JP2020070599A - 住宅 - Google Patents

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Abstract

【課題】 奥行き方向に細長い敷地に住宅本体を配置する住宅において、プライバシーを保持しつつ明るく開放的な印象を持つことができ、且つ、老後も安心して居住することができる住宅を提供する。【解決手段】 住宅1は、南北方向に細長く、且つ、北及び東西側の隣地に接するとともに南側の道路Rに接道した敷地Sに、住宅本体2を配置してなる。住宅本体2は、敷地Sの南東部又は南西部に車庫P1を配置されるとともに、敷地の北側寄り、且つ、車庫P1に対して斜め方向に玄関土間30を配置されており、椅子30aを有する玄関土間30は、南側に玄関出入口11aを設けている。玄関出入口11aの南側に配置された玄関ポーチ5と道路Rとの間には、植栽コーナー6及び屋外駐車場P2が設けられ、玄関土間30から玄関出入口11aを通じて植栽コーナー6及び屋外駐車場P2を視認可能としている。【選択図】図1

Description

本発明は、奥行き方向に細長い敷地に住宅本体を配置した住宅に関する。
人口密度の高い都市部では、道路に接道する接道幅よりも奥行き方向の長さが長い細長な敷地が多く、このような形状の敷地に住宅本体を建設する場合がある。これらの住宅では、自家用車の出入をするため道路に面して駐車スペースを配置することが多く、リビングやダイニングなどの居住空間の中心となる居室が集まる居住スペースは敷地の奥まった位置に配置されることが多い(例えば、特許文献1)。
このように配置すると、居住スペースと駐車スペースとの分離を図ることができるものの、居室は開けた庭やテラスなどに面することが難しく閉鎖的な印象となりやすい。そこで、住宅本体を平面視コ字形に形成するとともにコの字の内側に中庭を配置し、中庭に面して開口部を設置することで住宅本体内部に採光や通風を確保する住宅が知られている(例えば、特許文献2)。このような住宅では、道路側に駐車スペースを配置して自家用車の出入を容易とするとともに、敷地の奥まった位置に配置された居住スペースを明るく開放的な印象の空間とすることができる。
特開平11−44106 特開2014−181553
しかしながら、特許文献2の住宅では、居住スペースを中庭に面して配置することで居住スペースに採光と通風を確保できるものの、道路からは居住スペースの様子がほとんど窺えないため、住宅を屋外から眺めた際に閉鎖的な印象を与えやすく、居住者と近隣住民とのコミュニティ形成を妨げる可能性がある。また、高齢化社会の進む我が国において、都市部に多いこのような形状の敷地に住宅本体を建てる場合、居住者が老後を迎えた際の利便性を考慮して設計を行う必要がある。
そこで、本発明は、上述した課題を鑑みてなされたものであって、奥行き方向に細長い敷地に住宅本体を配置する住宅において、プライバシーを保持しつつも明るく開放的な印象を持つことができ、且つ、老後も安心して居住することができる住宅を提供することを目的とする。
本発明の第1の住宅は、南北方向に細長く、且つ、北及び東西側に位置する隣地に接するとともに南側に位置する道路に接道した敷地に、住宅本体を配置してなる住宅であって、前記住宅本体は、前記敷地の南東部又は南西部にあたる位置に車庫を配置されるとともに、敷地の北側寄り、且つ、前記車庫に対して斜め方向となる位置に玄関土間を配置されており、当該玄関土間は、着座するための椅子及び南方向に開口する玄関出入口を有し、前記敷地の当該玄関出入口の南側には、玄関ポーチが配置され、前記玄関ポーチと前記道路との間の前記敷地には、植栽を配置した植栽コーナー及び前記道路に面して形成された屋外駐車場が設けられ、前記玄関土間から前記玄関出入口を通じて前記植栽コーナー及び前記屋外駐車場を視認可能とすることを特徴としている。
本発明の第2の住宅は、前記住宅本体が、前記車庫と、当該車庫の北側に距離を開けて配置されるとともに当該車庫と対向し、前記玄関土間を備えた居住部と、東西方向において前記車庫に近接する前記隣地寄りに形成され、前記車庫及び前記居住部を繋ぐ連絡通路と、を具備して1階を前記玄関ポーチ側に開く平面視コ字形に形成され、前記車庫、前記連絡通路、及び前記居住部に囲まれたコ字形の内部に、中庭を配置することを特徴としている。
本発明の第3の住宅は、前記住宅本体が、2階建で形成されており、前記玄関ポーチの上方には、2階のバルコニーが設置され、前記バルコニーは、当該バルコニーの北側に隣接する屋内の洗面室を挟んで浴室と相対向し、前記浴室と前記洗面室との間には、第1開口部が形成され、前記洗面室と前記バルコニーとの間には、第2開口部が形成されており、前記浴室から第1開口部及び第2開口部を通じて前記洗面室と前記バルコニーとを視認可能であることを特徴としている。
本発明の第4の住宅は、前記住宅本体が、1階の床高さを前記道路の高さよりも高く形成されており、前記道路から前記玄関ポーチまでを結び、前記屋外駐車場を挟んで前記車庫と東西方向に対向する位置に形成されたアプローチには、前記道路の高さと前記1階床高さとの段差を解消し、南北方向へ延びる一直線状のスロープが設けられることを特徴としている。
本発明の第5の住宅は、前記玄関土間は、前記居住部に配置されたリビング・ダイニングと行き来可能に隣接しており、前記中庭は、前記リビング・ダイニングと行き来可能に隣接するとともに、床デッキを設置され、前記床デッキの高さは、前記玄関ポーチ、前記玄関土間、及び前記リビング・ダイニングのそれぞれの床高さと同一であることを特徴としている。
本発明の第6の住宅は、前記玄関出入口には、透明な合わせガラスの間に防犯フィルムを挟んだ防犯ガラスが嵌め込まれるとともに、複数の錠が設置されることを特徴としている。
本発明の第1の住宅によると、住宅本体の車庫は、敷地の南東部又は南西部にあたる位置に配置されるとともに、玄関土間は敷地の北側寄り、且つ、車庫に対して斜め方向となる位置に配置され、玄関土間から玄関出入口を通じて植栽コーナー、及び屋外駐車場を視認することができるので、屋外駐車場に駐車されていない場合は玄関土間から南側の道路までを広く見渡すことができ、南北方向に細長い敷地であっても玄関廻りを明るく開放的な印象の空間とすることができる。また、玄関土間から道路までの間は一定距離離れているので、外部からの視線を気にすることなく玄関土間に設置された椅子に着座して寛ぎながら玄関出入口から覗く景色を眺めることができる。
本発明の第2の住宅によると、1階を平面視コ字形に形成された住宅本体のコ字形内部に、車庫、連絡通路、及び居住部に囲まれた中庭を配置するので、居住部の中庭に面する屋内空間に採光と通風を確保することができる。また、居住部の中庭に面する屋内空間は、中庭を挟んで車庫と対向するので道路側からの視線を遮ることができ、プライバシーを確保することができる。したがって、住宅は、道路側に開かれた居住部の玄関土間と、道路側に閉鎖的な中庭とを備えているので、開放的でありながらもプライバシーを確保できる住宅とすることができる。
本発明の第3の住宅によると、浴室から浴室よりも南側に位置する洗面室及びバルコニーを視認することができるので、住宅本体を南北方向に細長い敷地に建てたとしても、外光を取り込んで明るく開放的な空間の中で入浴をすることができる。
本発明の第4の住宅によると、住宅本体の1階床高さは道路の高さよりも高く、道路と玄関ポーチとを結ぶアプローチにはスロープが設けられているので、居住者が高齢になっても道路と住宅本体とを容易に行き来することができる。さらに、スロープは南北方向へ延びる一直線状のスロープであるので、折曲するスロープを設けた場合と比較してスロープの東西方向の幅を抑えることができ、アプローチの周囲に形成される植栽コーナー及び屋外駐車場の空間を広く確保することができる。
本発明の第5の住宅によると、中庭の床デッキの高さは、玄関ポーチ、玄関土間、及びリビング・ダイニングのそれぞれの床高さと同一であるため、スロープを使用する道路〜玄関ポーチだけでなく玄関ポーチ〜玄関土間〜リビング・ダイニング〜中庭までを段差無く移動することができ、居住者が高齢になっても屋外と住宅本体の中心的な居室であるリビング・ダイニングとを容易に行き来することができる。
本発明の第6の住宅によると、玄関出入口は、透明な合わせガラスの間に防犯フィルムを挟んで形成される防犯ガラスを嵌め込まれるとともに複数の錠を設置されているので、玄関土間から玄関出入口を通じて道路までの景色を眺めることを可能としつつも防犯性を向上させた出入口とすることができる。
敷地及び住宅本体の1階を示す平面図。 住宅本体の2階平面図。 図1のA部分拡大図。 図2のB部分拡大図。 図4のC−C線断面図。 図4のD−D線断面図。
以下、本発明に係る住宅の最良の実施形態について各図を参照しつつ説明する。本実施形態における住宅1は、南北方向に細長く、且つ、南側に位置する道路Rに接道した敷地Sに、2階建の住宅本体2を配置してなる戸建住宅である。なお、本発明において「東」、「西」、「南」、「北」とは図1〜図4における右、左、下、上をそれぞれ指すものとする。
敷地Sは、南側を除いて北、及び東西側に位置する図外の隣地と接する敷地であり、図1に示すように、1階には、斜め斜線で示される外壁で囲まれて東側に開く平面視コ字形状の住宅本体2が配置されている。該住宅本体2は、2階建であり、住宅本体2の1階は、道路Rに近接する敷地Sの南西部にあたる位置に配置されたビルトイン型の車庫P1、車庫P1の北側に距離を開けて配置されるとともに車庫P1と対向する第1居住部3、東西方向において車庫P1に近接する隣地寄りに形成され、車庫P1と第1居住部3とを繋ぐ連絡通路4、とで構成されている。第1居住部3は、車庫P1よりも東側に突出しており、車庫P1、連絡通路4、第1居住部3からなるコ字形の内部には中庭Gが形成され、第1居住部3の車庫P1よりも東側へ突出した部分と道路Rとの間の敷地Sには、北から順に玄関ポーチ5、植栽を配置された植栽コーナー6、及び車庫P1に隣接し、道路Rに面する屋外駐車場P2が配置されている。このように、車庫P1及び屋外駐車場P2は、車の出入を考慮して道路Rに近接する位置に配置されるため、第1居住部3は必然的に敷地の奥まった位置に配置されることになる。
道路Rから玄関ポーチ5までは、屋外駐車場P2を挟んで車庫P1と東西方向に対向し、敷地Sの東端に形成されたアプローチ9によって結ばれている。また、住宅本体2は、一般的な戸建住宅と同様、1階床高さを道路Rの高さよりも高く形成されており、アプローチ9には、1階床高さと道路Rの高さの段差を解消し、南北方向へ延びる一直線状のスロープ9aが形成されている。先述したように、住宅本体2の第1居住部3は、車庫P1よりも北側に配置されるため、必然的に道路Rから玄関ポーチ5までの距離が長くなり、スロープ9aを一直線状に形成することができる。したがって、スロープ9aの東西方向の幅を抑えて玄関ポーチ5、植栽コーナー6、及び屋外駐車場P2の東西方向の幅をより広げることができ、道路Rに対して開放的な住宅1を構築することができる。
屋外駐車場P2は、来客があった際に来客の自家用車を駐車するためのスペースで、普通自動車を2台分東西方向に並べて駐車できるスペースを有しており、道路境界線R1と植栽コーナー6との間の距離を8.5m〜9m程度、屋外駐車場P2の東西方向の幅W1を5m程度とすることが望ましい。また、居住人の自家用車は車庫P1に駐車できるため、通常、屋外駐車場P2には何も駐車されておらず、駐車場として使用されていない場合は、広場として使用することができる。そして、屋外駐車場P2は、床仕上げをコンクリートに人造石や砂利石を練り混ぜて表面をしごいた洗出し仕上げ、砂利敷、及び100mm各程度の石材を敷き詰めたピンコロ石敷き、などを組み合わせたものとしており、道路Rに開かれた広場としての機能を考慮して意匠性に優れた仕上げとしている。
植栽コーナー6は、玄関ポーチ5と屋外駐車場P2との間を緩やかに区画する緩衝帯で、南北方向の長さを1.5m〜2m程度で形成され、また、道路境界線R1と玄関ポーチ5との間の距離L1は10m〜11m程度で構成される。したがって、屋外駐車場P2に車が駐車されていない場合は、植栽コーナー6及び屋外駐車場P2を、玄関ポーチ5から道路境界線R1まで続くひとつの大きな庭のように感じることができ、道路R側に対して開放的な雰囲気の住宅1とすることができる。
図2に示すように、住宅本体2の2階は、第1居住部3の上方に位置し、斜線の外壁で囲まれた略矩形の第2居住部7、玄関ポーチ5の上方、且つ、第2居住部7の南側に位置するバルコニー8で構成されている。中庭Gの一部分の上方で、第2居住部7の南側にあたる位置には庇L1が形成されるとともに、第1居住部3の一部、連絡通路4、及び車庫P1の上方にはL字形状の陸屋根L2が形成されており、庇L1と屋根L2に囲まれた部分は吹抜となっている。
図1に示すように、第1居住部3は、実際に居住者が生活を送るための住空間であり、玄関ポーチ5の北側に配置される玄関土間30、玄関土間30の西側に配置されて中庭Gに隣接するリビング・ダイニング31、リビング・ダイニング31の北側に横並びに配置されるキッチン32及び階段33、階段33の北側に第1廊下34を挟んで横並びに配置される収納室35及び第1トイレ室36、玄関土間30の北側、且つ、第1廊下34の東側に配置されるシューズクローク37、及び玄関土間30の北側、且つ、第1トイレ室36の東側に配置される和室38、によって構成されている。
図1に示すように、玄関土間30は、車庫P1に対して北側の斜め方向となる位置に配置される住宅本体2の玄関口であり、その南側に形成された玄関出入口11aによって玄関ポーチ5と行き来可能となっている。また、図3に示すように、玄関土間30は、南北方向に細長い土間空間で、椅子30aやテーブル30b、及び棚30cなどの家具を設置して寛ぐことのできる空間であり、東西方向の幅W2を2.8m〜3m程度、玄関土間30と和室38との境界から玄関出入口11aまでの距離L2を6m〜6.5m程度、室面積を14.5平方メートル〜17平方メートル程度とすることが望ましい。このような大きさであれば、玄関土間30を単なる玄関口としてではなく、家族や友人との団欒を楽しめる居室空間として使用することができる。なお、玄関土間30は、図1及び図3に示すように、玄関ポーチ5のほかに、リビング・ダイニング31、シューズクローク37、及び和室38と行き来可能に連通している。
図3に示す玄関出入口11aは、透明な合わせガラスが嵌め込まれた引き戸であり、玄関出入口11aの戸袋側には同じく透明な合わせガラスで形成された嵌殺し窓11bが設置されている。したがって、玄関土間30から玄関出入口11a及び嵌殺し窓11bを通じて図1に示す南側の玄関ポーチ5、植栽コーナー6、及び屋外駐車場P2を広く見渡すことができる。このように、玄関土間30を寛げる広い土間空間とするとともに、南側方向に形成された玄関出入口11a及び嵌殺し窓11bを通じて道路Rまで続く見晴らしのよい景色を楽しめるので、敷地Sの奥まった位置に居住空間を設けた場合であっても、明るく開放的な住宅1とすることができる。また、先述したように、玄関土間30から道路Rまでの間は一定距離離れ、且つ、植栽コーナー6が設けられているので、道路Rからの視線を気にすることなく玄関土間30で寛ぐことができる。
また、玄関出入口11a及び嵌殺し窓11bの合わせガラスは、ガラス同士の間に防犯フィルムを挟んだ防犯ガラスで形成され、玄関出入口11aには2つのクレセント錠(図示しない)が設置されている。したがって、敷地S内に侵入者が侵入した場合であっても、玄関土間30からの住宅本体2への侵入を効果的に遅延させることができる。
図3に示すように、リビング・ダイニング31は、玄関土間30とリビング・ダイニング31とを隔てる第1壁体Wに形成された2つの第1出入口12によって玄関土間30と行き来可能となっている。また、リビング・ダイニング31は図1に示す南側の中庭Gにも隣接しており、リビング・ダイニング31と中庭Gとの間に形成される掃出し窓13によって中庭Gと行き来可能に連通している。掃出し窓13には透明ガラスが嵌め込まれており、掃出し窓13を通じてリビング・ダイニング31から中庭Gを見渡せるとともに、リビング・ダイニング31に採光と通風を確保することができる。そして、リビング・ダイニング31は中庭Gを挟んで車庫P1と対向するため、車庫P1によって道路R側からの視線を遮ることができ、プライバシーを確保することができる。したがって、住宅1は、道路R側に開かれた玄関土間30と、道路R側に閉鎖的な中庭Gとを備えているので、開放的でありながらもプライバシーを確保した住宅とすることができる。
中庭Gには床デッキG1が設けられており、床デッキG1の高さは、玄関ポーチ5、玄関土間30、及びリビング・ダイニング31のそれぞれの床高さと略同一に形成されている。したがって、スロープ9aを使用する道路R〜玄関ポーチ5だけでなく玄関ポーチ5〜玄関土間30〜リビング・ダイニング31〜中庭Gまでを段差無く移動することができ、居住者が高齢になっても屋外と住宅本体2の中心的な居室であるリビング・ダイニング31とを容易に行き来することができる。
図2に示すように、第2居住部7は、略中央に配置された1階へ続く階段33、バルコニー8の北側に隣接する洗面室70、洗面室70の北東側に横並びに配置される浴室71及び家事室72、浴室71の北側に配置される第1洋室73、第1洋室73の西側、且つ階段33の北側に横並びに配置される書斎74、第2トイレ室75、及び収納室76、収納室76の西側に配置される第2洋室77、第2洋室77の南側に配置される寝室78、寝室78と洗面室70との間に配置されるウォークインクローゼット79、そして、各室間同士を繋ぐ第2廊下7a、によって構成されている。
図2及び図4に示すように、洗面室70は平面視略L字状に形成されており、室の西側に洗濯機スペース70a、収納スペース70b、及び洗面カウンター70cを配置されている。また、洗面室70は第1開口部14によって浴室71と隔てられるとともに、第1開口部14の一部に設けられた第2出入口14aによって浴室71と行き来可能に連通し、さらに、掃出し窓である第2開口部15によって南側のバルコニー8と隔てられるとともに行き来可能となっている。この第1開口部14と第2開口部15との間には、通路70dが形成されており、観葉植物70eや椅子70fなどを設置することができる。
第2出入口14aを含む第1開口部14及び第2開口部15には、透明ガラスが嵌めこまれており、図5に示すように、第2開口部15の洗面室70側には、開閉自在なカーテンやロールスクリーンなどの遮蔽手段70gが設置されている。したがって、遮蔽手段70gを開けている場合は、第2開口部15を通じて通路70dに採光と通風を確保することができるため、通路70dをサンルームのような明るい空間とすることができる。
図4及び図5に示すように、浴室71は、洗面室70を挟んで第2開口部15と対向しており、浴室71からバルコニー8の方向を見ると、第1開口部14及び第2開口部15を通じて洗面室70とバルコニー8を眺めることができる。したがって、日中に遮蔽手段70gを開けた状態で入浴すると、外光が差し込む通路70dや日当たりのよい南向きのバルコニー8の様子を眺めることができ、明るく開放的な空間の中で入浴を楽しむことが出来る。また、夜間や雨天時に遮蔽手段70gを閉めた状態で入浴したとしても、第1開口部14から覗く通路70dが小さな坪庭のように見え、開放的で広がりのある空間で入浴を楽しむことができる。このように、浴室71は、通路70dを挟んで南側のバルコニー8と対向しているので、住宅本体2を南北方向に細長い敷地Sに建てた場合であっても、浴室71は閉鎖的な空間とはならず、効果的に日常の疲れを癒すことができる。
図4及び図5に示すように、バルコニー8の床の外周縁には、手摺り8aが設けらている。この手摺り8aは、落下防止の他に住宅1の外部からの視線を遮るための役割も担っており、床面からの高さH1を1400mm〜1600mm程度とすることが望ましい。このような寸法であれば、遮蔽手段70gを開けていたとしても外部からの視線を気にせずに入浴することができる。
家事室72は、洗濯した洗濯物を干したり、乾いた洗濯物を畳んで収納するための部屋であり、図4に示すように、南側に設けられたカウンター収納72aによって洗面室70と間仕切られるとともに、西側に設けられた第3出入口16によって洗面室70と行き来可能となっている。図6に示すように、洗濯された洗濯物は物干し棒72bに吊るされ、乾いて畳まれた洗濯物はカウンター収納72aに収納される。カウンター収納72aは、カウンター台72cとカウンター台72cの下部に形成された収納棚72dとから構成されており、家事室72の床面からカウンター台72cの上面までの高さH2は800mm〜1000mm程度で、カウンター台72cの上面から家事室72の天井面までは開放されている。また、図4及び図6に示すように、カウンター収納72aは、通路70dを挟んで第2開口部15及びバルコニー8と対向しているため、日中、第2開口部15からの外光や通風が洗面室70を抜けて家事室72まで届き、家事室72内に干された洗濯物を効率的に乾かすことが出来る。このように、家事室72は、通路70dを挟んで南側に配置されたバルコニー8と対向するので、住宅本体2を南北方向に細長い敷地Sに建てた場合であっても採光と通風を確保して効率的に家事を行うことができる。
なお、図1に示す1階の第1収納室35及び図2に示す2階の第2収納室76は、上下同位置に形成されており、将来家庭用エレベータを設置できるよう必要な梁や基礎などの構造部材が設置されている。したがって、居住者が高齢になった場合であっても、各収納室35、76を改修して家庭用エレベータを設置すれば、快適に2階の第2居住部7を使用することができる。
このように、本願の住宅1は、南北方向に細長い敷地であっても、プライバシーを保持しつつも明るく開放的な印象を持つことができ、且つ、老後も安心して居住することができる住宅とすることができる。
なお、本発明の実施の形態は上述の形態に限ることなく、本発明の思想の範囲を逸脱しない範囲で適宜変更することができる。
本発明に係る住宅は、奥行き方向に細長い敷地に住宅本体を配置する戸建住宅に好適に使用することができる。
1 住宅
2 住宅本体
3 第1居住部(居住部)
30 玄関土間
31 リビング・ダイニング
4 連絡通路
5 玄関ポーチ
6 植栽コーナー
8 バルコニー
9 アプローチ
9a スロープ
70 洗面室
71 浴室
11a 玄関出入口
14 第1開口部
15 第2開口部
R 道路
S 敷地
P1 車庫
P2 屋外駐車場
G 中庭
G1 床デッキ

Claims (6)

  1. 南北方向に細長く、且つ、北及び東西側に位置する隣地に接するとともに南側に位置する道路に接道した敷地に、住宅本体を配置してなる住宅であって、
    前記住宅本体は、前記敷地の南東部又は南西部にあたる位置に車庫を配置されるとともに、敷地の北側寄り、且つ、前記車庫に対して斜め方向となる位置に玄関土間を配置されており、
    当該玄関土間は、着座するための椅子及び南方向に開口する玄関出入口を有し、
    前記敷地の当該玄関出入口の南側には、玄関ポーチが配置され、
    前記玄関ポーチと前記道路との間の前記敷地には、植栽を配置した植栽コーナー及び前記道路に面して形成された屋外駐車場が設けられ、
    前記玄関土間から前記玄関出入口を通じて前記植栽コーナー及び前記屋外駐車場を視認可能とすることを特徴とする住宅。
  2. 前記住宅本体は、前記車庫と、当該車庫の北側に距離を開けて配置されるとともに当該車庫と対向し、前記玄関土間を備えた居住部と、東西方向において前記車庫に近接する前記隣地寄りに形成され、前記車庫及び前記居住部を繋ぐ連絡通路と、を具備して1階を前記玄関ポーチ側に開く平面視コ字形に形成され、
    前記車庫、前記連絡通路、及び前記居住部に囲まれたコ字形の内部に、中庭を配置することを特徴とする請求項1に記載の住宅。
  3. 前記住宅本体は、2階建で形成されており、
    前記玄関ポーチの上方には、2階のバルコニーが設置され、
    前記バルコニーは、当該バルコニーの北側に隣接する屋内の洗面室を挟んで浴室と相対向し、
    前記浴室と前記洗面室との間には、第1開口部が形成され、
    前記洗面室と前記バルコニーとの間には、第2開口部が形成されており、
    前記浴室から第1開口部及び第2開口部を通じて前記洗面室と前記バルコニーとを視認可能であることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の住宅。
  4. 前記住宅本体は、1階の床高さを前記道路の高さよりも高く形成されており、
    前記道路から前記玄関ポーチまでを結び、前記屋外駐車場を挟んで前記車庫と東西方向に対向する位置に形成されたアプローチには、前記道路の高さと前記1階床高さとの段差を解消し、南北方向へ延びる一直線状のスロープが設けられることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の住宅。
  5. 前記玄関土間は、前記居住部に配置されたリビング・ダイニングと行き来可能に隣接しており、
    前記中庭は、前記リビング・ダイニングと行き来可能に隣接するとともに、床デッキを設置され、
    前記床デッキの高さは、前記玄関ポーチ、前記玄関土間、及び前記リビング・ダイニングのそれぞれの床高さと同一であることを特徴とする請求項4に記載の住宅。
  6. 前記玄関出入口には、透明な合わせガラスの間に防犯フィルムを挟んだ防犯ガラスが嵌め込まれるとともに、複数の錠が設置されることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の住宅。

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