JP7377390B1 - 建物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、日の直射光が居室の窓を通じて居室に入射しないようにすることと、その居室の窓の外で過ごすのに適するようにすることを目的とする。【解決手段】建物1は、1階部分及び2階部分を備える。建物1は、前記2階部分の外壁と、前記1階部分において前記外壁から奥まった位置に設けられた窓と、前記窓を介して屋外に面し、上方に第一天井を有する居室と、屋外において前記窓を介して前記居室に隣接し、上方に第二天井を有する屋外リビングと、屋外において前記外壁から離れた位置において前記外壁に対向する日除けパネルと、前記日除けパネルと前記外壁の間に形成され、前記屋外リビングから上方に吹き抜ける吹き抜けと、を備える。前記第二天井の高さが前記第一天井の高さに揃えられている。【選択図】図2

Description

本発明は、建物に関する。
特許文献1は、リビングとダイニングとキッチンを兼ねた主居室を1階に備える住宅を開示する。この住宅は、1階の南面に主居室の窓を有する。
特開2021-55430号公報
特許文献1に記載の技術では、たとえ庇が設けられても、高い日の直射光が庇で完全に遮蔽されず、主居室に入射してしまう。主居室が明るいことから、住宅の外の通行人等が主居室を見えやすく、居住者のプライバシーが守られない。
また、主居室のすぐ近くの屋外でも過ごせると、充実感のある快適な生活を送れる。しかしながら、特許文献1に記載の技術は、主居室の窓の外で過ごすのに適していない。
本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、本発明の目的は、日の直射光が居室の窓を通じて居室に入射しないようにすることと、その居室の窓の外で過ごすのに適するようにすることである。
以下の括弧書きで示された参照符号は図1~図6において参照される。
請求項1に記載の発明によれば、
1階部分及び2階部分を備える建物(1)が、
前記2階部分の外壁(24)と、
前記1階部分において前記外壁(24)から奥まった位置に設けられた窓(48g)と、
前記窓(48g)を介して屋外に面し、上方に第一天井(48d)を有する居室(48)と、
屋外において前記窓(48g)を介して前記居室(48)に隣接し、上方に第二天井(81a)を有する屋外リビング(81)と、
屋外において前記外壁(24)から離れた位置において前記外壁(24)に対向する日除けパネル(82)と、
前記日除けパネル(82)と前記外壁(24)の間に形成され、前記屋外リビング(81)から上方に吹き抜ける吹き抜け(84)と、を備え、
前記第二天井(81a)の高さが前記第一天井(48d)の高さに揃えられている。
以上のような請求項1に記載の発明によれば、日除けパネル(82)が外壁(24)から離れた位置において外壁(24)に対向するため、屋外リビング(81)が窓(48g)から日除けパネル(82)の下にまで広がりを持っている。
屋外リビング(81)の第二天井(81a)の高さが居室(48)の第一天井(48d)の高さに揃えられているため、窓(48g)が開けられたときには、屋外リビング(81)と居室(48)は一体感がある。
吹き抜け(84)が日除けパネル(82)と外壁(24)の間に形成されているとともに、屋外リビング(81)から上方に吹き抜けているため、その吹き抜け(84)が屋外リビング(81)に居る居住者に開放感を与える。
吹き抜け(84)を通じて屋外リビング(81)に入射した光が拡散反射等により間接的に居室(48)に入射することから、居室(48)が適度に明るい。
以上のことは、屋外リビング(81)で過ごすことを好適にする。
日除けパネル(82)が日の直射光を遮蔽し、その直射光が居室(48)に入射しづらい。そのため、居室(48)に居る居住者に不快な眩しさを感じさせない。
請求項2に記載の発明によれば、請求項1に記載の建物(1)において、
前記日除けパネル(82)の下端の高さが前記第一天井(48d)及び前記第二天井(81a)の高さに揃えられている。
以上のような請求項2に記載の発明によれば、屋外リビング(81)と居室(48)は一体感がある。
請求項3に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の建物(1)において、
前記窓(48g)はその上に垂れ壁の無い掃き出し窓である。
以上のような請求項3に記載の発明によれば、窓(48g)が、居室(48)に居る居住者に開放感を与える。
請求項4に記載の発明によれば、請求項3に記載の建物(1)において、
前記窓(48g)がその横に袖壁の無い掃き出し窓である。
以上のような請求項4に記載の発明によれば、窓(48g)が、居室(48)に居る居住者に開放感を与える。
請求項5に記載の発明によれば、請求項3に記載の建物(1)において、
前記居室(48)が下方に第一床(48h)を有し、前記屋外リビング(81)が下方に第二床(86)を有し、
前記第一床(48h)と前記第二床(86)がそれらの間に前記窓(48g)の下枠を置いて隣り合い、
前記第二床(86)の高さが前記第一床(48h)の高さに揃えられている。
以上のような請求項5に記載の発明によれば、屋外リビング(81)と居室(48)は一体感がある。
請求項6に記載の発明によれば、
請求項1又は2に記載の建物(1)が、前記外壁(24)に対して出隅を成すよう前記外壁(24)に交差し、前記1階部分及び前記2階部分に及ぶ第二外壁(13)を更に備え、
前記居室(48)が前記第二外壁(13)を介して屋外に面し、
前記第二外壁(13)が前記1階部分において前記窓(48g)から前記外壁(24)の位置まで張り出して、その張り出した部分が前記屋外リビング(81)の側壁を成している。
以上のような請求項6に記載の発明によれば、第二外壁(13)は屋外リビング(81)又は居室(48)に居る居住者のプライバシーを守る。
請求項7に記載の発明によれば、
請求項6に記載の建物(1)が、前記1階部分において前記第二外壁(13)に沿って立てられた状態に設けられ、前記外壁(24)の位置における前記第二外壁(13)の端から張り出した目隠しパネル(82)を更に備える。
以上のような請求項7に記載の発明によれば、目隠しパネル(82)は屋外リビング(81)又は居室(48)に居る居住者のプライバシーを守る。
請求項8に記載の発明によれば、
請求項6に記載の建物(1)が、前記第二外壁(13)から前記屋外リビング(81)を置いて前記第二外壁(13)に対向する第二側壁(16)を更に備える。
以上のような請求項8に記載の発明によれば、第二側壁(16)は屋外リビング(81)又は居室(48)に居る居住者のプライバシーを守る。
請求項9に記載の発明によれば、
請求項1又は2に記載の建物(1)が、前記日除けパネル(82)に対向する位置において前記外壁(24)に設けられ、前記2階部分の床の高さにまで及ぶ第二窓(69a)を更に備える。
以上のような請求項9に記載の発明によれば、第二窓(69a)が2階部分の床の高さに及んでいても、日除けパネル(82)が屋外の地上から2階部分の第二窓(69a)に向かう通行人等の視線を遮る。よって、居住者のプライバシーが日除けパネル(82)によって守られる。
請求項10に記載の発明によれば、請求項1又は2に記載の建物(1)において、
前記外壁(24)及び前記窓(48g)が南向きである。
本発明によれば、屋外リビングで好適に過ごせる上、日の直射光が日除けパネルによって遮蔽されて、その直射光が居室に入射しづらい。
建物の南東から建物を見て示す斜視図である。 建物の北西から建物を見て示す斜視図である。 建物の1階の平面図である。 建物の2階の平面図である。 V-Vに沿う断面図である。 VI-VIに沿う断面図である。
以下、図面を参照して、実施形態について説明する。実施形態の特徴及び技術的な効果は、以下の詳細な説明及び図面から理解される。ただし、本発明の範囲は、以下に開示された実施形態に限定されない。図面は例示のみのために提供されるため、本発明の範囲は図面の例示に限定されない。
以下の説明において、「第一」及び「第二」などのような序数が共通の名称に付されている場合、序数はそれが付された対象を識別する目的でのみ用いられる。序数はそれが付された対象を特定の対象に限定しない上、序数はそれが付された対象の順番、順位、順序、階級、優先及び劣後などを特定しない。
以下の説明において、扉の種類が特定されている場合、扉の種類が変更されてもよい。扉の種類が特定されてなければ、扉の種類は如何なるものでもよい。扉の種類としては、引き戸、開き戸及び折れ戸などがあり、引き違い戸は引き戸の一種である。
以下の説明において、窓の種類が特定されている場合、窓の種類が変更されてもよい。窓の種類が特定されていなければ、窓の種類は如何なるものでもよい。窓の種類としては、引き違い窓、上げ下げ窓、縦すべり出し窓、横すべり出し窓、倒し窓及び嵌め殺し窓などがある。以下の説明における窓は、可視光を通す透明なガラス板を有するガラス窓である。
<1. 建物の概要>
図1及び図2は、建物1の南東から北西に向かって見た斜視図である。図3は、建物1の屋外に設置された外構の一部の図示が省略されている。図3は、建物1の1階の平面図である。図4は、建物1の2階の平面図である。図5は、図3及び図4に示すV-Vに沿った面を矢印方向に見て示す断面図である。図6は、図3に示すVI-VIに沿った面の1階を矢印方向に見て示す断面図である。図3及び図5中の“N”は北の方角を表し、“S”は南の方角を表す。
建物1の正面は南を向き、背面は北を向き、右側面は東を向き、左側面は西を向く。これらの方角は、建物1の詳細な説明の便宜上、建物1の構成要素の位置的な関係性の説明のために、絶対的な方向として設定されたものである。そのため、建物1の正面、背面、右側面及び左側面の向く方角はそれぞれ南、北、東及び西に限るものではなく、他の方角であってもよい。
建物1は、1階部分及び2階部分を有する2階建ての戸建て住宅である。建物1は、地震などのような外力と建物1自体の荷重とに抵抗する構造体を備えるところ、その構造体の種類、材質及び工法はどのようなものでもよい。例えば、建物1は、木造住宅、重量鉄骨造住宅、軽量鉄骨造住宅、鉄筋コンクリート造住宅又は鉄骨鉄筋コンクリート造住宅であってもよい。建物1は、構造体として壁式構造若しくはラーメン構造又はこれら両方を有してもよい。建物1は、パネル工法、軸組構法、軸組パネル工法、枠組壁工法、ユニット工法、鉄筋コンクリート工法若しくは鉄骨鉄筋コンクリート工法又はこれらのうち2以上の組み合わせにより建築されてもよい。一例では、建物1は、木質パネル接着工法によって建設された壁式構造を有する木造住宅である。
ところで、近年、二酸化炭素の排出量を実質ゼロにするカーボンニュートラルの推進による脱炭素社会の実現や、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)が求められており、建築業界においても、建造物を二酸化炭素排出量の少ない木造とする取り組みが進められている。建物1が木造住宅であれば、この建物1は、カーボンニュートラルの推進と脱炭素社会の実現と持続可能な開発目標の達成とに貢献できる。
<2. 建物の外壁>
建物1は、その東向きの右側面、北向きの背面及び西向きの左側面に右側面外壁11、背面外壁12及び左側面外壁13をそれぞれ有する。これら外壁11~13は建物1の1階及び2階に及んでいる。外壁12が外壁11に直角に接合され、外壁11と外壁12が1階部分及び2階部分の北東の角部を成している。外壁13が外壁12に直角に接合され、外壁12と外壁13が1階部分及び2階部分の北西の角部を成す。
建物1の1階部分は、2階部分よりも南に張り出している。建物1は、その1階の南向きの正面に外壁14,15を備えるとともに、1階の南部分における東西中央部に外壁16を有する。更に、建物1は、その2階の南向きの正面に外壁24を備える。2階の南向き外壁24は、1階の南向き外壁14よりも北に奥まった位置にある。外壁24が外壁11,13に直角に接合され、外壁24と外壁11が2階部分の南東の角部を成し、外壁24と外壁13が2階部分の南西の角部を成す。
1階の南向きの外壁15は、同じく1階の南向きの外壁14よりも北に奥まった位置にある上、外壁14の東に配置されている。外壁14及び外壁15は、1階の南向きの正面のうち東側半分を占めている。外壁15が外壁11に直角に接合され、外壁15と外壁11が1階部分の南東の角部を成す。外壁14は外壁15の西において外壁16に直角に接合され、外壁14と外壁16が屋外において出隅を成している。外壁16は屋外において西向きである。外壁16は、2階の南面の外壁24よりも北に奥まった位置から南に張り出した位置まで及んでいる。
<3. 建物の玄関周り>
建物1は、その1階の南東部分に、屋外空間となる玄関ポーチ31を備える。玄関ポーチ31は、2階のバルコニー70の東部分の下方且つ外壁15の南に設けられているとともに、外壁14の東端から西側へ奥まるように設けられている。そのため、バルコニー70の東部分は、玄関ポーチ31の庇として機能する。なお、外壁14及び外壁16は、バルコニー70の外周を囲うパラペットを上端に有する。
玄関ポーチ31の床面32は、玄関ポーチ31から南及び東に広がっている。つまり、玄関ポーチ31の床面32は、2階のバルコニー70の東部分の下方から外壁11の東及び外壁14の南に及んでいる。アプローチが玄関ポーチ31の床面32から南へ延びるよう地面に設けられている。
建物1は、その1階の南東部分に開閉可能な玄関扉41aを備える。玄関扉41aは、外壁14の東端から西側へ奥まった位置において、外壁14と外壁15の間に設置されている。閉じられた玄関扉41aの外側の面は東向きである。閉じられた玄関扉41aは、外壁16の東において外壁16に対向して配置されている。外壁16は、その下部に地窓16aを有する。地窓16aは、嵌め殺し窓又は開閉可能な窓である。なお、地窓16aの代わりに、又は、地窓16aと併せて、嵌め殺し式又は開閉式の高窓が外壁16に設けられてもよい。また、地窓16aの代わりに、嵌め殺し式又は開閉式の掃き出し窓が外壁16に設けられてもよい。
<4. 建物の1階部分>
建物1の1階部分は、間仕切り壁及び建具等によって、玄関41、エントランスクローク42、宅配ボックス43、リビング44、ホール45、階段室46、トイレルーム47、ダイニングキッチン48及び非居室49~52に区画されている。
玄関41は、1階部分のうち、2階部分よりも南に張り出した部分に設けられている。玄関41が外壁14を介して南の屋外に面し、玄関41が外壁16を介して西の屋外に面し、玄関41が玄関扉41aを介して東の屋外に面する。玄関41が玄関ポーチ31の西に隣接する。玄関扉41aが玄関41と玄関ポーチ31の境界に設けられ、玄関扉41aが玄関41と玄関ポーチ31を仕切る。玄関41の土間部41bの床面は、玄関ポーチ31の床面と連続するとともに、玄関ポーチ31の床面と面一に設けられている。玄関41のホール部41cは、土間部41bの西に設けられているとともに、土間部41bよりも北に及んでいる。ホール部41cの床面と土間部41bの床面との間には段差があり、ホール部41cの床面が土間部41bの床面よりも一段高く設けられている。ホール部41cの床面は、建物1の1階の床レベルに相当する高さに設定されている。ホール部41cの北東部には、洗面台41dが設置されている。
エントランスクローク42及び宅配ボックス43は、玄関41の土間部41b及び玄関ポーチ31の北に設けられている。エントランスクローク42は、玄関41の土間部41bから出入り可能である。エントランスクローク42及び宅配ボックス43の南が外壁11を介して屋外に面している。宅配ボックス43は、エントランスクローク42の東に設けられているとともに、エントランスクローク42から仕切られている。宅配ボックス43が外壁11と外壁14の入り隅に設けられ、宅配ボックス43の扉が外壁11に開閉可能に設けられている。
居室としてのリビング44は、ホール部41c、エントランスクローク42及び宅配ボックス43の北に設けられている。リビング44は、玄関41のホール部41cの北面に設けられた扉41eを通じて、ホール部41cから出入り可能である。リビング44は外壁11を介して東の屋外に面しており、リビング44の窓44aが外壁11に設けられている。窓44aは、例えば、腰窓、高窓、地窓又は掃き出し窓である。リビング44の床の高さはホール部41cの床の高さに揃えられ、これら床が連続している。リビング44の天井は折り上げ天井であり、その天井の外周部の一部又は全体はそれよりも内側の領域よりも低い棚状に設けられており、間接照明器がリビング44の天井の外周部の上に設置されている。なお、リビング44の南面には、窓が設けられていない。
ホール45及び階段室46は、リビング44の北に設けられている。ホール45は、リビング44の北面の西部から北に延びて、階段室46の北側に回り込んで東に延びている。階段室46は、ホール45の南西部から東に向かって踊り場46aに至る階段46bと、その踊り場46aの南部及び階段46bの下の収納庫46cと、を有する。踊り場46aは外壁11を介して東の屋外に面し、外壁11に設けられた採光窓46dが屋外の自然光を踊り場46aに取り込む。ホール45の床の高さはリビング44の床の高さに揃えられ、これら床が連続している。
トイレルーム47は、ホール45の東のつきあたりの東に設けられている。トイレルーム47の東は外壁11を介して屋外に面している。トイレルーム47は、踊り場46aの北部の下に設けられている。トイレルーム47の床の高さはトイレルーム47の床の高さに揃えられ、これら床が連続している。
非居室49,50は、ホール45及びトイレルーム47の北に設けられている。非居室49は、非居室50の東に設けられている。非居室51は、非居室50の西に設けられている。非居室52は、非居室52の西に設けられている。非居室49が外壁11を介して東の屋外に面する。非居室49~52が外壁12を介して北の屋外に面する。非居室52が外壁12を介して西の屋外に面する。
非居室49~52は水廻り室、収納室又は水廻り室兼収納室である。水廻り室とは、例えば洗面台、蛇口、浴槽、便器及び洗濯機用防水パンなどのような水廻り設備が設置された非居室のことをいう。収納室とは、棚、クローゼット、ハンガーラック及び物干しなどのような収納設備が設置された非居室のことをいう。水廻り室兼及び収納室とは、水廻り設備及び収納設備の両方が設置された非居室のこという。具体的には、非居室49が水廻り室としての浴室であり、非居室50が水廻り室兼収納室としてのランドリールーム兼脱衣所であり、非居室51が水廻り室兼収納室としての洗面所であり、非居室52が収納室である。
非居室49と非居室50は、これらの間の間仕切り壁に設けられた扉を通じて行き来することができる。非居室50とホール45は、これらの間の間仕切り壁に設けられた引き戸を通じて行き来することができる。非居室50と非居室51は、これらの間の間仕切り壁に設けられた扉を通じて行き来することができる。非居室51と非居室52は、これらの間の間仕切り壁に設けられた扉無し開口を通じて行き来することができる。
非居室49の床の高さは非居室50の床の高さに揃えられていてもよい。非居室50~52の床の高さはホール45の床の高さに揃えられて、これら床が連続して設けられている。
居室としてのダイニングキッチン48は、リビング44及びホール45の東且つ非居室51,52の南に設けられている。ダイニングキッチン48の西は外壁13を介して屋外に面している。ダイニングキッチン48は、間仕切り壁によってホール45から仕切られている。ダイニングキッチン48はリビング44に通じている。間仕切り壁及び建具がダイニングキッチン48とリビング44との間の境界に設置されていないため、ダイニングキッチン48とリビング44が広々した一体的な空間を成す。ダイニングキッチン48の床48hの高さがリビング44の床の高さに揃えられ、これらの床が連続して設けられている。ダイニングキッチン48の北寄りの一部を除いて、ダイニングキッチン48の天井48dの高さは、リビング44の外周部の天井の高さに揃えられている。ダイニングキッチン48の北寄りの部分の天井48eは、残りの部分の天井よりも低く設けられている。ダイニングキッチン48の天井48dの南のエッジには、天井48dから凹んだカーテンボックス48fが設置されている。
ダイニングキッチン48は、その北部の東西中央部に設置されたシステムキッチン台48aを有する。ダイニングキッチン48は、システムキッチン台48aの西にキッチンスペースを有し、システムキッチン台48aの東にスペースを有し、システムキッチン台48aの南にダイニングスペースを有する。システムキッチン台48aの東のスペースの北面には、扉48bが設けられており、システムキッチン台48aの東のスペースがダイニングキッチン48から非居室51へ行き来するための動線となっている。システムキッチン台48aの西のスペースの北面には、扉48cが設けられており、システムキッチン台48aの西のスペースがダイニングキッチン48から非居室52へ行き来するための動線となっている。ダイニングキッチン48の床48hの高さが非居室51,52の床の高さに揃えられ、これら床が連続して設けられている。
ダイニングキッチン48の南は窓48gを介して屋外に面している。具体的には、垂れ壁、腰壁及び袖壁などのような外壁がダイニングキッチン48の南に設けられず、ダイニングキッチン48の南面全体が開口して、その開口に窓サッシが設置され、これにより窓48gがダイニングキッチン48の南面に設けられている。窓48gは引き違い式の掃き出し窓であり、窓48gの下枠の高さがダイニングキッチン48の床48hの高さに揃えられ、窓48gの上枠の高さがダイニングキッチン48の天井の高さに揃えられている。特に、窓48gの下枠は、ダイニングキッチン48の床48hに対して段差の無いフラットレール48gaを有する。窓48gの西の縦枠は外壁13に取り付けられ、窓48gの東の縦枠は外壁16の北端に取り付けられている。窓48gは2枚建て又は4枚建ての引き違い窓であってもよい。窓48gが複数枚建である場合、何れかの窓障子が固定であり、他の何れかの窓障子が引き戸であってもよい。窓48gは全開口型の折り畳み窓又は引き違い窓であってもよい。
窓48gは、2階の南面の外壁24よりも北に奥まった位置に配置されている。更に、窓48gは、西面の外壁13の南端よりも北に奥まった位置に配置されている。そのため、窓48gの縦寸法が大きくても、夏季の昼時の高い日の直射光がダイニングキッチン48に殆ど入射しない。このことは、ダイニングキッチン48の冷房効果を効率的に維持できることに貢献する。
<5. 建物の2階部分>
建物1の2階部分は、間仕切り壁及び建具等によって、階段室61、ホール62,63、居室64、トイレルーム65、居室66、ウォークインクローゼット67、居室68及び寝室69に区画されている。
階段室61は、階段室46の北に設けられている。階段室61は、ホール45の上に設けられている。階段室61は、踊り場46aの北部から西に向かってホール62に至る階段61aを有する。
ホール62は、ホール45の上に設けられている。ホール62は、階段61aの最上段から西に延びて、そこから北に向かって非居室50の上に及び、更にそこから西に向かって非居室51の上に及ぶ。
ホール63は、ホール62の南においてホール45の上に設けられている。ホール63の床の高さがホール62の床の高さよりも高く、ホール62の床とホール63の床の間には数段の階段62aが設けられている。
トイレルーム65は、ホール62の北のつきあたりの北に設けられている。トイレルーム65は、非居室50,51の上に設けられている。トイレルーム65は、外壁12を介して北の屋外に面する。トイレルーム65とホール62は、これらの間の間仕切り壁に設けられた扉を通じて行き来することができる。トイレルーム65の床の高さはホール63の床の高さに揃えられている。
居室64は、ホール62の北のつきあたりの東に設けられている。居室64は、階段室61の北且つトイレルーム65の東に配置されている。居室64は、非居室49,50の上に設けられている。居室64は、外壁11を介して東の屋外に面するとともに、外壁12を介して北の屋外に面する。居室64とホール45は、ホール63の北のつきあたりの東に設けられた扉を通じて行き来することができる。居室64の床の高さはホール63の床の高さに揃えられている。居室64は、例えば作業部屋として利用される。
居室66は、ホール62の北西のつきあたりの西に設けられている。居室66は、トイレルーム65の西に配置されている。居室66は、非居室51,52の上に設けられている。居室66は、外壁12を介して北の屋外に面するとともに、外壁13を介して西の屋外に面する。居室66とホール63は、ホール63の北東のつきあたりに設けられた扉を通じて行き来することができる。居室66の床の高さはホール63の床の高さに揃えられている。居室66は、例えば子供部屋として利用される。
ウォークインクローゼット67は、1階から踊り場46aまでの階段46bの南に設けられている。ウォークインクローゼット67は、リビング44の北部の上に設けられている。ウォークインクローゼット67は、外壁11を介して東の屋外に面する。ウォークインクローゼット67とホール63は、ホール63の南のつきあたりの東に設けられた扉を通じて行き来することができる。ウォークインクローゼット67の床の高さはホール63の床の高さに揃えられている。
居室68は、ホール63及びウォークインクローゼット67の南に設けられている。居室68は、リビング44、エントランスクローク42及び宅配ボックス43の上に設けられている。居室68は、外壁11を介して東の屋外に面するとともに、外壁24を介して南の屋外に面する。居室68の引き違い式掃き出し窓68aが外壁24に設けられている。
居室68とホール63は、ホール63の南のつきあたりの南に設けられた扉を通じて行き来することができる。居室68とウォークインクローゼット67は、これらの間の間仕切り壁の間仕切り壁に設けられた引き違い戸を通じて行き来することができ、その引き違い戸が開かれた場合には、掃き出し窓68aを通過した自然光が居室68のみならず、ウォークインクローゼット67にも入射する。居室68の床の高さは、ホール63及びウォークインクローゼット67の床の高さに揃えられている。
寝室69は、居室66の南且つホール63及び居室68の西に設けられている。寝室69は、ダイニングキッチン48の上に設けられている。寝室69とホール63は、ホール63の南のつきあたりの西に設けられた扉を通じて行き来することができる。寝室69と居室68は、これらの間の間仕切り壁に設けられた引き違い戸を通じて行き来することができる。寝室69の床の高さは、ホール63及びウォークインクローゼット67の床の高さに揃えられている。
寝室69は、外壁13を介して西の屋外に面するとともに、外壁24を介して南の屋外に面する。寝室69の2つの窓69aが外壁24に設けられている。窓69aが寝室69の床の高さから天井の高さにまで及んでいるため、居住者が寝室69の床に近い高さからでも窓69aを通じて屋外の下の方を見下ろすことができる上、屋外の自然光が寝室69の北部の方にも入射しやすい。窓69aは上下2段の段窓であり、窓69aの下の段は固定窓であり、窓69aの上の段は縦すべり出し窓である。なお、窓69aの上の段が上下スライド窓又は横すべり出し窓であってもよい。
寝室69の北部と南部の間の中間には可動式間仕切り69bが設けられ、寝室69が可動式間仕切り69bによって北部と南部に仕切られる。可動式間仕切り69bの一部が扉のように開閉可能であってもよい。可動式間仕切り69bはスライドにより全開可能であってもよい。
<6. 建物のバルコニー>
バルコニー70は、居室68の南に隣接して設けられている。バルコニー70は、玄関41及び玄関ポーチ31の上に設けられている。バルコニー70と居室68は、掃き出し窓68aを通じて行き来することができる。
<7. 建物の外構構造>
建物1は、ダイニングキッチン48の窓48gの南の屋外に外構構造80を有する。外構構造80は、屋外リビング81と、外壁16の西において外壁16に対向する目隠しパネル82と、目隠しパネル82の上部と外壁14の上部の間に架け渡された日除けパネル83と、目隠しパネル82及び日除けパネル83に囲われた吹き抜け84と、屋外リビング81の底に設置された外構床85と、屋外リビング81の底に設置されたデッキ86と、屋外リビング81の底に設置されたデッキ87と、屋外リビング81の南に設けられた塀88と、塀88の南の地面に設けられた砌下(せいか)89と、建物1の屋根及びバルコニー70等に降った雨水を砌下89に送る排水設備90と、を有する。
屋外リビング81は、窓48gを介してダイニングキッチン48の南に隣接している。窓48gが2階の南面の外壁24よりも北に奥まった位置に配置されているため、屋外リビング81の北部の上方が建物1の2階部分によって遮蔽されており、屋外リビング81がその北部の上方に天井81aを有する。なお、埋め込み照明器が天井81aに設けられてもよい。
屋外リビング81の天井81aの高さがダイニングキッチン48の天井48dの高さに揃えられているため、窓48gが開けられたときには、屋外リビング81とダイニングキッチン48は一体感がある。窓48gが1階の西面の外壁13の南端よりも北に奥まった位置に配置されているため、屋外リビング81の西が外壁13によって遮蔽され、外壁13が屋外リビング81の西の側壁を成す。そのため、建物1の南西からダイニングキッチン48に向かう視線が外壁13によって遮られ、居住者のプライバシーが外壁13によって守られる。外壁13のうちダイニングキッチン48の内面と、屋外リビング81の内面とは、窓48gの縦枠を介して面一となっている。そのため、屋外リビング81とダイニングキッチン48は一体感がある。
外壁16が屋外リビング81の東に配置され、屋外リビング81の東が外壁16によって遮蔽され、外壁16が屋外リビング81の東の側壁を成す。そのため、建物1の及び南東からダイニングキッチン48に向かう視線が外壁16によって遮られ、居住者のプライバシーが外壁16によって守られる。
目隠しパネル82は、西面の外壁13の1階部分の南端において外壁13に沿って建物1の基礎の上に立てた状態に設けられるとともに、外壁13の南端から南に張り出している。目隠しパネル82は、外壁16から西に離れて外壁16に対向し、屋外リビング81の西の側壁を成している。目隠しパネル82は、外壁16に向く面に、凹部82aを有する。その凹部82aは、目隠しパネル82の下端の高さから屋外リビング81の天井81aの高さにまで及んでいる。凹部82aは、ソファ、椅子及び収納ボックスなどのような家具置き場として利用できる。
屋外リビング81の西が目隠しパネル82によって遮蔽されている。そのため、建物1の南西からダイニングキッチン48に向かう視線が外壁13によって遮られ、居住者のプライバシーが外壁13によって守られている。なお、凹部82aの全体又は一部が目隠しパネル82の西面まで貫通することで、開口が形成されていてもよい。透明な窓ガラス板又はルーバーがその開口に設置されてもよい。
日除けパネル83は、2階の南面の外壁24の下部から南に離れた位置において、目隠しパネル82の上部の南端から外壁14の上部まで架け渡されている。そのため、屋外リビング81は、ダイニングキッチン48の窓48gから日除けパネル83の下にまで広がりを持っている。
屋外リビング81は、日除けパネル83と、目隠しパネル82の南端と、外壁14,16が成す出隅とによって囲われた領域を通じて南に開放されている。そのため、居住者が屋外リビング81において開放感を持って過ごせる上、間接的な自然光がダイニングキッチン48に取り込まれる。
日除けパネル83と外壁16の上部と外壁24の下部と目隠しパネル82が囲んだ領域は吹き抜け84である。そのため、日光が屋外リビング81に直接入射して、屋外リビング81が明るい。屋外リビング81に入射した光が拡散反射等により間接的にダイニングキッチン48に入射することから、ダイニングキッチン48も適度に明るい。吹き抜け84は、屋外リビング81に居る居住者に開放感を与える。
日除けパネル83が高い日の直射光を遮蔽し、その直射光がダイニングキッチン48に入射しづらい。日除けパネル83が低い日の直射光を遮蔽し、その直射光がダイニングキッチン48の奥の方に入射しづらい。このようなことは、ダイニングキッチン48に居る居住者に不快な眩しさを感じさせない。
日除けパネル83の下端83bの高さは屋外リビング81の天井81aの高さに揃えられている。日除けパネル83と目隠しパネル82の南端と外壁14,16が成す出隅とによって囲われた領域から窓48gまでの屋外リビング81の空間が整然とする上、屋外リビング81の南側の開放感が高過ぎず且つ低過ぎずに適度である。
日除けパネル83は、建物1の南の地上から2階の寝室69に向かう視線を遮る。寝室69の窓69aが寝室69の床の高さから天井の高さにまで及んでいても、居住者のプライバシーが日除けパネル83によって守られる。つまり、日除けパネル83は、寝室69の窓69aの大きな縦寸法のデメリットであるプライバシーの侵害を克服する上、窓69aの大きな縦寸法のメリットである高い採光性・屋外視認性を活かす。
日除けパネル83の上端83aの高さは、寝室69の窓69aの下端の高さ及び寝室69の床の高さよりも高い。このような日除けパネル83の上端83aの高さは、窓68aの大きな縦寸法のデメリットの克服とメリットの活用のバランスがよい。更に、このような日除けパネル83の上端83aの高さは、屋外リビング81への直射光を適度に遮ることと、屋外リビング81に適度な日の明るさを与えることに貢献する。
日除けパネル83の南面、外壁14の南面及び目隠しパネル82の南端が面一になっている。日除けパネル83の上端83aの高さが外壁14の上端及び日除けパネル83の上端83aの高さに揃えられ、日除けパネル83、外壁14及び日除けパネル83の上端83aに設置された笠木が連続的に設けられている。そのため、日除けパネル83、外壁14及び目隠しパネル82のデザイン性が高く、このデザインは観察者に重厚感を与える。
日除けパネル83、外壁14~16及び目隠しパネル82は、同じデザインの外装材によって外装されている。外壁13のうち屋外リビング81の内面も、日除けパネル83、外壁14~16及び目隠しパネル82の外装材と同じデザインの外装材によって外装されている。玄関扉41aの上の垂れ壁41fと、外壁11のうち玄関ポーチ31の上方に張り出した部分11aも、日除けパネル83、外壁14~16及び目隠しパネル82の外装材と同じデザインの外装材によって外装されている。よって、建物1の南面のデザイン性がよく、このデザインは観察者に重厚感を与える。
直射光がダイニングキッチン48に殆ど入射しないことから、ダイニングキッチン48が屋外よりも十分に暗い。そのため、建物1の南にいる通行人等は視線をこの建物1の南面、つまり目隠しパネル82の南端、日除けパネル83及び外壁14や、後述の塀88及び砌下89に集中させやすい上、ダイニングキッチン48の中を見づらい。よって、居住者のプライバシーが守られる。
外構床85は、屋外リビング81の底に敷設された複数のタイルから構成されている。外構床85は、屋外リビング81から、南面の外壁14よりも南に張り出しているとともに、屋外リビング81の南から外壁14に沿って東へ延びている。
デッキ86は、ダイニングキッチン48の窓48gの下枠に沿って屋外リビング81の底に敷設されている。デッキ86の高さはダイニングキッチン48の床48hの高さに揃えられており、デッキ86が窓48gの下枠を介してダイニングキッチン48の床48hに隣接している。そのため、窓48gが開けられたときには、屋外リビング81とダイニングキッチン48は一体感がある。デッキ86のうち外壁16寄りの部分は、屋外リビング81から、南面の外壁14よりも南に張り出している。デッキ86は、その上方から見て、L字型に成している。
デッキ87は、目隠しパネル82の下端に沿って屋外リビング81の底に敷設されている。デッキ87は、デッキ86の南に隣接している。デッキ87は目隠しパネル82の凹部82aにも入り込んでおり、デッキ87が凹部82aの下方の床を成す。デッキ87は、屋外リビング81から、南面の外壁14よりも南に張り出している。
塀88は、人の腰の高さ程度に低い。塀88は、外構床85及びデッキ87の南に隣接する位置において地面の上に積み上げられた多孔質岩石88aと、これら多孔質岩石88aの集合を覆ってこれら多孔質岩石88aの集合の形態を維持する金網ケース88bと、を有する。金網ケース88bは、金網を直方体の箱状に組み立ててなる。多孔質岩石88aは、金網ケース88bに積み込まれている。これら多孔質岩石88aが単に積み上げられただけであり、セメント等のような結合材が多孔質岩石88aの間の隙間に埋められていない。多孔質岩石88aは、軽石などのように空隙率の高い天然溶岩石である。多孔質岩石88aは、発泡セメント固化物などのような人工石であってもよい。多孔質岩石88aの空隙率が高いため、多孔質岩石88aが保水性を有する。多孔質岩石88aが単に積み重ねられているため、多孔質岩石88aの集合が通気性及び浸水性を有する。
降雨時には、雨水が多孔質岩石88aの間の隙間に浸透し、その雨水が多孔質岩石88aに吸収される。その後、雨が止むと、雨水が多孔質岩石88aから蒸発することによって、多孔質岩石88a及びその周囲が気化熱により冷却される。雨水が多孔質岩石88aによって保水されることから、多孔質岩石88a及びその周囲が長時間にわたって冷却される。風が多孔質岩石88aの間の隙間を通過することから、その風が雨水の気化熱により冷却される。特に夏季の降雨後の南風が多孔質岩石88aの隙間を通過して、屋外リビング81及びダイニングキッチン48に吹き込むことから、その風が居住者に心地よい冷涼感を与える。そのため、塀88は、冷房の使用頻度を下げる。強いては、塀88は、省エネルギー社会の実現、二酸化炭素排出量の削減、脱炭素社会の実現、持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:SDGs)の実現に貢献する。
砌下(せいか)89は、塀88の南の地面に造成されている。砌下89は、地面に掘られた凹部89aと、凹部89aの底に敷設された透水シート89bと、透水シート89a上において凹部89aに充填された石89cと、を備える。透水シート89bは、石89aの地面への沈下を防止する。
降雨時には、建物1のある敷地内に降った雨水が凹部89aに流れ込む。そのため、短時間で局地的な雨が降っても、敷地内の浸水を防止できる。石89aが凹部89aに埋められているため、雨水が凹部89aに流れ込んでも、水溜まりが発生しにくい。雨が止んだら、凹部89aに貯まった雨水が透水シート89bを通過して地盤に浸透する。
排水設備90は、建物1の屋根及びバルコニー70等から砌下89まで配管されている。排水設備90は、例えば屋根の軒先に設けられた横樋と、横樋から外壁13に沿って地面の下まで配管された縦樋と、バルコニー70の床から縦樋まで配管されたバルコニー用樋と、地面の下において縦樋の下端から砌下89まで配管された地下樋と、を有する。
このような雨水が排水設備90によって砌下89に送られるため、降雨時に水溜まりが建物1の敷地内に発生しづらい。
1 建物
13 外壁(第二外壁、側壁)
16 外壁(第二側壁)
24 外壁
48 ダイニングキッチン(居室)
48d ダイニングキッチンの天井(第一天井)
48g ダイニングキッチンの窓
48ga フラットレール
48h ダイニングキッチンの床(第一床)
69a 寝室の窓(第二窓)
69c 2階部分の床
81 屋外リビング
81a 第二天井
82 目隠しパネル
83 日除けパネル
84 吹き抜け
86 デッキ(第二床)

Claims (10)

  1. 1階部分及び2階部分を備える建物であって、
    前記2階部分の外壁と、
    前記1階部分において前記外壁から奥まった位置に設けられた窓と、
    前記窓を介して屋外に面し、上方に第一天井を有する居室と、
    屋外において前記窓を介して前記居室に隣接し、上方に第二天井を有する屋外リビングと、
    屋外において前記外壁から離れた位置において前記外壁に対向する日除けパネルと、
    前記日除けパネルと前記外壁の間に形成され、前記屋外リビングから上方に吹き抜ける吹き抜けと、を備え、
    前記第二天井の高さが前記第一天井の高さに揃えられている
    ことを特徴とする建物。
  2. 請求項1に記載の建物において、
    前記日除けパネルの下端の高さが前記第一天井及び前記第二天井の高さに揃えられている
    ことを特徴とする建物。
  3. 請求項1又は2に記載の建物において、
    前記窓はその上に垂れ壁の無い掃き出し窓である
    ことを特徴とする建物。
  4. 請求項3に記載の建物において、
    前記窓がその横に袖壁の無い掃き出し窓である
    ことを特徴とする建物。
  5. 請求項3に記載の建物において、
    前記居室が下方に第一床を有し、前記屋外リビングが下方に第二床を有し、
    前記第一床と前記第二床がそれらの間に前記窓の下枠を置いて隣り合い、
    前記第二床の高さが前記第一床の高さに揃えられている
    ことを特徴とする建物。
  6. 請求項1又は2に記載の建物であって、
    前記外壁に対して出隅を成すよう前記外壁に交差し、前記1階部分及び前記2階部分に及ぶ第二外壁を更に備え、
    前記居室が前記第二外壁を介して屋外に面し、
    前記第二外壁が前記1階部分において前記窓から前記外壁の位置まで張り出して、その張り出した部分が前記屋外リビングの側壁を成している
    ことを特徴とする建物。
  7. 請求項6に記載の建物において、
    前記1階部分において前記第二外壁に沿って立てられた状態に設けられ、前記外壁の位置における前記第二外壁の端から張り出した目隠しパネル
    を更に備えることを特徴とする建物。
  8. 請求項6に記載の建物において、
    前記第二外壁から前記屋外リビングを置いて前記第二外壁に対向する第二側壁
    を更に備えることを特徴とする建物。
  9. 請求項1又は2に記載の建物において、
    前記日除けパネルに対向する位置において前記外壁に設けられ、前記2階部分の床の高さにまで及ぶ第二窓
    を更に備えることを特徴とする建物。
  10. 請求項1又は2に記載の建物において、
    前記外壁及び前記窓が南向きである
    ことを特徴とする建物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0726742A (ja) * 1993-07-08 1995-01-27 Kawamoto Kunichika 中庭式建物
JP2021119282A (ja) * 2020-01-30 2021-08-12 積水ハウス株式会社 住宅
JP2021169738A (ja) * 2020-04-16 2021-10-28 積水ハウス株式会社 中庭付き建物

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