JP2001295481A - 開放型住宅 - Google Patents

開放型住宅

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JP2001295481A
JP2001295481A JP2000114729A JP2000114729A JP2001295481A JP 2001295481 A JP2001295481 A JP 2001295481A JP 2000114729 A JP2000114729 A JP 2000114729A JP 2000114729 A JP2000114729 A JP 2000114729A JP 2001295481 A JP2001295481 A JP 2001295481A
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JP
Japan
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building
space
open
common
floor
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JP2000114729A
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English (en)
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Masatsugu Wada
正嗣 和田
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Misawa Homes Co Ltd
Original Assignee
Misawa Homes Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 明るく開放感に溢れた建物とし、しかも外部
からの視線対策にも十分に配慮でき、加えて居住者の動
線も良好にした開放型住宅を提供すること。 【解決手段】 複数階ある建物1内にその下階1Fと上
階2Fとを連絡する室内階段Kを設けた住宅において、
前記建物1内に、その下階1Fから上階2Fに至る吹き
抜け空間2を設け、その吹き抜け空間2内に前記室内階
段Kを配置し、その室内階段Kの周囲に周回通路3とし
て利用可能な共用居住空間4を配置した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物内の採光性や
開放感に配慮した開放型住宅に関する。
【0002】
【背景の技術】住宅の建築に際しては、建物内への採光
性に充分に配慮する必要がある。さらに、開放感を与え
る設計とすることも、居住性を高める上で重要な要素と
なっている。その一方において、例えば住宅密集地に建
築する住宅では、外部からの視線に対する配慮も必要と
なることが多い。
【0003】従来から、建物の採光性を良くするため
に、奥行きに比べて間口の大きい南向きの建物とするこ
とや、大きな窓を設けたり、天井に採光部を設けたりす
ることなどが行われている。また、開放感を与えるため
に、間仕切りを可能な限り少なくすることが行われてい
る。また、外部からの視線に対しては、従来、目隠し壁
の配置や植木等を利用することが良く行われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来から実施されてい
るこのような対策は、確かに採光性、開放感、外部から
の視線対策等において効果的であるものの、次のような
課題もある。
【0005】第1に、建物の立地条件の問題である。例
えば、住宅密集地では、大きな窓を設けても隣接する建
物の陰になり、充分な採光が得られない問題がある。さ
らに、敷地条件等によって建物を南向きに建築できない
場合もある。
【0006】第2に、このように大きな窓とすればする
ほど、外部からの視線への配慮のための目隠しなどの対
策が必要になる問題がある。この点に関し、特に一階部
分については、間取りや家具類の配置にまで影響を及ぼ
すことが多々ある。例えば外部からの視線対策のために
余分な間仕切りを設けたり、家具類を配置しなければな
らない場合があり、その分、開放感を損なう問題が生じ
る。
【0007】第3に、天井に採光部を設ける方法では、
採光領域が局所的になるため、その採光部を部屋数に対
応させて複数箇所設けなければならない問題がある。し
かも、この採光部は、例えば総二階建ての建物の場合、
二階の天井部分にしか設けられないため、一階部分の採
光性が悪いという問題が生じる。
【0008】本発明の目的は、明るく開放感に溢れた建
物とし、しかも外部からの視線対策にも十分に配慮で
き、加えて居住者の動線も良好にした開放型住宅を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る住宅を図面
を参照して説明すると、複数階ある建物1内にその下階
1Fと上階2Fとを連絡する室内階段Kを設けた住宅に
おいて、前記建物1内に、その下階1Fから上階2Fに
至る吹き抜け空間2を設け、その吹き抜け空間2内に前
記室内階段Kを配置し、その室内階段Kの周囲に周回通
路3として利用可能な共用居住空間4を配置した。
【0010】このような本発明によれば、下階1Fから
上階2Fに至る吹き抜け空間2内に室内階段Kを配置
し、その室内階段Kの周囲に周回通路3として利用可能
な共用居住空間4を配置したので、特に共用居住空間の
領域を広くて明るい開放感に溢れた建物とすることが可
能になり、また居住者の動線も極めて良好にした開放型
住宅を提供することができる。
【0011】上記構成において、建物1の下階1Fにイ
ンナーテラス10を配置し、そのインナーテラス10と
室内階段Kとの間にリビング5、ダイニング6およびキ
ッチン7等を含む共用居住空間4を配置することが望ま
しい。このようにインナーテラス10と共用居住空間4
および階段Kの配置に工夫することによって、インナー
テラス10の存在を外部からの視線対策に有効活用する
ことができ、さらに、開放感の付与、採光対策にも有効
活用することができる。
【0012】また、インナーテラス10を建物1の間口
方向に沿って配置し、そのインナーテラス10の隣り
に、共用居住空間4及び和室8を建物1の間口方向に並
べて配置することが好ましい。このようにすれば、共用
居住空間4及び和室の窓をより大きくして開放感を高め
ることが可能になり、また、和室の前にインナーテラス
10が存在するので、これを縁側のような形態で利用す
ることができる。
【0013】また、共用居住空間4の一部にキッチン7
を配置し、そのキッチン7はリビング5に向いた対面式
キッチンとすることも好ましい。このようにすれば、共
用居住空間をさらに明るく開放感のある空間にすること
ができる。
【0014】また、建物1の下階1Fの室内階段Kの隣
りに、家事室11及びトイレ12を含む共用設備空間1
3を配置した構成とすることもできる。このようにすれ
ば、室内階段Kの周りに共用設備空間13及び共用居住
空間4を配置して周回通路3を確保することが容易にな
るだけでなく、これらの領域の全てが共用領域となり、
全体的に開放感に溢れた設計とすることができる。
【0015】また、建物1の屋根うち、共用設備空間1
3の屋根14を下屋とし、その下屋に天窓15を設けた
構成とすることが好ましい。このようにすれば、下階1
Fの屋根に天窓15が存在する形態となり、下階に配置
した共用設備空間13への採光性を格段に高めることが
できる。また、この天窓15からの採光によって周回通
路3や共用居住空間4への採光性にも配慮することがで
きる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。
【0017】図1、図2は、本発明を下屋付きの二階建
て住宅に適用した実施の形態を示すもので、図1は1階
の平面間取り図、図2は2階の平面間取り図である。
【0018】これらの図において、1は建物全体を示
す。この建物1は、玄関Pを東側に配置した南向きの二
階建て住宅として建築される。この建物1は奥行き寸法
よりも間口寸法が大きく、建物の正面となる間口側が南
向きとして建築される。建物1の南側にはインナーテラ
ス10が配置されている。
【0019】インナーテラス10は、建物1の間口寸法
のほぼ全体に亘る長さを有する。インナーテラス10の
奥行きは1間前後である。インナーテラス10の前面
は、建物1の間口方向に間隔をおいて配置した耐力壁1
0a、10b、10c、10dが設けられている。そし
て、これらの耐力壁間にはドアや窓ガラス等は設けずに
外に開放された大きな開口としている。
【0020】インナーテラス10の奥行き方向の隣に
は、大きな共用居住空間4と和室8とが建物1の間口方
向に並べて配置されている。ここでは、和室8がインナ
ーテラス10と玄関Pとの間に位置し、残りの空間の殆
どが共用居住空間4として利用されている。インナーテ
ラス10における和室8の前の領域8aは、いわゆる縁
側のような形態で利用できるように配慮している。
【0021】共用居住空間4は、建物1の西側から東側
に向かって並ぶ配置のキッチン7、ダイニング6、リビ
ング5を主体としてる。この共用居住空間4には後述す
る共用設備空間13も含まれている。キッチン7は、ダ
イニング6及びリビング5に向かった対面式とし、大き
な開放感を与えるために、それらの間に仕切りは一切配
置していない。
【0022】建物1のほぼ中央の共用居住空間4の領域
には吹き抜け空間2が設けられている。この吹き抜け空
間2は、建物1を南側からみて、間口1間半、奥行き1
間半の大きさで、実質的に二階分の天井高さを有するよ
うに構成されている。
【0023】即ち、この例では、吹き抜け空間2の平面
積を一階1Fから二階2Fの天井まで一様に大きく確保
している。そして、吹き抜け空間2内に室内階段Kを配
置した構成としている。室内階段Kは、一階1Fから2
階2Fに至るまでの途中に踊り場の無い直線状の階段で
ある。
【0024】室内階段Kの周囲には、共用居住空間4の
一部を周回通路3として利用可能なスペースを確保して
いる。この周回通路3は共用設備空間13のスペースも
一部利用している。供用設備空間13は室内階段Kの横
(建物1を南側から見て階段Kの北側)に配置され、家
事室11、トイレ12を含む。図1において、16は駐
車スペースを示す。
【0025】図2に示す二階2Fにおいては、一階から
の室内階段Kを上ると、建物1の中央部分に大きな通路
スペース21が配置されている。建物1の南側中央に
は、通路スペース21を経由して出入り可能なバルコニ
ー22が配置され、東側には子供部屋23、24が配置
されている。
【0026】また、建物1の西側には寝室25が配置さ
れ、その隣りにウオークインクローゼット26が配置さ
れている。建物1の北側には、階段横の通路スペース2
1から出入りする洗面27、風呂28が配置されてい
る。なお、建物1の二階の屋根うち、一階の共用設備空
間13の屋根14を下屋とし、その下屋に天窓15を設
けている。
【0027】本実施の形態に係る住宅によれば、一階1
Fから二階2Fに至る吹き抜け空間2内に室内階段Kを
配置し、その室内階段Kの周囲に周回通路3として利用
可能な共用居住空間4を配置したので、特に共用居住空
間の領域を広くて明るい開放感に溢れた建物とすること
が可能になり、また居住者の動線も極めて良好にするこ
とができるまた、建物1の一階1Fにインナーテラス1
0を配置し、そのインナーテラス10と室内階段Kとの
間にリビング5、ダイニング6およびキッチン7等を含
む共用居住空間4を配置し、インナーテラス10と共用
居住空間4および室内階段Kの配置に工夫することによ
って、インナーテラス10の存在を外部からの視線対策
に有効活用することができ、さらに、開放感の付与、採
光対策にも有効活用することができる。特に、外部から
の視線に対しては、インナーテラス10の耐力壁10
a、10b、10c、10dが目隠し壁のような機能を
発揮する。しかも、これらの耐力壁は大きな間隔を有す
るので、開放感や採光性を損なうようなこともない。
【0028】また、インナーテラス10を建物1の間口
方向に沿って配置し、そのインナーテラス10の隣り
に、共用居住空間4及び和室8を建物1の間口方向に並
べて配置することによって、共用居住空間4及び和室の
窓をより大きくして開放感を高めることが可能になり、
また、和室の前にインナーテラス10が存在するので、
これを縁側のような形態で利用することができる。
【0029】また、共用居住空間4の一部にキッチン7
を配置し、そのキッチン7はリビング5に向いた対面式
キッチンとすることによって、共用居住空間4をさらに
明るく開放感のある空間にすることができる。
【0030】また、建物1の下階1Fの室内階段Kの隣
りに、家事室11及びトイレ12を含む共用設備空間1
3を配置した構成とすることによって、室内階段Kの周
りに共用設備空間13及び共用居住空間4を配置して周
回通路3を確保することが容易になるだけでなく、これ
らの領域の全てが共用領域となり、全体的に開放感に溢
れた設計とすることができる。
【0031】また、建物1の屋根うち、共用設備空間1
3の屋根14を下屋とし、その下屋に天窓15を設けた
構成とすることによって、下階1Fの屋根に天窓15が
存在する形態となり、下階に配置した共用設備空間13
への採光性を格段に高めることができる。また、この天
窓15からの採光によって周回通路3や共用居住空間4
への採光性にも配慮することができる。
【0032】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、明るく
開放感に溢れた建物とし、しかも外部からの視線対策に
も十分に配慮でき、加えて居住者の動線も良好にした開
放型住宅を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る住宅の1階間取り図
である。
【図2】本発明の実施の形態に係る住宅の2階間取り図
である。
【符号の説明】
1 建物(住宅) 2 吹き抜け 3 周回通路 4 共用居住空間 5 リビング 6 ダイニング 7 キッチン 8 和室 10 インナーテラス 10a、10b、10c、10d 耐力壁 13 共用設備空間

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数階ある建物内にその下階と上階とを
    連絡する室内階段を設けた住宅において、前記建物内
    に、その下階から上階に至る吹き抜け空間を設け、その
    吹き抜け空間内に前記室内階段を配置し、その室内階段
    の周囲に周回通路として利用可能な共用居住空間を配置
    したことを特徴とする、開放型住宅。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の開放型住宅において、前
    記建物の下階にインナーテラスを配置し、そのインナー
    テラスと前記室内階段との間にリビング、ダイニングお
    よびキッチン等を含む共用居住空間を配置したことを特
    徴とする、開放型住宅。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の開放型住宅に
    おいて、前記インナーテラスを前記建物の間口方向に沿
    って配置し、そのインナーテラスの隣りに、前記共用居
    住空間及び和室を建物の間口方向に並べて配置したこと
    を特徴とする開放型住宅。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3に記載の開放型住宅におい
    て、前記共用居住空間の一部にキッチンを配置し、その
    キッチンは前記リビングに向いた対面式キッチンである
    ことを特徴とする開放型住宅。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4に記載の開放型住宅におい
    て、前記建物の下階の前記室内階段の隣りに、家事室及
    びトイレを含む共用設備空間を配置したことを特徴とす
    る開放型住宅。
  6. 【請求項6】 請求項5に記載の開放型住宅において、
    前記建物の屋根のうち、前記共用設備部分の屋根を下屋
    とし、その下屋に天窓を設けたことを特徴とする開放型
    住宅。
JP2000114729A 2000-04-17 2000-04-17 開放型住宅 Pending JP2001295481A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014062420A (ja) * 2012-09-21 2014-04-10 Sekisui House Ltd 床構造、住宅構成要素の配置構造、住宅、及び住宅展示物
CN107035163A (zh) * 2017-04-21 2017-08-11 金科地产集团股份有限公司 一种环形跑道健康住宅
JP2018104910A (ja) * 2016-12-22 2018-07-05 大和ハウス工業株式会社 建物

Cited By (4)

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JP6990510B2 (ja) 2016-12-22 2022-01-12 大和ハウス工業株式会社 建物
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