に設けられている。
開口部の下端高さは、1200mm以上1600mm以下であることが望ましい。
より好ましくは、開口部には、透光性を有する室内窓が設けられている。
好ましくは、ワークスペースには、デスクに隣接する棚が設けられている。
好ましくは、第2の居室は、居住スペースおよびワークスペースの双方に隣接する収納スペースをさらに含み、収納スペースの出入口が、居住スペースとの境界部、または、ワークスペースとの境界部に設けられている。
本発明によれば、住宅に必要な居住スペースの面積を確保した上で、継続的にテレワークスペースとして使用することのできる「ワークスペース」を備えた住宅構造を提供することができる。したがって、本発明の住宅構造は、賃貸の集合住宅に好適である。
本発明の実施の形態に係る住宅の間取りを示す平面図である。 本発明の実施の形態におけるワークスペースの内部構成例を示す立面図である。 (A),(B)は、本発明の実施の形態におけるワークスペースの開口部の配置位置を模式的に示す断面図である。 (A)~(C)は、本発明の実施の形態の変形例を示す図である。
本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰返さない。
<概要について>
図1を参照して、本実施の形態に係る住宅構造の概要について説明する。図1は、本実施の形態に係る住宅1の間取り例を示す平面図である。本実施の形態に係る住宅1は、集合住宅(マンションなど)の一住戸に相当する。
図1に示す住宅1は、いわゆる2LDKタイプの住宅であり、キッチン設備11が設けられたリビングダイニングルーム(LDK)10と、二つの個室20,30とを備えている。リビングダイニングルーム(以下「リビング」と略す)10のキッチン設備11は、コンロおよびシンクを含み、たとえばバルコニー90側を向いて対面式となるように配置されている。個室20,30は、たとえば、寝室として機能する洋室である。リビング10の面積は個室20,30よりも大きい。
リビング10および個室20,30は、住宅1が備える「居室」である。住宅1は、これらの居室以外に、浴室41、洗面室42、トイレ43を含む「サニタリー室」と、玄関部(廊下)44、廊下45などを含む「非居室」とを備えている。
リビング10および個室20は、間仕切り壁51を介して互いに隣接して配置されている。リビング10および個室20はともに、バルコニー90側の外壁に面して配置されており、屋外に通じる窓12,23がそれぞれ設けられている。以下の説明では、間仕切り壁51に沿う方向を「左右方向」といい、間仕切り壁51に直交(交差)する方向(リビング10と個室20とが隣り合う方向)を「直交方向」という。図1における矢印A1は左右方向を示し、矢印A2は直交方向を示している。
他方の個室30は、リビング10から離れて配置されており、たとえば、バルコニー90とは反対側の外壁に面して配置されている。個室30にも、屋外に通じる窓32が設けられている。個室30は、一般的な個室であって、一つの矩形形状の居住スペース31により構成されている。個室30は、居住スペース31から出入り可能な(または取り出し可能な)収納スペース33を含んでいてもよい。
これに対し、リビング10に隣接する個室20は、矩形形状の居住スペース21と、少なくともデスク61が設けられ、居住スペース21よりも面積が小さいワークスペース22とを含む構成である。個室20も同様に、居住スペース21から出入り可能な(または取り出し可能な)収納スペース24を含んでいてもよい。
なお、本実施の形態では、2つの個室20,30を備えた住宅1を例にしているが、他方の個室30は必須ではない。つまり、住宅1は1LDKタイプの住宅であってもよい。あるいは、住宅1は3LDKタイプの住宅などであってもよい。住宅1の専用面積は、たとえば60~90m程度が想定される。
また、本実施の形態では、ワークスペース22を含む個室20(第2の居室)と隣接する居室(第1の居室)が、リビング・ダイニング双方の用途で使用されるリビングダイニングルーム10であることとするが、いずれか一方の用途として使用される部屋であってもよい。たとえば、リビングと(キッチン設備11を有する)ダイニングとが分離された住宅においては、「第1の居室」は、リビングおよびダイニングのいずれか一方であればよい。つまり、「第1の居室」は、リビングおよび/またはダイニングとして用いられる部屋であればよい。なお、いずれの場合においても、「第1の居室」は屋外に通じる窓に面していることが望ましい。
<個室20の構成例>
図1を参照しながら、個室20の具体的な構成例について説明する。
個室20は、リビング10との間の間仕切り壁51と、窓23が設けられた外壁52と、間仕切り壁51に対面する壁53と、外壁52に対面する壁54とにより四方が囲まれている。本実施の形態では、個室20の全体形状は矩形形状となっている。「矩形形状」とは、略正四角形を意味し、柱等による多少の凹凸があってもよい。壁53は、たとえば界壁であり、壁54は、たとえば玄関部44およびトイレ43との間仕切り壁である。なお、壁53,54は、外壁、界壁、間仕切り壁のいずいれであってもよい。壁53が外壁である場合、壁53にも窓が設けられていてもよい。
個室20内には、壁53,54のそれぞれに直交(交差)し、L字状に配置された仕切壁55,56が設けられており、この仕切壁55,56によって、個室20が3つの矩形領域に区画されている。つまり、個室20が、居住スペース21と、ワークスペース22と、収納スペース24とに区画されている。仕切壁55,56は、間仕切り壁51等と同様、床面から天井面まで延びる壁であり、壁53,54と一体的に設けられている。
(居住スペース21)
居住スペース21は、外壁52の窓23に面して配置され、間仕切り壁51から壁53までを全幅(W1)とする空間である。つまり、居住スペース21は、間仕切り壁51、外壁52、および壁53によって三方が取り囲まれ、かつ、仕切壁56によって他空間(収納スペース24)と仕切られている。本実施の形態では、仕切壁56は、左右方向において、外壁52と壁54との間の中間位置よりも若干、壁54寄りに配置されている。
居住スペース21は、他のスペース22,24よりも大きく、4.5帖以上であることが望ましい。住宅1の建築上の基本寸法を1モジュール(900~1000mm程度)とすると、居住スペース21は、一例として、3.0モジュール(左右方向)×3.5モジュール(直交方向)の大きさである。
リビング10から個室20に出入りするための出入口20aは、間仕切り壁51のうち居住スペース21に隣接する部分(以下「第1部分」という)51aに設けられている。居住スペース21内には仕切り等がなく、居住スペース21は、個室本来の機能を果たし得る空間である。
(収納スペース24)
収納スペース24は、個室20自体の壁53,54と仕切壁55,56とによって四方が取り囲まれている。つまり、収納スペース24は、個室20の壁53,54が直交(交差)するコーナー部に位置するクローズド空間である。収納スペース24は、仕切壁56を介して居住スペース21と左右方向に隣接し、仕切壁55を介してワークスペース22と直交方向に隣接している。本実施の形態では、仕切壁55は、直交方向において、間仕切り壁51と壁53との間の中間位置よりも若干、間仕切り壁51寄りに配置されている。仕切壁56は、たとえば、個室20の出入口20aの左右方向端部位置と略一致するように配置されている。
収納スペース24の大きさは、一例として、2.0モジュール(左右方向)×2.0モジュール(直交方向)の大きさである。収納スペース24は、典型的には、出入口24aを一つとするウォークインクローゼットである。収納スペース24の出入口24aは、居住スペース21側の仕切壁56に設けられている。そのため、他方の個室30と同様に、居住者は、居住スペース21から収納スペース24に出入りすることができる。
(ワークスペース22)
ワークスペース22は、間仕切り壁51、壁54、仕切壁55によって三方が囲まれている。つまり、ワークスペース22は、間仕切り壁51および壁54が直交(交差)するコーナー部に位置するセミクローズド空間である。ワークスペース22は、仕切壁55を介して収納スペース24と直交方向に隣接するが、居住スペース21とは仕切りなく(左右方向に)隣接している。つまり、居住スペース21とワークスペース22とは、仕切壁56の位置において視覚的に区画されているのみであり、これらは間仕切り壁51に沿って仕切りなく設けられている。そのため、間仕切り壁51は、左右方向において居住スペース21に隣接する第1部分51aと、ワークスペース22に隣接する部分(以下「第2部分」という)51bとを有する。
本実施の形態において、ワークスペース22は、居住スペース21よりも小さく、かつ、収納スペース24よりも小さい。ワークスペース22の大きさは、一例として、2.0モジュール(左右方向)×1.5モジュール(直交方向)の大きさである。この場合、ワークスペース22の間口幅W2(図3(A)参照)は、1.5モジュールであり、居住スペース21全体の幅W1の1/2以下である。このように、ワークスペース22の大きさ(面積)は、1.5帖程度であることが望ましいが、1~3帖であればよい。なお、個室20全体の平面形状が矩形形状ではなく凹凸のある形状の場合などにおいては、ワークスペース22および収納スペース24の面積の大小関係は逆であってもよいし、同じ大きさであってもよい。
このように、本実施の形態の住宅1では、一つの個室20内に、個室本来の機能を果たす居住スペース21を(面積を小さくすることなく)確保した上で、そのコーナー部に、三方が壁で仕切られたワークスペース22を設けている。また、ワークスペース22には、デスク61など、テレワークを可能とするための設備が予め備えられている。そのため、居住者は、このワークスペース22を、テレワークスペースとして継続的に使用することができる。
ここで、ワークスペース22を取り囲む3つの側壁のうち、壁54および仕切壁55には開口部がないが、間仕切り壁51(第2部分51b)には、リビング10に連通する開口部70が設けられている。これにより、ワークスペース22において集中して作業できる「籠り感」と、リビング10の気配を感じられる「安心感」とを両立したテレワーク環境を実現できる。
<ワークスペース22の内部構成>
図2および図3(A)をさらに参照して、ワークスペース22の内部構成例について説明する。図2は、図1のII方向から見た立面図であり、図3(A)は、図1のIIIA-IIIA線に沿う断面図である。
図2に示されるように、本実施の形態では、間仕切り壁51の第2部分51bに面して、デスク61と収納棚62とが左右方向に並べて配置されている。具体的には、居住スペース21側から見て手前側にデスク61が配置され、奥側(壁54側)に収納棚62が配置されている。
ワークスペース22内には、間仕切り壁51に直交し、左右方向に互いに間隔をあけて設けられた2つの立壁部81,82が設けられており、デスク61は、立壁部81,82間に配置されている。収納棚62は、奥側の立壁部82と個室20の壁54との間に架け渡された複数の棚板62aにより構成されている。手前側の立壁部81は、床面から腰高さ(H2)まで延びる腰壁であることが望ましい。奥側(図2の右側)の立壁部82は、床面から天井高さまで延びる壁であることが望ましい。なお、立壁部81,82は、間仕切り壁51と一体的に設けられ、間仕切り壁51から突出するように(平面視においてT字状またはL字状に)設けられた壁である。
手前側(図2の左側)の立壁部81は、たとえば、収納スペース24の仕切壁56と同一ライン(一点鎖線で示す)上に配置されており、間仕切り壁51の出入口20aに近接する位置に設けられている。この場合、立壁部81の位置とワークスペース22の間口の位置とが一致する。立壁部81,82はたとえば1.5モジュール相当の間隔を隔てて配置され、奥側(図2の右側)の立壁部82は、個室20の壁54からたとえば0.5モジュール相当離れて配置されている。
間仕切り壁51からの立壁部81,82の突出寸法L2はたとえば0.5モジュール相当であり、デスク61および棚板62aは、立壁部81,82の突出範囲内に配置されている。つまり、直交方向において、間仕切り壁51から立壁部81,82の前端位置までの領域が「家具領域22a」となっている。それ以外の領域は、「歩行可能領域22b」となっている。
家具領域22aは、立壁部81,82により区画されたデスク配置領域22dと、奥側の立壁部82と壁54とにより区画された棚配置領域22sとを含む。デスク配置領域22dと棚配置領域22sとの比率は、上記のような例(3:1)に限定されないものの、デスク配置領域22dの方が棚配置領域22sよりも広いことが望ましい。直交方向における家具領域22aの奥行寸法は、立壁部81,82の突出寸法L2に相当し、たとえば0.5モジュールである。
歩行可能領域22bは、建て付けのデスクや棚のない領域である。本実施の形態では、歩行可能領域22bは、仕切壁56に面し、ワークスペース22の間口から奥の壁54まで延びている。具体的な歩行可能領域22bの大きさは、たとえば3.0モジュール(左右方向)×1.0モジュール(直交方向)相当である。つまり、歩行可能領域22bの奥行寸法L3は、たとえば1.0モジュールである。
デスク61は、少なくとも、所定の高さ(H1)に配置された天板61aを含む。天板61aは、2つの立壁部81,82間を左右方向に延びている。天板61aには、配線孔(図示せず)が設けられていることが望ましい。デスク61は、脚部61bおよび棚板61cを有するPCデスクであってもよいし、天板61aのみを有するカウンターデスクであってもよい。天板61aの高さH1は、700~800mm程度である。天板61aの幅L1は、立壁部81,82間の間隔に相当するため、本実施の形態では1.5モジュール相当であるが、たとえば1.0~2.0モジュールの間で選択可能である。なお、立壁部81の高さH2は、たとえば800~1000mm程度であることが想定される。立壁部81の高さH2は、天板61aの高さH1よりも100mm以上高いことが望ましい。
間仕切り壁51のうちデスク配置領域22dに面する部分には、少なくとも1つのコンセント63が設けられている。本実施の形態では、2つのコンセント63が、天板61aよりも上方位置および下方位置にそれぞれ設けられている。コンセント63の左右方向位置は、配線孔の位置と同じか近い位置であることが望ましい。
間仕切り壁51のうち棚配置領域22sに面する部分にも、コンセント64が設けられていてもよい。なお、間仕切り壁51の家具領域22aに面する部分(つまり第2部分51b)に、複数のコンセント63,64が設けられることが望ましいものの、コンセントの数は1個であってもよい。
ワークスペース22の天井には、調光可能な照明具65が設けられている。照明具65は、たとえば歩行可能領域22bの天井部に設けられている。図1を参照して、照明具65は、デスク配置領域22dおよび棚配置領域22sのそれぞれに対応するように複数個(たとえば2個)設けられていることが望ましい。照明具65は、ユーザの操作等により、仕事に適した白色(昼光色)と、個室20の居住スペース21の照明具83と同じ暖色(電球色)とを切替え可能な照明具である。照明具65の操作ボタン(図示せず)が、仕切壁55の間口付近に設けられていてもよい。
このように、ワークスペース22には、自宅でのテレワークを実施可能とするための設備が備わっている。つまり、本実施の形態のワークスペース22には、デスク61および収納棚62が建て付けて設けられ、デスク61正面の間仕切り壁51に、少なくとも1つのコンセント63(64)が設けられ、ワークスペース22の天井には、白色に調光可能な照明具65が設けられている。これにより、居住者は、ワークスペース22においてデスクワークを快適に行うことができる。なお、コンセントは壁54または仕切壁55に設けられていてもよく、ワークスペース22を取り囲む側壁のいずれかに、少なくとも1個のコンセントが設けられていればよい。
ここで、上述のように、間仕切り壁51には、リビング10に連通する開口部70が設けられている。開口部70は、デスク61の正面側に設けられている。言い換えると、デスク61は、開口部70に面するように配置されている。開口部70は、間仕切り壁51(第2部分51b)のうちデスク配置領域22dに面する箇所であってデスク61よりも高い位置に設けられている。そのため、居住者は、リビング10との繋がりをもった状態で、テレワークを行うことができる。
本実施の形態では、開口部70に、透光性を有する室内窓71が設けられている。室内窓71は、たとえば、開閉できないFIX窓72と、開閉可能な滑り出し窓73とを含む。滑り出し窓73は、FIX窓72の上に位置し、上端を回転軸として一方向に開閉可能な横滑り出し窓である。
図3(A)を参照して、開口部70の下端高さH11は、1200mm以上1600mm以下であることが望ましい。居住者がデスク61の前に座ると(椅子は不図示)、居住者の目線高さH10は、1100~1200mmとなることが想定される。そのため、開口部70の下端高さH11を1200mm以上とすることで、居住者は座るとリビング10を見通せないので、気が散ることなく仕事に集中することができる。一方、開口部70の下端高さH11を1600mm以下とすることで、立ち上がった場合にはリビング10を見通せるので、必要な場合には、ワークスペース22に居ながら、リビング10で過ごしている他の居住者(子供など)とコミュニケーションをとることができる。
なお、リビング10に居る子供とのコミュニケーションをとりやすくするためには、開口部70の下端高さH11は1200mm以上1400mm以下であることがより望ましい。
図3(B)に示すように、成人である居住者がリビング10で立っている場合、その居住者の目線高さH20は、1400~1600mm程度となることが想定される。開口部70の下端高さH11が1200mm以上であるため、リビング10側からデスク61は見えない。したがって、デスク61上の手元資料を秘密状態に保持することができる。また、リビング10から開口部70(室内窓71)を見た場合、ワークスペース22の側壁の一つである仕切壁55しか目に入らないため、個室20の居住スペース21のプライバシーを確保することができる。
図2および図3(A)に示されるように、室内窓71は、たとえば、上下2段のFIX窓72と1段の滑り出し窓73とにより構成され、これらの窓72,73が左右に二つずつ並べられている。室内窓71(開口部70)の上端高さは、天井高さ付近であることが望ましい。具体的には、室内窓71は、その上端が間仕切り壁51の上端高さ(天井高さ)と一致するように設けられていてもよい。なお、室内窓71の構成は、このような例に限定されない。
図3(B)に示すように、室内窓71Aは、たとえば、1段のFIX窓72と1段の滑り出し窓73とにより構成されていてもよい。この場合も、室内窓71A(開口部70)の上端高さは、天井高さ付近であることが望ましく、具体的には、室内窓71Aは、その上端高さH30が個室20の出入口20aの上端高さと一致するように設けられていてもよい。この場合、個室20の出入口20aに設けられた建具(引き戸、開き戸など)と室内窓71Aの上端高さが揃うので、統一感が生じ、意匠性が向上する。
このように、室内窓71(71A)は、開放可能な滑り出し窓73を有しているので、リビング10とワークスペース22との間の通気も可能となる。なお、滑り出し窓73は、開閉操作する際にデスク61に載ることがないよう、リビング10側から押して開放するように取り付けられている。つまり、図3(A),(B)に示されるように、滑り出し窓73はワークスペース22側に向かって開放可能となるように取り付けられている。これにより、デスク61が、脚部61bを有さないカウンターデスクである場合であっても、荷重オーバーによるデスク61の破損を防止できる。
以上説明したように、本実施の形態のワークスペース22は、従来の仕事室のようなクローズド空間ではなく、緩く囲まれたセミクローズド空間であり、かつ、リビング10に連通する室内窓71を有している。したがって、居住者は、ワークスペース22において、リビング10の気配を感じながら集中して作業を行うことができる。また、逆に、リビング10に居る他の居住者は、室内窓71を介してワークスペース22内の居住者の存在を感じ取ることができるので、他の居住者にテレワーク中の居住者への気遣いを促すこともできる。
また、個室20の出入口20aの建具を全閉状態とし、かつ、室内窓71の滑り出し窓73を全閉状態とすることで、リビング10の生活音を(ある程度)遮断できるので、居住者は、ワークスペース22において、イヤホンやマイクをつけずにリモート打ち合わせすることができる。したがって、ワークスペース22を、在宅ワークに最適な空間として機能させることができる。
また、ワークスペース22は、屋外に通じる窓23に面した居住スペース21と仕切りなくつながっており、かつ、間仕切り壁51のデスク配置領域22dには、屋外に通じる窓12に面した明るいリビング10からの光が室内窓71から取り込まれるため、外壁際にワークスペースを設けにくい集合住宅においても、閉塞感のない明るいテレワーク空間を実現できる。
また、ワークスペース22の照明具65は調光可能であり、照明具65の発光色を個室20の居住スペース21の照明具83の発光色と合わせることができる。したがって、テレワークをしていない時間帯には、ワークスペース22を、居住スペース21に付属するフリースペースのように用いることもできる。また、このように、ワークスペース22の照明具65は調光可能であるため、在宅ワークの予定のないファミリーであっても、ワークスペース22を、使い勝手のよいフリースペースとして用いることができる。
また、個室20内に、他の個室30と同様の機能を果たす居住スペース21を確保した上でワークスペース22を設けていることから、日常的に在宅ワークを行うファミリーだけでなく、在宅ワークの予定のないファミリーにとっても、住宅1を、魅力のある物件として提供することができる。その結果、住宅1への入居率が高まるので、住宅1を所有するオーナー側の収益を向上させることができる。
<変形例>
本実施の形態では、収納スペース24の出入口24aが、居住スペース21側の仕切壁56(すなわち、居住スペース21との境界部)に設けられていることとしたが、図4(A)に示すように、ワークスペース22側の仕切壁55(すなわち、ワークスペース22との境界部)に設けられていてもよい。この場合、居住スペース21内の家具配置の自由度が高まる。
また、本実施の形態では、ワークスペース22のデスク61が、間仕切り壁51(第2部分51b)に面して配置されていることとしたが、このような例に限定されず、ワークスペース22の三方を取り囲む側壁のいずれかに面して配置されていればよい。たとえば図4(B)に示すように、デスク61は、個室20の壁54に面して配置されていてもよい。この場合、ワークスペース22の間口全体を居住スペース21からの出入口として使用できる。
また、図4(C)に示すように、ワークスペース22内において、デスク61が、間仕切り壁51および壁54に沿ってL字状に配置されていてもよい。この場合、ワークスペース22内で複数の居住者が同時にテレワークをすることもできる。
また、図4(C)に示すように、収納棚62がワークスペース22の手前側に設けられていてもよい。あるいは、図4(B)に示すように、ワークスペース22に収納棚62が無くてもよい。
<他の変形例>
本実施の形態では、個室20内に収納スペース24が設けられていることとしたが、収納スペース24は無くてもよい。つまり、個室20は、居住スペース21とワークスペース22とで構成されていてもよい。この場合であっても、ワークスペース22の間口幅W2(図3(A))が、居住スペース21全体の幅W1(図1)よりも小さくなるように、矩形形状に形成された居住スペース21およびワークスペース22が、間仕切り壁51に沿って仕切りなく設けられていることが望ましい。つまり、個室20全体の平面形状は、大きさの異なる二つの矩形を組み合わせた形状(凹凸のある形状)であってもよい。
また、本実施の形態では、開口部70に設けた室内窓71が、FIX窓72および滑り出し窓73を含むこととしたが、いずれか一方のみを含んでいてもよい。また、開閉可能な窓が、滑り出し窓73であることとしたが、引き違い窓など他の種類の窓が採用されてもよい。
また、開口部70に室内窓71が設けられていることとしたが、室内窓71は無くてもよい。つまり、開口部70によって、リビング10とワークスペース22とが空間的に常時連通していてもよい。
また、本実施の形態の住宅1の構造を、賃貸の集合住宅だけでなく分譲タイプの集合住宅にも適用可能である。また、本実施の形態の住宅1の構造を戸建て住宅にも適用可能である。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 住宅、10 リビングダイニング、11 キッチン設備、12,23,32 窓、20,30 個室、21,31 居住スペース、22 ワークスペース、24,33 収納スペース、51 間仕切壁、55,56 仕切り壁、61 デスク、62 収納棚、63,64 コンセント、65,83 照明具、70 開口部、71,71A 室内窓。

Claims (8)

  1. リビングおよび/またはダイニングとしての第1の居室と、
    間仕切り壁を介して前記第1の居室に隣接する個室であって、屋外に通じる窓に面する居住スペースと、少なくともデスクが設けられ、前記居住スペースよりも面積が小さいワークスペースとを含む第2の居室とを備え、
    前記間仕切り壁のうち前記居住スペースに隣接する第1部分に、前記第1の居室から前記第2の居室に出入りするための出入口が設けられ、
    前記間仕切り壁のうち前記ワークスペースに隣接する第2部分に、前記第1の居室に連通する開口部が設けられている、住宅構造。
  2. 前記ワークスペースは、前記間仕切り壁を含む側壁によって三方が囲まれており、
    前記ワークスペースの前記側壁に、少なくとも一つのコンセントが設けられ、
    前記ワークスペースの天井には、調光可能な照明具が設けられている、請求項1に記載の住宅構造。
  3. 前記居住スペースと前記ワークスペースとは、前記間仕切り壁に沿って仕切りなく設けられており、
    前記ワークスペースの間口幅が、前記居住スペース全体の幅よりも小さい、請求項1または2に記載の住宅構造。
  4. 前記デスクは、前記間仕切り壁の前記第2部分に面して配置されており、
    前記開口部は、前記デスクよりも高い位置に設けられている、請求項1~3のいずれかに記載の住宅構造。
  5. 前記開口部の下端高さは、1200mm以上1600mm以下である、請求項1~3のいずれかに記載の住宅構造。
  6. 前記開口部には、透光性を有する室内窓が設けられている、請求項1~5のいずれかに記載の住宅構造。
  7. 前記ワークスペースには、前記デスクに隣接する棚が設けられている、請求項1~6のいずれかに記載の住宅構造。
  8. 前記第2の居室は、前記居住スペースおよび前記ワークスペースの双方に隣接する収納スペースをさらに含み、
    前記収納スペースの出入口が、前記居住スペースとの境界部、または、前記ワークスペースとの境界部に設けられている、請求項1~7のいずれかに記載の住宅構造。
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