JP2003278392A - 集合住宅 - Google Patents

集合住宅

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JP2003278392A
JP2003278392A JP2002082849A JP2002082849A JP2003278392A JP 2003278392 A JP2003278392 A JP 2003278392A JP 2002082849 A JP2002082849 A JP 2002082849A JP 2002082849 A JP2002082849 A JP 2002082849A JP 2003278392 A JP2003278392 A JP 2003278392A
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dwelling
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dwelling unit
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JP2002082849A
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Kazuya Uei
一哉 上井
Hiromi Kato
ひろみ 加藤
Yoshiaki Matsumura
善朗 松村
Kazuhiko Obuchi
和彦 大渕
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Sekisui House Ltd
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Sekisui House Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 接道条件や方角に関わらず同一プランで施
工することができて、建物の正面及び背面の両方におい
て生活感や表情性のある外観を備えるとともに、各住戸
において、各種設備のメンテナンス性が優れていて、ス
ペースを有効利用できる構造を備えており、居室部全体
の風通しが良好である集合住宅を提供する。 【解決手段】 複数の住戸(20)(20)において、その略矩
形状の室内専用部分が、1つの居室部(21)と2つの設備
収容部(22)(44)とに大分され、前記居室部(21)の左右の
側面側に、その居室部(21)を挟んで互いに対向するよう
に、前記設備収容部(22)(44)がそれぞれ設けられ、前記
居室部(21)の正面側及び背面側に、その居室部(21)を挟
んで互いに対向するように開口部(37)(38)がそれぞれ形
成され、それら開口部(37)(38)の屋外側に、バルコニー
(33)(34)がそれぞれ設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、アパート等の集
合住宅に関する。
【0002】
【従来の技術】アパート等の集合住宅の建設にあたって
は、建物の例えば南北どちら側に道路があるか等の接道
条件等によって、建物形状や間取り等が異なり、多様な
プランバリエーションを設定するのが一般的である。
【0003】また、各住戸は、水廻り設備や収納設備等
の各種設備と、居間や寝室等の居室部とが複雑に配置さ
れた間取りとなっており、特に、各種設備は住戸の北側
に集中する傾向がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、様々なプラン
バリエーションを設定すると、それぞれのプランに対応
できるように多様な部材点数を用意する必要があるた
め、合理性に欠け、材料コストも割高になってしまう。
【0005】また、集合住宅では、各住戸の北側に共用
廊下を設けることが多く、その外観は閉鎖的な印象を与
えている。しかも、共用廊下側の部屋では窓を開ける機
会が少ないため、通風性や換気性が悪くなりがちであ
る。
【0006】さらに、各住戸において、水廻り設備等の
各種設備が分散的に配置されると、メンテナンス作業が
やりづらいだけでなく、居室部を複数の部屋に区切った
り、廊下を設けたりする必要が生じ、限られたスペース
を効率的に利用するのが困難である。
【0007】そこで、この発明は、上記の不具合を解消
して、接道条件や方角に関わらず同一プランで施工する
ことができて、建物の正面及び背面の両方において生活
感や表情性のある外観を備えるとともに、各住戸におい
て、各種設備のメンテナンス性が優れていて、スペース
を有効利用できる構造を備えており、居室部全体の風通
しが良好である集合住宅の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、この発明の集合住宅は、複数の住戸において、その
略矩形状の室内専用部分が、1つの居室部と2つの設備
収容部とに大分され、前記居室部の左右の側面側に、そ
の居室部を挟んで互いに対向するように前記設備収容部
がそれぞれ設けられ、前記居室部の正面側及び背面側
に、その居室部を挟んで互いに対向するように開口部が
それぞれ形成され、それら開口部の屋外側に、バルコニ
ーがそれぞれ設けられていることを特徴とする。
【0009】ここで、設備収容部とは、水廻り設備や収
納設備といった各種設備を収容してなるものであり、居
室部とは、室内全体から設備収容部を除いた残りの空間
を意味している。
【0010】また、前記2つのバルコニーのうちのいず
れか一方に玄関門扉が設けられて、その玄関門扉付きの
バルコニーが玄関アプローチとして兼用され、略矩形状
の居室部の両対角線方向の4つの出隅付近に対応して、
前記2つの開口部の両端部分に、居室部からバルコニー
への出入りを可能とする扉がそれぞれ設けられている。
【0011】そして、多層階構造の集合住宅であって、
上層階の住戸における居室部の直下に、下層階の住戸に
おける居室部が、上層階の住戸における設備収容部の直
下に、下層階の住戸における設備収容部がそれぞれ配置
されている。
【0012】さらに、前記複数の住戸のうちのいくつか
の住戸が、その居室部及びバルコニーを二分する間仕切
り壁によって仕切られて2つの住戸に分割された。
【0013】加えて、この発明の集合住宅は、隣接する
住戸間に共用階段が設けられ、この共用階段が、上層階
の住戸における前記の玄関門扉付きのバルコニーに連結
されている。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施形態を図面
に基づいて詳細に説明する。図1は、この発明の一実施
形態に係る集合住宅を示す正面図、図2は、同じくその
背面図、図3は、2階部分を示す平面図、図4は、1階
部分を示す平面図である。
【0015】(1)は、建物の正面が例えば南向きになる
ように設置された2階建ての集合住宅であり、その南側
において東西方向に走る道路に面するように建てられて
いる。そして、2階において例えば2戸の住戸(20)(20)
を備え、1階においては例えば4戸の住戸(2)(2)…を
備えており、2階における1戸の住戸(2)に対応して、
1階における住戸(20)(20)が2戸配置されている。
【0016】集合住宅(1)の中央部には、1階部分の正
面側から2階部分の背面側に上がれるようにした共用階
段(41)が、隣接する住戸(2)(20)…間に設けられてい
る。
【0017】このように、共用階段(41)を建物内部に設
けることで、共用階段(41)用の屋根を別個に設ける必要
がなく、建物の例えば寄棟屋根(40)で覆うことができる
とともに、建物全体の外観性を向上させている。
【0018】図3に示すように、2階の住戸(20)の室内
専用部分は、例えば略矩形状をなしており、1つの例え
ば略矩形状の居室部(21)と2つの例えば略矩形状の設備
収容部(22)(44)とに大分されている。
【0019】2つの設備収容部(22)(44)は、居室部(21)
の一方の対向面側すなわち左右の側面側に、その居室部
(21)を挟んで互いに対向するようにそれぞれ設けられて
いる。なお、居室部(3)の左右の側面は、棟方向と略直
交する方向の面である。それらのうちの一方の設備収容
部(22)は、例えばトイレ(24)、洗面室(25)及び浴室(26)
等の水廻り設備や収納設備(27)を収容する例えば略矩形
状の設備コアからなり、これら各種設備(24)〜(27)が、
居室部(21)の一方の側壁面に沿って、一列に配置されて
いる。
【0020】また、他方の設備収容部(44)は、例えばキ
ッチン(23)等の水廻り設備や収納設備(28)を収容する例
えば略矩形状の設備コアからなり、これら各種設備(23)
(28)が、居室部(21)の他方の側壁面に沿って、一列に配
置されている。よって、廊下等を介さずに、居室部(21)
と各設備(23)〜(28)とが直接繋がっている。
【0021】居室部(21)は、予め固定的な内壁等で複数
の部屋に区切られていない単一の空間である。すなわ
ち、居室部(21)は、居住者が入居後に間仕切り家具や建
具等を配置することで、居室部(21)全体の空間利用を自
由に行うことができ、家族構成の変化や好みによって容
易に間取りを変更できる可変性を備えた空間である。
【0022】また、居室部(21)の他方の対向面側すなわ
ち正面側及び背面側には、その居室部(21)を挟んで互い
に対向するように開口部(37)(38)がそれぞれ形成されて
いる。なお、居室部(3)の正面及び背面は、棟方向と略
平行な方向の面である。これら開口部(37)(38)には、例
えばガラス張りの扉(29)(30)…と例えば引き違いのガラ
ス窓(31)(32)…とがそれぞれ設けられているため、居室
部(21)において、南北方向に風通しが良好となり、南北
両面から採光できるようになっている。
【0023】さらに、これら開口部(37)(38)の屋外側
に、扉(29)(30)…を介して出入り可能なバルコニー(33)
(34)がそれぞれ設けられている。このように正面側だけ
でなく背面側にもバルコニー(34)を設けることで、南北
両面において生活感や表情性のある外観をもたらしてい
る。
【0024】ここで、居室部(21)からバルコニー(33)(3
4)への出入りに使用する扉(29)(30)…を、居室部(21)の
対角線方向の4つの出隅付近に対応するように、それぞ
れの開口部(37)(38)の両端部分に設けているため、例え
ば居室部(21)に間仕切り壁を設けて、居室部(21)を2部
屋乃至4部屋に分割したときでも、それぞれの部屋から
バルコニー(33)(34)へ出入りすることができるようにな
っている。また、居室部(21)を一部屋として使用する場
合には、居住者が任意の扉(29)(30)…からバルコニー(3
3)(34)へ出入りすることが可能となっている。
【0025】さらに、ガラス窓(31)(32)…が開閉自在で
あるので、これらガラス窓(31)(32)…も、居室部(21)と
上記バルコニー(33)(34)との出入り口として利用するこ
とができる。すなわち、出入り口としていずれを利用す
るのかを、居住者が任意に選択することができ、利用形
態の自由度を高めている。
【0026】そして、背面側のバルコニー(34)は、共用
階段(41)に連結する玄関アプローチとして利用できるよ
うになっており、玄関門扉(35)を介して共用階段(41)へ
の出入りが可能となっている。ここで、このバルコニー
(34)は、パーゴラ(36)を設けることにより、玄関アプロ
ーチらしい外観となるようにしているが、パーゴラ(36)
の代わりに、例えばサンルームを設けたりすることもで
き、自由な演出が可能となっている。
【0027】図4に示すように、1階の住戸(2)(2)…
は、2階の住戸(20)(20)と同様の構造からなる住戸を、
間仕切り壁(18)(19)…を設けて2つの住戸に分割するこ
とにより形成されている。
【0028】居室部(3)側の間仕切り壁(18)は、左右の
設備収容部(4)(4)と平行になるようにして、正面側及
び背面側の開口部(16)(17)中央間に跨って設けられてお
り、居室部(3)を左右に二分している。また、バルコニ
ー(12)(13)側の間仕切り壁(19)(19)は、居室部(3)側の
間仕切り壁(18)の延長上に配され、正面側及び背面側の
バルコニー(12)(13)をそれぞれ左右に二分している。
【0029】このようにして分割された1階のそれぞれ
の住戸(2)は、以下に述べるような構造となっている。
【0030】室内専用部分は、2階の住戸(20)と同様
に、例えば略矩形状をなしており、例えば略矩形状の居
室部(3)と例えば略矩形状の設備収容部(4)とに大分さ
れ、居室部(3)の左右いずれかの側面側に設備収容部
(4)が配置されている。
【0031】設備収容部(4)は、例えばキッチン(5)や
ユニットバス(6)等の水廻り設備や収納設備(7)といっ
た各種設備(5)(6)(7)を収容する例えば略矩形状の設
備コアからなり、これら各種設備(5)(6)(7)が、居室
部(3)の一方の側壁面に沿って、一列に配置されてい
る。よって、廊下等を介さずに、居室部(3)と各設備
(5)(6)(7)とが直接繋がっている。
【0032】居室部(3)は、2階の住戸(20)と同様に、
予め固定的な内壁等で複数の部屋に区切られていない単
一の空間である。また、居室部(3)の正面側及び背面側
には、その居室部(3)を挟んで互いに対向するように開
口部(16)(17)がそれぞれ備えられており、これら開口部
(16)(17)には、例えばガラス張りの扉(8)(9)と例えば
引き違いのガラス窓(10)(11)とがそれぞれ設けられてい
る。
【0033】なお、ここでも、2階の住戸(20)と同様
に、開閉自在であるガラス窓(10)(11)を、それぞれの開
口部(16)(17)の屋外側に備えられたバルコニー(12)(13)
と居室部(3)との出入り口として利用することもでき、
利用形態の自由度を高めている。
【0034】そして、玄関門扉(14)と小階段(15)とを備
えた正面側のバルコニー(12)は、玄関アプローチとして
利用できるようになっており、玄関門扉(14)及び小階段
(15)を介して屋外への出入りが可能となっている。
【0035】従って、1階の住戸(2)においても2階の
住戸(20)と同様に、居室部(3)は、入居後の間取り変更
が容易であり、南北方向に風通しが良好で、南北両面か
ら採光できる構造となっている。また、1階の住戸(2)
にも正面側及び背面側にバルコニー(12)(13)が備えられ
ているため、建物全体に亘って、南北両面に生活感や表
情性のある外観を形成している。
【0036】上述したように、1階の住戸(2)(2)…
は、2階と同様の構造からなる住戸を、間仕切り壁(18)
(18)を設けるだけで、基本的な構造を変えることなく2
つの住戸に分割して形成されている。すなわち、多人数
向けの住戸を間仕切り壁(18)(18)によって仕切るだけ
で、特別な設備を設けることなく、少人数向けの住戸の
提供が容易にできるようになっており、設計負担を軽減
している。
【0037】また、1階及び2階のいずれの住戸(2)(2
0)も、正面側及び背面側において、扉(8)(9)(29)(30)
…やガラス窓(10)(11)(31)(32)…のサッシ面を、建物躯
体の外壁面(45)(46)から例えば250mmセットバック
させた位置に設けているため、外観上深みのある表情を
もたらすとともに、必然的に扉(8)(9)(29)(30)…や窓
(10)(11)(31)(32)…の上に庇がくるという効果を奏して
いる。
【0038】さらに、この集合住宅(1)では、2階の住
戸(20)における居室部(21)の直下に、1階の住戸(2)
(2)における居室部(3)(3)が配置され、2階の住戸(2
0)の設備収容部(22)(44)の直下に、1階の住戸(2)(2)
における設備収容部(4)(4)が、それぞれ配置されてお
り、建物の構造や配管経路が単純で済むため、施工性や
配管設備等のメンテナンス性に優れている。
【0039】上述したような構造からなるそれぞれの住
戸(2)(20)…は、例えば居室部(3)の正面側を北向きに
設定した場合と、南向きに設定した場合とで、居住性に
差異がないため、この集合住宅(1)は、上記実施形態と
は逆に、建物の正面が北向きに設定されて、その北側に
おいて東西方向に走る道路に面するような接道条件で建
てられる場合であっても、住戸の間取りや建物形状等の
プランを変更する必要がない。すなわち、建設の際の接
道条件や建物全体の向く方角に関わらず、同一プランで
施工できるため、部材点数を削減してコストの低減化を
図ることができる。
【0040】なお、この発明は、上記実施形態に限定さ
れるものではなく、この発明の範囲内で上記実施形態に
多くの修正及び変更を加え得ることは勿論である。
【0041】例えば、必ずしもこの集合住宅(1)内のす
べての住戸が、上述したような構造を備えた住戸(2)(2
0)である必要はなく、異なるタイプの住戸が併存するこ
とを妨げるものではない。
【0042】また、上記実施形態の集合住宅(1)は2階
建てとして設定したが、3階建て以上の集合住宅におい
ても、この発明を実施すれば同様の効果を奏するもので
ある。
【0043】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、この発
明の集合住宅における住戸は、その略矩形状の室内専用
部分において、居室部の左右の側面側に、その居室部を
挟んで互いに対向するように、設備収容部がそれぞれ設
けられた配置となっており、一般的な住戸に見られるよ
うに部屋や各設備を複雑に配置した間取りとする必要が
ない。また、居室部の正面側及び背面側のいずれにも開
口部及びバルコニーが備えられている。
【0044】従って、例えば居室部の正面側を北向きに
設定した場合と、南向きに設定した場合とで、居住性に
差異が生じないため、建物全体が向く方角に合わせて、
間取りを変更する必要がない。すなわち、この集合住宅
は、反転させたとしてもほとんど居住性に影響すること
がない構造であるため、建設の際の接道条件等に関わら
ず同一プランで施工でき、それゆえ、部材点数を削減し
てコストの低減化を図ることができる。
【0045】加えて、そのような構造ゆえ、食事をした
り、就寝したりする空間として、居室部の様々な部分を
違和感なく利用できる等、居室部全体の空間利用につい
ての自由度を高めている。すなわち、居住者が、家族構
成の変化や好みに応じて家具の配置等で自由に間仕切り
することができるため、居室部全体を可変性のある空間
とすることができる。
【0046】また、この発明の住戸は、上述したよう
に、室内専用部分が、居室部と設備収容部とに大分され
た単純な配置となっているため、室内に廊下を設ける必
要がなく、スペースを有効に利用して、部屋を広く使え
るとともに、居室部が各設備に直接繋がっているので、
使い勝手が良く居住性に優れている。さらに、設備収容
部において、各種設備を集中させているため、各水回り
設備に繋がる配管を集中的に設置することが可能であ
り、施工時の作業性及び修理や点検等のメンテナンス性
に優れている。
【0047】またさらに、居室部の正面側及び背面側
に、それぞれ開口部を形成することで、居室部におい
て、正面側及び背面側の両方から採光できるようになっ
ており、これら開口部に扉や開閉可能な窓等を設けるこ
とで、居室部全体を風通しの良い空間とすることができ
る。従って、居室部全体を明るく開放的な空間とするこ
とができる。
【0048】そして、これら開口部の屋外側には、バル
コニーがそれぞれ設けられている。すなわち、居室部の
両面にバルコニーを設置することで、例えば各住戸の北
側に共用廊下を設けたときのような閉鎖的で暗い印象を
与える外観となることがなく、建物の両面において生活
感や表情性を備えた外観をもたらすことができるととも
に、共用廊下に面しているせいで窓を開けづらくなると
いう不都合もない。
【0049】また、それら2つのバルコニーのうちのい
ずれか一方に玄関門扉を設けて、その玄関門扉付きのバ
ルコニーを、玄関アプローチとしても利用できるように
している。従って、別個に玄関ポーチ等を設ける必要が
なく、スペースの有効利用を図ることができる。
【0050】さらに、略矩形状の居室部の両対角線方向
の4つの出隅付近に対応して、それぞれの開口部の両端
部分に、居室部からバルコニーへの出入りを可能とする
扉が設けられているため、例えば居室部に間仕切り壁を
設けて、居室部を2部屋乃至4部屋に分割したときで
も、それぞれの部屋からバルコニーへ出入りすることが
できるようになっている。また、居室部を一部屋として
使用する場合でも、居住者が任意の扉からバルコニーへ
出入りすることができ、生活の自由度を高めている。
【0051】またさらに、この発明の集合住宅を多層階
構造とした場合、上層階の住戸における居室部の直下
に、下層階の住戸における居室部が、上層階の住戸にお
ける設備収容部の直下に、下層階の住戸における設備収
容部がそれぞれ配置されているため、建物の構造や配管
経路が単純で済み、施工性や配管設備等のメンテナンス
性に優れている。
【0052】加えて、それぞれの住戸は、その居室部及
びバルコニーを二分する間仕切り壁を設けることで、基
本的な構造を変えることなく2つの住戸に分割すること
ができる。すなわち、多人数向けの住戸を間仕切り壁に
よって仕切るだけで、特別な設備を設けることなく、少
人数向けの住戸の提供が容易にできるようになってお
り、設計負担を軽減している。
【0053】また、この発明の集合住宅は、共用階段を
隣接する住戸間に設けることで、外観性の向上を図り、
階段部分の屋根を確保している。そして、上層階の住戸
では、玄関門扉付きのバルコニーが、その共用階段に連
結しているため、各住戸の出入り口に繋がる共用廊下を
設ける必要がなく、上述したような不都合を避けること
ができるようにしている。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態に係る集合住宅を示す正
面図である。
【図2】同じくその背面図である。
【図3】2階部分を示す平面図である。
【図4】1階部分を示す平面図である。
【符号の説明】
(1) 集合住宅 (2)(20) 住戸 (3)(21) 居室部 (4)(22)(44) 設備収容部 (8)(9)(29)(30) 居室部からバルコニーへの出入りを
可能とする扉 (12)(34) 玄関門扉付きのバルコニー (13)(33) バルコニー (14)(35) 玄関門扉 (16)(37) 正面側の開口部 (17)(38) 背面側の開口部 (18)(19) 間仕切り壁 (41) 共用階段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松村 善朗 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内 (72)発明者 大渕 和彦 大阪市北区大淀中一丁目1番88号 積水ハ ウス株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の住戸において、その略矩形状の室
    内専用部分が、1つの居室部と2つの設備収容部とに大
    分され、前記居室部の左右の側面側に、その居室部を挟
    んで互いに対向するように前記設備収容部がそれぞれ設
    けられ、前記居室部の正面側及び背面側に、その居室部
    を挟んで互いに対向するように開口部がそれぞれ形成さ
    れ、それら開口部の屋外側に、バルコニーがそれぞれ設
    けられていることを特徴とする集合住宅。
  2. 【請求項2】 前記2つのバルコニーのうちのいずれか
    一方に玄関門扉が設けられて、その玄関門扉付きのバル
    コニーが玄関アプローチとして兼用され、略矩形状の居
    室部の両対角線方向の4つの出隅付近に対応して、前記
    2つの開口部の両端部分に、居室部からバルコニーへの
    出入りを可能とする扉がそれぞれ設けられている請求項
    1記載の集合住宅。
  3. 【請求項3】 多層階構造の集合住宅であって、上層階
    の住戸における居室部の直下に、下層階の住戸における
    居室部が、上層階の住戸における設備収容部の直下に、
    下層階の住戸における設備収容部がそれぞれ配置されて
    いる請求項1又は2記載の集合住宅。
  4. 【請求項4】 前記複数の住戸のうちのいくつかの住戸
    が、その居室部及びバルコニーを二分する間仕切り壁に
    よって仕切られて2つの住戸に分割された請求項1乃至
    3のいずれかに記載の集合住宅。
  5. 【請求項5】 隣接する住戸間に共用階段が設けられ、
    この共用階段が、上層階の住戸における前記の玄関門扉
    付きのバルコニーに連結されている請求項3又は4に記
    載の集合住宅。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013204324A (ja) * 2012-03-29 2013-10-07 Toyota Home Kk 集合住宅
JP2014047472A (ja) * 2012-08-29 2014-03-17 Daiwa House Industry Co Ltd 重ね建て住宅
JP2016183531A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 旭化成ホームズ株式会社 集合住宅
JP2017057557A (ja) * 2015-09-14 2017-03-23 トヨタホーム株式会社 住宅

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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